JP3673238B2 - ストリーム品質再現方法,ストリーム品質再現装置,ストリーム品質再現用プログラムおよびそのプログラムの記録媒体 - Google Patents

ストリーム品質再現方法,ストリーム品質再現装置,ストリーム品質再現用プログラムおよびそのプログラムの記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,音声,動画像などのデジタルコンテンツをストリーム配信するシステムにおいて,クライアントに配信されたストリームの品質を再現するストリーム品質再現方法,ストリーム品質再現装置,ストリーム品質再現用プログラムおよびそのプログラムの記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ストリーム配信(再生しながら連続的にデータを送信する方式)では,映像,音声は,フレーム単位に分割されストリーム配信装置からクライアントへ送られる。このときネットワークの帯域が狭く,フレーム伝送に必要な帯域が大きいと,フレームの到着に時間がかかるためスムーズなストリームの再生を行うことができない。すなわち,遅延が大きくなり,クライアントでのストリームの蓄積が再生に間に合わなくなるとコマ飛びが発生する。
【0003】
この現象を防ぐため,一般的なストリーム配信では,クライアントは受信品質を検出する機能を具備し,受信品質に応じてストリームの配信レベルを上下する要求をストリーム配信装置に行い,ストリーム配信装置はその要求に応じた帯域で配信する。
【0004】
例えば,ネットワークの利用可能帯域が狭くなった場合,クライアントがストリーム配信装置に品質要求パケットを送って,フレームの品質(画質や音質)を落として送信するように要求し,これを受けてストリーム配信装置はフレームの品質を落として配信を行う。逆に利用可能なネットワーク帯域が広くなった場合には,クライアントは一定期間品質が同じであれば,フレームの品質を上げて送信するよう要求する品質要求パケットを送信し,これを受けてストリーム配信装置はフレームの品質を上げて配信を行う。
【0005】
このようなストリーム配信では,下記に示す問題が存在する。
【0006】
ストリーム配信では,配信が終了してしまうと,録画していない限り配信された品質の映像を見ることができない。また,録画の場合は,録画するための装置を取り付けたクライアントの品質しか見ることができない。しかし,本発明では,再送数や帯域変化の履歴を使って,配信後,任意のクライアントに対して,どの程度の品質で配信されたか再現を行うメカニズムを持つ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
市中のストリーミングシステムでは,ストリーム配信装置,クライアント間で通信されるストリーム配信制御メッセージや配信品質情報を時系列に保存することができない。このため,クライアントに配信した配信品質を再現するための情報を得ることができない。
【0008】
本方式では,市中のストリーミングシステムに中間IPドライバ(ソフトウェア)を組み込み,ストリーム配信装置,クライアント間で通信される制御メッセージや配信品質情報を保存し,その情報と配信したストリームのファイルを利用することによってクライアントが受信した品質で映像を再現する。
【0009】
本発明は,以上のような問題点を解決し,ストリーム品質情報をもとにクライアントでの受信品質を再現することで,クライアントへの配信ストリーム品質を把握できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上記課題を解決するため,各クライアントからの接続要求にもとづきストリーム配信装置が配信開始する初期値の帯域およびその時刻,各クライアントからの帯域変更要求の配信帯域とその要求を受信した時刻,各クライアントからの再送要求の再送フレーム数とその要求を受信した時刻,各クライアントからの切断要求を受信した時刻などの情報を保存し,それに基づきクライアントに配信したストリームの品質の再現することを特徴とする。
【0011】
すなわち,本発明では,ストリーム配信装置によってクライアントに配信されたストリームの品質を再現するため,前記クライアントから前記ストリーム配信装置への接続要求,帯域変更要求,再送要求および切断要求のメッセージを,前記ストリーム配信装置に組み込まれたソフトウェアプログラムによってトレースし,トレースしたクライアントからのメッセージの情報を,受信時刻情報とともにデータベースに記録し,そのデータベースに記録した情報と配信ストリームのデータとを用いて,クライアントへ配信されたストリームの品質を再現する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は,本発明の一実施形態であるストリーム配信システムの接続構成図である。
【0013】
本発明を適用するシステムは,図1に示すように,マスターコンテンツを配信する上流ストリーム配信装置3,上流ストリーム配信装置3から受信したストリームフレームをクライアント1に配信するストリーム配信装置2,ストリームフレームを再生するパーソナルコンピュータ(PC)などのクライアント1,ストリーム配信装置2とクライアント1を結ぶネットワーク回線5,クライアント1へ配信している制御メッセージを蓄積するストリーム品質管理装置4,およびストリーム品質管理装置4の通信部から蓄積された時系列の制御メッセージとストリーム配信装置2から配信されるストリームを用いて配信された品質を再現するストリーム品質再現装置6から構成される。
