JP3675075B2 - ねじ締結力測定方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被締結体に締結されたねじ部材の軸力、すなわちねじ締結力を測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械構造物などの被締結体の締結にはねじ部材が多用されている。既に締結されているねじ部材の軸力を測定する方法としては、例えば、締結されているボルトに増し締めトルクを付加しこのときのトルク値から軸力を求める方法があるが、もとの締結状態に変化を与えることとなると共に、トルク値が座面やねじ面の状態等の影響を受け易いという欠点がある。
【0003】
これに対し、例えば特開昭56−133638号公報に示すものが知られている。この方法においては、ボルトに引張り荷重を加え、その種々の引張り荷重に関するボルトの伸びを測定する。つまり、ボルト頭に結合した超音波トランスジューサからの超音波パルスがボルトの長さ方向に沿って進行しボルト端面で反射して戻る時間差を超音波トランスジューサに接続される超音波伸び計で計測することにより、ボルトの伸びの測定が行われる。こうして計測される荷重とボルト歪みとの関係は、その結合に関するあらかじめ求められた荷重とボルト歪みとの関係と比較され、この比較に基づいてボルトの残留軸力の測定を行うようになっている。
【0004】
これによれば、ボルトにトルクを付加することもなく、しかも現に締結に使用されているボルト内に歪ゲージを埋め込んだりせずともボルトの伸びを計測することができ、これによりボルトの残留軸力の測定を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭56−133638号公報に示すものは、超音波トランスジューサを備えた超音波センサを使用するものであるために、ボルト端面を超音波が反射しやすい平らに研磨された形状としなければならず、また測定子からの超音波の伝達を安定化させるためのカプラントの塗布が必要となるなどの制約が多く作業性も良いものではない。しかもこれらの制約に基づく測定誤差を含むものであった。
【0006】
さらに、超音波測定子がある程度の大きさを有し、ボルト内部における超音波の直進性等を考慮すればおよそM8以下のボルトに対応できず、したがってM8以下のボルトの締結力の測定には使用することができないという問題があった。また、超音波センサそのものが高価なのでねじ締結力測定装置全体も高価なものとなっていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ねじ部材による締結後のねじ締結力を精度良く測定し得る簡易かつ安価で測定作業性の良いねじ締結力測定方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、被締結体に締結されたねじ部材の端部近傍を当該端部近傍に連結される連結部材を介して引張った場合の引張り荷重と当該連結部材の引張り力作用点の変位とを測定し、これらの測定値に基づいてねじ部材による締結力を演算することを特徴とするねじ締結力測定方法である。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のねじ締結力測定方法において、前記引張り荷重の変化量と前記引張り力作用点の変位の変化量との比を求め、当該比が変化するときの当該引張り荷重を締結力とすることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、被締結体に締結されたねじ部材の端部近傍を当該端部近傍に連結される連結部材を介して引張るテンショナーと、当該テンショナーによる引張り荷重を測定する荷重測定手段と、前記連結部材の引張り力作用点の変位を測定する変位測定手段と、前記荷重測定手段および前記変位測定手段の測定値に基づいてねじ部材による締結力を演算する演算手段と、を有することを特徴とするねじ締結力測定装置である。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載のねじ締結力測定装置において、前記演算手段は、前記荷重測定手段の測定値の変化量と前記変位測定手段の測定値の変化量との比を求め、当該比が変化するときの当該荷重測定手段の測定値を締結力とすることを特徴とする。
【0012】
