JP3669421B2 - トルク計測装置 - Google Patents

トルク計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3669421B2
JP3669421B2 JP2000124581A JP2000124581A JP3669421B2 JP 3669421 B2 JP3669421 B2 JP 3669421B2 JP 2000124581 A JP2000124581 A JP 2000124581A JP 2000124581 A JP2000124581 A JP 2000124581A JP 3669421 B2 JP3669421 B2 JP 3669421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
torque
rotating plate
measuring device
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000124581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001304985A (ja
Inventor
塚 聡 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000124581A priority Critical patent/JP3669421B2/ja
Publication of JP2001304985A publication Critical patent/JP2001304985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3669421B2 publication Critical patent/JP3669421B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/78Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings
    • F16D3/79Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings the disc or ring being metallic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転伝達系におけるトルクを測定する装置に関し、例えば、自動車のエンジンがトランスミッションに伝達するトルクを計測するのに用いられるトルク計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトルク計測装置としては、例えば特開平9−21709号公報に開示されているものがある。同公報のトルク計測装置は、回転伝達を行う回転軸体に加わるトルクを計測するものであって、回転軸体の周面に所定間隔で複数の歪みゲージを取付けると共に、歪みゲージを抵抗とする抵抗ブリッジ回路を形成し、回転軸体に加わるトルクにより同回転軸体の表面に生じた剪断応力の大きさを各歪みゲージで検出し、抵抗ブリッジ回路により現れる出力電圧の入力電圧に対する変化の大きさをトルクに換算するものである。
【0003】
ここで、上記のトルク計測は、一端側を入力側とし且つ他端側を出力側とした回転軸体を対象にしたものであるが、このほかには、中心部を入力側とし且つ外周部を出力側とした回転板を対象にしたものがあり、具体的には、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装するドライブプレートにおけるトルク計測が挙げられる。
【0004】
図6に片側半分を示すドライブプレート100は、エンジンのクランクシャフトの回転をトランスミッションのトルクコンバータに伝達するものであって、中心に、クランクシャフト側の連結部材を嵌合する取付け穴101が形成してあると共に、取付け穴101の外周側には、連結部材に螺着する複数のボルトの通し穴102が周方向に所定間隔で形成してある。また、通し穴102よりも外周側には、開口部103が周方向に所定間隔で形成してあり、さらに、開口部103よりも外周側には、トルクコンバータに螺着するボルトの通し穴104が周方向に所定間隔で形成してある。
【0005】
上記のドライブプレート100におけるトルク計測は、隣接する開口部103同士の間を起歪部105として、各起歪部105における回転方向の前後面に歪みゲージ106を取付けると共に、各歪みゲージ106を抵抗とする抵抗ブリッジ回路を形成し、先の回転軸体における計測と同様に、ドライブプレート100に加わるトルクにより各起歪部105に生じた剪断応力の大きさを各歪みゲージ106で検出し、抵抗ブリッジ回路により現れる出力電圧の入力電圧に対する変化の大きさをトルクに換算することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようなドライブプレート100のトルク計測では、トルクコンバータ側からスラスト方向に大きな力が加わることがあるので、スラスト方向の応力による影響を極力減らして計測精度を高めるためには、起歪部105の厚さを大きくするのが望ましい。これに対して、従来では、起歪部105を中心寄りに設けていたので、起歪部105の厚さを確保するために、通常車載するドライブプレートよりも全体の厚さを大きくした計測用のドライブプレートを使用していた。