【0014】
同図では,上流ストリーム配信装置3およびストリーム配信装置2がそれぞれ2台,クライアント1が4台の場合の例を示しているが,その数は1以上であればよい。また,ネットワーク回線5の種類としては,電話回線,ADSL回線,光ファイバ回線などがあるが,これらに限定されるものではない。
【0015】
また,ストリーム品質再現装置6は,ストリーム配信装置2が配信したストリームを利用してユーザに配信したストリーム品質を再現する。もしくはローカルに配信したストリームファイルを持ち,それを利用して配信したストリーム品質を再現する。前者の形態の場合,ネットワーク回線7は,低遅延,低エラー率を必要とする。従って,形態としては,同一建物内で直接1対1で接続されるのが現実的であるが,これに限定するものではない。
【0016】
本システムの第1の特徴は,例えば市中品であるストリーム配信ソフトウェアを搭載しているストリーム配信装置2に中間IPドライバを組み込み,その中間IPドライバで各クライアント1からの接続要求の制御メッセージ,各クライアント1からの帯域変更要求の制御メッセージ,各クライアント1からの再送要求の制御メッセージ,各クライアント1からの切断要求の制御メッセージを,トレースすることで,各クライアント1の品質状況を把握することにある。
【0017】
本システムの第2の特徴は,上記第1の特徴でトレースしたメッセージを,通信部を介してストリーム品質管理装置4に送り,ストリーム品質管理装置4は,通信部を介して受け取った各クライアント1のメッセージを,記録部がデータベースに蓄積することにある。
【0018】
本システムの第3の特徴は,ストリーム品質再現装置6が,蓄積されたストリーム品質管理装置4のメッセージ履歴と配信されたストリームファイルを利用することで任意のクライアント1が受信した品質で映像を再現することにある。
【0019】
図2は,本発明の一実施形態であるストリーム品質再現装置6,ストリーム配信装置2,ストリーム品質管理装置4の内部構成を,クライアント1との位置関係とともに示した機能ブロック図である。
【0020】
クライアント1の受信品質は,ここでは説明のためにレベル0からレベル3までの4段階とする。この受信品質は説明のために4段階に設定するのであり,4段階に限定されるものではない。レベル0の品質が一番良く,レベル1,レベル2,レベル3になるに従って品質は劣化するものとする。
【0021】
ネットワークが混雑してくるとクライアント1に割り当てられる帯域が減少するために,クライアント1に送られるパケットがネットワークで紛失または廃棄される。クライアント1は,受信できなかったパケットの再送要求をストリーム配信装置2に対して行う。しかし,再送でも一定レベルの品質を回復できない場合,クライアント1は品質レベルを下げる帯域変更要求の制御メッセージをストリーム配信装置2に送る。
【0022】
本実施の形態では,ストリーム配信装置2が受け取った再送要求メッセージや帯域変更要求メッセージを,受け取った時刻を付けてストリーム品質管理装置4に送り,ストリーム品質管理装置4は受け取ったメッセージと時刻をデータベース(DB)42に蓄積する。
【0023】
ストリーム品質再現装置6は,ストリーム品質管理装置4のDB42に蓄積されている再送要求メッセージや帯域変更要求メッセージ,およびそれらを受信した時刻と,ストリーム配信装置2から受け取るエラーのないストリーム(もしくはストリーム品質管理装置4が持つストリームファイル)とを用いることで,各クライアント1の品質を再現する。
【0024】
クライアント1は,ストリームを受信する機能であるストリーム受信部11,各種メッセージの入出力制御を行う制御部12,受け取ったストリームを表示するストリーム表示部13を持つ。
【0025】
ストリーム配信装置2は,クライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージ,ストリーム再送要求メッセージ,ストリーム帯域変更要求メッセージおよびストリーム配信切断要求メッセージの各種メッセージを受け取り応答する制御部21,クライアント1へストリームを配信するストリーム配信部22,クライアント1とストリーム配信装置2の間のIPフレームをトレースすると共にクライアント1とストリーム配信装置2の間のIPフレームをフィルタリングするメッセージトレース部27,各種メッセージをトレースした時刻を生成する時刻生成部23,コンテンツ名,制御メッセージの受信ポート,上流ストリーム配信装置3のIPアドレスをコンテンツごとに一元管理して配信経路を制御するコンテンツ管理部24,クライアントID,クライアントIPアドレス,配信ストリームポート,優先レベルをクライアント1ごとに一元管理するクライアント管理部25,クライアント1へ配信しているストリームフレームに優先ラベルを付与する品質制御部28,ストリーム品質管理装置4とクライアント1の品質情報および品質制御情報を受け渡しする通信部26で構成される。
【0026】
制御部21,ストリーム配信部22は,市中のストリーミングシステムで従来から普通に用いられているコンポーネントであり,他の部分は,中間(IP)ドライバ20として,市中のストリーミングシステムに新たに付加されたコンポーネントである。
【0027】
