JP3674474B2 - 映像システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーン等に映像を投影する映像投影装置を備えた映像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、遠隔地間で会議を行う通信会議システムが普及しつつある。図8に示すように、通信会議システムでは、会議を行う遠隔地のそれぞれに撮影用のカメラ1と映像を表示する映像表示装置2とを設け、カメラ1が撮影した映像信号を相手側に送信すると共に、相手側のカメラ1から通信ネットワーク等を介して送信される映像信号に応じた映像を映像表示装置2が表示するようになっている。このようにすることで、それぞれの遠隔地に設けられた映像表示装置2には相手側の映像がリアルタイムで表示され、遠隔地間で会議を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8に示す通信会議システムでは、ユーザAおよびユーザBは、それぞれ映像表示装置2に表示される映像を見ながら会議を行うことになる。しかし、図8に示す通信会議システムでは、カメラ1が映像表示装置2の上方側に配置されているため、カメラ1によって撮影されたユーザAおよびユーザBの視線は下側に向くことになる。そして、このように視線のずれたユーザの映像が相手側の映像表示装置2に表示されることになり、ユーザAおよびユーザBの視線が一致しなくなってしまい、両ユーザに不自然な印象を与えてしまう。
【0004】
そこで、通信会議を行うユーザの視線のずれを防止するために、図9に示すような通信会議システムが開発されている。同図に示すように、この通信会議システムでは、相手側から送信される映像信号に対応する映像を、プロジェクタ等の映像投影装置5を用いてスクリーン6に表示している。相手側で撮影された映像が表示されるスクリーン6のほぼ中央部分には開口部6aが設けられており、この開口部6aの裏面側にカメラ7が配置されている。このようにすると、ユーザはスクリーン6を見ていれば、そのユーザの視線はカメラ7に向くことになる。したがって、カメラ7により視線のあったユーザが撮影され、相手側の映像投影装置(不図示)に送信されることになる。
【0005】
しかしながら、図9に示す通信会議システムでは、ユーザの視線のずれを防止することはできるものの、映像投影装置5とカメラ7とが対向する位置に配置されるため、映像投影装置5の発する光がカメラ7に入射してしまうことになる。このように映像投影装置5の発する光がカメラ7に入射すると、この入射光によりカメラ7に撮影された映像が乱れるフレアが発生する。すなわち、相手側に送信されて映し出される映像は、フレアが発生した乱れたものとなってしまう。特に、スクリーン6における開口部6a近傍に投影される映像が白色等の輝度の大きい映像である場合には、発生するフレアが大きくなってしまう。また、スクリーン6近傍に投影される映像が暗色な場合には発生するフレアが小さくなるが、投影される映像によりフレアの出方が変化するので、非常に見づらい映像が映し出されることになる。
【0006】
このような映像投影装置5の発する光に起因する映像の乱れを低減するために、映像投影装置5を設置する位置と開口部6aの位置との高低差を大きくし、映像投影装置5の発する光のカメラ7への入射量を低減する方法が用いられている。この方法では、カメラ7への光の入射量をある程度低減できるものの、光のカメラ7への入射をほぼ完全に防止することはできない。また、映像投影装置5と開口部6aの設置位置に十分な高低差をとれる設置条件が必要となり、例えば天井の低い部屋などに設置する場合には、上記高低差を大きくとることができない。
【0007】
また、図10に示すように、開口部6aの上側の縁にカットマスク6bを配置し、このカットマスク6bの取付位置を調整することにより、映像投影装置5の発する光のカメラ7への入射量を低減する方法もある。この方法によれば、映像投影装置5と開口部6aの設置位置に大きな高低差をとれない場合にも、映像投影装置5の発する光のカメラ7の入射量をある程度低減することができるが、投影光のカメラ7への入射をほぼ完全に防止することはできない。また、カメラ7への入射量を低減するために取り付けるカットマスク6bが開口部6aの開口面積を小さくし、カメラ7によって撮影可能な画角が減少してしまう。
