JP3671345B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯機能を有する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の加熱調理器の外観を示す斜視図、図11はその加熱調理器の正面の縦断面図、図12は従来の加熱調理器の制御ブロック図である。
これらの図において、1は調理器本体、2は調理器本体1内に形成された箱状の加熱室で、前面に開口部を有し、側壁に排気口(図示せず)が設けられている。3は加熱室2の開口部を開閉するドア、4はドア3に隣設された操作部で、調理時間等を表示する表示器4a、炊飯キー4b、調理を開始させるためのスタートキー4c、各キーにより設定された機能を取り消すための取消キー4d等の各種キーが設けられている。5は加熱室2の底部に設けられたターンテーブルである。
【0003】
6はターンテーブル5を回転駆動するモータで、ターンテーブル5に載置された各種の調理物の重量を検出する重量検出器6aが一体に構成されている。7は調理皿、8は上部が開口した容器8a内に収容された例えば米と水の調理物8である。その容器8aの上部は小径の蒸気口(図示せず)を有する蓋8bにより着脱可能に閉塞されている。9は加熱室2内に高周波を発振する高周波発生装置のマグネトロン、10はマグネトロン9からの高周波を加熱室2内へ導く導波管、11は加熱室2の側壁に形成された高周波の給電口である。
【0004】
12はマイクロコンピュータからなる制御装置で、前記操作部4の何れのキーが操作されたかを入力信号から判定するキー入力判定手段13と、各種の調理モードに応じて設定された制御プログラム等が格納された記憶手段14と、制御手段15と、タイマ16と、マグネトロン9を駆動制御する高周波制御手段17と、ターンテーブル5のモータ6を回転駆動するモータ制御手段18とを備えている。
【0005】
前記制御手段15は、炊飯キー4bの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、記憶手段14に格納された炊飯モード設定の制御プログラムを選択して炊飯モードの処理に入る。まず、表示器4aに炊飯モードを表示し、重量検出器6aからの重量信号に基づいてターンテーブル5上の調理物8(米と水)の重量(炊飯量)を検出し、この重量から調理時間Tを算出し、この調理時間Tから予め設定された炊飯時間TS、炊き上げ時間TX及び蒸らし時間TYの合計時間を減算して強火時間TRを算出し、記憶手段14にデータとして一時的に格納する。
【0006】
そして、スタートキー4cの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、モータ制御手段18を通じてターンテーブル5のモータ6を回転駆動させると共に、強火工程に入って強火時間TRの間、高周波制御手段17を通じてマグネトロン9を連続駆動させ、その後は炊飯工程に入って炊飯時間TSの間、マグネトロン9を間欠駆動させ、炊飯時間TS経過後は炊き上げ工程に入って炊き上げ時間TXの間、マグネトロン9を連続駆動させ、そして、マグネトロン9の駆動を停止して蒸らし工程に入り、蒸らし時間TY経過後に炊飯を完了する。なお、前述した各工程毎にタイマ16を作動して強火時間TR、炊飯時間TS、炊き上げ時間TX及び蒸らし時間TYをそれぞれカウントダウンさせ、各工程の経過時間のカウント状況を表示器4aに表示する。
【0007】
次に、前記のように構成された従来の加熱調理器において、炊飯調理するときの動作を図13に示すフローチャート、及び図14に示すマグネトロンの動作と炊飯温度との関係を示す図に基づいて説明する。
米と水の入った蓋8b付き容器8aを図11に示すようにターンテーブル5上の調理皿7に載せて加熱室2のドア3を閉塞し、そして、炊飯キー4bを操作すると、キー入力判定手段13が炊飯キー4bが操作された旨を制御手段15に入力する(S1)。
【0008】
この時、制御手段15は、記憶手段14に格納された炊飯モード設定の制御プログラムを選択して炊飯モードの処理に入る。まず、表示器4aに炊飯モードを表示し、重量検出器6aからの重量信号に基づいて調理物8(米と水)の重量を検出し(S2)、この重量から調理時間Tを算出して、この調理時間Tから予め設定された炊飯時間TS、炊き上げ時間TX及び蒸らし時間TYの合計時間を減算して強火時間TRを算出し(S3)、記憶手段14にデータとして一時的に格納する。その後は、スタートキー4cの操作信号がキー入力判定手段13から入力されたかどうかを判定する(S4)。
【0009】
