JP3675121B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、を有する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、を有する画像記録装置において、従来、レーザビームの強度の調整はレーザダイオードに流す電流を制御することにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような画像記録装置では、各レーザビームの強度を等しくなるように調整することと、複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度を調整することと、の両方をレーザダイオードに流す電流を制御することにより行う必要がある。そして、各レーザビームの強度を等しくなるように調整することは頻繁に行う必要はないが、複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせることは、出力画像の調子再現を変更したり、記録材料を変更したりするなどの場合に必ず行わなければならないので、頻繁に調整する必要がある。
【0004】
しかし、レーザダイオードの電流と発光量との関係は比例関係になく、また、個々のレーザダイオードによって電流と発光量との関係が異なり、さらに、電流と発光量との関係は、経時により個々のレーザダイオードにより異なる変化をするので、複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段を設け、出力画像の調子再現を変更したり、記録材料を変更したりするなどの場合など頻繁に、測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、複数のレーザダイオードの各レーザダイオードに流す電流を調整することを行わなければならず時間がかかった。
【0005】
第一・第二の発明の目的は、以上のような課題を解決するもので、頻繁に行う必要がある出力画像の調子再現を変更したり、記録材料を変更したりするなどの場合など複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせることを短時間に、簡単に安定して行えるようにすることである。
【0006】
また、光学系の手間で、各レーザダイオードからのレーザビームのビーム強度を測定して、複数のレーザダイオードの各レーザダイオードに流す電流を調整することが一般的であった。
【0007】
しかし、これでは、経時によるレーザダイオードの発光強度の変動に起因するビーム強度の変動だけしか調整できず、光軸変化などに起因するビーム強度の変動は調整できなかった。
【0008】
第三の発明の目的は、経時によるレーザダイオードの発光強度の変動だけでなく、光軸変化などに起因するビーム強度の変動を含めた各レーザビームのビーム強度の変動を良好に補正できるようにすることである。
【0009】
また、従来の装置では、記録材料への記録位置がずれないようにするために、各レーザダイオードからのレーザビームの記録位置を主走査方向に一致させる必要があった。しかし、このため個々の装置で高精度な調整が、設置前や、経時的な使用により、必要であった。
【0010】
第四の発明の目的は、複数のレーザダイオードの各レーザビームの記録材料上の記録位置が主走査方向にずれる程度に各レーザダイオードの取付精度が高くなくても、環境や経時などによる光軸ズレなどによる各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置の主走査方向のズレの影響を良好に補正でき、良好に記録することができるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための事項の全てにより達成される。以下、各請求項について説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略することがある。なお、各請求項において、特に規定がない限り、1又は複数の部材が本発明の複数の要素を兼ねてもよいことは言うまでもなく、また、複数の部材が本発明の1つの要素に相当してもよいことは言うまでもない。
【0012】
〔請求項1〕『複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記ビーム整列光学系は、
複数のレーザビームを収束する収束手段を有し、
前記収束手段によって前記複数のレーザビームが略一点に収束された収束点に、
フィルタにより、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるフィルタ調整手段を有することを特徴とする画像記録装置。』
請求項1に記載の発明により、頻度が少ない各レーザビームの強度を揃えることは、複数のレーザダイオードの各レーザダイオードに流す電流を制御することで行い精度高く調整でき、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度をシフトさせることは、フィルタにより行うので、簡単に調整できる。
【0013】
〔請求項2〕『前記フィルタ調整手段が、複数の濃度の異なるフィルタを選択的にレーザビームの光路に挿入離脱させることで、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。』
請求項2に記載の発明により、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度を複数の段階にシフトさせることができる。
【0014】
〔請求項3〕『前記フィルタ調整手段が、光学くさびフィルタを有し、当該光学くさびフィルタへのビーム入射位置を変えることで、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。』
請求項3に記載の発明により、小型で簡単な構造のフィルタ調整手段で、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度を複数の段階又は連続的にシフトさせることができる。
【0015】
〔請求項4〕『前記光学くさびフィルタがディスク型光学くさびフィルタであり、当該ディスク型光学くさびフィルタへのビーム入射位置が当該ディスク型光学くさびフィルタの同一半径方向になるように、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを当該ディスク型光学くさびフィルタへ入射させることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。』
