JP3667504B2 - 調停回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は調停回路に関し、特にクロスバスイッチにおける各ノードからのノード間通信やデータ転送等のスイッチング要求の調停方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クロスバスイッチとしては、シングルノードモデル(最大32台のプロセッサ構成)をノードとし、2〜16ノードをクラスタ接続したシングルシステムとして利用するマルチノードモデルを実現するためものがある。
【0003】
このクロスバスイッチでは、各ノードからのノード間通信やデータ転送等のスイッチング要求を受取り、それらのスイッチング要求を調停してスイッチングを行っている。
【0004】
ノード間通信やデータ転送等における伝送路の使用要求に対する調停方法としては、情報処理装置に使用される汎用システムバスに備わるバスアービタが、バスに接続されているユニットに対してバスの使用権を与える集中アービトレション方法がある。この集中アービトレション方法については、特開平5−134981号公報に開示されている。
【0005】
上記の公報記載の集中アービトレション方法では、バスに接続されている複数のユニットがバスアービタに対してバスの使用権を要求し、その後、バスアービタがバスの使用を許可した場合にのみバスの使用が可能となる装置において、各ユニットからのバス使用要求信号を一時的に保持し、その保持したバス使用要求信号が使用権の獲得によってすべてクリアされるまでの1ターン毎に、優先順序が各々異なる複数個の優先度回路によって、保持されているバス使用要求信号に異なった優先度を与え、各ユニットに対して平等にバスの使用権を与えるように構成している。
【0006】
上記のバスアービタの構成を図4に示す。以下、この図4を用いて上記の公報記載の集中アービトレション方法について説明する。ここで、バスアービタ60はアンド回路61〜65と、フリップフロップ(以下、FFとする)66〜69と、セレクト回路70と、各々設定されているユニットの優先度が異なるプライオリティ(PRIORITY)回路71〜74と、マルチプレクサ75とから構成されている。
【0007】
各ユニット(図示せず)からアサートされたバス使用要求BRQ1〜BRQ4はバスアービタ60内のFF66〜69に同時タイミングでラッチされる。ラッチされたバス使用要求BRQ1〜BRQ4はまずプライオリティ回路71に取込まれ、プライオリティ回路71で定められている優先度の高いユニットに対してバス使用許可BGR1〜BGR4がアサートされる。
【0008】
バス使用許可BGR1〜BGR4がアサートされると、アサートされたバス使用許可BGR1〜BGR4によってFF66〜69がクリアされる。アサートされたバス使用許可BGR1〜BGR4に対してデータ転送終了CPTがアサートされると、現在アサートしているバス使用許可BGR1〜BGR4をネゲートする。その時、FF66〜69にラッチされているバス使用要求BRQ1〜BRQ4の中で優先度の高い次のユニットに対してバス使用許可BGR1〜BGR4をアサートする。FF66〜69にラッチされているバス使用要求BRQ1〜BRQ4がなくなるまで上記の処理動作が行われる。
【0009】
次に、バス使用要求BRQ1〜BRQ4をラッチしているFF66〜69がすべてクリアされると、その時、アサートされている次のバス使用要求BRQ1〜BRQ4を同時タイミングでFF66〜69にラッチする。この時、アサートされているバス使用許可BGR1〜BGR4に対するデータ転送終了CPTがアサートされた時点で、セレクト回路70によってFF66〜69の出力バスがプライオリティ回路71からプライオリティ回路72へと変更される。
【0010】
その場合、FF66〜69にラッチされたバス使用要求BRQ1〜BRQ4は、ユニットの優先度がプライオリティ回路71とは異なるプライオリティ回路72に取込まれ、FF66〜69にラッチされたバス使用要求BRQ1〜BRQ4がすべてクリアされるまで、プライオリティ回路72で定められている優先度の高いユニットから順にバス使用許可BGR1〜BGR4がアサートしていく。
【0011】
以後、上記の処理動作を、プライオリティ回路73→プライオリティ回路74で順次行い、その後にプライオリティ回路71に戻って上記と同様の順番で行うようになっている。これによって、複数個のユニットに対して平等にバス使用権を与えることが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の調停方法では、システムを構成する複数の装置からのデータ転送要求が(A)系/(B)系に分けられ、どちらか一方の系に処理が偏ってしまうと、システム全体の処理能力が低下してしまうような場合、従来の技術のように全ての要求を1つの調停回路で処理すると、(A)系/(B)系の2つの系の間での処理に偏りが生じてしまい、システム全体の処理能力が低下してしまう。