スタートキー4cが操作されると、モータ制御手段18にON指令を出してターンテーブル5のモータ6を回転駆動させると共に、記憶手段14に格納した強火工程の予熱時間TRをタイマ16に設定してカウントダウンさせ(S5、S6)、このカウント状況を表示器4aに表示する。次いで、高周波制御手段17にON指令を出してマグネトロン9から高周波を発振させる(S7)。この時、タイマ16を通じて強火時間TRがゼロになったかどうかを判定し(S8)、強火時間TRがゼロになっていないときはマグネトロン9の駆動を保持する(S7)。また、強火時間TRがゼロになったときは、強火工程終了と判断して予め設定された炊飯時間TSをタイマ16によりカウントダウンさせ(S9)、この状況を表示器4aに表示して弱火による炊飯工程に移行する。この時、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させる(S10)。なお、強火工程における容器8a内の温度は、図14に示すようにマグネトロン9の連続駆動により急激に上昇し、強火時間TRを経過したとき容器8内の水が沸騰する。水が沸騰すると、容器8aを閉塞している蓋8bの蒸気口から蒸気が放出されるが、加熱室2の排気口を介して外部へ排出される。
【0010】
マグネトロン9をOFFさせたとき、予め設定されたマグネトロン9のOFF時間t2をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定し(S11、S12)、OFF時間t2がゼロになっていないときはマグネトロン9のOFF状態を保持し(S10)、OFF時間t2がゼロになったときは高周波制御手段17にON指令を出してマグネトロン9を駆動させる(S13)。この時、予め設定されたマグネトロン9のON時間t1をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定する(S14、S15)。ON時間t1がゼロになっていないときはマグネトロン9のON状態を保持し(S13)、ON時間t1がゼロになったときは前述した炊飯時間TSがゼロになったかどうかを判定する(S16)。炊飯時間TSがゼロになっていないときは再び高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させ、前述した動作を繰り返し行う(S10〜S16)。この動作の繰り返しによりマグネトロン9がON・OFF制御され沸騰温度が保持される(図14参照)。
【0011】
制御手段15は、炊飯時間TSがゼロになると、予め設定された炊き上げ時間TXをタイマ16によりカウントダウンさせ(S17)、この状況を表示器4aに表示して強火による炊き上げ工程に移行する。この時、高周波制御手段17にON指令を出してマグネトロン9を駆動させ(S18)、炊き上げ時間TXがゼロになったかどうかを判定する(S19)。炊き上げ時間TXがゼロになっていないときはマグネトロン9のON状態を保持する(S18)。このマグネトロン9の駆動により容器8内の沸騰温度が急激に上昇する(図14参照)。
【0012】
そして、炊き上げ時間TXがゼロになったときは炊き上げ工程終了と判断してマグネトロン9の駆動を停止させると共に、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせ(S20)、蒸らし工程に入る(S21)。この時、蒸らし時間TYがゼロになったかどうかを判定し(S22)、蒸らし時間TYがゼロになっていないときは蒸らし状態を保持し(S21)、蒸らし時間TYがゼロになったときは、モータ制御手段18にOFF指令を出してターンテーブル5のモータ6の回転駆動を停止させる。この時、表示器4aに表示されているタイマ16のカウントダウンの時間がゼロになり、蒸らし工程を終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の加熱調理器では、炊き上げ時間TXが経過するとマグネトロン9の駆動を停止して非加熱状態の蒸らし工程に入るため、容器8a内の蒸気が結露して、米飯の表面及び蓋8bの裏側に水滴となって付着し、やがては蓋8bの裏側の水滴が容器8aの壁面を伝わって炊き上がった米飯に混入し、表面の部分がベチャ付いた状態となっていた。
【0014】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、マグネトロンの高周波で炊飯しても米飯がベチャ付かない加熱調理器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る加熱調理器は、加熱室内に高周波を発振する高周波加熱手段を有し、加熱室内に炊飯容器を配設して炊飯を行うようにした加熱調理器において、加熱室内の空気を循環させる送風機と、該送風機による循環空気を加熱するヒータと、炊飯完了前の所定時間帯に前記高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、当該高周波加熱手段による加熱がOFFのときに前記送風機及びヒータをON制御する制御手段とを備えたものである。