請求項4に記載の発明により、複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を、正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0017】
〔請求項5〕『複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記ビーム整列光学系は、
複数のレーザビームを収束する収束手段を有し、
前記収束手段によって前記複数のレーザビームが略一点に収束された収束点に、
偏光子により、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせる偏光子調整手段を有することを特徴とする画像記録装置。』
請求項5に記載の発明により、頻度が少ない各レーザビームの強度を揃えることは、複数のレーザダイオードの各レーザダイオードに流す電流を制御することで行い精度高く調整でき、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度をシフトさせることは、偏光子により行うので、簡単に調整できる。
【0019】
〔請求項6〕『複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記測定手段が、前記ビーム整列光学系から出射したレーザビームを受光できる位置に相対的に移動可能な受光素子により、前記複数のレーザダイオードから射出した前記ビーム整列光学系から出射した各レーザビームを受光して、前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録装置。』
請求項6に記載の発明により、経時によるレーザダイオードの発光強度の変動だけでなく、光軸変化などに起因するビーム強度の変動を含めた各レーザビームのビーム強度の変動を良好に補正できる。
【0020】
〔請求項7〕『前記受光素子が、前記レーザビームによる前記記録材料の記録面に相対的に移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。』
請求項7に記載の発明により、各レーザビームの前記記録材料の記録面におけるビーム強度を直接検出することができ、各レーザビームのビーム強度の変動を良好に補正できる。
【0023】
〔用語その他の説明〕
偏光子とは、オーム社発行の『オプトエレクトロニクス用語辞典』にある広義の偏光子のことで、自然光を直線偏光、円偏光又は楕円偏光に変える素子のことで、偏光プリズム、偏光板、パイル型偏光器などが挙げられる。
【0024】
本発明における「光学くさび」とは、写真工業出版社発行の日本写真学会写真用語委員会編の『写真用語辞典』に記載の「光学くさび」を含む概念で、所定の方向の距離に対して段階的又は連続的に光学濃度を変化させるように作製した板状の光吸収物であるが、波長が略一定のレーザビームの強度を変更するものであるから、波長によって光吸収が変化しない物質である必要はない。なお、ここで、所定の方向は、回転方向でもよいし、直線方向でもよいし、その他の方向でもよい。
【0025】
本発明における「記録材料」とは、レーザビームを照射することにより、潜像又は顕像などの像が形成される材料のことで、レーザビームにより感光する感光材料であってもよいし、レーザビームを照射することにより、アブレーションにより版面が形成される材料であってもよいし、その他の材料であってもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に関する具体例の一例を実施形態及び実施例として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、実施形態及び実施例には、用語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0027】
実施形態1
本実施形態の画像記録装置は、赤色光に感光する感光層が設けられたハロゲン化銀モノクローム写真感光材料である製版用写真フィルムに潜像を記録させる装置であり、赤色光の複数のレーザビームを同時に発生させ、主走査方向に移動するこの印画紙上に副走査方向MSDに整列させて照射することにより、印画紙に潜像を記録させる装置である。図1に本実施形態の画像記録装置の概略構成図を示し、以下、図1に基づいて、本実施形態の画像記録装置について説明する。
【0028】
光学ユニット1には、複数本(例えば10本)のレーザダイオードを整列させて設けられている光源部10と、光源部10の複数本のレーザダイオードから射出した複数本のレーザビームをドラム2に巻き付けられた製版用写真フィルムの記録面上に、副走査方向MSDに整列させるビーム整列光学系20が設けられている。
【0029】
ドラム2は、製版用写真フィルムを巻き付けて固定するもので、画像を記録させる時に、一定速度で回転することにより、複数本のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した複数本のレーザビームと製版用写真フィルムとを相対的に主走査方向に移動させるものである。
【0030】
そして、光学ユニット1は、副走査方向MSDに移動可能であり、この光学ユニット1が、ドラム2に対して副走査方向MSDに移動することにより、ドラム2に巻き付けられて固定された製版用写真フィルム全体に潜像を記録させるものである。
【0031】
また、受光素子3が、複数本のレーザビームによる製版用写真フィルムの記録面と同一平面上に設けられている。そして、光学ユニット1が副走査方向MSDに移動して、複数本のレーザビームが受光素子3に入射するようにすることで、受光素子3は、光源部10の複数のレーザダイオードから射出しビーム整列光学系20から出射した各レーザビームのビーム強度を測定する。
【0032】
そして、本実施形態の画像記録装置のブロック図である図2で示すレーザダイオード制御部4は、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、光源部10の複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御する。
【0033】
なお、光源部10には、複数本のレーザダイオードLD10〜LD19が所定の間隔で整列させて設けられている。そして、複数本のレーザダイオードLD10〜LD19は、レンズ21の手前の中心点CPに向けてレーザビームを照射するように配置されている。
