JP2006174231A - ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム - Google Patents

ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006174231A
JP2006174231A JP2004365844A JP2004365844A JP2006174231A JP 2006174231 A JP2006174231 A JP 2006174231A JP 2004365844 A JP2004365844 A JP 2004365844A JP 2004365844 A JP2004365844 A JP 2004365844A JP 2006174231 A JP2006174231 A JP 2006174231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
streaming
user
viewing quality
tcp
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004365844A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yanagimoto
清 柳本
Koji Morishita
幸治 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004365844A priority Critical patent/JP2006174231A/ja
Publication of JP2006174231A publication Critical patent/JP2006174231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】ストリーミング配信サービスにおいて,ユーザの視聴品質を一元的に把握し管理し,かつ,視聴品質の劣化原因を分析し,事前に劣化を回避することを可能とする。
【解決手段】情報収集装置3がストリーミング配信装置1とユーザ装置2間の制御信号をトレースしてTCPセッション情報とコンテンツの配信帯域とユーザ装置2のバッファサイズとを検出し,検出したTCPセッション上のストリーミングパケットを監視して実測配信帯域とTCPの再送数とを検出し,コンテンツの配信帯域とユーザ装置2のバッファサイズと実測配信帯域とに基づき,ユーザごとの視聴品質を推定する。情報管理装置4が,情報収集装置3が検出したTCPの再送数と情報収集装置3が推定したユーザごとの視聴品質とに基づいて視聴品質の劣化原因を分析し,品質制御装置5が情報収集装置3から受信した視聴品質の劣化原因の分析結果に応じて,視聴品質の劣化を回避制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は,TCPでのストリーミング配信サービスにおける受信ユーザの視聴品質劣化をTCP情報から抽出し,ユーザごとにストリーミング視聴品質を管理する技術と,視聴品質劣化を検出し,劣化を事前に回避制御する技術に関する。
特に,広帯域なコンテンツ(MPEG2形式コンテンツ)配信において,ユーザ装置とストリーミング配信装置間で再送や帯域変更などの機能を有さないストリーミングメディアで,ストリーミング配信装置からユーザ装置にTCPでストリーミング配信されたとき,ユーザごとに視聴品質の劣化または視聴品質が劣化する予兆を推定するストリーミング視聴品質管理装置,劣化を検出し事前に視聴品質の劣化を回避するストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラムに関する。
MPEG2などの広帯域コンテンツをTCPでストリーミング配信する場合には,ネットワークの輻輳やエンドエンドの伝送遅延などにより,TCPフレームの廃棄や遅延が発生して配信帯域が低下し視聴品質が劣化しても,ユーザ装置からストリーミング配信装置へ帯域変更要求などを行う機能は存在しない。
上記機能が存在しないため,ネットワーク輻輳や遅延で配信帯域が低下することにより,ユーザの再生にストリーミングデータが間に合わなくなりユーザの再生が停止され,視聴する音声や映像に劣化が発生する。
ユーザは,音声や映像に劣化が発生した場合には,良好に視聴できるまで巻き戻し再生を繰り返すしか方法はなく,ユーザの視聴品質を一元的に把握し管理することができないため,劣化状態で視聴したとしても有料コンテンツの場合,コンテンツ提供者は課金するしか方法はない。また,ユーザの視聴品質の劣化を事前に検出し,劣化原因を特定して劣化を回避することができないため,高品質なストリーミングサービスを提供できない。
なお,本発明に対する先行技術文献に該当する文献については,その存在を特許出願時に知り得ていない。下記検索条件で検索したが,従来の技術内容を記載した文献を探し当てることができなかった。検索した技術範囲などは,以下のとおりである。
(1)検索対象:平成5年以降の出願公開公報および平成6年度以降の特許公報
(2)検索方法:「ストリーミング」,「TCP」,「劣化」,「回避」,「配信」,「管理」,「遅延」をキーワードとした全文検索
MPEG2などの広帯域コンテンツをTCPでストリーミング配信する場合には,ネットワークの輻輳やエンドエンドの伝送遅延などにより,TCPフレームの廃棄や遅延が発生して配信帯域が低下し,視聴している音声や映像に劣化が発生する。
広帯域なコンテンツをストリーミング配信するMPEG2などは,ストリーミングデータがネットワークで廃棄されたり遅延したりして配信帯域が低下することを想定していないため,帯域変更などの機能は存在しない。したがって,広帯域なコンテンツのストリーミング配信サービスでは,ユーザごとに体感品質を推定することが不可能であり,ユーザの視聴品質を一元的に把握し管理することができなかった。また,ユーザごとに劣化を検出し,劣化原因を分析し,事前に劣化を回避することも不可能であった。
本発明は,上記従来技術の問題点を解決し,広帯域なコンテンツのストリーミング配信サービスにおいて,ユーザごとに視聴品質を推定し,劣化を事前に回避すること,また,ユーザの視聴品質を一元的に把握し管理することを目的とする。
上記課題を解決するために,本発明は,ストリーミングの配信帯域からユーザ装置の残バッファサイズを計算して視聴品質を推定する。ユーザ装置のバッファサイズは,ユーザ装置ごとに自由に設定が可能であり,そのユーザ装置のバッファサイズをストリーミング配信装置に通知するために,ユーザ装置とストリーミング配信装置間のRTSP(Real Time Streaming Protocol)やSIP(Session Initiation Protocol)などを用いて,ユーザ装置のバッファサイズをストリーミング配信装置に通知できるようにプロトコルの仕様を拡張する。
ユーザ装置とストリーミング配信装置間の制御信号をトレースして,再生開始,再生停止を自動判断し,再生開始の制御信号からストリーミングデータをユーザ装置へ配信するためのTCPポート番号とコンテンツの配信帯域とユーザ装置のバッファサイズを自動抽出し,抽出したストリーミング配信装置からユーザ装置へのTCPフレームまたはユーザ装置からストリーミング配信装置へのTCPフレームをトレースして,TCPの実測配信帯域を推定する。
ストリーミング配信装置からユーザ装置へのTCPフレームで実測配信帯域を推定する場合には,1つ前のTCPヘッダのシーケンス番号(Sequence Number )と現在のTCPヘッダのシーケンス番号とを比較して,現在のシーケンス番号が小さい場合には,再送TCPフレームと判断し,大きい場合には,現在のシーケンス番号と1つ前のシーケンス番号の差分を1秒間加算して8倍(バイト→ビット変換)した値を実測配信帯域とする。
また,ユーザ装置からストリーミング配信装置へのTCPフレームで実測配信帯域を推定する場合には,1つ前のTCPヘッダのアクノリッジメント番号(Acknowledgment Number;以下,ACK番号という)と現在のTCPヘッダのACK番号とを比較して,現在のACK番号が小さい場合には,再送要求フレームと判断し,大きい場合には,現在のACK番号と1つ前のACK番号の差分を1秒間加算して8倍(バイト→ビット変換)した値を実測配信帯域と推定する。
ユーザ装置は,バッファサイズまでストリーミングデータが蓄積された時点で再生が開始される。再生に必要なストリーミングデータ量は,コンテンツの配信帯域であり,1秒ごとにユーザのバッファからコンテンツの配信帯域が減算され,実測配信帯域がユーザのバッファに1秒ごとに加算される。ユーザのバッファのストリーミングデータ量が一定の閾値を下回った時点でユーザの視聴品質が劣化予兆と推定する。また,ユーザのバッファが空になった時点でユーザの視聴が劣化と推定する。
一定時間内にTCPの再送フレームまたは再送要求TCPフレームがなくユーザの視聴品質が劣化予兆または劣化状態の場合には,ストリーミング配信装置からのストリーミングTCPフレームに対するユーザ装置の応答確認TCPフレームの遅延が大きくなり,TCPのフロー制御が動作し配信帯域が低下したことにより視聴品質が劣化予兆および劣化したと判断する。ストリーミング配信装置と隣接する品質制御装置が,ストリーミングTCPフレームに対するユーザ装置からの応答確認TCPフレームを代理でストリーミング配信装置に返信し,ストリーミング配信装置からのストリーミングTCPフレームに対するユーザ装置の応答確認TCPフレームの遅延を小さくし,動的に劣化を回避する。
