JP3672890B2 - Pop用カードケース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、小売店で袋入り商品などを吊して陳列・販売する際に用いるフックバーに取り付けられたカードケース受けに、商品の説明や価格などを表示したいわゆるPOPカードを装着するために用いる、POP用カードケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小売店で袋入り商品等を吊して陳列・販売するときには、図1に示すフックバー1が使用されている。このフックバー1は、上方のメインバー11と下方の吊り下げバー12とを有し、メインバー11の先端には固定部13を介してカードケース受け14が取り付けてあり、このカードケース受け14にPOP用カードケースを装着するようになっている。
前記カードケース受け14は、合成樹脂製であって表板15と裏板16を有し、表板15と裏板16との間にカードケースを差し込むスリット17が形成されたものである。
【0003】
従来のPOP用カードケース2は、図1に示すように、共同してカードを保持する表板21と裏板22をこれらの下縁で連設し、表板21の上縁を下向きに折り返して挿入片23とし、裏板22の上縁をした向きに折り返して保持片24とした構成であり、前記挿入片23をカードケース受け14のスリット17に差し込み、保持片24をカードケース受け14の表板16に弾性的に当接させて、カードケース受け14にカードケース2を装着するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のカードケース2においては、以下のような問題点があった。
第一に、カードケース2をカードケース受け14に装着したとき、カードケース2の下部はカードケース受け14の下方に突出した状態となる。そのために、吊り下げバー12に吊り下げられた商品4の上部がカードケースに当たりやすく、商品を取りにくく、また商品を取るときにカードケースがカードケース受けから外れることもあった。
第二に、横方向の移動及び傾斜を阻止するための構造が存在しないので、使用中に横にずれたり傾いたりしてしまい、整然とした状態を保持するためには随時店員が点検しなければならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のPOP用カードケースは、弾性変形可能な透明合成樹脂製で、共同してカードを保持する表板と裏板とを上縁で連設し、表板の下縁両側にそれぞれ固定片を上向きに連設して構成する。そして、前記裏板の下端部をカードケース受けに形成されたスリットに挿入すると共に、前記固定片をカードケース受けの裏面側に配設することによりカードケースをカード受けに装着するようにする。請求項2の発明は、裏板の下縁両側にはそれぞれ位置保持片を上向きに連接し、両位置保持片の間隔をカードケース受けの幅より僅かに広くしたもの、請求項3の発明は、両固定片の間隔をカードケース受けの裏面に設けられた固定部の幅よりも僅かに広くしたもの、請求項4の発明は、表板の下縁と固定片との間にマチを設けたものである。
【0006】
【作用】
この発明のPOP用カードケースは、裏板の下部をカードケース受けのスリットに差し込んで使用するものであるから、カードケースはカードケース受けの上方に取り付けられることとなる。したがって、カードケースが吊された商品と衝突することはなく、商品取り出しの際の支障になることはなく、第一の課題が解決される。また、カードケース受けのスリットに裏板が挿入されると共にカードケース受けの下縁が固定片に囲われるので、カードケースの傾斜が阻止される。請求項2の発明においては、2つの位置保持片の間隔をカードケース受けの幅に対応させたので、位置保持片によってカードケースの横方向の移動が阻止される。また請求項3の発明においては2つの固定片の位置をカードケース受けの固定部の幅に対応させたので、固定片によってカードケースの横方向の移動が阻止される。そして、請求項4の発明は表板にマチを設けたので、カードケース受けへの装着状態が安定する。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明のPOPカードケース3を示す図2において、弾性変形可能な透明合成樹脂シートにより、長方形の表板31と裏板32とが上縁において連設するように山折り成形してあり、前記表板31の下縁にマチ33を介して固定片34が上向きに連設してある。この固定片34は表板31の両側に設けてあり、両固定片34の間隔はフックバー1のカードケース受け14の幅よりも狭くしてある。また、前記マチ33の幅はカードケース受け14の厚さよりも僅かに大きいものとしてある。