【0034】
そして、ビーム整列光学系20には、以下のものがある。レンズ21は、これら複数本のレーザダイオードから射出した複数本のレーザビームを平行にする。そして、ミラー22が、レンズ21で平行になった複数本のレーザビームを直角に反射させて、さらに、ミラー23が、この複数本のレーザビームを直角に反射させて、収束レンズ群24に入射させる。そして、収束レンズ群24が入射した複数本のレーザビームを調整面CSの一点に収束させる。そして、調整面CSを通過した複数本のレーザビームが縮小光学レンズ群25に入射する。そして、縮小光学レンズ群25が、入射した複数本のレーザビームを、ドラム2の上に巻き付けられた記録材料上の記録面RSに縮小して結像させるようにする。そして、縮小光学レンズ群25から出た複数本のレーザビームはシリンドリカルレンズ26に入射する。そして、シリンドリカルレンズ26は、主走査方向にのみ屈折力を有するレンズであり、複数本のレーザビームの記録面RSでの主走査方向の位置を一定にさせるように収束させ、複数本のレーザビームを、図3に示すように記録面RSの上で、副走査方向MSDに整列させる。
【0035】
なお、図3は記録面RSを正面から見た図で、副走査方向MSDにビーム径BRの複数本のレーザビームをビームピッチBPで副走査方向MSDに整列させて、記録材料に潜像を記録させる。そして、ドラム2が1回転する間に、光学ユニット1が、ドラム2に対して副走査方向MSDに一定の移動量FQ(=10×BP)移動することにより、ドラム2に巻き付けられて固定された製版用写真フィルム全体にムラなく潜像を記録させる。なお、ビーム径BR、ビームピッチBP、移動量FQの具体的な値としては、例えば、ビーム径BRが10.6μmで、ビームピッチBPも同じく10.6μmで、移動量FQが106μmであることが好ましい例として挙げられる。
【0036】
また、露光強度調整部5が調整面CSの近傍に設けられている。そして、図4に、露光強度調整部5近傍の概略図を示す。露光強度調整部5は、複数の濃度の異なるNDフィルタ51〜55が、フィルタ駆動部材56、57によりレーザビーム光路に挿入離脱可能に設けられている。なお、NDフィルタ51〜55は、無彩色のフィルタで、NDフィルタ51はND−8で濃度が2.4、NDフィルタ52はND−4で濃度が1.2、NDフィルタ53はND−2で濃度が0.6、NDフィルタ54はND−1の濃度が0.3、NDフィルタ55はND−1/2で濃度が0.15である。
【0037】
そして、本実施形態の画像記録装置のブロック図である図2で示すレーザダイオード制御部4は、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度及びドラム2に巻かれて固定される記録材料の感度に応じて、露光強度調整量を求めて、求めた露光強度調整量に応じて、この露光強度調整部5に、複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせる。
【0038】
ここで、レーザダイオード制御部4が、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように光源部10の複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御し、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度及びドラム2に巻かれて固定される記録材料の感度に応じて、露光強度調整量を求めて、求めた露光強度調整量に応じて、この露光強度調整部5に、複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるための演算について説明する。
【0039】
レーザダイオード制御部4には、予め標準となるビーム強度である標準ビーム強度SBIが設定されている。そして、受光素子3により測定された複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出された各レーザビームのビーム強度をBI10〜BI19とすると、これらのビーム強度BI10〜BI19の算術平均値MBIを求める。そして、ビーム強度の算術平均値MBIと標準ビーム強度SBIとから、以下の式で、露光強度調整量補正量ΔRPIと目標ビーム強度TBIとを求める。
【0040】
ΔRPI=|2×log2(MBI/SBI)|
TBI=SBI×√2∧ΔRPI
そして、測定された各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19と目標ビーム強度TBIとの比に応じてレーザダイオードに流す電流値を変更・調整して、再度、複数のレーザダイオードLD10〜LD19からレーザビームを射出させ、受光素子3により複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出された各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19を測定することを繰り返して、各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19と目標ビーム強度TBIとが略等しくなるように、各レーザダイオードLD10〜LD19に流す電流値I10〜I19を求め、設定する。
【0041】
また、レーザダイオード制御部4には、予め本実施形態の画像記録装置で潜像を記録させることができる複数の種類の製版用写真フィルムに各種類毎に固有のフィルム種露光強度調整量KRPIが予め設定されている。そして、レーザダイオード制御部4は、潜像を記録する製版用写真フィルムの種類に応じたフィルム種露光強度調整量KRPIを読みだす。そして、レーザダイオード制御部4は、露光強度調整量補正量ΔRPIとフィルム種露光強度調整量KRPIとを足して露光強度調整量RPIを求める。
【0042】
RPI=KRPI+ΔRPI
そして、レーザダイオード制御部4は、求めた露光強度調整量RPIを2進数の数値データで、露光強度調整部5に送信する。そして、露光強度調整部5は送信された露光強度調整量RPIに応じて、フィルタ51〜55のレーザビーム光路への挿入離脱を制御する。すなわち、露光強度調整量RPIの最下位の桁である1桁目が、『1』であれば、フィルタ55をレーザビーム光路に挿入し、『0』であれば、フィルタ55をレーザビーム光路に挿入しない。露光強度調整量RPIの2桁目が、『1』であれば、フィルタ54をレーザビーム光路に挿入し、『0』であれば、フィルタ54をレーザビーム光路に挿入しない。露光強度調整量RPIの3桁目が、『1』であれば、フィルタ53をレーザビーム光路に挿入し、『0』であれば、フィルタ53をレーザビーム光路に挿入しない。露光強度調整量RPIの4桁目が、『1』であれば、フィルタ52をレーザビーム光路に挿入し、『0』であれば、フィルタ52をレーザビーム光路に挿入しない。露光強度調整量RPIの5桁目が、『1』であれば、フィルタ51をレーザビーム光路に挿入し、『0』であれば、フィルタ51をレーザビーム光路に挿入しない。