このため、ドライブプレートの厚さを大きくしたうえに同プレートに歪みゲージを含む回路を取付けると、重量が増大してトルクの計測値が実走行の値と相違したものになるという問題点があり、さらの、一般的にエンジンとトランスミッションとの間隔がきわめて狭いことから、上記ドライブプレートの取付けが非常に難しいという問題点があり、これらの問題点を解決することが課題になっていた。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板においてトルクを計測する装置であって、回転板の全体的な厚さならびに重量を増大させることなく、スラスト方向の応力による影響を低減してトルク計測を精度良く行うことができ、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装するドライブプレートにおけるトルク計測にもきわめて好適なトルク計測装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるトルク計測装置は、請求項1として、中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板においてトルクを計測する装置であって、回転板の外周側に、入力側から出力側への回転伝達を行う際に歪みを発生させる複数の起歪部を周方向に所定間隔で設けると共に、入力側および出力側のいずれか一方への取付け部と各起歪部を略同一円周上に設け、各起歪部に、歪みを検出する歪みセンサを設けた構成とし、請求項2として、回転板の周方向に所定間隔で複数の開口部を形成すると共に、隣接する開口部同士の間を起歪部とし、起歪部の回転方向の前後の面に歪みセンサを設けた構成とし、請求項3として、歪みセンサからの信号を送信する無線送信手段と、無線送信手段からの信号を受信する無線受信手段を備えた構成とし、請求項4として、回転板が、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装されるドライブプレートであって、中心部に入力側であるエンジンのクランクシャフトを連結すると共に、外周部に出力側であるトランスミッションのトルクコンバータを連結する構成としており、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0009】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わるトルク計測装置では、中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板においてトルクを計測するに際して、入力側から出力側への回転伝達を行う際に歪みを発生させる起歪部を回転板の外周側に設けると共に、各起歪部に歪みセンサを設けたので、スラスト方向の応力による影響を減らすために回転板の全体の厚さを増大させる必要がなくなる。つまり、回転板における軸方向の曲げモーメントは、外周側に向かうほど小さくなるので、歪みセンサを取付ける各起歪部を回転板の外周側に設ければ、少なくとも回転板の中心部の厚さを増大させる必要がなく、回転板の外周側においてスラスト方向の応力による影響が少ない状態で回転方向の歪みを検出し得ることとなる。また、回転板の外周側において、入力側および出力側のいずれか一方への取付け部と各起歪部を略同一円周上に設けたので、回転板の直径を増大させることなく、各起歪部をできるだけ外周側すなわち軸方向の曲げモーメントができるだけ少なくなる位置に配置し得る。
【0010】
本発明の請求項2に係わるトルク計測装置では、回転板の外周側に起歪部を設けるに際して、回転板の周方向に所定間隔で複数の開口部を形成すると共に、隣接する開口部同士の間を起歪部としているので、開口部および起歪部を中心側に設ける場合とこれらを外周側に設ける場合とで比較すると、開口部および起歪部が同数であるならば、これらを外周側に設けた場合の方が開口部の面積が大きくなり、その分重量が軽減される。
【0011】
また、起歪部の回転方向の前後の面に歪みセンサを設けているので、起歪部に回転方向の歪みが生じた場合、前面の歪みセンサでは圧縮応力による歪みが検出され、後面の歪みセンサでは引張り応力による歪みが検出される。ここで、トルクを計測する場合には、各歪みセンサを抵抗とする抵抗ブリッジ回路を形成し、入力電圧に対する出力電圧の差をトルクに換算する。したがって、各歪みセンサのうち、起歪部の前面に設けたもの同士を抵抗ブリッジ回路の相対向する一方の2辺の抵抗とし、起歪部の後面に設けたもの同士を抵抗ブリッジ回路の相対向する他方の2辺の抵抗としておけば、前後の面の歪みセンサによる検出で精度が高められるだけでなく、軸方向の曲げモーメントが加わった場合でも、その曲げモーメントにより発生する歪みを180度異なる位置の歪みセンサ間で互いに打ち消すことが可能となり、回転方向の歪みが精度良く検出される。
【0013】
本発明の請求項3に係わるトルク計測装置では、回転板に無線送信手段を設けると共に、適宜の固定部位に無線受信手段を設け、回転板において、歪みセンサで検出した信号を無線送信手段で送信すると共に、適宜の固定部位において、無線送信手段が送信した信号を無線受信手段で受信してトルク計測を行う。これにより、回転する回転板で得た検出信号を外部に取出すための手段が非常に簡単なものとなる。
【0014】
