JP3674104B2 - ガス衣類乾燥機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、回転ドラム内にガスの燃焼による熱風を供給して衣類を乾燥させるガス衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガス衣類乾燥機は、回転ドラム内に衣類を入れ、衣類を転動攪拌しながらガス燃焼による熱風を衣類内に通すことによって、洗濯などによって湿った衣類を乾燥するように構成してるが、ガス燃焼により加熱された熱風を回転ドラムへ導くため、ガス燃焼を行うバーナと、回転ドラムの熱風吸入口とを風洞2より連結していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、回転ドラム内に供給される熱風に温度のばらつきが発生しやすかった。つまり、バーナからの熱風は風洞の吸入口から吸入され、風洞の壁面に沿って上昇する流れと、直接最短距離を通過して回転ドラムの吸入口へと移動するものとがあり、前者は比較的温度が低く、後者はガス燃焼により加熱した非常に高温の気体となる。従って、衣類の乾燥に寄与する回転ドラムの吸入口から吹き出す熱風の温度にばらつきが生じ易く衣類の乾燥ムラが発生するという課題を有していた。
【0004】
そこで、本発明は回転ドラム内に供給するガスの燃焼による熱風の温度のバラツキをなくして、熱風温度分布を均等化することにより、衣類の乾燥ムラを少なくし乾燥効率の向上を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するための手段は、衣類を転動攪拌する回転ドラムと、回転ドラム内へ温風を送る送風手段と、回転ドラム内にガスの燃焼による熱風を供給する加熱手段と、回転ドラムまたは送風手段を回転駆動するモーターと、回転ドラム内へ熱温風を導く風洞とを備え、前記風洞は、加熱手段により加熱した熱風を回転ドラムの方向へ導く熱風経路とこの熱風を回転ドラムへ供給する熱風供給口とで構成し、この熱風経路途中には、加熱手段からの熱風吸い込み方向の対面に通風ルーバを少なくとも1つ設け、前記通気ルーバから吸い込まれる風の流れ方向の位置には前記吸い込まれる風の流れを遮り拡散させる熱風拡散用邪魔板を設けたものである。また、この通風ルーバは、熱風の流れに直交する長手方向に配設し、さらには、この通風ルーバは、熱風経路途中でかつ熱風供給口に対向しない位置に設けたものである。
【0006】
【作用】
本発明は上記した手段より、回転ドラム内へ温風を導く風洞の熱風経路途中にはガス燃焼の加熱手段の熱風吹き出し方向の対面に通風ルーバを設け、通気ルーバから吸い込まれる風の流れ方向の位置にはその吸い込まれる風の流れを遮り拡散させる熱風拡散用邪魔板を設けているため、ガス燃焼の加熱手段からの熱風と、前記熱風吹き出し方向の対面に設けた通風ルーバから吸い込まれた機体内の冷気とは、確実に混合され、均等化した熱風温度分布の温熱風となった後、温度ムラ無く回転ドラム内に供給される。つまり、ガス燃焼の加熱手段からの熱風は、熱風温度分布を均等化されたバランスの良い熱風として乾燥衣類に供給され、部分的な乾燥ムラをなくし乾燥効率の良い性能が得られると共に、さらには局部的な高温熱風の発生を防ぐことができるためデリケートな衣類の乾燥も可能となる。更に通風ルーバからの冷気の流れにより熱風経路内の熱風が混合され乱流を生じ、均一な温度分布を有し、そのため乾燥すべき衣類を通過する空気は、温度ムラがなくなり、衣類の乾燥ムラ等を未然に防止することができる。さらに前記通風ルーバはの熱風吹き出し方向の対面に設けてあるため、前記通風ルーバに近接する本体外枠内面部には、機体内の冷気を吸い込む作用により対流が発生することにより本体外枠内面部を冷却する。そのため、ガス燃焼の輻射熱より発生した本体表面の温度上昇を低減させるものである。また、通風ルーバを熱風の流れに対して略直角方向に開口を有する構成としたため、機体内の冷気がスムースに効率よく取り込まれ、熱風との混合を促進する。さらに、その開口部は、熱風供給口に対向する面には設けない事により、冷気が熱風と混合されないまま熱風供給口から回転ドラム内へ放出される事を防止でき、均一な温熱風の供給を可能にする。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1から図4を参照しながら説明する。
【0008】