【0016】
本発明の請求項2に係る加熱調理器は、加熱室内に高周波を発振する高周波加熱手段を有し、加熱室内に炊飯容器を配設して炊飯を行うようにした加熱調理器において、加熱室内の空気を循環させる送風機と、該送風機による循環空気を加熱するヒータと、炊飯完了前の所定時間帯に前記高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、前記送風機及びヒータをON制御する制御手段とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の制御ブロック図、図2は実施の形態1に係る加熱調理器の構成を示す側面の縦断面図である。なお、図11及び図12で説明した従来例と同一又は相当部部には同じ符号を付し説明を省略する。
【0019】
図2において、21は調理器本体、22は調理器本体21の背面壁21aと加熱室2の背面壁2cとの間に形成された送風室、22aは加熱室2の背面壁2cの中央部に設けられた複数の吸引口、22bはこの吸引口22aの周りに設けられた複数の送風口である。23は送風室22の背面壁21a側に取り付けられた送風機で、加熱室2内の空気を複数の吸引口22aから送風室22内に吸引して複数の送風口22bを介して加熱室2内に送り込み、加熱室2内を循環させる。24は送風室22内に設けられた送風機23と加熱室2の背面壁2cとの間に配置された背面ヒータである。前述した送風機23及び背面ヒータ24は図1に示す制御装置30によって制御される。
【0020】
この制御装置30は、例えばマイクロコンピュータからなり、キー入力判定手段13と、記憶手段14と、タイマ16と、高周波制御手段17と、モータ制御手段18と、制御手段31と、送風室22内に設けられた送風機23を駆動制御する送風機制御手段32と、送風機23の前方に配置された背面ヒータ24の通電を制御する背面ヒータ制御手段33とを備えている。
【0021】
前記制御手段31は、炊飯キー4bの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、記憶手段14に格納された炊飯モード設定の制御プログラムを選択して炊飯モードの処理に入る。まず、表示器4aに炊飯モードを表示し、重量検出器6aからの重量信号に基づいてターンテーブル5上の調理物8(米と水)の重量(炊飯量)を検出し、この重量から調理時間Tを算出し、そして、その調理時間Tから予め設定された炊飯時間TS、炊き上げ時間TX及び蒸らし時間TYの合計時間を減算して強火時間TRを算出し、記憶手段14にデータとして一時的に格納する。
【0022】
そして、スタートキー4cの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、モータ制御手段18を通じてターンテーブル5のモータ6を回転駆動させると共に、強火工程に入って強火時間TRの間、高周波制御手段17を通じてマグネトロン9を連続駆動させ、その後は炊飯工程に入って炊飯時間TSの間、マグネトロン9を間欠駆動させ、炊飯時間TS経過後は炊き上げ工程に入って炊き上げ時間TXの間、マグネトロン9を連続駆動させる。なお、前述した強火工程、炊飯工程及び炊き上げ工程の各工程毎にタイマ16を作動して強火時間TR、炊飯時間TS及び炊き上げ時間TXをそれぞれカウントダウンさせ、各工程の経過時間のカウント状況を表示器4aに表示する。
【0023】
炊き上げ時間TX経過後は、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせ、このカウント状況を表示器4aに表示して蒸らし工程に移行する。この時、マグネトロン9をON・OFF制御すると共に、送風機制御手段32と背面ヒータ制御手段33を通じて送風機23及び背面ヒータ24をON・OFF制御する。この送風機23及び背面ヒータ24をONするタイミングはマグネトロン9がOFFしたときであり、逆にOFFするタイミングはマグネトロン9がONしたときである。
【0024】
次に、前記のように構成された実施の形態1の加熱調理器において、炊飯調理するときの動作を図3と図4に示すフローチャート、及び図5に示す各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図に基づいて説明する。なお、図3に示すフローチャートのS101〜S120は、従来例で説明した図13のフローチャートのS1〜S20と同じであるため、動作の説明を省略する。