品質制御装置は,ストリーミング配信装置からのストリーミングデータを一定期間バッファリングして,ユーザ装置からの再送要求TCPフレームに対しては,ストリーミング配信装置の代理でストリーミングデータをユーザ装置に返信する。
一定時間内にTCPの再送フレームまたは再送要求TCPフレームが発生してユーザの視聴品質が劣化予兆または劣化状態の場合には,ストリーミング配信装置とユーザ装置間のネットワーク輻輳によりストリーミングTCPフレームが廃棄され,TCPのフロー制御が動作し配信帯域が低下したことにより視聴品質が劣化予兆および劣化したと判断し,ストリーミング配信装置と隣接する品質制御装置が,ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されたストリーミングTCPフレームのRTP(Real time Transport Protocol)ヘッダをリアルタイムに解析して音声データのMPEG2−TS(Transport Stream)およびIピクチャ(Intra-Picture )の映像データのMPEG2−TSであるストリーミングTCPフレームについてはIPヘッダのTOS(Type Of Service )値を0以外の優先ビットに変更して,ネットワーク輻輳状態でもストリーミング配信装置とユーザ装置間のネットワークで優先的に転送されるようにして,動的に劣化を回避する。
品質制御装置は,ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されたストリーミングTCPフレームからIピクチャの映像データのMPEG2−TSを検出するために,RTPヘッダのマーカー(Marker)ビットが1でペイロードタイプ(Payload Type)が音声か映像のIピクチャかをリアルタイムに判断する。
映像フレームの境界であるTCPフレームのRTPヘッダのマーカービットは1であり,Iピクチャと判断したTCPフレームから次のIピクチャ以外のTCPフレームまでが映像ストリーミングデータである。
ストリーミング配信装置は,音声や映像のキーフレームのストリーミングパケットをユーザ装置で検出できるようにするために,RTP(Real Time Transport Protocol)のマーカービットで映像フレームの境界を識別し,ペイロードタイプでTCPフレームを構成する188バイトのMPEG2−TSが音声,映像であるかを識別し,映像の場合には,Iピクチャ(Intra Picture ),Pピクチャ(Predictive Picture),Bピクチャ(Bidirectionally Predictive Picture)であるかを識別できるようにする。
以上の本発明の特徴を述べると,以下のとおりである。
(1)ストリーミング配信サービスでは,ネットワークの遅延などを吸収するために,ユーザ装置で,ある程度のストリーミングデータをバッファリングして再生を開始する。本発明では,そのユーザ装置のバッファサイズをユーザ装置からストリーミング配信サーバヘRTSPやSIPなどを用いて通知する。
(2)また,本発明では,ユーザ装置とストリーミング配信サーバ間のRTSPのストリーミング制御信号をモニタリングして,ユーザが視聴するコンテンツの配信帯域とTCPでストリーミングを配信するためのTCPセッション情報(TCPの宛先ポート番号およびTCPの送信元ポート番号)とユーザ装置のバッファサイズを自動的に検出する。検出したTCPセッション上のストリーミングパケットをリアルタイムに監視し,ストリーミング配信サーバからの実測配信帯域とTCPの再送数を自動的に検出する。ユーザ装置の再生帯域はコンテンツの配信帯域であり,1秒ごとにユーザ装置のバッファからコンテンツの配信帯域が減算され,また,実測配信帯域がユーザ装置のバッファに加算される。ユーザ装置のバッファのストリーミングデータ量をもとに視聴品質を推定する。
(3)ユーザの視聴品質を推定した結果,TCPの再送がなく視聴品質が劣化である場合には,ストリーミング配信サーバからのストリーミングパケットに対するユーザ装置の応答確認パケットの遅延が大きく,TCPのフロー制御により配信帯域低下したため,ユーザの視聴品質が劣化したと自動的に判断し,ストリーミングパケットに対するユーザ装置の応答確認パケットをストリーミング配信サーバと隣接する品質制御装置が代理でストリーミング配信サーバに返信し,動的に劣化を回避制御する。
(4)ユーザの視聴品質を推定した結果,TCPの再送が発生して視聴品質が劣化である場合には,ストリーミング配信サーバとユーザ装置間のネットワーク輻輳によりストリーミングパケットが廃棄されたため,ユーザの視聴品質が劣化したと自動的に判断し,ストリーミング配信サーバと隣接する品質制御装置がストリーミング配信サーバからユーザ装置ヘの音声や映像のキーフレームのストリーミングパケットに優先ビットを付与し,動的に劣化を回避制御する。
(5)ストリーミング配信サービスでは,ネットワークでのパケット廃棄やクライアントのバッファ溢れによるパケット廃棄で視聴品質が劣化する。廃棄されたパケットが音声や映像,映像の圧縮種別などによりユーザの体感品質への影響が異なる。配信サーバから音声や映像のキーフレームのストリーミングパケットをユーザ装置側で検出したり,影響度の大きいストリーミングパケットに優先ビットを付与したりするために,RTPで音声や映像のキーフレームを識別する。
本発明によれば,視聴品質劣化時にはシステム管理者の介在なしに品質劣化を回避することが可能となり,帯域保証型ネットワーク以外のネットワーク輻輳やネットワーク遅延が大きいインターネットでも,高品質なストリーミングサービスを提供することができるようになる。この付加機能により,ネットワークに関係なくストリーミング配信サービスの市場拡大を図れ,ビジネス的に有意義な発展をもたらす優れた効果を発揮する。
図1は,本発明の一実施形態であるストリーミング配信装置1,ユーザ装置2,情報収集装置3,情報管理装置4,品質制御装置5の接続構成図である。同図において,6および6’はルータ,7はTAP装置(ネットワーク分配装置),8はネットワーク回線,9はインターネットである。
本実施形態では,ストリーミング配信装置1とユーザ装置2間に市中品であるTAP装置7を設置し,TAP装置7と情報収集装置3とを接続して,ユーザ装置2とストリーミング配信装置1間のストリーミング制御信号とストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングデータとをモニタリングする前提になっているが,ユーザ装置2内に情報収集装置3と同様の機能を搭載する形態を採ってもよい。
なお,同図においては,ユーザ装置2は三装置であるが,その数は1以上であればよく,情報収集装置3についても,その数は1以上の装置構成でもよい。また,ネットワーク回線8の種類は電話回線,ADSL回線,光ファイバ回線に限定されるものではない。
ユーザがストリーミングを視聴開始すると,ユーザ装置2はストリーミング配信装置1へRTSPの再生開始要求メッセージを送り,それを受けてストリーミング配信装置1は,ストリーミングデータをユーザ装置2に配信する。再生開始要求メッセージには,メッセージ種別を示す識別子,ユーザ装置2のIPアドレス,ストリーミング配信装置1のIPアドレス,ストリーミング配信用のTCPポート番号,視聴するコンテンツ名,配信帯域,ユーザ装置2(クライアント)のバッファサイズ情報が含まれる。
図2に,RTSPの再生開始要求メッセージの種別の例を示す。RTSPの再生開始要求メッセージの種別として,DESCRIBE,SETUP , GET_PARAMETER , SET_PARAMETER ,PLAY等のメソッドが存在し,各メソッドには,メッセージのシーケンス番号情報(Cseq),視聴するコンテンツの開始ポジジョン情報(Range ),再生速度情報(Scale ),ストリーミングを配信するトランスポート情報(Transport )等のフィールドが存在する。
図2に示すように,視聴品質情報を推定するために,新たにPLAYメソッドに,ネットワークの揺らぎを吸収するため,ユーザ装置2(クライアント)でストリーミングデータを蓄積するためのバッファサイズをミリ秒単位で指定できるクライアントバッファサイズ情報(Clientbuffer)フィールドを追加する。
ユーザ装置2とストリーミング配信装置1間のルータ6,6’が輻輳してフレーム廃棄や遅延が発生すると,ユーザ装置2のストリーミングの視聴品質が劣化する。ユーザがストリーミングを視聴停止すると,ユーザ装置2はストリーミング配信装置1へRTSPの停止要求メッセージを送り,それを受けてストリーミング配信装置1はユーザ装置2へのストリーミングを停止する。停止要求メッセージには,メッセージ種別を示す識別子,ユーザのIPアドレスが含まれる。
図3は,TAP装置7と情報収集装置3と情報管理装置4の位置関係をともに示したブロック構成図である。また,図4は,ストリーミング配信装置1とユーザ装置2と品質制御装置5の位置関係をともに示したブロック構成図である。
図3,図4に示す実施形態では,ストリーミング配信装置1とユーザ装置2間のRTSPのストリーミング制御信号をモニタリングして,視聴するコンテンツの配信帯域とクライアントバッファサイズとストリーミングデータを配信するTCPポート番号とを自動的に検出する。
ストリーミング配信装置1からユーザ装置2ヘストリーミングデータを配信するTCPポートのTCPフレームを情報収集装置3でリアルタイムに監視し,実測配信帯域を推定して,クライアントのバッファのストリーミングデータ量から劣化または劣化予兆状態を推定する。
情報収集装置3で推定した視聴品質状態に発生時刻を追加して情報管理装置4に通知して,情報管理装置4で,ユーザごとに視聴品質を管理する。
