JP3668366B2 - 押ボタンスイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、押ボタンスイッチに関し、詳細には、押ボタンの押込量が増加するにつれて、初期の第1のOFF状態からON状態となり、さらに第2のOFF状態に移行する押ボタンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
たとえばロボット等のNC制御の機械に対して手動操作を行う際、操作者は危険区域内に入って作業を行う場合が多く、このような場合に、機械との接触による作業中の事故を未然に回避するため、いわゆるイネーブルスイッチ(あるいはデッドマンスイッチ)と呼ばれる押ボタンスイッチを備えたペンダントが用いられている。
【0003】
このペンダントは、制御装置に接続することにより、ロボットにプログラムを教示したり、あるいはロボットを作動させたりすることのできる携帯用ユニットであって、図23に示すように、ペンダント110は、主面側に配置された入力用キーボード120と、一側面に配置された押ボタンスイッチ(イネーブルスイッチ)100とを有している。なお、押ボタンスイッチ100はペンダント110の裏面側に配置される場合もある。またペンダント110は、図示しない制御装置に接続される信号用ケーブル130を有している。
【0004】
従来の押ボタンスイッチ100は、図20に示すように、押ボタン101と、これに対向配置されたマイクロスイッチ102とを有している。押ボタン101の下面には、下方に延びる板ばね103が設けられており、マイクロスイッチ102の上面には、ばね性を有する押圧板104およびアクチュエータ105が設けられている。板ばね103の先端には、折曲げ部103aが形成されている。
【0005】
押ボタンスイッチ100を使用する際には、まず、押ボタンスイッチ100が組み込まれたペンダント110(図23)を、手動操作すべき機械の制御盤に信号用ケーブル130を介して接続する。このとき、押ボタンスイッチ100がOFF状態にあれば、ペンダント110のキーボード120を操作してもキー入力されることはない。
【0006】
次に、押ボタン101を押し込む。すると、図21に示すように、押ボタン101とともに移動する板ばね103の折曲げ部103aがマイクロスイッチ102の押圧板104と係合するとともに、押圧板104が下方に弾性変形してアクチュエータ105を押圧する。すると、アクチュエータ105が下方に移動して、マイクロスイッチ102に内接された接点が接触し、これにより、マイクロスイッチ102がON状態になる。
【0007】
操作者は、このON状態が保持されるように押ボタン101を押し込んだまま、ペンダント110のキーボード120からキー入力を行う。このとき、手動操作される機械の可動部との接触の危険を感じたとき、操作者が押ボタン101から指を離すと、押ボタン101が図20に示す状態に戻ってマイクロスイッチ102がOFFとなり、機械が停止する。
【0008】
また、操作者が身の危険を感じたときにパニックに陥って押ボタン101をさらに押し込んでしまった場合には、図22に示すように、板ばね103の折曲げ部103aと押圧板104との係合が外れて、押圧板104がその復元力により元の位置に戻る。これにより、マイクロスイッチ102がOFF状態となって、機械が停止する。
【0009】
このように、押ボタンスイッチ100では、マイクロスイッチ102がON状態のときにのみ、ペンダント110のキーボード120からのキー入力が可能になって手動操作を行えるようになるので、手動操作時の操作者の意思を明確にでき、操作者の安全を確保することができる。
【0010】
しかしながら、前記従来の押ボタンスイッチでは、板ばね同士の係合によりON状態が維持されるとともに、各板ばねの弾性変形量が増えて板ばね同士の係合が外れることによりOFF状態に移行するようになっているので、ON状態からOFF状態への移行のタイミングが各板ばねの精度に大きく左右される。
【0011】
このため、板ばねのばらつきによっては、ON状態からOFF状態にすぐに移行したりあるいはなかなか移行しなかったりして、動作が安定せず、スイッチング精度があまり高くない。