【0025】
炊き上げ時間TXがゼロになると(S119)、制御手段31は、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせ(S120)、このカウント状況を表示器4aに表示して蒸らし工程に移行する。この時、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させ(S121)、送風機制御手段32にON指令を出して送風機23を回転駆動させ(S122)、背面ヒータ制御手段33にON指令を出して背面ヒータ24に通電させて(S123)、加熱室2内に温風を循環して加熱室2内の蒸気を加熱しながら外部に排出すると共に、容器8aと蓋8bを加熱して容器8a内の蒸気を蓋8bの蒸気口から放出させる。この時、予め設定されたOFF時間t4をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定し(S124、S125)、OFF時間t4がゼロになっていないときはこの動作を繰り返し行う(S121〜S125)。
【0026】
OFF時間t4がゼロになったときは、高周波制御手段17にON指令を出してマグネトロン9を駆動させて(S126)、米飯を再加熱して米飯に付着している水分を蒸発させて蓋8bの蒸気口から加熱室2内へ放出させる。そして、送風機制御手段32にOFF指令を出して送風機23の回転駆動を停止させ(S127)、背面ヒータ制御手段33にOFF指令を出して背面ヒータ24への通電を停止させて(S128)、予め設定されたON時間t3をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定する(S129、S130)。ON時間t3がゼロになっていないときはこの動作を繰り返し(S126〜S130)、そのON時間t3がゼロになったときは、前述した蒸らし時間TYがゼロになったかどうかを判定する(S131)。
【0027】
この蒸らし時間TYがゼロになっていないときは、マグネトロン9の駆動を停止させ(S121)、送風機23を回転駆動させ(S122)、背面ヒータ24に通電させ(S123)、この状態をOFF時間t4がゼロになるまで保持する(S121〜S125)。そして、このOFF時間t4がゼロになったときは、マグネトロン9を駆動させ(S126)、送風機23の回転駆動を停止させ(S124)、背面ヒータ24への通電を停止させ(S128)、これをON時間t3がゼロになるまで保持する(S126〜S130)。
【0028】
以上の繰り返し動作により、マグネトロン9が高周波を間欠的に加熱室2内に発振し、送風機23はマグネトロン9の停止時に回転するよう間欠駆動し、背面ヒータ24は送風機23の間欠駆動に同期して発熱する(図5参照)。この時、加熱室2内の空気が、図2に示す矢印のように送風機23の間欠駆動により吸引口22aを通って送風室22内に入り、背面ヒータ24によって高温となって送風口22bから加熱室2内に送り込まれ、加熱室2内を循環する。
【0029】
制御手段31は、S131において蒸らし時間TYがゼロになったことを確認すると、モータ制御手段18にOFF指令を出してターンテーブル5のモータ6の回転駆動を停止させると共に、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させて、蒸らし工程を終了する。
【0030】
以上のように実施の形態1においては、米飯の蒸らしに入ると、マグネトロン9を間欠駆動して高周波を加熱室2内に発振させ、マグネトロン9の停止時に回転するよう送風機23を間欠駆動し、送風機23の間欠駆動に同期して背面ヒータ24を発熱させるようにしたので、高周波による容器内部からの熱と、送風機23及び背面ヒータ24により高温化して循環する温風とによって、米飯の表面に付着している水分と容器8a内の蒸気を排出することができ、このため、容器8aと蓋8bの内面に結露が発生することがなくなり、ベチャ付きのない美味しいご飯を提供できるという効果がある。
【0031】
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態2では、加熱調理器の本体及び制御ブロックが実施の形態1と同じ構成となっているので、図1及び図2を用いて説明する。
実施の形態2に係る加熱調理器の制御装置30は、炊飯調理の蒸らしに入ると、蒸らし時間TYの間、高周波発振装置のマグネトロン9をON・OFF制御させると共に、送風機23と背面ヒータ24を連続ONさせる制御手段31を備えている。