本発明の請求項4に係わるトルク計測装置では、回転板が、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装されるドライブプレートであって、中心部に連結したエンジンのクランクシャフトの回転を外周部に連結したトランスミッションのトルクコンバータに伝達するものとなっており、請求項1〜3と同様の作用により、ドライブプレートの厚さや重量を通常車載されるものあるいは同等のものにし且つスラスト方向の応力による影響を低減し得るので、トルクの計測値が実走行の値に等しいものとなる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係わるトルク計測装置によれば、中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板においてトルクを計測するに際して、回転板の外周側に起歪部および歪みセンサを設けたことにより、中心寄りに起歪部を設けた従来の装置と比較すると、少なくとも中心部の厚さを小さくすることができ、中心部に肉抜きを行うことも容易であり、これにより重量の軽減を実現することができるうえに、スラスト方向の応力による影響を低減して起歪部の歪みを精度良く検出することができ、その結果トルク計測を高精度に行うことができる。また、回転板の全体的な厚さならびに重量を増大させることなくトルク計測を精度良く行うことができることから、例えば、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装するドライブプレートにおけるトルク計測にもきわめて好適であり、この場合、エンジンとトランスミッションとの間の限られたスペースへの取付けを容易にすることができると共に、実走行にほぼ等しい状態でトルク計測を行うことができる。さらに、回転板の外周側において、入力側および出力側のいずれか一方への取付け部と各起歪部を略同一円周上に設けたことにより、回転板の直径を増大させることなく、各起歪部をできるだけ外周側に配置してスラスト方向の応力による影響がきわめて少ない状態で歪みの検出を行うことができ、トルク計測のさらなる高精度化に貢献することができる。
【0016】
本発明の請求項2に係わるトルク計測装置によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、回転板の外周側に起歪部を設けるに際して、開口部の形成により起歪部を設けたことから、開口部の面積すなわち肉抜きの量を大きく確保して重量をより軽減することができる。また、起歪部の回転方向の前後の面に歪みセンサを設けたことにより、各歪みセンサを抵抗とする抵抗ブリッジ回路の電圧変化に基づいてトルクを換算する際に、スラスト方向の応力による影響をより一層低減し、各起歪部の回転方向の歪みを精度良く検出することができる。さらに、開口部の大きさや開口部同士の間隔を選択することで、起歪部の半径方向の長さや幅が決定されるので、回転板の材質や歪みセンサの感度等に応じて予め起歪部の強度設定を行うことも容易にできる。
【0018】
本発明の請求項3に係わるトルク計測装置によれば、請求項1および2と同様の効果を得ることができるうえに、無線送信手段および無線受信手段を採用したことにより、回転する回転板で得た検出信号を外部に取出すための手段を非常に簡単にすることができ、トルク計測に要する設備や手間の大幅な簡略化を実現することができると共に、例えば自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装するドライブプレートにおけるトルク計測にも容易に対処することができる。
【0019】
本発明の請求項4に係わるトルク計測装置によれば、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装されるドライブプレートにおけるトルクを計測するに際して、請求項1〜3と同様の効果を得ることができ、ドライブプレートには通常車載されるものあるいは同等のものが使用できるので、実走行と同等の状態でトルク計測を行うことができる。また、当該トルク計測装置は、トルク計測専用だけでなく通常車載用とすることも可能であり、例えば、エンジンがトランスミッションに伝達するトルクを計測して、その計測結果を駆動伝達系や走行系などの制御に対する一情報源として用いることも可能である。
【0020】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明に係わるトルク計測装置の一実施例を説明する。
【0021】
図1に示す回転板1は、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装されるドライブプレートである。すなわち、回転板1は、図2に示すようにエンジンAとトランスミッションのトルクコンバータ(内部は省略してある)Bの間に介装される。エンジンAは、概略を説明すると、カムヘッドC、シリンダヘッドD、複数のピストンEおよびクランクシャフトFを組込んだシリンダブロックGを備えている。回転板1は、中心部に、連結部材Hを介して入力側となるクランクシャフトFを連結すると共に、外周部に、出力側となるトルクコンバータBを連結し、エンジンAの回転をトランスミッションに伝達する。
【0022】