【0012】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、動作を安定させることができる押ボタンスイッチを提供することを第1の目的とする。本発明の第2の目的は、接点同士が溶着を起こした場合であっても接点を強制的に開離させてOFF状態に移行させることができ、これにより動作を一層安定させることができる押ボタンスイッチを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る押ボタンスイッチは、押ボタンの押込量が増加するにつれて、初期の第1のOFF状態からON状態となり、さらに第2のOFF状態に移行する押ボタンスイッチであって、押ボタンと、押ボタンを上下動自在に支持するケースと、ケースの底部に固定された、上下方向の弾性(つまり、ばね性)を有する固定端子と、押ボタンの押込みにより固定端子に対してON/OFF状態を形成し得る可動端子を固定端子の上方位置に有するスイッチング機構とを備えている。スイッチング機構の一端は押ボタンに上下動自在に設けられ、他端はケース内に下方に延びるとともに復帰ばねにより上方に付勢されている。スイッチング機構の一端は、押ボタンの押込方向と交差する方向に延びる穴と、穴にスライド自在に設けられ、押ボタンに形成された傾斜面と係合し得る傾斜面を有するスライドブロックと、傾斜面が押しボタンの傾斜面と係合するようにスライドブロックを穴から突出させる方向に付勢するコイルスプリングとを有している。そして、初期の第1のOFF状態から押ボタンを押し込むと、押ボタンの傾斜面とスライドブロックの傾斜面との係合状態を介してスイッチング機構が押ボタンとともに下降して可動端子の接点が固定端子の接点と接触してON状態になるとともに、ON状態からさらに押ボタンを押し込むと、スイッチング機構がケースに当接し、この状態からさらに押ボタンを押し込むと、押ボタンの傾斜面からスライドブロックの傾斜面に作用する押圧力により、スライドブロックが押ボタンの傾斜面との係合が外れる方向に移動するとともに、このとき縮設していた復帰ばねの弾性反発力により、スイッチング機構が上方に移動し、これにより、可動端子の接点が固定端子の接点から離れて第2のOFF状態に移行するようになっている。
【0014】
請求項2の発明に係る押ボタンスイッチは、請求項1において、第2のOFF状態への移行の際に、押ボタンの下端が固定端子の接点を下方に押し下げることにより、固定端子の接点を可動端子の接点から強制的に開離させて第2のOFF状態に移行するようになっていることを特徴としている。
【0015】
請求項1の発明によれば、初期の第1のOFF状態においては、スライドブロックの傾斜面が押ボタンの傾斜面と係合しており(図1参照)、この状態から押ボタンを押し込むと、スライドブロックを介してスイッチング機構が押ボタンとともに移動し、スライド機構の可動端子の接点がケース側の固定端子の接点と接触してON状態になる(図3参照)。
【0016】
このON状態からさらに押ボタンを押し込むと、スイッチング機構の他端がケース底面に当接し、この状態からさらに押ボタンが押し込まれると、押ボタンの傾斜面からスライドブロックの傾斜面に作用する押圧力が大きくなり、この押圧力によって、スライドブロックがスライドする。その結果、押ボタンの傾斜面とスライドブロックの傾斜面との係合が外れる(図5参照)。
【0017】
一方、このとき、ケース内の復帰ばねが縮んでおり、スイッチング機構の他端には、復帰ばねによる付勢力が作用している。したがって、押ボタンとスライドブロックとの係合が外れると、この復帰ばねによる付勢力によって、スイッチング機構が押ボタン側に移動する。これにより、スイッチング機構とともに移動する可動端子の接点が固定端子の接点から離れて第2のOFF状態になる(図6参照)。
【0018】
このように請求項1の発明では、スライドブロックの傾斜面と押ボタンの傾斜面との係合状態が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態へ移行するようになっているので、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより、動作を安定させることができる。
【0019】
請求項2の発明では、初期の第1のOFF状態からON状態への移行動作は、請求項1の発明と同様である。ON状態から第2のOFF状態に移行する際には、ON状態からさらに押ボタンが押し込まれると、請求項1の発明と同様に、押ボタンの傾斜面からスライドブロック傾斜面に作用する押圧力が大きくなってスライドブロックがスライドし、各傾斜面の係合が外れる。すると、スイッチング機構の他端に作用していた復帰ばねの付勢力により、スイッチング機構が押ボタン側に移動して可動端子の接点が固定端子の接点から離れ、第2のOFF状態になる。
【0020】
また、この第2のOFF状態においては、押ボタンの下端が固定端子の接点に当接して固定端子の接点を押し下げており、固定端子の接点が可動端子の接点から強制的に開離されている(図7参照)。
【0021】
このように請求項2の発明によれば、第2のOFF状態においては、スイッチング機構の押ボタン側への移動により第2の接点が第1の接点から離れるばかりでなく、押ボタンの下端が固定端子の接点を押し下げることにより固定端子の接点が可動端子の接点から離れるようになっている。すなわち、固定端子の接点と可動端子の接点とが仮に溶着を起こしていた場合であっても、各接点が強制的に開離されるようになっている。これにより、ON状態から第2のOFF状態への移行が確実に行われ、動作を一層安定させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1の実施態様>
