JP3666546B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙、先端部に幅方向に沿うマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび前記マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
カラー複写機やプリンタ等の記録機器を用いてＯＨＰシートに画情報を転写記録することが従来から実施されている。
【０００３】
上記ＯＨＰシートには、記録情報の定着性を向上するために、記録面となる表面にコーティング処理を施しているが、このコーティング処理された表面は、該処理が施されていない裏面に比して密着性が高いので、上記記録機器に対してＯＨＰシートを表裏逆にセットした場合、この記録装置の定着部等においてＯＨＰシートの巻き付きジャムを発生する虞れがある。
【０００４】
そこで、上記カラー複写機やプリンタに適用される用紙搬送装置においては、ＯＨＰシートが上記定着部等に到達する前に該ＯＨＰシートの表裏の正逆を判定し、その表裏が逆である場合に、上記定着部等の手前でＯＨＰシートの搬送を停止するようにしている。
【０００５】
ＯＨＰシートの表裏の正逆は、以下のようにして判定される。すなわち、ＯＨＰシートの先端部所定位置に表裏判別用マークを設ける一方、用紙搬送路における上記表裏判別用マークの移動域に上記表裏判別用マークを検出するためのセンサーを配設し、上記ＯＨＰシートの先端部がこのセンサー上を通過した場合の該センサーの出力に基づいて上記表裏の正逆が判定される。
【０００６】
なお、従来において使用されている上記マーク検出用センサーは、ＯＨＰシートの一方面側から該シートに向けて光を投射する発光素子と、ＯＨＰシートの他面側において上記光を受ける受光素子とを備えた光透過型のセンサーである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ＯＨＰシートには、表裏判別用マークを備えたマーク付きＯＨＰシートと、該マークを備えていないマーク無しＯＨＰシートとがあるが、従来の用紙搬送装置は、これらのＯＨＰシートを識別する機能を有していないので、もし、表裏判別用マークを設けていないＯＨＰシートが使用された場合、無条件に当該ＯＨＰシートの搬送が停止されることになる。
【０００８】
それ故、上記従来の用紙搬送装置を備えたカラープリンタ等の記録機器では、上記マーク無しＯＨＰシートに画情報を記録することが不可能であり、これはユーザーにとって不便であった。
【０００９】
本発明は、このような状況に鑑み、マーク付きＯＨＰシートだけでなく、マーク無しＯＨＰシートの搬送も可能な用紙搬送装置を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることをそれぞれ判別する判別手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止させ、かつ、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１１】
この第１の発明によれば、マーク無しＯＨＰシートの搬送が可能になる。したがって、適用可能な画像記録媒体の種類が増加して、上記記録機器の実用性が一層向上される。
【００１２】
請求項２における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を続行させ、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１３】
この第２の発明によれば、前後が逆の状態のマーク付きＯＨＰシートでもその表裏が正しければその搬送が許容される。したがって、誤ってマーク付きＯＨＰシートを前後逆にセットしても、このＯＨＰシートの取出し操作や再セット操作を実施しなくて済む。
【００１４】
請求項３における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１５】
この第３の発明によれば、前記指示手段で搬送の停止を指示することにより、マーク無しＯＨＰシートの搬送を停止することができる。したがって、何等かの理由でこのマーク無しＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、その意向に沿うことができる。
【００１６】
請求項４における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１７】
この第４の発明によれば、前記指示手段で搬送の停止を指示することにより、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止することができ、したがって、何等かの理由で前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、その意向を満たすことができる。
【００１８】
請求項５における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する第１の指示手段と、搬送の停止を指示する第２の指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記第１の指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記第２の指示手段が搬送の停止を指示した場合にこのマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１９】
この第５の発明によれば、前記第１の指示手段で搬送の停止を指示することにより、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止することができ、また、前記第２の指示手段で搬送の停止を指示することにより、マーク無しＯＨＰシートの搬送を停止することができる。
【００２０】
したがって、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートや、マーク無しＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、それに対応することができる。
【００２１】
第６の発明は、前記マークは、前記第２の特徴部分が白線で構成されるとともに、前記第１の特徴部分が前記マーク付きＯＨＰシートの素地が露呈した前記白線の切欠部で構成され、前記第１、第２マークセンサーは、前記マークに光を斜めに投射するとともに、その投射光に基づく前記マークからの反射光を受ける反射型センサーであることを特徴としている。
【００２２】