図1に示すように、回転ドラム1は、乾燥機本体2内の後面で回転自在に軸支され、前面で円環状のドラム前支持板3の外周フランジ部で摺動支持され、モーター4とドラムベルト5によって回転駆動される。前記回転ドラム1の後方に送風ファン6を配し、モーター4の回転をファンベルト7に伝達させ、加熱手段としての熱源部たとえばバーナ8の燃焼空気を回転ドラム1内に送風している。9は、回転ドラム1内へ熱風を導く風洞であり、この風洞9の熱風経路途中には、熱源部8から吸い込まれた熱風の吸い込み方向Aの対面に複数の通風ルーバ10を設けている。
【0009】
この構成により、図2に示すように、熱源部8で加熱され吹き出した熱風は、風洞9に導かれ通風ルーバ10から機体内の冷気Cを吸い込み、その冷気と熱風は混合され温熱風となって回転ドラム1内に熱風供給口13から供給される。そのため乾燥すべき衣類に通過する空気は均一な温熱風となり、衣類は局部的な高温の熱風との接触がなくなりよりソフトに乾燥され、熱による乾燥衣類の変色、変形あるいは衣類の乾燥ムラ等を未然に防止する。
【0010】
また、図3に示すように、この通風ルーバ10は、熱源部8から風洞9に吸い込まれた熱風の流れに対してほぼ直交する長手方向に配設し、機体内の冷気Cをスムースに効率よく吸い込むことができる形状としている。さらに、この冷気Cと熱源部8により加熱された熱風を混合させることにより均一な熱温風をつくりあげるが、このときこの混合を効率よくまた充分に行うことができるように、通風ルーバ10を熱風供給口13に対向する面の位置には設けないようにする。つまり、この位置に通風ルーバ10を設けると、混合すべき冷気Cが、吸い込まれたとたん熱風供給口13から回転ドラム1に放出されるという不都合が生ずるからである。
【0011】
さらに、通風ルーバ10から冷気Cを吸い込むため、通風ルーバ10に近接する本体2の内面部11には機体内の冷気を吸い込む作用により冷気の流れが発生する。この冷気の流れにより内面部11は冷却され、ガス燃焼の輻射熱より発生した本体表面の温度上昇が低減され、発赤等の安全面での確保が図れる。
【0012】
前記風洞9の通風ルーバ10の風の流れ方向Bの位置には、その流れを遮り拡散させるように熱風拡散用邪魔板12を設けている。この熱風拡散用邪魔板12は、通風ルーバ10と対で構成するが、熱風の流れ状態によって通風ルーバ10から吸気した冷気Cと熱源部8により加熱された熱風との混合を確実に充分効率よくおこなわせることができるものであれば、その形状は問わない。
【0013】
この構成により熱源部8からの熱風は、熱風拡散用邪魔板12により拡散され、熱風供給口13から回転ドラム1に放出される熱風全体の温度分布を均等化し、局部的な高温熱風の発生を生ずることなくバランス良く回転ドラム内1へ供給される。そして、熱風温度分布の均等化された熱温風を、乾燥すべき衣類に通過させることができ、部分的な衣類の乾燥ムラをなくし、乾燥効率の良い性能が得られると共に、さらには局部的な高温熱風の発生を防ぐため、温度にデリケートな衣類の乾燥も可能となる。
【0014】
また、図4に示すように、風洞9の熱風経路には、回転ドラム1内の熱風供給口13より上方に空気溜り部14を配している。熱風供給口13は円環状のドラム前支持板3の前面の円弧上に複数の熱風口15を設けて成り立っている。空気溜り部14は、熱風供給口13より上方に配すると共に、回転ドラム1の回転方向Dの円弧状に沿った位置に上方部に備えている。熱風供給口13を形成する熱風口15はこの空気溜り部14には設けておらず、直接ここから回転ドラム1に放出されることはなく、熱風の滞留部として形成している。
【0015】
一般に温度の高い空気は上昇するため、上記構成により、熱源部8により加熱された熱風は、一旦この空気溜まり部14に滞留し、ここでさらなる混合や放熱により適温になった後、回転ドラム1内に供給される。特にデリケート衣類を乾燥させるために、風量を抑え、回転ドラム1の回転数を低下させて低速運転したりした場合、熱源部8からの熱風が冷気Cとの混合不十分な状態で回転ドラムに供給され、高温熱風が局部的に放出されるのが防止できる。また、通常乾燥に場合においても、上記構成から、熱風の滞留作用にて、熱源部8からの熱風を一度滞留し、急激に導入された熱風を放熱などにより緩和することができる。従って、乾燥を開始するため、バーナ点火をした時に発生する高温熱風がそのまま回転ドラム1へ供給されるのを防止することができ、さらには、乾燥途中に使用者が乾燥時間を早めようとしてガス燃焼量を大きくすることにより発生する高温熱風の回転ドラム1への直接供給など、ガス燃焼量の大小による熱風温度分布を均一化することができる。また、乾燥すべき衣類量の大小や乾燥すべき衣類の布質により、回転ドラム1の回転速度を調整することによる熱風供給量の変化や、ガス燃焼量の調整により生ずる熱風温度分布のバラツキを最小限に押さえることができる。
【0016】
