JP2001113503A - 単板接合装置及び生単板接合装置 - Google Patents

単板接合装置及び生単板接合装置

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JP2001113503A
JP2001113503A JP29789299A JP29789299A JP2001113503A JP 2001113503 A JP2001113503 A JP 2001113503A JP 29789299 A JP29789299 A JP 29789299A JP 29789299 A JP29789299 A JP 29789299A JP 2001113503 A JP2001113503 A JP 2001113503A
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Akiyuki Yamauchi
章行 山内
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Meinan Machinery Works Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直交搬送方式を採用する従来の単板接合装置
は,装置全体の配置構成がL字型となってしまう為に広
い設置場所が必要であった。また,単板の搬送方向と直
交する方向に備えた加圧装置に対して該単板の搬送方向
を90度変更したのち搬送して接合するものであるか
ら,接合する単板のケ引き幅を狭い単板から広い単板に
変更した場合,接合処理サイクルが遅くなり,生産性が
悪くなるという問題があった。 【解決手段】 本願発明の生単板接合装置では,搬送さ
れた生単板3を直線状に構成されたレール40を基準と
して水平方向に略90度回動させることにより,該生単
板3に先行して加圧装置18の接合位置で待機する先行
生単板3aの後端接合面に,後続の生単板である該回動
された生単板3bの前端接合面を整合したのち接合を行
うというものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は,合板,LVL,
LVBなどの板材を製造する際に用いるベニヤ単板の接
合装置に関し,更に詳しく述べると,ベニヤレース等を
用いて原木より切削されたベニヤ単板を乾燥した後に接
合する為の単板接合装置,或いは乾燥される前のベニヤ
単板(以下,生単板という)を接合する為の生単板接合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は,先に,特願平08‐20
9006号(特開平10‐34604号公報)『単板接
合装置及び単板の接合方法並びに接合単板及び単板搬送
方法』において,あばれのひどい単板同士を接合する際
に発生する問題点,例えば,接合面が外れてしまうと
か,或いは接合面は外れなくとも,これらあばれた単板
を用いて製造した合板,LVL等の製品自体にあばれが
生じて商品価値が低下するなどの問題点を解決すべく,
単板を接合する際に接合する一方の単板の木表と他方の
単板の木裏が同一面側となるようにそれぞれの単板の接
合面を整合させたのち押圧して単板を接合する技術を開
示した。尚,原木の樹心方向に向かった面を木裏,原木
の外周方向に向かった面を木表と呼ぶ。
【0003】従来技術について,図1乃至図6を用いて
その概略を説明する。図1は,生単板同士を接合する為
の生単板接合装置について説明する為の概略平面図であ
って,図1のA‐Aにおける断面を概略正面断面図とし
て図2に示す。尚,以後の図面は,技術が把握できる程
度に図を省略乃至は簡略化或いは理解を助ける為に寸法
を変更して記載するものとする。図中,10は生単板3
同士を接合する為の生単板接合装置である。生単板接合
装置置10は,生単板3を次工程へと搬送する為の単板
搬送装置5’と,生単板3の搬送方向と平行な両端部を
接合面に加工する為の接合面加工装置7と,加工された
接合面を乾燥する為の乾燥装置9と,生単板3を次工程
へ搬出する為の後述の整合装置15を備えた単板搬出装
置11と,乾燥された接合面の少なくとも一方の接合面
に熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置13と,先行
する生単板3a(以下,先行生単板という)の木表と後
続の生単板3b(以下,後続生単板という)の木裏が同
一面側となるように,先行生単板3aの後端接合面に後
続生単板3bの前端接合面を整合する為の整合装置15
と,整合された接合面同士を押圧加熱して接合する為の
加圧装置17と,接合された生単板3の後端接合面を後
続生単板3bの前端接合面との接合に備えるべく加圧装
置17の接合位置まで搬送する為の接合単板搬送装置1
9と,接合された生単板を所定長さに切断する為の定尺
切断装置21と,を備えている。
【0004】図3は,接合面の乾燥を終えた生単板3を
乾燥装置9から搬出する為の単板搬出装置11の概略正
面断面図である。単板搬出装置11は,乾燥装置9が生
単板3を保持している間にその生単板3を保持し,乾燥
装置9が生単板3の保持を解除した後に生単板3を保持
した状態で次工程の加圧装置17まで搬送する為の装置
であって,整合装置15を備えている。乾燥装置9から
単板搬出装置11へ受け渡された生単板3は,単板搬出
装置11が移動することにより乾燥装置9から搬出され
る。そして,搬出中の生単板3が塗布装置13を通過す
る際に,図1乃至図2に示した塗布ロール13aにスカ
ーフ接合面が接触することにより,接着剤13bはスカ
ーフ接合面へ塗布される。
【0005】整合装置15は,前工程において乾燥装置
9から単板搬出装置11へ生単板3が受け渡された状
態,即ち,図4に破線で示した状態から矢印方向に回転
させて反転することにより,生単板3の木裏が先行生単
板3a(図示せず)の木表と同一面側となるようにし
て,先行生単板3aの後端接合面に後続生単板3bの前
端接合面を整合するものである。尚,整合装置15は,
整合装置本体15aに備えられたモータ15cから駆動
力を受けて回動する連結軸15bにより,単板保持板1
1c,シリンダ11b及び保持定盤11jなどを任意位
置まで回動させることができる構成となっている。
【0006】図5は,整合装置15及び単板搬出装置1
1の正面図である。図1乃至図2に示したように,生単
板3は,単板搬出装置11に保持された状態でレール5
d及びレール11d上を移動して,次工程の加圧装置1
7に生単板3を搬送できる位置(以下,接合準備位置と
いう)に到達して停止すると,次に接合面同士を接合す
る方向である生単板3の搬送方向と直交する方向に生単
板3の搬送方向は変更され,レール11dと共に加圧装
置17に対して搬送が行われる。尚,上述の搬送方向と
直交する方向に搬送方向を変更して搬送することを直交
搬送と呼ぶことにする。
【0007】次に,図6は,単板搬出装置11,整合装
置15,加圧装置17,接合単板搬送装置19及び定尺
切断装置21などの概略側面断面図である。図6に示す
ように,加圧装置17の接合位置まで搬送された先行生
単板3aは,下単板保持板17f,上単板保持板17g
により保持され,後続生単板3bとの接合に備える。そ
して,単板搬出装置11により接合準備位置まで搬送さ
れた後続生単板3bの木裏は,整合装置15により先行
生単板3aの木表と同一面側となるように反転される
と,直交搬送された後,加圧装置17の下熱板17a及
び上熱板17bにより整合された接合面同士が押圧加熱
される。
【0008】このようにして接合面の押圧加熱が始まる
と,単板搬出装置11は生単板3の保持を解除した後,
反転された状態にある整合装置15を再度回動して元の
状態に戻し,次に接合する後続生単板3bを搬送すべく
乾燥装置9に向かう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】既に説明したように,
上述した従来の単板接合方法においては,生単板3は,
単板搬出装置11で保持された状態でレール5d及びレ
ール11dという二つのレール上を移動しながら接合準
備位置まで搬送された後,レール11dと共に加圧装置
17に向けて直交搬送されるものであるから,以下のよ
うな問題があった。
【0010】先ず,レールが二つに分かれていると,単
板搬出装置11をそれらのレールに沿って移動させる為
には,二つのレール同士を精度良く直線状となるように
整合してから,そのレール上を移動させる必要があっ
た。ところが,二つのレール同士を精度良く整合するこ
とは機械的にも容易ではなく,また精度良く整合したと
しても,単板搬出装置11がレールの繋ぎ目部分を通過
する際に,その繋ぎ目部分からレール用軸受11eの内
部に混入するごみなどが原因で,レール及びレール軸受
11eに異常摩耗が生じたり破損するなどの問題が起き
た。この為,時間の経過に伴って単板搬出装置11の搬
送が不安定になり,搬送の基準となるレールに対する生
単板3の相対的な位置関係(以下,単板の相対位置とい
う)が変化してしまい,その結果,接合面の整合精度が
低下して接合面の接合精度が悪くなるという問題が生じ
た。
【0011】また,直交搬送方式を採用するが故に,接
合する生単板3のケ引き幅が,例えば1尺幅の場合の接
合処理サイクルと,2尺或いは3尺というようにケ引き
幅が広くなった場合の接合処理サイクルとを比較した場
合,ケ引き幅の広い単板の方が接合処理サイクルが遅く
なるという問題があった。即ち,図7に示したように,
単板搬出装置11は,後続生単板3bを保持したまま距
離L1だけ移動して後続生単板3bの前端部と先行生単
板3aの後端部を接合位置で整合し,次いで加圧装置1
7が整合された生単板3の接合面同士を押圧加熱する
と,次に接合する生単板3を準備すべく,図中に破線で
示した位置から元の接合準備位置まで距離L1だけ移動
して戻る。これは,加圧装置17が接合面同士を押圧加
熱している間も単板搬出装置11が同じ位置に停止して
いると,単板搬出装置11が次に接合すべき生単板を準
備することができないので,その時間分だけロスタイム
となって接合処理サイクルが遅くなってしまうからであ
る。従って,押圧加熱中に次の接合に備えるべく後続生
単板3bを準備する為には,単板搬出装置11は,乾燥
装置9で待機する生単板3を迎え入れるべく乾燥装置9
まで移動しなければならない。この為,単板搬出装置1
1は一旦接合準備位置まで戻り,次にレール11d及び
レール5d上を移動して乾燥装置9に向かうのである。
尚,図7はケ引き幅が1尺の生単板を接合する場合を示
している。
【0012】次に,接合処理サイクルの違いについて,
図7に示した生単板3のケ引き幅が1尺の場合と,図8
に示した2尺の場合とで具体的に比較してみる。図7乃
至図8からも分かるように,単板搬送装置11が加圧装
置17に向かって移動する距離L1及びL2は,少なく
とも接合する生単板のケ引き幅以上の距離となってい
る。これは,加圧装置17が接合面を押圧加熱している
最中でも,単板搬送装置11が乾燥置9まで移動して後
続生単板3bを接合準備位置まで搬送できるようにする
為である。尚,図3乃至図5に示したような従来の装置
では,単板搬出装置11に備えた整合装置15の構造
が,生単板3を保持する為に一方側が開口する片持ち構
造となっているので,単板搬出装置11を乾燥装置9ま
で移動させる為には,先ず,単板搬出装置11は接合準
備位置まで戻り,それから乾燥装置9に向けて移動させ
る必要があった。図8はケ引き幅が2尺の場合である
が,接合準備位置から接合位置までの距離L2は,1尺
の場合の移動距離L1の少なくとも2倍以上となってい
る。この為,接合準備位置から接合位置まで移動する所
要時間も2倍以上となってしまうので,その分,接合処
理サイクルが遅くなってしまうのである。
【0013】また,直交搬送に起因する別な問題点とし
て,図1に示したように生単板接合装置10と接合生単
板30とが全体的にL字型の設置構成となってしまうの
で,装置を設置する際にはかなり広い場所が必要とされ
た。
【0014】また,上述の直交搬送に起因して生じる問
題ではないが,図7乃至図8に示したように,接合中の
生単板3の後端部分が加圧装置17から飛び出た状態に
あると,当然のことながら後続生単板3bの前端部を接
合位置まで供給できないという問題があった。これは,
接合面の押圧加熱時間が前工程における処理時間よりも
長い場合に起こる問題である。この為,押圧加熱が終了
して先行生単板3aの後端部が接合位置まで移動した後
でなければ,後続生単板の前端部を加圧装置17まで供
給できなかった。従って,押圧加熱が終了するまで待機
している時間分だけロスタイムが発生し,その結果接合
処理サイクルが遅くなるという問題も生じていた。
【0015】以上述べたように,本願発明の目的は,接
合する単板或いは生単板のケ引き幅を変更しても接合処
理サイクルが遅くならず,また機械を設置する際に設置
スペースの少ない装置を提供すると共に,単板同士の接
合精度を維持することにある。
【0016】また本願発明の目的は,先行生単板3aの
後端部が押圧加熱位置から出た状態で後続生単板3bの
到着を待つことがないようにして,後続生単板3bの待
ち時間を減らすことにより接合処理サイクルの向上を図
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
る為の手段として,請求項1の発明では,接合する単板
を保持した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移
動して該単板を搬送する為の単板搬送装置と,前記単板
搬送装置が該単板を搬送する方向と平行な該単板の両端
部を接合面に加工すると共に,該接合面間の幅を所定長
さの接合単板幅にする為の接合面加工装置と,前記接合
面の少なくとも一方の接合面に接着剤を塗布する為の塗
布装置と,前記接着剤が塗布された単板を,該単板の搬
送方向下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部より
も該単板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸を
回動中心として,該単板を含む平面とほぼ平行に該単板
を所定角度回動して停止させることにより,該単板に先
行して後述の加圧装置において待機する先行単板の後端
接合面に後続の単板である該回動される単板の前端接合
面を整合する為の,前記単板搬送装置に備えた整合装置
と,前記整合装置により回動されて停止した前記単板の
前端接合面に対応する位置に備えて,前記整合された先
行単板の後端接合面と後続の単板の前端接合面を押圧し
て接合単板とする為の加圧装置と,前記整合装置により
回動されて停止した単板の前記接合方向と平行で直線状
に構成した第2軌道に沿って移動可能に備えると共に,
前記接合単板を別途保持し,前記加圧装置が該接合単板
の接合面の押圧を解除すると,該接合単板の最後尾に位
置する単板の後端接合面を次に接合する後続の単板の前
端接合面との接合に備えるべく,該接合単板を保持した
状態で該第2軌道に沿って該単板の接合方向下手に向け
て前記所定長さの接合単板幅に相当する距離を移動して
該接合単板を搬送する為の接合単板保持搬送装置と,を
備える単板接合装置とした。
【0018】請求項2の発明では,接合する単板を保持
した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動して
該単板を搬送する為の単板搬送装置と,前記単板搬送装
置が該単板を搬送する方向と平行な該単板の両端部を接
合面に加工すると共に,該接合面間の幅を所定長さの接
合単板幅にする為の接合面加工装置と,前記接合面の少
なくとも一方の接合面に接着剤を塗布する為の塗布装置
と,前記接着剤が塗布された単板を,該単板の搬送方向
下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よりも該単
板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中
心として,該単板を含む平面とほぼ平行に該単板を所定
角度回動して停止させることにより,該単板に先行して