この第６の発明によれば、第１、第２マークとして安価な反射型センサーを採用しているので、装置コストの低減を図ることができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明を適用したフルカラープリンタ１の要部を示したものであり、このプリンタ１は、用紙搬送部２、イメージ作成部３、２次転写部４、制御部５等を備えている。
【００２４】
上記用紙搬送部２は、カセットトレイユニット６および手差しトレイユニット７を有し、これらには図示していない記録用紙または後述のマーク付きＯＨＰシート８、あるいは、後述のマーク無しＯＨＰシート８′が記録媒体としてセットされる。
【００２５】
図３および図４は、それぞれ上記マーク付きＯＨＰシート８および上記マーク無しＯＨＰシート８′をそれぞれ示している。
【００２６】
マーク付きＯＨＰシート８に設けられたマーク９は、シート本体１０の先端縁部に沿って設けてあり、帯状の白線部９ａと、この白線部９ａの一部を切欠くことによって形成した切欠部９ｂとによって構成されている。
【００２７】
なお、上記シート本体１０は、可撓性を有した透明の合成樹脂板で形成されている。そして、上記マーク９における切欠部９ｂには、上記透明の合成樹脂板が露呈している。
【００２８】
図４は、図３に示すＯＨＰシート８の表裏を逆にした状態を、図５は、図３に示すＯＨＰシート８の前後を逆にした状態を、図６は、図３に示すＯＨＰシート８の表裏および前後を共に逆にした状態をそれぞれぞれ示している。
【００２９】
図１に示した用紙搬送部２において、上記手差しトレイユニット７の前方に位置した搬送路１１の途中には、図２に示すマークセンサー１２，１３および搬送位置センサー１４を設けてある。
【００３０】
これらのセンサー１２，１３および１４は、いわゆる反射型のセンサーであり、図示していないが、ＯＨＰシート８の下面に向けて光を投射する発光素子と、その下面からの反射光を受ける受光素子とを備えている。
【００３１】
マークセンサー１２，１３は、用紙搬送路１１の幅方向に所定の間隔をおいて配設され、また、搬送位置センサー１４は、マークセンサー１２，１３よりも若干距離だけ用紙搬送路１１の下流側に配設されている。
【００３２】
そして、マークセンサー１２は、上記ＯＨＰシート８が図４および図５に示した状態で用紙搬送路１１を移動した場合に、前記マーク９の切欠部９ｂがその直上を通過するように位置決めされている。
【００３３】
図１に示したように、マークセンサー１２，１３は、その光軸が用紙搬送路１１の下流側に傾斜する態様で配設してある。したがって、ＯＨＰシート８が用紙搬送路１１を通過した場合、これらのセンサー１２，１３からの投射光は、該ＯＨＰシート８の下面に対して斜めに入射する。
【００３４】
いま、例えば、上記マーク付きＯＨＰシート８が図３に示した状態で用紙搬送路１１に搬入されて、その先端部のマーク９がセンサー１２，１３上を通過したとすると、該各センサーの１２，１３の投射光はいずれも上記白線部９ａによって反射される。
【００３５】
この場合、センサー１２，１３が傾斜配置されていることから、当然、上記各反射光の光軸は入射光軸とは異なる方向に向けられることになる。しかし、白線部９ａからの反射光は広範囲に拡散されるので、それらの反射光の一部がそれぞれ対応するセンサー１２，１３に入射し、その結果、各センサー１２，１３がＯＮする。
【００３６】
一方、例えば、マーク付きＯＨＰシート８が図５に示した状態で用紙搬送路１１に搬入されて、その先端部がセンサー１２，１３上を通過したとすると、該各センサーの１２，１３の投射光はいずれもシート本体１０によって反射されることになる。
【００３７】
そして、この場合、シート本体１０からの各反射光は、ほとんど拡散しないまま入射光軸と異なる方向に進行するので、上記センサー１２，１３は共にＯＮしない。
【００３８】
なお、図５に示したマーク付きＯＨＰシート８がある距離だけ進行すると、その後端に位置したマーク９の切欠部９ｂが一方のセンサー１２上を、また、該マークの白線部９ａが他方のセンサー１３上をそれぞれ通過する。そして、この場合には、センサー１３のみがＯＮする。
【００３９】
搬送位置センサー１４は、その光軸がＯＨＰシート８の下面に対してほぼ直交するように配設してある。したがって、このセンサー１４は、上記白線部９ａからの反射光はもちろん、上記切欠部９ｂおよびシート本体１０からの反射光によってもＯＮされる
図１に示したフルカラープリンタ１によって、例えばマーク付き上記ＯＨＰシート８に画情報を転写記録する場合には、このＯＨＰシート８を前記カセットトレイユニット６もしくは手差しトレイユニット７にセットする。
【００４０】
カセットトレイユニット６にセットされたＯＨＰシート８は、フィードスタートのタイミングで一回転するフィードロール１５によってフィードされた後、ピックアップロール１６の駆動力によって用紙搬送路１７を移動する。そして、搬送路１７を通過したＯＨＰシート８は、前記用紙搬送路１１に設けられた搬送用ロール１８の駆動力で該搬送路１１を移動する。
【００４１】
なお、上記手差しトレイユニット７にセットされたＯＨＰシート８は、上記フィードスタートのタイミングでフィードロール１９によってフィードされた後、上記搬送用ロール１８の駆動力で用紙搬送路１１を移動する。
【００４２】
用紙搬送路１１に搬入された上記ＯＨＰシート８の先端部は、上記フィードスタートの時点から所定の時間が経過した第１の時点で前記マークセンサー１２，１３上に位置され、また、上記第１の時点から微小時間が経過した第２の時点で搬送位置センサー１４上に位置される。
【００４３】
そして、上記ＯＨＰシート８の後端は、上記第２の時点から更に所定の時間が経過した第３の時点において前記マークセンサー１２，１３上に位置されることになる。
【００４４】
前記制御部５は、上記第１の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ１、上記第２の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ２および上記第３の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ３を上記フィードスタートの時点に基づいてそれぞれ設定する。
【００４５】
そして、この制御部５は、上記通過タイミング時間帯ｔ１，ｔ３におけるマークセンサー１２および１３の出力変化と、通過タイミング時間帯ｔ２における搬送位置センサー１４の出力変化とに基づき、ＯＨＰシート８の搬送状態を判別する。
【００４６】
すなわち、図８に示すように、制御部５は、まず上記通過タイミング時間帯ｔ１内でマークセンサー１２，１３がＯＮしたか否かを順次判断する（ステップ１００，１０１）。
【００４７】