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施態様による押ボタンスイッチの縦断面概略構成図、図2は図1のII-II 線断面図、図3ないし図8は押ボタンスイッチの動作を説明するための図、図9は押ボタンの操作荷重と操作ストロークとの関係を示す概略図である。
【0023】
図1に示すように、押ボタンスイッチ1は、中空の押ボタン2と、押ボタン2を支持するケース3と、ケース3の底部31に固定された固定端子4と、固定端子4の上方に配置された可動端子5を有するスイッチング機構6とを備えている。
【0024】
押ボタン2には、穴2aおよび傾斜面2bが形成されている。また押ボタン2の下部には、下方に突出する複数の支軸部21が設けられており、各支軸部21の周囲にはコイルスプリング7が装着されている。各コイルスプリング7の上端は押ボタン2の下面2cに、下端は底部31の底面31aにそれぞれ圧接している。このコイルスプリング7のばね力により、押ボタン2は常時上方に付勢されている。
【0025】
固定端子4は、ケース3内において略U字状に折り曲げられた平面視略T字状の部材であって(図2参照)、この折曲部分4aは上下方向の弾性(すなわち、ばね性)を有している。折曲部分4aの先端には、(第1の)接点41が設けられている。
【0026】
スイッチング機構6の上部は、押ボタン2の穴2a内に挿入されており、この挿入部61には、押ボタン2の押込方向と交差する左右方向に延びる左右一対の穴61aが形成されている。
【0027】
穴61a内には、スライドブロック8がスライド自在に挿入されている。スライドブロック8には、押ボタン2の穴2aの傾斜面2bと係合し得る傾斜面8aが形成されている。また穴61a内には、スライドブロック8を穴61aから突出する方向に付勢するコイルスプリング9が挿入されている。
【0028】
スイッチング機構6の下部には、下方に延びる軸部62が設けられている。可動端子5は、軸部62に上下方向スライド自在に支持されている。可動端子5には(第2の)接点51が設けられている。また可動端子5の上部には、コイルスプリング10のばね力が作用している。このコイルスプリング10は、可動端子5の接点51が固定端子4の接点41と接触したときの接触圧を確保するためのものである。
【0029】
軸部62の下部は、ケース3の底部31に形成された穴31b内に挿入されている。穴31b内にはコイルスプリング(復帰ばね)12が装着されており、該コイルスプリング12のばね力により、軸部62は常時上方に付勢されている。また穴31b内には、軸部62の段付部62aが当接し得るストッパ面31cが形成されている。
【0030】
また、押ボタン2の下部には、下方に突出する複数の突起部22が設けられている。各突起部22は、固定端子4と対向する位置において可動端子51を挟んで両側に配置されている(図2参照)。
【0031】
図1に示す初期の第1のOFF状態においては、押ボタン2がコイルスプリング7のばね力により初期位置に配置されて、各接点41,51間に隙間が形成されている。また、スライドブロック8の傾斜面8aが押ボタン2の穴2aの傾斜面2bと係合している。
【0032】
次に、本実施態様による押ボタンスイッチ1の動作について図3ないし図8を用いて説明する。
図1に示す初期の第1のOFF状態から押ボタン2を押し込むと、図3に示すように、スライドブロック8を介してスイッチング機構6が押ボタン2とともに下方に移動し、スイッチング機構6の可動端子5の接点51がケース3側の固定端子4の接点41と接触してON状態になる。
【0033】
なお、このON状態においてスライドブロック8の傾斜面8aには、押ボタン2の穴2aの傾斜面2bからスライドブロック8を内方に没入させようとする押付力が作用しているが、この押付力よりも、スイッチング機構6の穴61a内に装着されたコイルスプリング9のばね力の方が強いので、スライドブロック8が穴61a内に没入することはない。
【0034】
また、このとき、ケース3の底部31の穴31b内において、スイッチング機構6の軸部62の段付部62aとストッパ面31cとの間には、隙間tが形成されている。
【0035】
図3に示すON状態から押ボタン2をさらに押し込むと、図4に示すように、可動端子5の接点51が固定端子4の接点41と接触した状態のまま、スイッチング機構6の軸部62の段付部62aがケース底部31側のストッパ面31cに当接して、隙間tが0になる。また、このとき、図4中破線で示すように、押ボタン2下部の突起部22が可動端子5と紙面垂直方向にオーバラップしている。
