JP3670231B2 - 飲料供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料供給装置に関し、更に詳細には、熱湯を注出可能な貯湯タンクに貯留されている熱湯を、冷却した飲料を注出可能な別の飲料タンクに供給し得るよう構成した飲料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料としてのアイスコーヒーは、先ずホットコーヒーを作る機器により抽出したホットコーヒーをデキャンタに貯め、次に該デキャンタに貯留されているホットコーヒーを、アイスコーヒーを作る冷却用の機器に移し変えることで作られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようにアイスコーヒーを作る場合は、予め作ったホットコーヒーを冷却用の機器に作業者が移し変えているため、作業者が忘れているとコーヒーが酸化してしまうおそれがある。また、一度に多量のホットコーヒーを作った場合はデキャンタが重くなるため、冷却用の機器にホットコーヒーを移し変える作業が煩雑となる難点が指摘される。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、従来の技術に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、煩雑な作業を伴うことなく熱湯から冷却された飲料を簡単に作ることができると共に、熱湯のディスペンサとしても使用可能な飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る飲料供給装置は、
所要量の熱湯が貯留されると共に、該飲料を注出し得る飲料用注出手段が接続された複数の飲料タンクと、飲料タンクの液受入口に対応する上方の給水位置に散湯ノズルが臨むよう移動可能な抽出機器と、前記貯湯タンクの熱湯を散湯ノズルに供給するポンプと、前記抽出機器に取付けることで散湯ノズルの直下の抽出位置にセットされ、該抽出機器の移動に伴って抽出口が対応する飲料タンクの液受入口の上方に臨み、散湯ノズルからの散湯により抽出された飲料を抽出口から飲料タンクに滴下させる抽出器とを備えた飲料供給装置において、
前記散湯ノズルが給水位置に臨んでいることを検出する検出手段と、
前記抽出器が抽出位置にセットされているか否かを検知する検知手段と、
前記散湯ノズルが給水位置に臨んでいることを前記検出手段が検出し、かつ前記抽出器が抽出位置にセットされていることを前記検知手段が検知している状態においてのみ、前記ポンプによる散湯ノズルへの熱湯の供給を可能とする制御手段とから構成されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る飲料供給装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0007】
図1は、実施例に係る飲料供給装置を示すものであって、図に示す飲料供給装置10は、熱湯を製造する熱湯製造機器11と、飲料を冷却する飲料冷却機器12と、コーヒー等の飲料を抽出する抽出機器13とから基本的に構成され、各機器11,12,13は必要に応じて分離したり組合わせることが可能になっている。
【0008】
【熱湯製造機器】
前記熱湯製造機器11は、図2に示す如く、その本体をなす第1の筐体14の内部に、断熱構造の貯湯タンク15が収納され、該タンク15には、筐体下部に設けられた給水口16に接続する給水管17を介して所定量の水が供給されるようになっている。なお、給水口16には外部水道系に接続する管体(図示せず)が着脱可能に装着される。この貯湯タンク15の内底部には加熱装置18が配設され、該タンク15に貯留された水は加熱装置18により所定温度に加熱保持されるよう構成される。また、前記給水管17にはウォータバルブ19が配設され、貯湯タンク15の内部に配設された水位センサ20により検出された水位に応じて該バルブ19が開閉制御されて、貯湯タンク15に所定量の熱湯を貯留するよう構成されている。
【0009】
前記第1の筐体14の前面に、熱湯用注出手段としての手動式注出コック21が配設されると共に、該コック21は貯湯タンク15に注出管22を介して連通接続されており、手動式注出コック21を操作者が手動により開放操作することで、貯湯タンク15に貯留されている熱湯が外部に注出されるよう構成してある。