図３に示したマーク付きＯＨＰシート８は、表向きでかつマーク１３が先端部に位置しているので、この状態でこのＯＨＰシート８が上記用紙搬送路１１に搬入された場合には、上記通過タイミング時間帯ｔ１内においてマーク９の白線部９ａがマークセンサー１２，１３上を通過する。したがって、この場合、各センサー１２，１３が共にＯＮして、ステップ１００，１０１の判断結果がいずれもＹｅｓとなる。
【００４８】
なお、上記通過タイミング時間帯ｔ１でセンサー１２がＯＮするのは、図３に示した状態でＯＨＰシート８が搬送されたときのみである。
【００４９】
ステップ１０１でマークセンサー１２がＯＮしないと判断された場合には、このセンサー１２やマーク９の異状が考えられる。そこで、制御部５は、ＯＨＰシート８の搬送を停止させる（ステップ１０２）。
【００５０】
ステップ１０３では、上記タイミング時間帯ｔ２内で搬送位置センサー１５がＯＮしたか否か、つまり、ＯＨＰシート８の先端部がマークセンサー１２，１３よりも若干上流の所定位置まで搬送されたか否かを判断する。
【００５１】
そして、搬送位置センサー１５がＯＮしない場合には、搬送異状としてＯＨＰシート８の搬送を停止し（ステップ１０４）、また、搬送位置センサー１５がＯＮした場合には、ＯＨＰシート８が図３に示す正常状態にセットされていると判断して、該ＯＨＰシート８の搬送を続行する（ステップ１０５）。
【００５２】
図８には示していないが、ステップ１０５以後においては、ＯＨＰシート８の先端部が後述のレジストロール２３の手前の所定位置に到達した時点で、該ＯＨＰシート８の搬送を一旦停止する。なお、このＯＨＰシート８の停止は、図２に示した電磁クラッチ２０をＯＦＦして前記ピックアップロール１６および搬送用ロール１８への動力の伝達を断つことによって実行される。
【００５３】
その後、前記イメージ作成部３の感光体ドラム２１においてシリアルに作成されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像が、前記２次転写部４の中間転写ユニット２２に設けられた中間転写ベルト２２ａに転写され、該転写ベルト２２ａ上に所定のフルカラー画像が作成される。
【００５４】
そして、上記フルカラー画像の作成が終了すると、図２に示した電磁クラッチ２０がＯＮされて、上記用紙搬送路１１におけるＯＨＰシート８の搬送が再開される。
【００５５】
この搬送再開に伴い、搬送用ロール１８の下流位置に設けられたレジストロール２３のニップ部にＯＨＰシート８の先端部が到達する。そして、その到達時点で電磁クラッチ２４がＯＮされて、レジストロール２３によるＯＨＰシート８の搬送が開始される。
【００５６】
ＯＨＰシート８は、レジストロール２３の作動に伴って２次転写部４の２次転写ロール２５に向かって搬送され、その搬送途中でその後端部が前記マークセンサー１２，１３上を通過することになる。そして、前記した通過タイミング時間帯ｔ３は、上記シート８の後端部がセンサー１２，１３を通過する時点を含むように設定されている。
【００５７】
その後、ＯＨＰシート８は、上記中間転写ベルト２２ａと２次転写ロール２５間に移送される。そして、その表面に上記２次転写ベルト２２ａを介して上記フルカラー画像が転写され、ついで、図示していない定着部でこのフルカラー画像の定着処理が施される。
【００５８】
次に、図８のステップ１００でマークセンサー１２がＯＮしないと判断された場合について説明する。
【００５９】
この場合、次のステップ１０６において上記通過タイミング時間帯ｔ１内でマークセンサー１３がＯＮしたか否かが判断される。そして、このステップ１０６でセンサー１３がＯＮしたと判断された場合には、図４に示すように、ＯＨＰシート８が裏向き状態で搬送されていると認識して、該ＯＨＰシート８の搬送を停止する（ステップ１０７）。
【００６０】
一方、ステップ１０６でマークセンサー１３がＯＮしないと判断されたとすると、これは、マーク付きＯＨＰシート８が図５または図６に示した状態で搬送されているか、図７に示したマーク無しＯＨＰシート８′が搬送されていることを示唆している。
【００６１】
この場合、制御部５はＯＨＰシート８または８′の搬送を続行させるともに、上記通過タイミング時間帯ｔ２でマークセンサー１４がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１０８）。
【００６２】
そして、センサー１４がＯＮしなかった場合には、搬送異状としてＯＨＰシート８または８′の搬送を停止し（ステップ１０９）、また、センサー１４がＯＮした場合には、ＯＨＰシート８または８′の搬送を続行させるとともに、前記時間帯ｔ３内においてマークセンサー１２がＯＮしたか否か、つまり、ＯＨＰシート８または８′の後端部の通過に伴って該センサー１２がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１１０）。
【００６３】
上記ステップ１１０の判断結果がＹｅｓになるのは、マーク付きＯＨＰシート８が図６の状態で搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、該ＯＨＰシート８が裏向きで搬送されていると認識して、このＯＨＰシート８の搬送を停止する（ステップ１１１）。
【００６４】
一方、上記ステップ１１０の判断結果がＮｏの場合には、前記時間帯ｔ３内においてマークセンサー１３がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１１２）。このステップ１１２の判断結果がＹｅｓになるのは、マーク付きＯＨＰシート８が図５の状態で搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、このＯＨＰシート８が正常にセットされて搬送されていると認識して、該ＯＨＰシート８の搬送を継続する（ステップ１１３）。
【００６５】
また、ステップ１１２の判断結果がＮｏになるのは、マーク無しＯＨＰシート８′が搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、マーク無しのＯＨＰシート８′が正常にセットされて搬送されていると認識して、このＯＨＰシート８′の搬送を継続する（ステップ１１４）。
【００６６】
ステップ１１３で搬送が継続されたマーク付きＯＨＰシート８およびステップ１１４で搬送が継続されたマーク無しＯＨＰシート８′は、前記２次転写部４で所定のフルカラー画像が転写された後、前記定着部に搬送される。
【００６７】
なお、上記プリンタ１は、前記カセットトレイユニット６または手差しトレイユニット７に一般の記録用紙をセットすることにより、この記録用紙に対してもカラー画像を転写することができる。
【００６８】
すなわち、前記用紙搬送路１１において、上記記録用紙の先端部がマークセンサー１２，１３上を通過した場合、該先端部が前記マーク９の白線分９ａと同様の光反射性を示すので、図８のステップ１００〜１０５の手順が実行されることになり、したがって、ステップ１０２およびステップ１０４の搬送停止処理が実行されない限り、上記記録用紙にカラー画像が転写される。
