JP3671470B2 - データ記録再生方法及びその装置、並びにデータ伝送方法及びその装置 - Google Patents

データ記録再生方法及びその装置、並びにデータ伝送方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば光ディスクドライブ等に適用して好適なデータ記録再生方法及びその装置、並びにデータ伝送方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクとしては、光磁気ディスク、相変化型の光ディスク、ライトワンスディスク、読み出し専用の光ディスク等が提案されている。これらの光ディスクは、書き込みが可能なディスクと、読み出し専用のディスクに大別することができる。
【0003】
書き込み可能なディスクとしての光磁気ディスクは、製造時に行われるディスクサーティファイにおいてディフェクト(欠陥)セクタが検出された場合には、その欠陥セクタの次のセクタを交替セクタとし、この情報を光磁気ディスクの所定のエリアに記録しておき、再生時には、欠陥セクタの交替セクタを用いる。そして、出荷後に新たにディフェクトセクタが発生した場合には、欠陥セクタの交替セクタ専用の領域にその欠陥セクタの交替セクタを設定し、その交替セクタに本来欠陥セクタに記録すべきデータを記録すると共に、その情報を光磁気ディスクの所定のエリアに記録するようにされている。
【0004】
一方、読み出し専用の光ディスクは、光ディスクドライブでデータが記録されることはなく、周知のように、その製造時にデータが記録され、出荷後においては、製造時に記録されたデータの読み出しだけである。
【0005】
また、上記光磁気ディスクに対して光ディスクドライブでデータを記録する場合や、上記読み出し専用の光ディスクに対して製造時にデータを記録する場合には、データに夫々エラー訂正用のパリティやエラーチェック用のCRC(Cyclic Redundancy Check)等のパリティが付加されている。従って、再生時においては、光磁気ディスクであっても、また、読み出し専用の光ディスクであっても、再生されたデータに対して、パリティにより、エラーチェックやエラー訂正処理が施される。
【0006】
このパリティとしては、リード・ソロモン符号を構成するためのパリティが知られている。リード・ソロモン符号は、通常、1シンボルを8ビット、データをkシンボルとしたとき、このkシンボルのデータにパリティが付加されて合計nシンボルの符号とされるものである。このとき、この誤り訂正用の符号の訂正能力を表す言葉としては、最小距離という言葉がある。
【0007】
例えば1シンボルが1ビットの場合においては、上記nシンボルは、nビットで表されるので、nシンボルがとり得る2進数のデータ列は2n 通りあることになる。一方、パリティを除くデータは2k 通りだけ必要となるので、上記2n 通りのデータ列から2k 通りのデータ列を取り出し、任意の取り出した2つのデータ列の間でdビットの異なるビットがあったとき、このdについて距離という。そして、上記2k 通りのデータ列について全て同様に距離を求めたときの最小値を最小距離と称している。以下の説明では、この「最小距離」をディスタンスと呼ぶこととする。
【0008】
そして、一般にt1個の誤り訂正をするための符号のディスタンスdは、次に示す(式1)を満たさなければならない。
【0009】
d≧2t1+1・・・(式1)
【0010】
例えばディスタンスdが17の場合は、t1は8となる。つまり、8シンボルまでしか訂正ができないのである。
【0011】
また、上記符号は、訂正を行う能力の他、誤りが生じたことを検出する能力も備えている。この誤りが生じたことを検出する能力により誤りを検出できる誤り検出個数をt2とすると、この誤り検出個数t2は、次に示す(式2)で表すことができる。
【0012】
t2=d−(2t1+1)(但しt2≧0)・・・(式2)
【0013】
例えばディスタンスdが17の場合の誤り訂正個数t1と、誤り検出個数t2は次の(表1)に示すようになる。
【0014】
0シンボル訂正・・・t1=0、t2=16
1シンボル訂正・・・t1=1、t2=14
2シンボル訂正・・・t1=2、t2=12
3シンボル訂正・・・t1=3、t2=10
4シンボル訂正・・・t1=4、t2=8
5シンボル訂正・・・t1=5、t2=6
6シンボル訂正・・・t1=6、t2=4
7シンボル訂正・・・t1=7、t2=2
8シンボル訂正・・・t1=8、t2=0 ・・・(表1)
【0015】
この(表1)から明らかなように、8シンボル訂正ではエラー検出個数は“0”であるので、もしも9シンボル以上のエラーが発生した場合には、エラーを正しく判別できなくなる場合が生じるのである。従って、ディスタンスdを大きな値にすれば、それだけ訂正できる個数を増やし、しかも誤り検出能力を維持することができる。以上のようにして構成されたリード・ソロモン符号を、ディスタンスdが比較的大きいという意味で、(n、k、d)のLDC(Long Distance Code:ロング・ディスタンス・コード)と称している。
【0016】
光磁気ディスクや読み出し専用の光ディスク等では、上述したようなリード・ソロモン符号を構成した後に記録を行うことで、再生時にランダムエラーやディスタンスdの値、誤り訂正個数t1、誤り検出個数t2に応じた長さのバーストエラーを訂正することができるようにしている。
【0017】
ところで、上記(表1)から分かるように、例えばディスタンスdが17の場合は、エラー訂正可能な個数は最大で8個である。従って、9個以上のデータが連続してエラーとなるバーストエラーが発生した場合には、エラー訂正ができなくなり、誤ったデータのまま用いられてしまうという問題点がある。
【0018】
光磁気ディスク等のように書き込み可能なディスクでは、欠陥セクタがあった場合に交替処理を行うことにより、データを交替セクタに記録して常に良好な再生が行えるようにしたり、更に、上記バーストエラーに対処するために、パリティセクタをディスクの1周或いは複数周に1箇所設け、ディスクの1周、或いは複数周分の他のセクタのデータのエクスクルーシブオアをとったものをパリティとしてこのパリティセクタに記録し、バーストエラーが発生したときに、上記パリティセクタから読み出したパリティに基いて、当該エラーに係るデータのエラー訂正を行うといった方法も採用している。
【0019】
しかしながら、上記交替処理を行う方法を採用した場合には、交替処理を行うことにより、処理速度が遅くなる。特に、動画像データの場合等のようにリアルタイムで処理しなければならないデータを扱う場合において、処理速度の遅さは問題である。また、パリティセクタを使用してエラー訂正を行う方法を採用した場合、バーストエラーが発生すると、当該エリアに記録されているデータを再度読み込み、この再度読み込んだデータと、上記パリティセクタに記録されているパリティデータを用いてエラー訂正を行わなければならない。従って、バーストエラーが発生した場合にエラー訂正処理に費やされる時間が長くなるという問題が生じる。
【0020】
一方、読み出し専用の光ディスクにおいては、上記交替処理を行うことができないので、再生時にバーストエラーの如き大きなエラーが発生した場合には、予め記録されているエラー訂正用の符号のみで対処しなければならない。従って、ディスタンスdを大きな値にするか、或いはパリティセクタを用いてエラー訂正を行う方法を採用せざるを得ない。しかしながら、ディスタンスdを大きな値にすればそれだけ符号の冗長度が増加して処理時間が長くなると共に、冗長度が増加した分だけ本来のデータを記録するための容量が減ってしまうという問題が生じる。また、パリティセクタを使用してエラー訂正を行う方法を採用した場合、バーストエラーが発生すると、当該エリアに記録されている全てのセクタのデータを再度再生し、この再度再生したデータと、上記パリティセクタに記録されているパリティとしてのデータを用いてエラー訂正を行わなければならず、バーストエラーが発生した場合にその処理に費やされる時間が長くなるという問題が生じる。
【0021】
本発明はこのような点を考慮してなされたもので、バーストエラーが発生した場合においても、効率良く処理を行い、データの記録容量を減らすことなく、良好な再生を行うことのできるデータ記録再生方法及びデータ伝送装置を提案しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の内の主要な発明の1つは、(a)所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成し、(b)上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各記録単位のデータを生成し、(c)上記各記録単位のデータを記録媒体に記録し、(d)上記記録媒体より上記各記録単位のデータを再生し、(e)再生した上記各記録単位のデータの内の上記所定量からなる一連のデータに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、(f)上記ステップ(e)においてエラー訂正ができなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記所定量からなる一連のデータに対し、少なくともエラー検出を行い、(g)連続するN(Nは正の整数)個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続するN個のブロックの内の両端を除いた少なくとも1個のブロックの全データを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施すとともに、残りのブロックに対しては上記第1のエラー処理用データにより検出訂正を施すことで、再生データを得るステップとからなるものである。
【0023】
上述せる本発明によれば、第1のエラー処理用のデータの符号間最小距離では訂正不能となる連続する大きなエラーであっても復元する。
【0024】
また上述せる本発明によれば、上記エラー発生の状態が、複数ブロックに跨るエラーの場合においては、上記エラーの跨る複数のブロックの内の略中央の少なくとも1つのブロックのデータ、並びに上記消失と見なした少なくとも1つのブロックに隣接するブロックのデータが消失したものと見なして上記第1のエラー処理用のデータにより誤り訂正処理を施す。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1は光ディスクドライブの構成例を示す構成図である。この光ディスクドライブは、光磁気ディスク及びライトワンスディスクに対するデータの記録及びデータの再生、読み出し専用の光ディスクからのデータの読み出し、書き込み読み出し可能領域と読み出し専用領域からなるいわゆるパーシャルROMの書き込み読み出し可能領域に対するデータの書き込み及び読み出し、並びに読み出し専用領域からのデータの読み出しを行うことができるものである。
【0027】
図1において、ドライブ1は、光ディスク4に対するデータの記録、光ディスク4からのデータの再生を行うものである。ドライブコントローラ2は、このドライブ1を制御するものである。ドライブ1は、ドライブコントローラ2のSCSI(Small Computer Systems Interface)専用の入出力端子io1を介してホストコンピュータ3に接続される。そして、ドライブ1は、ドライブコントローラ2を介して、ホストコンピュータ3によりアクセスされる。
【0028】
ここで、上記光ディスク4としては、光磁気ディスク、相変化型の光ディスク、ライトワンスディスク、書き込み可能領域(RAM)と読み出し専用領域(ROM)を有するパーシャルディスク、読み出し専用の光ディスク等が使用可能である。
【0029】