上記請求項1乃至請求項4に記載の発明にあっては、引張り荷重を加え始めた当初は、ねじ部材の引張り方向の外部に露出した部分および連結部材のみが伸ばされ、この部分のばね定数にしたがって、引張り荷重と変位とが直線的に変化する。これ以降さらに引張り荷重を増加させるとねじ部材の座面が被締結体から僅かに浮き上がり始め、引張り荷重が締結力よりも大きくなる場合には、ねじ部材の外部に露出した部分および連結部材に加えて被締結体の内部に位置するねじ部材の軸部が伸ばされ、この部分のばね定数にしたがって引張り荷重と変位とが直線的に変化することになる。つまり、引張られる部分の長さが途中で長くなることから少ない荷重で変位するので、引張り荷重および変位の関係直線は、引張り荷重と締結力とが一致する点において折れ曲がることになり、この変化点における引張り荷重をねじ締結力とする演算を行う。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載のねじ締結力測定装置において、前記被締結体に当接され、前記テンショナーにより引張り荷重を加えるときの反力を受ける支持部材を備えたことを特徴とする。この発明にあっては、装置がコンパクトにでき、支持部材により被締結体に反力を伝達できるような部位であれば測定可能となる。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載のねじ締結力測定装置において、前記支持部材は、ねじ部材の回転を規制するための当該ねじ部材に係合する係合部を有することを特徴とする。この発明にあっては、支持部材は、ねじ締結力の測定時には被締結体Wに押圧されて固定されることになるので、ねじ部材が支持部材の係合部に係合して確実に回転が規制される。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、上記請求項5に記載のねじ締結力測定装置において、前記テンショナーは、ねじの送りによって引張り荷重を加える送りねじ機構部を有することを特徴とする。この発明にあっては、ねじ機構部のねじの送りによって連結部材を引張るようにしたので、きわめて容易に所望の引張り荷重を加えることができる。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、上記請求項7に記載のねじ締結力測定装置において、前記送りねじ機構部はナット部を有し、前記変位測定手段は当該ナット部の回転角度検出手段を有することを特徴とする。この発明にあっては、連結部材の引張り力作用点の変位をナット部の回転角度で検出する。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、上記請求項8に記載のねじ締結力測定装置において、前記送りねじ機構部は軸中心方向に貫通孔が形成されたボルト部とこれに螺合されるナット部とを有し、前記連結部材はねじ部材との連結側と反対側の端部にフランジ部を有し、前記送りねじ機構部を当該貫通孔に前記連結部材が挿通されるように、前記フランジ部と前記支持部材との間に軸受部材を介して配置したことを特徴とする。この発明にあっては、送りねじ機構部は軸受部材に挟まれて回転自在とされ、当該送りねじ機構部の全長が長くなるようにナット部を回転させることにより引張り荷重が加えられる。
【0018】
また、請求項10に記載の発明は、上記請求項3〜9のいずれか1項に記載のねじ締結力測定装置において、前記連結部材は、ねじ部材の端部に形成される段差部に係合するフック部を有することを特徴とする。この発明にあっては、連結部材をねじ部材に連結する場合には、フック部を段差部に係合するだけで簡単に取り付けられ、しかもねじ締結力の測定時に連結部材が僅かに回転してもその回転力がねじ部材に伝わりにくく、測定精度上好ましい。
【0019】
また、請求項11に記載の発明は、上記請求項3〜10のいずれか1項に記載のねじ締結力測定装置において、前記荷重測定手段は、前記連結部材に埋設される歪ゲージであることを特徴とする。この発明にあっては、歪ゲージは連結部材の内部に埋設されているので、外部からの攻撃を受けることはない。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項毎に次のような効果を奏する。
請求項1乃至請求項4に記載の発明によれば、従来のようにトルクやボルト長さの変化量といった締結力の代用特性を測定するものではなく、締結力そのものを直接計測するものであるため測定精度が高まる。また、ねじ締結前の初期状態を知る必要がなく、しかも超音波を利用した測定装置のようにあらかじめボルトの端面を研磨加工しておく等の前段取り作業も不要となるので、容易に測定することができ測定工数も低減することができる。
【0021】