【００６９】
上述のように、図８に示した手順によれば、用紙搬送路１１に表裏が逆の状態でマーク付きＯＨＰシート８が搬入された場合、このＯＨＰシート８の搬送が停止される。
【００７０】
なお、表裏が逆の状態でのＯＨＰシート８の搬送を許容した場合、以下のような不都合を生じる。
【００７１】
すなわち、ＯＨＰシート８の表面には、画像の転写を容易かつ確実にするためのコーティングを施してあるため、このＯＨＰシート８が表裏逆の状態で前記定着部に搬入された場合、上記コーティング面が該定着部の搬送部材に密着して上記ＯＨＰシート８の巻きジャムが発生する虞れがある。
【００７２】
一方、上記手順によれば、図７に示したマーク無しＯＨＰシート８′の搬送が可能になるので、適用可能な画像記録媒体の種類が増加して、上記プリンタの実用性が一層向上される。また、図５に示した前後逆の状態のマーク付きＯＨＰシート８の搬送も可能になるので、このＯＨＰシート８の取出し操作や再セット操作を実施しなくて済む。
【００７３】
上記実施形態においては、マークセンサー１２，１３および搬送位置センサー１４として反射式のものを用いているが、ＯＨＰシートに光を透過させる透過式センサーを上記センサー１２〜１３として採用することも可能である。しかし、反射式センサーは、透過式センサーに比して安価であるので、装置コストの低減を図る上では反射式センサーを用いた方がで有利である。
【００７４】
また、上記の実施形態では、２個のマークセンサー１２，１３を設けているが、マークセンサーを３個以上設けてそれらを選択使用するようにすれば、マーク９の仕様が異なる種々のＯＨＰシートに対応することができる。
【００７５】
ところで、図８に示した手順によれば、マーク無しのＯＨＰシート８′の搬送がその表裏の正逆によらず許容されるが、必要に応じて、このマーク無しＯＨＰシート８′の搬送を禁止することも可能である。
【００７６】
その場合、搬送停止指示手段としてのスイッチ（図示していない）を設け、前記フィードスタート前に該スイッチを操作して搬送停止を指示する。そして、例えば、図９に示すように、図８に示したステップ１１２，１１４間に上記スイッチによって搬送停止が指示されたか否かを判断するステップ１１５を追加し、このステップ１１５で上記停止指示が判断された場合に、ステップ１１１と同様の搬送停止処理を実行する（ステップ１１６）。
【００７７】
更に、図８に示した手順によれば、図５に示したようにマーク付きＯＨＰシート８が前後逆の状態であっても、このＯＨＰシート８の表裏が逆でないかぎりその搬送が停止されないが、必要に応じて、前後が逆の状態のマーク付きＯＨＰシート８の搬送をその表裏の正逆によらず禁止することも可能である。
【００７８】
この場合、搬送停止指示手段としてのスイッチ（図示していない）を設け、該スイッチの操作によって搬送停止を指示する。そして、例えば、図９に示すように、図８に示したステップ１１２，１１３間に上記スイッチによって搬送停止が指示されたか否かを判断するステップ１１８を追加し、このステップ１１８で該スイッチの停止指示が判断された場合に搬送停止処理を実行する（ステップ１１８）。
【００７９】
【図面のの簡単な説明】
【００８０】
【図１】本発明を適用したフルカラープリンタ１の要部を示す内部構成図。
【００８１】
【図２】マークセンサーと搬送位置センサーの配置態様を示す平面図。
【００８２】
【図３】マーク付きＯＨＰシートの搬送状態を示す平面図。
【００８３】
【図４】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８４】
【図５】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８５】
【図６】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８６】
【図７】マーク無しＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８７】
【図８】制御部の処理手順の一例を示すフローチャート。
【００８８】
【図９】制御部の処理手順の他の例を示すフローチャート。
【００８９】
【符号の説明】
１ カラープリンタ
２ 用紙搬送部
３ イメージ作成部
４ ２次転写部
５ 制御部
６ カセットトレイユニット
７ 手差しトレイユニット
８ マーク付きＯＨＰシート
８′マーク無しＯＨＰシート
９ マーク
９ａ 白線部
９ｂ 切欠部
１０ シート本体
１１ 用紙搬送路
１２，１３ マークセンサー
１４ 搬送位置センサー
１５ フィードロール
１６ ピックアップロール
１７ 用紙搬送路
１８ 搬送用ロール
１９ フィードロール
２１ 感光体ドラム
２２ 中間転写ユニット
２３ レジストロール
２５ ２次転写ローｒル
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙、先端部に幅方向に沿うマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび前記マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
カラー複写機やプリンタ等の記録機器を用いてＯＨＰシートに画情報を転写記録することが従来から実施されている。
【０００３】
上記ＯＨＰシートには、記録情報の定着性を向上するために、記録面となる表面にコーティング処理を施しているが、このコーティング処理された表面は、該処理が施されていない裏面に比して密着性が高いので、上記記録機器に対してＯＨＰシートを表裏逆にセットした場合、この記録装置の定着部等においてＯＨＰシートの巻き付きジャムを発生する虞れがある。
【０００４】
そこで、上記カラー複写機やプリンタに適用される用紙搬送装置においては、ＯＨＰシートが上記定着部等に到達する前に該ＯＨＰシートの表裏の正逆を判定し、その表裏が逆である場合に、上記定着部等の手前でＯＨＰシートの搬送を停止するようにしている。
【０００５】
ＯＨＰシートの表裏の正逆は、以下のようにして判定される。すなわち、ＯＨＰシートの先端部所定位置に表裏判別用マークを設ける一方、用紙搬送路における上記表裏判別用マークの移動域に上記表裏判別用マークを検出するためのセンサーを配設し、上記ＯＨＰシートの先端部がこのセンサー上を通過した場合の該センサーの出力に基づいて上記表裏の正逆が判定される。
【０００６】
