JP3670732B2 - 工事現場用簡易防音壁と遮音方法 - Google Patents

工事現場用簡易防音壁と遮音方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、土木建築等の工事現場において重機類の発生する工事音を防止する簡易防音壁と、この防音壁を用いた遮音方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市の再開発等にともなって市街地での土木建築等の工事が多くなり、いきおい掘削機や削孔機など各種重機類が投入されている。ところで、これら重機類は、機種によって異なるがかなりの工事音つまり騒音を発生するのが普通である。ちなみに、市街地における薬液注入工法に使用される削孔機の発生する騒音は、騒音規制法によって定められた85ホーンの規制値を大きく上回り、120ホーン前後であるとされている。
【0003】
そこで、これら騒音から市民生活を守るため、すなわち騒音公害を抑止するため、例えば、重機の騒音発生部、前記削孔機に例をとって言えば高圧作動空気を吸排気するフロント部を大きな箱状の防音装置で覆うとか、あるいは油圧式ハンマーの場合は、フロントのヘッド部分に同様な防音装置を取付けるとか、さらには作業領域に防音パネルを立てて遮音壁を仮設し、この遮音壁によって騒音の工事現場周辺への影響を抑止するなどの方法によって対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記騒音発生重機に大きな防音装置を組み付けるとなると、必然的にその重機の作業能率を低下させる要因となる。また作業領域を囲むように防音パネルをもって遮音壁を仮設するには、その仮設費が割高となってしまうという問題点があった。特にパネルの賃貸料および仮設組立費が高くなり、いずれにしても既存の手段によっては、十分な防音対策としての機能が発揮されず、また可能だとしてもそれには膨大な費用を必要とし、しかも作業の安全管理の点からも問題点が指摘されていた。
【0005】
この発明は、このような課題に対処した騒音防止効果の高い、しかも仮設コストの軽減が可能な簡易防音壁と、この防音壁を用いた工事現場の遮音方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は前記目的を達成する手段として、まず、ガラスウールないしロックウールからなる直方体状の吸音材をシートで被覆し、ついで、被覆した吸音材の表面側シートおよび裏面側シートのそれぞれ上面に、格子状にロープを張り渡し、このロープに添って前記吸音材を貫通する縫い糸で、前記表面側シートおよび裏面側シート間を連結するとともに前記ロープを前記表面側シートおよび裏面側シートに連結し、かつ双方シートの外周には、前記ロープと同等のピッチをもって鳩目穴を設け、全体をマット状を呈する簡易防音壁ユニットに構成し、このユニットの複数枚を連結して所定広さの遮音壁を形成するようにした。
【0007】
他方、騒音源を含む工事現場の両側に組立式の建枠を仮設し、この建枠に前記簡易防音壁ユニットの複数枚を各簡易防音壁ユニットに設けた鳩目穴および裏表に格子状に張り渡したロープの端末部を利用して着脱自在に取り付け、所望高さからなる塀状の遮音壁を構築するようにしたことにある。
【0008】
【発明の実施の形態】
さらに、この発明を図面に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。図1は、簡易防音壁ユニット1の平面図、図2は、断面構造図である。まず、防音壁ユニット1は、取付け取外し作業の容易性と、コストの経済性を考え、図示のように全体形状をほぼ縦・横が3.6m×5.4mで、厚さが0.05mの方体を呈するマット状の防音壁に構成した。
【0009】
また主体となる吸音材2としては、ガラスウール(ガラス綿)を用い、被覆するシート3は、不燃性の合成樹脂系のシートを用いた。さらに防音壁ユニット1自体は、図3〜6で示すような要領で製作した。
(1)まず、縦・横が4.4m×6.1mのシート3(裏面側シート)を床上に敷き拡げる。なお、シート3としては不燃性のシートを用いた。(図3)