【0043】
これにより、頻度が少ない各レーザビームの強度を揃えることは、複数のレーザダイオードLD10〜LD19の各レーザダイオードに流す電流を制御することで行い精度高く調整でき、頻繁に行われる複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てのビーム強度をシフトさせることは、フィルタ51〜55により行うので、簡単に調整できる。また、複数の濃度の異なるフィルタ51〜55を選択的にレーザビームの光路に挿入離脱させることで、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるので、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てのビーム強度を複数の段階にシフトさせることができる。
【0044】
また、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てを、収束レンズ群24により略一点に収束させ、この収束点の近傍に、複数の濃度の異なるフィルタ51〜55が挿入離脱されるので、レーザビームとフィルタ51〜55との位置関係の自由度が増し、また、フィルタ51〜55のムラの影響を受けず、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した各レーザビームのビーム強度を正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0045】
また、レーザビームによる製版用写真フィルムの記録面に相対的に移動可能な受光素子により、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した各レーザビームを受光して、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19を測定するものであるから、経時によるレーザダイオードLD10〜LD19の発光強度の変動だけでなく、光軸変化などに起因するビーム強度の変動を含めた各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19の変動を良好に補正できる。
【0046】
また、受光素子3は、2次元CCD撮像素子のように、記録面RSにおける2次元的な光量分布を検出することができるもので、レーザビームによる製版用写真フィルムの記録面RSに相対的に移動すると、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した各レーザビーム毎の記録位置を検出することができる。
【0047】
そして、レーザビームの記録位置は、図3に示すように副走査方向に一直線に並んでいることが好ましいが、実際には、シリンドリカルレンズ26による整列効果にも係わらず、別の例の記録面RSを正面から見た図5に示すように、各レーザビームの記録位置が主走査方向にずれていることがある。
【0048】
そして、受光素子3が、複数のレーザダイオードLD10〜LD19の各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置BC10〜BC19を検出し、検出した記録位置BC10〜BC19を、図2に示す発光タイミング制御部6に送信する。そして、発光タイミング制御部6は、記録位置BC10〜BC19から、最もドラム回転方向で上流側にある記録位置(図5ではBC15)から副走査方向に延ばした直線を標準記録線SBLとして設定する。そして、発光タイミング制御部6は、各記録位置BC10〜BC19の標準記録線SBLからの偏差ΔBC10〜ΔBC19を求め、この偏差ΔBC10〜ΔBC19とドラム2の周速度VDとから、複数のレーザダイオードLD10〜LD19の各レーザダイオード毎に、遅延時間TR10〜TR19を以下の式で求める。
【0049】
TRi=ΔBCi/VD (i=10〜19の自然数)
そして、発光タイミング制御部6は、複数のレーザダイオードLD10〜LD19の各レーザダイオードに入力される画像信号を各々、遅延時間TR10〜TR19だけ遅延させて、光源部10に入力する。これにより、発光タイミング制御部6は、各レーザダイオード毎に個別に、受光素子3により検出された各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置BC10〜BC19に応じて、各レーザダイオードの発光タイミングを遅延させるものである。
【0050】
これにより、複数のレーザダイオードLD10〜LD19の各レーザビームの記録材料上の記録位置BC10〜BC19が主走査方向SSDにずれる程度に各レーザダイオードLD10〜LD19の取付精度が高くなくても、自動的に、各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置BC10〜BC19を測定し、測定された各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置BC10〜BC19に応じて各レーザダイオードの発光タイミングの遅延時間TR10〜TR19が決められ、制御できるので、自動的に、各レーザダイオード毎に個別に、当該レーザダイオードの発光タイミングを遅延させることができるので、環境や経時などによる光軸ズレなどによる各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置BC10〜BC19の主走査方向SSDのズレの影響を良好に補正でき、記録画像の品質を維持するための手間が少なく、良好に記録することができる。
【0051】
実施形態2
本実施形態の画像記録装置は、実施形態1の画像記録装置の露光強度調整部5の構造を変更した変形形態である。以下、実施形態1との相違点の全てを説明する。
【0052】