情報管理装置4で,視聴品質状態が劣化または劣化予兆のユーザについては,劣化原因を分析し,劣化を回避するための命令を品質制御装置5に通知し,品質制御装置5がストリーミング配信装置1からのストリーミングパケットに対するユーザ装置2のTCPの応答確認パケットを代理でストリーミング配信装置1に返信する。
また,品質制御装置5が,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2への音声および映像のキーフレームのストリーミングパケットに優先ビットを付与する。
図3に示す情報収集装置3を構成するモジュールの中で,制御信号トレース部301は,ユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのRTSPのストリーミング制御信号とストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのRTSPのストリーミング制御信号のレスポンスだけをフィルタリングしてリアルタイムにモニタリングし,制御信号解析部302にその情報を通知する。
制御信号解析部302は,各ユーザの視聴開始要求と視聴停止要求を検出する。視聴開始要求の検出方法は,RTSPの制御信号のDESCRIBEメソッドから視聴開始要求したユーザ装置2のIPアドレスと配信されるストリーミング配信装置1のIPアドレスを検出し,RTSPの制御信号のSETUP メソッドに対するレスポンスパケットから視聴するコンテンツ名,ストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号とプロトコル,視聴するコンテンツの配信帯域を検出し,RTSPの制御信号のPLAYメソッドからクライアントのバッファサイズを検出し,視聴開始要求が行われたと判断する。
制御信号解析部302は,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305のユーザIPフィールドにユーザ装置2のIPアドレスを登録し,配信サーバIPフィールドにストリーミング配信装置1のIPアドレスを登録し,配信サーバTCPポートフィールドにトランスポート層のポート番号を登録し,視聴コンテンツ名フィールドに視聴するコンテンツ名を登録し,クライアントバッファフィールドにクライアントのバッファサイズを登録する。
また,図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から視聴するコンテンツ名と配信帯域フィールドのデータが一致するレコードを検索し,一致するレコードがない場合には,コンテンツ名フィールドに視聴するコンテンツ名を登録し,配信帯域フィールドに視聴するコンテンツの配信帯域を登録する。
さらに,ストリーミングパケットをモニタリングするために必要なストリーミング配信装置1のIPアドレスとユーザ装置2のIPアドレスとストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号をTCPフレームトレース部306に通知する。
また,視聴開始要求とユーザ装置2のIPアドレスと視聴コンテンツ名とストリーミング配信装置1のIPアドレスとストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号を時刻生成部311に通知する。
視聴停止要求の検出は,RTSPの制御信号における視聴停止要求のTEARDOWNメソッドから視聴したユーザ装置2のIPアドレスと配信されたストリーミング配信装置1のIPアドレスを検出することによって行い,これによって視聴停止要求が行われたと判断する。視聴停止要求を検出した場合,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305からユーザ装置2のIPアドレスとユーザIPフィールドのデータが一致し,かつストリーミング配信装置1のIPアドレスと配信サーバIPフィールドのデータが一致するレコードを検索し,該当レコードを削除する。
さらに,ストリーミングパケットのモニタリングの停止に必要なストリーミング配信装置1のIPアドレスとユーザ装置2のIPアドレスとストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号をTCPフレームトレース部306に通知する。また,視聴停止要求とユーザ装置2のIPアドレスとストリーミング配信装置1のIPアドレスを時刻生成部311に通知する。
TCPフレームトレース部306は,制御信号解析部302から視聴開始要求を受信すると,ルータ間を流れるIPフレームから,ストリーミング配信装置1のIPアドレスとユーザ装置2のIPアドレスとストリーミング装置1のTCPポート番号が一致するIPフレームだけをフィルタリングする。ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのTCPフレームで実測配信帯域を推定する場合には,フィルタリングにより検出したIPフレームのIPヘッダ情報とTCPヘッダ情報をTCP−Seq検出部307に通知し,ユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのTCPフレームで実測配信帯域を推定する場合には,IPヘッダ情報とTCPヘッダ情報をTCP−Ack検出部308に通知する。
実測配信帯域の推定方法は,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのTCPフレームで行う方法とユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのTCPフレームで行う方法の二種類が存在し,運用者がどちらかを選択することになる。
また,制御信号解析部302から視聴停止の要求を受信すると,ルータ間を流れるIPフレームから,ストリーミング配信装置1のIPアドレスとユーザ装置2のIPアドレスとストリーミング装置1のTCPポート番号が一致するIPフレームだけをフィルタリングして検出する処理を停止する。
TCP−Seq検出部307は,TCPフレームトレース部306からIPヘッダとTCPヘッダを受信すると,IPヘッダの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスとTCPヘッダのシーケンス番号だけを検出し,実測配信帯域計算部309に通知する。
TCP−Ack検出部308は,TCPフレームトレース部306からIPヘッダとTCPヘッダを受信すると,IPヘッダの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスとTCPヘッダのACK番号だけを検出し,実測配信帯域計算部309に通知する。
実測配信帯域計算部309は,TCP−Seq検出部307から宛先IPアドレスと送信元IPアドレスとシーケンス番号を受信すると,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305から宛先IPアドレスとユーザIPフィールドのデータが一致し,かつ送信元IPアドレスと配信サーバIPフィールドのデータが一致するレコードを検索し,クライアントバッファフィールドのデータと視聴コンテンツ名フィールドのデータを検出する。
また,図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から,検出した視聴コンテンツ名とコンテンツ名フィールドのデータが一致するレコードを検索し,配信帯域フィールドのデータを検出する。
また,1つ前に通知されたシーケンス番号と現在通知されたシーケンス番号を比較し,現在通知されたシーケンス番号が小さい場合には,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのTCPフレームの再送フレームと判断しTCP再送カウンターを1つ追加し,通知されたシーケンス番号が大きい場合には,現在通知されたシーケンス番号から1つ前に通知されたシーケンス番号の値を減算した値を実測配信帯域の値とする。
また,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305から検出したクライアントバッファフィールドのデータと図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から検出した配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなるまで実測配信帯域値を加算する。検出したクライアントバッファフィールドのデータと配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなった時点で,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305の視聴品質フィールドに良好を登録し,実測配信帯域の値を初期化して運用者が静的に設定した図7に示す閾値管理テーブル303の判断周期ごとに,実測配信帯域の値を加算する処理を繰り返し,図5のユーザごとの視聴品質管理テーブル305のTCP再送数フィールドにTCP再送カウンターを登録し,実測配信帯域フィールドに実測配信帯域を登録する。
実測配信帯域計算部309は,品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(良好)とTCP再送数(0)を時刻生成部311に通知する。
また,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305のユーザIPと配信サーバIPとTCP再送数と実測配信帯域とクライアントバッファと図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304の配信帯域を品質劣化判定部310に通知して,TCP再送カウンターおよび実測配信帯域の値を初期化する。