【0036】
この状態からさらに押ボタン2が押し込まれると、押ボタン2からスライドブロック8の傾斜面8aに作用する押付力が、穴61a内のコイルスプリング9のばね力に打ち勝ち、図5に示すように、スライドブロック8が内方にスライドして、スライドブロック8が穴61a内に没入する。これにより、押ボタン2の傾斜面2bとスライドブロック8の傾斜面8aとの係合が外れる。
【0037】
一方、このとき、ケース底部31の穴31b内のコイルスプリング12が縮んでおり、軸部62の段付部62aには、コイルスプリング12のばね力が作用している。したがって、押ボタン2の傾斜面2bとスライドブロック8の傾斜面8aとの係合が外れると、図6に示すように、コイルスプリング12のばね力によって、スイッチング機構6全体が押ボタン2側に移動する。これにより、可動端子5の接点51が固定端子4の接点41から離れて第2のOFF状態になる。
【0038】
このように、スライドブロック8の傾斜面8aと押ボタン2の穴2aの傾斜面2bとの係合状態が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態へ移行するようになっているので、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより、動作を安定させることができる。
【0039】
次に、図6に示す第2のOFF状態からさらに押ボタン2が押し込まれると、図7に示すように、押ボタン2下部の突起部22が固定端子4の折曲部分4aに当接して接点41を押し下げることにより、接点41が可動端子5の接点51から強制的に開離される。これにより、接点同士が仮に溶着を起こしていた場合であっても、接点41,51を強制的に離反させることができ、これにより、ON状態から第2のOFF状態への移行が一層確実に行われるようになる。
【0040】
なお、押ボタン2の下部に突起部22を設けずに、押ボタン2の下端全体で固定端子4の接点41を押し下げるようにしてもよく、あるいは、固定端子4の折曲部分4a側に突起部を設けるようにしてもよい。
【0041】
一方、図5に示す状態から、仮にコイルスプリング12が破損し、コイルスプリング12によるばね力がスイッチング機構6の軸部62に作用しない場合であっても、押ボタン2が押し込まれることによって、押ボタン2下部の突起部22が固定端子4の接点41を強制的に下方に押し下げることになるので、ON状態から第2のOFF状態に確実に移行することができる(図8参照)。
【0042】
次に、押ボタンスイッチ1を操作する際に押ボタン2に作用させる操作荷重と操作ストロークとの関係について図9を用いて説明する。なお、同図中の丸数字はそれぞれ図番号に対応している。
【0043】
図1に示す初期の第1のOFF状態(▲1▼)からON状態を超えて図4に示す状態(▲4▼)に移行するまでは、操作ストロークの増加とともに操作荷重が徐々に増加している。次に、図4に示す状態(▲4▼)から図5に示す状態(▲5▼)に移行するとき、操作ストロークはほとんど増加せず、操作荷重が急激に増加する。これは、スライドブロック8を内方に没入させるのに大きな荷重を必要とするからである。
【0044】
次に、図5に示す状態(▲5▼)から図6に示す状態(▲6▼)に移行するとき、操作荷重が急激に小さくなる。これは、押ボタン2とスライドブロック8との係合が外れたためである。ON状態での操作時に操作者がパニックに陥って押ボタン2を強く押し込んだときには押ボタン2が軽くなった方が好ましいので、このように操作荷重を小さく設定することにより、ON状態から第2のOFF状態にスムーズに移行することができるようになる。また、このとき、操作者はクリック感(操作感)を得ることができる。
【0045】
次に、図6に示す状態(▲6▼)から図7に示す状態(▲7▼)に移行するまでは、操作ストロークの増加とともに操作荷重が徐々に増加している。このとき、押ボタン2の突起部22が固定端子4の接点41を徐々に押し下げている。
【0046】
このように本実施態様によれば、スライドブロック8の傾斜面8aと押ボタン2の傾斜面2bとの係合が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態に移行するようになっているので、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより動作が安定する。
【0047】
また、ON状態から第2のOFF状態への移行の際には、スイッチング機構6の押ボタン2側への移動により可動端子5の接点51が固定端子4の接点41から離れるとともに、押ボタン2の突起部22が接点41を押し下げることにより接点41が接点51から離れるようになっている。これにより、接点同士が仮に溶着を起こしていた場合であっても各接点41,51が確実に離反できるようになっている。このようにして、ON状態から第2のOFF状態への移行が確実に行われ、動作が一層安定する。
