JP3666368B2 - 電子楽器の外装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、譜面台を備えた電子楽器の外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、楽器の外装構造において、譜面台の角度が変更可能に構成された譜面台の取り付け構造が知られている。例えば、ピアノ本体の上前板の前面に譜面台を回動自在に設け、ピンと係止部との係合により譜面台の傾きを所定の角度で保持するようにしたものがある。この譜面台の取り付け構造では、譜面台側に回動自在に設けた支杆の先端部に上記ピンを設けると共に、ピアノ本体の上前板側に設けた受け具に上記係止部を形成し、譜面台を適当位置まで回動させて上記ピンと上記係止部とを係合させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の譜面台の取り付け構造では、譜面台を適当な角度で保持するための機構の主要な部分をピアノ本体の上前板側に構成する必要があるので、製造が容易でない。また、譜面台の回動操作に慣れないと、上記ピンと上記係止部とを正確に係合させることが困難である場合があり、常に円滑に係合させるためには譜面台保持機構に高い精度が必要とされる。従って、構成が複雑であるという問題があった。
【0004】
一方、電子楽器においては、音響特性向上のため比較的大きなスピーカボックスが設けられる場合がある。スピーカボックスの配設位置は種々あり得るが、大きいサイズのスピーカボックスになると、スペースの確保等が問題となる。一般的に、鍵盤の下方にはスペースがあるので、ここにスピーカボックスを配置することがある。しかしそうすると、演奏者にとって、音の「こもり」が起こるだけでなく、ひざがスピーカボックスに当たりやすいので、筐体全体を高くする必要がある。筐体全体を高くすると、こんどは演奏がしにくくなるので、結果としてスピーカボックスをあまり大きくできないという欠点があった。一方、例えば、スピーカボックスを鍵盤後部上方に設けることも考えられるが、鍵盤後部上方には通常譜面台が配置されるため、スピーカボックスのためにあまり大きいスペースを割くことができない。従って、譜面台及びスピーカボックスの配置に関し、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、構成を複雑化することなく、単純な操作にて譜面台を所望の角度に固定保持することができる電子楽器の外装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の電子楽器の外装構造は、電子楽器本体に連設固定された固定台と、前記固定台の上部前面に設けられた蝶番と、前記固定台に前記蝶番を中心として回動自在に取り付けられ角度変更可能に構成された譜面台と、前記固定台に回動自在に取り付けられたステイと、前記譜面台の裏面に設けられ、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるガイド部と、前記ステイを前記譜面台の方向に付勢する付勢手段とを備え、前記ガイド部に前記ステイの回動端部を嵌合させると共に、前記譜面台の回動に伴い前記ステイが回動し該ステイの回動端部が前記ガイド部にガイドされて前記ループ内をスライド移動可能に構成し、前記ステイの回動端部が前記ループにおける前記第1の溝にあるときに前記譜面台の回動操作を止めることで、前記付勢手段の付勢力により前記ステイの回動端部が前記譜面台の方向に移動し、該回動端部が前記第1の溝の係止部に係止されて前記譜面台が所定角度位置で保持され得るように構成したことを特徴とする。
【0007】
この構成により、譜面台の回動に伴いステイが回動し該ステイの回動端部がガイド部にガイドされてそのループ内をスライド移動する。ガイド部は、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるので、ステイの回動端部は、譜面台の回動の往行程では第1の溝をスライド移動して進み、譜面台の回動の復行程では第2の溝をスライド移動して戻る。そして、ステイの回動端部が前記ループにおける第1の溝にあるときに前記譜面台の回動操作を止めることで、付勢手段の付勢力により前記ステイの回動端部が前記譜面台の方向に移動し、該回動端部が前記第1の溝の係止部に係止されて前記譜面台が所定角度位置で保持される。ガイド部は、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるので、譜面台を適当な位置まで回動させるという簡単な動作で所望の位置に固定保持することができる。また、ガイド部は譜面台の裏面に設けられるので、スピーカボックス等の固定台側に複雑な加工をする必要がなく、製造が容易である。よって、構成を複雑化することなく、単純な操作にて譜面台を所望の角度に固定保持することができる。
