JP3671335B2 - 基礎の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎にピットおよびレール定盤(レール状の定盤)を設ける場合に適用して好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場等の建物において基礎にピットやレール定盤を設ける場合、従来においては基礎を施工する際にピットやレール定盤も同時にかつ基礎と一体に施工するようにしている。そのため、基礎の形態によってはピットやレール定盤の設置位置が制約を受けるのみならず、稼働後にピットやレール定盤のレイアウト変更を行うことは困難であるし、敢えて行う場合には基礎にまで手を加える必要があるので大掛かりな工事とならざるを得ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑み、本発明は、基礎にピットやレール定盤を自由に設けることができ、またそのレイアウト変更を容易に行うことが可能な基礎の構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の基礎の構造は、平坦な構造体上の所望位置にピットを形成するための型枠材としてのプレキャストコンクリート製のU字溝と、レール状の定盤であるレール定盤とを配置し、それら型枠材およびレール定盤の周囲にそれらの上面レベルまで充填材を充填してなり、前記構造体の上面に剥離層を設けたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記充填材としてコンクリートを用いたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記充填材として砂とその上面に打設する仕上コンクリートを用いたものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1,2または3の発明において、前記構造体を建屋の基礎と切り離して独立に杭支持したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を説明するが、以下の実施形態はあくまで一例であり、本発明はこの実施形態に限定されるものでは勿論ない。
【0012】
図1は本実施形態の基礎の構造を一部に採用した建物の平面図、図2は拡大断面図であって、これらの図に示すようにこの建物は一方向に長い形態の2階建てとされ、1階の中央部にコア部1が設けられてそこには計測室が配置され、その両側には多数の試験室2が配置されている。この建物はたとえば自動車製造工場に付設される試験棟であって、各試験室2において各種試験たとえばエンジンの運転試験を行い、そのデータをコア部1内の計測室において測定することを主たる用途としている。
【0013】
この建物の主架構は鉄骨柱3および鉄骨梁4からなる鉄骨造であるが、計測室が配置されるコア部1のみは鉄筋コンクリート造の高剛性のフレーム体5からなっており、したがって全体としては鉄骨造と鉄筋コンクリート造との複合構造の建物となっている。
【0014】
コア部1を構成しているフレーム体5は、対の壁体6を対向させた状態で基礎7より立設し、それら壁体6の上端相互間にスラブ8を架設して剛接合した逆U形のものである。壁体6はそれ自体が柱として機能する壁柱とされており、スラブ8は無梁のフラットスラブとされており、それらの接合部にはハンチ9が設けられて接合強度が十分に高められたものとなっている。すなわち、このフレーム体5はボックスカルバートを伏せた形態の高剛性のものであって、このフレーム体5自体が水平両方向の耐震要素として機能し得るものとなっている。
【0015】
上記のような複合構造の建物は、主架構が鉄骨造であることから建物全体が自ずと軽量なものであり、したがって基礎7を含めて経済的な構造となっていることに加え、1階中央部のコア部1を高剛性の鉄筋コンクリート造のフレーム体5により構成していることにより、そのフレーム体5により耐震性が向上して主架構の鉄骨量の削減を図ることができ、この点においても経済的な構造となっている。また、フレーム体5を構成している壁体6はそれ自体が壁柱として機能するので柱型が突出することはなく、かつスラブ8は無梁のフラットスラブであるから当然に梁型も突出することはなく、したがって通常のラーメン構造による場合に比較してコア部1での有効スペースが拡大されている。さらに、フレーム体5を構成している鉄筋コンクリート造の壁体6およびスラブ8は自ずと遮音性に優れた遮音壁として機能するので、コア部1とその外部との間の遮音性能を自ずと確保することが可能であり、本実施形態の建物では試験室2での発生騒音の影響がコア部1内の計測室に及ぶことを防止することができる。
【0016】
そして、この建物におけるコア部1の基礎7は通常の杭10、基礎梁11、フーチング12によるものであり、コア部1の床は地盤改良を施した上で土間コンクリート13を打設して形成されているが、コア部1の両側の試験室2が配置される領域においては本実施形態の基礎の構造が採用されている。
【0017】
