JP3809813B2 - コンテンツ配信方法およびこれを用いるコンテンツ配信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンデマンド配信サービスにおいて、コンテンツ配信サーバから配信するストリームコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報,各ユーザ端末におけるストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報を基準に、同一ストリームコンテンツの複数のユニキャストトラヒックを1本のマルチキャストトラヒックに変換する動的配信変換方法およびこれを用いる配信システムに関し、特に、コンテンツ配信サーバからネットワーク上の複数ユーザ端末を監視し、同一のストリームコンテンツについて、ある時間差内にある複数のユニキャストトラヒックを1本のマルチキャストトラヒックに集約することで、中継ネットワークの帯域使用量の低下を実現するコンテンツ配信方法およびコンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、ユーザ端末からのコンテンツ要求に対して、コンテンツ配信サーバがオンデマンドにユニキャストトラヒックを配信する方式(いわゆる、VOD:Video on Demand )が一般的であった。従来のVODサービスにおけるストリームコンテンツの配信方式では、ユーザからのオンデマンドによるコンテンツ配信要求に対してユニキャストで配信を行うために、ネットワーク上ではユーザ数に比例した帯域が必要であり、トラヒック量が増大する問題点がある。
【0003】
これに対して、近年、IT技術の進歩により、映像情報等をユーザ端末での再生速度より高速に転送するバースト配信技術が確立されつつあり、これを用いるユニキャスト/マルチキャスト切替方法も提案されている。例えば、一つの方法としては、長いコンテンツがあった場合に、それをある一定長さのブロックに分割して、分割したブロックそれぞれに特定のマルチキャストアドレスを振って、ユーザは、その各ブロックを順番に取っていくという方法がある。
【0004】
この方法では、ブロックサイズが固定されているので、受信者の状況に応じた柔軟なマルチキャスト配信変換ができないという問題があった。すなわち、上述のような、コンテンツをブロック化する方法においては、各ブロックの再生時間(=周期)中に発生したユニキャストトラヒックしか、マルチキャスト集約化できず、集約できない場合は最後までユニキャスト配信が行われることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の技術における上述のような問題を解消し、中継ネットワーク上のトラヒック量を削減するため、各ユーザ端末のコンテンツ配信情報と各ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報を用いて、同一コンテンツの複数のユニキャストトラヒックを適切なマルチキャストトラヒックに変換することが可能な、コンテンツ配信方法およびこれを用いるコンテンツ配信システムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、コンテンツ配信サーバから各ユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報および各ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報等、ネットワーク全体に係る動的変化に追随して、最適なマルチキャスト切替え時間を判定し、当該ユニキャストトラヒックの配信方式をマルチキャスト配信方式へ変換することが可能な、コンテンツ配信方法およびこれを用いるコンテンツ配信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ配信方法は、複数ユーザ端末とコンテンツ配信サーバがネットワークにより相互に接続され、かつ、再生速度より高速なストリームコンテンツ配信が可能なネットワークにおけるコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ配信サーバから前記複数ユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報および前記複数ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報の一部または全部の情報に基づいて、同一ストリームコンテンツの複数のユニキャストトラヒックを適切な変換時間に1本のマルチキャストトラヒックに集約することを特徴とする。
【0008】
ここで、本発明に係るコンテンツ配信方法においては、前記コンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報,ストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報等は、所定の周期(調査周期)ごとに情報収集することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るコンテンツ配信方法においては、前記複数のユニキャストトラヒックを1本のマルチキャストトラヒックに集約する変換時間は、前記複数のユニキャスト配信コンテンツを視聴する複数ユーザ端末が有する未視聴コンテンツ間に共通時間が存在する場合に決めるか、または、前記複数のユニキャスト配信コンテンツを視聴する複数ユーザ端末が有する未視聴コンテンツ間に、ある時間の経過後に共通時間が存在する場合に決めることを特徴とする。