【0008】
また、特開平6−233290号公報には、映像投影装置5の前方の位置と、開口部6aとカメラ7との間の位置にそれぞれ偏向フィルタを設置し、映像投影装置5の発する光がカメラ7に入射することを低減する技術が開示されている。しかしながら、この方法では、映像投影装置5の前方に配置された偏向フィルタによって映像投影装置5によりスクリーン6に映像を投影するための光量が減少してしまい、スクリーン6上に投影される映像が暗くなってしまうといった問題がある。この場合、室内を暗くして投影される映像を見やすくすることが考えられるが、こうすると、当該室内のカメラ7により撮影される画像が暗くなるといった悪循環に陥ってしまう。
【0009】
また、特開平7−143469号公報に記載された装置では、表示部の裏面側に撮像部を配置し、表示部の透明度を増大させる期間と、通常に表示を行う期間とを切り替え、透明度が増大している期間中に撮像部が表示部の表面側を撮像している。この装置では、撮像部が表示部の上下左右などではなく、裏面側に配置されているので、表示部を見るユーザの視線が撮像部に向くことになるが、透明度を増大させる期間と、表示する期間を切り替えているので、表示画像がちらつくといった乱れが生じる。
【0010】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、通信会議システム等に使用した場合に、ユーザの視線がずれるなどの不自然な映像が写し出されることを抑制するとともに、フレアの発生等の映像の不具合をほぼ完全に防止することが可能な映像システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の映像システムは、開口部を有するスクリーンと、前記スクリーンの表面側に配置され、映像信号に応じて前記スクリーンの表面に映像を投影する映像投影装置と、前記開口部の前記スクリーンの裏面側に配置され、前記スクリーンの裏面側から前記スクリーンの表面側を撮影して撮影映像信号を出力する撮影装置とを具備する映像システムにおいて、前記映像投影装置は、外部から供給される映像信号に対応する映像中に、その映像の一部を黒くするマスク画像を重畳する一方、当該映像中に重畳するマスク画像の位置を調整するマスク画像重畳手段と、前記マスク画像重畳手段によりマスク画像が重畳された映像を前記スクリーンに投射する投影手段と、前記撮影装置により出力された撮影映像信号から当該撮影映像信号に対応する映像の輝度を示す輝度信号を入力する輝度入力手段とを有しており、前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像の重畳位置を調整する場合、前記映像信号に対応する映像全域にわたって前記マスク画像の重畳位置を順次に移動させ、これらの重畳位置の各々と、マスク画像が当該重畳位置にある時に前記輝度入力手段により入力された輝度信号が示す輝度とを対応付けて記憶手段に記憶する一方、記憶手段に記憶された輝度のうち最も小さいものを特定し、前記マスク画像の重畳位置を、この特定した輝度に対応付けられた重畳位置に調整することを特徴としている。
【0012】
また、請求項2に記載の映像システムは、請求項1に記載の映像システムにおいて、前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像を前記映像信号に対応する映像全域にわたって移動させて前記マスク画像の位置を調整する場合に、前記マスク画像に所定の文字、絵柄または両者の映像を付随させて移動させることを特徴としている。
【0013】
また、請求項3に記載の映像システムは、請求項1または2に記載の映像システムにおいて、前記投影手段は、前記マスク画像の位置を調整する場合、高輝度の映像を前記スクリーンの表面に投影することを特徴としている。
【0014】
また、請求項4に記載の映像システムは、請求項1から3の何れかに記載の映像システムにおいて、前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像の重畳位置を調整した後に当該マスク画像の大きさを調整することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