【0032】
次に、炊飯調理時の動作を図6に基づいて説明する。図6は実施の形態2における炊飯調理時の各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図である。なお、強火時間TR、炊飯時間TS及び炊き上げ時間TXでのマグネトロン9の制御は実施の形態1と同じであるため、その動作の説明を省略する。
【0033】
制御手段31は、炊き上げ時間TXが経過すると蒸らし工程に入って、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせる。この時、送風機制御手段32にON指令を出して送風機23を回転駆動させると共に、背面ヒータ制御手段33にON指令を出して背面ヒータ24に通電させ、かつ、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させる。そして、予め設定されたOFF時間t4をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定し、OFF時間t4がゼロになっていないときはこの状態を保持する。
【0034】
OFF時間t4がゼロになったときは、高周波制御手段17のみにON指令を出してマグネトロン9を駆動させ、予め設定されたON時間t3をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算してゼロになったかどうかを判定する。ON時間t3がゼロになっていないときはマグネトロン9の駆動を保持し、そのON時間t3がゼロになったときは、前述した蒸らし時間TYがゼロになったかどうかを判定する。
【0035】
この蒸らし時間TYがゼロになっていないときは、マグネトロン9の駆動を停止させ、この状態をOFF時間t4がゼロになるまで保持する。そして、このOFF時間t4がゼロになったときは、マグネトロン9を駆動させ、この状態をON時間t3がゼロになるまで保持する。
【0036】
以上の繰り返し動作により、マグネトロン9が高周波を間欠的に加熱室2内に発振し、送風機23が回転駆動を継続し、背面ヒータ24が発熱を継続する。この時、加熱室2内の空気が、送風機23の駆動により吸引口22aを通って送風室22内に入り、背面ヒータ24によって高温となって送風口22bから加熱室2内に送り込まれ、加熱室2内を循環する。
【0037】
制御手段31は、前述した蒸らし時間TYがゼロになったことを確認すると、モータ制御手段18にOFF指令を出してターンテーブル5のモータ6の回転駆動を停止させると共に、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させ、また、送風機制御手段32にOFF指令を出して送風機23の回転駆動を停止させ、背面ヒータ制御手段33にOFF指令を出して背面ヒータ24の通電を停止させる。この時、表示器4aに表示されているタイマ16のカウントダウンの時間がゼロになり、蒸らし工程を終了する。
【0038】
以上のように実施の形態2においては、米飯の蒸らしに入ると、マグネトロン9を間欠駆動して高周波を加熱室2内に発振させ、かつ、送風機23を連続駆動すると共に、背面ヒータ24を連続して発熱させるようにしたので、高周波による容器内部からの熱と、送風機23及び背面ヒータ24により高温化して循環する温風とによって、容器8a内の蒸気の排出がより促進され、このため、容器8aと蓋8bの内面に結露が発生することがなくなり、ベチャ付きのない美味しいご飯を提供できるという効果がある。
【0039】
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3を示す加熱調理器の制御ブロック図、図8は実施の形態3に係る加熱調理器の構成を示す側面の断面図である。なお、図1及び図2で説明した実施の形態1と同一又は相当部部には同じ符号を付し説明を省略する。
【0040】
図8において、41は調理器本体で、送風室22の背面壁21a側に送風機23が取り付けられている。この送風機23が駆動したときは、加熱室2内の空気が複数の吸引口22aを通って送風室22内に入り、複数の送風口22bを介して加熱室2内に送り込まれ、加熱室2内を循環する。42は加熱室2の上部に設けられた上ヒータ、43は加熱室2の下部に設けられた下ヒータで、これら上ヒータ42及び下ヒータ43は図7に示す制御装置50によって制御される。
【0041】
この制御装置50は、例えばマイクロコンピュータからなり、キー入力判定手段13と、記憶手段14と、タイマ16と、高周波制御手段17と、モータ制御手段18と、送風機制御手段32と、制御手段51と、上ヒータ42の通電を制御する上ヒータ制御手段52と、下ヒータ43の通電を制御する下ヒータ制御手段53とを備えている。