ドライブ1は、光ディスク4をローディングするためのローディング機構5、ローディング機構5によりローディングされた光ディスク4を回転させるためのスピンドルモータ6、このスピンドルモータ6を駆動するドライバ7、光学ブロック8、この光学ブロック8のレーザーダイオード13を駆動するドライバ14、この光学ブロック8からの再生信号等をI−V(電流/電圧)変換し、その電圧を複数の系に供給するI−V/マトリクスアンプ16、光ディスク4に磁界を与えるための磁気ヘッド17及びこの磁気ヘッド17を駆動するためのドライバ18で構成される。ここで、上記I−V/マトリクスアンプ16は、後述する光学ブロック8のフォトディテクタ15からの多数の出力を組み合わせることにより、RF信号及びMO(光磁気)信号を得る。
【0030】
光学ブロック8は、光ディスク4にレーザーダイオード13からのレーザー光を照射させると共に、光ディスク4で反射された反射光を、フォトディテクタ15に入射させるためのレンズ系9、光学ブロック10を光ディスク4の径方向に移動させるためのスライドモータ10、ガルバノモータ11、フォーカス用のフォーカスアクチュエータ12、レーザーダイオード13で構成される。
【0031】
この磁気ヘッド17の駆動用のドライバ18は、入力端子1i1を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o1に接続される。レーザーダイオード13の駆動用のドライバ14は、入力端子1i2及び1i3を夫々介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o2及び2o3に接続される。I−V/マトリクスアンプ16は出力端子1o1、1o2、1o3、1o4、1o5を夫々介して、ドライブコントローラ2の入力端子2i1、2i2、2i3、2i4、2i5に接続される。フォーカスアクチュエータ12は、入力端子1i4を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o4に接続される。ガルバノモータ11は、入力端子1i5を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o5に接続される。スライドモータ10は、入力端子1i6を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o6に接続される。スピンドルモータ6のドライバ7は、入力端子1i7を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o7に接続される。ローディング機構5は、入力端子1i8を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o8に接続される。
【0032】
コマンド及びデータの授受のための処理は、ドライブコントローラ2により行われる。記録時において、ドライブコントローラ2は、ホストコンピュータ3からのデータに対し、CRCやエラー訂正コード等を付加してドライブ1に転送し、再生時において、ドライブコントローラ2は、ドライブ1からのデータに対してエラー訂正処理を施し、ユーザデータ部分のみをホストコンピュータ3に転送する。上記データの記録時、並びにデータの再生時において、ドライブ1のサーボ系及び各ブロックに対する指令は、ドライブコントローラ2によって行われる。
【0033】
図2は第1図に示したドライブコントローラ2の構成例を示す構成図である。図2において、入出力回路31は、バス43を介してディジタル信号処理回路53から供給される、レーザーダイオード13のバイアスデータを、D−Aコンバータ32及び出力端子2o2を介して、図1に示したドライバ18に供給する。セレクタ/クランプ回路33は、入力端子2i1及び2i2を夫々介して、図1に示したI−V/マトリクスアンプ16から供給される出力を、後述するサーボ系タイミングジェネレータ40からのタイミング信号に基いて選択し、この選択出力をクランプする。A−Dコンバータ34は、セレクタ41からの選択されたサーボ系クロック信号またはデータ系クロック信号に基いて、セレクタ/クランプ回路33からの出力を、ディジタルデータに変換する。
【0034】
データ系クロック生成回路34は、サーボ系クロック生成回路39からのサーボ系クロック信号に基いて、データ系クロック信号を生成する。データ系タイミングジェネレータ36は、データ系クロック信号に基いて、データ系タイミング信号を発生する。データ位相制御回路37は、A−Dコンバータ34からの再生データ中から抽出した、位相の基準データに基いて、データ系クロック発生回路35からのデータ系クロック信号の位相を制御して、読み出し/書き込み回路38に読み出し時のクロックとして供給し、読み出し/書き込み回路38からの書き込み位置制御信号の位相を制御して、出力端子2o1を介して出力する。
【0035】
読み出し/書き込み回路38は、再生時においては、コントローラ44からのリクエスト信号により、データ系クロック生成回路35からのデータ系クロック信号、データ系タイミングジェネレータ36からのデータ系タイミング信号に基いて、A−Dコンバータ34の出力を、コントローラ44に供給し、アクノーリッジ信号を出力する。また、この読み出し/書き込み回路38は、記録時においては、コントローラ44からのデータを、出力端子2o1及び図1に示した入力端子1i1を介して、ドライバ18に供給する。
【0036】
サーボ系クロック生成回路39は、A−Dコンバータ34の出力からサーボ系クロック信号を生成し、このサーボ系クロック信号を、サーボ系タイミングジェネレータ40、セレクタ41及びアドレスデコーダ42に夫々供給する。サーボ系タイミングジェネレータ40は、サーボ系クロック生成回路39からのサーボ系クロック信号に基いてサーボ系タイミング信号を生成し、このサーボ系タイミング信号を、セレクタ41、アドレスデコーダ42、セレクタ/クランプ回路33に夫々供給する他、出力端子2o3及び図1に示した入力端子1i3を介してレーザーダイオード13のドライバ14に供給する。
【0037】
マルチプレクサ45は、図1に示したI−V/マトリクスアンプ16から入力端子2i3、2i4及び2i5を夫々介して供給されるフロントAPC(Automatic Power Control)信号、フォーカスエラー信号及びプルイン信号を、A−Dコンバータに供給する。入出力回路47は、A−Dコンバータ46の出力を、バス43を介してディジタル信号処理回路53に供給する。PWM(パルス幅変調)回路48は、ディジタル信号処理回路53からバス43を介して供給される、光学ブロック8の駆動用のデータを変調する。
【0038】
ドライバ49は、出力端子2o4及び図1に示した入力端子1i4を介して、フォーカスアクチュエータ12に接続される。ドライバ49は、図1に示したフォーカスアクチュエータ12を、駆動する。ドライバ50は、出力端子2o5及び図1に示した入力端子1i5を介して、ガルバノモータ11に接続される。ドライバ50は、図1に示したガルバノモータ10を、駆動する。ドライバ51は、出力端子2o6及び図1に示した入力端子1i6を介して、スライドモータ10に接続される。ドライバ51は、図1に示したスライドモータ11を、駆動する。
【0039】
入出力回路52は、ディジタル信号処理回路53からの駆動信号を、出力端子2i6及び図1に示したドライバ7を介して、スピンドルモータ6に供給する。ディジタル信号処理回路53は、太い実線で示すバスを介して、コントローラ44に接続される。そして、ディジタル信号処理回路53は、バス43を介して、上記各ブロックの制御や駆動処理を行う。
【0040】
ディジタル信号処理回路53は、光ディスク4が、ローディング機構5により、スピンドルモータ6に装着された状態で、ホストコンピュータ3からの要求に応じて、あるいは自動スピンアップモードが設定されている場合に、光ディスク4がローディング機構5によりローディングされると、入出力回路52を介して、ドライバ7に対し、スピンドルモータ6を回転駆動するよう指示を出す。
【0041】
ドライバ7は、スピンドルモータ6が所定の回転数になると、ロック信号を出力し、ディジタル信号処理回路53に対し、スピンドルモータ6の回転が安定したことを通知する。この間、ディジタル信号処理回路53は、PWM回路48を介して、ドライバ51によりレーザーダイオード13からのレーザービームを、光ディスク4のユーザエリア外に位置させるようにすると共に、ドライバ51により光学ブロック8を、光ディスク4の外周又は内周側に移動させる。
【0042】
ユーザエリアでフォーカスの引き込みを行うと、感度の高いディスクのデータを誤って消去してしまう可能性があるが、ユーザエリア外に光学ブロック8を移動させ、そのユーザエリア外でフォーカスの引き込みを行うことにより、このような誤消去を防止することができる。
【0043】
スピンドルモータ6が一定速度での回転になり、光学ブロック8が、例えば外周側に移動すると、ディジタル信号処理回路53は、入出力回路31及びD−Aコンバータ32を介して、ドライバ14に対し、光学ブロック8に設けられているレーザーダイオード13のバイアス電流を設定し、レーザーダイオード13のオン、オフを制御するサーボ系タイミングジェネレータ40に、レーザーを発光するようコマンドを出力する。
【0044】
レーザーダイオード13から出射されたレーザービームは、光学ブロック8に設けられているフォトディテクタ15に入射し、このフォトディテクタ15により電気信号に変換され、検出出力としてI−V/マトリクスアンプ16に供給されて電圧に変換され、フロントAPC信号としてマルチプレクサ45に供給される。
【0045】
このフロントAPC信号は、上記マルチプレクサ45により、時分割的に選択された信号として、A−Dコンバータ46によりディジタル化され、入出力回路47及びバス43を介して、ディジタル信号処理回路53に供給される。ディジタル信号処理回路53は、ディジタル化されたフロントAPC信号により、レーザーダイオード13から出射されるレーザービームの光量を認識し、図示しないディジタルフィルタにより計算される光量制御データを、上記入出力回路31及びD−Aコンバータ32を介して、ドライバ14に帰還することにより、レーザーダイオード13のパワーが一定となるよう制御する。
【0046】
次に、ディジタル信号処理回路53は、PWM回路48からドライバ49に電流を流すことにより、光学ブロック8のフォーカスアクチュエータ12を、上下方向に駆動して、フォーカスアクチュエータ12を、フォーカスサーチ状態にする。このとき光ディスク4で反射されたレーザービームは、フォトディテクタ15の受光面に入射する。フォトディテクタ15で受光されたレーザービームは、電気信号に変換され、検出出力としてI−V/マトリクスアンプ16に供給され、このI−V/マトリクスアンプ16により、電圧に変換され増幅された後に、フォーカスエラー信号として出力され、マルチプレクサ45に供給される。
【0047】
このフォーカスエラー信号は、フロントAPC信号と同様に、マルチプレクサ45により、時分割的に選択された信号として、A−Dコンバータ46により、ディジタル化され、入出力回路47及びバス43を介して、ディジタル信号処理回路53に供給される。ディジタル信号処理回路53は、ディジタル化されたフォーカスエラー信号に対して、ディジタル的にフィルタ処理を施して得られるフォーカス制御データを、PWM回路48からドライバ49に帰還することによって、フォーカス制御用のサーボループを構成する。フォーカス制御が安定すると、フォトディテクタ15から出力され、I−V/マトリクスアンプ16を経て得られるRF信号は、その振幅がある程度一定になり、セレクタ/クランプ回路33によって所定の電位にクランプされた後、A−Dコンバータ34によってディジタル化される。
【0048】