【0010】
なお、本発明に係るコンテンツ配信方法は、これをコンピュータ制御によって実行させることが可能であり、本発明の権利範囲は、上記実行のためのプログラム、さらには、このプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体にも及ぶことはいうまでもない。
【0011】
また、本発明に係るコンテンツ配信システムは、複数ユーザ端末とコンテンツ配信サーバとがネットワークにより相互に接続され、かつ、再生速度より高速なストリームコンテンツ配信が可能なネットワークにおけるコンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ配信サーバが、少なくともコンテンツ要求受付機能部と、コンテンツ配信機能部と、マルチキャスト変換判定機能部を備え、前記マルチキャスト変換判定機能部が、前記コンテンツ配信サーバから前記複数ユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報および前記複数ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報の一部または全部の情報に基づいて、ユニキャスト/マルチキャスト切替を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す好適実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信方法が適用されるネットワーク構成、およびユーザ端末とコンテンツ配信サーバの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るネットワークは、ネットワーク2により、互いに接続された複数のユーザ端末1とコンテンツ配信サーバ3から構成される。
【0014】
ユーザ端末1とコンテンツ配信サーバ3は、ネットワーク(NW)2を介してデータを送受信するものである。ユーザ端末1は、コンテンツを要求するコンテンツ要求機能11,ネットワーク2を介してコンテンツを受信するコンテンツ受信機能12,コンテンツ配信サーバ3のマルチキャスト切替通知機能36からのマルチキャスト配信切替情報に基づいて、コンテンツの受信状態をユニキャストからマルチキャストに切り替えるマルチキャスト切替機能13,ユーザ端末時計機能15の時間情報から、所定の調査周期毎にユーザ端末1の取得済コンテンツの視聴済/未視聴状態を配信サーバ3に通知する視聴/未視聴状態通知機能14,配信サーバ3の配信サーバ時計機能39から受信した時間情報に基づいてユーザ端末の時間管理を行うユーザ端末時計機能15を備える。
【0015】
コンテンツ配信サーバ3は、ユーザ端末1のコンテンツ要求機能11からのコンテンツ要求の受付を行うコンテンツ要求受付機能31,調査周期毎にユーザ端末1が取得したコンテンツの視聴済/未視聴状態情報を収集するユーザ端末調査機能32,調査周期毎にコンテンツ配信サーバ3が配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,送信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信状態情報を収集する配信サーバ調査機能33,ユーザ端末調査機能32と配信サーバ調査機能33からの情報に基づき、マルチキャスト変換の可否を判定するマルチキャスト変換判定機能34,マルチキャストIPアドレスの管理を行うマルチキャストIPアドレス管理機能35,ユニキャスト配信からマルチキャスト配信へ切り替えるユーザ端末に呈してマルチキャスト配信切替通知を行うマルチキャスト切替通知機能36,コンテンツをユニキャストおよびマルチキャストで配信するコンテンツ配信機能37、およびユーザ端末情報,配信サーバの配信情報などの各種情報を管理するデータベース(DB)38,コンテンツ配信サーバの時間情報を管理する配信サーバ時計機能39を備える。
【0016】
以下、本実施形態に係るコンテンツ配信方法の動作手順を説明する。
ユーザ端末1のコンテンツ要求機能11は、ネットワーク2を介して、コンテンツ配信サーバ3に対して、コンテンツ要求情報とユーザ端末IPアドレス情報をオンデマンドに送信する。
コンテンツ配信サーバ3のコンテンツ要求受付機能31は、ユーザ端末1のコンテンツ要求機能11から送信されたコンテンツ要求情報とユーザ端末IPアドレス情報を受信し、コンテンツ配信機能37に対して当該コンテンツのユニキャスト配信指示情報を送信する。また、ユーザ端末IPアドレス情報はDB38に格納する。
【0017】
コンテンツ配信機能部37は、コンテンツ要求受付機能31から送信されたユニキャスト配信指示情報を受信し、当該コンテンツと配信サーバ時計機能39の時間情報をネットワーク2を介してユーザ端末1に送信する。また、コンテンツ配信機能37は、コンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト配信情報をDB38に格納する。
ユーザ端末1のコンテンツ受信機能12は、コンテンツ配信機能37から送信された当該コンテンツを受信し、再生開始する。また、ユーザ端末時計機能15は、コンテンツ配信機能37から送信された配信サーバ時計機能39の時間情報を受信し、以後、その時間を起点とした時間管理を行う。
【0018】