図6に、本実施形態の画像記録装置の露光強度調整部5近傍の概略図を示す。露光強度調整部5は、濃度が副走査方向MSDの距離に対して比例して連続的に増加する光学くさびフィルタ58を有する。そして、この光学くさびフィルタ58は、フィルタ駆動部材69により調整面CS上を副走査方向MSDに移動可能に保持されており、露光強度調整部5に入力された露光強度調整量に応じて、光学くさびフィルタ58のこの露光強度調整量になる濃度の部分がビーム入射位置になるように、光学くさびフィルタ58を駆動させて、光学くさびフィルタ58へのビーム入射位置を調整する。これにより、小型で簡単な構造の露光強度調整部5で、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度を連続的にシフトさせることができる。
【0053】
また、レーザダイオード制御部4が、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、光源部10の複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御し、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度及びドラム2に巻かれて固定される記録材料の感度に応じて、露光強度調整量を求めて、求めた露光強度調整量に応じて、この露光強度調整部5に、複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるための演算が実施形態1と相違する。
【0054】
レーザダイオード制御部4には、予め標準となるビーム強度である標準ビーム強度SBIが設定されている。そして、受光素子3により測定された複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出されビーム整列光学系20から出射した各レーザビームのビーム強度をBI10〜BI19とすると、これらのビーム強度BI10〜BI19の算術平均値MBIを求める。そして、ビーム強度の算術平均値MBIと標準ビーム強度SBIとから、以下の式で、露光強度調整量補正量ΔRPIと目標ビーム強度TBIとを求める。
【0055】
ΔRPI=2×log2(MBI/SBI)
TBI=MBI
そして、測定された各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19と目標ビーム強度TBIとの比に応じてレーザダイオードに流す電流値を変更・調整して、再度、複数のレーザダイオードLD10〜LD19からレーザビームを射出させ、受光素子3により複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出された各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19を測定することを繰り返して、各レーザビームのビーム強度BI10〜BI19と目標ビーム強度TBIとが略等しくなるように、各レーザダイオードLD10〜LD19に流す電流値I10〜I19を求め、設定する。
【0056】
また、レーザダイオード制御部4には、予め本実施形態の画像記録装置で潜像を記録させることができる複数の種類の製版用写真フィルムに各種類毎に固有のフィルム種露光強度調整量KRPIが予め設定されている。そして、レーザダイオード制御部4は、潜像を記録する製版用写真フィルムの種類に応じたフィルム種露光強度調整量KRPIを読みだす。そして、レーザダイオード制御部4は、露光強度調整量補正量ΔRPIとフィルム種露光強度調整量KRPIとを足して露光強度調整量RPIを求める。
【0057】
RPI=KRPI+ΔRPI
そして、レーザダイオード制御部4は、求めた露光強度調整量RPIを2進数の数値データで、露光強度調整部5に送信する。そして、露光強度調整部5は送信された露光強度調整量RPIに応じて、光学くさびフィルタ58のレーザビーム光路への挿入位置を制御する。
【0058】
また、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てを、収束レンズ群24により略一点に収束させ、この収束点に、光学くさびフィルタ58が位置するので、レーザビームと光学くさびフィルタ58との位置関係の自由度が増し、また、光学くさびフィルタ58のムラの影響を受けず、複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出した各レーザビームのビーム強度を正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0059】
実施形態3
本実施形態の画像記録装置は、実施形態2の画像記録装置の光学くさびフィルタ58をディスク型光学くさびフィルタ60に変更した変形形態である。以下、実施形態2との相違点の全てを説明する。
【0060】
図7に、本実施形態の画像記録装置のディスク型光学くさびフィルタ60の収束レンズ群24側から見た図を示す。また、本実施形態の画像記録装置の露光強度調整部5近傍の概略構成図を図8に示す。本実施形態のディスク型光学くさびフィルタ60は、濃度が回転方向SDの回転角に対して比例して連続的に増加する光学くさびフィルタである(図7では電子出願のため濃淡の表現力がなく断続的になっているが)。そして、このディスク型光学くさびフィルタ60は、フィルタ駆動部材61により調整面CS上を回転方向SDに回転可能に保持されており、露光強度調整部5に入力された露光強度調整量に応じて、ディスク型光学くさびフィルタ60のこの露光強度調整量になる濃度の部分がビーム入射位置BIPになるように、ディスク型光学くさびフィルタ60を駆動させて、ディスク型光学くさびフィルタ60へのビーム入射位置BIPを調整する。これにより、小型で簡単な構造の露光強度調整部5で、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度を連続的にシフトさせることができる。
【0061】
また、収束レンズ群24により複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てのディスク型光学くさびフィルタ60への入射位置BIPを略一点に収束させるので、レーザビームとディスク型光学くさびフィルタ60との位置関係の自由度が増し、また、ディスク型光学くさびフィルタ60のムラの影響を受けず、複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0062】
実施形態4
本実施形態の画像記録装置は、実施形態3の画像記録装置のディスク型光学くさびフィルタ60をディスク型偏光フィルタに変更した変形形態である。以下、実施形態2との相違点の全てを説明する。
【0063】