上記目的を達成するために本発明の請求項2の電子楽器の外装構造は、電子楽器本体に連設固定された固定台と、該固定台に回動自在に取り付けられ角度変更可能に構成された譜面台と、前記固定台に回動自在に取り付けられたステイと、前記譜面台の裏面に設けられ、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるガイド部と、前記ステイを前記譜面台の方向に付勢する付勢手段とを備え、前記ガイド部に前記ステイの回動端部を嵌合させると共に、前記譜面台の回動に伴い前記ステイが回動し該ステイの回動端部が前記ガイド部にガイドされて前記ループ内をスライド移動可能に構成し、前記ステイの回動端部が前記ループにおける前記第1の溝にあるときに前記譜面台の回動操作を止めることで、前記付勢手段の付勢力により前記ステイの回動端部が前記譜面台の方向に移動し、該回動端部が前記第1の溝の係止部に係止されて前記譜面台が所定角度位置で保持され得るように構成し、さらに、前記第1の溝と前記第2の溝との間に、一方向にのみ撓み得るように設けられた逆止部材を備え、該逆止部材が前記一方向に撓んだときにのみ、前記第1の溝と前記第2の溝とが連通状態とされて、前記ループにおける前記第1の溝から前記第2の溝への前記ステイの前記回動端部の移動が可能となるように構成したことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の電子楽器の外装構造は、上記請求項1または2記載の構成において、前記固定台は、鍵盤の後方において前記電子楽器本体の上部に配設されたスピーカボックスであって、前記電子楽器本体の略全幅に等しい幅を有することを特徴とする。
【0009】
この構成により、前記固定台は、鍵盤の後方において前記電子楽器本体の上部に配設されたスピーカボックスであって、前記電子楽器本体の略全幅に等しい幅を有するので、鍵盤後部上方(屋根板上方)のスペースを有効に利用して、内容積が大きいスピーカボックスを配設可能であり、良好な音響特性を得ることができる。さらに譜面台はスピーカボックスに設けられるので、譜面台の配置スペースも確保される。よって、譜面台及びスピーカボックスの機能を確保しつつ、部品点数の削減、楽器のコンパクト化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子楽器の外装構造の構成を示す側面図である。
【0012】
電子楽器本体10は、側板等の脚体101と該脚体101の上部に配設され鍵盤11及び音源等(図示せず)を内蔵した楽器筐体102とからなる。鍵盤11の後方における電子楽器本体10の上面10aには、スピーカボックス20(固定台)が配設されている。スピーカボックス20の前面20aには、譜面台30が取り付けられている。
【0013】
図2は、図1の左斜め上方(矢印A)からみたスピーカボックス20を示す平面図である。ただし、同図では、後述する譜面台30のガイド部33(33L、33R)に譜面台保持部Mのステイ50のピン53が嵌合していない状態が現されており、また、後述する蝶番38も譜面台30に固着されていない状態で示されている(組み付け後使用時にはありえない状態)。譜面台30は通常の使用時(起立状態)における角度位置に示されている。
【0014】
スピーカボックス20には、左右両側に側板63が固着されている。スピーカボックス20は、側板63を含み電子楽器本体10の略全横幅に亘る長さに形成され、また、図1に示すように、鍵盤11の後部近傍から電子楽器本体10の後部に亘る奥行きで構成されている。従って、電子楽器本体10の上面10aの上方スペースが最大限に利用され、スピーカボックス20のサイズ、特に内容積を大きくすることができ、良好な音響特性に寄与している。
【0015】
スピーカボックス20には、スピーカ21、22、サランネット39を取り付けるための止め孔23、ポート孔24、上当木61、下当木62、譜面台30を取り付けるための蝶番38等が設けられている。スピーカボックス20にはさらに、譜面台保持部Mが設けられ、この譜面台保持部Mに譜面台30を組み付けることで、後述するように譜面台30の回動及び固定保持が可能になっている。譜面台30は、スピーカボックス20の幅方向の略中央において、スピーカ21を覆わないような位置に配置される。これにより、スピーカボックス20において音のこもりが防止され、スピーカボックス20の良好な機能が維持される。
【0016】