まず、図1は本発明の一実施形態に係る映像システムを備えた通信会議システムの概略構成を示す図である。同図に示すように、この通信会議システムでは、離れた位置にある2箇所の会議室11a、会議室11bに映像システム10が設置されており、これらの映像システム10を備えた通信会議システムを用いてユーザAおよびユーザBが会議を行うようになっている。
【0019】
同図に示すように各会議室11a,11bに設置される映像システム10は、天井等に取り付けられた映像投影装置12と、スクリーン13と、ビデオカメラ14とを備えている。映像投影装置12には、相手側のビデオカメラ14により撮影された映像信号が供給され、これにより相手側のビデオカメラ14が撮影した映像信号に対応した映像がスクリーン13に投影されるようになっている。
【0020】
具体的には、会議室11a内に設置されたビデオカメラ14により撮影された映像信号Vaは会議室11bに設置された映像投影装置12に図示せぬ通信ネットワークを介して供給される。これにより、会議室11b内のスクリーン13には会議室11a内にいるユーザA等の映像が投影される。一方、会議室11b内に設置されたビデオカメラ14により撮影された映像信号Vbは会議室11aに設置された映像投影装置12に図示せぬ通信ネットワークを介して供給される。これにより、会議室11a内のスクリーン13には会議室11b内にいるユーザB等の映像が投影される。このようにして、ユーザAおよびユーザBは相手側の映像をスクリーン13で見ることができる。ここで、図示はしないが、会議室11aおよび会議室11b内にはマイクロホンが設置されており、当該マイクロホンにより取得された各会議室11a,11b内の音声情報が相手側の会議室に設置された音声再生装置等に供給されて再生されるようになっている。したがって、ユーザAおよびユーザBは遠隔地にいる相手側の映像や音声を認識することができ、遠隔地間での会議を行うことができるようになっている。
【0021】
また、各映像投影装置12には、同じ会議室内に設置されたビデオカメラ14からの映像信号も供給され、この映像信号を用いて撮影映像の乱れを防止するためのマスク画像の位置調整が行われるが、これについては後述する。
【0022】
ここで、図2は映像システム10のスクリーン13を示す正面図である。図1および図2に示すように、スクリーン13のほぼ中央部分には矩形状の開口部13aが形成されており、この開口部13aのスクリーン13の裏面側にビデオカメラ14が設置されている。これによりスクリーン13に投影された映像を見るユーザの視線は、自然とビデオカメラ14側に向けられることになる。したがって、相手側のスクリーン13に投影されるユーザの視線が上側や下側などにそれることがなく、スクリーン13を見るユーザ側に視線が向けられることになる。したがって、会議室11aおよび会議室11bにいるユーザAおよびユーザBは、互いの視線が不自然にそれた状態ではなく、視線が一致するといった違和感のない状態で会議等を行うことができる。
【0023】
このように本実施形態に係る映像システム10を備えた通信会議システムにおいては、スクリーン13のほぼ中央部分に設けた開口部13aの裏面側にビデオカメラ14を配置することにより、当該通信会議システムを利用するユーザの視線が不自然にずれてしまうといったことを防止することができる。しかしながら、上述したようにビデオカメラ14に映像投影装置12の発する光が入射すると、ビデオカメラ14により撮影された映像にフレアが発生してしまう。そこで、本実施形態では、相手側のビデオカメラ14から供給される映像信号に対応した映像の内容に関わらず、図3に示すように、常に映像投影装置12がスクリーン13の開口部13aの部分に黒い画像であるマスク画像M(図中網線部分)を投影(実際には光を当てない)するようにしている。これにより、ビデオカメラ14には映像投影装置12からの光がほとんど入射することがなくなり、上述したフレアの発生をほぼ完全に除去できる。以下、このようなマスク画像Mをスクリーン13上の開口部13aの部分に投影させる映像投影装置12の構成について図4を参照しながら説明する。なお、ここでは会議室11a内に設置された映像システム10の映像投影装置12について説明する。
【0024】
同図に示すように、映像投影装置12は、映像重畳部50と、マスク画像制御部51と、Y/C分離回路52と、表示制御部53と、操作部54とを備えている。