そして、ディスク型偏光フィルタは、回転方向SDの回転角に応じて透過する偏光の向きが変わる。そして、レーザビームはコヒーレントな光であるので偏光である。そして、光源部10に設けられた複数のレーザダイオードLD10〜LD19から出射するレーザビームの全てを同一の偏光となるように、光源部10に複数のレーザダイオードLD10〜LD19が配列されている。
【0064】
従って、露光強度調整部5に入力された露光強度調整量に応じて、ディスク型偏光フィルタの回転角が、露光強度調整量に対応する透過率の向きになるように、ディスク型偏光フィルタを駆動させて、ディスク型偏光フィルタへのビーム入射位置BIPを調整する。これにより、小型で簡単な構造の露光強度調整部5で、頻繁に行われる複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全てのビーム強度を連続的にシフトさせることができる。
【0065】
また、収束レンズ群24により複数のレーザダイオードLD10〜LD19から射出したレーザビーム全てのディスク型偏光フィルタへの入射位置BIPを略一点に収束させるので、レーザビームとディスク型偏光フィルタとの位置関係の自由度が増し、また、ディスク型偏光フィルタのムラの影響を受けず、複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0066】
実施形態5
本実施形態の画像記録装置は、緑色光、赤色光及び赤外光の各々に感光する感光層が設けられたハロゲン化銀カラー写真感光材料である印画紙に潜像を記録させる装置であり、緑色光、赤色光及び赤外光の各々毎に、複数本(例えば10本)のレーザビームを同時に発生させ、主走査方向に移動するこの印画紙上に副走査方向MSDに整列させて照射することにより、印画紙に潜像を記録させる装置である。図9に本実施形態の画像記録装置の概略構成図を示し、以下、図9に基づいて、本実施形態の画像記録装置について説明する。
【0067】
光学ユニット1には、複数本の赤外光を発光するレーザダイオードを整列させて設けられている赤外光源部70と、複数本の赤色光を発光するレーザダイオードを整列させて設けられている赤色光源部80と、緑色光を発光するHe−Neレーザ91を有し、複数本のレーザビームを出射する緑色光源部90と、赤外光源部70の複数本のレーザダイオードから射出した複数本のレーザビームと、赤色光源部80の複数本のレーザダイオードから射出した複数本のレーザビームと、緑色光源部90から射出した複数本のレーザビームとを、ドラム2に巻き付けられた製版用写真フィルムの記録面上に、副走査方向MSDに整列させるビーム整列光学系30が設けられている。
【0068】
ドラム2は、製版用写真フィルムを巻き付けて固定するもので、画像を記録させる時に、一定速度で回転することにより、赤外光源部70から射出した複数本のレーザビーム、赤色光源部80から射出した複数本のレーザビーム、及び、緑色光源部90から射出した複数本のレーザビームと、製版用写真フィルムとを、相対的に主走査方向に移動させるものである。
【0069】
そして、光学ユニット1は、副走査方向MSDに移動可能であり、この光学ユニット1が、ドラム2に対して副走査方向MSDに移動することにより、ドラム2に巻き付けられて固定された製版用写真フィルム全体に潜像を記録させるものである。
【0070】
また、受光素子3が、これらのレーザビームによる製版用写真フィルムの記録面と同一平面上に設けられている。そして、光学ユニット1が副走査方向MSDに移動して、これらのレーザビームが受光素子3に入射するようにすることで、受光素子3は、赤外光源部70から射出した複数本のレーザビーム、赤色光源部80から射出した複数本のレーザビーム、及び、緑色光源部90から射出した複数本のレーザビームの各レーザビームのビーム強度を測定する。
【0071】
そして、本実施形態の画像記録装置のブロック図である図2で示すレーザダイオード制御部4は、受光素子3により測定された赤外光源部70から射出された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、赤外光源部70の複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御し、また、受光素子3により測定された赤色光源部80から射出された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、赤色光源部80の複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御する。なお、緑色光源部90は1つのHe−Neレーザから均等な光量の複数本のレーザ光に分割する構造なので、この制御は行わない。
【0072】
なお、赤外光源部70には、複数本のレーザダイオードLD70〜LD79が所定の間隔で整列させて設けられている。そして、複数本のレーザダイオードLD70〜LD79は、レンズ31の手前の中心点CPに向けてレーザビームを照射するように配置されている。
【0073】
また、赤色光源部80には、複数本のレーザダイオードLD80〜LD89が所定の間隔で整列させて設けられている。そして、複数本のレーザダイオードLD80〜LD89は、レンズ31の手前の中心点CPに向けてレーザビームを照射するように配置されている。
【0074】
また、緑色光源部90は、He−Neレーザ91が544nmのレーザビームを出射し、ビームセパレータ92に入射させる。ビームセパレータ92は入射したレーザビームを複数本のレーザビームに分割する。そして、シリンドリカルレンズ93により、主走査方向の向きのバラツキを少なくさせる。そして、複数本のレーザビームを音響光学素子94に入射させる。そして、音響光学素子94は、緑色光源部90に入力された画像信号に応じて、音響光学素子94を駆動させ、各レーザビームのON/OFFを制御する。そして、ONのレーザビームがシリンドリカルレンズ95を通って、複数本のレーザビームを出射させる。
【0075】
そして、ビーム整列光学系30には、以下のものがある。レンズ31は、赤外光源部70の複数本のレーザダイオードLD70〜LD79から射出した複数本のレーザビームを互いに平行にする。そして、ミラー32が、レンズ31で平行になった複数本のレーザビームを直角に反射させて、さらに、ダイクロイックミラー37が、この複数本のレーザビームを直角に反射させて、収束レンズ群38に入射させる。また、レンズ33は、赤色光源部80の複数本のレーザダイオードLD80〜LD89から射出した複数本のレーザビームを互いに平行にする。そして、ミラー34が、レンズ33で互いに平行になった複数本のレーザビームを直角に反射させて、さらに、ダイクロイックミラー36、37を通過して、収束レンズ群38に入射させる。また、緑色光源部90を出射した複数本のレーザビームは、ミラー35で直角に反射し、ダイクロイックミラー36で直角に反射し、ダイクロイックミラー37を通過して収束レンズ群38に入射する。
