JP3667316B2 - リモートコントローラ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器の遠隔制御装置であるリモートコントローラに係り、より詳細にはユーザーがボタンを自由に配置できるリモートコントローラである。
【０００２】
【従来の技術】
一般的にリモートコントローラは遠隔にある電子機器が所定の機能を実行するように制御する装置である。このために、通常ユーザーの操作に対応した制御信号がリモートコントローラから発生して電子機器に所望の機能を実行させる。このようなリモートコントローラには電子機器に従属された専用リモートコントローラがあるが、現在は様々な電子機器を一つのリモートコントローラで制御できるようにした統合型リモートコントローラが一般化している。
【０００３】
ところで、統合型リモートコントローラは多様な電子機器の機能に対応するために多数のボタンを必要とする。これにより、ボタンが小さくなってユーザーがボタンを操作する時にボタン間に干渉が発生しやすく、ボタンの直観的な認識が劣化する。
【０００４】
このような問題点を解消するために、外部に露出されたボタンの数を減らし、特殊な機能に対応するボタンやあまり使用しないボタンは外部に露出されないように配置する隠しボタン方式のリモートコントローラが採用されることもある。
【０００５】
図１は隠しボタン方式が採用された従来のリモートコントローラを示す斜視図である。図面を参照すれば、リモートコントローラ１は本体１０と、その本体１０に設置されて常に露出されている開放ボタン４０と、前記本体１０に対して摺動可能に設置されるカバー８０と、ユーザーが前記カバー８０を摺動するにつれて選択的に露出されたりまたは隠される隠しボタン３０、及び前記本体１０の前面に設置されて前記開放ボタン４０や隠しボタン３０が操作されればその操作に対応して赤外線信号を発生するＩＲ（Infrared Ray）発信部５０とを具備する。
【０００６】
ここで、隠しボタン３０に対応する機能を行う場合は、ユーザーがカバー８０を摺動して隠しボタン３０を外部に露出させた後、外部に露出された隠しボタン３０を操作する。一方、隠しボタン３０に対応する機能を遂行する必要がない場合は、前記カバー８０を元来の位置に摺動させて前記隠しボタン３０を隠す。したがって、多数のボタンにより発生する問題点を一部解消できる。
【０００７】
しかし、従来のリモートコントローラはボタンの配置と機能が製造業者によってあらかじめ決定されているために、ユーザーの所望の配置を有するリモートコントローラを入手することは事実上非常に難しい問題点がある。
【０００８】
ところで、最近にはＬＣＤ（Liquid Crystal Display）画面に電子機器の機能に対応するボタンを表示し、その表示された部分をタッチすればそのタッチされたボタンの機能に対応して制御信号を発生させる画面タッチ方式のリモートコントローラがある。このような画面タッチ方式のリモートコントローラにはＬＣＤ画面に表示されたボタンの配置をプログラムできてユーザーが操作しやすいボタンの配置を構築できる。
【０００９】
しかし、このようなリモートコントローラの場合にも、ユーザーが任意に配置できるボタンの種類が製造業者により限定されており、ユーザーによるボタン配置のプログラム作業が非常に不便であるという短所がある。
【００１０】
したがって、ユーザーが容易にボタンを選択して配置できる新しい構造のリモートコントローラが要求されている。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の必要性を勘案して創出されたものであって、ユーザーの好みに合わせてボタンの配置を自由に構築できるリモートコントローラを提供するところにその目的がある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、複数の収容部が備えられた本体と、前記収容部に交替可能に収容される選択ボタンと、前記選択ボタンに割当てられたＩＤを判別するためのＩＤ判別手段と、前記選択ボタンの操作によって前記ＩＤ判別手段により判別されたＩＤに対応する遠隔制御信号を発生させる信号発生手段とを具備する。
【００１３】
ここで、前記ＩＤ判別手段は割当てられたＩＤに対応して前記選択ボタンの下面に形成された複数の識別溝と、前記識別溝に対応してＩＤ信号を発生させるＩＤ発生手段とを含むことが望ましい。
【００１４】
また、前記ＩＤ発生手段は前記複数の収容部に備えられ、前記選択ボタンの収容方向と反対方向に弾性バイアスされており、前記選択ボタンの収容方向に摺動可能に設置される複数の識別ピンを具備することが望ましい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるリモートコントローラの望ましい一実施形態を図２ないし図１２を参照して詳細に説明する。ただし、ここではユーザーにより選択的に外部に露出されたり隠されるボタンだけを自由に配置する選択ボタンとして例示しているが、あらゆるボタンを選択ボタンとしてリモートコントローラを構成することもある。
【００１６】