前記裏板32の下縁両側には位置保持片35が斜め上向きに連設してあり、両側の位置保持片35の間隔は前記カードケース受け14の幅よりも僅かに大きくしてある。
【0008】
以上のように構成されたPOPカードケース3の使用方法は以下の通りである。
まず表板31にPOPカードを入れてマチ33で保持する。次いで、裏板32の下部をカードケース受け14のスリット17に差し込み、その後表板31の固定片34を前記位置保持片35に係止させる。
【0009】
上記において、2つの位置保持片35の間隔をカードケース受け14の幅よりも僅かに大きくしてある。そして位置保持片35は斜め上向きに形成してあるので、カードケース3が横方向に移動しようとすると、位置保持片35がカードケース受けに当たり、移動が阻止される。したがって、カードケースの横方向の移動が規制される。
また、スリット17に差し込まれた裏板32の下縁と、カードケース受け14の下方に位置する表板31のマチ33でカードケース受け14は挟みこまれている。したがって、カードケース3の傾動は阻止されるので、カードケースの傾斜方向の移動が規制される。
したがって、この実施形態のカードケースによれば、POPカードが商品の上方に見やすく設置でき、商品の取り出しの邪魔にならない他、横移動、傾斜移動が阻止されるので常時整然とした状態でPOPカードを展示することができる。また、マチ33を設けたので固定片34を位置保持片35に無理なく係止することができ、取り付け状態が安定するが、マチ33は必須ではない。
【0010】
図6は2つの固定片34の間隔をカードケース受け14の取付部13の幅よりも僅かに大きくしたものである。このような寸法にすることにより固定片34と取付部13とが当たることにより、カードケース3の横移動を阻止することができる。この態様においては位置保持片35は設けなくともよい。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、POP用カードケースをフックバーのカードケース受けなどに取り付けに際し、商品の邪魔にならずに取り付けることができ、加えて取り付けられたカードケースが横方向にずれたり傾いたりすることを可及的に防止することができる。したがって、常時整然とした状態でPOPカードを展示することができ、商品の陳列環境を向上させることができる。
また、整然とした状態が保持されるので、店員による点検・保守作業も軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のPOPカードケース及びフックバーの斜視図
【図2】 この発明の実施形態の斜視図
【図3】 この発明の実施形態のカードケースをカードケース受けに装着した状態の側面図
【図4】 この発明の実施形態の位置保持片とカードケース受けの関係を示す背面図
【図5】 この発明の実施形態の固定片とカードケース受けの関係を示す背面図
【図6】 この発明の別の実施形態の固定片とカードケース受けの関係を示す背面図
【符号の説明】
1 フックバー
11 メインバー
12 吊り下げバー
13 固定部
14 カードケース受け
15 表板
16 裏板
17 スリット
2 カードケース
21 表板
22 裏板
23 挿入片
24 保持片
3 カードケース
31 表板
32 裏板
33 マチ
34 固定片
35 位置保持片
4 商品
Claims (4)
- 弾性変形可能な透明合成樹脂製で共同してカードを保持する表板と裏板とが上縁で連設され、表板の下縁両側にそれぞれ固定片が上向きに連設されたカードケースであって、
前記裏板の下端部をカードケース受けに形成されたスリットに挿入すると共に、前記固定片をカードケース受けの裏面側に配設することによりカードケースをカード受けに装着するようにした、POP用カードケース - 裏板の下縁両側にはそれぞれ位置保持片が上向きに連接され、両位置保持片の間隔はカードケース受けの幅より僅かに広くした、請求項1記載のPOP用カードケース
- 両固定片の間隔は、カードケース受けの裏面に設けられた固定部の幅よりも僅かに広くした、請求項1又は2に記載のPOP用カードケース
- 表板の下縁と固定片との間にマチが設けられた、請求項1ないし3の何れかに記載のPOP用カードケース
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JP2002142813A JP3672890B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | Pop用カードケース |
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