実測配信帯域計算部309は,TCP−Ack検出部308から宛先IPアドレスと送信元IPアドレスとACK番号を受信すると,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305から宛先IPアドレスと配信サーバIPフィールドのデータが一致し,かつ送信元IPアドレスとユーザIPフィールドのデータが一致するレコードからクライアントバッファフィールドのデータと視聴コンテンツ名フィールドのデータを検出する。
また,図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から,検出した視聴コンテンツ名とコンテンツ名フィールドのデータが一致するレコードを検索し,配信帯域フィールドのデータを検出する。
また,1つ前に通知されたACK番号と現在通知されたACK番号を比較し,現在通知されたACK番号が小さい場合には,ユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのTCPフレームの再送要求フレームと判断してTCP再送カウンターを1つ追加し,通知されたACK番号が大きい場合には,現在通知されたACK番号から1つ前に通知されたACK番号の値を減算した値を実測配信帯域の値とする。
また,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305から検出したクライアントバッファフィールドのデータと図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から検出した配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなるまで実測配信帯域値を加算する。検出したクライアントバッファフィールドのデータと配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなった時点で,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305の視聴品質フィールドに良好を登録し,実測配信帯域の値を初期化して,運用者が静的に設定した図7に示す閾値管理テーブル303の判定周期ごとに,実測配信帯域の値を加算する処理を繰り返し,図5のユーザごとの視聴品質管理テーブル305のTCP再送数フィールドにTCP再送カウンターを登録し,実測配信帯域フィールドに実測配信帯域を登録する。
実測配信帯域計算部309は,品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(良好)とTCP再送数(0)を時刻生成部311に通知する。
図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305のユーザIPと配信サーバIPとTCP再送数と実測配信帯域とクライアントバッファと図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304の配信帯域を品質劣化判定部310に通知して,TCP再送カウンターおよび実測配信帯域の値を初期化する。
品質劣化判定部310は,実測配信帯域計算部309からユーザIPと配信サーバIPとTCP再送数と実測配信帯域とクライアントバッファと配信帯域を受信すると,配信帯域(C)から実測配信帯域(X)を減算し,その値を配信帯域(C)で割った値を,現在のクライアントバッファ(A)から減算する。減算した値を残クライアントバッファ(「A=A−(C−X)/C」)とする。その残クライアントバッファ(A)が0ミリ秒以下になったら品質が劣化したと判断し,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305の視聴品質フィールドのデータが劣化以外なら視聴品質フィールドに劣化を登録して,品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(劣化)とTCP再送数を時刻生成部311に通知する。
上記計算(A=A−(C−X)/C)の結果,残クライアントバッファが0ミリ秒より大きく図7に示す閾値管理テーブル303の劣化予兆閾値より小さかったら劣化予兆と判断し,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305の視聴品質フィールドのデータが劣化予兆以外なら視聴品質フィールドに劣化予兆を登録して,品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(劣化予兆)とTCP再送数を時刻生成部311に通知する。
2回目以降の品質劣化判定処理では,残クライアントバッファをクライアントバッファとして上記の計算を行う。
クライアントバッファが0ミリ秒以下になると,実測配信帯域計算部309は,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305から検出したクライアントバッファフィールドのデータと図6に示すコンテンツ帯域管理テーブル304から検出した配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなるまで実測配信帯域値を加算する。検出したクライアントバッファフィールドのデータと配信帯域フィールドのデータの積が実測配信帯域と等しくなった時点で良好状態と判断し,図5に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル305の視聴品質フィールドのデータが良好以外なら視聴品質フィールドに良好を登録して,品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(良好)とTCP再送数を時刻生成部311に通知する。
時刻生成部311は,制御信号解析部302から視聴開始要求とユーザ装置2のIPアドレスと視聴コンテンツ名とストリーミング配信装置1のIPアドレスとストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号を受信すると,情報収集装置3のマシン時刻を取得して,現在時刻と視聴開始要求とユーザ装置2のIPアドレスと視聴コンテンツ名とストリーミング配信装置1のIPアドレスとストリーミングを配信するトランスポート層のポート番号をメッセージ生成部312に通知する。
制御信号解析部302から視聴停止要求とユーザ装置2のIPアドレスとストリーミング配信装置1のIPアドレスを受信すると,情報収集装置3のマシン時刻を取得して現在時刻と視聴コンテンツ名とストリーミング配信装置1のIPアドレスをメッセージ生成部312に通知する。
また,品質劣化判定部310から品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(劣化または劣化予兆または良好)とTCP再送数を受信すると,情報収集装置3のマシン時刻を取得して,現在時刻と品質変更要求とユーザIPと配信サーバIPと視聴品質(劣化または劣化予兆または良好)とTCP再送数をメッセージ生成部312に通知する。
メッセージ生成部312は,時刻生成部311からの視聴開始要求,視聴停止要求および品質変更要求の各コマンドを受信すると,情報管理装置4へ通知するフォーマットに変更して,TCP−IP通信送信部313を経由してTCP−IPで情報管理装置4へ各コマンドを送信する。
情報管理装置4を構成するモジュールの中で,TCP−IP通信受信部401は,情報収集装置3のTCP−IP通信送信部313からの視聴開始要求コマンドを受信すると,データベース保存部403が保持する図8に示す視聴開始要求コマンドテーブル408に,時刻,ユーザIP,視聴コンテンツ名,配信サーバIPを登録し,ユーザ識別部402に受信した情報を通知する。
TCP−IP通信受信部401は,情報収集装置3のTCP−IP通信送信部313からの品質変更要求コマンドを受信すると,図9に示す品質変更要求コマンドテーブル409に時刻,ユーザIP,配信サーバIP,視聴品質(劣化または劣化予兆または良好),再送数を登録し,ユーザ識別部402に受信した情報を通知する。
TCP−IP通信受信部401は,情報収集装置3のTCP−IP通信送信部313からの視聴停止要求コマンドを受信すると,図10に示す視聴停止要求コマンドテーブル410に時刻,ユーザIPと配信サーバIPを登録し,ユーザ識別部402に受信した情報を通知する。
ユーザ識別部402は,TCP−IP通信受信部401から視聴開始要求コマンドを受信すると,図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404にユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,視聴コンテンツ名,視聴品質フィールドに良好を登録する。
また,ユーザ識別部402は,TCP−IP通信受信部401から品質変更要求コマンドを受信すると,図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404のユーザIPフィールドのデータとユーザIPが一致し,かつ配信サーバIPフィールドのデータと配信サーバIPが一致するレコードを検索し,該当レコードの視聴品質フィールドに劣化または劣化予兆または良好を登録し,TCP再送数フィールドにTCP再送数を登録する。