【0013】
例えば、装置Aから装置Bにリードリクエストを送り、そのリードリクエストに対して装置Bから装置Aにデータを転送するような場合、装置Aから装置Bへのリードリクエスト送出時の転送要求をリクエスト系の転送要求とし、装置Bから装置Aへのデータ転送時の転送要求をリプライ系の転送要求とする。
【0014】
この場合、調停回路での処理がリクエスト系の転送要求に偏った場合、あるいはリプライ系の転送要求に偏った場合のいずれかが生ずると、装置では要求したデータを得ることができなくなるため、デッドロックが発生してシステム停止を招く恐れがある。その際、システム全体の処理能力が低下してしまう。
【0015】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、(A)系/(B)系(リクエスト系/リプライ系)の間での処理の偏りを少なくすることができ、システム全体の処理能力の低下を防ぐことができる調停回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明による調停回路は、相互にデータ転送可能な複数の装置間でデータ転送を行う際にそのデータ転送を要求するための第1の転送要求及びそのデータ転送を行うための第2の転送要求を調停する調停回路であって、前記第1の転送要求を調停する第1の調停手段と、前記第2の転送要求を調停する第2の調停手段と、前記第1の調停手段で調停された前記第1の転送要求に対する転送許可と前記第2の調停手段で調停された前記第2の転送要求に対する転送許可とを交互に発行する発行手段とを備えている。
【0017】
すなわち、本発明の調停回路は、システムを構成する複数の装置があり、夫々が相互にデータ転送可能であるような構成において2つの装置間のデータ転送を行う際に、そのデータ転送を要求するための転送要求を調停する第1の調停回路と、そのデータ転送を行うための転送要求を調停する第2の調停回路とを備えている。
【0018】
データ転送を行う装置はデータ転送先の調停回路に対して転送要求を発行する。ここで、転送要求は(A)系/(B)系に分けられ、夫々別々の第1及び第2の調停回路[(A)系の調停回路及び(B)系の調停回路]に取込まれる。但し、取込まれるタイミングは夫々の調停回路内の転送要求が全て処理された時である。
【0019】
(A)系の調停回路/(B)系の調停回路各々では取込んだ転送要求の中で一番優先順位の高い転送元装置を選択する。(A)系の調停回路/(B)系の調停回路各々で選択された転送元装置のどちらか一方の系に対して転送許可を与える。
【0020】
ここで、(A)系に対して許可が与えられた場合、(A)系の調停回路に取込まれていた転送要求が全て処理された後、(B)系に対して転送許可が与えられる。以後、このようにして(A)系/(B)系を交互に切換えていく。
【0021】
但し、(A)系/(B)系のデータバッファが別々に存在する時に現在転送許可が与えられている系の転送先装置のバッファに空きが無い等の原因で転送が行えなくなった時は転送が可能になるまでもう一方の系の転送を行う。
【0022】
これによって、(A)系/(B)系(リクエスト系/リプライ系)の間での処理の偏りを少なくすることが可能となり、システム全体の処理能力の低下を防ぐことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による調停回路の構成を示すブロック図である。図において、本発明の一実施例による調停回路はリクエスト系調停回路1と、リプライ系調停回路2と、切換えフリップフロップ(以下、FFとする)3と、セレクタ4と、エンコーダ5と、リクエスト系データバッファ6−i(i=1,……)と、リプライ系データバッファ7−j(j=1,……)と、アンド回路8〜13,16〜19と、オア回路14と、排他的論理和回路15とから構成されている。
【0024】
リクエスト系調停回路1はリクエスト系データバッファ6−iからの転送要求信号STA11,21,31,41と転送終了信号END11,21,31,41とを入力してリクエスト系の転送要求を調停し、調停結果TYO11,21,31,41を出力する。
【0025】
リプライ系調停回路2はリプライ系データバッファ7−jからの転送要求信号STA12,22,32,42と転送終了信号END12,22,32,42とを入力してリプライ系の転送要求を調停し、調停結果TYO12,22,32,42を出力する。