クライアント管理部25は,クライアント管理テーブルを持つ。クライアント管理テーブルとは,図3にその一例を示すように,クライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,コンテンツIDなどの情報がクライアント1ごとに記述されているテーブルのことである。
【0028】
コンテンツ管理部24は,コンテンツ管理テーブルを持つ。コンテンツ管理テーブルとは,図4にその一例を示すように,コンテンツID,コンテンツ名,制御ポート,上流ストリーム配信装置3のIPアドレスなどがコンテンツごとに記述されているテーブルのことである。
【0029】
ストリーム品質管理装置4は,ストリーム配信装置2間とクライアント1の品質情報および品質制御情報を受け渡しする通信部43,クライアント1からストリーム配信装置2に対する接続要求で決定した配信帯域および時刻,ストリーム再送要求のストリームフレーム数および時刻,ストリーム帯域変更要求を受けた配信帯域および時刻,切断要求を受信した時刻を各クライアント1ごとにDB42に記録する記録部41,通信を管理する制御部44を持つ。記録部41のDB42には,後述するストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421,クライアント品質管理テーブル422が含まれる。
【0030】
ストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421とは,図5にその一例を示すように,クライアントID,コンテンツID,クライアントIPアドレス,ストリーム配信装置IPアドレス,配信ポート,配信開始時刻,配信終了時刻などが,クライアント1ごとに記述されているテーブルのことである。このテーブルはストリーム品質管理装置4のDB42の中に存在する。
【0031】
クライアント品質管理テーブル422とは,図7にその一例を示すように,クライアントID,コンテンツID,時刻,メッセージ種別(図6参照),配信品質,再送数が,クライアント1ごとに記述されているテーブルのことである。このテーブルはストリーム品質管理装置4のDB42の中に存在する。
【0032】
ストリーム品質再現装置6は,図2に示されるように一般クライアント1が持つストリームを受信する機能であるストリーム受信部65,各種メッセージの入出力制御を行う制御部66,受け取ったストリームを表示するストリーム表示部67に加え,ストリーム品質管理装置4と通信する通信部61を持つ。また,クライアント1が受け取った品質を再現するために,イベント管理部62,メッセージ制御部63,フレームフィルタ部64を持つ。
【0033】
図3のクライアント管理テーブルのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,コンテンツIDは,ストリーム配信装置2のメッセージトレース部27でクライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージを受信した時点で動的に作成される。また,ストリーム配信装置2のメッセージトレース部27でクライアント1からのストリーム配信の切断要求メッセージを受信した時点で動的に削除される。
【0034】
図4のコンテンツ管理テーブルのコンテンツID,コンテンツ名,制御ポート,上流ストリーム配信装置3のIPアドレスは,初期情報として管理者が静的に設定する。
【0035】
図5のストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421のクライアントID,クライアントIPアドレス,ストリーム配信装置IPアドレスは,ストリーム配信装置2から受け取る接続要求メッセージに記述されているものが記録部41によってDB42に追加される。配信開始時刻は,接続要求メッセージを受け取った時刻が入れられ,配信終了時刻は切断要求メッセージを受け取った時刻が入れられる。
【0036】
図6は,クライアント1からストリーム配信装置2へ送信される接続要求メッセージ,再送要求メッセージ,帯域変更要求メッセージおよび切断要求メッセージという各メッセージの種別ごとにメッセージIDと各メッセージの内容を記述したものを示した図である。
【0037】
図7のクライアント品質管理テーブル422中のクライアントID,コンテンツID,時刻,メッセージ種別,配信品質,再送数には,ストリーム配信装置2から受け取る「ストリーム再送要求メッセージ」,「ストリーム帯域変更要求メッセージ」に記述されているクライアントID,コンテンツID,時刻が記述され,さらに「ストリーム再送要求メッセージ」の場合には再送数が,「ストリーム帯域変更要求メッセージ」の場合には配信品質が,記録部41によってDB42に追加される。また,メッセージ種別については,受け取ったメッセージの種類によって図6のメッセージIDが記入される。クライアント品質管理テーブル422は,各クライアント1毎に1テーブル存在する。
【0038】
前述の装置例での説明を前提として,本発明の一実施形態である高品質なストリーム配信を実現する装置の動作について説明する。
【0039】
クライアント1と市中品であるストリーム配信装置2の制御部21間の制御メッセージだけをメッセージトレース部27でトレースする。すなわち,宛先IPアドレスがストリーム配信装置2で,宛先ポートが図3に示す制御ポートのIPフレーム,および送信元IPアドレスがストリーム配信装置2で,送信元ポートが図3に示す制御ポートのIPフレームだけをトレースする。