なお、従来において使用されている上記マーク検出用センサーは、ＯＨＰシートの一方面側から該シートに向けて光を投射する発光素子と、ＯＨＰシートの他面側において上記光を受ける受光素子とを備えた光透過型のセンサーである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ＯＨＰシートには、表裏判別用マークを備えたマーク付きＯＨＰシートと、該マークを備えていないマーク無しＯＨＰシートとがあるが、従来の用紙搬送装置は、これらのＯＨＰシートを識別する機能を有していないので、もし、表裏判別用マークを設けていないＯＨＰシートが使用された場合、無条件に当該ＯＨＰシートの搬送が停止されることになる。
【０００８】
それ故、上記従来の用紙搬送装置を備えたカラープリンタ等の記録機器では、上記マーク無しＯＨＰシートに画情報を記録することが不可能であり、これはユーザーにとって不便であった。
【０００９】
本発明は、このような状況に鑑み、マーク付きＯＨＰシートだけでなく、マーク無しＯＨＰシートの搬送も可能な用紙搬送装置を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることをそれぞれ判別する判別手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止させ、かつ、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１１】
この第１の発明によれば、マーク無しＯＨＰシートの搬送が可能になる。したがって、適用可能な画像記録媒体の種類が増加して、上記記録機器の実用性が一層向上される。
【００１２】
請求項２における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を続行させ、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１３】
この第２の発明によれば、前後が逆の状態のマーク付きＯＨＰシートでもその表裏が正しければその搬送が許容される。したがって、誤ってマーク付きＯＨＰシートを前後逆にセットしても、このＯＨＰシートの取出し操作や再セット操作を実施しなくて済む。
【００１４】
請求項３における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１５】
この第３の発明によれば、前記指示手段で搬送の停止を指示することにより、マーク無しＯＨＰシートの搬送を停止することができる。したがって、何等かの理由でこのマーク無しＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、その意向に沿うことができる。
【００１６】
請求項４における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１７】
この第４の発明によれば、前記指示手段で搬送の停止を指示することにより、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止することができ、したがって、何等かの理由で前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、その意向を満たすことができる。
【００１８】
請求項５における発明は、先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、搬送の停止を指示する第１の指示手段と、搬送の停止を指示する第２の指示手段と、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記第１の指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記第２の指示手段が搬送の停止を指示した場合にこのマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１９】
この第５の発明によれば、前記第１の指示手段で搬送の停止を指示することにより、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止することができ、また、前記第２の指示手段で搬送の停止を指示することにより、マーク無しＯＨＰシートの搬送を停止することができる。
【００２０】
したがって、前後が逆であるマーク付きＯＨＰシートや、マーク無しＯＨＰシートへの記録を回避したいという意向がある場合に、それに対応することができる。
【００２１】
第６の発明は、前記マークは、前記第２の特徴部分が白線で構成されるとともに、前記第１の特徴部分が前記マーク付きＯＨＰシートの素地が露呈した前記白線の切欠部で構成され、前記第１、第２マークセンサーは、前記マークに光を斜めに投射するとともに、その投射光に基づく前記マークからの反射光を受ける反射型センサーであることを特徴としている。
【００２２】
この第６の発明によれば、第１、第２マークとして安価な反射型センサーを採用しているので、装置コストの低減を図ることができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明を適用したフルカラープリンタ１の要部を示したものであり、このプリンタ１は、用紙搬送部２、イメージ作成部３、２次転写部４、制御部５等を備えている。
【００２４】
上記用紙搬送部２は、カセットトレイユニット６および手差しトレイユニット７を有し、これらには図示していない記録用紙または後述のマーク付きＯＨＰシート８、あるいは、後述のマーク無しＯＨＰシート８′が記録媒体としてセットされる。
【００２５】
図３および図４は、それぞれ上記マーク付きＯＨＰシート８および上記マーク無しＯＨＰシート８′をそれぞれ示している。
【００２６】
マーク付きＯＨＰシート８に設けられたマーク９は、シート本体１０の先端縁部に沿って設けてあり、帯状の白線部９ａと、この白線部９ａの一部を切欠くことによって形成した切欠部９ｂとによって構成されている。
【００２７】
なお、上記シート本体１０は、可撓性を有した透明の合成樹脂板で形成されている。そして、上記マーク９における切欠部９ｂには、上記透明の合成樹脂板が露呈している。
【００２８】
図４は、図３に示すＯＨＰシート８の表裏を逆にした状態を、図５は、図３に示すＯＨＰシート８の前後を逆にした状態を、図６は、図３に示すＯＨＰシート８の表裏および前後を共に逆にした状態をそれぞれぞれ示している。
【００２９】
図１に示した用紙搬送部２において、上記手差しトレイユニット７の前方に位置した搬送路１１の途中には、図２に示すマークセンサー１２，１３および搬送位置センサー１４を設けてある。
【００３０】
これらのセンサー１２，１３および１４は、いわゆる反射型のセンサーであり、図示していないが、ＯＨＰシート８の下面に向けて光を投射する発光素子と、その下面からの反射光を受ける受光素子とを備えている。
【００３１】