【0026】
切換えフリップフロップ3とアンド回路8〜13,16〜19とオア回路14と排他的論理和回路15とはリクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2のうちの一方が処理動作している時に他方の処理動作の結果の出力を抑止し、一方の処理動作が完了すると他方の処理動作の結果の出力を許可する。
【0027】
すなわち、アンド回路8〜11は排他的論理和回路15から“0”が入力されると、リクエスト系調停回路1からの調停結果TYO11,21,31,41を転送許可CHO11,21,31,41として出力する。アンド回路16〜19は排他的論理和回路15から“1”が入力されると、リプライ系調停回路2からの調停結果TYO12,22,32,42を転送許可CHO12,22,32,42として出力する。
【0028】
セレクタ4はアンド回路8〜11,16〜19各々の出力のエンコーダ5でのエンコード結果をセレクト信号SELとして入力し、そのセレクト信号SELに応じてリクエスト系データバッファ6−i及びリプライ系データバッファ7−jに格納されたデータのうちの一つを選択して出力する。
【0029】
図2は図1のリクエスト系調停回路1の構成を示すブロック図である。図において、リクエスト系調停回路1はアンド回路21〜28,34〜37,39〜42と、転送要求保持FF29〜32と、ノア回路33と、オフ回路38,43とから構成されている。尚、図示していないが、リプライ系調停回路2もリクエスト系調停回路1と同様の構成となっている。
【0030】
図3は本発明の一実施例のシステム構成を示すブロック図である。図において、本発明の一実施例によるシステムは4つのノード51〜54と、各ノード51〜54間でスイッチングを行うクロスバスイッチ55とから構成されている。
【0031】
クロスバスイッチ55には上記の調停回路を備えており、各ノード51〜54から送出されるデータはリクエスト系データバッファ6−i及びリプライ系データバッファ7−jに格納される。
【0032】
これら図1〜図3を用いて本発明の一実施例による調停回路の調停動作について説明する。
【0033】
リクエスト系データバッファ6−i及びリプライ系データバッファ7−jは各々ノード51行き用とノード52行き用とノード53行き用とノード54行き用とに分けられ、ノード51〜54から送出されたデータは夫々対応するデータバッファに格納される。
【0034】
リクエスト系データバッファ6−iはデータが格納されると、そのデータの転送先ノードに対応するリクエスト系調停回路1に対して転送要求信号STA11,21,31,41を発行し、リプライ系データバッファ7−jはデータが格納されると、そのデータの転送先ノードに対応するリプライ系調停回路2に対して転送要求信号STA12,22,32,42を発行する。
【0035】
リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2内に取込んだ転送要求を保持する転送要求保持FF29〜32が全て“0”になった時、リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2は新たな転送要求信号STA1〜STA4を受付ける。
【0036】
ここで、送り先ノード側のデータバッファをクロスバスイッチ55内に設けたフローカウンタ(図示せず)でフロー制御し、受付けた転送要求のうち、転送要求とともに送られてくる情報の中に含まれるデータ転送量とデータ送出先のデータバッファの空き容量とを比較してデータ転送量の方が大きい時、ホールド信号HLD1〜4がセットされてホールド状態となるので、その転送要求は調停に参加することができなくなる。
【0037】
調停に参加することができる転送要求が全て無くなると、信号ERQが“1”となる。ホールド信号HLD1〜4はデータ送出先のデータバッファの空き容量がデータ転送量より大きくなった時に“0”となる。そして、リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2は取込まれた転送要求のうちのホールド状態でない転送要求を調停し、調停結果TYO1〜4のうちの1つを“1”とする。
【0038】
調停結果TYO1〜4はこのリクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2の調停結果が有効になる時、転送許可CHO1〜4のうちの1つが“1”となり、転送が開始されて転送終了信号END1〜4が“1”になると、転送要求保持FF29〜32は「0」になり、転送が終了する。転送要求保持FF29〜32の中で残りの1つの転送要求に対する転送終了信号END1〜4が“1”になった時に信号TRMが“1”になる。