視聴品質フィールドが劣化または劣化予兆の場合には,劣化原因分析部405に図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404から検出したユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,視聴品質(劣化または劣化予兆),TCP再送数を通知する。
ユーザ識別部402は,TCP−IP通信受信部401から視聴停止要求コマンドを受信すると,図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404からユーザIPフィールドのデータとユーザIPが一致し,かつ配信サーバIPフィールドのデータと配信サーバIPが一致するレコードを検索し,該当のレコードを削除する。
劣化原因分析部405は,ユーザ識別部402からユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,視聴品質(劣化または劣化予兆),TCP再送数を受信すると,TCP再送数が0より大きくて視聴品質が劣化または劣化予兆の場合には,ストリーミング配信装置1とユーザ装置2間のネットワーク輻輳によりストリーミングパケットが廃棄され視聴品質が劣化または劣化予兆したと判断する。そして,図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404からユーザIPフィールドのデータとユーザIPが一致し,かつ配信サーバIPフィールドのデータと配信サーバIPが一致するレコードを検索し,該当レコードの劣化原因フィールドに輻輳を登録しユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,劣化原因(輻輳)をメッセージ生成部406に通知する。
また,TCP再送数が0で視聴品質が劣化または劣化予兆の場合には,ストリーミング配信装置1からのストリーミングパケットに対するユーザ装置2の応答確認パケットの遅延が大きく,TCPのフロー制御により配信帯域が低下して視聴品質が劣化または劣化予兆したと判断する。そして,図11に示すユーザごとの視聴品質管理テーブル404からユーザIPフィールドのデータとユーザIPが一致し,かつ配信サーバIPフィールドのデ一タと配信サーバIPが一致するレコードを検索し,該当レコードの劣化原因フィールドに遅延を登録し,ユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,劣化原因(遅延)をメッセージ生成部406に通知する。
メッセージ生成部406は,劣化原因分析部405からユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,劣化原因(輻輳または遅延)を受信すると,品質制御装置5へ通知するフォーマットに変更してTCP−IP通信送信部407を経由してTCP−IPで品質制御装置5ヘユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,劣化原因(輻輳または遅延)を送信する。
図4に示す品質制御装置5を構成するモジュールは,情報管理装置4のTCP−IP通信送信部407からユーザIP,配信サーバIP,配信サーバTCPポート,劣化原因(輻輳または遅延)を受信する。
劣化原因が遅延の場合には,ストリーミング配信装置1からのストリーミングパケットに対するユーザ装置2からの応答確認パケットの遅延を小さくするために,品質制御装置5がユーザ装置2の代理でストリーミング配信装置1へ応答確認パケットを返信する。品質制御装置5がストリーミング配信装置1へユーザ装置2の代理で応答確認パケットを送出する際におけるユーザ装置2とストリーミング配信装置1間のストリーミングデータフローのシーケンス手順を,後述する図14のACK代理応答TCPフレーム手順に示す。
劣化原因が輻輳の場合には,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットをネットワークで優先的に転送するために,品質制御装置5がストリーミング配信装置1からユーザ装置2への音声および映像のキーフレームのストリーミングパケットに優先ビットを付与する。
上記処理を実施するために,下りTCPフレームトレース部502にストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットのフィルタリングの指示を行い,上りTCPフレームトレース部504にユーザ装置2からストリーミング配信装置1への応答確認パケットのフィルタリングの指示を行う。
下りTCPフレームトレース部502は,宛先IP,送信元IP,送信元TCPポート番号をキーにしてストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットのフィルタリングを行い,劣化原因(遅延または輻輳)とフィルタリングしたイーサネット(登録商標)フレームを第1の回避制御処理判断部505に通知する。
上りTCPフレームトレース部504は,宛先IP,送信元IP,宛先TCPポート番号をキーにしてストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットのフィルタリングを行い,劣化原因(遅延または輻輳)とフィルタリングしたイーサネットフレームを第2の回避制御処理判断部506に通知する。
第1の回避制御処理判断部505は,下りTCPフレームトレース部502から劣化原因(遅延)とフィルタリングしたイーサネットフレームを通知された場合には,イーサネットフレームを代理応答判断部509と下りTCPフレーム転送部503に通知する。
また,第1の回避制御処理判断部505は,下りTCPフレームトレース部502から劣化原因(輻輳)とフィルタリングしたイーサネットフレームを通知された場合には,イーサネットフレームをRTPヘッダ解析部507に通知する。
第2の回避制御処理判断部506は,上りTCPフレームトレース部504から劣化原因(遅延)とフィルタリングしたイーサネットフレームを通知された場合には,イーサネットフレームを再送要求解析部513に通知する。
また,第2の回避制御処理判断部506は,上りTCPフレームトレース部504から劣化原因(輻輳)とフィルタリングしたイーサネットフレームを通知された場合には,イーサネットフレームを上りTCPフレーム転送部501に通知する。
RTPヘッダ解析部507は,第1の回避制御処理判断部505からイーサネットフレームを受信すると,イーサネットフレームのRTPヘッダのペイロードタイプが音声または映像のIピクチャを識別している場合には,優先ビット付与部508にイーサネットフレームを通知する。
優先ビット付与部508は,RTPヘッダ解析部507からイーサネットフレームを受信すると,IPヘッダのTOS(Type Of Service )を運用者が静的に設定したTOS値に変更し,IPヘッダのチェックサムおよびTCPヘッダのチェックサムの再計算を行い,イーサネットフレームを下りTCPフレーム転送部503に通知する。
代理応答判断部509は,第1の回避制御処理判断部505からイーサネットフレームを受信すると,イーサネットフレームからIPヘッダの宛先IPと送信元IPとTCPヘッダの送信元ポート番号とシーケンス番号とWindowフィールドを検出し,図13に示すユーザコンテンツデータ管理バッファ511の宛先IPフィールドに宛先IPを登録し,送信元IPフィールドに送信元IPを登録し,送信元TCPポート番号フィールドに送信元ポート番号を登録し,転送Seq番号フィールドにシーケンス番号を登録し,ペイロードデータフィールドにイーサネットフレームを登録する。
また,運用者が静的に設定したレコード数を超えたら一番古いレコードから順次削除し,最大で運用者が静的に設定したレコード数を図13に示すユーザコンテンツデータ管理バッファ511で管理する。
図13に示すユーザコンテンツデータ管理バッファ511は,宛先IPと送信元IPと送信元TCPポート番号の組み合わせごとに別々のバッファで管理する。
図12に示すACK代理応答管理テーブル512から宛先IPアドレスとユーザIPフィールドのデータが一致し,かつ送信元IPアドレスと配信サーバIPフィールドのデータが一致し,かつ送信元ポートと配信サーバTCPポートフィールドのデータが一致するレコードを検索し,転送サイズフィールドのデータを検出する。
該当するレコードが検出できない場合には,ユーザIPフィールドに宛先IPアドレスを登録し,配信サーバIPフィールドに送信元IPアドレスを登録し,配信サーバTCPポートフィールドに送信元ポートを登録する。
該当するレコードが検出できた場合には,ウィンドウサイズフィールドのデータとイーサネットフレームから検出したWindowを比べ,Windowの値が小さい場合には,輻輳ウィンドウサイズにWindowを設定し,Windowの値が大きい場合には,輻輳ウィンドウサイズにウィンドウサイズフィールドのデータを設定する。
イーサネットフレームのIPヘッダのTotal Lengthの値からIPヘッダサイズとTCPヘッダサイズを減算した値がTCPのペイロードサイズであり,図12に示すACK代理応答管理テーブル512から検出した,転送サイズフィールドのデータにTCPのペイロードサイズを加算し,その加算した値を図12に示すACK代理応答管理テーブル512の転送サイズフィールドに登録する。
転送サイズフィールドと輻輳ウィンドウサイズが等しくなった時点で,イーサネットフレームと図12に示すACK代理応答管理テーブル512から検出したウィンドウサイズフィールドのデータをTCP−ACKフレーム生成部510に通知し,図12に示すACK代理応答管理テーブル512の転送サイズフィールドのデータを初期化する。