このときのクロックは、サーボ系クロック生成回路39のフリーラン状態の周波数となる。クランプを行うためのタイミングパルスも、このフリーランの周波数を所定の値で分周した信号が用いられる。
【0049】
サーボ系クロック生成回路39は、A−Dコンバータ34でディジタル化されたRF信号の振幅差を見ることによって、光ディスク4上に形成されたピットのパターンをチェックし、サーボエリアのピット列と同じパターンを探す。そして、サーボ系クロック生成回路39は、パターンが見つかると、次のパターンが現れるべき位置にウインドウを開くよう、クロックセレクタ41を制御し、そこで再びパターンが一致するか否かを確認する。
【0050】
この動作がある一定の回数連続して確認できると、サーボ系クロック生成回路39は、光ディスク4のピットのパターンにロックしたものと見なす。位相情報はサーボエリア内のウォブルピットの両肩の振幅差を取ることで得る。更に2個のウォブルピットの両方から得られた位相情報を加算することで、トラッキング位置による振幅変化から生じるゲイン変動を吸収している。
【0051】
サーボ系クロック生成回路39がロックすると、セグメント単位の位置が明確になり、光ディスク4上に形成されたセグメントマークピットの位置も認識できるようになり、セグメントマークピット、アドレスマークピット、セクタフラグ1ピット及びセクタフラグ2ピットに対して所定の複数の位置Ar1、Ar2、Ar3及びAr4でサンプリングされたRF信号の内で最大振幅となる位置を探す。
【0052】
その結果がAr1であるときにアドレスマークであって、このセグメントがアドレスセグメントであり、フレームの先頭を認識することができるので、フレームカウンタをクリアすることでフレーム同期をとることができる。1フレームが14セグメントで構成されている場合は、14セグメント毎にウインドウを開くようにクロックセレクタ41を制御し、アドレスマークとして連続して認識できるときにフレーム同期がロックしたものと判断する。
【0053】
フレーム同期がかかると、光ディスク4上のアドレスの記録されている位置が認識できるので、アドレスデコーダ42によりトラックアドレス及びフレームコードのデコードを行う。このアドレスデコーダ42では、4ビットずつグレーコード化されているパターンをグレーコードテーブルとの一致を見ることにより行われる。但し、4ビットのみではなく、全体でグレーコード化されているので、単純に一致を見るのではなく、上位4ビットの内のLSBが「1」か「0」かによって反転したテーブルとの比較を行う。
【0054】
ここで、最初にデコードされたフレームコードをフレームカウンタにロードして、このフレームカウンタをフレーム毎にインクリメントして得られる数値と、実際に再生されたフレームコードとを比較して連続して一致することを確認したときに、回転同期がかかったものとする。これ以降、フレームカウンタにより得られる数値を、フレームコードとしてディジタル信号処理回路53に返すことによって、ディフェクト等が多少あってもフレーム位置を誤認識しないようにしている。
【0055】
また、ディジタル信号処理回路53は、先のグレーコード化されたトラックアドレスを読みながら光学ブロック8の速度を演算し、PWM回路48からドライバ51を介して光学ブロック8のスライドモータ10を制御することにより、光学ブロック8を光ディスク4上の目的のトラックに移動する。
【0056】
そして、ディジタル信号処理回路53は、光学ブロック8の位置が目的のトラックの位置となると、トラッキング動作に入る。上述のようにトラッキングエラー信号はサーボエリアにある2つのウォブルピットに対するRF信号の振幅値の差分を取ることで得られる。ディジタル信号処理回路53は、この値をディジタル的にフィルタ処理を施して得られるトラッキング制御データを、PWM回路48からドライバを介して、光学ブロック8のガルバノモータ11を制御することにより、低周波数成分の変動を制御し、更に、レーザーダイオード13からのレーザービームのスポットが、光ディスク4のトラックの中心に位置するようトラッキング制御を行う。
【0057】
ディジタル信号処理回路53は、このようにトラッキングをかけた状態で目的のセクタの先頭位置を検出する。上述のように、各セクタの先頭となるセグメントとその1つ前のセグメントにはセクタマークがあり、各セクタマークは、上記4つの位置Ar1、Ar2、Ar3及びAr4にウインドウを開くようにセレクタ41を制御し、この4つの位置Ar1、Ar2、Ar3及びAr4でサンプリングされたRF信号のなかで最大振幅となる位置が位置Ar2であるときにセクタの先頭セグメントであることを示し、位置Ar3であるときにセクタの先頭の1つ前のセグメントであることを示す。
【0058】
基本的にセクタの先頭となるセグメントは、ホストコンピュータ3により与えられるセクタアドレスに対して物理セクタに変換し、そのセクタがどのトラックの何番目のセグメントであるかを演算することによって決定される。但し、上記2種類のセクタマークが同時にディフェクトになる確率は非常に少なく、これによる不良セクタの発生確率は極めて小さい。
【0059】
また、データ系クロック生成回路35は、サーボ系クロック生成回路39から得られるフレーム同期のかかったサーボクロックを、M/N倍したデータクロックを生成し、このデータクロックをデータ系タイミングジェネレータ36及び読み出し/書き込み回路38に夫々与える。
【0060】
記録動作モード時には、ホストコンピュータ3から記録データが、コントローラ44を介して、読み出し/書き込み回路38に供給される。そして、読み出し/書き込み回路38は、記録データに対し、例えば127周期の乱数を加算(排他的論理和)することによりY=X7 +X+1にしたがってスクランブル処理をセクタ単位で行い、スクランブルされた記録データをデータクロックに同期したNRZI系列のデータに変調する。このとき、各セグメント毎に初期値を「0」とし、その変調信号をドライバ18を介して磁気ヘッド17に供給する。
【0061】
磁気ヘッド17は、変調信号に応じた磁界を発生し、この磁界を、レーザーダイオード13が出射するレーザービームにより、キュリー温度まで加熱された光ディスク4のデータエリアに印加することにより、NRZI系列のデータを記録する。
【0062】
また、再生動作モード時には、フォトディテクタ15による検出出力からI−V/マトリクスアンプ16により得られるMO信号又はRF信号が、セレクタ/クランプ回路33によって所定の電位にクランプされた後、A−Dコンバータ34によってディジタル化されて読み出し/書き込み回路38に供給される。そして、読み出し/書き込み回路38は、A−Dコンバータ34によりディジタル化された再生信号について、パーシャルレスポンスに合わせるディジタルフィルタ処理を施してからビダビ復号によりNRZI系列のデータを再生する。そして、このNRZI系列のデータをセグメント単位にNRZ系列のデータに変換後、セクタ単位でデ・スクランブルして再生データに変換し、この再生データをコントローラ44を介してホストコンピュータ3に転送する。尚、MO信号とRF信号は、フォトディテクタ15からの多数の出力の内、異なる組み合わせで演算された結果得られるものである。
【0063】
図3は図2に示したコントローラ44の構成例を示す構成図である。図3に示すコントローラ44は、CPU60に、アドレス、データ及びコントロールバスからなるバス61が接続され、このバス61に、再生動作時における処理を行うための各種プログラムデータやパラメータデータ等が記憶されているROM62、ROM62に記憶されているプログラムデータ等のワーク用のエリアとして用いられるRAM63、入出力ポート64、再生されたデータに対するエラー訂正やエラーチェックを行うデコーダ67、ホストコンピュータ3から供給されるデータについてパリティを生成し、この生成したパリティを当該データに付加するためのエンコーダ68、バッファ70及びインターフェース回路71が接続されて構成される。
【0064】
入力端子65は、図2に示した読み出し/書き込み回路38及びスイッチ66の可動接点66cに夫々接続される。このスイッチ66の一方の固定接点aは、デコーダ67の入力端子に接続され、スイッチ66の他方の固定接点bは、エンコーダ68の出力端子に接続される。
【0065】
また、デコーダ67のデータ用の出力端子は、スイッチ69の一方の固定接点aに接続される。エンコーダ68の入力端子は、スイッチ69の他方の固定接点bに接続される。このスイッチ69の可動接点cは、バッファ70の入出力端子に接続される。また、バッファ70の入出力端子は、インターフェース回路71の入出力端子に接続される。このインターフェース回路71の入出力端子は、入出力端子io1を介して、図1に示したホストコンピュータ3の入出力端子に接続される。
【0066】
ここで、デコーダ67は、スイッチ66を介して供給される再生データに対し、第1のECCを用いてエラー検出を行い、検出したエラー数が、エラーの訂正ができない数となったとき、並びに、CRCを用いてエラーチェックを行い、エラーが検出されたときには、更に、第2のECCを用いたエラー検出処理を行う。
【0067】
デコーダ67は、RAM67a及び67bと、このRAM67a及び67bに書き込まれた再生データを制御することにより、LDCによるエラー訂正処理、CRCによるエラーチェック、これらの訂正やチェックが不能となるバーストエラー発生時に、2ndECCでエラー検出を行う、RAMコントローラ67cとで構成される。以下、2ndECCを用いたエラー検出を、「エラーチェック」と称する。ここで、上記RAM67a及び67bは、夫々再生データを記憶するための1セクタ分(本例においては2352バイトとする)の容量と、後述するエラー検出処理やエラー訂正処理において生成される各種データの記憶用の容量との合計の容量を有する。
【0068】
このデコーダ67の出力は、スイッチ69を介してバッファ70に供給される。ここで、2ndECCとは、記録中のセクタのデータで生成したECCのパリティの内、当該セクタの次のセクタの所定領域に記録されたパリティである。そして、この2ndECCは、デコード時に、或セクタのデータに対し、1stECCとしてのパリティによるエラー訂正が不可能な場合や、CRCによるエラーチェックを行ったときにエラーが発生したことが検出された場合、当該セクタのデータのエラーの位置の検出用に用いられるパリティである。
【0069】
エンコーダ68は、図3に示すように、夫々1セクタ分の記憶容量を有するRAM68a及び68bと、RAM68a及び68bに夫々書き込んだ入力データを制御することにより、1stECCとしてのパリティの生成、CRCのパリティの生成、2ndECCとしてのパリティの生成、これらのパリティの付加を行う。但し、エンコーダ68は、或セクタのユーザデータについて生成した2ndECCとしてのパリティのみを、次のセクタのユーザデータに付加する。
【0070】
エンコーダ68は、ホストコンピュータ3から転送されるデータに対し、上記パリティを夫々付加すると共に、1つ前のセクタの2ndECCとしてのパリティを付加する。
【0071】
尚、図1に示した光ディスクドライブにおいて上記チェック用のパリティやエラー訂正用のパリティを記録することができるのは、光磁気ディスク、ライトワンスディスク及びパーシャルディスクの書き込み可能領域である。従って、読み出し専用の光ディスクやパーシャルディスクの読み出し専用領域の場合には、上記パリティは、ディスクの製造時に記録される。
【0072】
入出力ポート64に接続される入出力端子72は、図2に示したディジタル信号処理回路53のバス43に接続される。出力端子73は、図2に示した読み出し/書き込み回路38のアクノーリッジ信号用の入力端子に接続される。入力端子74は、図2に示した読み出し/書き込み回路38のリクエスト信号用の出力端子に接続される。
【0073】