【0042】
前記制御手段51は、炊飯キー4bの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、記憶手段14に格納された炊飯モード設定の制御プログラムを選択して炊飯モードの処理に入る。まず、表示器4aに炊飯モードを表示し、重量検出器6aからの重量信号に基づいてターンテーブル5上の調理物8(米と水)の重量(炊飯量)を検出し、この重量から調理時間Tを算出し、そして、その調理時間Tから予め設定された炊飯時間TS、炊き上げ時間TX及び蒸らし時間TYの合計時間を減算して強火時間TRを算出し、記憶手段14にデータとして一時的に格納する。
【0043】
そして、スタートキー4cの操作信号がキー入力判定手段13から入力されると、モータ制御手段18を通じてターンテーブル5のモータ6を回転駆動させると共に、強火工程に入って強火時間TRの間、高周波制御手段17を通じてマグネトロン9を連続駆動させ、その後は炊飯工程に入って炊飯時間TSの間、マグネトロン9を間欠駆動させ、炊飯時間TS経過後は炊き上げ工程に入って炊き上げ時間TXの間、マグネトロン9を連続駆動させる。なお、前述した強火工程、炊飯工程及び炊き上げ工程の各工程毎にタイマ16を作動して強火時間TR、炊飯時間TS及び炊き上げ時間TXをそれぞれカウントダウンさせ、各工程の経過時間のカウント状況を表示器4aに表示する。
【0044】
炊き上げ時間TX経過後は、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせ、このカウント状況を表示器4aに表示して蒸らし工程に移行する。この時、マグネトロン9の駆動を停止し、上ヒータ制御手段52と下ヒータ制御手段53を通じて上ヒータ42及び下ヒータ43を交互にON・OFF制御し、送風機制御手段32を介して送風機23を回転駆動させる。
次に、炊飯調理時の動作を図9に基づいて説明する。図9は実施の形態3における炊飯調理時の各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図である。なお、強火時間TR、炊飯時間TS及び炊き上げ時間TXでのマグネトロン9の制御は実施の形態1と同じであるため、その動作の説明を省略する。
【0045】
制御手段31は、炊き上げ時間TXが経過すると蒸らし工程に入って、予め設定された蒸らし時間TYをタイマ16によりカウントダウンさせる。この時、高周波制御手段17にOFF指令を出してマグネトロン9の駆動を停止させると共に、送風機制御手段32にON指令を出して送風機23を回転駆動させ、かつ、上ヒータ制御手段52にON指令を出して上ヒータ42に通電させる。そして、予め設定された加熱時間t3をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算し、この加熱時間t3がゼロになるまで待機する。
【0046】
加熱時間t3がゼロになったときは、上ヒータ42への通電を停止させると共に、下ヒータ制御手段53にON指令を出して下ヒータ43に通電させる。この時、予め設定された加熱時間t4をタイマ16のカウントダウンに基づいて減算し、この加熱時間t4がゼロになるまで待機する。加熱時間t4がゼロになったときは下ヒータ43への通電を停止させて、前述した蒸らし時間TYがゼロになったかどうかを判定する。蒸らし時間TYがゼロになっていないときは上ヒータ制御手段52にON指令を出して上ヒータ42に通電させ、前述した動作を繰り返し行う。
【0047】
以上の繰り返し動作により、加熱室2内の容器8a及び空気が上ヒータ42と下ヒータ43とによって加熱されると共に、加熱された加熱室2内の空気が送風機23の駆動により吸引口22aを通って送風室22内に入り、送風口22bから加熱室2内に送り込まれ、加熱室2内を循環する。
【0048】
制御手段31は、前述した蒸らし時間TYがゼロになったことを確認すると、モータ制御手段18にOFF指令を出してターンテーブル5のモータ6の回転駆動を停止させると共に、送風機制御手段32にOFF指令を出して送風機23の回転駆動を停止させる。この時、表示器4aに表示されているタイマ16のカウントダウンの時間がゼロになり、蒸らし工程を終了する。
【0049】