【0010】
前記第1の筐体14の内部所要位置に、供給手段としてのポンプ23が配設され、該ポンプ23の吸込口が前記注出管22に接続されると共に、その吐出口には供給管24の一端部が接続されて上方に延在している。この供給管24の上端部は、第1の筐体14の天井部近傍に位置し、この上端部に耐熱性の供給ホース25の一端部が連通接続されるようになっている。そして、第1の筐体14の天井部から外方に導出する供給ホース25の他端部が、前記抽出機器13の後述する散湯ノズル43に連通接続される。すなわち、ポンプ23を駆動することで、貯湯タンク15に貯留されている熱湯が、注出管22、供給管24および供給ホース25を介して抽出機器13の散湯ノズル43に供給されるよう構成されている。なお、供給管24の上端部近傍には、貯湯タンク15に連通する戻し管26が連通接続されており、ポンプ23を停止した際には、該戻し管26より上側の供給管24および供給ホース25の内部に残留している熱湯を貯湯タンク15に戻し得るようになっている。また図2において符号27は、第1の筐体14の上部開口を開閉可能に覆う蓋部材である。
【0011】
前記第1の筐体14の前面には、図示しない制御手段に接続する供給ボタン28が設けられ、該ボタン28を押すことで、前記ポンプ23が駆動されて貯湯タンク15に貯留されている熱湯を前記抽出機器13に供給するよう設定されている。
【0012】
【飲料冷却機器】
前記飲料冷却機器12は、図4に示す如く、その本体をなす第2の筐体29の内部に、前記抽出機器13で抽出されたコーヒーを貯留する2つの飲料タンク30,30が左右に並列で収納され、両タンク30,30の液受入口30a,30aは上方に開口している。なお、実施例では2つの飲料タンクを備える場合で説明するが、その数は1つでも3つ以上であってもよい。
【0013】
また前記第2の筐体29の内部には、図3に示す如く、断熱構造の水槽31が収納され、該水槽31の内部に、前記2つの飲料タンク30,30が収容されている。水槽31の内壁面と飲料タンク30,30の外壁面とで画成される貯留空間31aに、冷却水としての水道水が略満水状態で貯留されるようになっている。また貯留空間31aには、第2の筐体29内に配置した図示しない冷凍装置から導出する蒸発管32が、飲料タンク30,30を取囲む巻回状態で配置され、該冷凍装置の冷却運転により貯留空間31aに貯留されている冷却水を蒸発管32の周囲に氷結させるよう構成される。
【0014】
前記第2の筐体29の内部には、前記水槽31の貯留空間31aに連通する循環ポンプ(図示せず)が配設されており、該ポンプにより前記冷却水を循環することで、蒸発管32に氷結する氷塊の厚みを均一化させると共に、該冷却水により飲料タンク30,30を冷却して内部のコーヒーを間接的に冷却するよう構成される。また図3に示す如く、各飲料タンク30の底部に注出パイプ33の一端部が夫々連通接続されると共に、該パイプ33の他端部は第2の筐体29の前面外部に延出し、この延出端部に飲料用注出手段としての飲料注出コック34が取付けられている。すなわち、左右の飲料タンク30,30に貯留されているアイスコーヒーは、対応する飲料注出コック34,34を開放操作することで外部に注出されるようになっている。
【0015】
前記第2の筐体29の上端部には上パネル35が複数のネジ36を用いて着脱可能に固定され、該上パネル35により第2の筐体29の上部開口が閉成されるようになっている。但し、上パネル35の前記両飲料タンク30,30と対応する位置には、図5に示す如く、各タンク30へのコーヒーの供給を許容するための開口部35aが夫々設けられており、各開口部内に飲料タンク30の液受入口30aが夫々臨むよう構成してある。なお、第2の筐体29における各飲料タンク30と対応する前面には、タンク内に配設した図示しない水位センサにより検出されるコーヒーの貯留量を表示する水位表示部37が夫々設けられている。
【0016】
【抽出機器】