【0076】
そして、収束レンズ群38が入射したこれらのレーザビームを調整面CSの一点に収束させる。そして、調整面CSを通過した複数本のレーザビームが縮小光学レンズ群39に入射する。そして、縮小光学レンズ群39が、入射したこれらのレーザビームを、ドラム2の上に巻き付けられた記録材料上の記録面RSに縮小して結像させるようにする。そして、縮小光学レンズ群39から出た複数本のレーザビームはシリンドリカルレンズ40に入射する。そして、シリンドリカルレンズ40は、主走査方向にのみ屈折力を有するレンズであり、これらのレーザビームの記録面RSでの主走査方向の位置を一定にさせるように収束させ、複数本のレーザビームを、図3に示すように記録面RSの上で、副走査方向MSDに整列させる。
【0077】
なお、図3は記録面RSを正面から見た図で、赤色光源部70を出射した複数本のレーザビームと赤外光源部80を出射した複数本のレーザビームと緑色光源部90を出射した複数本のレーザビームとは、互いに重なり合って、副走査方向MSDにビーム径BRの複数本のレーザビームをビームピッチBPで副走査方向MSDに整列させて、記録材料に潜像を記録させる。そして、ドラム2が1回転する間に、光学ユニット1が、ドラム2に対して副走査方向MSDに一定の移動量FQ(=10×BP)移動することにより、ドラム2に巻き付けられて固定された製版用写真フィルム全体にムラなく潜像を記録させる。なお、ビーム径BR、ビームピッチBPのオーダは、1〜100μm程度である。
【0078】
また、露光強度調整部5が調整面CSの近傍に設けられている。そして、本実施形態の画像記録装置の露光強度調整部5は実施形態2の露光強度調整部5と同一である。
【0079】
次に、レーザダイオード制御部4が、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、赤外光源部70及び赤色光源部80の複数本のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御し、受光素子3により測定された各レーザビームのビーム強度及びドラム2に巻かれて固定される記録材料の感度に応じて、露光強度調整量を求めて、求めた露光強度調整量に応じて、この露光強度調整部5に、赤外光源部70、赤色光源部80及び緑色光源部90から射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるための演算について説明する。
【0080】
先ず、受光素子3により測定された緑色の各レーザビームのビーム強度にバラツキがあると、ビームセパレータ92を調整する。そして、測定された緑色の各レーザビームのビーム強度のバラツキが無くなるまで調整する。そして、バラツキが無くなった緑色の各レーザビームのビーム強度の算術平均値をMBIGとする。そして、レーザダイオード制御部4には、標準となる緑色のレーザビームのビーム強度である緑色標準ビーム強度SBIGと、標準となる赤色のレーザビームのビーム強度である赤色標準ビーム強度SBIRと、標準となる赤外のレーザビームのビーム強度である赤外標準ビーム強度SBIIRとが予め設定されている。そして、受光素子3により測定された赤外及び赤色の各レーザビームのビーム強度をBI70〜BI79、BI80〜BI89とすると、赤外及び赤色毎にこれらのビーム強度の算術平均値MBIIR、MBIRを求める。そして、これらのビーム強度の算術平均値MBIG、MBIR、MBIIRと緑色標準ビーム強度SBIG、赤色標準ビーム強度SBIR及び赤外標準ビーム強度SBIIRとから、以下の式で、露光強度調整量補正量ΔRPIと緑色目標ビーム強度TBIGと赤色目標ビーム強度TBIRと赤外目標ビーム強度TBIIRとを求める。
【0081】
ΔRPI = 2×log2(MBIG/SBIG)
TBIG = MBIG
TBIR = SBIR×√2∧ΔRPI
TBIIR = SBIIR×√2∧ΔRPI
そして、測定された赤色の各レーザビームのビーム強度BI80〜BI89と赤色目標ビーム強度TBIRとの比に応じて各レーザダイオードに流す電流を変更・調整して、再度、複数のレーザダイオードLD80〜LD89からレーザビームを射出させ、受光素子3により複数のレーザダイオードLD80〜LD89から射出された各レーザビームのビーム強度BI80〜BI89を測定することを繰り返して、各レーザビームのビーム強度BI80〜BI89と赤色目標ビーム強度TBIRとが略等しくなるように、各レーザダイオードLD80〜LD89に流す電流値I80〜I89を求め、設定する。
【0082】
また、同様に、測定された赤外の各レーザビームのビーム強度をBI70〜BI79と赤外目標ビーム強度TBIIRとの比に応じてレーザダイオードに流す電流値を変更・調整して、再度、複数のレーザダイオードLD70〜LD79からレーザビームを射出させ、受光素子3により複数のレーザダイオードLD70〜LD79から射出された各レーザビームのビーム強度BI70〜BI79を測定することを繰り返して、各レーザビームのビーム強度BI70〜BI79と赤外目標ビーム強度TBIIRとが略等しくなるように、各レーザダイオードLD70〜LD79に流す電流値I70〜I79を求め、設定する。
【0083】
また、レーザダイオード制御部4には、予め本実施形態の画像記録装置で潜像を記録させることができる複数の種類の製版用写真フィルムに各種類毎に固有のフィルム種露光強度調整量KRPIが予め設定されている。そして、レーザダイオード制御部4は、潜像を記録する印画紙の種類に応じたフィルム種露光強度調整量KRPIを読みだす。そして、レーザダイオード制御部4は、露光強度調整量補正量ΔRPIとフィルム種露光強度調整量KRPIとを足して露光強度調整量RPIを求める。
【0084】
RPI=KRPI+ΔRPI
そして、レーザダイオード制御部4は、求めた露光強度調整量RPIを2進数の数値データで、露光強度調整部5に送信する。そして、露光強度調整部5は送信された露光強度調整量RPIに応じて、光学くさびフィルタ58のレーザビーム光路への挿入位置を制御する。
【0085】
また、レーザビーム全てを、収束レンズ群38により略一点に収束させ、この収束点に、光学くさびフィルタ58が位置するので、レーザビームと光学くさびフィルタ58との位置関係の自由度が増し、また、光学くさびフィルタ58のムラの影響を受けず、全てのレーザビームのビーム強度を正確に同一量だけシフトさせることができる。