図２を参照すれば、本発明の一実施形態によるリモートコントローラ１００は本体１１０を具備し、その本体には複数の収容部１２０が形成されている。また、前記収容部１２０に交替可能に収容される選択ボタン１３０と、その選択ボタン１３０の操作に対応して赤外線信号を発生させるＩＲ発信部１５０とを具備する。ここで、参照符号１４０は開放ボタンを示し、１８０はカバーを示す。
【００１７】
そして、前記選択ボタン１３０の下部には一つの基準溝１３１とその選択ボタンのＩＤ割当てのための識別溝１３２とが形成されている。また、前記収容部１２０には前記基準溝１３１に対向して備えられて前記選択ボタン１３０の収容をガイドする一つの基準ピン１６１と、前記選択ボタンの収容方向に摺動可能に設置される複数の識別ピン１６２とが備わっている。
【００１８】
また、図３に示されたように、前記基準ピン１６１及び識別ピン１６２はその下部に設置された弾性部材１７０によって前記選択ボタン１３０の収容方向と反対方向に弾性バイアスされている。ここで、テーパ形状をする基準ピン１６１は前記選択ボタン１３０が収容部１２０に収容される時に安定的に装着されるようにガイドする。
【００１９】
一方、図４に示されたように前記選択ボタン１３０は多様な形状と模様に変化させることが可能である。したがって、ユーザーは自分の好みに合う形状や模様を有する選択ボタン１３０を選択でき、ユーザーの選択ボタン１３０に対する直観性も高めうる。
【００２０】
以下、前記のように構成された本発明の作用を図５ないし図１２を参照して詳細に説明すれば次の通りである。
【００２１】
説明の便宜のために、図５に示されたようにユーザーがＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａを本体１１０に形成された複数の収容部１２０−１、１２０−２、１２０−３、１２０−４、１２０−５、１２０−６、１２０−７、１２０−８、１２０−９のうちユーザーが選択した参照符号１２０−２の収容部に追加で収容させ、また参照符号１２０−３の収容部に既に収容されているＤＩＳＰＬＡＹ機能の選択ボタン１３０ｂをＭＵＴＥ機能の選択ボタン１３０ｃに交替する場合について説明する。
【００２２】
まず、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａを参照符号１２０−２の収容部に追加で収容させる場合について説明する。
【００２３】
図６を参照すれば、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する選択ボタン１３０ａの下面には、１つの基準溝１３１ａと識別番号▲２▼、▲４▼、▲８▼に対応する３つの識別溝１３２ａ−２、１３２ａ−４、１３２ａ−８が形成されている。ここで、前記識別番号は便宜上▲１▼ないし▲８▼を順番に付けたものである。
【００２４】
そして、図７に示されたように、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａが収容される収容部１２０−２には、１つの基準ピン１６１ａと識別番号▲１▼、▲２▼、▲３▼、▲４▼、▲５▼、▲６▼、▲７▼、▲８▼に対応する８つの識別ピン１６２ａ−１、１６２ａ−２、１６２ａ−３、１６２ａ−４、１６２ａ−５、１６２ａ−６、１６２ａ−７、１６２ａ−８が設置されている。ここでも、識別番号は便宜上▲１▼ないし▲８▼を順番に付けたものである。
【００２５】
図８は、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａがユーザーにより選択された収容部１２０−２に収容された状態を示す。
【００２６】
図面を参照すれば、ユーザーが選択したＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａがユーザーが選択した収容部１２０−２に収容されれば、基準ピン１６１ａがその基準ピン１６１ａに対向して形成された基準溝１３１ａに挿入されながら前記選択ボタン１３０ａの収容をガイドし、識別番号▲２▼、▲４▼、▲８▼に対応する識別ピン１６２ａ−２、１６２ａ−４、１６２ａ−８はその識別ピン１６２ａ−２、１６２ａ−４、１６２ａ−８に対向して形成された識別番号▲２▼、▲４▼、▲８▼の識別溝１３２ａ−２、１３２ａ−４、１３２ａ−８に挿入される。そして、識別番号▲１▼、▲３▼、▲５▼、▲６▼、▲７▼に対応する識別ピン１６２ａ−１、１６２ａ−３、１６２ａ−５、１６２ａ−６、１６２ａ−７は前記選択ボタン１３０ａの下面に押さえられて下方に摺動する。
【００２７】
一方、選択ボタン１３０ａの下面に押さえられて下方に摺動された識別番号▲１▼、▲３▼、▲５▼、▲６▼、▲７▼に対応する識別ピン１６２ａ−１、１６２ａ−３、１６２ａ−５、１６２ａ−６、１６２ａ−７は本体１１０に設置されているＩＤ発信回路１９０と接触する。それにより、ＩＤ発信回路１９０は摺動された前記識別ピン１６２ａ−１、１６２ａ−３、１６２ａ−５、１６２ａ−６、１６２ａ−７との接点を感知して前記ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａに対応するＩＤ信号を発生させる。