TCP−ACKフレーム生成部510は,代理応答判断部509からイーサネットフレームとウィンドウサイズを受信すると,イーサネットヘッダの宛先マックアドレスと送信元マックアドレスを入れ替え,IPヘッダの宛先IPと送信元IPアドレスを入れ替え,IPヘッダのTotal Lengthを40バイトに変更し,IPヘッダのチェックサムを再計算し,TCPヘッダの宛先ポート番号と送信元ポート番号を入れ替える。
そして,TCPヘッダのACK番号にTCPヘッダのシーケンス番号とIPヘッダのTotal Lengthを加算し,IPヘッダとTCPヘッダサイズを減算した値をコピーし,TCPヘッダのシーケンス番号にTCPヘッダのACK番号をコピーし,TCPヘッダのWindowに代理応答判断部509から受信したウィンドウサイズをコピーし,TCPヘッダのチェックサムを再計算したイーサネットフレームを上りTCPフレーム転送部501へ通知する。
再送要求解析部513は,第2の回避制御処理判断部506からイーサネットフレームを受信すると,イーサネットフレームからIPヘッダの宛先IPと送信元IPとTCPヘッダの宛先ポート番号とACK番号とWindowフィールドを検出し,図12に示すACK代理応答管理テーブル512から宛先IPアドレスと配信サーバIPフィールドのデータが一致し,かつ送信元IPアドレスとユーザIPフィールドのデータが一致し,かつ宛先ポートと配信サーバTCPポートフィールドのデータが一致するレコードを検索し,ACK番号フィールドのデータとウィンドウサイズフィールドのデータを検出する。
該当するレコードが検出できない場合には,図12に示すACK代理応答管理テーブル512のユーザIPフィールドに送信元IPアドレスを登録し,配信サーバIPフィールドに宛先IPアドレスを登録し,配信サーバTCPポートフィールドに宛先ポートを登録し,ACK番号フィールドにACK番号を登録し,ウィンドウサイズフィールドにWindowを登録する。
該当するレコードが検出できた場合には,図12に示すACK代理応答管理テーブル512のACK番号フィールドのデータとイーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号を比較し,イーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号が小さい場合には,ユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのTCPフレームの再送要求フレームと判断し,図12に示すACK代理応答管理テーブル512から検出した,配信サーバIPフィールドのデータとユーザIPフィールドのデータと配信サーバTCPポートフィールドのデータとイーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号を再送TCPフレーム生成部514に通知する。
また,図12に示すACK代理応答管理テーブル512のACK番号フィールドのデータとイーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号を比較し,イーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号が大きい場合には,図12に示すACK代理応答管理テーブル512のACK番号フィールドにイーサネットフレームのTCPヘッダのACK番号を登録する。
再送TCPフレーム生成部514は,再送要求解析部513から配信サーバIPとユーザIPと配信サーバTCPポートとACK番号を受信すると,図13に示すユーザコンテンツデータ管理バッファ511から配信サーバIPと送信元IPフィールドのデータが一致し,かつユーザIPと宛先IPフィールドのデータが一致し,かつ配信サーバTCPポートと送信元TCPポート番号フィールドのデータが一致し,かつACK番号と転送Seq番号フィールドのデータが一致するレコードを検索し,ペイロードデータを検出し,下りTCPフレーム転送部503に検出したペイロードデータ(イーサネットフレーム)を通知する。
下りTCPフレーム転送部503は,第1の回線制御処理判断部505,優先ビット付与部508および再送TCPフレーム生成部514から受信したイーサネットフレームをユーザ装置2へ転送する。
上りTCPフレーム転送部501は,第2の回線制御処理判断部506およびTCP−ACKフレーム生成部510から受信したイーサネットフレームをストリーミング配信装置1へ転送する。
例えば,図14に示すACK代理応答TCPフレーム手順において,ストリーミング配信装置1から配信されるストリーミングパケットが正常シーケンスの場合,ユーザ装置2からの応答確認パケットの遅延を小さくするために,品質制御装置5がユーザ装置2の代理でストリーミング配信装置1へ応答確認パケット(Seq=300,ACK=6840,Len=0)を返信している。
また,例えば,図14に示すように,ストリーミング配信装置1から配信されるストリーミングパケット(Seq=2460,ACK=300,Len=1460)が廃棄された場合,品質制御装置5はユーザ装置2からストリーミング配信装置1へのストリーミングパケット(Seq=300,ACK=2460,Len=0)のフィルタリングを行って再送要求と判断し,再送フレーム(Seq=2460,ACK=300,Len=1460)をユーザ装置2へ転送する。
映像フレームの境界を識別するため,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットに映像フレームを構成する先頭のMPEG2−TSが存在する場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのマーカービットに1を設定し,ストリーミングパケットに映像フレームを構成する先頭のMPEG2−TSが存在しない場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのマーカービットを0に設定する。
音声や映像,映像の圧縮種別を識別するため,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットを構成するMPEG2−TSが1つでも音声データである場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのペイロードタイプの最下位ビットに1を設定し,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットを構成するMPEG2−TSが1つでも映像のIピクチャデータである場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのペイロードタイプの2ビット目に1を設定し,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットを構成するMPEG2−TSが1つでも映像のPピクチャデータである場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのペイロードタイプの3ビット目に1を設定し,ストリーミング配信装置1からユーザ装置2へのストリーミングパケットを構成するMPEG2−TSが1つでも映像のBピクチャデータである場合には,ストリーミング配信装置1でRTPヘッダのペイロードタイプの4ビット目に1を設定する。
以上の情報収集装置3,情報管理装置4および品質制御装置5が行う処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
ストリーミング配信装置,ユーザ装置,情報収集装置,情報管理装置,品質制御装置の接続構成図である。 RTSPの再生開始要求メッセージを示す図である。 TAP装置と情報収集装置と情報管理装置の位置関係をともに示したブロック構成図である。 ストリーミング配信装置とユーザ装置と品質制御装置の位置関係をともに示したブロック構成図である。 ユーザごとの視聴品質管理テーブルを示す図である。 コンテンツ帯域管理テーブルを示す図である。 閾値管理テーブルを示す図である。 視聴開始要求コマンドテーブルを示す図である。 品質変更要求コマンドテーブルを示す図である。 視聴停止要求コマンドテーブルを示す図である。 ユーザごとの視聴品質管理テーブルを示す図である。 ACK代理応答管理テーブルを示す図である。 ユーザコンテンツデータ管理バッファを示す図である。 ACK代理応答TCPフレーム手順を示す図である。
符号の説明
1 ストリーミング配信装置
2 ユーザ装置
3 情報収集装置
4 情報管理装置
5 品質制御装置
6,6’ ルータ
7 TAP装置
8 ネットワーク回線
9 インターネット
301 制御信号トレース部
302 制御信号解析部
303 閾値管理テーブル
304 コンテンツ帯域管理テーブル
305,404 ユーザごとの視聴品質管理テーブル
306 TCPフレームトレース部
307 TCP−Seq検出部
308 TCP−Ack検出部
309 実測配信帯域計算部
310 品質劣化判定部
311 時刻生成部
312,406 メッセージ生成部
313,407 TCP−IP通信送信部
401 TCP−IP通信受信部
402 ユーザ識別部
403 データベース保存部
405 劣化原因分析部
408 視聴開始要求コマンドテーブル
409 品質変更要求コマンドテーブル
410 視聴停止要求コマンドテーブル
501 上りTCPフレーム転送部
502 下りTCPフレームトレース部
503 下りTCPフレーム転送部
504 上りTCPフレームトレース部
505 第1の回避制御処理判断部
506 第2の回避制御処理判断部
507 RTPヘッダ解析部
508 優先ビット付与部
509 代理応答判断部