後述の加圧装置において待機する先行単板の後端接合面
に後続の単板である該回動される単板の前端接合面を整
合する為の,前記単板搬送装置に備えた整合装置と,前
記整合装置により回動されて停止した前記単板の接合方
向と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って後述の加
圧位置と後述の回避位置との間を移動可能に備えると共
に,前記整合装置により回動されて停止した前記単板の
前端接合面に対応する位置である加圧位置まで移動した
のち停止して,前記整合された先行単板の後端接合面と
後続の単板の前端接合面を押圧して接合単板とし,該接
合面の押圧を解除した後は,後述の接合単板挾持搬送装
置が該接合面を挾持する際にその妨げとならない位置で
ある回避位置へ移動するように備えた加圧装置と,前記
第2軌道に沿って後述の接合面挾持位置と後述の接合待
機位置との間を移動可能に備えると共に,前記加圧装置
が前記接合単板の接合面の押圧を解除して前記回避位置
へ移動するのに伴って,該接合面に対応する位置である
接合面挾持位置まで移動したのち停止して該接合面を別
途挾持し,次いで該接合単板の最後尾に位置する単板の
後端接合面を次に接合する後続の単板の前端接合面との
接合に備えるべく,該接合面を挾持した状態で該単板の
接合方向下手に向けて該接合面挾持位置から前記所定長
さの接合単板幅に相当する距離はなれた位置である接合
待機位置まで移動して該接合単板を搬送する為の接合単
板挾持搬送装置と,を備える単板接合装置とした。
【0019】請求項3の発明では,接合する単板を保持
した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動して
該単板を搬送する為の単板搬送装置と,前記単板搬送装
置が該単板を搬送する方向と平行な該単板の両端部を接
合面に加工すると共に,該接合面間の幅を所望する一定
長さの接合単板幅Lに加工する為の接合単板幅調整機構
を備えた接合面加工装置と,前記接合面の少なくとも一
方の接合面に接着剤を塗布する為の塗布装置と,前記接
着剤が塗布された単板を,該単板の搬送方向下手側の前
記接合単板幅の方向と平行な端部よりも該単板の搬送方
向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中心として,
該単板を含む平面とほぼ平行に該単板を所定角度θ回動
して停止させることにより,該単板に先行して後述の加
圧装置において待機する先行単板の後端接合面に後続の
単板である該回動される単板の前端接合面を整合する為
の,前記単板搬送装置に備えた整合装置と,前記整合装
置により回動されて停止した前記単板の接合方向と平行
で直線状に構成した第2軌道に沿って移動可能に備える
と共に,前記整合装置により回動されて停止した前記単
板の前端接合面に対応する位置である,前記所定角度θ
と前記接合単板幅Lと前記回動軸の位置に基づいて算出
された加圧位置まで移動したのち停止して,前記整合さ
れた先行単板の後端接合面と後続の単板の前端接合面を
押圧して接合単板とする為の加圧装置と,前記第2軌道
に沿って移動可能に備えると共に,前記接合単板を別途
保持し,前記加圧装置が該接合単板の接合面の押圧を解
除すると,該接合単板の最後尾に位置する単板の後端接
合面を次に接合する後続の単板の前端接合面との接合に
備えるべく,該接合単板を保持した状態で該第2軌道に
沿って該単板の接合方向下手に向けて前記接合単板幅L
に相当する距離を移動して該接合単板を搬送する為の接
合単板保持搬送装置と,を備える単板接合装置とした。
【0020】請求項4の発明では,接合する単板を保持
した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動して
該単板を搬送する為の単板搬送装置と,前記単板搬送装
置が該単板を搬送する方向と平行な該単板の両端部を接
合面に加工すると共に,該接合面間の幅を所望する一定
長さの接合単板幅Lに加工する為の接合単板幅調整機構
を備えた接合面加工装置と,前記接合面の少なくとも一
方の接合面に接着剤を塗布する為の塗布装置と,前記接
着剤が塗布された単板を,該単板の搬送方向下手側の前
記接合単板幅の方向と平行な端部よりも該単板の搬送方
向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中心として,
該単板を含む平面とほぼ平行に該単板を所定角度θ回動
して停止させることにより,該単板に先行して後述の加
圧装置において待機する先行単板の後端接合面に後続の
単板である該回動される単板の前端接合面を整合する為
の,前記単板搬送装置に備えた整合装置と,前記整合装
置により回動されて停止した前記単板の接合方向と平行
で直線状に構成した第2軌道に沿って後述の加圧位置と
後述の回避位置との間を移動可能に備えると共に,前記
整合装置により回動されて停止した前記単板の前端接合
面に対応する位置である,前記所定角度θと前記接合単
板幅Lと前記回動軸の位置に基づいて算出された加圧位
置まで移動したのち停止して,前記整合された先行単板
の後端接合面と後続の単板の前端接合面を押圧して接合
単板とし,該接合面の押圧を解除した後は,後述の接合
単板挾持搬送装置が該接合面を挾持する際にその妨げと
ならない位置である回避位置へ移動するように備えた加
圧装置と,前記第2軌道に沿って後述の接合面挾持位置
と後述の接合待機位置との間を移動可能に備えると共
に,前記加圧装置が前記接合単板の接合面の押圧を解除
して前記回避位置へ移動するのに伴って,該接合面に対
応する位置である接合面挾持位置まで移動したのち停止
して該接合面を別途挾持し,次いで該接合単板の最後尾
に位置する単板の後端接合面を次に接合する後続の単板
の前端接合面との接合に備えるべく,該接合面を挾持し
た状態で該単板の接合方向下手に向けて該接合面挾持位
置から前記接合単板幅Lに相当する距離はなれた位置で
ある接合待機位置まで移動して該接合単板を搬送する為
の接合単板挾持搬送装置と,を備える単板接合装置とし
た。
【0021】請求項5の発明では,接合する生単板を保
持した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第1単板搬送装置と,前記第
1単板搬送装置が該生単板を搬送する方向と平行な該生
単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間の
幅を所定長さの接合単板幅にする為の接合面加工装置
と,前記両端部が接合面に加工された生単板を別途保持
すると共に,該接合面を乾燥する為の乾燥装置と,前記
生単板を別途保持すると共に,前記第1単板搬送装置及
び前記乾燥装置による該生単板の保持が解除されると,
該生単板を保持した状態で前記第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第2単板搬送装置と,前記乾
燥された接合面の少なくとも一方の接合面に熱硬化性接
着剤を塗布する為の塗布装置と,前記熱硬化性接着剤が
塗布された生単板を,該生単板の搬送方向下手側の前記
接合単板幅の方向と平行な端部よりも該生単板の搬送方
向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中心として,
該生単板を含む平面とほぼ平行に該生単板を所定角度回
動して停止させることにより,該生単板に先行して後述
の加圧装置において待機する先行生単板の後端接合面に
後続の生単板である該回動される生単板の前端接合面を
整合する為の,前記第2単板搬送装置に備えた整合装置
と,前記整合装置により回動されて停止した前記生単板
の前端接合面に対応する位置に備えて,前記整合された
先行生単板の後端接合面と後続の生単板の前端接合面を
熱板により押圧して接合生単板とする為の加圧装置と,
前記整合装置により回動されて停止した生単板の前記接
合方向と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って移動
可能に備えると共に,前記接合生単板を別途保持し,前
記加圧装置が該接合生単板の接合面の押圧を解除する
と,該接合生単板の最後尾に位置する生単板の後端接合
面を次に接合する後続の生単板の前端接合面との接合に
備えるべく,該接合生単板を保持した状態で該第2軌道
に沿って該生単板の接合方向下手に向けて前記所定長さ
の接合単板幅に相当する距離を移動して該接合生単板を
搬送する為の接合生単板保持搬送装置と,を備えること
を特徴とする生単板接合装置とした。
【0022】請求項6の発明では,接合する生単板を保
持した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第1単板搬送装置と,前記第
1単板搬送装置が該生単板を搬送する方向と平行な該生
単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間の
幅を所定長さの接合単板幅にする為の接合面加工装置
と,前記両端部が接合面に加工された生単板を別途保持
すると共に,該接合面を乾燥する為の乾燥装置と,前記
生単板を別途保持すると共に,前記第1単板搬送装置及
び前記乾燥装置による該生単板の保持が解除されると,
該生単板を保持した状態で前記第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第2単板搬送装置と,前記乾
燥された接合面の少なくとも一方の接合面に熱硬化性接
着剤を塗布する為の塗布装置と,前記熱硬化性接着剤が
塗布された生単板を,該生単板の搬送方向下手側の前記
接合単板幅の方向と平行な端部よりも該生単板の搬送方
向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中心として,
該生単板を含む平面とほぼ平行に該生単板を所定角度回
動して停止させることにより,該生単板に先行して後述
の加圧装置において待機する先行生単板の後端接合面に
後続の生単板である該回動される生単板の前端接合面を
整合する為の,前記第2単板搬送装置に備えた整合装置
と,前記整合装置により回動されて停止した前記生単板
の接合方向と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って
後述の加圧位置と後述の回避位置との間を移動可能に備
えると共に,前記整合装置により回動されて停止した前
記生単板の前端接合面に対応する位置である加圧位置ま
で移動したのち停止して,前記整合された先行生単板の
後端接合面と後続の生単板の前端接合面を熱板により押
圧して接合生単板とし,該接合面の押圧を解除した後
は,後述の接合生単板挾持搬送装置が該接合面を挾持す
る際にその妨げとならない位置である回避位置へ移動す
るように備えた加圧装置と,前記第2軌道に沿って後述
の接合面挾持位置と後述の接合待機位置との間を移動可
能に備えると共に,前記加圧装置が前記接合生単板の接
合面の押圧を解除して前記回避位置へ移動するのに伴っ
て,該接合面に対応する位置である接合面挾持位置まで
移動したのち停止して該接合面を熱板により別途挾持
し,次いで該接合生単板の最後尾に位置する生単板の後
端接合面を次に接合する後続の生単板の前端接合面との
接合に備えるべく,該接合面を熱板により挾持した状態
で単板の接合方向下手に向けて該接合面挾持位置から前
記所定長さの接合単板幅に相当する距離はなれた位置で
ある接合待機位置まで移動して該接合生単板を搬送する
為の接合生単板挾持搬送装置と,を備えることを特徴と
する生単板接合装置とした。
【0023】請求項7の発明では,接合する生単板を保
持した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第1単板搬送装置と,前記第
1単板搬送装置が該生単板を搬送する方向と平行な該生
単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間の
幅を所望する一定長さの接合単板幅Lに加工する為の接
合単板幅調整機構を備えた接合面加工装置と,前記両端
部が接合面に加工された生単板を別途保持すると共に,
該接合面を乾燥する為の乾燥装置と,前記生単板を別途
保持すると共に,前記第1単板搬送装置及び前記乾燥装
置による該生単板の保持が解除されると,該生単板を保
持した状態で前記第1軌道に沿って移動して該生単板を
搬送する為の第2単板搬送装置と,前記乾燥された接合
面の少なくとも一方の接合面に熱硬化性接着剤を塗布す
る為の塗布装置と,前記熱硬化性接着剤が塗布された生
単板を,該生単板の搬送方向下手側の前記接合単板幅の
方向と平行な端部よりも該生単板の搬送方向下手側の所
定位置に設けた回動軸を回動中心として,該生単板を含
む平面とほぼ平行に該生単板を所定角度θ回動して停止
させることにより,該生単板に先行して後述の加圧装置
において待機する先行生単板の後端接合面に後続の生単
板である該回動される生単板の前端接合面を整合する為
の,前記第2単板搬送装置に備えた整合装置と,前記整
合装置により回動されて停止した前記生単板の接合方向
と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って移動可能に
備えると共に,前記整合装置により回動されて停止した
前記生単板の前端接合面に対応する位置である,前記所
定角度θと前記接合単板幅Lと前記回動軸の位置に基づ
いて算出された加圧位置まで移動したのち停止して,前
記整合された先行生単板の後端接合面と後続の生単板の
前端接合面を熱板により押圧して接合生単板とする為の
加圧装置と,前記第2軌道に沿って移動可能に備えると
共に,前記接合生単板を別途保持し,前記加圧装置が該
接合生単板の接合面の押圧を解除すると,該接合生単板
の最後尾に位置する生単板の後端接合面を次に接合する
後続の生単板の前端接合面との接合に備えるべく,該接
合生単板を保持した状態で該第2軌道に沿って該生単板
の接合方向下手に向けて前記接合単板幅Lに相当する距
離を移動して該接合生単板を搬送する為の接合生単板保
持搬送装置と,を備えることを特徴とする生単板接合装
置とした。
【0024】請求項8の発明では,接合する生単板を保
持した状態で直線状に構成した第1軌道に沿って移動し
て該生単板を搬送する為の第1単板搬送装置と,前記第
1単板搬送装置が該生単板を搬送する方向と平行な該生
単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間の
幅を所望する一定長さの接合単板幅Lに加工する為の接
合単板幅調整機構を備えた接合面加工装置と,前記両端
部が接合面に加工された生単板を別途保持すると共に,
該接合面を乾燥する為の乾燥装置と,前記生単板を別途
保持すると共に,前記第1単板搬送装置及び前記乾燥装
置による該生単板の保持が解除されると,該生単板を保
持した状態で前記第1軌道に沿って移動して該生単板を
搬送する為の第2単板搬送装置と,前記乾燥された接合
面の少なくとも一方の接合面に熱硬化性接着剤を塗布す
る為の塗布装置と,前記熱硬化性接着剤が塗布された生
単板を,該生単板の搬送方向下手側の前記接合単板幅の
方向と平行な端部よりも該生単板の搬送方向下手側の所
定位置に設けた回動軸を回動中心として,該生単板を含
む平面とほぼ平行に該生単板を所定角度θ回動して停止
させることにより,該生単板に先行して後述の加圧装置
において待機する先行生単板の後端接合面に後続の生単
板である該回動される生単板の前端接合面を整合する為
の,前記第2単板搬送装置に備えた整合装置と,前記整
合装置により回動されて停止した前記生単板の接合方向
と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って後述の加圧
位置と後述の回避位置との間を移動可能に備えると共
に,前記整合装置により回動されて停止した前記単板の
前端接合面に対応する位置である,前記所定角度θと前
記接合単板幅Lと前記回動軸の位置に基づいて算出され
た加圧位置まで移動したのち停止して,前記整合された
先行生単板の後端接合面と後続の生単板の前端接合面を
熱板により押圧して接合生単板とし,該接合面の押圧を