先ず、光ディスク4に対してホストコンピュータ3から転送されたデータを記録する場合について説明する。この場合、CPU60は、入出力ポート64を介してスイッチ66及び69にスイッチング制御信号を供給し、スイッチ66及び69の各可動接点cを各固定接点bに接続させる。これによって、ホストコンピュータ3から転送される記録データは、バッファ70から読み出された後にスイッチ69を介して、エンコーダ68に供給され、このエンコーダ68により、上記エラー検出、エラー訂正のための符号が付加された後に、スイッチ66及び出力端子65を介して、図2に示した読み出し/書き込み回路38に供給され、光ディスク4のユーザエリアに記録される。
【0074】
このとき、エンコーダ68は、RAM68aに記憶された或セクタ(Nセクタ)のデータに対してパリティの付加を行い、記録のための処理が終了した時点で、そのNセクタのデータを、スイッチ63を介して、入出力端子65に供給すると共に、その旨を示す信号を、入出力ポート64及びバス61を介してCPU60に供給する。これにより、CPU60は、図2に示した読み出し/書き込み回路38に対して記録を行うよう指示すると共に、次の入力データを受け入れるためにバッファ70及びインターフェース回路71を制御する。これによって、上記Nセクタの全データはドライブ1に供給され、光ディスク4に記録される。そして、この間、次の入力データが、次のセクタ(N+1セクタ)のデータとして、RAM68bに書き込まれる。
【0075】
次に、再生時の動作について説明する。CPU60は、入出力ポート64を介して、スイッチ66及び69に、スイッチング制御信号を、夫々供給し、スイッチ66及び69の各可動接点cを固定接点aに接続させる。これによって、光ディスク4から読み出され、読み出し/書き込み回路38、入出力端子65及びスイッチ66を介して供給される再生データは、デコーダ67に供給され、このデコーダ67においてエラー検出及びエラー訂正処理が施された後に、スイッチ69、バッファ70、インターフェース回路71及び入出力端子io1を介して、図1に示したホストコンピュータ3に供給される。
【0076】
このとき、デコーダ67は、RAM67aに記憶されたNセクタのデータに対し、1stECCとしてのパリティによるエラー訂正、CRCのパリティによるエラーチェック、更にバーストエラー等が発生してエラーの訂正が不能となった場合に、RAM67bに記憶されているN+1セクタのデータ中から、2ndECCとしてのパリティを読み出し、当該2ndECCのパリティにより、エラーの位置を検出する。そして、デコーダ67は、エラーの位置を認識した上で、再び1stECCとしてのパリティによるエラー訂正を行ってNセクタのデータを訂正し、次に、CRCのパリティによるエラーチェックを行う。
【0077】
デコーダ67は、以上説明した再生処理が終了した時点で、Nセクタのデータを出力すると共に、再生処理が終了したことを示す信号を入出力ポート64及びバス61を介してCPU60に供給する。これにより、CPU60は、図2に示した読み出し/書き込み回路38に対して次のセクタの再生を行うよう指示する。これによって、上記Nセクタの全データは、バッファ70に供給される。続いて、光ディスク4から読み出されたN+2セクタの再生データがRAM67aに供給される。
【0078】
尚、上記図1〜図3に示す光ディスクドライブは、読み出し専用の光ディスクやパーシャルディスク等の書き込み可能領域のみ有するディスクや読み出し専用領域の他に書き込み可能領域を有するディスク、光磁気ディスクやライトワンスディスク等の読み出し専用領域のみ有するディスクや書き込み専用領域の他に読み出し可能領域を有するディスクの何れも使用することができる。
【0079】
図4は、本発明記録媒体の適用される光ディスクのフォーマットの一例を示す説明図である。図4に示すように、光ディスク4上に、その最外周から最内周に向かって、ディスク種別データ等が記録されるGCP(グレー・コード・パート)領域、CTL(コントロール)領域、TEST(テスト)領域、BAND(バンド)0〜BAND15のデータ領域、TEST領域、CTL(コントロール)領域、GCP領域が設定される。尚、GCP領域は、付加情報やアドレス情報が記録される領域で、ピットパターンがグレーコードで形成されている。従って、このGCP領域の情報は、シーク時においても読み取りが可能である。また、CTL領域は、メディアタイプを示す情報等が記録される領域、TEST領域は、試し書きを行うための領域である。
【0080】
図5は図4に示した光ディスクの具体的フォーマットの一例を示す説明図である。図5において、一番上の欄のGCP領域が、図4に示した光ディスク4の最外周のGCP領域に対応し、以下順に上の欄から下の欄までが、図4に示した光ディスク4の最外周から最内周の各領域に夫々対応する。
【0081】
尚、本例においては、ゾーンCAVを用いた場合を例にとり説明するので、図5に示すように、データクロックはゾーン毎に異なる。
【0082】
図6〜図8は、セクタフォーマットの一例を示す説明図である。即ち、図6〜図8により、1セクタの内容を示す。既に説明したように、光ディスク4が光磁気ディスクやライトワンスディスクの場合や、記録を行う場合にパーシャルディスクの書き込み可能領域の場合においては、以下に示すセクタフォーマットを構成する各データは、図1に示した光ディスクドライブによって記録され、光ディスク4が読み出し専用の光ディスクの場合や記録を行う場合にパーシャルディスクの書き込み可能領域の場合においては、以下に示すセクタフォーマットを構成する各データはディスクの製造時に記録される。
【0083】
図6〜図8において、iはコードワード(図においては行)を示し、jは夫々バイトを示し、実線の矢印は書き込み方向を示し、D0〜D2047で示されるデータは、ユーザデータを示し、(P1、P2)〜(P35、P36)で示されるデータは、夫々i=130〜123、・・・・i=10〜3で示される上記ユーザデータD0〜D127、・・・・D1920〜D2047に対するパリティを示し、(Q1、Q2)で示されるデータはパリティP1〜P36に対するパリティを示し、(Q3、Q4)で示されるデータは、パリティP1〜P36及びパリティ(Q1、Q2)に対するパリティを示し、CRC1〜CRC8で示されるデータはユーザデータD0〜D2047に対するエラーチェック用のパリティを示す。
【0084】
また、(E1、1)〜(E16、16)で示されるデータは、夫々j=0〜j=15で示される上記ユーザデータD0〜D2047、パリティP1〜P36及びCRC1〜CRC8に対するリード・ソロモン符号のパリティである。即ち、パリティ(E1、1)〜(E1、16)でなるj=0のパリティは、データD0、D16、・・・・D2032、及びj=0、i=130〜0で示されるデータに対するパリティである。また、パリティ(E2、1)〜(E2、16)でなるj=1、i=−1〜−16で示されるデータは、j=1、i=130〜0で示されるデータに対するパリティである。その他の行についても同様のパリティが設けられている。
【0085】
ところで、図6〜図8を参照して説明したように、i=147〜−16で示される各行のデータに対し、夫々リード・ソロモン符号を構成した場合、上述したように、ディスタンスは夫々17である。従って、(表1)から分かるように、連続してエラーが発生した場合、最大で8個までエラーを検出し、訂正することができるが、9個以上連続してエラーが発生した場合、エラーの訂正を行うことはできない。
【0086】
そこで、本例においては、上述したように、i=130、j=0〜i=3、j=15で示される各データに対する、エラーチェック、訂正用の2ndECCとしてのパリティP1〜P36を生成し、これを再生時に用いる。
【0087】
ここで、パリティ(E1、1)〜パリティ(E16、16)は、各縦方向の全データが147バイト、パリティの対象となるユーザデータD0〜D2047の各縦方向のデータ長が131バイト、パリティの各縦方向のデータ長が16バイトであるから、ディスタンスは17となる。よって、リード・ソロモン符号は、(147、131、17)である。尚、1コードワードは、1バイトである。
【0088】
ここで、1セクタは、上述したように、16バイト×147=2352バイトとなる。
【0089】
次に、図6〜図8に示したセクタのデータに対する7行−8行−7行パターンについて、図9を参照して説明する。
【0090】
この図9から明かなように、図6〜図8に示したi=130〜124までの、7行からなる全データについてパリティP1及びP2が生成され、i=123〜116までの、8行からなる全データについてパリティP3及びP4が生成され、i=115〜109までの、7行からなる全データについてパリティP5及びP6が生成され、以下同様に、7行、8行、7行の順でパリティが生成される。
【0091】
つまり、上記パリティP1〜P40の生成により、(114、112、3)と、(130、128、3)と、(114、112、3)とからなる3つのリード・ソロモン符号の組が順に形成される。
【0092】
本例においては、以上説明したように、光ディスク4にデータを記録する際、データのエラー訂正用の第1ECCとしてのパリティ、データチェック用のCRCのパリティ、第2のECCとしてのパリティを7行−8行−7行パターンで生成し、光ディスク4が読み出し専用ディスクの場合は、第2のECCとしてのパリティのみをnセクタの次のn+1セクタ内の特定領域に記録するようにしている。
【0093】
しかしながら、この例においても、再生時におけるバーストエラーの発生の仕方によっては、訂正することのできないデータが発生する可能性がある。以下、その理由を説明し、その後、更に、図面を参照しながら上記バーストエラー発生時の対処方法について説明する。
【0094】
図10は1つの連続したバーストエラーがあるセクタ内で発生した場合の例を示す説明図である。
【0095】
図10において、SECは任意のセクタを、SEC’は任意のセクタSECを詳しく示したものである。また、これらセクタSEC、SEC’の図は何れも図9を参照して説明した7行−8行−7行パターンを用いた場合を想定している。ここで、7行や8行からなるデータのかたまりを、ブロックと呼ぶこととする。
【0096】
再生時において、図10に示すセクタSECにおいて斜線で示す領域中のデータが全てエラー(バーストエラー)となった場合を想定する。セクタSECに示すようなバーストエラーが発生した場合、上述した第1のECCとしてのパリティLDCを用いて検出訂正をすることができない。何故なら、第1のECCとしてのパリティLDCはディスタンスdが“17”であるから、8バイトの誤りまでしか検出訂正できないからである。そこで、上述した第2のECCとしてのパリティP1〜P40を用いれば誤りのあるブロックの検出を行うことができ、誤りのあるブロックを消失と見なすことにより、消失訂正を行うことができる。この消失訂正ができるのは、7行−8行−7行のパターンでは、バーストエラーが、丁度、7行と8行に跨ったときが最大であり、この場合、15消失訂正となる。尚、8行のみのパターンでは16消失訂正が最大となる。
【0097】
しかしながら、このバーストエラーがSEC’に示すように、7行ブロック−8行ブロック−7行ブロックに跨って11行分となった場合は、22(=7+8+7)消失訂正を行わなければならなくなり、上述した第2のECCとしてのパリティP1〜P40をもってしても誤り訂正をすることができない。
【0098】