以上のように実施の形態3においては、蒸らし工程に入ると、加熱源をマグネトロン9から上ヒータ42と下ヒータ43とに切り替えて交互に加熱し、送風機23を回転駆動させるようにしたので、上ヒータ42と下ヒータ43からの熱と、送風機23の送風により加熱室2内を循環する温風とによって、米飯の表面に付着している水分と容器8a内の蒸気をより早く排出でき、このため、ベチャ付きのない美味しいご飯を提供できるという効果がある。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1の発明によれば、炊飯完了前の所定時間帯に高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、高周波加熱手段による加熱がOFFのときに送風機及びヒータをON制御するようにしたので、高周波による容器内部からの熱と、送風機及びヒータにより高温化して循環する温風とによって、米飯の表面に付着している水分と炊飯容器内の蒸気を排出することができ、このため、炊飯容器8aの内面に結露が発生することがなくなり、ベチャ付きのない美味しいご飯を提供できるという効果がある。
【0051】
本発明の請求項2の発明によれば、炊飯完了前の所定時間帯に高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、送風機及びヒータをON制御するようにしたので、高周波による炊飯容器内からの熱と、送風機及びヒータにより高温化して循環する温風とによって、炊飯容器内の蒸気の排出がより促進され、このため、炊飯容器の内面に結露が発生することがなくなり、ベチャ付きのない美味しいご飯を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の制御ブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る加熱調理器の構成を示す側面の縦断面図である。
【図3】 実施の形態1に係る加熱調理器の炊飯調理時の動作を示すフローチャートである。
【図4】 図3に続くフローチャートである。
【図5】 実施の形態1における炊飯調理時の各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図である。
【図6】 実施の形態2における炊飯調理時の各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態3を示す加熱調理器の制御ブロック図である。
【図8】 実施の形態3に係る加熱調理器の構成を示す側面の縦断面図である。
【図9】 実施の形態3における炊飯調理時の各負荷の動作と炊飯温度との関係を示す図である。
【図10】 従来の加熱調理器の外観を示す斜視図である。
【図11】 従来の加熱調理器の正面の縦断面図である。
【図12】 従来の加熱調理器の制御ブロック図である。
【図13】 従来のオーブン調理時の動作を示すフローチャートである。
【図14】 従来の炊飯調理時におけるマグネトロンの動作と炊飯温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
4a 表示器、4b 炊飯キー、4c スタートキー、4d 取消キー、
5 ターンテーブル、6 ターンテーブルのモータ、6a 重量検出器、
8a 容器、8b 蓋、9 マグネトロン、13 キー入力判定手段、14 記憶手段、16 タイマ、17 高周波制御手段、18 モータ制御手段、
22 送風室、23 送風機、24 背面ヒータ、30、50 制御装置、
31、51 制御手段、32 送風機制御手段、33 背面ヒータ制御手段、
42 上ヒータ、43 下ヒータ、52 上ヒータ制御手段、53 下ヒータ制御手段。
Claims (2)
- 加熱室内に高周波を発振する高周波加熱手段を有し、加熱室内に炊飯容器を配設して炊飯を行うようにした加熱調理器において、
加熱室内の空気を循環させる送風機と、
該送風機による循環空気を加熱するヒータと、
炊飯完了前の所定時間帯に前記高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、当該高周波加熱手段による加熱がOFFのときに前記送風機及びヒータをON制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする加熱調理器。 - 加熱室内に高周波を発振する高周波加熱手段を有し、加熱室内に炊飯容器を配設して炊飯を行うようにした加熱調理器において、
加熱室内の空気を循環させる送風機と、
該送風機による循環空気を加熱するヒータと、
炊飯完了前の所定時間帯に前記高周波加熱手段による加熱をON・OFF制御すると共に、前記送風機及びヒータをON制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする加熱調理器。
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