回転板1は、片側半分を図1(a)に示し、断面を(b)に示すように、円形のディスクである。この回転板1は、入力側への取付け部として、中心に、クランクシャフトFの連結部材Hを嵌合する取付け穴2が形成してあると共に、取付け穴2の外周側に、連結部材Hに螺着するボルトの通し穴3が周方向に等間隔で六個形成してあり、出力側への取付け部として、外周部に、トルクコンバータBに螺着するボルトの通し穴4が周方向に等間隔で四個形成してある。
【0023】
また、回転板1には、内側の通し穴3を配置した円周と外側の通し穴4を配置した円周との間に、軽量化を図るための円形の肉抜き孔5が周方向に等間隔で八個形成してあると共に、トルク計測装置の構成として、外周部に、周方向に等間隔で八個の開口部6を形成し、隣接する開口部6同士の間の八か所を起歪部7、すなわち入力側から出力側への回転伝達を行う際に歪みを発生させる部分としている。なお、回転板1の外周には、セルモータとの間でベルトを巻き掛けるための外歯8が設けてある。
【0024】
ここで、回転板1は、図1(b)に示すように、外周部の厚さを全周にわたって他の部分よりも大きくしてあり、この外周部に先の通し穴4および起歪部7が形成してある。つまり、出力側への取付け部である各通し穴4と各起歪部7は、外周部において同一円周上に形成されている。このため、八個の開口部6は、図1(a)に示すように、通し穴4の間において回転板1の半径方向にほぼ一定の開口幅を有する開口部6Aと、通し穴4を避けるように屈曲した開口部6Bとを交互に配置したものとなっている。
【0025】
そして、回転板1には、トルク計測装置の構成として、各起歪部7の回転方向における前後の面に、歪みを検出する歪みセンサ9が設けてある。各歪みセンサ9は、例えば従来既知の歪みゲージであって、図3に示すように、歪みが明確に現れる起歪部7の根元付近に貼り付けられる。
【0026】
上記の歪みセンサ9を用いてトルク測定を行うには、各歪みセンサ9を抵抗とする抵抗ブリッジ回路を形成し、入力電圧に対する出力電圧の差をトルクに換算する。このとき、各歪みセンサ9のうち、起歪部7の前面に設けたもの同士を抵抗ブリッジ回路の相対向する一方の2辺の抵抗とし、起歪部7の後面に設けたもの同士を抵抗ブリッジ回路の相対向する他方の2辺の抵抗としておけば、前後の面の歪みセンサ9による検出で精度が高められるだけでなく、軸方向の曲げモーメントが加わった場合でも、その曲げモーメントにより発生する歪みを180度異なる位置の歪みセンサ9間で互いに打ち消すこととなり、回転方向の歪みが精度良く検出することができる。
【0027】
また、当該トルク計測装置では、回転する回転板1で得た検出信号を外部に取出す手段として、回転板1に各歪みセンサ9からの信号を送信する無線送信手段を備えると共に、別の固定部位に、無線送信手段からの信号を受信する無線受信手段を備えている。
【0028】
無線送信手段は、図1(a)中の仮想線および図4に示すように、各歪みセンサ9からの信号を入力するテレメータ送信機10を備え、回転板1の周方向にわたって設けたリング状の送信アンテナ11から検出信号を送信する。他方、無線受信手段は、図2および図4に示すように、シリンダブロックGの側面に設けた送信アンテナ12を受信源とするテレメータ受信機13を備え、テレメータ受信機13で受信した検出信号をオシロスコープ14やデータレコーダ15などに入力する。
【0029】
上記構成を備えたトルク計測装置は、エンジンAを作動させ、回転板1を介してトルクコンバータBを回転駆動し、このときに回転板1に生じた回転方向の剪断応力の大きさを検出することで、エンジンAがトランスミッションに伝達するトルクを計測する。その計測結果は動力の伝達効率等を評価に用いられる。
【0030】
ここで、当該トルク計測装置では、回転板1の外周側に、開口部6により起歪部7を形成すると共に、各起歪部7を出力側の取付け部である外側の通し穴4と同一円周上に配置して、各起歪部7に歪みセンサ9を設けているので、各起歪部7においてスラスト方向の応力による影響が大幅に低減されると共に、回転板1の重量が大幅に軽減される。
【0031】
つまり、回転板1における軸方向の曲げモーメントは、外周側に向かうほど小さくなるので、起歪部7を回転板1の外周側に設ければ、起歪部7に対するスラスト方向の応力による影響が低減され、起歪部7を外側の通し穴4と同一円周上に設ければ、回転板1の直径を増大させることなく起歪部7に対するスラスト方向の応力による影響を極力少なくすることができる。これにより、図1(b)に示すように、起歪部7の無い中心部は、厚さを小さくすることができる。また、起歪部7を設けた外周部は、厚さを大きくすることで起歪部7に対するスラスト方向の応力による影響がほとんど無くなり、起歪部7に生じた回転方向の歪みが精度良く検出されることとなる。
【0032】
また、回転板1の外周側に開口部6および起歪部7を形成したことから、従来のように開口部および起歪部を中心側に設けた場合と比較すると、開口部6の面積が大きくなり、しかも、中心部の厚さを小さくすることができるうえに、この実施例では中心部に肉抜き孔5を形成しているので、全体的に厚さが大きい従来の回転板に比べて重量が大幅に軽減されたものとなる。
【0033】
なお、起歪部7に対してスラスト方向の応力の影響を減らすには、起歪部7の厚さを大きくする方が望ましく、この実施例では起歪部7を含む外周部の厚さを大きくすることでスラスト方向の応力の影響がより少ないものとしているが、先に述べたように、回転板1における軸方向の曲げモーメントは外周側に向かうほど小さくなることから、起歪部7を中心側に設ける場合に比べて、起歪部7を含む外周部の厚さを小さくすることも可能であり、これにより重量軽減に貢献することもできる。