請求項3乃至請求項4に記載の発明によればさらに、比較的安価な荷重測定手段および変位測定手段を使用した簡易な装置構成とすることができるため、ねじ締結力測定装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、装置がコンパクトにでき、支持部材により被締結体に反力を伝達できるような部位であれば測定可能であるため、測定対象物に対する制約が少なく適用範囲が広くなる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、ねじ部材が係合部に係合して確実に回転が規制され、測定時に締結状態が変化することを抑制することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、ねじの送りによって連結部材を引張るようにしたので、きわめて容易に所望の引張り荷重を加えることができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、エンコーダ等を使用して安価で簡易に変位測定手段を構成することができ、装置全体もさらに安価なものとなる。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、送りねじ機構部のナット部が回転されることにより引張り荷重が加えられる場合に、その回転力が連結部材および支持部材に伝わり難い利点がある。したがって特に、ナットを使用しないで被締結体を締結する場合や、ボルトとナットとを使用して被締結体を締結するものであるが、ボルト頭部に回り止めがされていない場合等に用いて好ましい。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、連結部材をねじ部材に簡単に取り付けることができ、しかもねじ締結力の測定時に連結部材が僅かに回転してもその回転力がねじ部材に伝わりにくいので測定精度上好ましい。
【0028】
請求項11に記載の発明によれば、歪ゲージは連結部材の内部に埋設されているので、外部からの攻撃を受けることなく常に安定した計測が可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
《実施の形態1》
図1は本発明の実施の形態1に係るねじ締結力測定装置の概略構成図、図2は図1に示される装置を使用したねじ締結力測定方法の基本原理を説明するための図である。
【0031】
図1に示すねじ締結力測定装置は、被締結体Wに締結されたボルトVの端部近傍を当該端部近傍に連結される連結部材としてのテンショナーシャフト2を介して引張るテンショナー1を有している。2枚の板材である被締結体Wは、ボルトVおよびナットn(ねじ部材と総称する)により締結されており、ボルトVの先端のおねじ部にテンショナーシャフト2の下端に形成されためねじ部を螺合させて連結する。テンショナー1は、例えば液圧を作動させてテンショナーシャフト2を図中上方に引張る液圧作動式のものが使用できるが、後述するようにこれに限定されるものではない。
【0032】
支持部材としての中空形状のソケット4が被締結体Wに当接して配置されており、テンショナー1により引張り荷重を加えるときの反力を受けるようになっている。また、荷重測定手段としてのロードワッシャ5は、テンショナー1の基板3とソケット4との間に設置され、テンショナー1による引張り荷重を測定することができる。さらに、変位測定手段としての変位計6が設けられており、テンショナーシャフト2に対する引張り力の作用点の変位を測定する構成とされている。
【0033】
ロードワッシャ5から出力される信号は、荷重計アンプ8で増幅された後A/D変換器9でデジタル値に変換されて、演算手段としてのCPU7に入力され、同様に、変位計6から出力される信号は、変位計アンプ10で増幅された後A/D変換器11でデジタル値に変換されて、CPU7に入力される。
【0034】
そしてCPU7は、ロードワッシャ5および変位計6から出力される信号によって得られるテンショナー1による引張り荷重Pおよびその荷重作用点の変位δに基づいて、ねじ部材による締結力Fを演算する。すなわち、CPU7は、前記引張り荷重Pの変化量ΔPと変位δの変化量Δδとの比Cを求め、当該比Cが変化するときの当該引張り荷重を締結力Fとして得るようにしている。
【0035】
次に、図2を参照して図1に示すねじ締結力測定装置の動作とともに、ねじ締結力測定方法の原理について説明する。
【0036】
まず、被締結体WがボルトVおよびナットnにより締結された状態において、ソケット4をナットnの上から被せるようにしてねじ締結力測定装置をセットする(図2(A))。このとき締結力F(すなわちボルトVの軸力)は、図示のようにナットnの座面で受けており、ナット座面反力Nは、N=Fである。
【0037】
次いで、テンショナー1により、テンショナーシャフト2を介してボルトVのおねじ部先端近傍を図中上方に徐々に引張ると、その引張り荷重Pの反力をソケット4で受けることで、それまで締結力Fを全てナットnの座面で受けていたのが一部ソケット4の下方端面に移っていく(図2(B))。このとき締結力Fは、図示のようにナットnの座面とソケット4の端面とで受けており、ナット座面反力Nおよびソケット端面反力Pは、N=F1 ,P=F2 (ここにF1 +F2 =F)である。