解除した後は,後述の接合生単板挾持搬送装置が該接合
面を挾持する際にその妨げとならない位置である回避位
置へ移動するように備えた加圧装置と,前記第2軌道に
沿って後述の接合面挾持位置と後述の接合待機位置との
間を移動可能に備えると共に,前記加圧装置が前記接合
生単板の接合面の押圧を解除して前記回避位置へ移動す
るのに伴って,該接合面に対応する位置である接合面挾
持位置まで移動したのち停止して該接合面を熱板により
別途挾持し,次いで該接合生単板の最後尾に位置する生
単板の後端接合面を次に接合する後続の生単板の前端接
合面との接合に備えるべく,該接合面を該熱板により挾
持した状態で該生単板の接合方向下手に向けて該接合面
挾持位置から前記接合単板幅Lに相当する距離はなれた
位置である接合待機位置まで移動して該接合生単板を搬
送する為の接合生単板挾持搬送装置と,を備えることを
特徴とする生単板接合装置とした。
【0025】
【発明の実施の形態】図面を使って本願発明の実施の形
態を説明する。先ず,本願発明の実施の形態の内,生単
板同士を接合する為の生単板接合装置についての説明を
行う。図9は本願発明の実施の形態を説明する為の概略
平面図で,図9のA‐Aにおける断面を概略正面断面図
として図10に示す。尚,以下の説明は,接合する生単
板のケ引き幅が2尺の場合について行うものとする。
【0026】1は生単板同士を接合する為の生単板接合
装置である。生単板接合装置1は,生単板3を保持した
状態で直線状に構成された第1軌道40(以下,レール
40という)上を移動して生単板3を次工程の後述する
乾燥装置9まで搬送する為の第1単板搬送装置5と,第
1単板搬送装置5が生単板3を保持している間に,生単
板3を搬送する方向と平行な生単板3の両端部を接合面
に加工する為の接合面加工装置7及び7’と,第1単板
搬送装置5が両端部を接合面に加工された生単板3を保
持する間に生単板3を別途保持すると共に,加工された
接合面を乾燥する為の乾燥装置9と,乾燥装置9が生単
板3を保持する間に生単板3を別途保持して,乾燥装置
9が生単板3の保持を解除した後は生単板3を保持した
状態でレール40上を移動して後工程の後述する加圧装
置18まで生単板3を搬送する為の,後述の整合装置1
6を備えた第2単板搬送装置12と,第2単板搬送装置
12が生単板3を保持した状態で加圧装置18に至るま
での間に,乾燥された接合面の少なくとも一方の接合面
に熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置13及び塗布
装置13’と,熱硬化性接着剤の塗布された生単板3b
をレール40を基準として水平方向に90度回転すると
共に,生単板3bに先行して後述の接合生単板挾持搬送
装置により搬送されて加圧装置18の接合位置で待機す
る先行生単板3aの後端接合面に,後続の生単板である
生単板3bの前端接合面を整合する為の整合装置16
と,整合された接合面同士を押圧加熱して接合する為の
熱板を備えた加圧装置18と,加圧装置18が接合面の
押圧を解除した後,加圧装置18により押圧された接合
面を熱板により保持すると共に,接合生単板30の最後
尾に位置する生単板3aの後端接合面を後続生単板3b
の前端接合面との接合に備えるべく,加圧装置18にお
ける接合位置まで搬送する為の接合生単板挾持搬送装置
20と,接合生単板30を所定の長さに切断する為の定
尺切断装置22と,を備えている。
【0027】図11(a)は,第1単板搬送装置5と接
合面加工装置7及び7’を説明する為の概略平面図であ
り,図11(b)は概略正面図である。本願発明の実施
の形態においては,生単板3をその繊維方向に接合す
る,所謂,縦接合の場合について説明する。先ず,第1
単板搬送装置5は,搬送装置基台5a上に保持定盤5j
と,シリンダ5bにより自在に昇降する単板保持板5c
とを備えている。搬送装置基台5aは,レール40上に
直線運動軸受5e(以下,軸受という)を介して保持さ
れているので,モータ5fから駆動力を受けた駆動プー
リ5gは,搬送装置基台5aに接続固定された駆動ベル
ト5hを介して第1単板搬送装置5を進退自在に移動さ
せることができる。この為,手動または自動的に挿入さ
れた生単板3が定規5iに当接して位置決めがなされる
と,シリンダ5bの作用により単板保持板5cが上昇し
て生単板3を保持定盤5jに対して押圧して保持するこ
とができる。こうして,生単板3が保持されると,第1
単板搬送装置5はレール40上を接合面加工装置7及び
7’に向けて搬送を開始する。尚,図11からも明らか
なように,生単板3の上面側と接触する保持定盤5jの
面が搬送基準面となるので,この面の位置が生単板3を
搬送する際の搬送基準ラインとなる。従って,本願発明
の実施の形態における生単板接合装置1においては,こ
の搬送基準ラインに沿って生単板3及び接合生単板30
は搬送されるようになっている。
【0028】接合面加工装置7及び7’は,モータ7b
と,モータ7bによって回転駆動される丸鋸7aとを備
えている。それぞれの丸鋸7aはレール40の両側に傾
斜して備えるものであるから,生単板3の搬送方向と平
行な両端面をスカーフ形状の接合面(以下,接合面とい
う)に加工することができる。更に詳しく述べると,接
合面加工装置7の丸鋸7aは,図に示したように,加工
されるスカーフ面が下側を向くように傾斜して備え,も
う一方の接合面加工装置7’の丸鋸7aは,スカーフ面
が上側を向くように傾斜して備えるものである。このよ
うに構成されているので,第1単板搬送装置5により保
持された生単板3が接合面加工装置7に向かって直線的
に搬送されると,生単板3の両側面の加工が開始され,
更に搬送が進行するのに伴って接合面が完成する。尚,
丸鋸7aの回転方向は,丸鋸7aの刃先(図示せず)が
スカーフ面の先端部に向けて切断する回転方向となって
いる。
【0029】図12は,第1単板搬送装置5から乾燥装
置9への生単板3の受け渡しを説明する為の概略正面図
であって,概略正面断面図として示した乾燥装置9の中
に第1単板搬送装置5が搬送された状態を示す。また,
図13(b)は乾燥装置9の概略側面断面図である。乾
燥装置9は,接合面を上下方向より押圧加熱して乾燥す
る為の下熱板9a,9bと上熱板9c,9d,そして下
熱板9a,9bを昇降自在に駆動する下シリンダ9f,
上熱板9c,9dを昇降自在に駆動する上シリンダ9
g,それぞれの熱板とシリンダを連結すると共に,接合
面を加圧する際に生じる熱板の撓みを防止する為の補強
部材9e,9eとを備えている。尚,図示はしないが,
それぞれの熱板9a,9b,9c,9dには蒸気パイプ
が配管され,蒸気パイプの蒸気を介してそれぞれの熱板
へ熱源が供給されている。
【0030】さて,接合面の加工が終了した生単板3
は,第1単板搬送装置5により乾燥装置9内に搬送され
ることになるが,この時,下熱板9a,9bと上熱板9
c,9dは,生単板3の搬送基準ラインよりも図に示し
たように遠ざかった位置で待機している。従って,搬送
される生単板3にあばれが生じている場合であっても,
生単板3はそれぞれの熱板と接触せずに搬送されること
ができる。次に,生単板3の上下熱板間への搬送が完了
すると,先ず,下シリンダ9fの全てを作動させて下熱
板9a,9bを上昇させる。そして,下熱板9a,9b
は生単板3の下面に接触した時点で停止する。これは,
下シリンダのシリンダロッドが最大上昇した時点で下熱
板9a,9bが生単板3の下面に接触するように下熱板
9a,9bの高さ方向の寸法が決められているからであ
る。従って,生単板3の板厚が変更された場合や接合面
の形状が変更された場合には,下熱板9a,9b及び上
熱板9c,9dの生単板3と接触する部分の形状をそれ
ぞれに適した形状のものと交換するか,或いは下シリン
ダ9fのシリンダロッドのストロークなどを調整する必
要がある。
【0031】次に,上シリンダ9gのうち,例えば中央
のシリンダを除いた全てのシリンダ9gを作動させて上
熱板9c,9dを下降させる。すると,上熱板9c,9
dは生単板3の上面に到達して接合面を押圧加熱した状
態で停止しする。これは,上熱板の押圧力が下熱板の押
圧力よりも小さい為に,下シリンダの最大上昇位置で停
止中の下熱板9a,9bを押し下げることができないか
らである。尚,この時点においても,生単板3の第1単
板搬送装置5による保持は継続して行われている。
【0032】次に,第1単板搬送装置5のシリンダ5b
を下降させることにより,単板保持板5cによる生単板
3の保持を解除する。ところが,この時点で既に生単板
3は乾燥装置9により保持されているので,生単板3を
次工程に搬送して精度良く接合処理を行う上において重
要な単板の相対位置が変化することはない。
【0033】次は,上シリンダのうち下降していない残
りのシリンダ,即ち,本願発明の実施の形態において
は,中央のシリンダ9gを作動させると生単板3は降下
を開始し,上シリンダのピストンロッドが最大下降した
時点で停止する。これは,中央の上シリンダ9gが作動
することにより,上熱板9c,9dを押圧する力が下熱
板9a,9bの押圧力よりも大きくなるように予め設定
されているからである。この為,生単板3の上面は,図
13(a)に示したように,搬送基準ラインから一段下
がった位置となる。このように生単板3を搬送基準ライ
ンから一段下げることにより,第1単板搬送装置5が後
続生単板3bの挿入に備えるべく元の位置に戻る際に,
保持定盤5j及び単板保持板5cが生単板3に接触して
単板の相対位置が変化することはない。
【0034】図13(a)は,乾燥装置9による接合面
の乾燥について説明する為の概略正面断面図であり,ま
た図13(b)はその概略側面断面図である。生単板3
とそれぞれの熱板との接触面の形状は,図13(b)に
示したように,接合面に対応した形状となっている。ま
た,図示はしないが,上下それぞれの熱板による接合面
の押圧加熱を確実にする為に,接合面を押圧した際に生
単板3の表面と下熱板9a及び上熱板9dとの間に僅か
な隙間(0.5mm程度)が生じるような形状に,下熱
板9a及び上熱板9dは構成されている。それぞれの熱
板は,熱源として供給される蒸気により160度乃至1
70度の温度に設定されている。そして,接合面に加わ
る圧力を1平方センチあたり少なくとも2Kgとなるよ
うにして接合面の乾燥を行うと,平均して約12秒の乾
燥時間で目的の乾燥状態が得られた。
【0035】次に図14は,接合面の乾燥を終えた生単
板3の,乾燥装置9から第2単板搬送装置12への受け
渡しを説明する為の図である。図中,乾燥装置9は概略
正面断面図として示し,第2単板搬送装置12は概略正
面図として示した。第2単板搬送装置12は,乾燥装置
9が生単板3を保持している間に生単板3を保持し,乾
燥装置9が生単板3の保持を解除した後に生単板3を次
工程の後述する加圧装置18まで搬送する為の装置であ
り,整合装置16を備えている。図14(a)に示すよ
うに,第2単板搬送装置12は,搬送装置基台12a上
に保持定盤12jと,シリンダ12bにより自在に昇降
する単板保持板12cとを,整合装置16を介して備え
ている。第1単板搬送装置5と同様に,搬送装置基台1
2aはレール40上に軸受12eを介して保持されてお
り,図示はしないが,レール40上をモータから駆動力
を受けた駆動プーリにより搬送装置基台12aに接続固
定された駆動ベルトを介してレール40上を進退自在に
移動することができる。
【0036】次に,図14(b)を用いて乾燥装置9か
ら第2単板搬送装置12への生単板3の受け渡し方法に
ついて説明する。この受け渡し方法は,基本的には図1
2に於いて説明した方法の逆の作動順序により行われ
る。即ち,生単板3は搬送基準ラインよりも一段下がっ
た位置で下熱板9a,9bと上熱板9c,9dにより押
圧加熱されているので,シリンダ12bを作動させて単
板保持板12cを下げた状態にある第2単板搬送装置1
2は,生単板3に接触することなく乾燥装置9内へ進入
することができる。第2単板搬送装置12が乾燥装置9
の受け渡し位置まで進入した後停止すると,先ず,乾燥
装置9の上シリンダ9gのうち中央のシリンダのみ押圧
を中止して上昇させる。この為,下熱板9a,9bの総
押圧力が上熱板9c,9dの総押圧力よりも大きくな
り,下シリンダ9fは最大上昇位置まで上昇した後停止
する。従って,生単板3は保持定盤12jに接触した位
置で停止することになる。次いで,第2単板搬送装置1
2のシリンダ12bを作動させて単板保持板12cを上
昇させると,生単板3は保持定盤12jとで保持され
る。次に乾燥装置9の下シリンダ9fを全て降下させ,
また残りの上シリンダ9gを全て上昇させることにより
上下それぞれの熱板による生単板3との押圧加熱状態を
解除する。尚,生単板3と乾燥装置9との保持状態が解
除されたとしても,保持が解除される前に既に第2単板
搬送装置12により保持されているので,これまでの単
板の相対位置を変化させることなく受け渡しが行なわれ
る。
【0037】図15(a)は,塗布装置13による生単
板3の接合面への接着剤塗布工程を説明する為の概略正
面断面図であり,図15(b)は塗布装置13の概略平
面図である。塗布装置13は,塗布ロール13a,熱硬
化性接着剤13b(以下,接着剤という),接着剤13
bを収容する塗布容器13c,塗布量を調整する為の塗
布量調整板13d及び塗布ロール13aを回転駆動する
為のモータ13eとを備えている。塗布装置13の塗布
ロール13aは,生単板3の接合面のうち,スカーフ面
が下側を向いている側の接合面に接着剤13bを塗布す
る為のロールであって,塗布ロール13aの生単板3の
接合面と接触する外周面形状は,接合面の傾斜に対応し
た形状となっている。塗布ロール13aは,モータ13
eで回転駆動されることにより生単板3の接合面への塗
布を行なうものである。図示はしないが,塗布ロール1
3aの外周面には,その回転方向に沿って適数本の溝加
工が施されている。このようにすることで,接着剤13
bの塗布ロール13aへの付着保持が向上すると共に,
接合面への接着剤13bの塗布を安定して行なうことが
できる。接合面への接着剤13bの塗布量の調節は,調
整板13dを移動して塗布ロール13aとの間に隙間を
設け,その隙間の量を調整することにより行うものであ
る。また,塗布ロール13aの外周面に多量に付着保持
された接着剤13bは,隙間を通過する量以外は塗布量
調整板13dにより掻き落とされる。
【0038】次に,図示はしないが,塗布装置13’に
ついて説明する。塗布装置13’は,生単板3のもう一
方の接合面,即ち,スカーフ面が上を向いている側の接
合面に接着剤13bを塗布する為の装置である。従っ
て,塗布装置13’の塗布ロール13aを生単板3の上
面側となるように備えるものであるから,接着剤13b
及び塗布容器13cなどは,塗布ロール13aの上方に
位置する構成となっている。
【0039】また,塗布装置13と塗布装置13’のそ
れぞれのモータ13e,13eを固定保持する取付台
(図示せず)には,生単板3の搬送方向に対して直交す
る方向にそれぞれの取付台を移動させる為のシリンダ
(図示せず)が接続されている。そして,それらのシリ
ンダーの動作を,必要に応じて図15(b)に示した矢
印の方向に個別に制御することにより,モータ13e,
13eに備えた塗布ロール13a,13aの位置を,接
合面に接触する塗布位置と,接合面に接触しない待避位
置との何れかの位置に移動することができる。従って,
生単板3の両端の接合面へ接着剤13bを塗布する場合
や,片側の接合面にのみ塗布したい場合など,必要に応
じて塗布ロールの位置を移動して塗布することができ
る。
【0040】このようにして,乾燥装置9から第2単板
搬送装置12へ受け渡された生単板3は,第2単板搬送
装置12が移動することにより乾燥装置9から搬出され
る。そして,搬送中の生単板3が塗布装置13及び塗布
装置13’を通過する際に,塗布ロール13aと接合面
が接触することにより,接着剤13bの接合面への塗布
が行なわれる。
【0041】次は,塗布ロール13aの回転方向及び回
転速度に関して述べる。回転方向は生単板3の搬出方向
と同じ方向に回転し,その回転速度は生単板3の搬出速
度よりも遅い速度に設定する。即ち,回転速度が搬出速
度よりも速い場合は,接着剤13bが生単板3と塗布ロ
ール13aとの間に溜まるだけで接合面へ塗布されにく
いからである。また,回転速度と搬出速度を同調させた
場合には,回転速度が速い時より塗布状態は向上する
が,接着剤13bの接合面への塗布量は安定しなかっ
た。
【0042】図16は,先行生単板3aの後端接合面に
後続生単板3bの前端接合面を整合する為の整合装置1
6と第2単板搬送装置12の概略正面図である。整合装
置16の整合装置本体16aは,図16(a)に示した
ように連結軸16cを介して搬送装置基台12a上の駆
動装置16eに備えられている。そして連結軸16c
は,駆動装置16eからの駆動力を受けて,整合装置本
体16aを予め設定した任意位置まで水平方向に所定角
度回動可能に備えられている。尚,連結軸16cの回動
中心は,生単板3の接合幅方向と平行な端部のうち,生
単板3の搬送方向下手側の端部を基準線として,その基
準線よりも生単板3の搬送方向下手側の所定位置に設定
されている。このように設定すると,後続生単板3bの
回動角度の範囲を例えば実用的な範囲と考えられる45
度乃至270度とした場合,その範囲内において回動さ
れる後続生単板3bは,加圧装置18の接合位置で待機
する先行生単板3aに接触しない移動軌跡を描きながら
回動させることができるので,接触による生単板の破
損,位置ズレなどの問題が発生せず,精度の良い整合を
行うことができる。第2単板搬送装置12は,モータ1
2rから駆動力を受けた駆動プーリ12pが搬送装置基
台12aに接続固定された駆動ベルト12qを駆動する
ことにより,レール40上を移動可能に備えられてい
る。乾燥装置9から第2単板搬送装置12へ受け渡され
た後続生単板3bは,第2単板搬送装置12により保持
された状態でレール40上を移動し,移動する途中で接
着剤13bが塗布され,その後,次工程の加圧装置18
に対して後続生単板3bの回動を開始する位置(以下,
回動開始位置という)まで達すると,搬送は停止され
る。尚,図示はしないが,レール40には第2単板搬送
装置12の停止位置を制御する為の位置決めストッパが
備えられている。第2単板搬送装置12をこの位置決め
ストッパに当接させることにより,回動開始位置で停止
させることができる。次に,回動開始位置で停止した後
続生単板3は,レール40の延長線方向を基準として水
平方向に回動されて加圧装置18の接合位置まで搬送さ
れることにより,先行生単板3aの後端接合面と後続生
単板3bの前端接合面との整合を行うものである。
【0043】ところで,本願発明の実施の形態において
は,後続生単板3bと先行生単板3aを整合させる際
に,後続生単板3bの前端接合面を水平位置よりも若干
上向きとなるように傾けた状態で接合位置まで搬送を行
っている。そして,接合位置まで搬送されると,今度は
前端接合面を元の水平位置まで戻した後,整合を行うも
のである。即ち,図16(a)に示したように,整合装
置16は,整合装置本体16aに連結軸16bを介して
単板保持板12c,シリンダ12b及び保持定盤12j
などが接続されており,更に,連結軸16bは,整合装
置本体16aに備えられたサーボモータ(図示せず)か
らの駆動力を受けて,連結軸16bの回動中心軸16d
を中心として予め設定された位置まで回動可能に構成さ
れているので,単板保持板12cと保持定盤12jとで
保持されている後続生単板3bは,連結軸16bが回動
することにより予め設定された位置まで回動させること
ができるのである。
【0044】さて,詳しくは後述するが,図16(b)
に示したように,本願発明の実施の形態においては,ほ
ぼ水平に保持されている後続生単板3bを回動させて,
後続生単板3bの前端接合面が水平位置よりも所望角度
αだけ上方に傾いた状態となるように設定している。因
みに,この場合のαの値は約5度に設定されている。こ
のように傾いた状態の後続生単板3bを,先行生単板3
aの後端接合面まで搬送すると,後続生単板3bの前端
接合面と先行生単板3aの後端接合面があばれて非直線
状態となっていても,お互いの接合面が接触しにくい状
態で接合位置まで搬送することができるのである。次
に,接合位置まで搬送されると,今度は後続生単板3b
をαだけ逆方向(戻る方向)に回動させることにより,
前端接合面を後端接合面に被せるようにして整合を行う
ものであるから,精度の良い整合を行うことができる。
以後は,この動作を繰り返しながら整合が行われる。
尚,上記回動機構は,従来の技術において説明したよう
に,後続生単板3bを反転させたい場合にも適用できる
ものであり,このことについては後述する。
【0045】次に,図17乃至図30を用いて,整合装
置16により後続生単板3bがレール40の延長線方向
を基準として水平方向に90度回転された後,先行生単
板3aの後端接合面に後続生単板3bの前端接合面が整
合されて接合が行われるまでの動作について説明する。
先ず,図17乃至図19は,後続生単板3bが接合位置
まで搬送される状態を説明する為の概略平面図であっ
て,図17は,生単板3が回動開始位置で停止し,先行
生単板3aとの整合を行う前の状態を説明する為の概略
平面図,図18は,先行生単板3aに対して後続生単板
3bが水平方向に回動している状態を説明する為の概略
平面図,図19は,後続生単板3bと先行生単板3aの
それぞれの接合面同士が整合された状態を説明する為の
概略平面図である。図からも分かるように,後続生単板
bを回動する連結軸16cの回動中心は,後続生単板3
bの接合幅方向と平行な端部のうち,後続生単板3bの
搬送方向下手側の端部を基準線として,その基準線より
も後続生単板3bの搬送方向下手側の所定位置に設定さ
れている。図20乃至図30は,加圧装置18,接合生
単板挾持搬送装置20及び定尺切断装置22などの概略
側面断面図であって,整合された生単板3同士が接合さ
れるまでの動作状態を説明する為の概略側面図でもあ
る。
【0046】図20において,加圧装置18は接合面を
上下方向より押圧加熱して接合する為の下熱板18aと
上熱板18b,そして下熱板18aを昇降自在に駆動す
る下シリンダ18e,上熱板18bを昇降自在に駆動す
る上シリンダ18f,及びそれぞれの熱板とシリンダを
連結すると共に,接合面を加圧する際に生じる熱板の撓
みを防止する為の補強部材18g,18hとを備えてい
る。尚,図示はしないが,上下熱板18a,18bには
蒸気パイプが配管されており,蒸気パイプ内を循環する
蒸気を介してそれぞれの熱板へ熱源が供給されている。
また,接合生単板挾持搬送装置20も,接合面を上下方
向より押圧加熱して接合する為の下熱板20aと上熱板
20b,そして下熱板20aを昇降自在に駆動する下シ
リンダ20e,上熱板20bを昇降自在に駆動する上シ
リンダ20f,及びそれぞれの熱板とシリンダを連結す
ると共に,接合面を加圧する際に生じる熱板の撓みを防
止する為の補強部材20g,20hとを備えている。
尚,図示はしないが,それぞれの熱板20a,20bに
は蒸気パイプが配管されており,蒸気パイプの蒸気を介
してそれぞれの熱板へ熱源が供給されている。上記18
a,18b,20a,20bのそれぞれの熱板の温度
は,供給される蒸気の蒸気圧を制御して160度乃至1
70度に設定されている。また,接合面を押圧するシリ
ンダの圧力を調節することにより,接合面に加わる圧力
を1平方センチあたり少なくとも2Kg程度に設定して
押圧加熱を行っている。
【0047】さて,図20は,先行生単板3aが,加圧
装置18の接合位置において後続生単板3bとの接合に
備えて待機している状態(以下,接合待機状態という)
を示すものである。そして,加圧装置18が接合待機状
態にある位置を加圧装置18のスタート位置と呼ぶ。図
20に示した接合生単板30の最後尾に位置する生単板
は先行生単板3aであるが,加圧装置18に備えた下単
板保持板18cと上単板保持板18dとにより保持され
た状態で待機している。また同時に,接合生単板挾持搬
送装置20の下熱板20aと上熱板20bによっても生
単板3は保持されている。このように,後続生単板3b
の搬送に先立って先行生単板3aは加圧装置18の下単
板保持板18cと上単板保持板18dなどにより保持さ
れているので,単板の相対位置を確実に保持した状態で
待機することができ,従って精度の良い接合が行える。
尚,上単板保持板18dはシリンダ18iにより昇降自
在に備えられているが,下単板保持板18cは固定され
ている。この為,上単板保持板18dが先行生単板3a
を押圧した時に,先行生単板3aの高さが搬送基準ライ
ンの高さとほぼ一致するように,受け手側である下単板
保持板18cの位置は調整されている。
【0048】次に,接合生単板挾持搬送装置20は,接
合された生単板3の後端接合面を,後続生単板3bの前
端接合面との接合に備えるべく加圧装置18における接
合位置まで搬送して接合待機状態とする為の装置である
と共に,詳しくは後述するが,加圧装置18によって押
圧加熱されていた接合面が解除された後も,引き続いて
その接合面を押圧加熱する為の加圧装置でもある。尚,
図20において接合生単板挾持搬送装置搬送装置20が
停止している位置を,接合生単板挾持搬送装置20のス
タート位置と呼ぶ。
【0049】図20の20c,20dは,接合生単板挾
持搬送装置20に備えた下接合単板保持板及び上接合単
板保持板であって,接合された生単板3を保持するもの
である。熱板20a,20bによる押圧加熱が解除され
る前に上下接合単板保持板20c,20dで保持するこ
とにより,接合された生単板3の,直線状に構成された
第2軌道80(以下,レール80という)に対する相対
的な位置関係を確実に保持した状態で,後端接合面を後
続の単板3bの前端接合面との接合に備えるべく接合位
置まで精度良く搬送することができる。尚,下接合単板
保持板20cは下単板保持板18cと同様にその位置が
固定されている。また上接合単板保持板20dも上単板
保持板18dと同様にシリンダ20iにより昇降自在に
備えられている。従って,上接合単板保持板20dが接
合生単板30を押圧した時に接合生単板30の高さが搬
送基準ラインの高さとほぼ一致するように,受け手側で
ある下単板保持板20cの位置は調整されている。
【0050】ところで,図30(a)は,接合生単板挾
持搬送装置20がレール80上を移動する移動機構を説
明する為の概略側面図である。接合生単板挾持搬送装置
20はレール80上に軸受20jを介して備えられてお
り,また接合生単板挾持搬送装置20の下部には送りね
じ20n用の雌ねじユニット20mが備えられているの
で,送りねじ20nに接続されたサーボモータ20kの
回転方向及び回転速度を制御することにより,接合生単
板挾持搬送装置20を予め設定した位置まで正確に移動
できる構成となっている。また,図30(b)は,加圧
装置18がレール80上を移動する移動機構を説明する
為の概略側面図である。この場合も接合生単板挾持搬送
装置20と同様に,加圧装置18はレール80上に軸受
18jを介して備えられており,また加圧装置18の下
部には送りねじ18n用の雌ねじユニット18mが備え
られているので,送りねじ18nに接続されたサーボモ
ータ18kの回転方向及び回転速度を制御することによ
り,加圧装置18を予め設定した位置まで正確に移動で
きる構成となっている。
【0051】次に,接合生単板30を所定長さに切断す
る為の定尺切断装置22について説明する。図17及び
図20に示したように,定尺切断装置22は,接合生単
板30の搬送方向における接合生単板挾持搬送装置20
の下手側に備えられている。図中,22aは接合生単板
30を所定長さに切断する為の丸鋸であって,モータ2
2bにより回転駆動される。モータ22bは取付台22
c上に備えられており,取付台22cは軸受22jを介
して接合生単板30の搬送方向と直交する方向に備えた
レール22e上を,モータ(図示せず)からの駆動力を
受けた送り装置(図示せず)により往復動可能に備えら
れている。22fは,接合生単板30を搬送基準ライン
を保った状態に支持して次工程の堆積装置(図示せず)
まで搬送する際のガイド部材である。ガイド部材22f
は,丸鋸22aを挟んで接合生単板30の搬送方向上手
側と下手側にそれぞれ備えられている。22hは接合生
単板30を押圧保持する為の製品押圧部材であって,接
合生単板30を定尺切断するのに先だって切断予定部分
の近傍を押圧して平坦にすることにより,定尺切断面の
加工精度を高める為の部材である。また,接合生単板3
0を押圧保持することにより接合生単板30の相対位置
を確実に保持する為の部材でもある。尚,可及的に切断
予定部分の近傍を押圧する為に,図に示したように製品
押圧部材22hの下面側には丸鋸22aの鋸幅に対応さ
せて溝が設けられている。製品押圧部材22hは,シリ
ンダ22iにより昇降自在に備えられている。
【0052】22gは製品受台であって,製品押圧部材
22hの押圧に対して受け手側となる部材であると共
に,ガイド部材22fの取付部材でもある。製品受台2
2gは,丸鋸22aを挟んで接合生単板30の搬送方向
上手側と下手側にそれぞれ備えられている。尚,図示は
しないが,丸鋸22aにより定尺切断する際に発生する
切断屑を回収する為の集塵カバーが丸鋸の近傍に備えら
れており,回収された切断屑は集塵カバーから集塵ダク
トを経由して集塵装置まで搬送される。
【0053】さて次に,図21乃至図30を用いて,先
行生単板3aの後端接合面に後続生単板3bの前端接合
面が整合されて接合が行われるまでの動作について詳し
く説明する。図21は,後続生単板3bの前端接合面
が,整合装置16によって先行生単板3aの後端接合面
に整合される状態を説明する為の側面断面図である。先
に図16(b)を用いて説明したように,後続生単板3
bの前端接合面が上向きとなるように,整合装置本体1
6aの連結軸16bを5度回動させると,図17乃至図
19を用いて説明したように,第2単板搬送装置12が
回動開始位置で停止した後,レール40の延長線方向を
基準として水平方向に90度回転されて加圧装置18の
接合位置まで搬送され,先行生単板3aの後端接合面と
生単板3の前端接合面の整合が行われることになる。こ
のようにして接合位置まで搬送されると,図22に示し
たように,今度は後続生単板3bを5度だけ逆方向(戻
る方向)に回動させることにより,前端接合面を後端接
合面に被せるようにして整合を行うものであるから,精
度の良い整合を行うことができる。
【0054】次に,整合された生単板3の接合面は,図
22に示したように加圧装置18の下熱板18aと上熱
板18bとにより押圧加熱が行われる。接合面が押圧加
熱されている状態では,上シリンダ18fのピストンロ
ッドが最大に出た時に生単板3の位置が搬送基準ライン
と合うようにする為に,上シリンダ18fの圧力は下熱
板18aを押圧する下シリンダ18eの圧力よりも高い
設定となっている。従って,接合面を押圧する力は,結
果的に下シリンダの圧力により制御されることになる。
本願発明の実施の形態においては,1平方センチあたり
少なくとも2Kg程度の押圧力で押圧加熱するように設
定されている。尚,押圧力は,杉などのように軟らかい
材料の場合には材料の変形による歩減りを防ぐ為に,1
平方センチあたり2Kg程度或いはそれ以下の押圧力で
行い,反対に固い材料の場合には約4Kg程度の押圧力
で行うなど,接合する材料の硬さに対応させて適宜変更
して実施するものである。また,押圧加熱する時間につ
いては,接合する材料や押圧力によって変更するが,平
均すると約15秒間ほどである。
【0055】図23は,整合装置16が次に接合する生
単板3を搬送すべく準備する為に,図17に示した回動
開始位置まで戻った後の状態を示す側面断面図である。
即ち,加圧装置18の下熱板18aと上熱板18bとに
より接合面を押圧加熱している時に,図16に示した第
2単板搬送装置12のシリンダ12bを作動させること
により単板保持板12cと保持定盤12jとによる生単
板3の保持を解除し,その後駆動装置16eが連結軸1
6cを介して整合装置本体16aを今度は搬送方向と逆
方向に90度回動することにより,整合装置16は回動
開始位置まで戻される。
【0056】図24は,接合生単板挾持搬送装置20の
熱板20a,20bによる接合生単板30の押圧加熱が
解除された状態を示す概略側面断面図である。このよう
に熱板20a,20bによる押圧が解除されても,加圧
装置18の上下熱板18a,18b及び上下単板保持板
18c,18dとにより接合生単板30は継続して保持
されているので,接合生単板30の相対位置が変化する
ことはない。
【0057】図25は,加圧装置18の上下熱板18
a,18b及び上下単板保持板18c,18dによる接
合生単板30の押圧加熱及び保持が解除された状態を示
す概略側面断面図である。これは,接合生単板30の最
後尾に位置する生単板3の後端接合面を,次に搬送され
てくる後続生単板3bの前端接合面との接合に備えるべ
く加圧装置18の接合位置まで移動する為の前準備とし
ての動作である。先ず,接合生単板30が上下熱板18
a,18b及び上下単板保持板18c,18dにより押
圧されている状態にある時に,定尺切断装置22の製品
押圧部材22hは,シリンダ22iが作動して下降する
ことにより,製品受台22gとで接合生単板30の押圧
保持を行う。その後,上下熱板18a,18b及び上下
単板保持板18c,18dによる接合生単板30の押圧
加熱及び保持の解除を行うものであるから,この場合も
接合生単板30の相対位置が変化することはない。
【0058】ここで上下熱板18a,18bによる接合
面の加圧時間について説明する。接合面に塗布された接
着剤は,上下熱板18a,18bが押圧する生単板3の
表面部分から内部へと伝わる伝導熱によって硬化するも
のであるから,例えば前述の15秒程度の押圧加熱時間
内では,接合面の板厚方向における中央部分の接着剤ま
でをも完全に硬化させることは困難であった。ところ
が,接合面の表層部の接着剤については充分に硬化させ
ることができるものであるから,接合面の中央部分の接
着剤が完全に硬化していない状態であっても,上下熱板
18a,18bによる押圧加熱が解除された時に,接合
面同士が外れない程度の強度を確保することができる。
【0059】次に,図26は,後端接合面を加圧装置1
8の接合位置まで移動する為の前準備として,加圧装置
18と接合生単板挾持搬送装置20をそれぞれ移動させ
た状態を示す概略側面断面図である。先ず,接合生単板
挾持搬送装置20の上下熱板20a,20bが,加圧装
置18の上下熱板18a,18bによる押圧加熱から解
除された直後の接合面を押圧加熱できる位置(以下,再
押圧加熱位置という)まで移動するのに同調させて,加
圧装置18も接合生単板30の搬送方向上手側に向けて
移動を開始する。そして,接合生単板挾持搬送装置20
が再押圧加熱位置に到着するのに伴って,加圧装置18
もまたその移動を停止する。即ち,加圧装置18は,接
合生単板挾持搬送装置20の移動を妨げない位置まで移
動することになる。尚,既に述べたように,接合生単板
30は定尺切断装置22の製品押圧部材22hと製品受
台22gとにより確実に押圧保持されているので,加圧
装置18及び接合生単板挾持搬送装置20の移動にとも
なって接合生単板30の相対位置が変化することはな
い。
【0060】図27は,接合生単板挾持搬送装置20の
上下熱板20a,20bが,再押圧加熱位置において接
合面を押圧加熱している状態を示す概略側面断面図であ
る。このように,加圧装置18の上下熱板18a,18
bによる押圧加熱から解除された接合面を接合生単板挾
持搬送装置20の上下熱板20a,20bにより継続し
て押圧加熱する目的は,先に述べたように,加圧装置1
8による押圧加熱時間が短いと接合面の中央部に位置す
る接着剤まで完全に硬化させることができないので,継
続して押圧加熱することにより内部の接着剤まで更に硬
化させて接合面同士の接合強度を高めることにある。
【0061】ところで,接合面の中央部の接着剤まで完
全に硬化させる為には,押圧加熱時間をより長い時間に
設定して押圧加熱すれば足りる訳であるが,そのように
長時間押圧加熱していると,後続生単板3bの前端接合
部を加圧装置18の接合位置へ搬送することができなく
なってしまい,その結果,生産性が著しく低下するとい
う問題が生じた。そこで,本願発明の実施の形態におい
ては,接合生単板挾持搬送装置20に備えた上下熱板2
0a,20bで接合面を継続して押圧加熱しながら接合
生単板挾持搬送装置20を搬送方向下手側のスタート位
置まで戻すことにより,後端接合面を接合待機状態とす
ることができるのである。従って,後続生単板3bの前
端接合部を加圧装置18の接合位置へ搬送するのを妨げ
ることがないので,生産性の向上を図ることができる。
尚,接合生単板挾持搬送装置20の移動は,上下熱板2
0a,20bが再押圧加熱位置において接合面を押圧加
熱した後,製品押圧部材22hを接合生単板30から上
昇させて保持状態を解除してから行う。このような二段
構え方式で接合面を押圧加熱する構成を採用しているの
で,接合面内部の接着剤を更に硬化させることができ
る。この為,加圧装置18の上下熱板18a,18bに
よる最初の押圧加熱時間を,接合面が外れない範囲で可
及的に短く設定を行うことができるので,生産性の向上
を図ることができる。一方,接合生単板挾持搬送装置2
0の上下熱板20a,20bによる押圧加熱時間は,後
続生単板3bの搬送に支障が生じない程度に長く設定を
行えば,更に内部の接着剤まで硬化させて接合強度を高
めることができる。
【0062】図28は,加圧装置18及び接合生単板挾
持搬送装置20がそれぞれのスタート位置へ戻った状態
を示す概略側面断面図である。この位置関係は,図20
に示したそれぞれの位置関係と同じである。このよう
に,それぞれの装置がスタート位置に戻ると,加圧装置
18の上下単板保持板18c,18dは後続生単板3b
の前端部との接合に備えるべく,接合生単板30の最後
尾に位置する生単板3の後端接合面近傍を保持する。
【0063】以上,整合装置16により後続生単板3b
がレール40の延長線方向を基準として水平方向に90
度回転された後,先行生単板3aの後端接合面に後続生
単板3bの前端接合面が接合されるまでの一連の動作に
ついて説明した。
【0064】このようにして生単板3は順次接合されて
接合生単板30となるが,接合生単板30が予め設定さ
れた定尺長さに至った時点で,定尺切断装置22により
定尺切断が行われる。即ち,生単板接合装置1は,生単
板接合装置1の動作を制御する制御装置(図示せず)を
備えており,この制御装置に組み込まれた演算装置に
は,接合生単板挾持搬送装置20の移動距離を検出する
センサー(図示せず)からの位置データが入力される。
この位置データは演算装置により積算され,積算された
値が予め設定した値に達して定尺長さに至ったと判断さ
れると,接合生単板挾持搬送装置20の搬送は停止され
る。図29は,定尺切断動作を説明する為の概略側面断
面図であるが,接合生単板挾持搬送装置20の搬送が停
止されると,製品押圧部材22hが下降して接合生単板
30の押圧保持が行われる。このように製品押圧部材2
2hが定尺切断予定部分の近傍を押圧して平坦にしたと
ころを,回転する丸鋸22aが接合生単板30の搬送方
向と直交する方向に移動して定尺切断を行う。尚,既に
説明したように,丸鋸22aはレール22e上を往復動
可能に備えられているので,定尺切断を終了した時点で
丸鋸22aの搬送を停止させて次の定尺動作に備えて待
機させるものとする。こうして定尺切断が終了すると,
製品押圧部材22hは上昇し,接合生単板挾持搬送装置
20は再び搬送を開始して図20に示した接合生単板挾
持搬送装置のスタート位置で停止すると共に,定尺切断
された接合生単板30は次工程へと搬送されることにな
る。
【0065】以上,本願発明の実施の形態の内,生単板
を接合する場合について説明してきたが,次に,生単板
を乾燥した後の乾燥単板(以下,単板という)を接合す
る場合について,図31乃至図32を用いて説明する。
図中3’は単板であって,図31は単板3’を接合する
為の単板接合装置1’の概略平面図,そして,図中A‐
Aにおける断面を,概略正面断面図として図32に示
す。図31乃至図32に示した単板接合装置1’には,
上述した生単板接合装置1における乾燥装置9に相当す
る装置が備わっていない。これは,接合する単板3’が
乾燥単板であるので,当然ながら接合面加工装置7,
7’により加工された接合面を乾燥する必要がないから
である。従って,接合面加工装置7,7’により単板
3’の両端部を接合面に加工した後,塗布装置13によ
り加工された接合面の少なくとも一方の接合面に接着剤
を塗布し,その後,先行単板3a’の後端接合面に後続
単板3b’の前端接合面を整合装置16により整合した
後,冷却圧締,常温圧締或いは加熱圧締して単板3’同
士の接合を行うというものである。
【0066】尚,ここで使用する接着剤としては,ユリ
ア樹脂,メラミン・ユリア共縮合樹脂,フェノール樹
脂,レゾルシノール樹脂などの熱硬化性接着剤,或いは
ホットメルト接着剤などの熱可塑性接着剤である。
【0067】先に説明した生単板接合装置1において
は,乾燥装置9が生単板3を保持している間に第2単板
搬送装置12が生単板3を別途保持するものであるが,
単板接合装置1’には既に説明したように乾燥装置9に
相当する装置がないので,単板3’を第1単板搬送装置
5が保持している間に整合装置16を備えた第2単板搬
送装置12により別途保持を行うものである。この為,
図31に示したように,図11に示した単板保持板5c
と保持定盤5j及び図14に示した単板保持板12c及
び保持定盤12jの形状変更を行うことにより,それぞ
れの装置がお互いに接触することなく単板3’を同時に
保持できるよう構成している。単板接合装置1’と生単
板接合装置1との相違点については上述した通りである
が,それ以外の点については同様の実施の形態としてい
る。
【0068】さて,上述の単板接合装置1’が乾燥単板
である単板3’を接合する場合について説明してきた
が,生単板3の場合であっても単板接合装置1’により
接合することができる。即ち,本来ならば加工された接
合面を乾燥装置9を使用して乾燥する訳であるが,接合
面を乾燥せずとも,後工程の塗布装置13で使用する接
着剤を,生単板中の水分と反応して硬化するタイプの湿
気硬化型接着剤であるポリウレタン接着剤や水性ビニル
ウレタン系接着剤を使用することにより,生単板3同士
の接合を行うことが可能となる。これらの接着剤は常温
による圧締も熱板による加熱圧締も可能である。また,
生単板に含まれる水分を利用して接合を行う方法とし
て,生単板の接合面にポリビニルアルコール等の接着剤
の粉末を付着させ,これを加熱圧締して生単板の接合を
行うこともできる。
【0069】尚,これとは反対に,生単板接合装置1を
用いて乾燥単板を接合することもできる。この場合は,
乾燥装置9を接合面を乾燥する為の手段として使用する
のではなく,単に乾燥単板である単板3’を受け渡す為
の手段として使用する。即ち,単板3’を生単板接合装
置1で接合する場合には,先ず第1単板搬送装置5が単
板3’を保持した状態で受け渡し手段としての乾燥装置
9まで搬送すると,既に説明したように,乾燥装置9は
単板3’を保持し,その後第1単板搬送装置5は単板
3’の保持を解除する。次に,第2単板搬送装置12
は,乾燥装置9が単板3’を保持している間に単板3’
を保持して,乾燥装9が単板3’の保持を解除した後
に,単板3’を次工程まで搬送する。そしてこれ以降の
動作については既に述べた通りである。このように,生
単板接合装置1を使用すると,生単板3と乾燥単板3’
のどちらの単板にも対応して接合を行うことができる。
【0070】さて,これまでの説明では,接合する生単
板或いは単板のケ引き幅が2尺の場合について述べてき
たが,図33に示した概略平面図を用いて,2尺以外の
ケ引き幅のものを接合処理する場合について説明する。
図33の(a)は,ケ引き幅が3尺の場合,(b)は2
尺の場合,(c)は1尺の場合を示している。尚,図示
はしないが,ケ引き幅を変更する場合,接合面加工装置
7,乾燥装置9,塗布装置13などの位置は,それぞれ
のケ引き幅に対応させて変更されている。
【0071】次に,接合する生単板或いは単板のケ引き
幅の変更に対応して接合装置がどのように動作するかに
ついて説明する。先ず,加圧装置18のスタート位置
は,ケ引き幅とは無関係にいつも一定の位置に備えてい
る。この為,回動開始位置及び接合生単板挾持搬送装置
20のスタート位置は,変更されるケ引き幅に対応して
その位置を変更させる必要がある。回動開始位置の変更
について図33(a)を用いて説明する。既に説明した
ように,回動開始位置は第2単板搬送装置12の停止位
置により決定されるものであるから,先行生単板3aに
対して回動開始位置が次に説明する位置関係となるよう
にして第2単板搬送装置12の停止位置の制御を行って
いる。即ち,加圧装置18の接合位置で待機する先行生
単板3aの後端接合面における接合幅方向の中心線を基
準線として,その基準線から整合装置16が回動する回
動中心までの距離L3と,同じ回動中心から後続生単板
3bの前端接合面における接合幅方向の中心線までの距
離L3’を一致させるように第2単板搬送装置12の停
止位置を制御して回動開始位置の変更を行っている。同
様にして,ケ引き幅が2尺の場合は図33(b)に示し
たようにL2とL2’を一致させるように制御し,ケ引
き幅が1尺の場合は,図33(c)に示したようにL1
とL1’を一致させるように第2単板搬送装置12の停
止位置を制御している。従って,図33の(b)に示し
た回動開始位置を基準とすると,図中(a)に示した3
尺の場合は,2尺の時よりも回動開始位置が第2単板搬
送装置12の搬送方向の上手側に移動した位置となって
おり,図中(c)に示した1尺の場合は逆に下手側に移
動した位置となっている。尚,図に示した基準線は接合
面における実際の中心線の位置を正確に表示するもので
はなく,図面を見やすくして理解を助ける為に,それぞ
れの接合面の先端部を含む直線を基準線に代用して表示
している。
【0072】このようにして変更される生単板3のケ引
き幅に対応させて回動開始位置を制御することにより,
整合装置16が生単板3を水平方向に90度回動させる
だけで,加圧装置18の接合位置で待機する先行生単板
3aの後端接合面に後続生単板3bの前端接合面を精度
良く整合させることができるのである。また,回動開始
位置を制御する方法としては,図示はしないが,例えば
レール40のそれぞれのケ引き幅に対応させた位置に,
第2単板搬送装置12の停止位置を制御する為の位置決
めストッパを備えるものである。
【0073】次に,接合生単板挾持搬送装置20のスタ
ート位置の変更について述べる。接合生単板挾持搬送装
置20のスタート位置とは,接合された生単板の後端接
合面を後続生単板3bの前端接合面との接合に備えるべ
く加圧装置18における接合位置まで搬送して接合待機
状態とした位置であるので,当然のことながら加圧装置
18からケ引き幅に相当する距離だけ下手側に離れた位
置となる。従って,接合生単板挾持搬送装置20のスタ
ート位置を制御する方法としては,既に図30(a)を
用いて説明したように,接合生単板挾持搬送装置20は
送りねじ20n及び雌ねじユニット20mを備えている
ので,送りねじ20nに接続されたサーボモータ20k
の回転を制御することにより,それぞれのケ引き幅に対
応させて予め設定した位置へと正確に移動することがで
きる。
【0074】さて,このようにケ引き幅が違った生単板
或いは単板を接合処理する場合,従来の装置では,ケ引
き幅の違いにより接合処理サイクルが変化するという問
題が生じた。即ち,図7乃至図8を用いて説明したよう
に,従来装置では生単板3を回動開始位置から接合位置
まで移動させるのに要する時間が違うからである。とこ
ろが本願発明の装置では,ケ引き幅が違うものを接合処
理する場合であっても,整合装置16が生単板3を水平
方向に90度回動するだけで整合が行えるので,生単板
3を回動開始位置から接合位置まで移動させるのに要す
る時間が変化することはなく,従って,ケ引き幅の違い
によって生産性が変化することはほとんどないのであ
る。
【0075】ところで,これまでの説明においては,ケ
引き幅を変更しても加圧装置18のスタート位置を一定
の位置として整合する場合について説明したが,これに
限定することはなく,加圧装置18のスタート位置をケ
引き幅に対応させて変更して行っても良い。この場合
は,第2単板搬送装置12の停止位置である回動開始位
置を一定の位置とすればよい。従って,それぞれのケ引
き幅に対応させるには,加圧装置18のスタート位置を
それぞれのケ引き幅に対応させて予め設定した位置まで
移動すれば良く,また,接合生単板挾持搬送装置20の
スタート位置は,加圧装置18のスタート位置から下手
側にそれぞれのケ引き幅に対応させて移動すれば良い。
更には,接合生単板挾持搬送装置20のスタート位置を
一定の位置として実施することもできる。この場合は,
回動開始位置及び加圧装置18のスタート位置をそれぞ
れのケ引き幅に対応させた位置に備えることで実施でき
る。
【0076】ここで本願発明の他の実施の形態について
図34乃至図36を用いて説明する。既に従来の技術に
おいて説明したように,あばれのひどい単板同士を接合
する場合に発生する問題点を解決する為に,単板を接合
する際,接合する一方の単板の木表と他方の単板の木裏
が同一面側となるようにしてそれぞれの単板の接合面を
整合させたのち押圧して単板を接合することが行われて
いる。本願発明においても,以下の手段を用いて上記問
題を解決することができる。
【0077】図34は,本願発明の他の実施の形態を説
明する為の概略平面図である。本願発明の実施の形態の
基本的な構成は,図9を用いて説明した生単板接合装置
1とほぼ同じであるので,以下,相違する構成について
主に説明する。100は生単板3同士を接合する為の生
単板接合装置である。生単板接合装置100は,第1単
板搬送装置5と,後述する接合面加工装置7と,後述す
る乾燥装置9と,第2単板搬送装置12と,後述する塗
布装置13と,整合装置16と,加圧装置18と,接合
生単板挾持搬送装置20と,定尺切断装置22と,を備
えている。
【0078】先ず,接合面加工装置7について説明す
る。図34に示したように,接合面加工装置7,7の丸
鋸7a,7aは,それらの丸鋸によって加工された接合
面のスカーフ部分が両側とも下側または両側とも上側を
向くようにして備えられている。これは図1に示した従
来の装置において採用した構成と同じである。因みに,
本願発明の実施の形態においては従来の装置と同じよう
に,加工されたスカーフ部分が両方とも下側を向くよう
に丸鋸7a,7aを傾斜して備えるものである。
【0079】乾燥装置9は,本願発明の実施の形態にお
いて採用した乾燥装置と同じ構成を採用するものである
が,接合面加工装置7,7によって加工された接合面の
スカーフ部分が両方とも下側を向いているので,図示は
しないが,図13(b)に示した下熱板9bと上熱板9
dを上下入れ替えることにより,スカーフ部分が下側に
向いた生単板3の接合面の押圧加熱を行えるようにして
いる。
【0080】塗布装置は,本願発明の実施の形態におい
て採用した塗布装置13と同じ構成を採用するものであ
る。即ち,生単板3の接合面のスカーフ部分が両方とも
下側を向いている為に,塗布装置13’の代わりに塗布
装置13を採用するものである。
【0081】16は整合装置であって,本願発明の実施
の形態において採用した整合装置16と同じ構成を採用
している。整合装置16の構成及び動作については,図
35を用いて詳しく説明する。図35は,先行生単板3
aの後端接合面に後続生単板3bの前端接合面を整合す
る為の整合装置16と第2単板搬送装置12の概略正面
図である。既に説明したように,整合装置16は,整合
装置本体16aに連結軸16bを介して単板保持板12
c,シリンダ12b及び保持定盤12jなどが接続され
ており,更に,連結軸16bは,整合装置本体16aに
備えられたサーボモータ(図示せず)からの駆動力を受
けて,連結軸16bの回動中心軸16dを中心として予
め設定された位置まで回動可能に構成されている。
【0082】尚,回動中心軸16dの高さは,搬送基準
ラインである保持定盤12jの生単板3と接触する面の
高さよりも,接合する最大板厚の半分の距離だけ下げた
位置に設定されている。例えば,接合する生単板の板厚
を6mmとした場合は,回動中心軸16dの高さは,基
準搬送面から最大板厚6mmの半分である3mmだけ下
げた位置に設定されている。この為,板厚が6mmの生
単板3を反転すると,それぞれの接合面の上下方向の高
さは同じになる。また,例えば板厚3mmの生単板を反
転する場合は,回動中心軸16dが3mmであることか
ら,図示はしないが,後続生単板3bを反転するとその
高さは先行する生単板3よりも板厚分だけ低い位置とな
る。ところが,搬送基準ラインから回動中心軸16dま
での距離を,接ぎ合わせる最大板厚の半分である3mm
よりも少ない設定,例えば2mmに設定した場合には,
板厚6mmの生単板を反転させると,これも図示はしな
いが,後続生単板3bの方が先行生単板3aよりも高く
なってしまう。この為,回動する後続生単板3bが整合
位置に到達する前に先行生単板3aの接合面に当接する
ことにより,スカーフ接合面が破損したり,或いは接合
面に段差が生じたまま接合されてしまうなどの問題が発
生してしまうのであった。従って,接合面同士が接触す
ることのないように,回動中心軸16dの高さを,搬送
基準ラインよりも,接合する最大板厚の半分の距離だけ
下げた位置に設定している。
【0083】さて,図35(a)は,整合装置16が後
続生単板3bを反転することなく先行生単板3aと整合
させる場合を示す図である。また,図35(b)は,後
続生単板3bを回転させて反転することにより,後続生
単板3bの木裏が先行生単板3aの木表と同一面側とな
るようにして,先行生単板3aの後端接合面に後続生単
板3bの前端接合面を整合させる場合を示す図である。
図に示したように,先行生単板3aの木表と後続生単板
3bの木裏が同一面側となるように整合する為に,後続
の偶数枚目にあたる生単板3bは,整合装置16によ
り,整合装置本体16aの回動中心軸16dを中心とし
て連結軸16bを一方向に180度回動することによ
り,生単板3の反転を行う。このように,本願発明の形
態においては,投入される最初の生単板3は反転動作を
行わずに加圧装置18における接合位置まで搬送を行う
が,偶数枚目にあたる後続生単板3bは反転動作を行っ
た後,加圧装置18の接合位置まで搬送を行って先行生
単板3aとの整合を行っている。そして以後は,一枚お
きに反転動作を繰り返しながら整合が行われる。従っ
て,上述の方法とは逆で,投入する最初の生単板3を反
転させて加圧装置18における接合位置まで搬送を行っ
た場合には,当然のことながら後続の偶数枚目にあたる
生単板3bは反転せずに整合が行われることになる。要
は,一枚おきに生単板3の反転動作を繰り返しながら整
合を行えば良い。
【0084】このようにして,乾燥装置9から第2単板
搬送装置12へと受け渡され,接着剤13bが塗布され
た生単板3が回動開始位置に到達して停止すると,既に
説明したように,一枚おきに生単板3の反転動作を繰り
返し,レール40の延長線方向を基準として水平方向に
90度回動されて加圧装置18の接合位置まで搬送され
た後,先行生単板3aの後端接合面と生単板3の前端接
合面との整合が行われる。
【0085】次に,図36を用いて,先行生単板3aの
後端接合面と後続生単板3bの前端接合面との整合状態
について説明する。図36(a)は,後続生単板3bを
整合装置16によって反転せずに先行生単板3aの後端
接合面に整合した状態を説明する為の側面断面図であ
る。図からも明らかなように,整合される前の最後尾の
生単板3aは,後端接合面のスカーフ斜面が上側になる
ように保持されている。これは,この生単板3aが整合
装置16により反転された為である。そして,後続生単
板3bは反転せずそのまま整合されることになる。図3
6(b)は,後続生単板3bを整合装置16によって反
転した後,先行生単板3aの後端接合面に整合した状態
を説明する為の側面断面図である。
【0086】このように一回ごとに反転動作を行うこと
により,後続生単板3bの木裏が先行生単板3aの木表
と同一面側となるようにして,先行生単板3aの後端接
合面に後続生単板3bの前端接合面を整合するものであ
る。そして,その後,加圧装置18により整合された接
合面同士が押圧加熱される。このようにして接合面の押
圧加熱が始まると,第2単板搬送装置12は生単板3の
保持を解除した後,整合装置16が反転された状態にあ
る時は,整合装置16を再度回動して元の状態に戻し,
次に接合する後続生単板3bを搬送すべく乾燥装置9に
向かう。
【0087】ここで本願発明の他の実施例について説明
する。第1単板搬送装置5及び第2単板搬送装置12に
よる単板及び生単板の保持方法については,突刺体によ
り保持を行ってもよい。
【0088】単板及び生単板の端面を接合面に加工する
際は,接合面の形状をスカーフ面に限る必要はなく,所
望する形状に加工してもよい。その為の手段としては,
丸鋸以外にも,例えば接合面の形状に合わせた面取りカ
ッター,ルーター,複数枚組み合わせた丸鋸などを使用
して加工することができる。
【0089】乾燥装置9による生単板3の接合面の乾燥
方法は,接合面に熱風を吹き付けて乾燥する乾燥装置で
あってもよい。
【0090】接着剤塗布装置としては,塗布ロールを用
いて行う以外にも,例えば接着剤を直接ノズル等から吹
き付ける噴射方式としても良い。
【0091】第1単板搬送装置5及び第2単板搬送装置
12の駆動方式としては,既に述べたようなベルト駆動
方式以外に,より精度の良い位置制御を行う為にサーボ
モータと送りねじとを備えた駆動構成としても良い。こ
の場合は,位置決めストッパを用いて第2単板搬送装置
12を回動開始位置で停止させる必要もなく,また,よ
り精度の良い位置制御が行える。
【0092】これまでの説明では,整合装置16による
後続単板の回動角度を90度で実施した場合について説
明してきたが,回動角度については90度に限る必要は
なく,接合装置の設置場所に対応させるなどして予め定
めた回動角度θで実施することができる。尚,回動角度
を所定の角度に設定した場合は,その回動角度θに対応
させてレール80を備える必要があるので,レール80
は,回動されて停止する単板の接合方向と平行となるよ
うにして備えればよい。また,この時の接合位置は,回
動角度θと接合単板幅Lと回動軸の回動中心位置に基づ
いて算出されるものであるから,この算出された接合位
置に対応させて加圧位置18を備えればよい。
【0093】整合装置16により単板及び生単板の反転
動作を行う場合,単板を加圧装置18の接合位置に向け
て水平方向に回動している最中に行っても良い。このよ
うにすることにより,更に生産性の向上を図ることがで
きる。
【0094】先に図24乃至図28を用いて説明した
が,本願発明においては,加圧装置18による接合面の
押圧加熱時間を補う為に,加圧装置18により押圧加熱
された接合面を,接合生単板挾持搬送装置20により継
続して押圧加熱することを行っている。その為,図25
乃至図26に示したように,接合生単板挾持搬送装置2
0を再押圧加熱位置まで移動させるのに伴って,加圧装
置18との接触を避ける為に,加圧装置18も接合生単
板30の搬送方向上手側に向けて移動させ,接合生単板
挾持搬送装置20が再押圧加熱位置に到着すると,加圧
装置18の移動を停止させると共に,接合生単板挾持搬
送装置20の上下熱板20a,20bが接合面を押圧加
熱していた。
【0095】ところで,接合生単板挾持搬送装置20に
より接合面を別途押圧加熱する方法としては,必ずしも
上述したような方法に限ることはない。例えば,図24
は,加圧装置18が接合面を押圧加熱している状態を示
しているが,接合面を押圧加熱した状態のまま,加圧装
置18を前述の方向とは逆の方向である接合生単板30
の搬送方向下手側に向けて移動させることにより行うこ
ともできる。即ち,加圧装置18を,接合生単板30の
搬送方向下手側に向けて移動させる際に,接合生単板挾
持搬送装置20との接触を避けるべく接合生単板挾持搬
送装置20もまた同様に下手側に向けて移動させる。そ
して,押圧加熱中の接合面が予め設定した位置まで移動
されると搬送を停止して接合面の押圧加熱を解除する。
その後,加圧装置18を移動前の位置であるスタート位
置まで戻すと共に,接合生単板挾持搬送装置20を搬送
方向上手側に向けて移動して接合面の位置で停止させ,
上下熱板20a,20bにより接合面を押圧加熱すると
いう方法である。要は,加圧装置18と接合生単板挾持
搬送装置20がお互いに干渉することなく接合面の押圧
加熱の受け渡しができるような方法であればよい。
【0096】これまでの説明においては,生単板或いは
単板をその繊維方向に接合する,所謂,縦接合を行う場
合について説明してきたが,本願発明においては,繊維
方向と直交する方向に接合する,所謂,横接合として実
施することもできる。
【0097】
【発明の効果】以上詳しく説明したように,先ず,本願
発明の請求項1及び請求項5の発明では,直線状に構成
した第1軌道を基準として,接着剤の塗布された単板或
いは生単板を,それらを含む平面とほぼ平行に所定角度
回動すると共に,加圧装置の接合位置で待機する先行単
の後端接合面に後続単板の前端接合面を整合した後,接
合面同士を押圧して接合するものであるから,従来装置
の直交搬送方式の場合のように,単板を90度回動して
接合する構成であるが故に広い設置場所が要求されるL
字型の配置構成に限られることもなく,機械の設置場所
に対応させて自由なレイアウトで装置の配置が行えるの
で,スペースを有効に利用することができる。本願発明
では,図9に示したようにほぼ直線型の配置状態となる
ので,装置を工場内に設置する際に無駄なスペースを生
じさせることなく有効に配置できるのである。
【0098】次に,本願発明の請求項2及び請求項6の
発明では,加圧装置が接合面の押圧を解除した後,接合
単板挾持搬送装置が加圧装置により押圧された接合面を
別途保持すると共に,その接合面を保持したまま接合単
板の後端接合面を後続単板の前端接合面との接合に備え
るべく接合位置まで搬送して待機するものであるから,
加圧装置による接合面の押圧時間を,接合面同士が外れ
ない程度の接着強度が得られる短い時間に設定すること
ができるうえ,従来装置のように,接合面に充分な接着
強度が得られるまで加圧装置が接合面を長時間押圧する
ことにより,接合中の単板の後端接合面が加圧装置から
飛び出た状態となって,後続単板の前端接合面が所定の
接合位置まで移動できずに待たされてロスタイムが生じ
るという問題も解消し,生産性の向上を図ることができ
る。
【0099】次に,本願発明の請求項3及び請求項7の
発明では,接合単板幅調整機構を備えた接合面加工装置
により接合面間の幅を所望する一定長さの接合単板幅L
に加工し,加工された単板を第1軌道を基準としてその
単板を含む平面とほぼ平行に所定角度θ回動して先行単
板の後端接合面に後続単板の前端接合面を整合するもの
であるから,例えば接合する単板のケ引き幅が1尺,2
尺或いは3尺と変更された場合であっても,それぞれの
ケ引き幅の単板を回動開始位置から接合位置まで搬送す
る時間は一定であるので,従来装置の直交搬送方式の場
合のように,ケ引き幅の違いによって接合処理サイクル
が変化することがない。
【0100】次に,本願発明の請求項4及び請求項8の
発明では,所望する一定長さの接合単板幅Lに加工され
た単板を,単板を含む平面とほぼ平行に所定角度θ回動
させることにより,加圧装置の接合位置で待機する先行
単板の後端接合面に後続単板の前端接合面を整合したの
ち接合面同士を押圧して接合し,加圧装置が接合面の押
圧を解除した後,接合単板挾持搬送装置が加圧装置によ
り押圧された接合面を別途保持すると共に,その接合面
を保持したまま接合単板の後端接合面を後続単板の前端
接合面との接合に備えるべく接合位置まで搬送して待機
するものであるから,接合する単板のケ引き幅が変更さ
れた場合であっても,ケ引き幅の違いによって接合処理
サイクルが変化することがなく,更にまた加圧装置によ
る接合面の押圧時間が短く設定できることにより,接合
中の単板の後端接合面が加圧装置から飛び出た状態とな
って後続単板が所定の接合位置まで移動できずに待たさ
れるという問題もなくなり,飛躍的に生産性の向上を図
ることができる。
【0101】また,本願発明においては,接合する単板
を保持した状態で移動する為の第1単板搬送装置及び第
2単板搬送装置は,直線状に構成された同じレール上を
移動するものであるから,従来の直交搬送方式を採用し
た場合のようにレールを途中で分断する必要がない。こ
の為,従来装置のように繋ぎ目部分を単板搬出装置が通
過する際に,繋ぎ目部分からレール用軸受の内部にごみ
が混入することにより軸受が異常摩耗したり或いは破損
したりすることがない。従って,搬送の基準となるレー
ルに対する単板の相対位置が変化して接合面の接合精度
が悪くなるということがないので,長期間安定した接合
精度を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の生単板接合装置の概略平面図である。
【図2】図1の従来の生単板接合装置のA‐Aにおける
概略正面断面図である。
【図3】乾燥装置と単板搬出装置の概略正面断面図であ
る。
【図4】整合装置による生単板の反転状態を説明する為
の正面図である。
【図5】整合装置と単板搬出装置の正面図である。
【図6】単板搬出装置,整合装置,加圧装置,接合単板
搬送装置及び定尺切断装置等の概略側面断面図である。
【図7】後続生単板の前端部と先行生単板の後端部が,
加圧装置により押圧加熱された状態を説明する為の概略
側面断面図である。
【図8】ケ引き幅の広い生単板が加圧装置により押圧加
熱された状態を説明する為の概略側面断面図である。
【図9】本願発明の,生単板同士を接合する為の生単板
接合装置について説明する為の概略平面図である。
【図10】図9の生単板接合装置のA‐Aにおける概略
正面断面図である。
【図11】本願発明の第1単板搬送装置と接合面加工装
置を説明する為の,(a)は概略平面図,(b)は概略
正面図である。
【図12】本願発明の第1単板搬送装置から乾燥装置へ
の生単板の受け渡しを説明する為の概略正面図である。
【図13】本願発明の乾燥装置による接合面の乾燥を説
明する為の,(a)は概略正面断面,(b)はその概略
側面断面図である。
【図14】本願発明において,接合面の乾燥を終えた生
単板の第2単板搬送装置への受け渡しを説明する為の図
面で,(a)は受け渡し前の状態,(b)は受け渡し後
の図である。尚,乾燥装置は概略正面断面図,第2単板
搬出装置は概略正面図である。
【図15】(a)は本願発明の塗布装置による塗布工程
を説明する為の概略正面断面図,(b)は塗布装置の概
略平面図である。
【図16】(a)は本願発明の整合装置と第2単板搬送
装置の概略正面図であり,(b)は後続生単板の前端接
合面が水平位置よりも所望角度αだけ上方に傾いた状態
を説明する為の概略側面図である。
【図17】本願発明において,後続生単板と先行生単板
の整合前の状態を説明する為の概略平面図である。
【図18】本願発明において,先行生単板に対して後続
生単板が水平方向に回動して移動している状態を説明す
る為の概略平面図である。
【図19】本願発明において,後続生単板と先行生単板
のそれぞれの接合面同士が整合された状態を説明する為
の概略平面図である。
【図20】本願発明の加圧装置の接合位置において,先
行生単板が後続生単板との接合に備えて待機している状
態を説明する為の概略側面断面図である。
【図21】本願発明の整合装置によって先行生単板の後
端接合面に後続生単板の前端接合面が整合される状態を
説明する為の概略側面断面図である。
【図22】本願発明の加圧装置により,整合された生単
板の接合面が押圧加熱された状態を説明する為の概略側
面断面図である。
【図23】本願発明の整合装置が,次に接合する生単板
を準備する為に回動開始位置まで戻った後の状態を説明
する為の概略側面断面図である。
【図24】本願発明の接合生単板挾持搬送装置に備えた
上下熱板による接合生単板の押圧加熱が解除された状態
を説明する為の概略側面断面図である。
【図25】本願発明の加圧装置に備えた上下熱板及び上
下単板保持板による接合生単板の押圧加熱及び保持が解
除された状態を説明する為の概略側面断面図である。
【図26】本願発明において,接合生単板挾持搬送装置
が接合面を再押圧加熱する為に,加圧装置と接合生単板
挾持搬送装置を移動させた状態を説明する為の概略側面
断面図である。
【図27】本願発明の接合生単板挾持搬送装置に備えた
上下熱板が,再押圧加熱位置において接合面を押圧加熱
している状態を説明する為の概略側面断面図である。
【図28】本願発明の加圧装置及び接合生単板挾持搬送
装置がそれぞれのスタート位置へ戻った状態を説明する
為の概略側面断面図である。
【図29】接合生単板が定尺切断される状態を説明する
為の概略側面断面図である。
【図30】(a)は本願発明の接合生単板挾持搬送装置
の移動機構を説明する為の概略側面図,(b)は,加圧
装置の移動機構を説明する為の概略側面図である。
【図31】本願発明の他の実施の形態の内,乾燥単板を
接合する為の単板接合装置の概略平面図である。
【図32】図31の単板接合装置のA‐Aにおける概略
正面断面図である。
【図33】(a)はケ引き幅が3尺,(b)は2尺,
(c)は1尺のものを接合処理する場合について説明す
る為の概略平面図である。
【図34】本願発明の他の実施の形態を説明する為の概
略平面図である。
【図35】(a)は後続生単板を反転せずに整合させる
場合,(b)は反転してから整合させる場合を説明する
為の概略正面図ある。
【図36】(a)は後続生単板を反転せずに整合させた
場合,(b)は反転してから整合させた場合を説明する
為の側面断面図である。
【符合の説明】
1 生単板接合装置 1’ 単板接合装置 3 生単板 3a 先行生単板 3a’先行単板 3b 後続生単板 3b’後続単板 3’ 単板 5 第1単板搬送装置 5’ 単板搬送装置 5a 搬送装置基台 5b シリンダ 5c 単板保持板 5d レール 5e 軸受 5f モータ 5g 駆動プーリ 5h 駆動ベルト 5i 定規 5j 保持定盤 7 接合面加工装置 7’ 接合面加工装置 7a 丸鋸 7b モータ 9 乾燥装置 9a 下熱板 9b 下熱板 9c 上熱板 9d 上熱板 9e 補強部材 9f 下シリンダ 9g 上シリンダ 10 生単板接合装置 11 単板搬出装置 11b シリンダ 11c 単板保持板 11d レール 11e レール用軸受 11j 保持定盤 12 第2単板搬送装置 12a 搬送装置基台 12b シリンダ 12c 単板保持板 12e 軸受 12j 保持定盤 12p 駆動プーリ 12q 駆動ベルト 12r モータ 13 塗布装置 13’ 塗布装置 13a 塗布ロール 13b 接着剤 13c 塗布容器 13d 塗布量調整板 13e モータ 15 整合装置 15a 整合装置本体 15b 連結軸 15c モータ 16 整合装置 16a 整合装置本体 16b 連結軸 16c 連結軸 16d 回動中心軸 16e 駆動装置 17 加圧装置 17a 下熱板 17b 上熱板 17f 下単板保持板 17g 上単板保持板 18 加圧装置 18a 下熱板 18b 上熱板 18c 下単板保持板 18d 上単板保持板 18e 下シリンダ 18f 上シリンダ 18g 補強部材 18h 補強部材 18i シリンダ 18j 軸受 18k サーボモータ 18m 雌ねじユニット 18n 送りねじ 19 接合単板搬送装置 19a 下接合単板保持板 19b 上接合単板保持板 20 接合生単板挾持搬送装置 20a 下熱板 20b 上熱板 20c 下接合単板保持板 20d 上接合単板保持板 20e 下シリンダ 20f 上シリンダ 20g 補強部材 20h 補強部材 20i シリンダ 20j 軸受 20k サーボモータ 20m 雌ねじユニット 20n 送りねじ 21 定尺切断装置 21a 丸鋸 22 定尺切断装置 22a 丸鋸 22b モータ 22c 取付台 22e レール 22f ガイド部材 22g 製品受台 22h 製品押圧部材 22i シリンダ 22j 軸受 30 接合生単板 30’ 接合単板 40 レール 80 レール 100 生単板接合装置 α 傾斜角度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板同士を,該単板の接合方向である,
    後述の接合面加工装置により接合面に加工された端部と
    直交する方向に接合する為の単板接合装置であって,接
    合する単板を保持した状態で直線状に構成した第1軌道
    に沿って移動して該単板を搬送する為の単板搬送装置
    と,前記単板搬送装置が該単板を搬送する方向と平行な
    該単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間
    の幅を所定長さの接合単板幅にする為の接合面加工装置
    と,前記接合面の少なくとも一方の接合面に接着剤を塗
    布する為の塗布装置と,前記接着剤が塗布された単板
    を,該単板の搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と
    平行な端部よりも該単板の搬送方向下手側の所定位置に
    設けた回動軸を回動中心として,該単板を含む平面とほ
    ぼ平行に該単板を所定角度回動して停止させることによ
    り,該単板に先行して後述の加圧装置において待機する
    先行単板の後端接合面に後続の単板である該回動される
    単板の前端接合面を整合する為の,前記単板搬送装置に
    備えた整合装置と,前記整合装置により回動されて停止
    した前記単板の前端接合面に対応する位置に備えて,前
    記整合された先行単板の後端接合面と後続の単板の前端
    接合面を押圧して接合単板とする為の加圧装置と,前記
    整合装置により回動されて停止した単板の前記接合方向
    と平行で直線状に構成した第2軌道に沿って移動可能に
    備えると共に,前記接合単板を別途保持し,前記加圧装
    置が該接合単板の接合面の押圧を解除すると,該接合単
    板の最後尾に位置する単板の後端接合面を次に接合する
    後続の単板の前端接合面との接合に備えるべく,該接合
    単板を保持した状態で該第2軌道に沿って該単板の接合
    方向下手に向けて前記所定長さの接合単板幅に相当する
    距離を移動して該接合単板を搬送する為の接合単板保持
    搬送装置と,を備えることを特徴とする単板接合装置。
  2. 【請求項2】 単板同士を,該単板の接合方向である,
    後述の接合面加工装置により接合面に加工された端部と
    直交する方向に接合する為の単板接合装置であって,接
    合する単板を保持した状態で直線状に構成した第1軌道
    に沿って移動して該単板を搬送する為の単板搬送装置
    と,前記単板搬送装置が該単板を搬送する方向と平行な
    該単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間
    の幅を所定長さの接合単板幅にする為の接合面加工装置
    と,前記接合面の少なくとも一方の接合面に接着剤を塗
    布する為の塗布装置と,前記接着剤が塗布された単板
    を,該単板の搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と
    平行な端部よりも該単板の搬送方向下手側の所定位置に
    設けた回動軸を回動中心として,該単板を含む平面とほ
    ぼ平行に該単板を所定角度回動して停止させることによ
    り,該単板に先行して後述の加圧装置において待機する
    先行単板の後端接合面に後続の単板である該回動される
    単板の前端接合面を整合する為の,前記単板搬送装置に
    備えた整合装置と,前記整合装置により回動されて停止
    した前記単板の接合方向と平行で直線状に構成した第2
    軌道に沿って後述の加圧位置と後述の回避位置との間を
    移動可能に備えると共に,前記整合装置により回動され
    て停止した前記単板の前端接合面に対応する位置である
    加圧位置まで移動したのち停止して,前記整合された先
    行単板の後端接合面と後続の単板の前端接合面を押圧し
    て接合単板とし,該接合面の押圧を解除した後は,後述
    の接合単板挾持搬送装置が該接合面を挾持する際にその
    妨げとならない位置である回避位置へ移動するように備
    えた加圧装置と,前記第2軌道に沿って後述の接合面挾
    持位置と後述の接合待機位置との間を移動可能に備える
    と共に,前記加圧装置が前記接合単板の接合面の押圧を
    解除して前記回避位置へ移動するのに伴って,該接合面
    に対応する位置である接合面挾持位置まで移動したのち
    停止して該接合面を別途挾持し,次いで該接合単板の最
    後尾に位置する単板の後端接合面を次に接合する後続の
    単板の前端接合面との接合に備えるべく,該接合面を挾
    持した状態で該単板の接合方向下手に向けて該接合面挾
    持位置から前記所定長さの接合単板幅に相当する距離は
    なれた位置である接合待機位置まで移動して該接合単板
    を搬送する為の接合単板挾持搬送装置と,を備えること
    を特徴とする単板接合装置。
  3. 【請求項3】 単板同士を,該単板の接合方向である,
    後述の接合面加工装置により接合面に加工された端部と
    直交する方向に接合する為の単板接合装置であって,接
    合する単板を保持した状態で直線状に構成した第1軌道
    に沿って移動して該単板を搬送する為の単板搬送装置
    と,前記単板搬送装置が該単板を搬送する方向と平行な
    該単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間
    の幅を所望する一定長さの接合単板幅Lに加工する為の
    接合単板幅調整機構を備えた接合面加工装置と,前記接
    合面の少なくとも一方の接合面に接着剤を塗布する為の
    塗布装置と,前記接着剤が塗布された単板を,該単板の
    搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よ
    りも該単板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸
    を回動中心として,該単板を含む平面とほぼ平行に該単
    板を所定角度θ回動して停止させることにより,該単板
    に先行して後述の加圧装置において待機する先行単板の
    後端接合面に後続の単板である該回動される単板の前端
    接合面を整合する為の,前記単板搬送装置に備えた整合
    装置と,前記整合装置により回動されて停止した前記単
    板の接合方向と平行で直線状に構成した第2軌道に沿っ
    て移動可能に備えると共に,前記整合装置により回動さ
    れて停止した前記単板の前端接合面に対応する位置であ
    る,前記所定角度θと前記接合単板幅Lと前記回動軸の
    位置に基づいて算出された加圧位置まで移動したのち停
    止して,前記整合された先行単板の後端接合面と後続の
    単板の前端接合面を押圧して接合単板とする為の加圧装
    置と,前記第2軌道に沿って移動可能に備えると共に,
    前記接合単板を別途保持し,前記加圧装置が該接合単板
    の接合面の押圧を解除すると,該接合単板の最後尾に位
    置する単板の後端接合面を次に接合する後続の単板の前
    端接合面との接合に備えるべく,該接合単板を保持した
    状態で該第2軌道に沿って該単板の接合方向下手に向け
    て前記接合単板幅Lに相当する距離を移動して該接合単
    板を搬送する為の接合単板保持搬送装置と,を備えるこ
    とを特徴とする単板接合装置。
  4. 【請求項4】 単板同士を,該単板の接合方向である,
    後述の接合面加工装置により接合面に加工された端部と
    直交する方向に接合する為の単板接合装置であって,接
    合する単板を保持した状態で直線状に構成した第1軌道
    に沿って移動して該単板を搬送する為の単板搬送装置
    と,前記単板搬送装置が該単板を搬送する方向と平行な
    該単板の両端部を接合面に加工すると共に,該接合面間
    の幅を所望する一定長さの接合単板幅Lに加工する為の
    接合単板幅調整機構を備えた接合面加工装置と,前記接
    合面の少なくとも一方の接合面に接着剤を塗布する為の
    塗布装置と,前記接着剤が塗布された単板を,該単板の
    搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よ
    りも該単板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸
    を回動中心として,該単板を含む平面とほぼ平行に該単
    板を所定角度θ回動して停止させることにより,該単板
    に先行して後述の加圧装置において待機する先行単板の
    後端接合面に後続の単板である該回動される単板の前端
    接合面を整合する為の,前記単板搬送装置に備えた整合
    装置と,前記整合装置により回動されて停止した前記単
    板の接合方向と平行で直線状に構成した第2軌道に沿っ
    て後述の加圧位置と後述の回避位置との間を移動可能に
    備えると共に,前記整合装置により回動されて停止した
    前記単板の前端接合面に対応する位置である,前記所定
    角度θと前記接合単板幅Lと前記回動軸の位置に基づい
    て算出された加圧位置まで移動したのち停止して,前記
    整合された先行単板の後端接合面と後続の単板の前端接
    合面を押圧して接合単板とし,該接合面の押圧を解除し
    た後は,後述の接合単板挾持搬送装置が該接合面を挾持
    する際にその妨げとならない位置である回避位置へ移動
    するように備えた加圧装置と,前記第2軌道に沿って後
    述の接合面挾持位置と後述の接合待機位置との間を移動
    可能に備えると共に,前記加圧装置が前記接合単板の接
    合面の押圧を解除して前記回避位置へ移動するのに伴っ
    て,該接合面に対応する位置である接合面挾持位置まで
    移動したのち停止して該接合面を別途挾持し,次いで該
    接合単板の最後尾に位置する単板の後端接合面を次に接
    合する後続の単板の前端接合面との接合に備えるべく,
    該接合面を挾持した状態で該単板の接合方向下手に向け
    て該接合面挾持位置から前記接合単板幅Lに相当する距
    離はなれた位置である接合待機位置まで移動して該接合
    単板を搬送する為の接合単板挾持搬送装置と,を備える
    ことを特徴とする単板接合装置。
  5. 【請求項5】 生単板同士を,該生単板の接合方向であ
    る,後述の接合面加工装置により接合面に加工された端
    部と直交する方向に接合する為の生単板接合装置であっ
    て,接合する生単板を保持した状態で直線状に構成した
    第1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第1
    単板搬送装置と,前記第1単板搬送装置が該生単板を搬
    送する方向と平行な該生単板の両端部を接合面に加工す
    ると共に,該接合面間の幅を所定長さの接合単板幅にす
    る為の接合面加工装置と,前記両端部が接合面に加工さ
    れた生単板を別途保持すると共に,該接合面を乾燥する
    為の乾燥装置と,前記生単板を別途保持すると共に,前
    記第1単板搬送装置及び前記乾燥装置による該生単板の
    保持が解除されると,該生単板を保持した状態で前記第
    1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第2単
    板搬送装置と,前記乾燥された接合面の少なくとも一方
    の接合面に熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置と,
    前記熱硬化性接着剤が塗布された生単板を,該生単板の
    搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よ
    りも該生単板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動
    軸を回動中心として,該生単板を含む平面とほぼ平行に
    該生単板を所定角度回動して停止させることにより,該
    生単板に先行して後述の加圧装置において待機する先行
    生単板の後端接合面に後続の生単板である該回動される
    生単板の前端接合面を整合する為の,前記第2単板搬送
    装置に備えた整合装置と,前記整合装置により回動され
    て停止した前記生単板の前端接合面に対応する位置に備
    えて,前記整合された先行生単板の後端接合面と後続の
    生単板の前端接合面を熱板により押圧して接合生単板と
    する為の加圧装置と,前記整合装置により回動されて停
    止した生単板の前記接合方向と平行で直線状に構成した
    第2軌道に沿って移動可能に備えると共に,前記接合生
    単板を別途保持し,前記加圧装置が該接合生単板の接合
    面の押圧を解除すると,該接合生単板の最後尾に位置す
    る生単板の後端接合面を次に接合する後続の生単板の前
    端接合面との接合に備えるべく,該接合生単板を保持し
    た状態で該第2軌道に沿って該生単板の接合方向下手に
    向けて前記所定長さの接合単板幅に相当する距離を移動
    して該接合生単板を搬送する為の接合生単板保持搬送装
    置と,を備えることを特徴とする生単板接合装置。
  6. 【請求項6】 生単板同士を,該生単板の接合方向であ
    る,後述の接合面加工装置により接合面に加工された端
    部と直交する方向に接合する為の生単板接合装置であっ
    て,接合する生単板を保持した状態で直線状に構成した
    第1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第1
    単板搬送装置と,前記第1単板搬送装置が該生単板を搬
    送する方向と平行な該生単板の両端部を接合面に加工す
    ると共に,該接合面間の幅を所定長さの接合単板幅にす
    る為の接合面加工装置と,前記両端部が接合面に加工さ
    れた生単板を別途保持すると共に,該接合面を乾燥する
    為の乾燥装置と,前記生単板を別途保持すると共に,前
    記第1単板搬送装置及び前記乾燥装置による該生単板の
    保持が解除されると,該生単板を保持した状態で前記第
    1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第2単
    板搬送装置と,前記乾燥された接合面の少なくとも一方
    の接合面に熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置と,
    前記熱硬化性接着剤が塗布された生単板を,該生単板の
    搬送方向下手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よ
    りも該生単板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動
    軸を回動中心として,該生単板を含む平面とほぼ平行に
    該生単板を所定角度回動して停止させることにより,該
    生単板に先行して後述の加圧装置において待機する先行
    生単板の後端接合面に後続の生単板である該回動される
    生単板の前端接合面を整合する為の,前記第2単板搬送
    装置に備えた整合装置と,前記整合装置により回動され
    て停止した前記生単板の接合方向と平行で直線状に構成
    した第2軌道に沿って後述の加圧位置と後述の回避位置
    との間を移動可能に備えると共に,前記整合装置により
    回動されて停止した前記生単板の前端接合面に対応する
    位置である加圧位置まで移動したのち停止して,前記整
    合された先行生単板の後端接合面と後続の生単板の前端
    接合面を熱板により押圧して接合生単板とし,該接合面
    の押圧を解除した後は,後述の接合生単板挾持搬送装置
    が該接合面を挾持する際にその妨げとならない位置であ
    る回避位置へ移動するように備えた加圧装置と,前記第
    2軌道に沿って後述の接合面挾持位置と後述の接合待機
    位置との間を移動可能に備えると共に,前記加圧装置が
    前記接合生単板の接合面の押圧を解除して前記回避位置
    へ移動するのに伴って,該接合面に対応する位置である
    接合面挾持位置まで移動したのち停止して該接合面を熱
    板により別途挾持し,次いで該接合生単板の最後尾に位
    置する生単板の後端接合面を次に接合する後続の生単板
    の前端接合面との接合に備えるべく,該接合面を熱板に
    より挾持した状態で単板の接合方向下手に向けて該接合
    面挾持位置から前記所定長さの接合単板幅に相当する距
    離はなれた位置である接合待機位置まで移動して該接合
    生単板を搬送する為の接合生単板挾持搬送装置と,を備
    えることを特徴とする生単板接合装置。
  7. 【請求項7】 生単板同士を,該生単板の接合方向であ
    る,後述の接合面加工装置により接合面に加工された端
    部と直交する方向に接合する為の生単板接合装置であっ
    て,接合する生単板を保持した状態で直線状に構成した
    第1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第1
    単板搬送装置と,前記第1単板搬送装置が該生単板を搬
    送する方向と平行な該生単板の両端部を接合面に加工す
    ると共に,該接合面間の幅を所望する一定長さの接合単
    板幅Lに加工する為の接合単板幅調整機構を備えた接合
    面加工装置と,前記両端部が接合面に加工された生単板
    を別途保持すると共に,該接合面を乾燥する為の乾燥装
    置と,前記生単板を別途保持すると共に,前記第1単板
    搬送装置及び前記乾燥装置による該生単板の保持が解除
    されると,該生単板を保持した状態で前記第1軌道に沿
    って移動して該生単板を搬送する為の第2単板搬送装置
    と,前記乾燥された接合面の少なくとも一方の接合面に
    熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置と,前記熱硬化
    性接着剤が塗布された生単板を,該生単板の搬送方向下
    手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よりも該生単
    板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中
    心として,該生単板を含む平面とほぼ平行に該生単板を
    所定角度θ回動して停止させることにより,該生単板に
    先行して後述の加圧装置において待機する先行生単板の
    後端接合面に後続の生単板である該回動される生単板の
    前端接合面を整合する為の,前記第2単板搬送装置に備
    えた整合装置と,前記整合装置により回動されて停止し
    た前記生単板の接合方向と平行で直線状に構成した第2
    軌道に沿って移動可能に備えると共に,前記整合装置に
    より回動されて停止した前記生単板の前端接合面に対応
    する位置である,前記所定角度θと前記接合単板幅Lと
    前記回動軸の位置に基づいて算出された加圧位置まで移
    動したのち停止して,前記整合された先行生単板の後端
    接合面と後続の生単板の前端接合面を熱板により押圧し
    て接合生単板とする為の加圧装置と,前記第2軌道に沿
    って移動可能に備えると共に,前記接合生単板を別途保
    持し,前記加圧装置が該接合生単板の接合面の押圧を解
    除すると,該接合生単板の最後尾に位置する生単板の後
    端接合面を次に接合する後続の生単板の前端接合面との
    接合に備えるべく,該接合生単板を保持した状態で該第
    2軌道に沿って該生単板の接合方向下手に向けて前記接
    合単板幅Lに相当する距離を移動して該接合生単板を搬
    送する為の接合生単板保持搬送装置と,を備えることを
    特徴とする生単板接合装置。
  8. 【請求項8】 生単板同士を,該生単板の接合方向であ
    る,後述の接合面加工装置により接合面に加工された端
    部と直交する方向に接合する為の生単板接合装置であっ
    て,接合する生単板を保持した状態で直線状に構成した
    第1軌道に沿って移動して該生単板を搬送する為の第1
    単板搬送装置と,前記第1単板搬送装置が該生単板を搬
    送する方向と平行な該生単板の両端部を接合面に加工す
    ると共に,該接合面間の幅を所望する一定長さの接合単
    板幅Lに加工する為の接合単板幅調整機構を備えた接合
    面加工装置と,前記両端部が接合面に加工された生単板
    を別途保持すると共に,該接合面を乾燥する為の乾燥装
    置と,前記生単板を別途保持すると共に,前記第1単板
    搬送装置及び前記乾燥装置による該生単板の保持が解除
    されると,該生単板を保持した状態で前記第1軌道に沿
    って移動して該生単板を搬送する為の第2単板搬送装置
    と,前記乾燥された接合面の少なくとも一方の接合面に
    熱硬化性接着剤を塗布する為の塗布装置と,前記熱硬化
    性接着剤が塗布された生単板を,該生単板の搬送方向下
    手側の前記接合単板幅の方向と平行な端部よりも該生単
    板の搬送方向下手側の所定位置に設けた回動軸を回動中
    心として,該生単板を含む平面とほぼ平行に該生単板を
    所定角度θ回動して停止させることにより,該生単板に
    先行して後述の加圧装置において待機する先行生単板の
    後端接合面に後続の生単板である該回動される生単板の
    前端接合面を整合する為の,前記第2単板搬送装置に備
    えた整合装置と,前記整合装置により回動されて停止し
    た前記生単板の接合方向と平行で直線状に構成した第2
    軌道に沿って後述の加圧位置と後述の回避位置との間を
    移動可能に備えると共に,前記整合装置により回動され
    て停止した前記単板の前端接合面に対応する位置であ
    る,前記所定角度θと前記接合単板幅Lと前記回動軸の
    位置に基づいて算出された加圧位置まで移動したのち停
    止して,前記整合された先行生単板の後端接合面と後続
    の生単板の前端接合面を熱板により押圧して接合生単板
    とし,該接合面の押圧を解除した後は,後述の接合生単
    板挾持搬送装置が該接合面を挾持する際にその妨げとな
    らない位置である回避位置へ移動するように備えた加圧
    装置と,前記第2軌道に沿って後述の接合面挾持位置と
    後述の接合待機位置との間を移動可能に備えると共に,
    前記加圧装置が前記接合生単板の接合面の押圧を解除し
    て前記回避位置へ移動するのに伴って,該接合面に対応
    する位置である接合面挾持位置まで移動したのち停止し
    て該接合面を熱板により別途挾持し,次いで該接合生単
    板の最後尾に位置する生単板の後端接合面を次に接合す
    る後続の生単板の前端接合面との接合に備えるべく,該
    接合面を該熱板により挾持した状態で該生単板の接合方
    向下手に向けて該接合面挾持位置から前記接合単板幅L
    に相当する距離はなれた位置である接合待機位置まで移
    動して該接合生単板を搬送する為の接合生単板挾持搬送
    装置と,を備えることを特徴とする生単板接合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106113168A (zh) * 2016-07-11 2016-11-16 山东长兴木业机械有限公司 一种快速压合竖向单板连续拼接机及其拼接工艺
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