そこで、本例においては、第1に、このように3つの連続したブロック、例えば7行ブロック−8行ブロック−7行ブロックに跨るバーストエラーに対してもエラー訂正できるようにする。具体的には、この例の場合では、第2のECCとしてのパリティP1〜P40を用いてエラー検出を行い、この後中央の8行分のデータを消失したものとみなして第1ECCとしてのパリティLDCにより8消失訂正を、残り4バイトで検出訂正を行うようにする方法と、第2のECCとしてのパリティP1〜P40を用いてエラー検出を行い、この後中央の8行分とその上下N行分のデータを消失したものとみなして第1ECCとしてのパリティLDCにより8+N消失訂正を、残りMバイトで検出訂正を行うようにする方法が採用可能である。以下にそのパターンを示す
【0099】
8消失訂正と4検出訂正・・・・・・・・・・・・・・12行
10(8+上下1行)消失訂正と3検出訂正・・・・・13行
12(8+上下2行)消失訂正と2検出訂正・・・・・14行
14(8+上下3行)消失訂正と1検出訂正・・・・・15行
16(8+上下4行)消失訂正・・・・・・・・・・・16行
【0100】
尚、中央のブロックが7行の場合は次の通りである。
7消失訂正と4検出訂正・・・・・・・・・・・・・・11行
9(7+上下1行)消失訂正と3検出訂正・・・・・・12行
11(7+上下2行)消失訂正と2検出訂正・・・・・13行
13(7+上下3行)消失訂正と1検出訂正・・・・・14行
15(7+上下4行)消失訂正・・・・・・・・・・・15行
【0101】
何れのパターンにおいても、ディスタンスdが“17”の場合であり、“16”を越えないようにすることが条件となる。
【0102】
図11は、複数のバーストエラーがセクタ内で発生した場合の例を示す説明図である。
【0103】
図11において、SECは任意のセクタを詳しく示したものである。また、このセクタSECは、図9を参照して説明した7行−8行−7行パターンを用いた場合を想定している。
【0104】
この図11に示すように、この例では、8行のブロックを含む位置に8行を越えるバーストエラーが発生し、このバーストエラーの発生位置から夫々離れた2箇所の7行のブロックの位置に夫々バーストエラーが発生した場合、即ち、離れた位置に3箇所のバーストエラーが発生した場合を示している。
【0105】
このように、離れた位置に3箇所のバーストエラーが発生した場合には、上記第2のECCとしてのパリティP1〜P40によってエラー検出を行い、そのエラー検出の結果得られたエラーフラグの数が“3”で、しかも、そのエラーフラグが連続していることを検出した場合に、離れた位置に3箇所のバーストエラーが発生したものとして、何れかのブロックのデータを消失と見なして消失訂正を行い、これ以外のブロックについて検出訂正を行うようにする。
【0106】
例えば、この例では、バーストエラーの発生した8行のブロックのデータを消失と見なして8消失訂正を施し、他のバーストエラーの発生した2つの7行のブロックのデータについて4検出訂正を施すようにする。
【0107】
尚、バーストエラーの発生したブロックは連続した3ブロックでなくとも良く、2ブロックが連続し、残りの1ブロックが単独であっても良い。
【0108】
図12〜図15は、再生時における動作を説明するためのフローチャートである。図12〜図15に示すフローチャートを用いて再生時における動作を説明するにあたり、図1〜図3をも参照して説明する。また、この図12に示すサブルーチンSUB1〜SUB3は、作図の便宜上のものであり、実際のプログラムの作成上でサブルーチン化するものではない。
【0109】
ステップS1ではコマンドが有るか否かを判断する。即ち、ホストコンピュータ3からコントローラ2に対してセクタ番号及びセクタ長データ等からなるコマンドが入出力端子io1、インターフェース回路71及び入出力ポート64を介して供給されたか否かを判断する。そして「YES」であればステップS2に移行する。
【0110】
ステップS2では要求範囲のセクタを、順にリードする。但し、1回、このステップS2で示す処理を行う毎に、1セクタ分ずつリードする。即ち、コントローラ44のCPU60は、出力端子73を介して読み出し/書き込み回路38にリクエスト信号を供給する。これによって、上述したように、光ディスク4から当該セクタのデータがホストコンピュータ3から指示されたセクタ長となるまで順次読み出される。光ディスク4から読み出されたデータは読み出し/書き込み回路38及び入力端子65を介してスイッチ66に供給される。CPU60はスイッチ66及びスイッチ69にスイッチング制御信号を供給してスイッチ66及び69の各可動接点cを各固定接点aに接続させる。これによって、スイッチ66に供給された再生データは、このスイッチ66を介してデコーダ67に供給される。そしてステップS3に移行する。
【0111】
ステップS3ではLDC検出訂正を行う。即ち、デコーダ67において上述したパリティ(E1、1)〜(E16、16)を用いて検出訂正を施すよう指示する。これによって、デコーダ67においてデータD0〜D2047に対する検出訂正が行われる。そしてステップS4に移行する。
【0112】
ステップS4では訂正OKか否か、即ち、エラー訂正ができたか否かを判断し、「YES」であればステップS5に移行し、「NO」であればステップS6に移行する。
【0113】
ステップS5ではCRCのチェックがOKか否かを判断する。即ち、CRCのチェックによりエラーがあるか否かを判断し、「YES」であればステップS6に移行し、「NO」であればステップS9に移行する。
【0114】
ステップS6ではコマンド分終了か否かを判断する。即ち、ステップS1において入力されたコマンドにより要求された全セクタのリードが終了したか否かを判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であれば再びステップS2に移行する。
【0115】
ステップS7では第2のECCによるエラー検出及びフラグの付加を行う。即ち、デコーダ67において上述したパリティP1〜P40を用いてエラー検出を施すよう指示する。これによって、デコーダ67においてデータD0〜D2047に対し、ブロック毎にエラー検出処理及びエラーフラグの生成処理が施される。
【0116】
具体的には、ブロック毎にエラー検出処理を施し、エラーがある場合には、そのブロックを消失とみなし、そのブロックが消失であることを示すフラグを付加する。例えばi=130〜124でなるブロックに対してP1及びP2を用いてエラーの有無を検出する。そして、エラーがある場合には、そのブロックにバーストエラーがあることを示すエラーフラグを付加する。この処理を全ブロックに対して行う。そして、ステップS8に移行する。
【0117】
ステップS8ではエラーフラグ数≧4または0か否かを判断し、「YES」であればステップS9に移行し、「NO」であればステップS11に移行する。本例においては、1つのセクタ内で4箇所以上のブロックにバーストエラーが発生した場合にはエラー訂正不能となるので、このステップS8ではエラーフラグの数が“4”以上かを判断する。尚、“0”のときにエラーとするのは、パリティ(E1、1)〜(E16、16)を用いて一旦エラーと検出されたにも関わらず、第2のECCとしてのパリティP1〜P40でエラー検出を行った結果エラーフラグの数が“0”となるのは、何れかが誤検出であるからである。
【0118】
ステップS9ではエラーメッセージを表示する。そしてステップS10に移行する。このステップS9では、CPU60がROM62に記憶されているメッセージデータをホストコンピュータ3に供給することにより、ホストコンピュータ3のディスプレイ上にメッセージ画像として表示する。このメッセージ画像としては、例えば次のようなメッセージが考えられる。
「エラーが発生しましたのでセクタの再リードを行っています」
【0119】
ステップS10では、このセクタの再リードをセットする。そして再びステップS6に移行する。このステップS10では、コントローラ44のCPU60は、出力端子73を介して読み出し/書き込み回路38にセクタの再リードを示すリクエスト信号を供給する。これによって、上述したように、光ディスク4から当該セクタのデータが再度読み出される。
【0120】
ステップS11ではエラーフラグ数が3か否かを判断し、「YES」であればステップS12に移行し、「NO」であればステップ100としてのサブルーチンSUB2に移行する。このステップS11における判断基準である“3”は、1セクタにおいてバーストエラーとされるブロックの数であり、エラー訂正可能な最大値である。
【0121】
ステップS12では3連続エラーフラグか否かを判断する。即ち、3つのエラーフラグの付加されたブロックが3つの連続したブロックであるか否かを判断し、「YES」であればステップS50としてのサブルーチンSUB1に移行し、「NO」であればステップS150としてのサブルーチンSUB3に移行する。ここで3連続エラーフラグか否かを判断するのは、バーストエラーの発生した3ブロックが連続しているか、離れているかを判断し、夫々の場合について最も適した処理を施すためである。
【0122】
図13はサブルーチンSUB1及びSUB2を夫々示している。先ず、サブルーチンSUB1から説明する。
【0123】
図12に示したステップS12において「YES」と判断した場合はサブルーチンSUB1のステップS51に移行する。そして、このステップS51では中央のブロックと前後のブロックの内の夫々中央のブロック側の1行分を消失と見なしてLDC、即ち、i=−13〜−16で示される第1のECCにより、エラー消失訂正とエラー検出訂正を行う。そしてステップS52に移行する。このステップS51では、上述した例の内、中央のブロックとこの中央のブロックの上下1行を消失と見なして消失訂正を行い、残りのディスタンスを用いて検出訂正を行う。中央のブロックが7行の場合は、この7行とこの7行の上下1行の合計9行に対して9バイトの消失訂正を行い、残りのディスタンスを用いて検出訂正を行う。この場合は3バイトまで検出訂正可能である。また、中央のブロックが8行の場合は、この8行のブロックと、この8行のブロックの上下1行の合計10行に対して10バイトの消失訂正を行い、残りのディスタンスを用いて3バイトまでの検出訂正を行う。
【0124】
ステップS52では訂正OKか否かを判断する。即ち、エラー訂正ができたか否かを判断し、「YES」であれば再び図12に示したフローチャートのステップS5に移行し、「NO」であればステップS53に移行する。
【0125】
ステップS53ではエラーメッセージを表示する。そしてステップS54に移行する。このステップS53では、CPU60がROM62に記憶されているメッセージデータをホストコンピュータ3に供給することにより、ホストコンピュータ3のディスプレイ上にメッセージ画像として表示する。このメッセージ画像としては、例えば次のようなメッセージが考えられる。
「訂正不能のバーストエラーが発生しましたのでセクタの再リードを行っています」
【0126】
ステップS54では、このセクタの再リードをセットする。そして再び図12に示したフローチャートのステップS6に移行する。このステップS54では、コントローラ44のCPU60は、出力端子73を介して読み出し/書き込み回路38にこのセクタの再リードを示すリクエスト信号を供給する。これによって、上述したように、光ディスク4から当該セクタのデータが再度読み出される。
【0127】
次に、サブルーチンSUB2について説明する。
【0128】
図12に示したステップS11において「NO」と判断した場合はサブルーチンSUB2のステップS101に移行する。そして、このステップS101ではLDCによるエラー消失訂正及びエラー検出訂正を行う。そしてステップS102に移行する。このステップS101は、エラーフラグ数が“2”か“1”の場合、即ち、バーストエラーが2つのブロックに跨って発生した場合、バーストエラーが離れた2つのブロックに夫々発生した場合、バーストエラーが1つのブロックに発生した場合の何れかの場合において処理を行うステップである。従って、このステップS101では、1ブロック或いは2ブロックのデータが消失したものと見なして消失訂正処理を施し、残りの距離で2ブロックの場合はエラー検出(チェック)を、1ブロック消失の場合はエラー検出訂正を行う。