前記第2の筐体29に配設される上パネル35の上部には、図2および図5に示す如く、幅方向に離間する一対の側板38,38が、前記両飲料タンク30,30の液受入口30a,30aを挟む位置に立設され、両側板38,38間に抽出機器13が配設される。なお、両側板38,38は、上パネル35を第2の筐体29に固定するための前記ネジ36を介して共締めされており、該ネジ36を取外すことで側板38,38および抽出機器13が飲料冷却機器12から分離し得るよう構成されている。
【0017】
前記抽出機器13は、図6に示す如く、箱状に形成された本体39の背面側に配設された支持部40が、両側板38,38間に上下に平行に架設されたガイドロッド41,41に摺動可能に取付けられている。また本体39の背面側に、前記熱湯製造機器11から導出する前記供給ホース25の他端部が着脱可能に連通接続される装着部42が設けられると共に、本体39の内部略中央に配設された給水部としての散湯ノズル43が散湯管44を介して装着部42に連通接続され、供給ホース25を介して供給される熱湯は装着部42および散湯管44を介して散湯ノズル43に至るよう構成される。そして、抽出機器13は、ガイドロッド41,41に沿って左右に移動することで、散湯ノズル43を左右の飲料タンク30,30の液受入口30a,30aに対応する上方の給水位置に臨ませ得るよう構成され、この給水位置において散湯ノズル43から出る熱湯が飲料タンク30,30に供給されるようになっている。なお、散湯ノズル43の端部には、複数の小孔を穿設したスプレーヘッド43aが着脱自在に装着され、散湯管44を介して散湯ノズル43に供給される熱湯は、該スプレーヘッド43aを介して後述する抽出器46内部のコーヒー豆にシャワー状に散布供給されるよう構成してある。
【0018】
前記本体39の下面に、前後方向に延在する一対のガイドレール45,45が幅方向に離間して平行に配設され(図5参照)、両ガイドレール45,45間に、抽出原料としての挽いたコーヒー豆がフィルタを介して収容される抽出器46が前側から着脱可能に取付けられるようになっている。抽出器46は、上方に開口する漏斗状の容器48の上端外周にフランジ48aが設けられ、このフランジ48aが両ガイドレール45,45に摺動可能に載置されて、該抽出器46はガイドレール45,45に沿って前後方向に移動可能に構成される。また容器48の外部に取手48bが配設されると共に、該容器48の底部中央には抽出口48cが形成されており、抽出器46は取手48bが前記本体39の前側に臨む状態でガイドレール45,45間に取付けられるようになっている。なお、ガイドレール45,45に沿って前記本体39の後方に向けて抽出器46を移動させることで、該抽出器46は前記散湯ノズル43の直下の抽出位置にセットされ、このときに抽出口48cが前記飲料タンク30,30における液受入口30a,30aの上方に臨み得るよう構成される。
【0019】
すなわち、前記抽出器46を抽出位置にセットした抽出機器13をガイドロッド41,41に沿って移動することで、左右何れかの飲料タンク30の上方に散湯ノズル43(抽出口48c)が臨む給水位置に位置決めした状態で、抽出器46内部のコーヒー豆に前記スプレーヘッド43aを介して熱湯を散布供給(散湯)することにより抽出されたホットコーヒーが、抽出口48cから滴下して前記液受入口30aを介して飲料タンク30に貯留されるようになっている。
【0020】
図4および図5に示す如く、前記両側板38,38に磁石49,50が配設されると共に、前記抽出機器13における支持部40の対応する左右両側の位置に、対応する磁石49,50を検出可能な(離間距離によってON−OFFする)検出手段としてのリードスイッチ51,52が配設される。そして、抽出機器13を左側の飲料タンク30に対する給水位置に移動した際に、左磁石49を左リードスイッチ51が検出して検出状態となり、また抽出機器13を右側の飲料タンク30に対する給水位置に移動した際には、右磁石50を右リードスイッチ52が検出して検出状態となるよう構成される。両リードスイッチ51,52は前記制御手段に接続され、該制御手段ではリードスイッチ51,52の検出状態においてのみ熱湯の供給を可能とするよう設定されている。すなわち、リードスイッチ51,52の何れかの検出状態で前記供給ボタン28を押すと、前記ポンプ23が駆動して熱湯が散湯ノズル43に供給されて抽出作業が開始されるが、リードスイッチ51,52が何れも非検出状態となっているときには、供給ボタン28を押したとしてもポンプ23は駆動されず、抽出作業は開始されないよう構成される。