【0038】
この過程において、テンショナー1による引張り荷重P(すなわちソケット端面反力)はロードワッシャ5により計測される。引張り荷重Pが締結力F以下のとき(図2(B))には、ボルトVの外部に露出した部分とテンショナーシャフト2のみ、さらに詳しく言えばテンショナーシャフト2に対する引張り力の作用点m1 とボルトVのナットnとの螺合点m2 との間の距離L1 のみが伸ばされ、この距離L1 の部分のばね定数にしたがって引張り荷重Pの増加とともに、引張り力作用点m1 の位置が直線的に変化する。つまり、引張り荷重Pの変化量ΔPと変位δの変化量Δδとの比Cは一定の値C1 をとる。
【0039】
その後テンショナー1による引張り荷重Pを増加させると、図2(C)に示すように、引張り荷重Pの反力の受けがナットnの座面からソケット4の端面に丁度完全に移行する時点がある。このとき締結力Fは、図示のようにソケット4の端面で全て受けており、したがって引張り荷重P(すなわちソケット端面反力)は、P=Fとなる。
【0040】
これ以降さらにテンショナー1による引張り荷重Pを増加させるとナットnの座面が被締結体Wから浮き上がり始め、ついには図2(D)に示すように、ナットnの座面が被締結体Wから僅かに離間する。
【0041】
こうして引張り荷重Pが締結力Fよりも大きくなる場合には(P=F′>F)、ボルトVの外部に露出した部分およびテンショナーシャフト2に加えてボルトVの軸部が、さらに詳しく言えばテンショナーシャフト2に対する引張り力の作用点m1 とボルトVのボルト頭の座面位置m3 との間の距離L1 +L2 が伸ばされ、この距離L1 +L2 の部分のばね定数にしたがって引張り荷重Pの増加とともに、引張り力作用点m1 の位置が直線的に変化することになる。つまり、引張られる部分の長さが長くなることから少ない荷重で変位するので、引張り荷重Pの変化量ΔPと変位δの変化量Δδとの比Cは、前記値C1 よりも小さい一定の値C2 をとる。
【0042】
すなわち、引張り荷重Pの変化量ΔPと変位δの変化量Δδとの比Cが、引張り荷重Pと締結力Fが釣り合う点で変化、つまり図2のグラフで言えば傾きが小さくなる方向に折れ曲がるように変化するので、この変化点Qにおけるテンショナー1による引張り荷重Pを締結力Fとして求めることができる。
【0043】
このように、本実施の形態1によれば、従来のようにトルクやボルト長さの変化量といった締結力の代用特性を測定するものではなく、締結力そのものを直接計測するものであるため測定精度が高まる。
【0044】
また、ねじ締結前の初期状態を知る必要がなく、しかも超音波を利用した測定装置のようにあらかじめボルトの端面を研磨加工しておく等の前段取り作業も不要となるので、容易に測定することができ測定工数も低減することができる。
【0045】
さらに、比較的安価な荷重測定手段および変位測定手段を使用した簡易な装置構成とすることができるため、ねじ締結力測定装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0046】
また、装置がコンパクトにでき、ソケットにより被締結体に反力を伝達できるような部位であれば測定可能であるため、測定対象物に対する制約が少なく適用範囲が広い。
【0047】
《実施の形態2》
図3は本発明の実施の形態2に係るねじ締結力測定装置の概略構成図であり、図1に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
【0048】
図3に示すねじ締結力測定装置においては、テンショナー1は、ねじの送りによって引張り荷重を加える送りねじ機構部12を有しており、また、当該送りねじ機構部12のナット部13の回転角度を検出する回転角度検出手段としてのエンコーダ16を備えた変位測定手段が設けられている点で、図1に示す装置と主に相違している。
【0049】
ねじ機構部12は、前記ナット部13と、このナット部13が螺合するテンショナーシャフト2の外面に形成されたおねじ部14とから構成される。
【0050】
テンショナー1はまた、前記ナット部13に係合して回転力を伝達するための回転力伝達用ソケット21を有しており、回転力伝達用ソケット21には、例えば下方に臨む六角孔30が形成される。この回転力伝達用ソケット21の上方に立設された主軸22に取り付けられたハンドルHを回すことによって、ナット部13が回転し、ねじの送りによってテンショナーシャフト2が上方に引張られることにより引張り荷重を加えるようになっている。