【0048】
さらに、本実施態様においては、固定端子4が単一の帯板状部材から構成されているので、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。
【0049】
<第2の実施態様>
次に、本発明の第2の実施態様を図10ないし図19を用いて説明する。
図10は本発明の第2の実施態様による押ボタンスイッチの縦断面概略構成図、図11は図10のXI-XI 線断面図、図12ないし図17は押ボタンスイッチの動作を説明するための図、図18および図19は押ボタンスイッチ内の固定端子の拡大図である。図10ないし図17は前記第1の実施態様の図1ないし図8にそれぞれ対応している。なお、各図中、前記第1の実施態様と同一符号は同一または相当部分を示している。
【0050】
この第2の実施態様においては、固定端子の構造のみが前記第1の実施態様と異なっているので、ここでは、固定端子の部分についてのみ説明し、その他の部分についての詳細な説明は省略する。
【0051】
図10ないし図17中、ケース3の底部31側に配置された固定端子40は、底部31に固定された固定金具42と、固定金具42に回動自在に支持された可動金具43とから主として構成されている。
【0052】
固定金具42の一端には、上方に延びる立板部42aが設けられており、立板部42aの下端に可動金具43の一端部43aが係合している。この構成により、可動金具43は、立板部42aの下端を支点として上下方向回動自在になっている。
【0053】
立板部42aの両端には、図11および図18に示すように、可動金具43の上方への回動を規制するための規制板部42bが設けられている。なお、図10、図12ないし図17では、図示の便宜上、この規制板部42bを省略したものが示されている。
【0054】
また、立板部42aおよび可動金具43間にはコイルスプリング44が配設されている。コイルスプリング44の一端は、立板部42aに係止され、他端は可動金具43の略中央部に係止されている。このコイルスプリング44のばね力により、可動金具43は常時上方に回動する方向に付勢されている。
【0055】
可動金具43は、図11に示すように、平面視略T字状の部材であって、その先端には、(第1の)接点41が設けられている。
【0056】
図10に示す初期の第1のOFF状態においては、押ボタン2がコイルスプリング7のばね力により初期位置に配置されて、各接点41,51間に隙間が形成されている。また、スライドブロック8の傾斜面8aが押ボタン2の穴2aの傾斜面2bと係合している。
【0057】
この状態から押ボタン2を押し込むと、図12に示すように、スライドブロック8を介してスイッチング機構6が押ボタン2とともに下方に移動し、スイッチング機構6の可動端子5の接点51が固定端子40の接点41と接触してON状態になる。
【0058】
このとき、スライドブロック8の傾斜面8aには、押ボタン2側の傾斜面2bから内方への押付力が作用しているが、この押付力よりも、スイッチング機構6内のコイルスプリング9のばね力の方が強いので、スライドブロック8が穴61a内に没入することはない。
【0059】
また、このとき、ケース底部31の穴31b内において、軸部62の段付部62aとストッパ面31cとの間には、隙間tが形成されている。
【0060】
図12に示すON状態から押ボタン2をさらに押し込むと、図13に示すように、可動端子5の接点51が固定端子40の接点41と接触した状態のまま、スイッチング機構6の軸部62の段付部62aがケース底部31側のストッパ面31cに当接して、隙間tが0になる。また、このとき、図13中破線で示すように、押ボタン2下部の突起部22が可動端子5と紙面垂直方向にオーバラップしている。
【0061】
この状態からさらに押ボタン2が押し込まれると、押ボタン2からスライドブロック8の傾斜面8aに作用する押付力が、穴61a内のコイルスプリング9のばね力に打ち勝ち、図14に示すように、スライドブロック8が内方にスライドして、スライドブロック8が穴61a内に没入する。これにより、押ボタン2の傾斜面2bとスライドブロック8の傾斜面8aとの係合が外れる。
【0062】
一方、このとき、ケース底部31の穴31b内のコイルスプリング12が縮んでおり、軸部62の段付部62aには、コイルスプリング12のばね力が作用している。したがって、押ボタン2の傾斜面2bとスライドブロック8の傾斜面8aとの係合が外れると、図15に示すように、コイルスプリング12のばね力によって、スイッチング機構6全体が押ボタン2側に移動する。これにより、可動端子5の接点51が固定端子40の接点41から離れて第2のOFF状態になる。