【0021】
前記本体39の内部後側所定位置に、図6に示す如く、前記抽出器46が抽出位置にセットされているか否かを検知する検知手段53が配設されている。この検知手段53は、スイッチ本体53aと、抽出器46の前記フランジ48aが当接することで傾動する検知板53bとから構成され、該検知板53bは、フランジ48aが当接していない状態ではスイッチ本体53aから離間して、このときには検知手段53は非検知状態となるよう設定される。そして、検知板53bにフランジ48aが当接して傾動することでスイッチ本体53aに近接し、このときに検知手段53は検知状態となって抽出器46が抽出位置にセットされていることを検知するようになっている。なお、検知手段53は前記制御手段に接続され、該制御手段では、前記リードスイッチ51,52の検出状態および該検知手段53の検知状態の何れもが満たされた条件においてのみ、熱湯の供給を可能とするよう設定されている。
【0022】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る飲料供給装置の作用につき、以下に説明する。なお、飲料冷却機器12における右側の飲料タンク30にアイスコーヒーを貯留する場合で説明する。
【0023】
前記熱湯製造機器11では、前記加熱装置18が加熱運転を開始すると、前記貯湯タンク15に貯留されている水が加熱され、熱湯が目標温度に達した以後は、該温度に保持するよう加熱装置18はON−OFF制御される。また前記飲料冷却機器12では、前記冷凍装置が冷却運転を開始すると、前記蒸発管32に冷媒が循環供給される。この冷媒が循環供給されることにより、該蒸発管32が次第に冷却され、水槽31の貯留空間31aに貯留されている冷却水の一部が蒸発管32の表面から氷結を開始する。この蒸発管32の表面で成長する氷は、相互に連結し合うことにより筒状の氷塊となり、その潜熱によって水槽31に貯留された冷却水を経時的に冷却するに至る。
【0024】
前記抽出機器13を、ガイドロッド41,41に沿って右側に移動して右飲料タンク30の上方の給水位置に位置決めすると、対応する右リードスイッチ52が右磁石50を検出して検出状態となる。そしてこの状態で、前記本体39に配設した両ガイドレール45,45に取付けた抽出器46を本体後側に向けて移動させると、前記検知板53bにフランジ48aが当接してこれを傾動させ、前記検知手段53が検知状態となることで、抽出器46が抽出位置にセットされたことが検知される。このとき前記制御手段は、飲料供給装置10を、前記熱湯製造機器11からの熱湯の供給が可能な状態とする。すなわち、抽出機器13が給水位置に臨んでいなければ、熱湯製造機器11からの熱湯の供給ができないよう設定してあるから、抽出機器13が給水位置に臨んでいない状態で操作者が誤って前記供給ボタン28を押したとしても熱湯が供給されることはなく、熱湯が第2の筐体29や設置面を濡らすことは防止される。また、抽出機器13が給水位置に正しく臨んでいる状態でコーヒーの抽出が行なわれるから、飲料タンク30の液受入口30aを必要以上に大きく設定する必要はなく、抽出中に飲料タンク30に埃等の不純物が混入する可能性を少なくし得る。なお、熱湯の供給が可能となったときに、第1または第2の筐体14,29に配設した運転ランプ等(図示せず)を点灯することで、操作者にコーヒーの抽出作業が可能であることを知らせるようにすることができる。
【0025】
次に、前記供給ボタン28を押すと、前記ポンプ23が駆動し、貯湯タンク15内の熱湯が供給ホース25を介して抽出機器13の散湯ノズル43に供給され、該ノズル43に配設したスプレーヘッド43aを介して熱湯が抽出器46内のコーヒー豆に散布供給され、抽出されたコーヒーが抽出口48cから右飲料タンク30に滴下して貯留される。この右飲料タンク30は、前記冷却水により冷却されているからコーヒーは急速に冷却されて、アイスコーヒーが得られる。
【0026】