【００２８】
図９は、前記ＩＤ発信回路１９０で発生するＩＤ信号を説明するために示す図面である。示されたように、下方に摺動された識別ピン１６２ａ−１、１６２ａ−３、１６２ａ−５、１６２ａ−６、１６２ａ−７がＩＤ発信回路と接触する場合はＩＤ発信回路１９０がその接点を感知して１とし、下方に押さえられずに識別ピン１６２ａ−２、１６２ａ−４、１６２ａ−８が識別溝１３２ａ−２、１３２ａ−４、１３２ａ−８に挿入される場合は０として二進数でＩＤを表現できる。そして、基準ピン１６１ａは対応するＩＤを発生させない。したがって、前記ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する選択ボタン１３０ａのＩＤ信号を二進数で表現すれば１０１０１１１０になる。
【００２９】
前記実施形態は一つの基準溝を形成して最大８つの識別溝が形成可能であり、１つの基準ピンと８つの識別ピンが設置されている場合を例示したものであって、形成可能な最大識別溝と識別ピンの数は流動的である。ただし、前記実施形態のように最大８つの識別溝が形成可能であり８つの識別ピンがある場合に表現可能なＩＤは２５６（＝２の８乗）種類になる。
【００３０】
一方、ＩＤ発信回路１９０で１０１０１１１０に該当するＩＤ信号が発生すれば、所定のＩＤ判定回路（図示せず）が前記ＩＤ発信回路１９０によって発生したＩＤ信号を検出し、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応するＩＤを有する選択ボタンが収容されたことを認知する。また、前記ＩＤ判定回路は、ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタンが図５に示された参照符号１２０−２の収容部に収容されたという配置情報を所定のインターフェース（図示せず）を通じて中央処理装置（ＣＰＵ；図示せず）に供給する。それにより、その中央処理装置は前記ＩＤ判定回路から受信した配置情報によってＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する選択ボタンの配置に対するマップを作成して所定の記憶装置（図示せず）に記憶させる。
【００３１】
もし、ユーザーが追加で収容させたＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタンを操作すれば、操作されたＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタンが収容されている図５に示された参照符号１２０−２の収容部ではその収容部に対応する固有の信号が発生し、その信号は所定の操作判定回路（図示せず）に伝達される。この操作判定回路は操作された選択ボタンが図５に示された参照符号１２０−２の収容部に収容されたものと判定し、その情報を所定のインターフェースを利用して中央処理装置に伝達する。
【００３２】
それにより、中央処理装置は操作されたＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する選択ボタンの配置マップを記憶し、その操作された選択ボタンが図５に示された参照符号１２０−２の収容部に収容された選択ボタンであることを認識するので、ＩＲ発信部１５０（図２参照）をしてＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する赤外線信号を発信するようにする。
【００３３】
一方、選択ボタンが追加されたり交替される場合に新しく収容された選択ボタンのＩＤ確認作業を始めるためには、選択ボタンが収容部に収容されたことを知らせる信号を物理的に発生させる方法を使用できる。
【００３４】
例えば、図５で、基準ピン１６１ａが識別溝１３１ａ−１に挿入される時に所定の信号を発生させることによって、新しく収容された選択ボタン１３０ａのＩＤ確認作業を遂行させる。
【００３５】
次に、図５に示された参照符号１２０−３の収容部に既に収容されているＤＩＳＰＬＡＹ機能の選択ボタン１３０ｂをＭＵＴＥ機能の選択ボタン１３０ｃに交替する場合について説明する。
【００３６】
図５を参照すれば、まずユーザーは収容部１２０−３に収容されたＤＩＳＰＬＡＹ機能の選択ボタン１３０ｂを前記収容部１２０−３から除去する。次に、前記収容部１２０−３にＭＵＴＥ機能の選択ボタン１３０ｃを収容させる。
【００３７】
一方、図１０に示されたように、ＭＵＴＥ機能に対応する選択ボタン１３０ｃの下面には識別番号▲１▼、▲６▼に対応して２つの識別溝１３２ｃ−１、１３２ｃ−６が形成されている。そして、図１１を参照すれば、前記選択ボタン１３０ｃが収容される参照符号１２０−３の収容部には、前述したＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタン１３０ａを収容させた参照符号１２０−２の収容部と同一に１つの基準ピン１６１ｃと８つの識別ピン１６２ｃ−１、１６２ｃ−２、１６２ｃ−３、１６２ｃ−４、１６２ｃ−５、１６２ｃ−６、１６２ｃ−７、１６２ｃ−８が設置されている。