スピーカボックス20は、後端下部(図1に示す矢印Bの指示部)において不図示の2つの蝶番により電子楽器本体10の上面10aの後部に固定されている。両側板63の演奏者側の内側面には、切り欠きが設けられ、この切り欠き内においてL字状の金具64が両側板63にそれぞれ取り付けられている。金具64を上方からネジで止め、電子楽器本体10の上面10a(正確には楽器筐体102を構成する側板の上端面)に固定することにより、スピーカボックス20が電子楽器本体10に対して固定される。上方からのネジ止めで固定できるので、組み付けや取り外し作業がやりやすく、また、金具64による固定を解けば、スピーカボックス20は上記蝶番により後方に回動可能であるので、保守等が行いやすい。また、サランネット39を被せれば金具64は見えなくなるので、見栄えがよい。
【0017】
図3は、譜面台保持部Mの部分拡大図である。また、図4は、譜面台30及びスピーカボックス20を含む譜面台保持部M近傍の部分断面図である。図4は、譜面台保持部Mの幅方向における略中央で切断した場合の断面を示すものである。以下、図3、図4を参照して説明する。
【0018】
図4に示すように、スピーカボックス20の前面20aには、固定部材55がさらネジ等で固定され、譜面台保持部Mはこの固定部材55を介して前面20aに固定されている。固定部材55には回動軸51が設けられ、回動軸51には、ステイ50が、該回動軸51を中心に回動自在に支持されている。ステイ50はまた、回動軸51の近傍に設けられたコイルバネ52により常に上方(図4の時計方向)に付勢されている。図3では、譜面台30は組み付け前であるので、ステイ50は自由状態であり、コイルバネ52の付勢力により回動終端に位置している。ステイ50の先端には、左右両側に円筒状のピン53(回動端部)が突設されている。
【0019】
譜面台30は譜面板32に譜面受け31が連結されて構成される。スピーカボックス20の前面20aには、上部に上当木61、下部に下当木62がそれぞれ設けられ、上当木61には蝶番38が設けられている。蝶番38は一方の板片が譜面板32に、他方の板片が上当木61にそれぞれネジで固着され、これにより、譜面台30が蝶番38を中心として回動自在に支持されている。なお、譜面台30は、少なくとも図4に示す起立状態(譜面板32がスピーカボックス20の前面20aと平行な状態)から水平状態(譜面板32がスピーカボックス20の天面20bと平行な状態)まで回動可能である。
【0020】
蝶番38がスピーカボックス20の上端で且つ前端の近傍(すなわちスピーカボックス20の前端頂部近傍)に設けられているので、蝶番38を中心に回動する行程において、譜面台30の最上部が上方や奏者側に著しく突出することがなく、コンパクトになっている。また、小回り構造で操作がしやすい。すなわち、スピーカボックス20の配設において、電子楽器本体10の上面10aの上方スペースであって譜面台30の後方のスペースを有効利用したことで、良好な音響特性を確保しつつスピーカボックス20の高さを低く抑えることが可能となった反面、譜面台30の高さがスピーカボックス20よりも高くなったが、譜面台30の回動中心である蝶番38の上記配置によって、その弊害が緩和されている。
【0021】
図4に示すように、譜面台30の譜面板32の裏面には、ガイド部33が設けられている。ガイド部33は、合成樹脂等で構成され、左右略対称に2つ(33L、33R)設けられる(図3)。譜面板32の裏面には、取り付け用凹部36が形成され(図3、図4)、ガイド部33はここに固着されている。取り付け用凹部36の底面36aによりガイド部33の位置決めがなされると共に、取り付け用凹部36を設けたことで譜面板32とスピーカボックス20の前面20aとの間隔を狭めることができる。
【0022】
ガイド部33には、長手方向に延びるリブ状のパーテーション34とそれに連設された逆止部材35(逆行停止部材)とが設けられ、パーテーション34の譜面板32側に第1の溝33aが、反譜面板32側に回帰用のストレート状の第2の溝33bがそれぞれ形成されている。第1の溝33aにおける譜面板32側には複数の係止部37が形成されている。
【0023】
逆止部材35は、パーテーション34を基端として譜面板32の上端方向に延び、弾性を有する。逆止部材35の先端部は、譜面板32方向への撓みが抑止される一方、反譜面板32方向へは撓むことが可能になっており、反譜面板32方向へ撓んだときには、第1の溝33aと第2の溝33bとが連通して1つのループが形成されるようになっている。
【0024】
譜面台30を譜面台保持部Mに組み付けた状態では、図4に示すように、第1の溝33a乃至第2の溝33bに、ステイ50の先端部のピン53が嵌合されている。ピン53は両溝33a、33b内を摺動して移動可能な大きさに形成されている。係止部37は、ピン53が係脱可能な大きさに形成されている。