【0129】
ステップS102では訂正OKか否かを判断する。即ち、エラーが訂正できたか否かを判断し、「YES」であればこのサブルーチンSUB2を抜けて図10に示したフローチャートのステップS5に移行し、「NO」であればステップS103に移行する。
【0130】
ステップS103ではエラーメッセージを表示する。そしてステップS104に移行する。このステップS103では、CPU60がROM62に記憶されているメッセージデータをホストコンピュータ3に供給することにより、ホストコンピュータ3のディスプレイ上にメッセージ画像として表示する。このメッセージ画像としては、例えば次のようなメッセージが考えられる。
「訂正可能なバーストエラーを訂正しましたが、エラーチェックでエラーが生じましたのでセクタの再リードを行っています」
【0131】
ステップS104では、このセクタの再リードをセットする。そして再び図12に示したフローチャートのステップS6に移行する。このステップS104では、コントローラ44のCPU60は、出力端子73を介して読み出し/書き込み回路38にセクタの再リードを示すリクエスト信号を供給する。これによって、上述したように、光ディスク4から当該セクタのデータが再度読み出される。
【0132】
図14及び図15は図12に示したサブルーチンSUB3を示している。
【0133】
図12に示したフローチャートのステップS12において3連続エラーフラグではないと判断した場合は、この図14に示すサブルーチンSUB3のステップS151に移行する。図14及び図15に示すフローチャートでは、3つのブロックにバーストエラーが発生しており、且つ、少なくとも1つのブロックが他の2つのブロックに対して離れた位置にある場合である。ここで、8バイトを消失と見なした場合、残りのディスタンスで4バイトまでエラー検出訂正することができる。
【0134】
ステップS151では、先頭のブロック、即ち、図13における一番上のブロックを消失と見なして消失訂正をし、2番目、3番目のブロックに対して、検出訂正を行う。尚、2番目及び3番目のブロックに対しては、4バイトまでのエラーに対して検出訂正を行うことができる。
【0135】
ステップS152では、訂正OKか否かを判断し、「YES」であれば図12に示したフローチャートのステップS5に移行し、「NO」であればステップS514に移行する。
【0136】
ステップS153では、2番目のブロック、即ち、図13における真ん中のブロックを消失と見なして消失訂正をし、1番目、3番目のブロックに対して、検出訂正をする。尚、1番目及び3番目のブロックに対しては、4バイトまでのエラーに対して検出訂正することができる。
【0137】
ステップS154では、訂正OKか否かを判断し、「YES」であれば図12に示したフローチャートのステップS5に移行し、「NO」であればステップS154に移行する。
【0138】
ステップS155では、3番目のブロック、即ち、図13における一番下のブロックを消失と見なして消失訂正をし、1番目、2番目のブロックに対して、検出訂正をする。尚、1番目及び2番目のブロックに対しては、4バイトまでのエラーに対して検出訂正することができる。
【0139】
ステップS156では訂正OKか否かを判断し、「YES」であれば図12に示したフローチャートのステップS5に移行し、「NO」であれば図15に示すフローチャートのステップS160に移行する。
【0140】
ステップS160では2つ連続か否かを判断する。即ち、3つのブロックの内の2つが連続したブロックか否かを判断し、「YES」であればステップS161に移行し、「NO」であればステップS166に移行する。
【0141】
ステップS161では、2ブロックに跨る1ブロック分のデータを消失と見なして残りのデータに検出訂正をする。尚、消失と見なしていないこの2ブロック内のデータに対しては、4バイトまでのエラーに対して検出訂正をすることができる。そして、ステップS162に移行する。
【0142】
ステップS162では、エラーの検出ができたか否かを判断し、「YES」であればステップS163に移行し、「NO」であればステップS164に戻る。
【0143】
ステップS163では、エラーの訂正を行う。そして、ステップS165に移行する。
【0144】
ステップS164では、消失と見なす1ブロック分のデータの位置を、1行分ずらす。そして、ステップS161に移行する。ここで、1行分ずらすのは、消失と見なすブロックの位置をずらすことによりエラー訂正ができる場合があるからである。
【0145】
ステップS165では、エラー訂正がOKであったか否かを判断し、「YES」であれば図10に示したフローチャートのステップS6に移行し、「NO」であればステップS166に移行する。
【0146】
ステップS166ではエラーメッセージを表示する。そしてステップS167に移行する。このステップS166では、CPU60がROM62に記憶されているメッセージデータをホストコンピュータ3に供給することにより、ホストコンピュータ3のディスプレイ上にメッセージ画像として表示する。このメッセージ画像としては、例えば次のようなメッセージが考えられる。
「訂正可能なバーストエラーを訂正しましたが、訂正結果がエラーとなりましたのでセクタの再リードを行っています」
【0147】
ステップS167ではそのセクタの再リードをセットする。そしてステップS5に移行する。このステップS167では、コントローラ44のCPU60は、出力端子73を介して読み出し/書き込み回路38にセクタの再リードを示すリクエスト信号を供給する。これによって、上述したように、光ディスク4から当該セクタのデータが再度読み出される。
【0148】
〔変形例〕
尚、上記処理において、セクタの再リードはステップS10だけ行い、他のステップにおいてエラーとなった場合にはセクタの再リードを行わずに終了するようにしても良い。例えばステップS54、ステップS104、ステップS167においてセクタの再リードを行った場合にエラーを回復できない場合においては、光ディスクドライブの故障や相当なバーストエラーが発生した場合も有り得るので、処理がループしてしまい、光ディスク4を取り出すことができなくなる可能性があるからである。また、セクタの再リードを3回行ってもエラーとなる場合に光ディスクドライブからホストコンピュータ3に「回復不能の大きなバーストエラーが生じたか光ディスクドライブが故障した可能性がありますので強制的に光ディスクを排出します」等のメッセージを供給した後、強制的に光ディスク4を排出するようにしても良い。
【0149】
このように本例においては、今まで訂正不可能だったバーストエラーが発生した場合でもデータを回復することができる。
【0150】
[他の実施の形態]
【0151】
図16は上記第1の実施の形態において用いた第2ECCとしてのパリティの代わりにRFレベルの検出によってバーストエラーの長さと位置を検出する場合に必要となるレベル検出回路の内部構成例を示す構成図である。
【0152】
図2に破線で示したレベル検出回路200の内部構成例としてはこの図16に示すような構成が考えられる。
【0153】
図において、201は図2に示したセレクタ/クランプ回路33からのクランプ処理が施される前のRF信号が供給される入力端子、202はデータ系クロック生成回路35からのデータクロックが供給される入力端子である。203は平均化回路で、入力端子201を介して供給されるRF信号を入力端子202を介して供給されるデータクロックのタイミングに合わせて平滑化して直流電圧信号を得る。この平均化回路203からの直流電圧信号はコンパレータ204に供給され、このコンパレータ204の基準電源205からの基準電圧と比較される。この基準電源からの基準電圧は、例えばサンプルサーボ方式の場合ではデータ20バイト程度に1バイトずつ形成されるウォブルピットが欠落することによって生じるトラッキングずれによって生じるRFレベルの低下時の代表レベルを予め得ておくことが容易なので、そのレベルより高く、トラッキングエラーがない状態でのRFレベルよりも小さいレベルとする。
【0154】
このコンパレータ204は基準電源205からの基準電圧よりも平均化回路203からの直流電圧信号が小さいときにエラーを示す信号“1”を出力する。この出力は遅延回路206に供給される。この遅延回路206においては、コンパレータ204からの出力を本線信号の処理時間分だけ遅延し、再生データのエラー検出を行うときにその検出系に供給できるようにする。
【0155】
図17は、第2のECCの代わりにRFレベルを検出することによりバーストエラーを検出する場合に用いるコントローラの構成例を示す構成図である。この第2の実施の形態においては、図3に示したコントローラ44の内部構成が異なることと、図2に示したドライブコントローラ2にレベル検出回路200が追加されること以外は同じ構成となるので、コントローラの内部構成例のみ示す。この図17において図3と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0156】
図17において、65は図2に示した読み出し/書き込み回路38に接続される入出力端子であり、この入出力端子65はスイッチ66の可動接点66cに接続される。このスイッチ66の一方の固定接点aはデコーダ300の入力端子に接続され、スイッチ66の他方の固定接点bはエンコーダ301の出力端子に接続される。
【0157】
また、デコーダ300のデータ用の出力端子はスイッチ69の一方の固定接点aに接続され、エンコーダ301の入力端子はスイッチ69の他方の固定接点bに接続され、このスイッチ69の可動接点cはバッファ70の入出力端子に接続される。また、バッファ70の入出力端子はインターフェース回路71の入出力端子に接続され、このインターフェース回路71の入出力端子は入出力端子io1を介して図1に示したホストコンピュータ3の入出力端子に接続される。
【0158】
ここで、デコーダ300は、スイッチ66を介して供給される再生データに対し、エラー検出及びエラー訂正処理を施し、更に、CPU60から入出力ポートを介して要求があった場合には、後述するバースト検出回路302からの検出結果に基いてエラー訂正処理を行う。図17に示すように、このデコーダ300は、例えば2セクタ分の容量のRAM300aと、このRAM300aに書き込まれた再生データを制御することによりLDCによるエラー訂正処理、CRCによるエラーチェック、これらの訂正やチェックが不能となるバーストエラー発生時にバースト検出回路302からの検出結果に基いてLDCのパリティでエラー訂正を行うRAMコントローラ300bで構成する。
【0159】
エンコーダ301は、図17に示すように、2セクタ分の記憶容量を有するRAM301aと、このRAM301aに書き込んだ入力データを制御することにより、第1ECCとしてのパリティの生成、CRCのパリティの生成、これらのパリティの付加を行う。
【0160】
エンコーダ301は、ホストコンピュータ3から転送され、インターフェース回路71を介してバッファ70に一旦書き込まれ、更にこのバッファ70から読み出された後にスイッチ69を介して供給される記録すべきデータに対し、エラー検出用のパリティやエラー訂正のためのCRCとしてのパリティと第1ECCとしてのパリティを夫々付加する
【0161】
尚、図1に示した光ディスクドライブにおいて上記チェック用のパリティやエラー訂正用のパリティを記録することができるのは、光磁気ディスク、ライトワンスディスク及びパーシャルディスクの書き込み可能領域であるから、エンコーダ側とデコーダ側の両方が関与するが、再生専用やパーシャルディスクの読み出し専用領域の場合には、上記パリティ等やデータがディスクの製造時に記録されることになるので、エンコーダ側は関与せず、デコーダ側だけが関与することとなる。