【0051】
テンショナー1の主軸22には、エンコーダプレート23が固着されており、このエンコーダプレート23には図示省略するが、例えば円周方向等間隔に多数の通孔が形成されている。したがって、例えばフォトセンサからなるエンコーダセンサ24で前記通孔を検出することにより、回転力伝達用ソケット21により回転されるナット部13の回転角度を検出することができる。つまりエンコーダ16は、エンコーダプレート23およびエンコーダセンサ24から構成されている。なお、エンコーダセンサ24はフォトセンサに限られず、例えば磁気センサを使用することも可能であり、この場合にはエンコーダプレート23の円周方向等間隔に多数の突起を形成するとよい。
【0052】
また、エンコーダセンサ24は円板25に固着されており、円板25は、ハンドルHによりテンショナー1の主軸22が回転されてもその絶対位置が変化することのないように構成される。すなわち、円板25の内径部においては軸受部材29,29により前記主軸22に対して回転自在に支持され、一方、円板25の一端が固定棒26に連結され、固定棒26の端部に設けられたマグネット27により被締結体Wに固定されるようになっている。このようにすれば、ねじ締結力の測定時にエンコーダ16の原点が確実に固定される。なお、マグネット27をソケット4に固定するように構成することも可能である。
【0053】
テンショナー1により引張り荷重を加えるときの反力を受ける支持部材としてのソケット4には、ねじ部材のナットnの回転を規制するための当該ナットnに係合する係合部としての下方に臨む六角孔28が形成されている。ソケット4は、ねじ締結力の測定時には被締結体Wに押圧されて固定されることになるので、ナットnがその六角孔28に係合して確実に当該ナットnの回転が規制され、測定時に締結状態が変化することを抑制することができる。
【0054】
また、荷重測定手段としての歪ゲージ15がテンショナーシャフト2に埋め込まれており、この歪ゲージ15の出力とテンショナー1による引張り荷重は、あらかじめ校正されている。歪ゲージ15はテンショナーシャフト2の内部に埋設されているので、外部からの攻撃を受けず常に安定した計測が可能である。
【0055】
歪ゲージ15から出力される信号は、歪ゲージアンプ18で増幅された後、図示しないA/D変換器を経て、演算手段としてのCPU7に入力され、同様に、エンコーダセンサ24から出力される信号は、エンコーダアンプ20で増幅された後、図示しないA/D変換器を経て、CPU7に入力される。
【0056】
そしてCPU7は、歪ゲージ15およびエンコーダセンサ24から出力される信号によって得られるテンショナー1による引張り荷重Pおよびその荷重作用点の変位δの代用としてのナット部13の回転角度αに基づいて、ねじ部材による締結力Fを演算する。すなわち、CPU7は、前記引張り荷重Pの変化量ΔPと変位δの代用としてのナット部13の回転角度αの変化量Δαとの比C′を求め、当該比C′が所定の割合より大きく変化するときの当該引張り荷重を締結力Fとして得るようにしている。
【0057】
次に、図4および図5を参照して図3に示すねじ締結力測定装置の動作について説明する。
図4はねじ締結力測定準備作業のフローチャート、図5はねじ締結力測定動作のフローチャートである。
【0058】
まず、測定準備として、テンショナーシャフト2の下部を測定対象のボルトVの露出部に螺合して取り付け(ステップS1)、ソケット4を測定対象のナットnに被せて嵌合する(ステップS2)。次いで、ナット部13がソケット4の上端面に着座するまで、テンショナーシャフト2のおねじ部14に軽く締め込む。(ステップS3)。そして、回転力伝達用ソケット21をナット部13に嵌合し(ステップS4)、固定棒26の端部に設けられたマグネット27を被締結体Wあるいはソケット4に固定する(ステップS5)。
【0059】
ねじ締結力を測定する場合には、ハンドルHを回転して測定装置のナット部13を締め付けつつ(ステップS11)、エンコーダセンサ24から出力される信号によって得られる荷重作用点の変位δの代用としてのナット部13の回転角度αを計測し(ステップS12)、また歪ゲージ15から出力される信号によって得られるテンショナー1による引張り荷重Pを計測する(ステップS13)。
【0060】
次いで、CPU7は、前記引張り荷重Pの変化量ΔPとナット部13の回転角度αの変化量Δαとの比C′を求める(ステップS14)。
【0061】