510 TCP−ACKフレーム生成部
511 ユーザコンテンツデータ管理バッファ
512 ACK代理応答管理テーブル
513 再送要求解析部
514 再送TCPフレーム生成部

Claims (8)

  1. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質を管理する装置であって,
    前記ユーザ装置と前記ストリーミング配信装置間の制御信号をトレースして,ユーザ装置からの再生要求を検知し,少なくともストリーミング配信用のTCPセッション情報と,ユーザが視聴するコンテンツの配信帯域と,前記ユーザ装置のバッファサイズとを検出する手段と,
    前記検出したTCPセッション上のストリーミングパケットをリアルタイムに監視し,前記ストリーミング配信装置から前記ユーザ装置への実測配信帯域とTCPの再送数とを検出する手段と,
    前記検出したユーザが視聴するコンテンツの配信帯域と,前記ユーザ装置のバッファサイズと,前記ストリーミング配信装置からの実測配信帯域とに基づいて,前記ユーザ装置のバッファにおけるストリーミングデータ量を算出し,ユーザごとの視聴品質を推定する手段とを備える
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質管理装置。
  2. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するストリーミング視聴品質制御装置であって,
    請求項1に記載のストリーミング視聴品質管理装置から,少なくとも前記ストリーミング視聴品質管理装置が検出したTCPの再送数と,前記ストリーミング視聴品質管理装置が推定した前記ユーザごとの視聴品質とを受信する手段と,
    前記受信したTCPの再送数が0であり,かつ,前記ユーザごとの視聴品質が劣化である場合に,前記ストリーミング配信装置からのストリーミングパケットに対する前記ユーザ装置の応答確認パケットの遅延が大きく,TCPのフロー制御により配信帯域が低下したため,前記ユーザごとの視聴品質が劣化したと判断する手段と,
    前記判断に基づき前記ストリーミング配信装置から配信されるストリーミングパケットに対する前記ユーザ装置の応答確認パケットを代理で前記ストリーミング配信装置に返信し,動的に前記ユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御する手段とを備える
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質制御装置。
  3. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するストリーミング視聴品質制御装置であって,
    請求項1に記載のストリーミング視聴品質管理装置から,少なくとも前記ストリーミング視聴品質管理装置が検出したTCPの再送数と,前記ストリーミング視聴品質管理装置が推定した前記ユーザごとの視聴品質とを受信する手段と,
    前記受信したTCPの再送数が0より大きく,かつ,前記ユーザごとの視聴品質が劣化である場合に,前記ストリーミング配信装置と前記ユーザ装置間のネットワーク輻輳によりストリーミングパケットが廃棄されたため,前記ユーザの視聴品質が劣化したと判断する手段と,
    前記判断に基づき前記ストリーミング配信装置から前記ユーザ装置に配信される,音声または映像のキーフレームのストリーミングパケットに優先ビットを付与し,動的に前記ユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御する手段とを備える
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質制御装置。
  4. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質を管理する方法であって,
    前記ユーザ装置と前記ストリーミング配信装置間の制御信号をトレースして,ユーザ装置からの再生要求を検知し,少なくともストリーミング配信用のTCPセッション情報と,ユーザが視聴するコンテンツの配信帯域と,前記ユーザ装置のバッファサイズとを検出するステップと,
    前記検出したTCPセッション上のストリーミングパケットをリアルタイムに監視し,前記ストリーミング配信装置から前記ユーザ装置への実測配信帯域とTCPの再送数とを検出するステップと,
    前記検出したユーザが視聴するコンテンツの配信帯域と,前記ユーザ装置のバッファサイズと,前記ストリーミング配信装置からの実測配信帯域とに基づいて,前記ユーザ装置のバッファにおけるストリーミングデータ量を算出し,前記ユーザごとの視聴品質を推定するステップとを有する
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質管理方法。
  5. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するストリーミング視聴品質制御方法であって,
    請求項4に記載のストリーミング視聴品質管理方法によって検出されたTCPの再送数と,前記ストリーミング視聴品質管理方法によって推定された前記ユーザごとの視聴品質とを受信するステップと,
    前記受信したTCPの再送数が0であり,かつ,前記ユーザごとの視聴品質が劣化である場合に,前記ストリーミング配信装置からのストリーミングパケットに対する前記ユーザ装置の応答確認パケットの遅延が大きく,TCPのフロー制御により配信帯域が低下したため,前記ユーザごとの視聴品質が劣化したと判断するステップと,
    前記判断に基づき前記ストリーミング配信装置から配信されるストリーミングパケットに対する前記ユーザ装置の応答確認パケットを代理で前記ストリーミング配信装置に返信し,動的に前記ユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するステップとを有する
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質制御方法。
  6. ストリーミング配信装置からユーザ装置へ配信されるストリーミングデータに対するユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するストリーミング視聴品質制御方法であって,
    請求項4に記載のストリーミング視聴品質管理方法によって検出されたTCPの再送数と,前記ストリーミング視聴品質管理方法によって推定された前記ユーザごとの視聴品質とを受信するステップと,
    前記受信したTCPの再送数が0より大きく,かつ,前記ユーザごとの視聴品質が劣化である場合に,前記ストリーミング配信装置と前記ユーザ装置間のネットワーク輻輳によりストリーミングパケットが廃棄されたため,前記ユーザの視聴品質が劣化したと判断するステップと,
    前記判断に基づき前記ストリーミング配信装置から前記ユーザ装置に配信される,音声または映像のキーフレームのストリーミングパケットに優先ビットを付与し,動的に前記ユーザごとの視聴品質の劣化を回避制御するステップとを有する
    ことを特徴とするストリーミング視聴品質制御方法。
  7. 請求項4に記載のストリーミング視聴品質管理方法をコンピュータに実行させるためのストリーミング視聴品質管理プログラム。
  8. 請求項5または請求項6に記載のストリーミング視聴品質制御方法をコンピュータに実行させるためのストリーミング視聴品質制御プログラム。
JP2004365844A 2004-12-17 2004-12-17 ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム Pending JP2006174231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365844A JP2006174231A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365844A JP2006174231A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006174231A true JP2006174231A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36674485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004365844A Pending JP2006174231A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006174231A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072507A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Fujitsu Ltd 放送配信システム、放送配信方法およびネットワーク装置
WO2008035398A1 (fr) * 2006-09-19 2008-03-27 Nec Corporation Système de distribution de contenu, dispositif intermédiaire de commande de bande passante et procédé de commande de bande passante