【0034】
さらに、当該トルク計測装置では、起歪部7の回転方向の前後の面に歪みセンサ9を設けているので、起歪部7に回転方向の歪みが生じた場合、前面の歪みセンサ9では圧縮応力による歪みが検出され、後面の歪みセンサ9では引張り応力による歪みが検出されることとなり、前後の面の歪みを検出することで検出精度がより高いものとなる。また、回転板1において、歪みセンサ9で検出した信号を無線送信手段(テレメータ送信機10および送信アンテナ11)で送信すると共に、無線送信手段が送信した信号を無線受信手段(受信アンテナ12およびテレメータ受信機13)で受信してトルク計測を行うことから、回転する回転板1で得た検出信号を外部に取出すための手段が非常に簡単なものとなっている。
【0035】
そして、当該トルク計測装置は、上記したように、回転板1の全体的な厚さならびに重量を増大させることなく、スラスト方向の応力による影響を低減してトルク計測を精度良く行うことができることから、回転板1として通常車載用のドライブプレートまたは同等のプレートを使用することができ、無線送信手段を設けたうえで、図2に示す如くエンジンAとトルクコンバータBとの間の限られたスペースへの取付けを容易に行うことができ、これにより実走行と同等の状態でトルク計測が行われることとなる。
【0036】
なお、上記実施例のトルク計測装置では、無線の送信手段および受信手段を備えた構成としたが、これらを有線とすることもできる。この場合には、クランクシャフトに、軸線方向に連続する連通孔を形成し、歪みセンサのリード線を連通孔に通してエンジンAの外部に導き出し、図5に示すように、スリップリング21およびストレインメータ22を介してオシロスコープ14やデータレコーダ15に信号を入力する。
【0037】
また、上記実施例では、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装するドライブプレートにおけるトルク計測を示したが、とくに本発明の請求項1〜3に記載の発明に係わるトルク計測装置にあっては、ドライブプレート以外に、中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板におけるトルク計測に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるトルク計測装置の一実施例を説明する図であって、片側を省略した回転板の正面図(a)、回転板および内部を省略したトルクコンバータの断面図(b)である。
【図2】自動車のエンジンおよびトランスミッションのトルクコンバータを説明する断面図である。
【図3】回転板の起歪部付近を拡大した斜視図である。
【図4】歪みセンサの信号を無線で取出す手段の構成を説明するブロック図である。
【図5】歪みセンサの信号を有線で取出す手段の構成を説明するブロック図である。
【図6】従来のドライブプレートを説明する片側省略の正面図である。
【符号の説明】
1 回転板(ドライブプレート)
4 通し穴(出力側への取付け部)
6 開口部
7 起歪部
9 歪みセンサ
10 テレメータ送信機(無線送信手段)
11 送信アンテナ(無線送信手段)
12 受信アンテナ(無線受信手段)
13 テレメータ受信機(無線受信手段)
A エンジン
B トルクコンバータ
F クランクシャフト

Claims (4)

  1. 中心部および外周部のいずれか一方を入力側に連結し且つ他方を出力側に連結した回転板においてトルクを計測する装置であって、回転板の外周側に、入力側から出力側への回転伝達を行う際に歪みを発生させる複数の起歪部を周方向に所定間隔で設けると共に、入力側および出力側のいずれか一方への取付け部と各起歪部を略同一円周上に設け、各起歪部に、歪みを検出する歪みセンサを設けたことを特徴とするトルク計測装置。
  2. 回転板の周方向に所定間隔で複数の開口部を形成すると共に、隣接する開口部同士の間を起歪部とし、起歪部の回転方向の前後の面に歪みセンサを設けたことを特徴とする請求項1に記載のトルク計測装置。
  3. 歪みセンサからの信号を送信する無線送信手段と、無線送信手段からの信号を受信する無線受信手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のトルク計測装置。
  4. 回転板が、自動車のエンジンとトランスミッションの間に介装されるドライブプレートであって、中心部に入力側であるエンジンのクランクシャフトを連結すると共に、外周部に出力側であるトランスミッションのトルクコンバータを連結することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトルク計測装置。
JP2000124581A 2000-04-25 2000-04-25 トルク計測装置 Expired - Fee Related JP3669421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124581A JP3669421B2 (ja) 2000-04-25 2000-04-25 トルク計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124581A JP3669421B2 (ja) 2000-04-25 2000-04-25 トルク計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001304985A JP2001304985A (ja) 2001-10-31