【0063】
このように、スライドブロック8の傾斜面8aと押ボタン2の穴2aの傾斜面2bとの係合状態が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態へ移行するようになっているので、前記第1の実施態様の場合と同様に、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより、動作を安定させることができる。
【0064】
次に、図15に示す第2のOFF状態からさらに押ボタン2が押し込まれると、図16に示すように、押ボタン2下部の突起部22が固定端子40の可動金具43に当接して接点41を押し下げることにより(図19参照)、接点41が可動端子5の接点51から強制的に開離される。これにより、接点同士が仮に溶着を起こしていた場合であっても、接点41,51を強制的に離反させることができ、これにより、ON状態から第2のOFF状態への移行が一層確実に行われるようになる。
【0065】
なお、この場合においても、押ボタン2の下部に突起部22を設けずに、押ボタン2の下端全体で固定端子40の接点41を押し下げるようにしてもよく、あるいは、固定端子40の可動金具43側に突起部を設けるようにしてもよい。
【0066】
一方、図14に示す状態から、仮にコイルスプリング12が破損し、コイルスプリング12によるばね力がスイッチング機構6の軸部62に作用しない場合であっても、押ボタン2が押し込まれることによって、押ボタン2下部の突起部22が固定端子40の接点41を強制的に下方に押し下げることになるので、ON状態から第2のOFF状態に確実に移行することができる(図17参照)。
【0067】
また、この場合においても、押ボタンスイッチ1を操作する際に押ボタン2に作用させる操作荷重と操作ストロークとの関係は、前記第1の実施態様の図9に示すものと同様になる。
【0068】
このように本実施態様によれば、前記第1の実施態様の場合と同様に、スライドブロック8の傾斜面8aと押ボタン2の傾斜面2bとの係合が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態に移行するようになっているので、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより動作が安定する。
【0069】
また、前記第1の実施態様の場合と同様に、ON状態から第2のOFF状態への移行の際には、スイッチング機構6の押ボタン2側への移動により可動端子5の接点51が固定端子40の接点41から離れるとともに、押ボタン2の突起部22が接点41を押し下げることにより接点41が接点51から離れるようになっている。これにより、接点同士が仮に溶着を起こしていた場合であっても各接点41,51が確実に離反できるようになっている。このようにして、ON状態から第2のOFF状態への移行が確実に行われ、動作が一層安定する。
【0070】
さらに、前記第1の実施態様では、固定端子4が帯鋼を略U字状に折り曲げることにより構成されており、このため、帯鋼の材質、板厚等のばらつきによっては固定端子4の折曲部分4aにおける屈曲度のばらつきが大きくなり、固定端子4の品質および性能を所望の範囲内におさめるのが容易ではない。これに対して、本実施態様では、固定端子40全体のばね性がコイルスプリング44により左右されるため、固定端子40の品質および性能を所望の範囲内におさめるのが比較的容易である。
【0071】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明に係る押ボタンスイッチでは、スライドブロックの傾斜面と押ボタン中空内部の傾斜面との係合状態が外れることにより、ON状態から第2のOFF状態へ移行するようになっているので、ON状態から第2のOFF状態への移行が安定して行われ、これにより、動作を安定させることができる効果がある。
【0072】
また請求項2の発明に係る押ボタンスイッチでは、ON状態から第2のOFF状態に移行する際には、第2の接点が第1の接点から離れるばかりでなく、第1の接点が第2の接点から離れるようになっており、すなわち、各接点が互いに離反するようになっている。したがって、接点同士が溶着を起こしていた場合であっても各接点41,51を強制的に離反させることができ、これにより、ON状態から第2のOFF状態への移行を確実に行え、動作を一層安定させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様による押ボタンスイッチの縦断面概略構成図。
【図2】図1のII-II 線断面図。