【0086】
【発明の効果】
第一・第二の発明により、頻繁に行う必要がある出力画像の調子再現を変更したり、記録材料を変更したりするなどの場合など複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせることを短時間に、簡単に安定して行える。
【0087】
第三の発明により、経時によるレーザダイオードの発光強度の変動だけでなく、光軸変化などに起因するビーム強度の変動を含めた各レーザビームのビーム強度の変動を良好に補正できる。
【0088】
第四の発明により、複数のレーザダイオードの各レーザビームの記録材料上の記録位置が主走査方向にずれる程度に各レーザダイオードの取付精度が高くなくても、環境や経時などによる光軸ズレなどによる各レーザダイオードから射出したレーザビームの記録位置の主走査方向のズレの影響を良好に補正でき、良好に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像記録装置の概略構成図。
【図2】実施形態1の画像記録装置のブロック図。
【図3】記録面RSを正面から見た図。
【図4】実施形態1の露光強度調整部5近傍の概略図。
【図5】別の例の記録面RSを正面から見た図。
【図6】実施形態2の画像記録装置の露光強度調整部5近傍の概略図。
【図7】実施形態3の画像記録装置のディスク型光学くさびフィルタ60の収束レンズ群24側から見た図。
【図8】実施形態3の画像記録装置の露光強度調整部5近傍の概略構成図。
【図9】実施形態5の画像記録装置の概略構成図。
【符号の説明】
CP 中心点
CS 調整面
MSD 副走査方向
RS 記録面
SSD 主走査方向
1 光学ユニット
2 ドラム
3 受光素子
4 レーザダイオード制御部
5 露光強度調整部
6 発光タイミング制御部
10 光源部
20 ビーム整列光学系
21 レンズ
22,23 ミラー
24 収束レンズ群
25 縮小光学レンズ群
26 シリンドリカルレンズ
51〜55 フィルタ
58 光学くさびフィルタ
60 ディスク型光学くさびフィルタ
70 赤外光源部
80 赤色光源部
90 緑色光源部
Claims (7)
- 複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記ビーム整列光学系は、
複数のレーザビームを収束する収束手段を有し、
前記収束手段によって前記複数のレーザビームが略一点に収束された収束点に、
フィルタにより、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるフィルタ調整手段を有することを特徴とする画像記録装置。 - 前記フィルタ調整手段が、複数の濃度の異なるフィルタを選択的にレーザビームの光路に挿入離脱させることで、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記フィルタ調整手段が、光学くさびフィルタを有し、当該光学くさびフィルタへのビーム入射位置を変えることで、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記光学くさびフィルタがディスク型光学くさびフィルタであり、当該ディスク型光学くさびフィルタへのビーム入射位置が当該ディスク型光学くさびフィルタの同一半径方向になるように、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを当該ディスク型光学くさびフィルタへ入射させることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
- 複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、各レーザビームのビーム強度が等しくなるように、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記ビーム整列光学系は、
複数のレーザビームを収束する収束手段を有し、
前記収束手段によって前記複数のレーザビームが略一点に収束された収束点に、
偏光子により、前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビーム全ての露光強度をシフトさせる偏光子調整手段を有することを特徴とする画像記録装置。 - 複数のレーザダイオードを整列させた光源部と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームを記録材料の記録面に副走査方向に整列させるビーム整列光学系と、
前記複数のレーザダイオードから射出したレーザビームと前記記録材料とを相対的に主走査方向に移動させる移動手段と、
前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定する測定手 段と、
前記測定手段により測定された各レーザビームのビーム強度に応じて、前記複数のレーザダイオードの各レーザダイオードを制御するレーザダイオード制御手段と、を有する画像記録装置であって、
前記測定手段が、前記ビーム整列光学系から出射したレーザビームを受光できる位置に相対的に移動可能な受光素子により、前記複数のレーザダイオードから射出した前記ビーム整列光学系から出射した各レーザビームを受光して、前記複数のレーザダイオードから射出した各レーザビームのビーム強度を測定するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録装置。 - 前記受光素子が、前記レーザビームによる前記記録材料の記録面に相対的に移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
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Family
ID=17046262
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1997
- 1997-09-04 JP JP23953597A patent/JP3675121B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH1178110A (ja) | 1999-03-23 |
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