【0025】
映像重畳部50は、相手側のビデオカメラ14(会議室11b内に設置)から供給される映像信号Vbに対応する映像に、マスク画像制御部51から供給されるマスク画像情報Vmに対応したマスク画像をスーパーインポーズすることにより、重畳映像信号Vjを生成して表示制御部53に出力する。
【0026】
マスク画像制御部51は、操作部54を介したユーザからの指示に応じて、マスク画像のサイズ、形状およびマスク画像を重畳する位置などを制御し、これらの制御内容に応じた画像情報であるマスク画像情報Vmを映像重畳部50に出力する。映像重畳部50では、このようにマスク画像情報Vmにしたがった形状、サイズのマスク画像Mをマスク画像情報Vmにしたがった重畳位置にスーパーインポーズすることになる。したがって、ユーザは操作部54を操作し、上述したようにスクリーン13の開口部13aをマスク画像Mが覆うようにマスク画像Mの重畳位置、形状、サイズ等を調整することができる。
【0027】
また、マスク画像制御部51は、上述したような操作部54を介したユーザの指示によるマスク画像の調整処理を行うだけでなく、開口部13aの部分にマスク画像が投影されるように自動的にマスク画像の重畳位置を調整する自動調整処理を行うことが可能であり、この自動調整処理を行った場合には、当該処理により生成されたマスク画像情報Vmを映像重畳部50に出力する。ここで、自動調整処理を行う際には、Y/C分離回路52から供給される輝度信号Kが用いられることになるが、この自動調整処理についての詳細は後述する。
【0028】
Y/C分離回路52は、この映像投影装置12と同室内に設置されるビデオカメラ14から供給される映像信号VaをY(輝度)信号とC(クロマ)信号とに分離する。このように分離することにより映像信号Vaから得られた輝度信号をマスク画像制御部51に出力する。つまり、会議室11a内に設置されるビデオカメラ14により撮影された映像の輝度を表す輝度信号を取得し、これをマスク画像制御部51に出力しているのである。
【0029】
表示制御部53は、通常の一般的な映像投影装置の表示制御部と同様の構成であり、映像重畳部50から供給される重畳映像信号Vjに対応する映像をスクリーン13に投射する。具体的な構成を例示すると、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色に対応する液晶表示パネルを有しており、これらの液晶表示パネルに映像重畳部50から供給された重畳映像信号Vjに対応した映像が表示される。このように重畳映像信号Vjに対応した映像が表示される液晶表示パネルに光源が光を照射し、これらの液晶表示パネルを透過した映像がスクリーン13に投射される。すなわち、図3に示すように、相手側のビデオカメラ14から供給された映像信号Vbに対応する映像中にマスク画像Mが重畳された映像がスクリーン13に投影される。
【0030】
B.マスク画像の重畳位置調整処理
以上説明したのが本実施形態に係る映像システム10を備えた通信会議システムの構成であり、ユーザが操作部54を操作することにより相手側から供給される映像信号Vbに対応する映像中にマスク画像Mを重畳させる位置を調整することができる。したがって、図3に示すように、スクリーン13の開口部13aの部分にマスク画像Mが投影されるようにマスク画像Mの位置を調整すれば、開口部13aの裏面側に配置されたビデオカメラ14に映像投影装置12が発する光の入射が防止され、当該ビデオカメラ14により撮影された映像(相手側のスクリーン13に投影される映像)中にフレアが発生することを防止できる。
【0031】
また、本実施形態における映像投影装置12では、上述したユーザの手動操作によってマスク画像Mの重畳位置を調整する以外にも、映像投影装置12が自動的に開口部13aの部分にマスク画像Mが投影されるようにマスク画像Mの重畳位置を調整する自動調整処理を行うことも可能であり、以下、この自動調整処理の内容について説明する。なお、自動調整処理は、ユーザから自動調整処理を行う旨の指示があった場合や、電源投入時などに行うようにすればよい。
【0032】