従って、この空気溜り部14を設けることにより、どの様な設定での乾燥行程においても、常に均一な温度分布を有する安定した熱風を回転ドラム1内へ供給することができ、乾燥衣類の量や種類、ガス燃焼量の大小調整時での運転が可能となり、各種の乾燥機能の展開が図れる。なおこの空気溜り部14を有する構成は、通風ルーバを持たない構成においても充分その目的を達成することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ガス燃焼の加熱手段からの熱風と、熱風吹き出し方向の対面に設けた通風ルーバから吸い込まれた機体内の冷気とは、確実に混合され、均等化した熱風温度分布の温熱風となった後、温度ムラ無く回転ドラム内に供給されるので、乾燥ムラ等を未然に防止し、乾燥効率の良い性能が得られると共に局部的な高温熱風の発生を防ぐため、デリケートな衣類の乾燥も可能となり、さらにはガス燃焼の輻射熱による本体表面の温度上昇を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるガス衣類乾燥機の縦断面図
【図2】 図1のX矢視図
【図3】 (a)図2のY−Y断面図
(b)同図(a)のZ矢視図
【図4】 同衣類乾燥機の要部分解斜視図
【符号の説明】
8 熱源部(加熱手段)
9 風洞
10 通風ルーバ
12 熱風拡散用邪魔板
13 熱風供給口
14 空気溜り部
15 熱風口
Claims (3)
- 衣類を転動攪拌する回転ドラムと、回転ドラム内へ温風を送る送風手段と、回転ドラム内にガスの燃焼による熱風を供給する加熱手段と、回転ドラムまたは送風手段を回転駆動するモーターと、回転ドラム内へ熱温風を導く風洞とを備え、前記風洞は、加熱手段により加熱した熱風を回転ドラムの方向へ導く熱風経路とこの熱風を回転ドラムへ供給する熱風供給口とで構成し、この熱風経路途中には、加熱手段からの熱風吸い込み方向の対面に通風ルーバを少なくとも1つ設け、前記通気ルーバから吸い込まれる風の流れ方向の位置には前記吸い込まれる風の流れを遮り拡散させる熱風拡散用邪魔板を設けたガス衣類乾燥機。
- 通風ルーバは、熱風の流れに直交する長手方向に配設した請求項1記載のガス衣類乾燥機。
- 通風ルーバは、熱風経路途中でかつ熱風供給口に対向しない位置に設けた請求項1記載のガス衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25271795A JP3674104B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | ガス衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25271795A JP3674104B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | ガス衣類乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994387A JPH0994387A (ja) | 1997-04-08 |
JP3674104B2 true JP3674104B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=17241282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25271795A Expired - Fee Related JP3674104B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | ガス衣類乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3674104B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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KR100607266B1 (ko) * | 2003-12-19 | 2006-07-28 | 엘지전자 주식회사 | 건조기의 덕트 구조 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25271795A patent/JP3674104B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994387A (ja) | 1997-04-08 |
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