【0039】
次に、全ての転送要求がホールド状態でない時、すなわち信号ERQが“0”の時のリクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2の切換え手順について説明する。
【0040】
切換えFF3が“0”の時はリクエスト系調停回路1の調停結果TYO11,21,31,41が有効となり、転送許可CHO11,21,31,41が“1”になる。そして、リクエスト系調停回路1に取込まれていた調停要求に対する最後の転送データが出力され、信号TRM1が“1”になると同時に、切換えFF3がセットされる。
【0041】
これによって、リプライ系調停回路2の調停結果TY012,22,32,42が有効となり、転送許可CH012,22,32,42が“1”になる。そして、リプライ系調停回路2に取込まれていた調停要求に対する最後の転送データが出力され、信号TRM2が“1”になると同時に、切換えFF3がリセットされる。
【0042】
送り先ノード側のデータバッファがリクエスト系/リプライ系に分かれているような構成で、夫々別々にフロー制御されているような場合に、ホールドが発生した時の処理について説明する。
【0043】
切換えFF3が“0”でリクエスト系調停回路1に取込まれていた転送要求が全て無くなる前に調停に参加できる転送要求が全て無くなった時(信号TRM1が“1”になる前に信号ERQ1が“0”になった時)、リプライ系調停回路2に転送可能な転送要求があれば(信号ERQ2が“1”)、切換えFF3の内容に関係なくリプライ系調停回路2の転送を行う。
【0044】
本来転送を行うべきリクエスト調停回路1で転送が可能になる(信号ERQ1が“1”になる)と、リプライ系調停回路2で行われている転送の転送終了(転送終了信号END12,22,32,42が“1”)を待ってリクエスト系調停回路1の転送が再開される。切換えFF3が“1”の場合にも同様の処理動作が行われる。
【0045】
このように、転送要求をリクエスト系/リプライ系に分けて調停を行い、どちらか一方の系に対して転送許可を与え(2段階調停)、その系の調停回路内に取込まれていた転送要求が全て終了したらもう一方の系に対して転送許可を与えることによって、複数の装置からの転送要求が(A)系/(B)系(リクエスト系/リプライ系)に分けられるような時、2つの(A)系/(B)系間での処理の偏りを少なくすることができ、システム全体の処理能力の低下を防ぐことができる。
【0046】
ここで、上述した処理において、リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2には夫々、各ノード51〜54から一度に複数の転送要求が入力されるようになっており、リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2はそれら複数の転送要求を一つずつ処理するよう構成されている。
【0047】
この場合、上記の処理ではリクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2の一方がそれら複数の転送要求を全て処理するまで、他方の処理が行われないが、リクエスト系調停回路1及びリプライ系調停回路2の一方がそれら複数の転送要求のうちの一つの処理が完了する毎に、他方の処理を行うよう構成することも可能である。
【0048】
尚、請求項の記載に関連して本発明はさらに次の態様をとりうる。
【0049】
(1)相互にデータ転送可能な複数の装置間でデータ転送を行う際にそのデータ転送を要求するためのリクエスト系転送要求及びそのデータ転送を行うためのリプライ系転送要求を調停する調停回路であって、前記リクエスト系転送要求を調停するリクエスト系調停手段と、前記リプライ系転送要求を調停するリプライ系調停手段と、前記リクエスト系調停手段で調停された前記リクエスト系転送要求に対する転送許可と前記リプライ系調停手段で調停された前記リプライ系転送要求に対する転送許可とを交互に発行する発行手段とを有することを特徴とする調停回路。
【0050】
(2)前記発行手段は、前記リクエスト系調停手段に取込まれた前記リクエスト系転送要求全てに対する転送許可を発行した後に前記リプライ系調停手段に取込まれた前記リプライ系転送要求全てに対する転送許可を発行するよう構成したことを特徴とする(1)記載の調停回路。
【0051】
(3)前記リクエスト系調停手段は、前記リプライ系調停手段に取込まれた前記リプライ系転送要求が全て処理された後に前記リクエスト系転送要求を取込むよう構成し、