予め設定された量の熱湯が供給されると、前記ポンプ23は停止する。このとき、前記戻し管26の配設位置より上側の供給管24および供給ホース25の内部に残留する熱湯は、該戻し管26から貯湯タンク15に戻される。すなわち、熱湯の供給待機状態においてその供給経路に残留する熱湯の量は、供給管24におけるポンプ23から戻し管26の間の僅かであり、この残留熱湯が次の熱湯の供給までの間に冷えたとしても、抽出機器13に供給される熱湯の温度が大きく低下することはない。なお、供給管24を断熱材で被覆したり、貯湯タンク内に配管することで、熱湯の温度低下を更に抑制することが可能となる。
【0027】
前述したように、実施例の飲料供給装置10では、熱湯製造機器11で製造した熱湯を、抽出機器13に自動で供給してコーヒー(ホットコーヒー)を抽出し、このホットコーヒーを飲料冷却機器12で冷却してアイスコーヒーとするので、ホットコーヒーをデキャンタ等を介して作業者が手作業で移し変える作業を必要としない。すなわち、予め作ったホットコーヒーを冷却用の機器に移し変える作業を忘れてコーヒーが酸化してしまうことはなく、しかも重いデキャンタ等を扱う必要もないから労働軽減となる。また、熱湯製造機器11と抽出機器13とは供給ホース25を介して接続されているのみであるから、熱湯製造機器11と飲料冷却機器12とを組合わせた全体を設置し得る大きなスペースがなくても、個々の機器11,12を設置し得るスペースがあれば、供給ホース25を長くすることで設置可能となるから、設置場所が限定されない利点がある。更に、飲料冷却機器12に対して抽出機器13は着脱交換可能に構成されているから、一度に抽出するコーヒーの量を多くしたい等の仕様変更に際しては、該抽出機器13のみを取替えることで簡単に対応し得る。
【0028】
前記熱湯製造機器11は飲料冷却機器12に対して分離可能で、かつ貯湯タンク15に貯留してある熱湯を注出する手動式注出コック21が配設されているから、該機器11を熱湯のディスペンサとして単独で使用することができる。例えば、コンビニエンスストア等でカップラーメン用の熱湯を供給する装置としたり、あるいはファミリーレストラン等のドリンクバーで紅茶やお茶のティーバッグで飲料を抽出する場合に熱湯を注ぐ装置として使用し得る。なお、熱湯製造機器11、抽出機器13および飲料冷却機器12を組合わせて使用する場合においても、アイスコーヒーとは別に前記目的で熱湯のみを注出することができる。
【0029】
また実施例では、前記抽出機器13が給水位置に臨んでいることを検出する手段としてリードスイッチ51,52を用いているから、前記本体39に通孔等を設けることなく磁石49,50を検出することができる。従って、抽出機器13を洗浄するに際し、本体内部に水等が浸入するのを危惧する必要はなくなる。
【0030】
【変更例】
実施例では抽出機器13を左右に平行移動することで、左右の飲料タンク30,30にコーヒーを抽出貯留するよう構成したが、本発明はこの構成に限られるものではない。
【0031】
例えば、図7に示す如く、左右の飲料タンク30,30の略中央の上方に抽出機器13を固定的に配設すると共に、該抽出機器13に取付けられる抽出器46の抽出口48cを、図8に示す如く、前記容器48の中央から前側(取手側)にずれた位置に形成する。そして、前記ガイドレール45,45間に取付けられている状態の抽出器46を左右方向に水平回動することで、抽出口48cを左右の各液受入口30a,30aの上方に臨ませ得るよう構成してもよい(図9参照)。すなわち、この構成においても、抽出口48cからのコーヒーの滴下位置を切換えることで、1基の抽出器46を用いて、2つの飲料タンク30,30にコーヒーを貯留させることができる。
【0032】
また、抽出機器が給水位置に臨んでいることを検出する検出手段としては、実施例のリードスイッチに限定されるものでなく、側板やガイドロッド等に設けられた検出部を検出可能な近接スイッチやマイクロスイッチ、あるいは光学センサ等の各種手段を採用し得る。更に、検出手段を左右両側に配設するのに代えて、本体の背面側に1基のみ配設して各飲料タンクに対応する給水位置に臨んでいることを検出する構成であってもよい。更にまた、ガイドロッドの内部に磁石を配設し、該磁石をリードスイッチで検出するよう構成すれば、磁石が外部に露出することはなく、見栄えが良好となる。
【0033】