【0162】
バースト検出回路302は、入力端子303を介して図16に示したレベル検出回路200からの検出結果によってバーストエラー発生時にバーストエラーの大きさとその位置を検出し、その検出結果を入出力ポート64を介してデコーダ300に供給する。
【0163】
尚、以下、再生時の主要動作についてのみ説明する。光ディスク4に記録されているデータを再生する場合においては、CPU60は入出力ポート64を介してスイッチ66及び69に夫々スイッチング制御信号を供給し、スイッチ66及び69の各可動接点cを固定接点aに接続させる。これによって、光ディスク4から読み出され、読み出し/書き込み回路38、入出力端子65及びスイッチ66を介して供給される再生データは、デコーダ300に供給され、このデコーダ300においてエラー検出、エラー訂正処理が施された後にスイッチ69、バッファ70、インターフェース回路71及び入出力端子io1を介して図1に示したホストコンピュータ3に再生データとして供給される。
【0164】
このとき、デコーダ67は、RAM67aに記憶された2セクタ分のデータの内、一方のセクタのデータに対して第1ECCとしてのパリティによるエラー訂正、CRCのパリティによるエラーチェック、更にバーストが発生してエラー訂正及びチェックが不能となった場合にはバースト検出回路302からの検出結果によってバーストエラーの大きさとその位置を認識し、更にこの後、再び第1ECCとしてのパリティによるエラー訂正、CRCのパリティによるエラーチェックを行ってそのセクタのデータを得、これらの再生処理が終了した時点で、そのセクタのデータを出力すると共に、その旨を示す信号を入出力ポート64及びバス61を介してCPU60に供給する。これにより、CPU60は図2に示した読み出し/書き込み回路38に対して次のセクタの再生を行うよう指示し、これによって、上記セクタの全データはバッファ70に供給され、この後、光ディスク4から読み出された次のセクタの再生データがRAM67aに供給される。
【0165】
図18は第2ECCの代わりにRFレベルを検出することによりバーストエラーを検出する場合の再生時の動作を説明するためのフローチャートである。尚、この図18は第1の実施の形態の図12に対応するものであり、第1の実施の形態の図13〜図15については同じ処理となるので、これらの図に対応する図の添付は省略する。また、この図18において、図12と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0166】
ステップS4において訂正不能となった場合にはステップS200に移行し、このステップS200ではRFのレベル検出結果からバーストエラーの長さと位置を求める。そしてステップS201に移行する。このステップS200では、図17に示したバースト検出回路302が図16に示したレベル検出回路200からの検出結果に基いて1セクタ中のバーストエラーの数、長さ、位置を求める。
【0167】
ステップS201では訂正不能か否かを判断し、「YES」であればステップS8に移行し、「NO」であればステップS202に移行する。このステップS201では1セクタ中のバーストエラーの数が4以上の場合を訂正不能として判断する。
【0168】
ステップS202では個数は3か否かを判断し、「YES」であればステップS203に移行し、「NO」であればステップS100としてのサブルーチンS100に移行する。このステップS202ではバーストエラーの個数が“3”か否かを判断する。この“3”とは第1の実施の形態におけるエラーフラグの数“3”と実質的に同一である。
【0169】
ステップS203では3つ連続か否かを判断し、「YES」であればステップS150としてのサブルーチンSUB3に移行し、「NO」であればステップS50としてのサブルーチンSUB1に移行する。このステップS203ではバーストエラーが“3”つ連続しているか否かを判断する。
【0170】
以下の各サブルーチンSUB1、SUB2及びSUB3における処理は第1の実施の形態と同一となる。そして第2ECCを使用しないことによってエラー訂正の処理速度を向上させることができる。また、この第2の実施の形態において、第2ECCとしてのパリティP1〜P40を第1の実施の形態の場合と同様に記録し、再生時に使用する場合は、LDCによる検出訂正8バイトを最大16バイトまで高めることができるといった大きな効果をも得ることができる。
【0171】
【発明の効果】
本発明によれば、第1のエラー処理用のデータの符号間最小距離では訂正不能となる連続する大きなエラーであっても復元することができ、これによって、簡単な処理で本来訂正不能であったバーストエラーが発生してもデータを復元でき、よりエラー訂正能力を向上させ、確実にデータの再生を行うことができる。
【0172】
更に本発明によれば、複数単位に跨るエラーが発生した場合におけるエラー訂正能力を向上させることができる。
【0173】
更に本発明によれば、上記エラー発生の状態が、複数ブロックに跨るエラーの場合においては、上記エラーの跨る複数のブロックの内の略中央の少なくとも1つのブロックのデータ、並びに上記消失と見なした少なくとも1つのブロックに隣接するブロックのデータが消失したものと見なして上記第1のエラー処理用のデータにより誤り訂正処理を施すようにしたので、複数ブロックに跨るエラーが発生した場合におけるエラー訂正能力をより向上させることができ、効率良くエラーを訂正を行って良好に再生が行え、しかも記録媒体の記録容量を低下させないようにすることができる。
【0174】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクドライブの一例を示す構成図である。
【図2】図1に示したドライブコントローラを示す構成図である。
【図3】図1に示した光ディスクドライブのコントローラを示す構成図である。
【図4】本発明の光ディスクのフォーマットの一例を示す説明図である。
【図5】図4に示した光ディスクの各領域の大きさと各領域に用いられるデータクロックの周波数の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の光ディスクのセクタフォーマットの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の光ディスクのセクタフォーマットの一例を示す説明図である。
【図8】本発明の光ディスクのセクタフォーマットの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の光ディスクの7行−8行−7行パターンによる第2のECCとしてのパリティの付加を説明するための図である。
【図10】セクタ内に1つのバーストエラーが発生した場合の対処方法を説明するための図である。
【図11】セクタ内に複数のバーストエラーが発生した場合の対処方法を説明するための図である。
【図12】本発明の光ディスクドライブの再生時のデータの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の光ディスクドライブの再生時のデータの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の光ディスクドライブの再生時のデータの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の光ディスクドライブの再生時のデータの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の他の実施の形態のレベル検出回路の構成を示す構成図である。
【図17】本発明の他の実施の形態のコントローラの内部構成を示す図である。
【図18】本発明の他の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
4 光ディスク
60 CPU
61 バス
62 ROM
63 RAM
64 入出力ポート
67、300 デコーダ
68、301 エンコーダ
200 レベル検出回路
302 バースト検出回路

Claims (20)

  1. (a)所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成し、
    (b)上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各記録単位のデータを生成し、
    (c)上記各記録単位のデータを記録媒体に記録し、
    (d)上記記録媒体より上記各記録単位のデータを再生し、
    (e)再生した上記各記録単位のデータの内の上記所定量からなる一連のデータに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、
    (f)上記ステップ(e)においてエラー訂正ができなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記所定量からなる一連のデータに対し、少なくともエラー検出を行い、
    (g)連続するN(Nは正の整数)個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続するN個のブロックの内の両端を除いた少なくとも1個のブロックの全データを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施すとともに、残りのブロックに対しては上記第1のエラー処理用データにより検出訂正を施すことで、再生データを得るステップとからなるデータ記録再生方法。
  2. 上記ステップ(a)において、上記第2のエラー処理用データは、上記所定量からなる一連のデータに対する、上記記録媒体からの再生順に応じた方向の複数のパリティで構成されてなる請求項1記載のデータ記録再生方法。
  3. 上記ステップ(g)において、上記連続するN個のブロックの内の端にならない少なくとも1個のブロックの全データとこのブロックに隣接するブロックの一部のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施す請求項1記載のデータ記録再生方法。
  4. 上記ステップ(g)において、連続する2個のブロックにエラーが検出された際には、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施し、誤り訂正不能である際は、消失データと見なした1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度消失訂正を施す請求項1記載のデータ記録再生方法。
  5. (a)所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成し、
    (b)上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各単位の伝送データを生成し、
    (c)上記各単位の伝送データを伝送し、
    (d)伝送された上記各単位の伝送データに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、
    (f)上記ステップ(d)でエラー訂正ができなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記伝送データに対し、少なくともエラー検出を行い、