配信サーバ調査機能33は、配信サーバ時計機能39の調査周期時間経過毎に、コンテンツ配信機能37に対して、コンテンツ配信状態通知要求情報を送信する。コンテンツ配信機能37は、配信サーバ調査機能33からのコンテンツ配信状態通知要求情報を受信し、コンテンツ調査機能33に対してコンテンツ情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報を送信する。コンテンツ調査機能33は、コンテンツ配信機能37から送信されたコンテンツ情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報をDB38に格納する。
【0019】
ユーザ端末1の視聴/未視聴状態通知機能14は、ユーザ端末時計機能15の調査周期時間経過毎に、ネットワーク2を介し、コンテンツ配信サーバ3のユーザ端末調査機能32に対して、取得コンテンツの視聴/未視聴状態情報を送信する。ユーザ端末調査機能32は、視聴/未視聴状態通知機能14から送信された視聴/未視聴状態情報をDB38に格納する。
【0020】
マルチキャスト変換判定機能34は、配信サーバ時計機能39の調査周期時間経過毎に、DB38からユーザ端末IPアドレス情報,コンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報を取得し、図2〜図4に示すアルゴリズム(詳細については、後述する)を用いて、対象となるユニキャスト配信トラヒックのマルチキャスト配信変換可否判断を行う。
【0021】
マルチキャスト配信変換が不可能な場合は、当該コンテンツのユニキャスト配信状態を維持する。マルチキャスト配信変換が可能な場合には、マルチキャストアドレス割付要求情報をマルチキャストIPアドレス管理機能35に送信する。また、マルチキャスト変換判定機能34は、マルチキャスト切替通知機能36に対して、対象ユーザ端末IPアドレス情報,配信サーバ時計機能39の時刻を基準として、マルチキャスト切替え時間情報およびマルチキャスト配信コンテンツ情報を送信する。
【0022】
マルチキャストIPアドレス管理機能35は、マルチキャスト変換判定機能34から送信されたマルチキャストIPアドレス割付要求情報を受信し、DB38から未使用のマルチキャストIPアドレス情報を取得する。その後、マルチキャストIPアドレス管理機能35は、マルチキャスト切替通知機能36に対して、未使用のマルチキャストIPアドレス情報を送信する。
【0023】
マルチキャスト切替通知機能36は、マルチキャスト変換判定機能34から送信された当該ユーザ端末IPアドレス情報,配信サーバ時計機能39の時刻を基準として、マルチキャスト切替え時間情報およびマルチキャスト配信コンテンツ情報を受信する。また、マルチキャスト切替通知機能36は、マルチキャストIPアドレス管理機能35から送信された未使用のマルチキャストIPアドレス情報も受信する。
【0024】
その後、マルチキャスト切替通知機能36は、当該ユーザ端末1に対して、ネットワーク2を経由してマルチキャスト配信切替通知情報とマルチキャスト切替時間情報およびマルチキャスト配信コンテンツ情報を送信する。そして、マルチキャスト切替通知機能36は、コンテンツ配信機能37に対して、当該ユーザ端末IPアドレス情報,マルチキャスト切替時間情報,マルチキャスト配信コンテンツ情報およびマルチキャスト配信切替要求情報を送信する。
【0025】
ユーザ端末1のマルチキャスト切替機能13は、マルチキャスト切替通知機能36から送信されたマルチキャスト配信切替通知情報,マルチキャスト切替時間情報およびマルチキャスト配信コンテンツ情報を受信する。その後、ユーザ端末時計機能15の時間とマルチキャスト切替時間情報の時間とが一致した場合に、コンテンツ受信機能12は、マルチキャスト配信コンテンツ情報に基づき、マルチキャストコンテンツの受信を開始する。
【0026】
一方、コンテンツ配信機能37は、マルチキャスト切替通知機能36から送信された当該ユーザ端末IPアドレス情報,マルチキャスト切替時間情報,マルチキャスト配信コンテンツ情報およびマルチキャスト配信切替要求時間情報を受信し、マルチキャスト切替時間情報の時間と、配信サーバ時計機能39の時間とが一致した場合には、当該ユーザ端末のユニキャストトラヒック配信をマルチキャスト配信に切り替える。また、当該ユーザ端末IPアドレス情報,当該コンテンツ情報,マルチキャスト配信情報をDB38に格納する。
【0027】
図2,図3,図4は、マルチキャスト変換判定機能34における、マルチキャスト変換判断アルゴリズムを示す。以下に、マルチキャスト変換が可能な場合に、各アルゴリズムを用いて、対象ユーザ端末へのユニキャスト配信をマルチキャスト配信に切り替える一連の作業を、上で説明した手順に沿って、図5,図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0028】
まず、図2,図4に示す第1のアルゴリズムについて説明する。
事前の準備として、本アルゴリズムにおいて一度に集約するユニキャスト配信トラヒックの対象範囲を規定し(図5、ステップ51)、さらに、ユーザ端末1およびコンテンツ配信サーバ3の調査周期を決定する(同、ステップ52)。
そして、所定の調査周期毎にコンテンツ配信サーバ3,ユーザ端末1の配信,受信状況をチェックする(同、ステップ53)。
【0029】