【0040】
次に,トレースしたフレームが,クライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージ,ストリーム再送要求メッセージ,ストリーム帯域変更要求メッセージおよびストリーム配信切断要求メッセージであるかを判断する。
【0041】
クライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージの場合には,クライアントID,クライアントIPアドレス,視聴コンテンツID,上流ストリーム配信装置3のIPアドレス,配信ポート,配信帯域の情報を抽出する。クライアント1からのストリーム再送要求メッセージの場合には,クライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,再送フレーム数の情報を抜き出す。
【0042】
クライアント1からのストリーム帯域変更要求メッセージの場合には,クライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,配信帯域の情報を抽出する。クライアント1からのストリーム配信切断要求メッセージの場合には,クライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポートの情報を抽出する。抽出した各メッセージ情報に時刻生成部23で生成された時刻情報を付加し,クライアント管理部25と通信部26に通知する。
【0043】
クライアント管理部25においては,クライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージの場合には,図3のクライアント管理テーブル中のクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポートのフィールドに,通知されたデータを設定追加する。クライアント1からのストリーム配信切断要求メッセージの場合には,図3のクライアント管理テーブルから通知されたクライアントIDと一致するレコードを削除する。
【0044】
通信部26においては,メッセージトレース部27から通知されたクライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,視聴コンテンツID,上流ストリーム配信装置3のIPアドレス,配信ポート,配信帯域,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報をストリーム品質管理装置4に通知する。
【0045】
メッセージトレース部27から通知されたクライアント1からのストリーム再送要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,再送フレーム数,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報を,ストリーム品質管理装置4に通知する。
【0046】
また,メッセージトレース部27から通知されたクライアント1からのストリーム帯域変更要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,配信帯域,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報を,ストリーム品質管理装置4に通知する。
【0047】
また,メッセージトレース部27から通知されたクライアント1からのストリーム配信切断要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報をストリーム品質管理装置4に通知する。
【0048】
ストリーム品質管理装置4は,通信部43を介してストリーム配信装置2からクライアント1からのストリーム配信の接続要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,視聴コンテンツID,上流ストリーム配信装置3のIPアドレス,配信ポート,配信帯域,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報,クライアント1からのストリーム再送要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,再送フレーム数,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報,クライアント1からのストリーム帯域変更要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,配信帯域,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報およびクライアント1からのストリーム配信切断要求メッセージのクライアントID,クライアントIPアドレス,配信ポート,時刻に,ストリーム配信装置2のIPアドレスを追加した情報を受け取る。受け取った情報は,記録部41によってDB42に蓄積される。
【0049】
図8に,ストリーム配信装置2,ストリーム品質管理装置4間のメッセージのシーケンス図を示す。クライアント1からストリーム配信装置2への接続要求メッセージによってストリーム配信が開始される。この接続要求メッセージは,ストリーム品質管理装置4に通知され,ストリーム品質管理装置4ではその情報を,ストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421に記述する。クライアント1からストリーム配信装置2への再送要求メッセージ,帯域変更要求メッセージは,さらにストリーム配信装置2からストリーム品質管理装置4へ通知され,ストリーム品質管理装置4ではその情報をクライアント品質管理テーブル422に記述する。また,クライアント1からストリーム配信装置2への切断要求メッセージは,さらにストリーム配信装置2からストリーム品質管理装置4へ通知され,ストリーム品質管理装置4では,それに該当する情報をストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421から削除する。
【0050】
図9は,ストリーム品質再現装置6の動作説明図である。ストリーム品質再現装置6は,まず再生したいクライアントIDが入力されると,通信部61を介して,ストリーム品質管理装置4のストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル421から,クライアントIDが一致する情報(クライアントID,コンテンツID,ストリーム配信装置IPアドレス,配信ポート,開始時刻,終了時刻の行)の一覧を取り出す。その一覧の中から,再生したいストリーム配信を選択すると,通信部61を介して,クライアントID,コンテンツID,時刻(開始時刻は,要求メッセージを受け取った時刻となる)から,該当するクライアント品質管理テーブル422を検索し,そのテーブルをストリーム品質再現装置6に読み込む。
【0051】
読み込まれたストリーム品質再現装置6の時刻は,絶対時刻で入力されている。しかし,ストリーム品質再現装置6は,経過時間で時刻を管理するため,それぞれの時刻から開始時刻を引くことで,経過時間を得る。経過時間で管理する理由は,配信されたストリームと同一のファイルを用い,配信開始後,何秒後にイベントが発生したかで品質を再現するためである。
【0052】
ストリーム品質再現装置6のメッセージ制御部63およびフレームフィルタ部64は,ストリーム受信部65のプロキシーの役割を果たす。すなわち,メッセージ制御部63が,制御部66の代わりにストリーム配信装置2からの制御メッセージを受け,それに対する応答を行う。また制御部66から出される制御メッセージに対する応答もメッセージ制御部63が行う。ストリームの受信は,まずフレームフィルタ部64で行われ,後述する再送数の数の分だけの品質劣化処理を行った後,ストリーム受信部65に渡される。メッセージ制御部63とフレームフィルタ部64は,後述するように,イベント管理部62の指示に従って動作する。
【0053】
ストリーム品質再現装置6は,ストリーム品質の再現が要求されると,ストリーム配信装置2に接続要求メッセージを送信する(ここでは,ストリーム配信装置2とストリーム品質再現装置6は直接接続されるなどして,エラーがほとんど発生しないとする)。ストリーム品質再現装置6は,ストリーム配信が開始されると,その開始時間からの経過時間でイベントを管理する。このイベントの管理はイベント管理部62が行う。
【0054】
ストリーム品質再現装置6のイベント管理部62は,ストリーム品質再現の開始後,経過時間に合わせて,ストリーム品質管理装置4から得たクライアント品質管理テーブル422の情報をもとに,品質劣化(再現)処理を行うため,メッセージ制御部63やフレームフィルタ部64に指示を行う。ここでの指示は,対応する経過時間に再送数が記録されている場合,フレームフィルタ部64に対して行われ,イベントとして配信品質の変更が書かれてある場合,メッセージ制御部63に対して行われる。
【0055】
ストリーム品質再現装置6のメッセージ制御部63は,イベント管理部62からの指示を受けてストリーム配信装置2に帯域変更要求メッセージの送信を行い,その応答メッセージを受信する。また,制御部66からの帯域変更要求メッセージの受信を行い,ストリーム配信装置2の代わりに応答メッセージを返す。このようなメカニズムを持つことにより,メッセージ制御部63は,制御部66からの帯域変更要求メッセージをブロックし,代わりに経過時間に従った帯域変更要求メッセージを送信することが可能になる。ストリーム配信装置2はメッセージ制御部63が出した帯域変更要求メッセージを受けて配信するストリームの品質レベルを変更するので,ストリーム品質再現装置6は品質を再現することが可能になる。
【0056】
また,ストリーム品質再現装置6のフレームフィルタ部64は,ストリーム配信装置2からのストリームを受信し,イベント管理部62から指示が合った場合,指定された個数のパケットを捨ててストリーム受信部65に渡す。制御部66は,フレームフィルタ部でパケットが捨てられてしまっていた場合,再送要求メッセージを出すが,メッセージ制御部63は,この再送要求メッセージを通過させ(メッセージ制御部63は帯域変更要求メッセージは通過させないが再送要求メッセージは通過させる),ストリーム配信装置2に届くようにする。これを受けてストリーム配信装置2は再送を行うので,実際の配信と同様に,再送で品質が回復できる分の品質は回復できるようになる。これにより品質の再現の精度が向上する。
【0057】
以上,メッセージ制御部63と,フレームフィルタ部64を用いることによって任意のクライアント1の品質を実現することが可能になる。
【0058】
以上の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスク等の適当な記録媒体に格納して,そこから読み出すことによりコンピュータに実行させることができる。また,そのプログラムは通信回線を経由して他のコンピュータからダウンロードすることができ,それをインストールして実行させることもできる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,クライアントからストリーム配信装置への各種制御メッセージから各クライアントへ配信している配信品質をストリーム配信装置上の中間ドライバで取得するため,品質データ取得装置(プローブ)が必要でない。また,クライアント側で受信映像を保存する方法とは異なり,ストリーム品質管理装置が多数のクライアントのメッセージを保存するため,任意のクライアントの品質をストリーム配信後に再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるストリーム配信システムの接続構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の構成例を示す図である。
【図3】クライアント管理テーブルの例を示す図である。
【図4】コンテンツ管理テーブルの例を示す図である。
【図5】ストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブルの例を示す図である。
【図6】メッセージIDとメッセージ種別の例を示す図である。
【図7】クライアント品質管理テーブルの例を示す図である。
【図8】ストリーム配信装置とストリーム品質管理装置間のシーケンス概略図である。
【図9】ストリーム品質再現装置の動作の例を示す図である。
【符号の説明】
1 クライアント
2 ストリーム配信装置
3 上流ストリーム配信装置
4 ストリーム品質管理装置
5 ネットワーク回線
6 ストリーム品質再現装置
7 ネットワーク回線
11 ストリーム受信部
12 制御部
13 ストリーム表示部
20 中間ドライバ
21 制御部
22 ストリーム配信部
23 時刻生成部
24 コンテンツ管理部
25 クライアント管理部
26 通信部
27 メッセージトレース部
28 品質制御部
41 記録部
42 DB
43 通信部
44 制御部
61 通信部
62 イベント管理部
63 メッセージ制御部
64 フレームフィルタ部
65 ストリーム受信部
66 制御部
67 ストリーム表示部
421 ストリーム品質管理装置用クライアント管理テーブル
422 クライアント品質管理テーブル

Claims (4)

  1. ストリーム配信装置によってクライアントに配信されたストリームの品質を再現するストリーム品質再現方法であって,
    前記ストリーム配信装置に組み込まれたソフトウェアプログラムによってトレースされた前記クライアントから前記ストリーム配信装置への接続要求,帯域変更要求,再送要求および切断要求の制御メッセージと受信時刻とに関する情報を蓄積するステップと,
    前記蓄積した情報と配信ストリームのデータとを用いて,前記クライアントへ配信したストリームの品質を再現するステップとを有する
    ことを特徴とするストリーム品質再現方法。
  2. ストリーム配信装置によってクライアントに配信されたストリームの品質を再現するストリーム品質再現装置であって,
    前記ストリーム配信装置に組み込まれたソフトウェアプログラムによってトレースされた前記クライアントから前記ストリーム配信装置への接続要求,帯域変更要求,再送要求および切断要求の制御メッセージと受信時刻とに関する情報を蓄積する手段と,
    前記蓄積した情報と配信ストリームのデータとを用いて,前記クライアントへ配信したストリームの品質を再現する手段とを備える
    ことを特徴とするストリーム品質再現装置。
  3. ストリーム配信装置によってクライアントに配信されたストリームの品質を再現するためのプログラムであって,
    前記クライアントから前記ストリーム配信装置への接続要求,帯域変更要求,再送要求および切断要求の制御メッセージをトレースして取得する処理と,
    前記取得した制御メッセージと受信時刻とに関する情報を蓄積する処理と,
    前記蓄積した情報と配信ストリームのデータとを用いて,前記クライアントへ配信したストリームの品質を再現する処理とを,
    コンピュータに実行させるためのストリーム品質再現用プログラム。
  4. ストリーム配信装置によってクライアントに配信されたストリームの品質を再現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
    前記クライアントから前記ストリーム配信装置への接続要求,帯域変更要求,再送要求および切断要求の制御メッセージをトレースして取得する処理と,
    前記取得した制御メッセージと受信時刻とに関する情報を蓄積する処理と,
    前記蓄積した情報と配信ストリームのデータとを用いて,前記クライアントへ配信したストリームの品質を再現する処理とを,
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    ことを特徴とするストリーム品質再現用プログラムの記録媒体。
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