図5に示すように、自動調整処理が開始されると、マスク画像制御部51はスクリーン13に投影されるマスク画像Mを網線で示す初期位置から順次M1の位置、M2の位置、M3の位置といった具合にスクリーン13に投影される映像全域にわたってマスク画像Mの位置を図中矢印で示すように移動させる。具体的には、マスク画像制御部51が重畳位置をずらしたマスク画像情報Vmを映像重畳部50に順次供給することにより、映像重畳部50においてマスク画像Mの重畳位置のずれた重畳映像信号Vjが順次生成される。このように生成される重畳映像信号Vjを順次表示制御部53に供給することにより、スクリーン13上に投影されるマスク画像Mの位置を移動させている。このようにマスク画像Mを移動させる間、マスク画像Mはマスク画像情報Vmに加え、スクリーン13上の全域に高輝度の映像、例えば白色の映像を表示するための調整用映像信号Vcを映像重畳部50に供給する。したがって、映像重畳部50においては、全域が白色の映像中にマスク画像情報Vmにしたがってマスク画像Mが重畳された重畳映像信号Vjが生成されることになる。
【0033】
マスク画像制御部51は、上述したように映像重畳部50に重畳位置をずらすためにマスク画像情報Vmを順次供給するととともに、マスク画像Mを移動させている間、Y/C分離回路52から供給される輝度信号に示される輝度を逐次メモリに記録しておく。ここで、マスク画像制御部51は、図6に示すように、スクリーン13上の映像全域にわたって順次移動させるマスク画像Mの重畳位置(例えば、座標情報)と、その重畳位置にある時にY/C分離回路52から供給された輝度信号に示される輝度とを対応付けて記憶する。
【0034】
そして、スクリーン13上に投影される映像全域にわたるマスク画像Mの移動が終了すると、マスク画像制御部51は、上述したように記憶しておいた輝度の中から最も小さいものを特定し、当該輝度に対応するマスク画像Mの重畳位置を特定する。このように特定した重畳位置を適正な重畳位置とし自動調整処理を終了する。
【0035】
そして、相手側のビデオカメラ14から映像信号Vbが供給されて通信会議等が開始されると、上述したように特定した重畳位置にマスク画像Mが重畳させるためのマスク画像情報Vmを生成し、映像重畳部50に供給する。これにより映像重畳部50では、映像信号Vbに対応する映像中に、上述したように特定された位置にマスク画像Mが重畳された重畳映像信号Vjが生成される。したがって、スクリーン13上には、相手側のビデオカメラ14から供給される映像信号Vbの映像内容に関わらず、上述したように特定された位置にはマスク画像Mが投影されることになる。
【0036】
上述した自動調整処理によって特定されたマスク画像Mの重畳位置は、スクリーン13上の開口部13aの部分に重なる位置であり、自動調整処理後にスクリーン13上に投影される映像は図3に示すように開口部13aの部分にマスク画像Mが投影された映像となる。このように上記の特定位置が開口部13aの部分に重なる位置であることの理由は次の通りである。
【0037】
上述した自動調整処理では、全域が白色の映像をスクリーン13上に投影させている間にマスク画像Mを順次移動させている。したがって、マスク画像Mが開口部13a以外の位置に投影されている時と、マスク画像Mが開口部13aの部分に投影されている時とでは、この開口部13aの裏面側に配置されたビデオカメラ14により撮影される映像の輝度は大きく異なっている。すなわち、開口部13aの部分にマスク画像Mが投影されている時、つまり開口部13aの部分に光が入射されていない時には、ビデオカメラ14には映像投影装置12の発する光の直接入射がなくなり、この時に撮影された映像の輝度はマスク画像Mが他の位置に投影されている時よりも明らかに小さくなる。したがって、上述したように輝度信号が最も小さくなった時のマスク画像Mの位置が開口部13aの部分に投影されている位置であると判別できるのである。
【0038】
本実施形態では、スクリーン13の中央部に開口部13aを設け、当該開口部13aの裏面側にビデオカメラ14を設置することにより、遠隔地で会議を行うユーザの視線の不自然なずれを抑制することが可能となる。このように開口部13aを設けてビデオカメラ14を配置した場合、映像投影装置12の投影光による撮影映像の乱れが問題となるが、本実施形態では、スクリーン13上に投影する映像上の開口部13aの部分にマスク画像Mを重畳させることにより、ビデオカメラ14への光の直接的な入射を防止し、撮影画像にフレアが発生することをほぼ完全に除去することができる。すなわち、本実施形態では、投影光による撮影映像中にフレアを発生させることなく、各ユーザの視線のずれといった問題を解消することができるのである。