(2)敷き拡げたシート3上に、幅5cmの両面テープ4を50cmピッチで縦方向および横方向に貼り付ける。(図4)
(3)その上に縦・横が3.6m×5.4mで、厚さが5cmのガラスウールからなる方体状の吸音材2を置き(図5)、さらに、この吸音材2の上に同じく幅5cmの両面テープ4を50cmピッチで縦・横方向に貼り付ける。
(4)ついで、その上に前記裏面側のシート3と同サイズのシート3(表面側シート)を前記両面テープ4を介して貼り付ける。
(5)そして方体の外周からはみでた前記表面側シート3および裏面側シート3の周縁部3a同士は、接着剤を用いて重合するとともに、その重合した周縁部3aには、90cmピッチで鳩目穴を設けた。(図1及び図6)
(6)次に前記裏面側シート3および表面側シート3のそれぞれ上面に、90cmのピッチでロープ5を格子状に張り渡し、このロープ5に添って前記表面側シート3および裏面側シート3間を吸音材2を貫通する縫い糸で連結した。図1で示すはその縫目である。
(7)なお、前記表面側シート3および裏面側シート3の上面に格子状に張りわたしたロープ5は、図1で示すようにあらかじめ方体つまり吸音材2の端から約30〜40cmはみだすように長目にとり、ユニット1同士を連結する際の連結紐5aとして、また、強風対策用の取付け紐として用いるようにした。
【0010】
図7は、前記簡易防音壁ユニット1の複数を用いて、地下駐車場の建設工事現場に薬液注入工法を実施する際の削孔機10の発生する騒音の遮音壁11として構築した場合の事例を示す正面図である。
【0011】
図7で示すように、この場合は、左右両側に車道12および12を挟み、アーケード13および13を有する商店街が並んでいる。したがって削孔機10から発生される騒音は、アーケードに反響し実測によると120〜130ホーンであった。
【0012】
そこで削孔機10を中央にして、その左右両側に通称ビテイ足場と呼ばれ建枠14を仮設した。実施例では、商店街と工事現場との間を遮断するように、建枠14を左右両側に仮設した。そして、この建枠14および14の内側に前記簡易防音壁ユニット1を順に連結して取付け、所望高さ、図示では図7で示すようにアーケード13および13の高さとほぼ同じ高さに取付け、いわゆる防音壁ユニット1からなる塀を呈する遮音壁11を構築した。
【0013】
なお、簡易防音壁ユニット1同士の連結と建枠14に対する取付け方法としては、すでに説明したように各簡易防音壁ユニット1の外周に設けた連結紐5a,5aと、鳩目穴7を利用して取付けた。
つまり騒音発生源である削孔機10の両側に、簡易防音壁からなる塀を呈するように遮音壁11を構築したことを特徴とするものである。
【0014】
【実施例】
なお、前記実施の形態としては、騒音発生源の左右両側に簡易防音壁からなる遮音壁を構築するとしたが、現場の状況に応じて騒音発生源を取り囲むように遮音壁を構築する場合もある。また、高さは騒音発生源より可能な限り高く設定することが好ましいが、騒音の測定値との関係で適宜設定することが好ましい。
【0015】
また、簡易防音壁ユニット1を構成する表側、つまり騒音発生源に対応する側の表面側シートを網目状のシートをもって構成しておくと、発生源からの音エネルギーの吸音材に対する吸収が高められ、より効率的な騒音抑制効果を発揮することができる。いずれにしても騒音発生源である重機の作業性に支障を与えない範囲で、近接位置に構築することがより遮音効果を高めることになる。
【0016】
さらに簡易防音壁として長期使用に耐えるため、表側および裏側の双方のシート3を縫い合わせる手段として、実施例では、いわゆるタコ糸を用いたが、そのタコ糸の補強として番線を用いて結束しておくと、より耐久性が確保される。
【0017】
また、実施例として、吸音材2の両面に、それぞれ両面テープ4を格子状に貼り付け、その上にシート3を接着し、しかる後、裏面側および表面側のシート3および3を縫い合わせるように構成したが、防音壁の音源側となる面は、前記両面テープ4に代え、アルミクラフト紙4aを用いても良い。製作時のシート3の取付けが容易となる。