前記比C′は当初、図1に示す装置と同様にして、ボルトVの外部に露出した部分およびテンショナーシャフト2のみが伸ばされ、この部分のばね定数にしたがって、引張り荷重Pとナット部13の回転角度αとが直線的に変化する。つまり、引張り荷重Pの変化量ΔPとナット部13の回転角度αの変化量Δαとの比C′は一定の値C1 ′をとる。これ以降さらにハンドルHを回転して引張り荷重Pを増加させるとナットnの座面が被締結体Wから浮き上がり始め、引張り荷重Pが締結力Fよりも大きくなる場合には、ボルトVの外部に露出した部分およびテンショナーシャフト2に加えてボルトVの軸部が伸ばされ、この部分のばね定数にしたがって引張り荷重Pとナット部13の回転角度αとが直線的に変化することになる。つまり、引張られる部分の長さが長くなることから少ない荷重で変位するので、引張り荷重Pの変化量ΔPとナット部13の回転角度αの変化量Δαとの比C′は、前記値C1 ′よりも小さい一定の値C2 ′をとる。
【0062】
ステップS15では、前記比C′が当初の値C1 ′よりも小さくなったか否かが判断され、前記比C′が当初の値C1 ′のままであれば、ステップS11に戻ってナット部13の締め付けを続行し、前記比C′が当初の値C1 ′からこれより小さいC2 ′に変化した場合には、計測を終了し(ステップS16)、ブザーを鳴らすとともに(ステップS17)、前記比C′の変化点での引張り荷重Pを締結力Fとして図示しない表示部に表示する(ステップS18)。
【0063】
前記比C′の変化点は、僅かな測定誤差があっても正確に当該変化点を検知することができるように、例えばCPU7において図2に示すのと同様なグラフから折れ曲り点を演算して求める。なお、簡易的には、比C′が所定の割合より大きく変化、つまり当初の値C1 ′を基にした変化の割合が所定値以上となったときで判断してもよい。
【0064】
このように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1で述べたと同じ効果を奏することができるほか、ねじ機構部12のナット部13を回転させ、ねじの送りによってテンショナーシャフト2を上方に引張るようにしたので、きわめて容易に所望の引張り荷重を加えることができる。また、テンショナーシャフト2の引張り力作用点の変位をナット部13の回転角度で検出するようにしたので、エンコーダ16等を使用して安価で簡易に変位測定手段を構成することができ、装置全体もさらに安価なものとなる。
【0065】
《実施の形態3》
図6は本発明の実施の形態3に係るねじ締結力測定装置の概略構成図であり、図2に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
【0066】
図6に示すねじ締結力測定装置においては、送りねじ機構部12は、軸中心方向に貫通孔34が形成されたボルト部32とこれに螺合されるナット部13とを有している。また、テンショナーシャフト2は、ねじ部材との連結側と反対側の端部にフランジ部33を有している。そして、前記送りねじ機構部12は、その貫通孔34にテンショナーシャフト2が挿通されるようにして、フランジ部33とソケット4との間に軸受部材31,31を介して配置される。
【0067】
この装置では、ボルト部32とこれに螺合されるナット部13から構成される送りねじ機構部12の全長が長くなるようにナット部13を回転させることにより、ボルトVに引張り荷重が加えられる。なお、ナット部13を回転させる場合に、ボルト部32の連れ回りを防止する手段を設けることが望ましい。
【0068】
この装置によれば、送りねじ機構部12が軸受部材31,31に挟まれて回転自在とされているので、回転力伝達用ソケット21によりナット部13が回転されることによりボルトVに引張り荷重が加えられる場合に、その回転力がテンショナーシャフト2およびソケット4に伝わり難い利点がある。
【0069】
したがって、この装置は特に、図6に示すようにナットを使用しないで被締結体Wを締結する場合や、図3に示すようにボルトとナットとを使用して被締結体Wを締結するものであるが、ボルト頭部に回り止めがされていない場合等に用いて好ましい。
【0070】
また、図7に示すように、テンショナーシャフト2は、ねじ部材であるボルトVのボルト頭部に形成される段差部35に係合するフック部36を有している。テンショナーシャフト2をボルトVに連結する場合には、例えば図中矢印方向にスライドするだけで簡単に取り付けられ、しかもねじ締結力の測定時にテンショナーシャフト2が僅かに回転してもその回転力がボルトVに伝わりにくく、測定精度上好ましい。また、段差部35を図7に示すようにリング状の溝とすれば、加工も施し易く、テンショナーシャフト2を任意の方向から取り付けることができ測定の作業性が一層向上する。
【0071】