すなわち、本実施形態の基礎の構造は、図2に示すように平坦なマット基礎(構造体)14を主体としているとともに、そのマット基礎14は他の基礎7とは縁切りされており、これにより試験室2で生じる振動を肉厚大重量のマット基礎14で抑制し、かつその振動が基礎7を介して計測室や他の領域に伝達されることを有効に防止し得るものとなっている。なお、本実施形態ではマット基礎14を他の基礎7から切り離したうえで、その不同沈下を防止するべくマット基礎14を杭15により独立に支持しているが、振動伝播の懸念が少なければマット基礎14を必ずしも切り離すことはないし、地盤の状況によっては杭15は省略可能である。
【0018】
また、上記のマット基礎14の上面にはピット16やレール定盤17が改修可能な状態で設置されるようになっている。すなわち、図3(a)に示すようにマット基礎14上にはそのままピット16となる型枠材としてのプレキャストコンクリート製のU字溝18が所望位置に配置され、その周囲には砂19が充填されて嵩上げされ、U字溝18の上面レベルまで仕上コンクリート20が打設されて試験室2の床が形成されている。また、所望位置にはレール定盤17が下地鉄骨21を介して設置され、レール定盤17の上面レベルまでコンクリート22が充填されてその部分の床を形成している。
【0019】
上記のように、マット基礎14上にU字溝18とレール定盤17を配置してそれらの周囲に砂19やコンクリート22を充填して床を形成することにより、基礎としてのマット基礎14上の所望位置にピット16やレール定盤17を自由に設置できるし、必要であればマット基礎14には手を加えることなく図3(b)に示すようにピット16の位置やレール定盤17の位置を変更するような改修を容易に行うことが可能である。
【0020】
また、マット基礎14の上面に、たとえばポリエチレンシートを敷設したり剥離剤を塗布することで剥離層23が形成されており、それによりマット基礎14と砂19およびコンクリート22とを縁切りでき、上記の改修をより容易に行うことができるものとなっている。
【0021】
また、図3(c)に示すようにマット基礎14に食い込むような深いピット16を設ける必要がある場合には、マット基礎14の下面側を膨出させるように補強してそこでのマット基礎14の肉厚を確保すれば良い。
【0022】
ところで、上記のマット基礎14に代えて、地中梁と構造スラブ、あるいは単なるフラットスラブを採用することも可能である。また、上記の場合における砂19上に打設する仕上コンクリート20としては無筋ファイバークリートが好適であり、レール定盤17の周囲に充填するコンクリート22としては無収縮コンクリートが好適であるが、必ずしもそのようにすることはなく、全体に砂19を充填したり全体にコンクリート22を充填することでも良いし、可能であれば他の充填材を用いることでも良い。
【0023】
また、本発明の構造は上記実施形態のように低層の工場や研究所等に適用することが最適であるが、本発明は基礎にピットやレール定盤を設ける場合であれば建物の規模や用途を問わず広く一般の建物にも適用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明の基礎の構造は、平坦な構造体上の所望位置にピットを形成するためのプレキャストコンクリート製のU字溝からなる型枠材と、レール状の定盤であるレール定盤とを配置し、それら型枠材およびレール定盤の周囲にそれらの上面レベルまで充填材を充填するようにしたので、基礎としての構造体上にピットやレール定盤を自由に設けることができ、それらのレイアウト変更も容易に行うことができる。また、構造体の上面に剥離層を形成したので、構造体と充填材とが縁切りされて改修をより容易に行うことができる。
【0027】
請求項2の発明は、充填材としてコンクリートを用いたので、そのまま床を形成することができる。
【0028】
請求項3の発明は、充填材として砂とその上面に打設する仕上コンクリートを用いたので、改修をより簡単に行うことができる。
【0030】
請求項4の発明は、構造体を建屋の基礎と切り離して独立に杭支持したので、構造体を安定に支持でき、かつ他への振動伝播を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基礎の構造を備えた建物の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 同、拡大断面図である。
【図3】 同、基礎の構造を示す図である。
【符号の説明】
7 基礎
14 マット基礎(構造体)
15 杭
16 ピット
17 レール定盤
18 U字溝(型枠材)
19 砂(充填材)
20 仕上コンクリート(充填材)
22 コンクリート(充填材)
23 剥離層

Claims (4)

  1. 平坦な構造体上の所望位置に、ピットを形成するための型枠材としてのプレキャストコンクリート製のU字溝と、レール状の定盤であるレール定盤とを配置し、それら型枠材およびレール定盤の周囲にそれらの上面レベルまで充填材を充填してなり、
    前記構造体の上面に剥離層を設けてなることを特徴とする基礎の構造。
  2. 前記充填材としてコンクリートを用いることを特徴とする請求項1記載の基礎の構造。
  3. 前記充填材として砂とその上面に打設する仕上コンクリートを用いることを特徴とする請求項1または2記載の基礎の構造。
  4. 前記構造体を建屋の基礎と切り離して独立に杭支持したことを特徴とする請求項1,2または3記載の基礎の構造。
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