【0025】
かかる構成において、譜面台30を所望の角度に調節する動作を説明する。
【0026】
まず、譜面台30の起立状態(譜面板32がスピーカボックス20の前面20aと平行な状態)では、ステイ50のピン53はガイド部33の第1の溝33a内における譜面受け31側にあり、コイルバネ52の付勢作用によって譜面板32方向に適当に押しつけられている。譜面台30を図4の時計方向に回動させていくと、ピン53は第1の溝33aにガイドされて譜面板32の上端方向にスライド移動していく。適当な角度で譜面台30の回動を止め、手を離すと、譜面台30はその自重で反時計方向に少し回動するが、その際、ピン53は常に譜面板32側に付勢されているので、最寄りの(ピン53より譜面受け31側の直近の)係止部37に嵌合し、係止される。これにより、譜面台30が所望角度で保持される。なお、このとき、蝶番38、回動軸51及びピン53の3点により、譜面台30が所定角度に規定されて支持されることになる。
【0027】
なお、譜面台30の回動の往行程では、ピン53が係止部37の入り口37aから次の係止部37の入り口37aに移動するとき、コイルバネ52の付勢作用により、ピン53がジャンプして「カチッ」と音がするので、奏者はこの音を合図に譜面台30を戻せば、所望の角度に容易に調節することができる。どの位置で保持されるかが譜面台30の裏面をみなくてもほぼわかり、また、一旦設定した角度が気に入らなければ、さらに時計方向に譜面台30を回動させればよいので、使い勝手が良好である。
【0028】
譜面台30をさらに時計方向に回動させると、ピン53は係止部37から抜け、譜面台30が水平状態(譜面板32がスピーカボックス20の天面20bと平行な状態)になると、ピン53は逆止部材35を撓ませ、第1の溝33aから第2の溝33bに移動する。その後、譜面台30を反時計方向に回動させていくと、ピン53は第2の溝33bにガイドされて譜面受け31方向にスライド移動していき、譜面台30が元の起立状態に戻る。
【0029】
このように、ループを形成する第1、第2の溝33a、33b、係止部37、及びコイルバネ52の付勢作用が相まって、単純な動作にて自動に近い態様で譜面台30の固定角度を調節することができる。
【0030】
本実施の形態によれば、蝶番38で譜面台30を回動自在に支持すると共に、係止部37を有する第1の溝33aと回帰用の第2の溝33bとでループが形成されるガイド部33により、ステイ50のピン53をガイドし、所望位置の係止部37でピン53が係止されるようにしたので、譜面台30を適当な位置まで回動させるという簡単な動作で所望の位置に固定保持することができる。また、ガイド部33は譜面板32の裏面に設けたので、スピーカボックス20側には固定部材55、ステイ50、コイルバネ52等の配設だけで済み、複雑な加工をする必要がなく、製造が容易である。よって、構成を複雑化することなく、単純な操作にて譜面台を所望の角度に固定保持することができる。
【0031】
また、スピーカボックス20を、鍵盤後方であって電子楽器本体10の上方に配設したので、鍵盤後部上方(屋根板上方)のスペースを有効に利用して、内容積が大きいスピーカボックスを配設可能であり、良好な音響特性を得ることが容易である。さらに譜面台30はスピーカボックス20に取り付けたので、譜面台30の配置スペースにも支障がない。さらに、譜面台30の回動中心である蝶番38をスピーカボックス20の前端頂部近傍に配置したことで、譜面台30があらゆる角度において上方や奏者側に大きく突出することが防止され、楽器が大型化したり演奏の邪魔になったりすることが回避される。よって、譜面台及びスピーカボックスの機能を確保しつつ、部品点数の削減、楽器のコンパクト化を図ることができる。
【0032】
また、譜面台30を角度変更自在にしたことで、大人から子供まで対応でき、身長に合わせ好みの角度で使用することができる。その他、本電子楽器のような鍵盤楽器をマスター(指導者)として、合奏や合唱の練習をする場合、指導者は片手で伴奏または各パート、他方の手で指揮をとって練習するような場合がある。そのような場合、鍵盤楽器以外の奏者は、指導者の合図が見えにくいので、指導者は立って鍵盤を演奏する場合がある。すなわち、立って演奏したり座って演奏したりという繰り返しが頻繁に行われる場合がある。その場合でも、簡単な操作で譜面台30の角度変更ができるので、見やすい角度にすぐさま調節することができ、有用である。
【0033】