【0039】
また、ビデオカメラ14による撮影映像中のフレアを防止するために、映像投影装置12と開口部13aとの大きな高低差を設ける必要がなく、天井が低い室内などの設置条件に関わらず、常に撮影映像中のフレアが発生することを防止することができる。また、映像投影装置12が投影する映像内容(明るい、暗いなど)に関わらず、常にマスク画像Mが開口部13aの部分に投影されるので、常時フレアの発生を防止することができる。
【0040】
また、映像投影装置12の発する光がビデオカメラ14に直接入射することを低減するために、カットマスクなどを設けて開口部13aのサイズを小さくする(図10参照)必要がないため、ビデオカメラ14の画角を十分にとることができる。
【0041】
また、本実施形態では、上述したような自動調整処理を行うことができるので、ユーザはマスク画像Mの位置を調整するといった操作を行うことなく、マスク画像Mを適正な位置に重畳させることができる。
【0042】
C.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0043】
(変形例1)
上述した実施形態においては、マスク画像Mは矩形状であったが、マスク画像Mの形状はこれに限らず、円形、楕円形、正方形など他の形状であってもよい。また、マスク画像Mの形状を予め他種類用意しておき、開口部13aの形状に応じて、ユーザが操作部54を操作してマスク画像Mの形状を設定できるようにすればよい。
【0044】
(変形例2)
また、上述した実施形態では、自動調整処理によってマスク画像Mの重畳位置を調整するようにしていたが、重畳位置だけではなく、マスク画像Mのサイズを自動調整できるようにしてもよい。この場合には、予め大きめのサイズのマスク画像Mをスクリーン13上の全域を移動させて、上述したように重畳位置を特定した後、特定した重畳位置においてマスク画像Mのサイズを順次小さくする。そして、マスク画像Mのサイズを小さくする間に取得される輝度信号に示される輝度が明るく変化する直前のサイズを適正サイズとすればよい。これは、輝度が明るく変化したマスク画像Mのサイズは、開口部13aのサイズよりも小さくなっており、映像投影装置12の光がビデオカメラ14に直接入射していると考えられるからである。したがって、輝度が変化する直前のサイズは、開口部13aをマスク画像Mが覆うことができるとともに、必要以上にマスク画像Mのサイズが大きくなっていないものと考えられ、このサイズに設定すればマスク画像Mが投影すべき映像の妨げになることも低減できる。
【0045】
(変形例3)
また、上述した実施形態における自動調整処理では、マスク画像Mをスクリーン13上の映像を上下方向に順次移動させるようにしているが(図5中の矢印参照)、マスク画像Mがスクリーン13上の映像の全域を移動すればよく、移動方向等は任意である。また、自動調整処理中のマスク画像Mを移動させる際に、マスク画像Mに加え、会社名や商品名などの文字や図7に示すようなキャラクターなどの絵柄をマスク画像Mに併せて移動させるようにしてもよい。このようにすれば、自動調整処理中にスクリーン13上に投影される映像が白色上に黒い画像であるマスク画像Mが移動するといったあじけないものではなく、動物などのキャラクターなどが移動するといった趣のあるものとすることができる。
【0046】
(変形例4)
また、上述した実施形態では、自動的にマスク画像Mの位置を調整する自動調整機能を備えた映像投影装置12について説明したが、映像投影装置12、スクリーン13およびビデオカメラ14の位置関係が常に固定である映像システム10の場合には、マスク画像Mを重畳する位置を調整する機能を有していないものであってもよい。この場合、予めスクリーン13の開口部13aの部分にマスク画像Mが投影される重畳位置を求めておき、この位置にマスク画像Mを重畳させるようにすればよい。
【0047】
(変形例5)