マークセンサー１２，１３は、用紙搬送路１１の幅方向に所定の間隔をおいて配設され、また、搬送位置センサー１４は、マークセンサー１２，１３よりも若干距離だけ用紙搬送路１１の下流側に配設されている。
【００３２】
そして、マークセンサー１２は、上記ＯＨＰシート８が図４および図５に示した状態で用紙搬送路１１を移動した場合に、前記マーク９の切欠部９ｂがその直上を通過するように位置決めされている。
【００３３】
図１に示したように、マークセンサー１２，１３は、その光軸が用紙搬送路１１の下流側に傾斜する態様で配設してある。したがって、ＯＨＰシート８が用紙搬送路１１を通過した場合、これらのセンサー１２，１３からの投射光は、該ＯＨＰシート８の下面に対して斜めに入射する。
【００３４】
いま、例えば、上記マーク付きＯＨＰシート８が図３に示した状態で用紙搬送路１１に搬入されて、その先端部のマーク９がセンサー１２，１３上を通過したとすると、該各センサーの１２，１３の投射光はいずれも上記白線部９ａによって反射される。
【００３５】
この場合、センサー１２，１３が傾斜配置されていることから、当然、上記各反射光の光軸は入射光軸とは異なる方向に向けられることになる。しかし、白線部９ａからの反射光は広範囲に拡散されるので、それらの反射光の一部がそれぞれ対応するセンサー１２，１３に入射し、その結果、各センサー１２，１３がＯＮする。
【００３６】
一方、例えば、マーク付きＯＨＰシート８が図５に示した状態で用紙搬送路１１に搬入されて、その先端部がセンサー１２，１３上を通過したとすると、該各センサーの１２，１３の投射光はいずれもシート本体１０によって反射されることになる。
【００３７】
そして、この場合、シート本体１０からの各反射光は、ほとんど拡散しないまま入射光軸と異なる方向に進行するので、上記センサー１２，１３は共にＯＮしない。
【００３８】
なお、図５に示したマーク付きＯＨＰシート８がある距離だけ進行すると、その後端に位置したマーク９の切欠部９ｂが一方のセンサー１２上を、また、該マークの白線部９ａが他方のセンサー１３上をそれぞれ通過する。そして、この場合には、センサー１３のみがＯＮする。
【００３９】
搬送位置センサー１４は、その光軸がＯＨＰシート８の下面に対してほぼ直交するように配設してある。したがって、このセンサー１４は、上記白線部９ａからの反射光はもちろん、上記切欠部９ｂおよびシート本体１０からの反射光によってもＯＮされる
図１に示したフルカラープリンタ１によって、例えばマーク付き上記ＯＨＰシート８に画情報を転写記録する場合には、このＯＨＰシート８を前記カセットトレイユニット６もしくは手差しトレイユニット７にセットする。
【００４０】
カセットトレイユニット６にセットされたＯＨＰシート８は、フィードスタートのタイミングで一回転するフィードロール１５によってフィードされた後、ピックアップロール１６の駆動力によって用紙搬送路１７を移動する。そして、搬送路１７を通過したＯＨＰシート８は、前記用紙搬送路１１に設けられた搬送用ロール１８の駆動力で該搬送路１１を移動する。
【００４１】
なお、上記手差しトレイユニット７にセットされたＯＨＰシート８は、上記フィードスタートのタイミングでフィードロール１９によってフィードされた後、上記搬送用ロール１８の駆動力で用紙搬送路１１を移動する。
【００４２】
用紙搬送路１１に搬入された上記ＯＨＰシート８の先端部は、上記フィードスタートの時点から所定の時間が経過した第１の時点で前記マークセンサー１２，１３上に位置され、また、上記第１の時点から微小時間が経過した第２の時点で搬送位置センサー１４上に位置される。
【００４３】
そして、上記ＯＨＰシート８の後端は、上記第２の時点から更に所定の時間が経過した第３の時点において前記マークセンサー１２，１３上に位置されることになる。
【００４４】
前記制御部５は、上記第１の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ１、上記第２の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ２および上記第３の時点を含む通過タイミング時間帯ｔ３を上記フィードスタートの時点に基づいてそれぞれ設定する。
【００４５】
そして、この制御部５は、上記通過タイミング時間帯ｔ１，ｔ３におけるマークセンサー１２および１３の出力変化と、通過タイミング時間帯ｔ２における搬送位置センサー１４の出力変化とに基づき、ＯＨＰシート８の搬送状態を判別する。
【００４６】
すなわち、図８に示すように、制御部５は、まず上記通過タイミング時間帯ｔ１内でマークセンサー１２，１３がＯＮしたか否かを順次判断する（ステップ１００，１０１）。
【００４７】
図３に示したマーク付きＯＨＰシート８は、表向きでかつマーク１３が先端部に位置しているので、この状態でこのＯＨＰシート８が上記用紙搬送路１１に搬入された場合には、上記通過タイミング時間帯ｔ１内においてマーク９の白線部９ａがマークセンサー１２，１３上を通過する。したがって、この場合、各センサー１２，１３が共にＯＮして、ステップ１００，１０１の判断結果がいずれもＹｅｓとなる。
【００４８】
なお、上記通過タイミング時間帯ｔ１でセンサー１２がＯＮするのは、図３に示した状態でＯＨＰシート８が搬送されたときのみである。
【００４９】
ステップ１０１でマークセンサー１２がＯＮしないと判断された場合には、このセンサー１２やマーク９の異状が考えられる。そこで、制御部５は、ＯＨＰシート８の搬送を停止させる（ステップ１０２）。
【００５０】
ステップ１０３では、上記タイミング時間帯ｔ２内で搬送位置センサー１５がＯＮしたか否か、つまり、ＯＨＰシート８の先端部がマークセンサー１２，１３よりも若干上流の所定位置まで搬送されたか否かを判断する。
【００５１】
そして、搬送位置センサー１５がＯＮしない場合には、搬送異状としてＯＨＰシート８の搬送を停止し（ステップ１０４）、また、搬送位置センサー１５がＯＮした場合には、ＯＨＰシート８が図３に示す正常状態にセットされていると判断して、該ＯＨＰシート８の搬送を続行する（ステップ１０５）。
【００５２】
図８には示していないが、ステップ１０５以後においては、ＯＨＰシート８の先端部が後述のレジストロール２３の手前の所定位置に到達した時点で、該ＯＨＰシート８の搬送を一旦停止する。なお、このＯＨＰシート８の停止は、図２に示した電磁クラッチ２０をＯＦＦして前記ピックアップロール１６および搬送用ロール１８への動力の伝達を断つことによって実行される。
【００５３】
その後、前記イメージ作成部３の感光体ドラム２１においてシリアルに作成されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像が、前記２次転写部４の中間転写ユニット２２に設けられた中間転写ベルト２２ａに転写され、該転写ベルト２２ａ上に所定のフルカラー画像が作成される。
【００５４】