前記リプライ系調停手段は、前記リクエスト系調停手段に取込まれた前記リクエスト系転送要求が全て処理された後に前記リプライ系転送要求を取込むよう構成したことを特徴とする(1)または(2)記載の調停回路。
【0052】
(4)前記リクエスト系調停手段及び前記リプライ系調停手段各々は、取込んだ前記リクエスト系転送要求及び前記リプライ系転送要求各々をその優先順位に基づいて選択するよう構成したことを特徴とする(1)から(3)のいずれか記載の調停回路。
【0053】
(5)前記リクエスト系調停手段及び前記リプライ系調停手段のうちの一方で調停された転送要求に対応する転送が不可となった時に当該転送要求による転送が可能となるまで前記リクエスト系調停手段及び前記リプライ系調停手段のうちの他方で調停された転送要求に対応する転送を行うよう構成したことを特徴とする(1)から(4)のいずれか記載の調停回路。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、相互にデータ転送可能な複数の装置間でデータ転送を行う際にそのデータ転送を要求するためのリクエスト系転送要求及びそのデータ転送を行うためのリプライ系転送要求を調停する調停回路において、リクエスト系転送要求を調停するリクエスト系調停手段と、リプライ系転送要求を調停するリプライ系調停手段と、リクエスト系調停手段で調停されたリクエスト系転送要求に対する転送許可とリプライ系調停手段で調停されたリプライ系転送要求に対する転送許可とを交互に発行することによって、リクエスト系/リプライ系の間での処理の偏りを少なくすることができ、システム全体の処理能力の低下を防ぐことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による調停回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のリクエスト系調停回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】従来例による調停回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 リクエスト系調停回路
2 リプライ系調停回路
3 切換えフリップフロップ
4 セレクタ
5 エンコーダ
6−1 リクエスト系データバッファ
7−1 リプライ系データバッファ
8〜13,16〜19 アンド回路
14 オア回路
15 排他的論理和回路
Claims (5)
- 相互にデータ転送可能な複数の装置間でデータ転送を行う際にそのデータ転送を要求するための第1の転送要求及びそのデータ転送を行うための第2の転送要求を調停する調停回路であって、前記第1の転送要求を調停する第1の調停手段と、前記第2の転送要求を調停する第2の調停手段と、前記第1の調停手段で調停された前記第1の転送要求に対する転送許可と前記第2の調停手段で調停された前記第2の転送要求に対する転送許可とを交互に発行する発行手段とを有することを特徴とする調停回路。
- 前記発行手段は、前記第1の調停手段に取込まれた前記第1の転送要求全てに対する転送許可を発行した後に前記第2の調停手段に取込まれた前記第2の転送要求全てに対する転送許可を発行するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の調停回路。
- 前記第1の調停手段は、前記第2の調停手段に取込まれた前記第2の転送要求が全て処理された後に前記第1の転送要求を取込むよう構成し、
前記第2の調停手段は、前記第1の調停手段に取込まれた前記第1の転送要求が全て処理された後に前記第2の転送要求を取込むよう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の調停回路。 - 前記第1の調停手段及び前記第2の調停手段各々は、取込んだ前記第1の転送要求及び前記第2の転送要求各々をその優先順位に基づいて選択するよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の調停回路。
- 前記第1の調停手段及び前記第2の調停手段のうちの一方で調停された転送要求に対応する転送が不可となった時に当該転送要求による転送が可能となるまで前記第1の調停手段及び前記第2の調停手段のうちの他方で調停された転送要求に対応する転送を行うよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の調停回路。
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