また、上述した実施形態では、マスク画像の位置を自動調整する自動調整処理において、全域に白色の映像を投影させ、この白色映像中へのマスク画像の重畳位置を移動させるようにしていたが、全域に投影させる映像は白色に限らず、高輝度の映像であれば、白色の場合とほぼ同様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信会議システム等に使用した場合に、ユーザの視線がずれるなどの不自然な映像が写し出されることを抑制するとともに、フレアが発生する等の映像の不具合をほぼ完全に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る映像システムを備えた通信会議システムの概略構成を示す図である。
【図2】 前記映像システムの構成要素であるスクリーンを示す正面図である。
【図3】 前記映像システムの構成要素である映像投影装置が前記スクリーン上に投影している映像を示す図である。
【図4】 前記映像投影装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 前記映像投影装置により実行されるマスク画像の重畳位置の自動調整処理を説明するための図である。
【図6】 前記マスク画像の重畳位置調整処理時にマスク画像の重畳位置と映像の輝度と記憶するメモリの構成を示す図である。
【図7】 前記映像システムの変形例による前記マスク画像の重畳位置の自動調整処理を説明するための図である。
【図8】 従来の通信会議システムの概略構成を示す図である。
【図9】 従来の他の通信会議システムを説明するための図である。
【図10】 従来のその他の通信会議システムを説明するための図である。
【符号の説明】
10……映像システム、11a,11b……会議室、12……映像投影装置、13……スクリーン、13a……開口部、14……ビデオカメラ、50……映像重畳部、51……マスク画像制御部、52……Y/C分離回路、53……表示制御部、54……操作部、M……マスク画像

Claims (4)

  1. 開口部を有するスクリーンと、
    前記スクリーンの表面側に配置され、映像信号に応じて前記スクリーンの表面に映像を投影する映像投影装置と、
    前記開口部の前記スクリーンの裏面側に配置され、前記スクリーンの裏面側から前記スクリーンの表面側を撮影して撮影映像信号を出力する撮影装置とを具備する映像システムにおいて、
    前記映像投影装置は、
    外部から供給される映像信号に対応する映像中に、その映像の一部を黒くするマスク画像を重畳する一方、当該映像中に重畳するマスク画像の位置を調整するマスク画像重畳手段と、
    前記マスク画像重畳手段によりマスク画像が重畳された映像を前記スクリーンに投射する投影手段と、
    前記撮影装置により出力された撮影映像信号から当該撮影映像信号に対応する映像の輝度を示す輝度信号を入力する輝度入力手段とを有しており、
    前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像の重畳位置を調整する場合、前記映像信号に対応する映像全域にわたって前記マスク画像の重畳位置を順次に移動させ、これらの重畳位置の各々と、マスク画像が当該重畳位置にある時に前記輝度入力手段により入力された輝度信号が示す輝度とを対応付けて記憶手段に記憶する一方、記憶手段に記憶された輝度のうち最も小さいものを特定し、前記マスク画像の重畳位置を、この特定した輝度に対応付けられた重畳位置に調整する
    ことを特徴とする映像システム。
  2. 前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像を前記映像信号に対応する映像全域にわたって移動させて前記マスク画像の位置を調整する場合に、前記マスク画像に所定の文字、絵柄または両者の映像を付随させて移動させる
    ことを特徴とする請求項に記載の映像システム。
  3. 前記投影手段は、前記マスク画像の位置を調整する場合、高輝度の映像を前記スクリーンの表面に投影する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の映像システム。
  4. 前記マスク画像重畳手段は、前記マスク画像の重畳位置を調整した後に当該マスク画像の大きさを調整する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の映像システム。
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