    (g)連続するN(Nはの整数)個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続するN個のブロックの内の両端を除いた少なくとも1個のブロックの全データを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその伝送端子の上記所定量の一連のデータに対して消失訂正を施すとともに、残りのブロックに対しては上記第1のエラー処理用データにより検出訂正を施すことで、再生データを得るステップとからなるデータ伝送方法。
  6. 上記ステップ(a)において、上記第2のエラー処理用データは、上記所定量からなる一連のデータに対する、上記記録媒体からの再生順に応じた方向の複数のパリティで構成されてなる請求項5記載のデータ伝送方法。
  7. 上記ステップ(g)において、上記連続するN個のブロックの内の端にならない少なくとも1個のブロックの全データとこのブロックに隣接するブロックの一部のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施す請求項5記載のデータ伝送方法。
  8. 上記ステップ(g)において、連続する2個のブロックにエラーが検出された際には、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施し、誤り訂正不能である際には、消失データと見なした1ブロック分の位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度消失訂正を施す請求項5記載のデータ伝送方法。
  9. 所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成するエラー処理用データ生成手段と、
    上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各記録単位のデータを生成する記録単位データ生成手段と、
    上記各記録単位のデータを記録媒体に記録し、上記記録媒体より上記各記録単位のデータを再生する記録再生手段と、
    上記記録再生手段によって再生された上記各記録単位のデータの内の上記所定量からなる一連のデータに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、エラー訂正できなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記所定量からなる一連のデータに対し、少なくともエラー検出を行い、連続するN(Nは正の整数)個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続するN個のブロックのうちの両端を除いた少なくとも1個のブロックの全データを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施すとともに、残りのブロックに対しては上記第1のエラー処理用データにより検出訂正を施すことで、誤り訂正を行う誤り訂正手段とからなるデータ記録再生装置。
  10. 上記エラー処理用データ生成手段は、上記第2のエラー処理用データとして、上記所定量からなる一連のデータに対する、上記記録媒体からの再生順に応じた方向の複数のパリティを生成する請求項9記載のデータ記録装置。
  11. 上記誤り訂正手段は、上記連続するN個のブロックの内の端にならない少なくとも1個のブロックの全データとこのブロックに隣接するブロックの一部のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施す請求項9記載のデータ記録再生装置。
  12. 上記誤り訂正手段は、連続する2個のブロックにエラーが検出された際には、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所量からなる一連のデータに対して消失訂正を施し、誤り訂正不能である際は、消失データと見なす1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度消失訂正を施す請求項9記載のデータ記録再生装置。
  13. 所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成するエラー処理用データ生成手段と、
    上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各単位の伝送データを生成する伝送データ生成手段と、
    上記各単位の伝送データを伝送する伝送手段と、
    伝送された上記各単位の伝送データに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、エラー訂正できなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記伝送データに対し、少なくともエラー検出を行い、連続するN(Nはの整数)個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続するN個のブロックの内の両端を除いた少なくとも1個のブロックの全データを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその伝送単位の上記所定量の一連のデータに対して消失訂正を施すとともに、残りのブロックに対しては上記第1のエラー処理用データにより検出訂正を施す誤り訂正手段とからなるデータ伝送装置。
  14. 上記エラー処理用データ生成手段は、上記第2のエラー処理用データとして、上記所定量からなる一連のデータに対する、上記記録媒体からの再生順に応じた方向の複数のパリティを生成する請求項13記載のデータ伝送装置。
  15. 上記誤り訂正手段は、上記連続するN個のブロック内の端にならない少なくとも1個のブロックの全データとこのブロックに隣接するブロックの一部のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データによりその記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施す請求項13記載のデータ伝送装置。
  16. 上記誤り訂正手段は、連続する2個のブロックにエラーが検出された際には、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して消失訂正を施し、誤り訂正不能である際には、消失データと見なした1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度消失訂正を施す請求項13記載のデータ伝送装置。
  17. (a)所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成し、
    (b)上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各記録単位のデータを生成し、
    (c)上記各記録単位のデータを記録媒体に記録し、
    (d)上記記録媒体より上記各記録単位のデータを再生し、
    (e)再生した上記各記録単位のデータの内の上記所定量からなる一連のデータに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、
    (f)上記ステップ(e)においてエラー訂正ができなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記所定量からなる一連のデータに対し、少なくともエラー検出を行い、
    (g)連続する2個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して誤り訂正を施し、誤り訂正不能である際は、消失データと見なした1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度誤り訂正を施すことで、再生データを得るステップとからなるデータ記録再生方法。
  18. (a)所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成し、
    (b)上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各単位の伝送データを生成し、
    (c)上記各単位の伝送データを伝送し、
    (d)伝送された上記各単位の伝送データに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、
    (f)上記ステップ(d)でエラー訂正ができなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記伝送データに対し、少なくともエラー検出を行い、
    (g)連続する2個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して誤り訂正を施し、誤り 訂正不能である際には、消失データと見なした1ブロック分の位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度誤り訂正を施すステップとからなるデータ伝送方法。
  19. 所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成するエラー処理用データ生成手段と、
    上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各記録単位のデータを生成する記録単位データ生成手段と、
    上記各記録単位のデータを記録媒体に記録し、上記記録媒体より上記各記録単位のデータを再生する記録再生手段と、
    上記記録再生手段によって再生された上記各記録単位のデータの内の上記所定量からなる一連のデータに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、エラー訂正できなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記所定量からなる一連のデータに対し、少なくともエラー検出を行い、連続する2個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所量からなる一連のデータに対して誤り訂正を施し、誤り訂正不能である際は、消失データと見なす1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度誤り訂正を施すことで、誤り訂正を行う誤り訂正手段とからなるデータ記録再生装置。
  20. 所定量からなる一連のデータに関して、夫々第1のエラー処理用データを生成し、上記所定量からなる一連のデータを夫々分割して得た複数のブロック毎に第2のエラー処理用データを生成するエラー処理用データ生成手段と、
    上記所定量からなる一連のデータ、上記第1のエラー処理用データ及び上記第2のエラー処理用データにより、各単位の伝送データを生成する伝送データ生成手段と、
    上記各単位の伝送データを伝送する伝送手段と、
    伝送された上記各単位の伝送データに対し、上記記録単位毎に上記第1のエラー処理用データにより、エラー訂正を行い、エラー訂正できなかった際に、上記第2のエラー処理用データにより、上記ブロック毎の上記伝送データに対し、少なくともエラー検出を行い、連続する2個のブロックにエラーが検出された際に、上記連続する2個のブロックに跨る1ブロック分のデータを消失データと見なして、上記第1のエラー処理用データにより、その記録単位の上記所定量からなる一連のデータに対して誤り訂正を施し、誤り訂正不能である際には、消失データと見なした1ブロック分のデータの位置をずらして上記第1のエラー処理用データにより、再度誤り訂正を施す誤り訂正手段とからなるデータ伝送装置。
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