そして、上記フルカラー画像の作成が終了すると、図２に示した電磁クラッチ２０がＯＮされて、上記用紙搬送路１１におけるＯＨＰシート８の搬送が再開される。
【００５５】
この搬送再開に伴い、搬送用ロール１８の下流位置に設けられたレジストロール２３のニップ部にＯＨＰシート８の先端部が到達する。そして、その到達時点で電磁クラッチ２４がＯＮされて、レジストロール２３によるＯＨＰシート８の搬送が開始される。
【００５６】
ＯＨＰシート８は、レジストロール２３の作動に伴って２次転写部４の２次転写ロール２５に向かって搬送され、その搬送途中でその後端部が前記マークセンサー１２，１３上を通過することになる。そして、前記した通過タイミング時間帯ｔ３は、上記シート８の後端部がセンサー１２，１３を通過する時点を含むように設定されている。
【００５７】
その後、ＯＨＰシート８は、上記中間転写ベルト２２ａと２次転写ロール２５間に移送される。そして、その表面に上記２次転写ベルト２２ａを介して上記フルカラー画像が転写され、ついで、図示していない定着部でこのフルカラー画像の定着処理が施される。
【００５８】
次に、図８のステップ１００でマークセンサー１２がＯＮしないと判断された場合について説明する。
【００５９】
この場合、次のステップ１０６において上記通過タイミング時間帯ｔ１内でマークセンサー１３がＯＮしたか否かが判断される。そして、このステップ１０６でセンサー１３がＯＮしたと判断された場合には、図４に示すように、ＯＨＰシート８が裏向き状態で搬送されていると認識して、該ＯＨＰシート８の搬送を停止する（ステップ１０７）。
【００６０】
一方、ステップ１０６でマークセンサー１３がＯＮしないと判断されたとすると、これは、マーク付きＯＨＰシート８が図５または図６に示した状態で搬送されているか、図７に示したマーク無しＯＨＰシート８′が搬送されていることを示唆している。
【００６１】
この場合、制御部５はＯＨＰシート８または８′の搬送を続行させるともに、上記通過タイミング時間帯ｔ２でマークセンサー１４がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１０８）。
【００６２】
そして、センサー１４がＯＮしなかった場合には、搬送異状としてＯＨＰシート８または８′の搬送を停止し（ステップ１０９）、また、センサー１４がＯＮした場合には、ＯＨＰシート８または８′の搬送を続行させるとともに、前記時間帯ｔ３内においてマークセンサー１２がＯＮしたか否か、つまり、ＯＨＰシート８または８′の後端部の通過に伴って該センサー１２がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１１０）。
【００６３】
上記ステップ１１０の判断結果がＹｅｓになるのは、マーク付きＯＨＰシート８が図６の状態で搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、該ＯＨＰシート８が裏向きで搬送されていると認識して、このＯＨＰシート８の搬送を停止する（ステップ１１１）。
【００６４】
一方、上記ステップ１１０の判断結果がＮｏの場合には、前記時間帯ｔ３内においてマークセンサー１３がＯＮしたか否かを判断する（ステップ１１２）。このステップ１１２の判断結果がＹｅｓになるのは、マーク付きＯＨＰシート８が図５の状態で搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、このＯＨＰシート８が正常にセットされて搬送されていると認識して、該ＯＨＰシート８の搬送を継続する（ステップ１１３）。
【００６５】
また、ステップ１１２の判断結果がＮｏになるのは、マーク無しＯＨＰシート８′が搬送されている時のみであり、この場合、制御部５は、マーク無しのＯＨＰシート８′が正常にセットされて搬送されていると認識して、このＯＨＰシート８′の搬送を継続する（ステップ１１４）。
【００６６】
ステップ１１３で搬送が継続されたマーク付きＯＨＰシート８およびステップ１１４で搬送が継続されたマーク無しＯＨＰシート８′は、前記２次転写部４で所定のフルカラー画像が転写された後、前記定着部に搬送される。
【００６７】
なお、上記プリンタ１は、前記カセットトレイユニット６または手差しトレイユニット７に一般の記録用紙をセットすることにより、この記録用紙に対してもカラー画像を転写することができる。
【００６８】
すなわち、前記用紙搬送路１１において、上記記録用紙の先端部がマークセンサー１２，１３上を通過した場合、該先端部が前記マーク９の白線分９ａと同様の光反射性を示すので、図８のステップ１００〜１０５の手順が実行されることになり、したがって、ステップ１０２およびステップ１０４の搬送停止処理が実行されない限り、上記記録用紙にカラー画像が転写される。
【００６９】
上述のように、図８に示した手順によれば、用紙搬送路１１に表裏が逆の状態でマーク付きＯＨＰシート８が搬入された場合、このＯＨＰシート８の搬送が停止される。
【００７０】
なお、表裏が逆の状態でのＯＨＰシート８の搬送を許容した場合、以下のような不都合を生じる。
【００７１】
すなわち、ＯＨＰシート８の表面には、画像の転写を容易かつ確実にするためのコーティングを施してあるため、このＯＨＰシート８が表裏逆の状態で前記定着部に搬入された場合、上記コーティング面が該定着部の搬送部材に密着して上記ＯＨＰシート８の巻きジャムが発生する虞れがある。
【００７２】
一方、上記手順によれば、図７に示したマーク無しＯＨＰシート８′の搬送が可能になるので、適用可能な画像記録媒体の種類が増加して、上記プリンタの実用性が一層向上される。また、図５に示した前後逆の状態のマーク付きＯＨＰシート８の搬送も可能になるので、このＯＨＰシート８の取出し操作や再セット操作を実施しなくて済む。
【００７３】
上記実施形態においては、マークセンサー１２，１３および搬送位置センサー１４として反射式のものを用いているが、ＯＨＰシートに光を透過させる透過式センサーを上記センサー１２〜１３として採用することも可能である。しかし、反射式センサーは、透過式センサーに比して安価であるので、装置コストの低減を図る上では反射式センサーを用いた方がで有利である。
【００７４】
また、上記の実施形態では、２個のマークセンサー１２，１３を設けているが、マークセンサーを３個以上設けてそれらを選択使用するようにすれば、マーク９の仕様が異なる種々のＯＨＰシートに対応することができる。
【００７５】
ところで、図８に示した手順によれば、マーク無しのＯＨＰシート８′の搬送がその表裏の正逆によらず許容されるが、必要に応じて、このマーク無しＯＨＰシート８′の搬送を禁止することも可能である。
【００７６】