なお、譜面台30は水平状態まで回動可能に構成したが、これに限るものでなく、譜面受け31等の譜面台30の出っ張り部分の位置を考慮して、必要最低限の角度を回動終端に設定すればよい。また、譜面台30を水平状態にしたとき、譜面台30の表面を簡易的な机として利用することも可能である。その際、ステイ50の強度を高く設定する必要がある。これにより、立って演奏する場合や、本番に向けてのアーティキュレーションの楽譜への書き込み時等に便利である。
【0034】
なお、左右のガイド部33L、33Rは樹脂で一体に形成してもよい。その場合は、ピン53をガイド部33に最初に組み付ける際に入り口が必要となる。この入り口は、ステイ50のピン53が第1の溝33a、第2の溝33bに常時嵌合する部分以外の位置(上記ループ以外の位置)に設けるようにする。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1、2に係る電子楽器の外装構造によれば、構成を複雑化することなく、単純な操作にて譜面台を所望の角度に固定保持することができる。
【0036】
請求項3に係る電子楽器の外装構造によれば、譜面台及びスピーカボックスの機能を確保しつつ、部品点数の削減、楽器のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電子楽器の外装構造の構成を示す側面図である。
【図2】 図1の左斜め上方(矢印A)からみたスピーカボックスを示す平面図である。
【図3】 譜面台保持部Mの部分拡大図である。
【図4】 譜面台及びスピーカボックスを含む譜面台保持機構近傍の部分断面図である。
【符号の説明】
10 電子楽器本体、 10a 上面、 20 スピーカボックス(固定台)、 30 譜面台、 31 譜面受け、 32 譜面板、 33 ガイド部、 33a 第1の溝、 33b 第2の溝、 35 逆止部材、 36 取り付け用凹部、 37 係止部、 38 蝶番、 50 ステイ、 51 回動軸、 52 コイルバネ、 53 ピン(回動端部)、 M 譜面台保持部
Claims (3)
- 電子楽器本体に連設固定された固定台と、
前記固定台の上部前面に設けられた蝶番と、
前記固定台に前記蝶番を中心として回動自在に取り付けられ角度変更可能に構成された譜面台と、
前記固定台に回動自在に取り付けられたステイと、
前記譜面台の裏面に設けられ、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるガイド部と、
前記ステイを前記譜面台の方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記ガイド部に前記ステイの回動端部を嵌合させると共に、前記譜面台の回動に伴い前記ステイが回動し該ステイの回動端部が前記ガイド部にガイドされて前記ループ内をスライド移動可能に構成し、
前記ステイの回動端部が前記ループにおける前記第1の溝にあるときに前記譜面台の回動操作を止めることで、前記付勢手段の付勢力により前記ステイの回動端部が前記譜面台の方向に移動し、該回動端部が前記第1の溝の係止部に係止されて前記譜面台が所定角度位置で保持され得るように構成したことを特徴とする電子楽器の外装構造。 - 電子楽器本体に連設固定された固定台と、
該固定台に回動自在に取り付けられ角度変更可能に構成された譜面台と、
前記固定台に回動自在に取り付けられたステイと、
前記譜面台の裏面に設けられ、係止部を有する第1の溝と回帰用の第2の溝とでループが形成されるガイド部と、
前記ステイを前記譜面台の方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記ガイド部に前記ステイの回動端部を嵌合させると共に、前記譜面台の回動に伴い前記ステイが回動し該ステイの回動端部が前記ガイド部にガイドされて前記ループ内をスライド移動可能に構成し、
前記ステイの回動端部が前記ループにおける前記第1の溝にあるときに前記譜面台の回動操作を止めることで、前記付勢手段の付勢力により前記ステイの回動端部が前記譜面台の方向に移動し、該回動端部が前記第1の溝の係止部に係止されて前記譜面台が所定角度位置で保持され得るように構成し、
さらに、前記第1の溝と前記第2の溝との間に、一方向にのみ撓み得るように設けられた逆止部材を備え、該逆止部材が前記一方向に撓んだときにのみ、前記第1の溝と前記第2の溝とが連通状態とされて、前記ループにおける前記第1の溝から前記第2の溝への前記ステイの前記回動端部の移動が可能となるように構成したことを特徴とする電子楽器の外装構造。 - 前記固定台は、鍵盤の後方において前記電子楽器本体の上部に配設されたスピーカボックスであって、前記電子楽器本体の略全幅に等しい幅を有することを特徴とする請求項1または2記載の電子楽器の外装構造。
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