JP3669421B2 true JP3669421B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=18634692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000124581A Expired - Fee Related JP3669421B2 (ja) 2000-04-25 2000-04-25 トルク計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3669421B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020165732A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社小野測器 トルク計測装置
JP2020186915A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 株式会社テック技販 トルク計測装置
JP7133763B2 (ja) 2019-05-09 2022-09-09 株式会社テック技販 荷重センサー、および、荷重検出方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000034544A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Kawasaki Steel Corp 耐孔あき性に優れる鋼板
JP2005084000A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Nissan Motor Co Ltd トルク計測装置
KR100634604B1 (ko) 2004-08-11 2006-10-13 현대자동차주식회사 자동 변속 차량의 엔진 출력 토크 측정장치
JP4860680B2 (ja) 2008-12-03 2012-01-25 トヨタ自動車株式会社 タイヤ作用力検出装置
KR101135426B1 (ko) * 2009-11-26 2012-04-20 한국생산기술연구원 사다리꼴 형상의 스포크를 구비한 1축 토크센서
JP5826519B2 (ja) * 2011-05-27 2015-12-02 アイシン機工株式会社 ドライブプレートおよびドライブプレートのプレート部材
KR101326544B1 (ko) * 2012-03-14 2013-11-08 전자부품연구원 인휠 모터용 스포크 타입 토크센서
EP2924871A1 (en) * 2012-11-20 2015-09-30 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Motor drive system and motor control device
JP2015203595A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 スズキ株式会社 鞍乗型車両のトラクションセンサ
DE102015111901B4 (de) 2015-07-22 2019-01-17 Halla Visteon Climate Control Corporation Anordnung und Verfahren zur Drehmomentmessung für Kompressoren
KR101759102B1 (ko) 2015-09-07 2017-07-18 충북대학교 산학협력단 회전 중 방향성 성능을 향상시킨 6축 휠 동력계
JP6808469B2 (ja) * 2016-12-07 2021-01-06 日本電産コパル電子株式会社 トルクセンサ
JP7175824B2 (ja) * 2019-03-29 2022-11-21 株式会社小野測器 ドライブプレートトルク計の構造最適設計方法
EP4089296B1 (de) * 2021-05-11 2024-07-03 Centa-Antriebe Kirschey GmbH Elastische wellenkupplung und kupplungsmembran für eine solche
CN114878076B (zh) * 2022-07-11 2022-09-09 日照朝力信息科技有限公司 一种挠性转子的动平衡测试装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2708484C2 (de) * 1977-02-26 1983-07-28 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Drehmoment-Meßanordnung
JPS5633538U (ja) * 1979-08-23 1981-04-02
JPS6144335A (ja) * 1985-06-28 1986-03-04 Hitachi Ltd トルク検出器
JPH07117470B2 (ja) * 1986-07-15 1995-12-18 株式会社リコー 力検出装置