図2(a)は、ある周期T=α1以前における各ユーザ端末の、ユニキャスト配信によるコンテンツ取得状態/視聴状態を示す。本アルゴリズムでは、各ユーザ取得コンテンツの未視聴部分の調整により、各ユーザ端末のコンテンツ取得量が一致する場合には、T=α1時において、最もコンテンツ取得量の少ないユーザ端末Bに合わせるため、他ユーザ端末A,Cが取得したコンテンツの未視聴部分の余剰なコンテンツを破棄する(図2(b)参照)。
【0030】
この詳細は、図5のステップ54〜58に示される通りである。すなわち、T=α1時において、即、マルチキャスト配信に集約可能な複数のユーザ端末が存在するか否かを調べて(図5、ステップ54)、存在すれば、対象ユーザ端末の未視聴コンテンツ部分の一部および全部を、図2(B)に示すように破棄して、視聴状態を統一する(同、ステップ57)。
そして、T=α1以後は、図2(c)に示すように、当該ユーザ端末へのユニキャスト配信をマルチキャスト配信に切り替える(同、ステップ58)。
【0031】
なお、図5のステップ54におけるチェックでN、すなわち、即、マルチキャスト配信に集約可能な複数のユーザ端末が存在しない場合は、さらに、ある時間が経過すれば、マルチキャスト配信に集約可能な複数のユーザ端末が存在するか否かを調べて(同、ステップ55)、存在すれば、その時間まではユニキャスト受信を継続する(同、ステップ56)。一方、ある時間が経過しても、マルチキャスト配信に集約可能な複数のユーザ端末が存在しない場合は、次の周期でのチェックに移る(同、ステップ53)。
【0032】
次に、図3に示す第2のアルゴリズムについて説明する。
事前の準備(図6、ステップ61〜62)については、第1のアルゴリズムの場合と全く同様である。
そして、所定の調査周期毎にコンテンツ配信サーバ3,ユーザ端末1の配信,受信状況をチェックする(同、ステップ63)点も、第1のアルゴリズムの場合と同様である。
【0033】
図3(a)は、ある周期T=α1以前における各ユーザ端末のコンテンツ取得状態/視聴状態を示す。本アルゴリズムでは、T=α1において、最もコンテンツ取得量が多いユーザ端末Cの未視聴部分全てが視聴終了するまでに、他ユーザ端末A,Bのコンテンツ取得量がユーザCの取得量に一致する場合は、ユーザCへの配信を中断し、ユーザA,Bへは継続してユニキャストでコンテンツ配信を行う(図3(b)参照)。
【0034】
この詳細は、図6のステップ64〜68に示される通りである。すなわち、同一コンテンツについて、あるユーザ端末(図3では、ユーザ端末Cが該当)の未視聴部分が視聴終了するまでに、未視聴部分も含めて同量のコンテンツを取得できる他のユーザ端末(ここでは、ユーザ端末A,Bが該当)が存在するか否かを調べて(図6、ステップ64)、存在すれば、ユーザ端末Cはユニキャスト受信を停止し(視聴のみ)、ユーザ端末A,Bはユニキャスト受信を継続する(同、ステップ67)。そして、各ユーザ端末のコンテンツ取得量が一致するT=α2には、各ユーザ端末の配信状態をマルチキャストに切り替える(同、ステップ68)。この状況を、図3(c)に示す。
【0035】
なお、ステップ64におけるチェックでN、すなわち、同一コンテンツについて、あるユーザ端末(ユーザ端末C)の未視聴部分が視聴終了するまでに、未視聴部分も含めて同量のコンテンツを取得できる他のユーザ端末(ユーザ端末A,B)が存在しない場合には、さらに、ある時間が経過すれば、同一コンテンツについて、あるユーザ端末の未視聴部分が視聴終了するまでに、未視聴部分も含めて同量のコンテンツを取得できるユーザ端末が他に1つ以上存在するか否かを調べて(同、ステップ65)、存在すれば、その時間までは対象ユーザ端末はそのままユニキャスト受信を継続する(同、ステップ66)。一方、ある時間が経過しても、そのようなユーザ端末が存在しない場合は、次の周期でのチェックに移る(同、ステップ63)。
【0036】
図4は、第1,第2のアルゴリズムについて補足説明図である。
図4(a)は、T=β1以前における各ユーザ端末のコンテンツ取得状態/視聴状態を示す。この状態においては,図2,図3で説明した第1,第2のアルゴリズムが直接は適用できない。
このため、図4(b)に示すように、マルチキャスト変換を可能にする時間T=β2を算出し、その差分時間T=β2−β1内においては、各ユーザ端末に対してユニキャストによるコンテンツ配信を継続する。
そして、T=β2時には、図4(c)に示すように、各ユーザ端末の配信状態をユニキャストからマルチキャストに切り替える。
【0037】
上記実施形態によれば、各ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報等、ネットワーク全体に係る動的変化に追随して、最適なマルチキャスト切替え時間を判定し、当該ユニキャストトラヒックの配信方式をマルチキャスト配信方式へ変換することが可能なコンテンツ配信システムを実現することができる。
【0038】
なお、上記実施形態は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、適宜の変更・改良を行ってもよいことはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、まず第1に、中継帯域の使用帯域を削減することができるという効果が得られる。
その理由は、コンテンツ配信サーバが、コンテンツ情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信状態情報および各ユーザ端末が取得しているコンテンツの視聴/未視聴状態情報を集中的に集め、その情報に基づいて、同一ストリームコンテンツの複数のユニキャストトラヒックのマルチキャスト配信へんかん可否を判断し、適切に中継帯域のトラヒック使用量を削減することが可能であるためである。
【0040】
第2に、コンテンツ配信サーバからユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報などのネットワーク全体に係る動的変化に対して、適切なマルチキャスト配信変換時期を決定し、配信方式をユニキャストからマルチキャストに変換することが可能になるという効果が得られる。
その理由は、定期的にネットワーク情報を収集して、適切なマルチキャスト配信変換可否の判断を行うためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるネットワークの構成、およびユーザ端末とコンテンツ配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る、コンテンツ配信サーバのユニキャスト配信からマルチキャスト配信への切替アルゴリズムを示す説明図(その1)である。
【図3】実施形態に係る、コンテンツ配信サーバのユニキャスト配信からマルチキャスト配信への切替アルゴリズムを示す説明図(その2)である。
【図4】実施形態に係る、コンテンツ配信サーバのユニキャスト配信からマルチキャスト配信への切替アルゴリズムを示す説明図(その3)である。
【図5】図2、図4に示したアルゴリズムの流れを説明するフローチャートである。
【図6】図3、図4に示したアルゴリズムの流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ユーザ端末
11 コンテンツ要求機能
12 コンテンツ受信機能
13 マルチキャスト切替機能
14 視聴/未視聴状態通知機能
15 ユーザ端末時計機能
2 ネットワーク
3 コンテンツ配信サーバ
31 コンテンツ要求受付機能
32 ユーザ端末調査機能
33 配信サーバ調査機能
34 マルチキャスト変換判定機能
35 マルチキャストIPアドレス管理機能
36 マルチキャスト切替通知機能
37 コンテンツ配信機能
38 DB
39 配信サーバ時計機能
Claims (7)
- 複数ユーザ端末とコンテンツ配信サーバとがネットワークにより相互に接続され、かつ、再生速度より高速なストリームコンテンツ配信が可能なネットワークにおけるコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信サーバから前記複数ユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報および前記複数ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報の一部または全部の情報に基づいて、同一ストリームコンテンツの複数のユニキャストトラヒックを適切な変換時間に1本のマルチキャストトラヒックに集約することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記コンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報,ストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報は、所定の周期ごとに情報収集することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記複数のユニキャストトラヒックを1本のマルチキャストトラヒックに集約する変換時間は、前記複数のユニキャスト配信コンテンツを視聴する複数ユーザ端末が有する未視聴コンテンツ間に共通時間が存在する場合に決めることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記複数のユニキャストトラヒックを1本のマルチキャストトラヒックに集約する変換時間は、前記複数のユニキャスト配信コンテンツを視聴する複数ユーザ端末が有する未視聴コンテンツ間に、ある時間の経過後に共通時間が存在する場合に決めることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ配信方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテンツ配信方法をコンピュータ制御により実現するためのプログラム。
- 請求項5に記載のコンテンツ配信方法のプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
- 複数ユーザ端末とコンテンツ配信サーバとがネットワークにより相互に接続され、かつ、再生速度より高速なストリームコンテンツ配信が可能なネットワークにおけるコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツ配信サーバが、少なくともコンテンツ要求受付機能部と、コンテンツ配信機能部と、マルチキャスト変換判定機能部を備え、
前記マルチキャスト変換判定機能部が、前記コンテンツ配信サーバから前記複数ユーザ端末へ配信しているコンテンツ情報,配信開始時間情報,配信速度情報,ユニキャスト/マルチキャスト配信情報および前記複数ユーザ端末が取得したストリームコンテンツの視聴済/未視聴情報の一部または全部の情報に基づいて、ユニキャスト/マルチキャスト切替を行うことを特徴とするコンテンツ配信システム。
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