【図3】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図4】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図5】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図6】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図7】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図8】押ボタンスイッチ(図1)の動作を説明するための図。
【図9】押ボタンの操作荷重と操作ストロークとの関係を示す概略図。
【図10】本発明の第2の実施態様による押ボタンスイッチの縦断面概略構成図。
【図11】図1のXI-XI 線断面図。
【図12】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図13】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図14】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図15】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図16】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図17】押ボタンスイッチ(図10)の動作を説明するための図。
【図18】押ボタンスイッチ(図10)における固定端子の拡大図。
【図19】固定端子(図18)の動作を説明するための図。
【図20】従来の押ボタンスイッチの概略構成図。
【図21】従来の押ボタンスイッチの動作を説明するための図。
【図22】従来の押ボタンスイッチの動作を説明するための図。
【図23】従来の押ボタンスイッチを備えたペンダントの全体斜視図。
【符号の説明】
1 押ボタンスイッチ
2 押ボタン
2a 穴
2b 傾斜面
22 突起部
3 ケース
4,40 固定端子
41 (第1の)接点
5 可動端子
51 (第2の)接点
6 スイッチング機構
61 挿入部
62 軸部
8 スライドブロック
8a 傾斜面
12 コイルスプリング(復帰ばね)
Claims (2)
- 押ボタン(2)の押込量が増加するにつれて、初期の第1のOFF状態からON状態となり、さらに第2のOFF状態に移行する押ボタンスイッチ(1)であって、
押ボタン(2)と、
押ボタン(2)を上下動自在に支持するケース(3)と、
ケース(3)の底部(31)に固定された、上下方向の弾性を有する固定端子(4)と、
押ボタン(2)の押込みにより固定端子(4)に対してON/OFF状態を形成し得る可動端子(5)を固定端子(4)の上方位置に有するスイッチング機構(6)とを備え、
スイッチング機構(6)の一端が押ボタン(2)に上下動自在に設けられ、他端がケース(3)内に下方に延びるとともに復帰ばね(12)により上方に付勢されており、
スイッチング機構(6)の一端は、押ボタン(2)の押込方向と交差する方向に延びる穴(61a)と、穴(61a)にスライド自在に設けられ、押ボタン(2)に形成された傾斜面(2b)と係合し得る傾斜面(8a)を有するスライドブロック(8)と、傾斜面(8a)が押しボタン(2)の傾斜面(2b)と係合するようにスライドブロック(8)を穴(61a)から突出させる方向に付勢するコイルスプリング(9)とを有しており、
初期の第1のOFF状態から押ボタン(2)を押し込むと、押ボタン(2)の傾斜面(2b)とスライドブロック(8)の傾斜面(8a)との係合状態を介してスイッチング機構(6)が押ボタン(2)とともに下降して可動端子(5)の接点(51)が固定端子(4)の接点(41)と接触してON状態になるとともに、ON状態からさらに押ボタン(2)を押し込むと、スイッチング機構(6)がケース(3)に当接し、この状態からさらに押ボタン(2)を押し込むと、押ボタン(2)の傾斜面(2b)からスライドブロック(8)の傾斜面(8a)に作用する押圧力により、スライドブロック(8)が押ボタン(2)の傾斜面(2b)との係合が外れる方向に移動するとともに、このとき縮設していた復帰ばね(12)の弾性反発力により、スイッチング機構(6)が上方に移動し、これにより、可動端子(5)の接点(51)が固定端子(4)の接点(41)から離れて第2のOFF状態に移行するようになっている、
ことを特徴とする押ボタンスイッチ。 - 請求項1において、
第2のOFF状態への移行の際に、押ボタン(2)の下端が固定端子(4)の接点(41)を下方に押し下げることにより、固定端子(4)の接点(41)を可動端子(5)の接点(51)から強制的に開離させて第2のOFF状態に移行するようになっている、
ことを特徴とする押ボタンスイッチ。
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