【0018】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成したので、従来の重機に直接防音装置を取付ける方法や既存の吸音パネルを用いて遮音壁を構築する方法に比較し、次のような効用が発揮される。
(1)吸音材としてガラスウールないしロックウールをシートで被覆し、きわめて簡易なマット状の防音壁ユニットに構成したので、防音壁としての機能性が高い。
(2)しかも表面側シートと裏面側シートの上に、それぞれ格子状のロープを張り渡し、このロープに添って吸音材を貫通する縫い糸で連結し吸音材と表裏シートの一体構造からなる防音壁ユニットとしているため、所定位置への取付け取外しが容易で、しかも全体の構造形態として形くずれを起こすようなことはない。
(3)防音壁ないし遮音壁自体は、いわゆる工事期間中特に騒音発生の要因となる重機類の使用期間中の限られた期間中の仮設の設備である。この点本発明による方法、手段は、前記説明したように取付け取外しが容易であるため、増設、解体撤去あるいは移設が簡単で仮設費用も従来の防音壁パネル等に比較し、割安となる。つまり仮設の設備として最適構造である。
以上説明したように、この発明は騒音防止機材としての機能性において、また、その仮設コストの点でも従来手段方法に比較し格段のメリット、効用をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による防音壁ユニットの構造を示す平面図である。
【図2】防音壁ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図3】シートを床上に敷き拡げた平面図である。
【図4】シート上に両面テープを格子状に貼付した平面図である。
【図5】図4の両面テープ上に吸音材を配置した平面図である。
【図6】防音壁ユニットを形成するマット本体の平面図である。
【図7】この発明による防音壁ユニットの複数を用いて地下駐車場の建設現場に遮音壁を構築し、削孔機の騒音防止設備とした場合の事例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…防音壁ユニット
2…吸音材(立方体)
3…シート(表側シート,裏側シート)
4…両面テープ
5…ロープ
6…縫目
7…鳩目穴
10…削孔機
11…遮音壁
12…車道
13…アーケード
14…建枠

Claims (3)

  1. ガラスウールないしロックウールからなる直方体状の吸音材をシートで被覆し、
    この被覆した吸音材の表面側シートおよび裏面側シートのそれぞれ上面に、格子状にロープを張り渡し、このロープに添って前記吸音材を貫通する縫い糸で、前記表面側シートおよび裏面側シート間を連結するとともに前記ロープを前記表面側シートおよび裏面側シートに連結し、かつ双方シートの外周には、前記ロープと同等のピッチをもって鳩目穴を設け、全体をマット状を呈する簡易防音壁ユニットに構成し、この簡易防音壁ユニットの複数枚を連結し遮音壁を形成することを特徴とする工事現場用簡易防音壁。
  2. 前記簡易防音壁ユニットを構成する表側のシートは、網目状のシートであることを特徴とする請求項1記載の工事現場用簡易防音壁。
  3. 騒音源を含む工事現場の両側に組立式の建枠を仮設するとともに、ガラスウールないしロックウールからなる吸音材をシートで被覆し、被覆した音材の表面側シートおよび裏面側シートのそれぞれ上面に、格子状にロープを張り渡し、このロープに添って前記吸音材を貫通する縫い糸で、前記表面側シートおよび裏面側シート間を連結するとともに前記ロープを前記表面側シートおよび裏面側シートに連結し、かつ双方シートの外周には、前記ロープと同等のピッチをもって鳩目穴を設け、全体をマット状に構成してなる簡易防音壁ユニットの複数枚を前記仮設した建枠に着脱自在に取り付け、前記工事現場に所望高さの塀状を呈する遮音壁を構築することを特徴とする工事現場における遮音方法。
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