JPH0747714Y2 (ja) * 1989-02-17 1995-11-01 株式会社共和電業 トルク測定装置
EP0575634B1 (de) * 1992-05-25 1996-10-09 Hottinger Baldwin Messtechnik Gmbh Drehmomentsensor
JPH0755604A (ja) * 1993-08-14 1995-03-03 Kyowa Electron Instr Co Ltd トルク測定装置
FR2715729B1 (fr) * 1994-01-29 1997-12-12 British Autogard Dispositif d'indication de couple.
JPH0921709A (ja) * 1995-07-06 1997-01-21 Nissan Motor Co Ltd トルク計測方法
DE19533152C1 (de) * 1995-09-08 1997-03-27 Trw Fahrwerksyst Gmbh & Co Lenkventil
US6269702B1 (en) * 1998-10-30 2001-08-07 Vernon A. Lambson Method and apparatus for measuring torque

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020165732A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社小野測器 トルク計測装置
JP7153596B2 (ja) 2019-03-28 2022-10-14 株式会社小野測器 トルク計測装置
JP2020186915A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 株式会社テック技販 トルク計測装置
JP7090264B2 (ja) 2019-05-09 2022-06-24 株式会社テック技販 トルク計測装置
JP7133763B2 (ja) 2019-05-09 2022-09-09 株式会社テック技販 荷重センサー、および、荷重検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001304985A (ja) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3669421B2 (ja) トルク計測装置
ES2435768T3 (es) Unidad de control antideslizante y sistema de recogida de datos para un sistema de frenado de vehículos
US20060186875A1 (en) Apparatus and method for determining an engine speed
CA2347796A1 (en) Method and apparatus for measuring torque
EP1718942A2 (en) Load measurement apparatus and methods utilizing torque sensitive link for pedal powered devices
US20180080840A1 (en) Dynamometer for measurement of power through a rotating shaft
CN101762371B (zh) 旋叶式小型压缩机转子扭转振动测试装置及测试方法
CN107957308A (zh) 法兰式扭矩传感器
US9857254B2 (en) Torque-measuring device or jig
KR100283294B1 (ko) 자동차엔진출력토오크의실시간측정장치
US6439063B1 (en) Wheel load transducer
JP2003083824A (ja) トルク計
JP4837940B2 (ja) 回転型分力計測装置
KR101245747B1 (ko) 회전축의 비틀림 진동 변형량 측정 장치
JP2020531336A (ja) 車両のホイールハブ用のホイールハブトランスミッションユニット、ホイールハブ、および補助駆動される車両
JP3453654B2 (ja) トルク量変換器
KR101187254B1 (ko) 비접촉식 축동력 측정장치
US8961022B2 (en) Rolling bearing for rotatively mounting a machine element
JP7225489B2 (ja) 振動特性評価方法及び振動特性評価装置
JP2005084000A (ja) トルク計測装置
CN215005465U (zh) 一种轴端霍尔速度传感器
US9829399B2 (en) Transmission for miniature drive having a torque measuring element
JP3653074B2 (ja) 駆動構体におけるトルクおよび回転方向測定装置
US8234937B2 (en) Vertical axis adjustable platform and torque sensor
JPH0643047A (ja) 機械的継手

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees