JP3665142B2 - ベニヤ単板縦接合装置及びベニヤ単板縦接合方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維方向の両端部が繊維方向にスカーフカットされているベニヤ単板を繊維方向に接合するベニヤ単板縦接合装置及びベニヤ単板縦接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特公平2−13612号公報には、ベニヤ単板(以下、単板という)繊維方向の先端部と後端部を順次スカーフカットし、次に先行単板の切断した後端部と次行単板の切断した先端部とを接着剤で接合し、そして接合終了後、次行単板の後端部を切断すると、ダンパー7で次行単板の後端部を上方の先端待機位置に揺動して待機させ、以下順次接合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術は次のような問題が生じる。接合した単板の後端部をダンパー7で上方に揺動するので、接合直後の単板の接合部に曲げ力が加わる。よって、曲げ力以上の強力な接合が必要となり、接合のために長い時間を必要としたり、高価な接着剤が必要となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような欠点を解消するため、単板の少なくとも一方のスカーフカット面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、単板をほぼ水平に保持する保持部と、単板繊維直交方向と平行な軸線を中心として往復回動させる回動機構とを有する保持機構と、保持機構を、単板の繊維方向に所定距離離れた接合位置にほぼ水平に往復動させる縦搬送機構と、接合位置に備えられ、先行単板の縦搬送方向上手側スカーフカット面に、保持機構で保持した単板の縦搬送方向下手側スカーフカット面を回動機構の回動により重ね合わせた部分を圧接解放する接合機構と、を具備することにより、接合直後の単板の接合部に曲げ力をほとんど加えない単板縦接合装置を構成し及び、先行単板の移動方向上手側スカーフカット面と後続単板の移動方向下手側スカーフカット面の少なくとも一方に接着剤を塗布した状態で、先行単板の前記スカーフカット面を所定の接合位置に待機させておき、後続単板の前記スカーフカット面を回動により前記先行単板の前記スカーフカット面と同一な面から遠ざかった状態に傾斜させ、次いで遅くとも該後続単板の前記スカーフカット面を前記同一な面まで回動させ終わるまでに前記接合位置まで移動させ、先行単板の前記スカーフカット面に重ね合わ接合することにより接合直後の単板の接合部に曲げ力をほとんど加えないよう構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
具体的には単板の繊維方向の両端部が繊維方向にスカーフカットされていて、且つ繊維方向の長さがほぼ一定な単板を順次繊維方向に接合する本発明の装置には、単板をほぼ水平に保持する保持部と、単板繊維直交方向と平行な軸線を中心として往復回動させる回動機構とを有する保持機構と、第1位置にある保持機構の保持位置に、単板があることを検知する検知器と、保持機構を、第1位置と単板の繊維直交方向に所定距離離れた第2位置との間をほぼ水平に往復動させる横搬送機構と、第1位置から第2位置への搬送路に備えられ搬送される単板の少なくとも一方のスカーフカット面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、保持機構を、第2位置と単板の繊維方向に所定距離離れた接合位置との間をほぼ水平に往復動させる縦搬送機構と、接合位置に備えられ、先行単板の縦搬送方向上手側スカーフカット面に、保持機構で保持した単板の縦搬送方向下手側スカーフカット面を回動機構の回動により重ね合わせた部分を圧接解放する接合機構と、接合された単板をほぼ水平に所定距離搬出する搬出機構と、検知器が第1位置にある保持機構の保持位置に単板があることを検知した信号により、保持機構の保持部を作動させて単板を保持し、次いで保持機構を横搬送機構により第2位置へ移動させた後停止させ、次に保持機構を縦搬送機構により接合位置に移動させた後停止させ一方保持機構が第2位置へ移動した後で遅くとも接合位置で停止するまでに回動機構により保持機構に保持された単板をほぼ水平な状態から所定角度回動させた後停止させ、次いで接合機構により所定時間単板を圧接した後に圧接を解放し一方保持機構が接合位置に移動した後で遅くとも接合機構で単板を圧接するまでに回動機構により単板をほぼ水平な状態に回動させて停止させ、次いで搬出機構により接合された単板をほぼ水平に所定距離搬出した後停止させ一方接合機構が単板を圧接した後で遅くとも搬出機構が搬出を開始するまでに保持機構による単板の保持を解放し、更には単板の保持を解放した後の保持機構を縦搬送機構と横搬送機構とにより第1位置まで移動させた後停止させ、以下同様に制御する制御機構と、を具備する事を特徴とする単板縦接合装置を提供するものである。
【0006】
又、繊維方向の長さがほぼ一定であって且つ同方向両端部がスカーフカットされた複数の単板を同方向に移動させつつ単板の回動によりスカーフカット面を重ね合わせ接合する本発明の方法では、先行単板の移動方向上手側スカーフカット面と後続単板の移動方向下手側スカーフカット面の少なくとも一方に接着剤を塗布した状態で、先行単板の前記スカーフカット面を所定の接合位置に待機させておき、後続単板の前記スカーフカット面を回動により前記先行単板の前記スカーフカット面と同一な面から遠ざかった状態に傾斜させ、次いで遅くとも該後続単板の前記スカーフカット面を前記同一な面まで回動させ終わるまでに前記接合位置まで移動させ終わらせ、先行単板の前記スカーフカット面に重ね合わせる事を特徴とする単板縦接合方法を提供するものである。
【0007】
先行単板の前記スカーフカット面を所定の接合位置に待機させておき、後続単板の前記スカーフカット面を回動により前記先行単板の前記スカーフカット面と同一な面から遠ざかった状態に傾斜させ、次いで遅くとも該後続単板の前記スカーフカット面を前記同一な面まで回動させ終わるまでに前記接合位置まで移動させ終わらせ、先行単板の前記スカーフカット面に重ね合わせ接合する。その結果、接合直後の単板の接合部には、曲げ力がほとんど加わらない。よって、曲げ力以上の強力な接合は必要としない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明をその第1実施例を示す図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る装置の概略を示す第1実施例の平面図、図2は正面図、図3は図1のEF視断面図、図4は図2のUV視断面図、図5〜図13は第1実施例の作動図である。ここで便宜上、単板で図1の矢印Q側端部を前端部と、同じく矢印P側端部を後端部という。尚搬入される単板は例えば、図4の単板Bで示す様に繊維方向前端部(縦定規61側)は繊維方向下方に、繊維方向後端部(縦定規61と反対側)は繊維方向上方にスカーフカットされていて、且つ繊維方向の長さがほぼ等しい。
【0009】
30は単板を検知する光電管又はリミットスイッチ等の検知器であり、検知器取付台32を介して後述する保持台21に取り付けられている。そして検知器30の検知信号は後述する制御器に送られる。
【0010】
21、23、25により単板を保持する保持機構が構成されている。21は保持する単板の単板繊維直交方向の長さ以上の長さを有するコの字状(図2参照)の保持台であり、内部に保持する単板の単板繊維直交方向の長さ以上の長さの昇降自在の加圧体23を備え、単板を上下より挟持する。25は保持台21内で加圧体23を昇降させるためのシリンダであり、ロッド部は加圧体23に連結されている。
【0011】
27、29、31、33により保持台21を回動させる回動機構が構成されている。33は搬送フレームである。27は回動軸であり、保持台21に固着されている。更に、回動軸27は保持台21を略水平に支持すべく、補助フレーム34、34に回動自在に取り付けられている。31は保持台21を回動させるためのサーボモータであり、本体は搬送フレーム33に取り付けられ、又サーボモータ31のモータ軸32は継手29を介して回動軸27と連結されている。
【0012】
35、37、39、41、43、45により搬送フレーム33を横方向(図1で矢印GHの方向)に往復動させる横搬送機構が構成されている。37は搬送フレーム33の横移動を案内するレールで、35は搬送フレーム33の底面に取り付けられている横摺動体であり、搬送フレーム33がレール37に沿って移動可能となっている。39はモータ台40を介してレール37に取り付けられているサーボモータであり、同じくレール37の他方側にはプーリー43が回転可能に、プーリー受台45を介して取り付けられている。41はサーボモータ39とプーリー43に渡って架けられているベルトであり、図3で上部を走行するベルト41の一部が搬送フレーム33の底面に固着されており、サーボモータ39の回動によるベルト41の走行により搬送フレーム33を介して保持台21が矢印GH方向に横移動する。
【0013】
47、49、51、53、55、57によりレール37を縦方向(図1で矢印PQ方向)に往復動させる縦搬送機構が構成されている。51は機台である。49はレール37の縦移動を案内するレールでレール37と直交して設けてあり、機台51に取り付けられている。47はレール37の底面に取り付けられている縦摺動体であり、レール37がレール49に沿って移動可能となっている。55はシリンダであり、図3に示す様に取付部はピン57を介して機台51に取り付けられ、又ロッド部は継手53を介してレール37に取り付けられており、シリンダ55の作動によりレール37を介して保持台21が矢印PQ方向に縦移動する。
【0014】
図1で70は機台51に取り付けられている支持台であり、単板を載置する際の位置決め用として縦定規61及び横定規63が取り付けられている。65は単板を載置する2列の載置台であり、図4に示すように保持台21のGHの方向への移動に妨げとならない間隔をおいて支持台70に取り付けられている。
【0015】
67、68、69により単板の繊維方向のスカーフカット面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構が構成されている。69は熱硬化性接着剤をいれる糊箱であり、支持台70に取り付けられている。67は単板に接着剤を塗布する糊ロールであり、単板前端部のスカーフカット面に対応すべく略円錐形で、後述するように保持台21で保持された単板Bが図1で実線で示す位置から矢印G方向に搬送される際、該スカーフカット面に当接可能な位置で、且つ糊箱69に回転可能に取り付けられている。68は糊ロール67を回転させるモータであり、糊箱69に取り付けられている。
【0016】
図3で位置関係がわかるように71、73、75により単板を繊維方向に接合する接合機構が構成されている。71、73は、単板の単板繊維直交方向の幅以上の長さの上下一対の下熱盤、上熱盤であり、各々ヒータ(図示せず)が内蔵され、接着剤の硬化温度に加熱されている。75は上熱盤73を上下動させるシリンダであり、ロッド部は上熱盤73に取り付けられていて、又シリンダチューブの取付部は機台51に取付られている。
【0017】
同じく図3で81、83により上記接合機構71、73、75で接合された単板の搬出機構が構成されている。81、83は単板を搬出する搬出ロールであり、単板搬出直交方向に単板の幅以上の長さを有し、且つ回転可能に機台51に支持され、且つ下方に位置する搬出ロール83には、間歇駆動装置としての、電動モータ(図示せず)がクラッチ機構(図示せず)を介して連結され、後述する制御器からの信号で、クラッチ機構が継断動作し、単板を繊維方向に所定距離搬出する。
【0018】
検知器30で単板を検知した検知信号に基づいて、サーボモータ39、シリンダ25、モータ68、サーボモータ31、シリンダ55、シリンダ75及び搬出ロール83の作動を後述するように制御する制御器(図示せず)を設ける。尚、制御器からは、検知器30の検知信号に基づいて、適宜タイマ及び/又はパルス等による遅延回路(図示せず)により、後述するように予め定められた時期に達すると各々を作動させる信号が出力される。
【0019】
次に、上記のように構成されている第1実施例の作用を、図1乃至図13に従って説明する。初期状態では、搬送フレーム33を図1の実線の位置からサーボモータ39の回動によるベルト41の走行で矢印Hの方向に移動させ、便宜上保持台21のみ2点鎖線で示す第1位置で、保持台21が停止待機するように搬送フレーム33を停止させ、加圧体23は下降させておく。また予め、同様に繊維方向端部をスカーフカットされた単板Aを、図1、図3で示すように、スカーフカット面の中央部が下熱盤71上の中央部にある状態で搬出ロール81、83で保持された位置に待機させておく。
【0020】
上記初期状態において、単板Bを手作業で載置台65上へ、図1の矢印Qの方向に供給し縦定規61及び横定規63に当接させ位置決めする。この供給では、前記のように保持台21が待機しているので、単板Bは図4から明らかなように、保持台21の加圧体23が下降してできている空間へ挿入されることになる。また、単板Bを挿入することで検知器30に検知され、検知信号が制御器に送られる。
【0021】
その結果所定時間後、制御器から信号が出され、シリンダ25のロッドを伸長させて、加圧体23を上昇させ、単板Bを保持台21と加圧体23とで挟持し、要部だけを示した図5の状態になる。尚、図5、図6では位置の関係上単板A、下熱板71、上熱板73、搬出ロール81、83も示してある。
【0022】
遅延回路により前記単板Bを挟持するために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ39を矢印S方向(図2参照)に回転させて、横摺動体35をレール37に沿って摺動させることにより、保持台21を矢印G方向(図1参照)に移動させる。サーボモータ39を予め設定したパルス数だけ回転させた後停止させると、保持台21は第2位置であるところの図1の実線で示す位置に移動し終える。この移動により、糊ロール67に単板Bの前端部のスカーフカット面が当接して、接着剤が塗布される。
【0023】
サーボモータ39の回転停止後、制御器から信号が出され、回動軸27に連結されたサーボモータ31により単板Bの前端部を上昇させる方向即ち図3で矢印L方向に回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転させた後停止させると、図6の状態となっている。
【0024】
サーボモータ31の回転停止後、制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを収縮させて、縦摺動体47をレール49に沿って摺動させることにより、保持台21を矢印Q方向(図1参照)に移動させる。シリンダ55のロッドが収縮し終え停止すると、単板Bの前端部のスカーフカット面の中央部が下熱盤71のほぼ中央部まで移動(図7の状態)している。
【0025】
遅延回路によりシリンダ55のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、回動軸27に連結されたサーボモータ31を前記とは逆方向の矢印M方向(図3参照)に回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転させた後停止させると、保持台21で保持している単板Bがほぼ水平となり、単板Bの前端部のスカーフカット面が単板Aの後端部のスカーフカット面に当接(図8の状態)している。
【0026】
サーボモータ31の回転停止後、制御器から信号が出され、シリンダ75のロッドを伸長させて上熱盤73を下降させ、単板Aの後端部のスカーフカット面に単板Bの前端部のスカーフカット面を所定時間加熱圧接(図9の状態)する。
【0027】
遅延回路によりシリンダ75のロッドが伸長し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ25のロッドを収縮させて、加圧体23を下降(図10の状態)させ保持台21による単板Bの保持を解放する。
【0028】
遅延回路によりシリンダ25のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを伸長させて、縦摺動体47をレール49に沿って摺動させることにより、保持台21を矢印P方向(図1参照)に移動させる。シリンダ55のロッドが伸長し終えると、保持台21が第2位置(図1、図11の状態)に移動し終える。
【0029】
遅延回路によりシリンダ55のロッドが伸長し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ39を矢印R方向(図2参照)に回転させてベルト41を走行させ、横摺動体35をレール37に沿って摺動させることにより、保持台21を矢印H方向(図1参照)に移動させる。サーボモータ39を予め設定したパルス数だけ回転させた後停止させると、保持台21は第1位置であるところの図1の二点鎖線で示す位置に移動し終える。
【0030】
一方、接合機構では接着剤が硬化し単板Aと単板Bとのスカーフカット面とが接合されるのに充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ75のロッドを収縮させて、上熱盤73を上昇(図12の状態)させる。
【0031】
遅延回路によりシリンダ75のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、搬出ロール81、83を作動させて接合した単板を搬出する。搬出ロール81、83を予め設定したパルス数だけ作動させて停止させると、接合した単板Bの後端部のスカーフカット面の中央部が下熱盤71の中央部へ移動(図13の状態)し終わる。
【0032】
第1位置に移動した保持台21は、前述と同様に次に接合すべき単板を挟持し第2位置へ移動するが、第2位置へ移動後は該次に接合すべき単板の前端部を図6に示した状態に上昇待機させておき、単板Aと接合された次行単板Bが図13で示す位置まで移動終了した信号を制御器に送り、該信号を受けた制御器からの信号でシリンダ55の収縮作動を行い保持台21を図7と同様に移動させ以下同様に接合する。
【0033】
上記動作の繰り返しにより、先行単板の後端部のスカーフカット面に次行単板の前端部のスカーフカット面を順次接合するのである。
【0034】
尚、第1実施例では、サーボモータ31で回動軸27を回動させているが、回動軸27にアーム(図示せず)を介してシリンダ(図示せず)を連結させ、そのシリンダのロッドの伸長、収縮により回動軸27を回動させても良い。
【0035】
次に、第2実施例は、第1実施例とほぼ同様の構成であるが、以下の点を変更する。単板の前端部だけでなく後端部にも接着剤を塗布可能とするべく、図1での67、68、69からなる接着剤塗布機構と同じ機構を、図示はしないが単板を保持した保持台21が第1位置から第2位置へ移動する移動路をはさみ反対側で、常時回転する糊ロール67を移動する単板側に向けた対称な状態で配置する。また、保持台21は後述するようにサーボモータ31により正逆いずれの方向にも設定量回動可能とする。更には、接合機構の下熱盤71も上熱盤73と同様に上下動可能とする。一方接合される単板はすべて、例えば図14の単板Fで示すように、上面が原木から切削される際の表側でありまた左右方向が繊維方向であるが、繊維方向の前端部及び後端部が台形状にスカーフカットされており、且つ繊維方向の長さがほぼ等しい。
【0036】
続いて、第2実施例の作用を、第1実施例で用いた図1乃至図3及び図14乃至図30の作動図に従って説明する。初期状態では、接合機構の上熱盤73及び下熱盤71を後述する接合位置から互いに離れた図14に示す位置に待機させ、また予めスカーフカットされた単板Eを、スカーフカット面の中央部が下熱盤71の上方中央部にある状態であって且つ搬出ロール81、83で保持された位置に待機させておく。その他は第1実施例と同様に待機させる。
【0037】
上記初期状態において、単板Fを手作業で第1実施例と同様に第1位置である載置台65上へ繊維方向に供給し位置決めすると、検知器30に検知され、検知信号が制御器に送られる。
【0038】
同じく検知器30の単板Fの検知信号により制御器から信号が出され、シリンダ25のロッドを伸長させて、加圧体23を上昇させ、単板Fを保持台21と加圧体23とで挟持し、図14の状態になる。
【0039】
次いで第1実施例と同様に、サーボモータ39を回転させて、保持台21を第2位置に移動させた後停止させる。この移動により、単板Fの前端部及び後端部のスカーフカット面が各々の糊ロール67に当接して、接着剤が塗布される。
【0040】
保持台21が第2位置に停止した後、制御器から信号が出され、サーボモータ31により保持台21を時計回りに回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転(約200度)させた後停止させると、保持台21により、単板Fが反転し更に後端部のスカーフカット面が下方(図15の状態)に下がっている。
【0041】
サーボモータ31の回転停止後、制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを収縮させて、保持台21を図1で矢印Q方向に移動させる。シリンダ55のロッドが収縮し終えると、単板Fのスカーフカット面の中央部が下熱盤71の上方でほぼ中央部まで移動(図16の状態)している。
【0042】
遅延回路によりシリンダ55のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ31により保持台21を反時計回りに回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転(約20度)させた後停止させると、保持台21で保持している単板Fがほぼ水平となり、反転した単板Fのスカーフカット面が単板Eの後端部のスカーフカット面に当接(図17の状態)している。
【0043】
サーボモータ31の回転停止後、制御器から信号が出され、上熱盤73を下降、下熱盤71を上昇させ、単板Eのスカーフカット面に反転した単板Fのスカーフカット面を所定時間加熱圧接(図18の状態)する。
【0044】
遅延回路により上熱盤73の下降、下熱盤71の上昇し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ25のロッドを収縮させて、加圧体23を上昇(図19の状態)させ単板Fの挟持を解放する。
【0045】
遅延回路によりシリンダ25のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを伸長させて、保持台21を第2位置に移動させる。続いて移動後、図20に示すようにサーボモータ31により保持台21を反時計回りに回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転(180度)させた後停止させ、保持台21が第2位置で図20の状態になる。
【0046】
図20の状態になるのに充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ39を矢印R方向(図2参照)に回転させて、保持台21を第1位置に移動させ第1位置であるところの図1の二点鎖線で示す位置で停止待機させる。
【0047】
一方、接合機構では接着剤が硬化し単板Eと単板Fとのスカーフカット面とが接合されるのに充分な時間を経過した後後、制御器から信号が出され、上熱盤73を上昇、下熱盤71を下降(図21の状態)させる。
【0048】
遅延回路により上熱盤73が上昇、下熱盤71が下降し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、搬出ロール81、83を作動させて接合した単板を搬出する。搬出ロール81、83を予め設定したパルス数だけ作動させて停止させると、接合した単板Fのスカーフカット面の中央部が下熱盤71の中央部上方へ移動(図22の状態)し終わる。
【0049】
更に、続いて接合すべく載置台65へ単板Gを繊維方向に供給し位置決めすると、検知器30が検知して、検知信号が制御器に送られる。
【0050】
同じく検知器30の単板Gの検知信号により制御器から信号が出され、単板Gを保持台21と加圧体23とで挟持し、図22の状態になる。
【0051】
遅延回路により前記単板Gを挟持するために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ39を回転させて、同様に保持台21を第2位置に移動させ、図1の実線で示す位置で待機させる。この移動により、単板Gの両端部のスカーフカット面が各々の糊ロール67に当接して、接着剤が塗布される。
【0052】
サーボモータ39の回転停止後、制御器から信号が出され、サーボモータ31により保持台21を反時計回りに回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転(約20度)させた後停止させると、単板Gの前端部のスカーフカット面が上方(図23の状態)に上がった状態となっている。
【0053】
サーボモータ31の回転停止後、先の単板E、Fの接合が終了し単板Fが図23に示す位置に移動し終えていると制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを収縮させて、保持台21を図1で矢印Q方向に移動させる。シリンダ55のロッドが収縮し終えると、単板Gの前端部のスカーフカット面の中央部が下熱盤71の中央部上方まで移動(図24の状態)している。
【0054】
遅延回路によりシリンダ55のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ31により保持台21を図24の状態から時計回りに回転させる。サーボモータ31を予め設定したパルス数だけ回転(約20度)させた後停止させると、保持台21で保持している単板Gがほぼ水平となり、単板Gの前端部のスカーフカット面が単板Fのスカーフカット面に当接(図25の状態)している。
【0055】
サーボモータ31の回転停止後、制御器から信号が出され、上熱盤73を下降、下熱盤71を上昇させて、単板Fのスカーフカット面に単板Gの前端部のスカーフカット面を所定時間加熱圧接(図26の状態)させる。
【0056】
遅延回路により上熱盤73を下降、下熱盤71を上昇し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ25のロッドを収縮させて、加圧体23を下降(図27の状態)させ、単板Gの挟持を解放する。
【0057】
遅延回路によりシリンダ25のロッドが収縮し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、シリンダ55のロッドを伸長させて、保持台21を第2位置に移動させる。シリンダ55のロッドが伸長し終えると、保持台21が第2位置(図28の状態)に移動し終える。
【0058】
遅延回路によりシリンダ55のロッドが伸長し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、サーボモータ39を矢印R方向(図2参照)に回転させて、保持台21を第1位置に移動させ、第1位置であるところの図1の二点鎖線で示す位置で停止待機させる。
【0059】
同様に、単板F、Gを接合するために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、上熱盤73を上昇、下熱盤71を下降(図29の状態)させる。
【0060】
遅延回路により上熱盤73が上昇、下熱盤71が下降し終えるために充分な時間が経過した後、制御器から信号が出され、搬出ロール81、83を作動させて接合した単板を搬出する。搬出ロール81、83を予め設定したパルス数だけ作動させて停止させると、接合した単板Gの後端部のスカーフカット面の中央部が下熱盤71の中央部上方へ移動(図30の状態)し終わる。
【0061】
次に接合すべき単板が同様に第1位置である載置台65上へ供給し位置決めされると、先に示した単板Fと同様に途中で上下を反転され単板Gと接合され、更に接合すべき単板が第1位置に供給されると、今度は単板Gと同様に途中で反転されることなく接合されるのである。
【0062】
上記動作の繰り返しにより、一枚おきに単板を反転させて、先行単板のスカーフカット面に次行単板のスカーフカット面を順次接合するのである。
【0063】
以上のように単板を1枚毎に反転して接合すれば、接合された単板群は、原木から切削される際の表側の部分と裏側の部分とが交互に反転された状態の単板が接合されていることになる。そして、これら接合された単板群を他の板材と接着して合板、LVLの製品を製造した際は、ひねりが少なくなる効果がある。
【0064】
尚、第1実施例では単板B、第2実施例では単板Fが第1位置(図1参照)であるところの、縦定規61及び横定規63に当接されて載置台65上に載置する場合を示したが、予め単板の前端部及び/又は後端部のスカーフカット面に接着剤が塗布されている単板を二点鎖線(図1、図3参照)で示す位置に設けた定規62に当接させて、第2位置に位置する保持台21と加圧体23との間の所定位置に供給するように構成することで、横搬送機構と接着剤塗布機構とを省略しても良い。
【0065】
尚、第1実施例の図6から図7に至る工程、及び第2実施例の図15から図16に至る工程及び図23から図24に至る工程に於いて、保持台21を、第2位置で各図での時計回りまたは反時計回りに回動させ単板を傾斜した状態に保持した後に接合機構に向けて移動させ、接合機構である上熱盤73及び下熱盤71の箇所に到達した後に前記とは逆方向に回動させ、保持台21で保持している単板の前端部のスカーフカット面と搬出ロール81、83で保持されている単板の後端部のスカーフカット面とを圧接したが、次のように変更しても良い。第2位置で保持台21により単板を傾斜した状態に保持し、第2位置から上熱盤73及び下熱盤71の箇所に到達するまでの間に徐々に単板が水平方向となるように回動させ始め、該到達と同時に回動を終了させ両スカーフカット面を圧接するようにしても良い。また第2位置では単板を傾斜した状態とせず、保持台21を第2位置から上熱盤73及び下熱盤71の箇所に向けて移動させ始めた後に回動させ単板を一旦傾斜状態とし、次いで上熱盤73及び下熱盤71の箇所に到達するまでの間に単板が水平となるように回動させても良い。更につけ加えるなら、単板に接着剤塗布機構により接着剤が塗布された後であれば、保持台21により単板をいつ前記傾斜状態にしても良い。
【0066】
尚、単板を保持する構成として、単板を表裏両面から挟持する保持台21を示したが、保持台21に代えてバキューム装置を用いて単板表裏の一方側の面を吸引し保持しても良く、また表面に多数の針状の突刺体を備えた突刺部材を用い突刺体で単板を突刺して保持しても良い。
【0067】
尚、スカーフカット面の形状は直線に限定されるものではなく、段付き(図31A、B参照)及び波型(図31C、D参照)でも良い。要は次行単板の前端部を回動させたとき、先行単板の後端部に一致する形状であれば良い。
【発明の効果】
本発明では先行単板の前記スカーフカット面を所定の接合位置に待機させておき、後続単板の前記スカーフカット面を回動により前記先行単板の前記スカーフカット面と同一な面から遠ざかった状態に傾斜させ、次いで遅くとも該後続単板の前記スカーフカット面を前記同一な面まで回動させ終わるまでに前記接合位置まで移動させ終わらせ、先行単板の前記スカーフカット面に重ね合わせ接合するので、接合直後の単板の接合部には、曲げ力がほとんど加わらない。よって、曲げ力以上の強力な接合は必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図である。
【図2】第1実施例の正面図である。
【図3】図1のAA視図である。
【図4】第1実施例の作動図である。
【図5】第1実施例の作動図である。
【図6】第1実施例の作動図である。
【図7】第1実施例の作動図である。
【図8】第1実施例の作動図である。
【図9】第1実施例の作動図である。
【図10】第1実施例の作動図である。
【図11】第1実施例の作動図である。
【図12】第1実施例の作動図である。
【図13】第1実施例の作動図である。
【図14】第2実施例の作動図である。
【図15】第2実施例の作動図である。
【図16】第2実施例の作動図である。
【図17】第2実施例の作動図である。
【図18】第2実施例の作動図である。
【図19】第2実施例の作動図である。
【図20】第2実施例の作動図である。
【図21】第2実施例の作動図である。
【図22】第2実施例の作動図である。
【図23】第2実施例の作動図である。
【図24】第2実施例の作動図である。
【図25】第2実施例の作動図である。
【図26】第2実施例の作動図である。
【図27】第2実施例の作動図である。
【図28】第2実施例の作動図である。
【図29】第2実施例の作動図である。
【図30】第2実施例の作動図である。
【図31】スカーフカット形状のその他の形状図である。
【符号の説明】
21・・・・・・保持台
23・・・・・・加圧体
30・・・・・・検知器
31・・・・・・サーボモータ
55・・・・・・シリンダ
71・・・・・・下熱盤
73・・・・・・上熱盤
81,83・・・搬出ロール
Claims (2)
- ベニヤ単板の繊維方向の両端部が繊維方向にスカーフカットされていて、且つ繊維方向の長さがほぼ一定なベニヤ単板を順次繊維方向に接合する装置に於いて、
ベニヤ単板をほぼ水平に保持する保持部と、ベニヤ単板繊維直交方向と平行な軸線を中心として往復回動させる回動機構とを有する保持機構と、
第1位置にある保持機構の保持位置に、ベニヤ単板があることを検知する検知器と、
保持機構を、第1位置とベニヤ単板の繊維直交方向に所定距離離れた第2位置との間をほぼ水平に往復動させる横搬送機構と、
第1位置から第2位置への搬送路に備えられ、搬送されるベニヤ単板の少なくとも一方のスカーフカット面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、
保持機構を、第2位置とベニヤ単板の繊維方向に所定距離離れた接合位置との間をほぼ水平に往復動させる縦搬送機構と、
接合位置に備えられ、先行ベニヤ単板の縦搬送方向上手側スカーフカット面に、保持機構で保持したベニヤ単板の縦搬送方向下手側スカーフカット面を回動機構の回動により重ね合わせた部分を圧接解放する接合機構と、
接合されたベニヤ単板をほぼ水平に所定距離搬出する搬出機構と、
検知器が第1位置にある保持機構の保持位置にベニヤ単板があることを検知した信号により、保持機構の保持部を作動させてベニヤ単板を保持し、次いで保持機構を横搬送機構により第2位置へ移動させた後停止させ、次に保持機構を縦搬送機構により接合位置に移動させた後停止させ一方保持機構が第2位置へ移動した後で遅くとも接合位置で停止するまでに回動機構により保持機構に保持されたベニヤ単板をほぼ水平な状態から所定角度回動させた後停止させ、次いで接合機構により所定時間ベニヤ単板を圧接した後に圧接を解放し一方保持機構が接合位置に移動した後で遅くとも接合機構でベニヤ単板を圧接するまでに回動機構によりベニヤ単板をほぼ水平な状態に回動させて停止させ、次いで搬出機構により接合されたベニヤ単板をほぼ水平に所定距離搬出した後停止させ一方接合機構がベニヤ単板を圧接した後で遅くとも搬出機構が搬出を開始するまでに保持機構によるベニヤ単板の保持を解放し、更にはベニヤ単板の保持を解放した後の保持機構を縦搬送機構と横搬送機構とにより第1位置まで移動させた後停止させ、以下同様に制御する制御機構と、
を具備することを特徴とするベニヤ単板縦接合装置。 - 繊維方向の長さがほぼ一定であって且つ同方向両端部がスカーフカットされた複数のベニヤ単板を同方向に移動させつつベニヤ単板の回動によりスカーフカット面を重ね合わせ接合する方法であって、
先行ベニヤ単板の移動方向上手側スカーフカット面と後続ベニヤ単板の移動方向下手側スカーフカット面の少なくとも一方に接着剤を塗布した状態で、先行ベニヤ単板の前記スカーフカット面を所定の接合位置に待機させておき、後続ベニヤ単板の前記スカーフカット面を回動により前記先行ベニヤ単板の前記スカーフカット面と同一な面から遠ざかった状態に傾斜させ、次いで遅くとも該後続ベニヤ単板の前記スカーフカット面を前記同一な面まで回動させ終わるまでに前記接合位置まで移動させ終わらせ、先行ベニヤ単板の前記スカーフカット面に重ね合わせることを特徴とするベニヤ単板縦接合方法。
Priority Applications (1)
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| JP18565096A JP3665142B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ベニヤ単板縦接合装置及びベニヤ単板縦接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP18565096A JP3665142B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ベニヤ単板縦接合装置及びベニヤ単板縦接合方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH106307A JPH106307A (ja) | 1998-01-13 |
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| JP18565096A Expired - Fee Related JP3665142B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ベニヤ単板縦接合装置及びベニヤ単板縦接合方法 |
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| CN107263630B (zh) * | 2017-05-10 | 2023-12-22 | 广东澳林板业有限公司 | 一种单板搭接机 |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP18565096A patent/JP3665142B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH106307A (ja) | 1998-01-13 |
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