その場合、搬送停止指示手段としてのスイッチ（図示していない）を設け、前記フィードスタート前に該スイッチを操作して搬送停止を指示する。そして、例えば、図９に示すように、図８に示したステップ１１２，１１４間に上記スイッチによって搬送停止が指示されたか否かを判断するステップ１１５を追加し、このステップ１１５で上記停止指示が判断された場合に、ステップ１１１と同様の搬送停止処理を実行する（ステップ１１６）。
【００７７】
更に、図８に示した手順によれば、図５に示したようにマーク付きＯＨＰシート８が前後逆の状態であっても、このＯＨＰシート８の表裏が逆でないかぎりその搬送が停止されないが、必要に応じて、前後が逆の状態のマーク付きＯＨＰシート８の搬送をその表裏の正逆によらず禁止することも可能である。
【００７８】
この場合、搬送停止指示手段としてのスイッチ（図示していない）を設け、該スイッチの操作によって搬送停止を指示する。そして、例えば、図９に示すように、図８に示したステップ１１２，１１３間に上記スイッチによって搬送停止が指示されたか否かを判断するステップ１１８を追加し、このステップ１１８で該スイッチの停止指示が判断された場合に搬送停止処理を実行する（ステップ１１８）。
【００７９】
【図面のの簡単な説明】
【００８０】
【図１】本発明を適用したフルカラープリンタ１の要部を示す内部構成図。
【００８１】
【図２】マークセンサーと搬送位置センサーの配置態様を示す平面図。
【００８２】
【図３】マーク付きＯＨＰシートの搬送状態を示す平面図。
【００８３】
【図４】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８４】
【図５】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８５】
【図６】マーク付きＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８６】
【図７】マーク無しＯＨＰシートの他の搬送状態を示す平面図。
【００８７】
【図８】制御部の処理手順の一例を示すフローチャート。
【００８８】
【図９】制御部の処理手順の他の例を示すフローチャート。
【００８９】
【符号の説明】
１ カラープリンタ
２ 用紙搬送部
３ イメージ作成部
４ ２次転写部
５ 制御部
６ カセットトレイユニット
７ 手差しトレイユニット
８ マーク付きＯＨＰシート
８′マーク無しＯＨＰシート
９ マーク
９ａ 白線部
９ｂ 切欠部
１０ シート本体
１１ 用紙搬送路
１２，１３ マークセンサー
１４ 搬送位置センサー
１５ フィードロール
１６ ピックアップロール
１７ 用紙搬送路
１８ 搬送用ロール
１９ フィードロール
２１ 感光体ドラム
２２ 中間転写ユニット
２３ レジストロール
２５ ２次転写ローｒル
Claims (5)
- 先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、
用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、
前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることをそれぞれ判別する判別手段と、
前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止させ、かつ、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、
用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、
前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、
前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を続行させ、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、
用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、
前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、
搬送の停止を指示する指示手段と、
前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、
用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、
前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、
搬送の停止を指示する指示手段と、
前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定された場合に、このマーク無しＯＨＰシートの搬送を続行させる搬送制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 先端部の幅方向に沿う第１の特徴部分および第２の特徴部分とを有するマークを設けたマーク付きＯＨＰシートおよび該マークを設けていないマーク無しＯＨＰシートを画像記録媒体とする記録機器の用紙搬送装置であって、
用紙搬送路に設けられ、前記マークにおける第１の特徴部分の有無および第２の特徴部分の有無をそれぞれ検出する第１マークセンサーおよび第２マークセンサーと、
前記各ＯＨＰシートの一端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化と、前記各ＯＨＰシートの他端が前記第１、第２マークセンサーの配設部位を通過する際の該各マークセンサーの出力変化とに基づき、前記マーク付きＯＨＰシートの表裏の正逆と、前記マーク付きＯＨＰシートの前後の正逆と、前記画像記憶媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであることとをそれぞれ判定する判定手段と、
搬送の停止を指示する第１の指示手段と、
搬送の停止を指示する第２の指示手段と、
前記マーク付きＯＨＰシートの表裏が逆であると判定された場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止するとともに、前記マーク付きＯＨＰシートの前後が逆であると判定されかつ前記第１の指示手段が搬送の停止を指示した場合に、このマーク付きＯＨＰシートの搬送を停止し、更に、前記画像記録媒体が前記マーク無しＯＨＰシートであると判定されかつ前記第２の指示手段が搬送の停止を指示した場合にこのマーク無しＯＨＰシートの搬送を停止する搬送制御手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。
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