JP3666425B2 - 体位支え具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、体力が低下して寝たきりの人、身体に障害があって体が不自由な人の排便、排尿の後始末をするとき、介助者は汚物を取り除く処置にあわせ、介助をうける人の体位と姿勢を変換している。お尻を丸出しに露出しあお向けにする。横向きにする。腰上げしお尻を浮かす。股を開き陰部を出す。この体位変換は知られた技術である。変換した体位と姿勢を保つ支えにクッションがあてがわれている支え具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、体位と姿勢を支える手段は、体の重心がかかった側の肩や胸や背中や腰やお尻に座布団や枕や円座やドーナツ状パットのクッションが用いられる。クッションは骨が出っ張っているところに当て圧迫や摩擦を解消し体の負担を和らげ、安定した楽な体位と姿勢になるためのもので医療機器が整った医療機関でも使用されている。上述のクッションを排便、排尿の汚物を取り除く処置のために体位変換したお尻にあてがうと、体圧で押し広がってお尻の露出の表面積が狭くなり、お尻の全周を清拭手当てしたい手指の動きを邪魔し介助処置を阻害する欠点になっている。
また、汚物のついたところを部分浴する湯水の流れを阻害する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のクッションを排便、排尿の後始末に用いると次のような欠点があった。お尻の下にあてがうと、体圧で押し広がりお尻が沈んで包み込まれるようになって、丸出しの露出の表面積が狭くなり、お尻の下部に手を差し入れ汚物を取り除く手指を広く動かすことが困難となっている。
【0004】
排便、排尿の汚物を取り除く介助をよく理解するには、赤ちゃんを扱うお母さんをみるとよい。片方の手で赤ちゃんの両足を持ち上げ、お尻を浮かす。一方の手で、おむつと排便、排尿を取り除き清拭する。一日に回数制限なく行う。赤ちゃんの体を横向きに、あお向けにする。股を広げたり手足を動かす。このような体位と姿勢にしながら便をみる。疾患の有無をみる。部分浴をする。丁寧な手当てが手際よい手順で行われている。
成人への介助内容を赤ちゃんを扱うような内容に近づけたいが、体重が軽く体も柔らかい赤ちゃんと異なり成人の体は重く大きいため大変困難で悩みになっていることは知られている。
この体位変換に介助者が、容易に使用できる支え具が必要であった。
【0005】
腹部の下に大形のタオルや帯を差し込み回して結び、片方の手で持ち上げてお尻を浮かし、一方の手で汚物を処置する。また、体位をずらすために両手で腹部に回したタオルや帯を持ち上げる。この手段は知られているが、高齢者や女性が成人を抱きかかえ持ち上げることは大変困難で腕や肩や腰を痛める。
このように体を抱きかかえる、持ち上げることをしないで介助を受ける人の体を少し動かすと体位変換ができ、丁寧な処置を可能にする支え具が必要であった。
【0006】
介助の機器は、研究開発されているが指先に神経を集中し陰部の内部にまで丁寧に触れ、目で状況を確認しながら臨機応変に処置する介助手当ては機器ではできない。
コンパクトでいつでも誰でも容易に使用できる支え具が要望されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の支え具は、四面体(1)の頂点をそれぞれ先端(2)とする四本の足(3)から成り、足(3)は中空体の軸(4)にし凹凸の波形(5)に形成した。
【0008】
凹凸の波形(5)は、もたせかける体圧に応じ伸縮運動をおこす。本発明は、以上の構成よりなる体位支え具である。
【0009】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
第2図は本発明にかかわる実施例を示すもので、柔軟性を有する合成樹脂材料またはゴム材でブロー形成して作られている。四面体(1)の頂点をそれぞれ先端(2)とする四本の足(3)から成り、足(3)は中空体の軸(4)にし凹凸の波形(5)に形成する。凹凸の波形(5)が伸縮運動をすることを特徴とする支え具。
【0010】
中空体の軸(4)に設けた凹凸の波形(5)は、円周に形成し、もたれかかる荷重の衝撃を凹凸間の距離(6)が伸縮運動を起こし緩和する。
【0011】
四本の足(3)は、四面体の中心部(7)から先端(2)までの距離は同じ寸法とし先端(2)を球形に形成する。
【0012】
四本の足(2)は、四面体の中心部(7)から等角度で放射状に立ち上がり、平面、立面、左側面、右側面、底面、背面を同一対称の形態に構成されている。
【0013】
大きさは、手のひらに乗せられるものに講じ、お尻の下で両手の指先をお尻に向け立てることができ、手首を手招き状に屈伸できる隙間を体と寝具との間につくりだせる大きさ。
【0014】
本発明は、柔軟性と弾性体から成り、肌あたりが柔らかく緩やかで硬い圧迫と摩擦を感じさせない。
【0015】
体の動きに合わせて凹凸の波形(5)が伸縮運動を起こすので、少しでも自分で動ける人の微妙な動作を邪魔しない。
【0016】
本発明を使用し、お尻を持ち上げ浮かすときは、体位を、いったん横向きにし体と寝具との隙間の任意の位置に足(3)を差し込みあてがい、元の体位に倒し、もどすと体は足(3)の上に直接乗る。
【0017】
本発明を使用し、体を一時的にずらす、または移動するときは、体の下に本発明を差し込み体を上下に引き寄せる。または、横に引き寄せる。または押す。体に接している足(3)が歯車回転し体は移動する。
【0018】
本発明を使用し、うわ向きの体位を横向きに変換するときは、肩と腰に手を当て手前に引き寝返りをさせ、体の重心がかかる側の部位に本発明をあてがう。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
介助者が、介助をうける人を様々な体位に変換させるのに容易に使用でき排便、排尿の後始末をするとき汚物を取り除くことが容易になる。
【0021】
いったん、体位変換した体の向きを、介助処置に合わせてずらしたいとき本発明にもたれかかった体に手を添え少しもどし、足(3)を引くか押すと介助に都合のよい体位が容易にできる。したがって介助を受ける人を持ち上げたり抱きかかえることをしなくてよい。
【0022】
足(3)を、お尻の任意の部位に当て持ち上げ浮かすことができ、お尻の丸出し露出の表面積が広く現れ全体に手を回すことができ処置が容易になる。また、お尻と寝具との間に隙間を広くつくり、汚物を取り除く手指の動きが機敏にでき清拭が容易になる。また、困難といわれる陰部の清拭が容易にできる。
【0023】
本発明は合成樹脂材料またはゴム材で一体に成型されているので、直接汚物にあてたまま部分浴ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面図
【図2】 立面図
【図3】 底面図
【図4】 本発明の斜視図である。
【図5】 足(3)をA−Aに切断した中空体の軸(4)の凹凸の波形(5)の断面図である。
【符号の説明】
1 四面体
2 先端
3 足
4 中空体の軸
5 凹凸の波形
6 凹凸間の距離
7 四面体の中心部
Claims (1)
- 柔軟性と弾力性を有する材で作成した、四面体(1)の頂点を、それぞれ先端(2)とする4本の足(3)から成り、足(3)は中空体の軸(4)にし凹凸の波形(5)に形成する。凹凸の波形(5)が伸縮運動をすることを特徴とする体位支え具。
Priority Applications (1)
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JP2001209965A JP3666425B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 体位支え具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001209965A JP3666425B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 体位支え具 |
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JP3666425B2 true JP3666425B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=19045531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001209965A Expired - Fee Related JP3666425B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 体位支え具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3666425B2 (ja) |
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2001
- 2001-06-07 JP JP2001209965A patent/JP3666425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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JP2002360386A (ja) | 2002-12-17 |
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