なお、テンショナーシャフト2とボルトVとの連結方法は、図7に示したものに限定されるものではなく、例えば図8(A)に示すように、ボルトVのボルト頭部におねじ部37を突設し、テンショナーシャフト2の下部に形成しためねじ部と螺合させて連結したり、図8(B)に示すように、ボルトVのボルト頭部にめねじ部38を形成し、テンショナーシャフト2の下部に突設したおねじ部と螺合させて連結したりすることも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るねじ締結力測定装置の概略構成図である。
【図2】 図1に示される装置を使用したねじ締結力測定方法の基本原理を説明するための図であって、(A)〜(D)は引張り荷重を順次増加させていった場合の様子を示す。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るねじ締結力測定装置の概略構成図である。
【図4】 ねじ締結力測定準備作業のフローチャートである。
【図5】 ねじ締結力測定動作のフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態3に係るねじ締結力測定装置の概略構成図である。
【図7】 図6に示されるテンショナーシャフトをボルトに連結する様子を示す図である。
【図8】 (A)(B)はテンショナーシャフトをボルトに連結する様子の別案を示す図である。
【符号の説明】
1…テンショナー、
2…テンショナーシャフト(連結部材)、
4…ソケット(支持部材)、
5…ロードワッシャ(荷重測定手段)、
6…変位計(変位測定手段)、
7…CPU(演算手段)、
12…ねじ機構部、
13…ナット部、
15…歪ゲージ(荷重測定手段)、
16…エンコーダ(回転角度検出手段)、
28…六角孔(係合部)、
29,31…軸受部材、
32…ボルト部、
33…フランジ部、
34…貫通孔、
35…段差部、
36…フック部、
C,C′…比、
F…締結力、
P…引張り荷重、
δ…引張り力作用点の変位、
V…ボルト(ねじ部材)、
n…ナット(ねじ部材)、
W…被締結体。
Claims (11)
- 被締結体に締結されたねじ部材の端部近傍を当該端部近傍に連結される連結部材を介して引張った場合の引張り荷重と当該連結部材の引張り力作用点の変位とを測定し、これらの測定値に基づいてねじ部材による締結力を演算することを特徴とするねじ締結力測定方法。
- 前記引張り荷重の変化量と前記引張り力作用点の変位の変化量との比を求め、当該比が変化するときの当該引張り荷重を締結力とすることを特徴とする請求項1記載のねじ締結力測定方法。
- 被締結体に締結されたねじ部材の端部近傍を当該端部近傍に連結される連結部材を介して引張るテンショナーと、
当該テンショナーによる引張り荷重を測定する荷重測定手段と、
前記連結部材の引張り力作用点の変位を測定する変位測定手段と、
前記荷重測定手段および前記変位測定手段の測定値に基づいてねじ部材による締結力を演算する演算手段と、
を有することを特徴とするねじ締結力測定装置。 - 前記演算手段は、前記荷重測定手段の測定値の変化量と前記変位測定手段の測定値の変化量との比を求め、当該比が変化するときの当該荷重測定手段の測定値を締結力とすることを特徴とする請求項3記載のねじ締結力測定装置。
- 前記被締結体に当接され、前記テンショナーにより引張り荷重を加えるときの反力を受ける支持部材を備えたことを特徴とする請求項4記載のねじ締結力測定装置。
- 前記支持部材は、ねじ部材の回転を規制するための当該ねじ部材に係合する係合部を有することを特徴とする請求項5記載のねじ締結力測定装置。
- 前記テンショナーは、ねじの送りによって引張り荷重を加える送りねじ機構部を有することを特徴とする請求項5記載のねじ締結力測定装置。
- 前記送りねじ機構部はナット部を有し、前記変位測定手段は当該ナット部の回転角度検出手段を有することを特徴とする請求項7記載のねじ締結力測定装置。
- 前記送りねじ機構部は軸中心方向に貫通孔が形成されたボルト部とこれに螺合されるナット部とを有し、前記連結部材はねじ部材との連結側と反対側の端部にフランジ部を有し、前記送りねじ機構部を当該貫通孔に前記連結部材が挿通されるように、前記フランジ部と前記支持部材との間に軸受部材を介して配置したことを特徴とする請求項8記載のねじ締結力測定装置。
- 前記連結部材は、ねじ部材の端部に形成される段差部に係合するフック部を有することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載のねじ締結力測定装置。
- 前記荷重測定手段は、前記連結部材に埋設される歪ゲージであることを特徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載のねじ締結力測定装置。
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