JP2008219591A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Canon Inc メッセージ中継装置及び方法
JP2009219075A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Hitachi Ltd 通信品質監視システム
JP2010109499A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Fujitsu Ltd パケットキャプチャ装置
WO2013065804A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 日本電信電話株式会社 コンテンツ再生情報推定装置及び方法及びプログラム
JP2015023364A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 Kddi株式会社 通信制御装置、通信制御システム及び通信制御方法
US11234047B2 (en) 2019-11-27 2022-01-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Server and controlling method thereof

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072507A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Fujitsu Ltd 放送配信システム、放送配信方法およびネットワーク装置
US7965727B2 (en) 2006-09-14 2011-06-21 Fujitsu Limited Broadcast distributing system and broadcast distributing method
JP4724629B2 (ja) * 2006-09-14 2011-07-13 富士通株式会社 放送配信システムおよび放送配信方法
WO2008035398A1 (fr) * 2006-09-19 2008-03-27 Nec Corporation Système de distribution de contenu, dispositif intermédiaire de commande de bande passante et procédé de commande de bande passante
JP2008219591A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Canon Inc メッセージ中継装置及び方法
JP2009219075A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Hitachi Ltd 通信品質監視システム
JP2010109499A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Fujitsu Ltd パケットキャプチャ装置
CN103875218A (zh) * 2011-11-02 2014-06-18 日本电信电话株式会社 内容再生信息推测装置、方法以及程序
WO2013065804A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 日本電信電話株式会社 コンテンツ再生情報推定装置及び方法及びプログラム
US20140241699A1 (en) * 2011-11-02 2014-08-28 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Content playback information estimation apparatus and method and program
EP2775673A4 (en) * 2011-11-02 2015-01-21 Nippon Telegraph & Telephone DEVICE FOR ESTIMATING CONTENT INFORMATION, PROCESS AND PROGRAM
JPWO2013065804A1 (ja) * 2011-11-02 2015-07-30 日本電信電話株式会社 コンテンツ再生情報推定装置及び方法及びプログラム
JP2015228648A (ja) * 2011-11-02 2015-12-17 日本電信電話株式会社 コンテンツ再生情報推定装置及び方法及びプログラム
CN103875218B (zh) * 2011-11-02 2016-09-07 日本电信电话株式会社 内容再生信息推测装置、方法
US9781474B2 (en) 2011-11-02 2017-10-03 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Content playback information estimation apparatus and method and program
JP2015023364A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 Kddi株式会社 通信制御装置、通信制御システム及び通信制御方法
US11234047B2 (en) 2019-11-27 2022-01-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Server and controlling method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11374681B2 (en) Video quality assessment method and device
EP2530870A1 (en) Systems and methods for measuring quality of expeience for media streaming
US9781488B2 (en) Controlled adaptive rate switching system and method for media streaming over IP networks
JPWO2002025878A1 (ja) データ送受信方法、送信装置、受信装置、送受信システム、およびプログラム
JP4733743B2 (ja) リアルタイムコンテンツ配信におけるクライアント入力バッファの使用率を測定するための装置及び方法
CN101364999A (zh) 一种基于流的服务质量处理的方法、设备及系统
JP2002531014A (ja) 通信データを収集して分析する装置および方法
WO2009135419A1 (zh) 评价用户体验质量的方法、系统及网络装置
KR102107514B1 (ko) 방송 시스템에서 동적 큐 관리 방법 및 장치
CN101488946A (zh) 报文检测方法及系统
WO2009059521A1 (fr) Procede et systeme de controle et de commande de qualite de transmission multimedia
KR102198701B1 (ko) 멀티미디어 시스템에서 정보를 송수신하는 방법 및 장치
US11297381B2 (en) Method and apparatus of transmitting media data related information in multimedia transmission system
US20160337212A1 (en) Uplink Performance Management
US20020075895A1 (en) Transmission rate controller and transmission rate control method
KR20200116504A (ko) 데이터 처리 방법, 서버 및 데이터 수집 장치
JP2006174231A (ja) ストリーミング視聴品質管理装置,ストリーミング視聴品質制御装置,ストリーミング視聴品質管理方法,ストリーミング視聴品質制御方法,ストリーミング視聴品質管理プログラムおよびストリーミング視聴品質制御プログラム
JP2006060448A (ja) スケーラブルマルチキャストコンテンツ配信システムと装置、およびそのレート制御方法と帯域配分方法、およびそのプログラムと記録媒体
JP3964806B2 (ja) 動画像伝送システム、動画像送信装置、動画像中継装置、動画像受信装置、プログラム、および記録媒体
CN110545213A (zh) 计算机网络数据流量监测系统及方法
JP3706077B2 (ja) ストリーム配信方法,ストリーム配信装置,ストリーム品質管理装置,ストリーム配信用プログラムおよびストリーム品質管理用プログラム
JP2004135239A (ja) データ配信装置、受信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体
WO2015024374A1 (zh) 一种组播时延测量方法、设备及系统
CA2742038C (en) Systems and methods for measuring quality of experience for media streaming
US20070127390A1 (en) Method for providing quality-guaranteed service in converged network and apparatus using the same