【００３８】
それにより、図１２に示されたように、参照符号１２０−３の収容部に設置された識別ピン１６２ｃ−１、１６２ｃ−２、１６２ｃ−３、１６２ｃ−４、１６２ｃ−５、１６２ｃ−６、１６２ｃ−７、１６２ｃ−８のうち識別番号▲１▼、▲６▼に対応する識別ピン１６２ｃ−１、１６２ｃ−６はその識別ピン１６２ｃ−１、１６２ｃ−６に対向して形成された識別番号▲１▼、▲６▼の識別溝１３２ｃ−１、１３２ｃ−６に挿入される。この時、基準ピン１６１ｃは基準溝１３１ｃに挿入されながら前記選択ボタン１３０ｃが安定して収容されるようにガイドする。そして、識別番号▲２▼、▲３▼、▲４▼、▲５▼、▲７▼、▲８▼に対応する識別ピン１６２ｃ−２、１６２ｃ−３、１６２ｃ−４、１６２ｃ−５、１６２ｃ−７、１６２ｃ−８は前記選択ボタン１３０ｃの下面に押さえられて下方に摺動する。それにより、ＩＤ発信回路１９０（図５参照）はＭｕｔｅ機能の選択ボタン１３０ｃに対応するＩＤ信号を発生させるが、このＩＤ信号を二進数で表現すれば０１１１１０１１になる。
【００３９】
それにより、前述したＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタンを追加で収容させる場合と同一にＭＵＴＥ機能に対応する選択ボタンの配置マップが中央処理装置により作成されて記憶装置に貯蔵される。また、交替されたＭＵＴＥ機能の選択ボタンをユーザーが操作すれば、中央処理装置はＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応した選択ボタンの操作の場合と同一にＩＲ発信部１５０（図２参照）にＭＵＴＥ機能に対応する赤外線信号を発信させる。
【００４０】
【発明の効果】
前述したように本発明によるリモートコントローラによれば、ユーザーはボタンを所望の位置に自由に配置できるために、ユーザーの好みに合うリモートコントローラの構築が可能であり、制御対象になる電子機器の機能追加や削除についても柔軟に対処できる。
【００４１】
本発明は前記に説明されて図面に例示されたものにより限定されるのではなく、特許請求の範囲内でより多くの変形及び変容例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 隠しボタン方式が採用された従来のリモートコントローラを示す斜視図である。
【図２】 本発明の一実施形態によるリモートコントローラを示す斜視図である。
【図３】 図２のIII−III線に沿って基準ピンと識別ピンの垂直構造を示す断面図である。
【図４】 選択ボタンの形状及び模様に関する多様な変化例を示す斜視図である。
【図５】 図２に示すリモートコントローラの作用を説明するために示す斜視図である。
【図６】 ＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能に対応する選択ボタンの下面を示す底面図である。
【図７】 図６のＤＶＤ ＳＥＡＲＣＨ機能の選択ボタンが収容される収容部を示す平面図である。
【図８】 図６に示された選択ボタンが図７の収容部に収容された状態を示す断面図である。
【図９】 ＩＤ発信回路で発生するＩＤ信号を説明するために示す図面である。
【図１０】 ＭＵＴＥ機能に対応する選択ボタンの下面を示す底面図である。
【図１１】 図１０のＭＵＴＥ機能の選択ボタンが収容される収容部を示す平面図である。
【図１２】 図１０に示された選択ボタンが図１１の収容部に収容された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１００ リモートコントローラ
１１０ 本体
１２０ 収容部
１３０ 選択ボタン
１３１ 基準溝
１３２ 識別溝
１４０ 開放ボタン
１５０ ＩＲ発信部
１６１ 基準ピン
１６２ 識別ピン
１８０ カバー
１９０ ＩＤ発信回路

Claims (3)

1. 複数の収容部が備えられた本体と、前記収容部に交替可能に収容される少なくとも一つの選択ボタンと、前記選択ボタンに割当てられたＩＤを判別するためのＩＤ判別手段と、前記選択ボタンの操作によって前記ＩＤ判別手段により判別されたＩＤに対応する遠隔制御信号を発生させる信号発生手段とを具備し、
   前記ＩＤ判別手段は、割当てられたＩＤに対応して前記選択ボタンの下面に形成された複数の識別溝と、前記識別溝に対応してＩＤ信号を発生させるＩＤ発生手段とを含み、
   前記ＩＤ発生手段は、前記複数の収容部に備えられ、前記選択ボタンの収容方向と反対方向に弾性バイアスされており、前記選択ボタンの収容方向に摺動可能に設置される複数の識別ピンを具備することを特徴とするリモートコントローラ。
2. 前記複数の識別ピンのうち少なくとも一つは前記選択ボタンの追加または交替を示す基準になる基準ピンであることを特徴とする請求項１に記載のリモートコントローラ。
3. 前記選択ボタンは隠しボタンであることを特徴とする請求項１に記載のリモートコントローラ。

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