なお実施例では、検出手段(リードスイッチ)の検出状態と、検知手段の検知状態との何れもが満たされた条件で、制御装置が熱湯の供給可能状態とするよう構成したが、抽出器が抽出位置にセットされている検知状態の条件に関しては必要に応じて設定すればよく、少なくとも抽出機器が給水位置に臨んでいる検出状態が満たされたときに、熱湯の供給可能状態とするようにしてもよい。また、抽出機器で抽出する飲料としては、コーヒーに限らず紅茶やお茶等、その他の飲料であってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る飲料供給装置によれば、貯湯タンクに貯留されている熱湯を、ポンプにより別の飲料タンクに供給して冷却することができるから、例えば飲料タンクの上部にコーヒー等の抽出機器を配設すれば、アイスコーヒーを自動で飲料タンクに貯留することができる。すなわち、作業者がデキャンタ等を用いてホットコーヒーを冷却用の機器に移し変える作業を省略することができ、作業者の労働軽減を図り得る。また貯湯タンクには熱湯用注出手段が設けられているから、該タンクから熱湯を注出することができ、熱湯用のディスペンサとして使用することが可能である。
【0035】
複数の飲料タンクにおける各液受入口に対応する給水位置に散湯ノズルを移動可能とした構成において、該散湯ノズルが給水位置に臨んでいることを検出手段が検出し、かつ抽出器が抽出位置にセットされていることを検知手段が検知している状態でのみ熱湯の供給を可能としたから、散湯ノズルが液受入口外に位置している状態で誤って熱湯の供給操作を行なった場合でも熱湯は供給されず、従って熱湯が周囲にこぼれるのを未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る飲料供給装置を示す正面図である。
【図2】 実施例に係る熱湯製造機器を示す縦断側面図である。
【図3】 実施例に係る飲料冷却機器を一部破断して示す側面図である。
【図4】 実施例に係る飲料冷却機器に配設した抽出機器を示す正面図である。
【図5】 実施例に係る飲料冷却機器に配設した抽出機器を示す平面図である。
【図6】 実施例に係る飲料冷却機器に配設した抽出機器を一部破断して示す側面図である。
【図7】 変更例に係る抽出機器を示す正面図である。
【図8】 変更例に係る抽出器の平面図である。
【図9】 変更例に係る抽出器と液受入口との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
13 抽出機器,15 貯湯タンク,21 手動式注出コック(熱湯用注出手段)
23 ポンプ,30 飲料タンク,30a 液受入口
34 飲料注出コック(飲料用注出手段),43 散湯ノズル,46 抽出器
48c 抽出口,51 左リードスイッチ(検出手段)
52 右リードスイッチ(検出手段),53 検知手段
Claims (1)
- 所要量の熱湯が貯留されると共に、該熱湯を注出し得る熱湯用注出手段(21)が接続される貯湯タンク(15)と、貯留されている飲料を冷却すると共に、該飲料を注出し得る飲料用注出手段(34)が接続された複数の飲料タンク(30)と、飲料タンク (30) の液受入口 (30a) に対応する上方の給水位置に散湯ノズル (43) が臨むよう移動可能な抽出機器 (13) と、前記貯湯タンク(15)の熱湯を散湯ノズル (43)に供給するポンプ(23)と、前記抽出機器 (13) に取付けることで散湯ノズル (43) の直下の抽出位置にセットされ、該抽出機器 (13) の移動に伴って抽出口 (48c) が対応する飲料タンク (30) の液受入口 (30a) の上方に臨み、散湯ノズル (43) からの散湯により抽出された飲料を抽出口 (48c) から飲料タンク (30) に滴下させる抽出器 (46) とを備えた飲料供給装置において、
前記散湯ノズル (43) が給水位置に臨んでいることを検出する検出手段 (51,52) と、
前記抽出器 (46) が抽出位置にセットされているか否かを検知する検知手段 (53) と、
前記散湯ノズル (43) が給水位置に臨んでいることを前記検出手段 (51,52) が検出し、かつ前記抽出器 (46) が抽出位置にセットされていることを前記検知手段 (53) が検知している状態においてのみ、前記ポンプ (23) による散湯ノズル (43) への熱湯の供給を可能とする制御手段とから構成されている
ことを特徴とする飲料供給装置。
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