JP3664716B2 - 環境汚染物質のガス化方法及びその装置並びにその分解処理方法及びその装置 - Google Patents

環境汚染物質のガス化方法及びその装置並びにその分解処理方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は難分解性の環境汚染物質のガス化方法及びその装置並びにその分解処理方法及びその装置に関し、特にはPCB(ポリ塩化ビフェニール),ダイオキシン等の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、過熱蒸気を利用して該活性炭からガス成分として分離するガス化方法と装置、及び分離したガス成分としての環境汚染物質を過熱蒸気を利用して分解する方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PCBはビフェニールの水素が塩素に置換されたものの総称であり、わが国では1954年から生産が開始されて、その優れた電気的特性,不燃性,化学的安定性を利用して各種のコンデンサ,変圧器の絶縁油,蛍光灯等の安定器,柱上トランス,熱媒体,潤滑油,感圧紙等に使用されている。このPCBは難分解性であるとともに環境残留性が高く、水への溶解度が低い一方で脂溶性が高いため脂肪組織に蓄積されやすく、半揮発性で大気を経由して移動する揮散移動性があり、発ガン性及び免疫系への影響等の毒性が確認されている。
【0003】
このPCBを巡る問題については、非特許文献1にその概要がまとめられている。例えば、従来から知られている液状のPCBの処理方法として、1100℃以上の高温で熱分解する方法、化学反応によりPCB中の塩素を水素に置換してPCBではない物質に分解する脱塩素化法、高温高圧水によりPCBを分解する水熱酸化分解法、還元雰囲気の高温溶融金属(Ni−Cu)中に酸素とPCBを入れて高温溶融金属の持つ炭素を脱離させる触媒作用によって一酸化炭素,二酸化炭素及び塩酸に分解する還元熱化学分解法、PCBとアルカリ剤を混合して紫外線照射により脱塩素化を行い、触媒あるいはPCB分解菌により分解する光分解法(UV触媒法)等がある。
【0004】
更に固形状PCBの処理方法として、前記した高温での熱分解法、高温高圧水によりPCBが含浸・付着した有機物毎分解する水熱酸化分解法、汚染物を加熱して分解したPCBを還元状態で熱的/化学的に分解する還元熱化学分解法、PCB汚染物を真空状態で加熱してPCBを分離する真空加熱分離法、有機溶剤を用いて洗浄する溶剤洗浄法等がある。
【0005】
一方、本願出願人は先に特許文献1により、溶媒を加熱して溶媒蒸気を発生させ、該溶媒蒸気を更に所定の温度に加熱して溶媒過熱蒸気とし、該溶媒過熱蒸気を所定の温度に加熱された常圧(もしくは微負圧)の反応装置内に連続して供給し、この溶媒過熱蒸気の雰囲気中の反応装置内に被分解処理物を供給して所定の反応時間経過させて通過させることにより、被分解処理物を分解処理するようにした環境汚染物質の分解処理方法と装置を提案した。かかる分解処理方法によれば、フロンガス等の環境汚染物質が溶媒とともに蒸気となってから過熱されて常圧(もしくは微負圧)で温度のみが上昇した過熱蒸気となり、反応装置内を所定の反応時間かけて通過する際に分解処理され、過熱蒸気は冷却液化して排出される。これらの反応は全て反応装置の中でのクローズドシステムであるので二次汚染は生じないという作用が得られる。
【0006】
固形成分を含む環境汚染物質の場合は、上記反応装置内を移送装置により移送して分解処理し、分解処理後に残留する固体成分は反応装置から排出する。反応時間と温度を任意に設定することにより、分解の程度をコントロールすることができ、処理時には1秒以下から数十秒程度の短時間で100%の分解率が得られ、処理温度を任意に選ぶことで分解開始に必要な活性化エネルギーを供給できるとともに被分解物質によって溶媒蒸気を任意に選択できるので、分解速度、分解率等が安定しており、ほとんどの有機化合物を分解することができる。
【0007】
【特許文献1】
特許第3219689号
【非特許文献1】
PCB問題をめぐる動向について(トピックス環境事業団法改正の概要),http://www.jema-net.or.jp/Japanese/jyuden/pcb62.htm
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記液状もしくは固形状PCBの各種処理方法は、何れも高い処理費を要するので、コスト面での難点がある外、上記従来の方法は被分解処理物を燃焼することが基本手段となっているため、一旦分解しても冷却時にPCBが再合成されることがあるという課題がある。また、液状として含有されている1〜3%程度のPCBの処理法は実績があるが、固形状PCBの処理方法に関しては実績がほとんどないのが実情である。
【0009】
更に前記高温焼却法は残渣中に発生するダイオキシン等に対する対策が問題であり、その他の処理方法においても被分解処理物によって反応過程を変えることは困難であるとともに専用の装置を必要とするため、ランニングコスト及びイニシャルコストが高い上、汎用性がないという欠点を有している。
【0010】
そこで本発明はPCB,ダイオキシン等の難分解性の環境汚染物質の分解を行うシステムにおける上記問題点を解消して、PCB等の環境汚染物質を活性炭に吸着させて効率的に除去し、該活性炭に付着したPCB等の環境汚染物質を過熱蒸気を利用して該活性炭からガス成分として分離し、更にガス成分を過熱蒸気を利用して分解するPCB等の環境汚染物質のガス化・分解方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物固液分離手段により液体成分と固体成分に分離し、液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、該活性炭から過熱蒸気を使用してガス成分として分離する環境汚染物質のガス化方法及びPCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を液体成分と固体成分に分離する固液分離手段と、得られた液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させる吸着手段と、該活性炭からPCBその他の環境汚染物質を過熱蒸気を使用してガス成分として分離する分離手段とを備えてなる環境汚染物質のガス化装置を提供する。また、固液分離手段として蒸気圧縮型脱水器を用いた構成を提供する。
【0012】
更に、PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を固液分離手段により液体成分と固体成分に分離し、液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、該活性炭から過熱蒸気を使用してガス成分として分離し、得られたガス成分を過熱蒸気による分解処理を行う環境汚染物質の分解処理方法、及びPCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を液体成分と固体成分に分離する固液分離手段と、得られた液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させる吸着手段と、該活性炭からPCBその他の環境汚染物質を過熱蒸気を使用してガス成分として分離する分離手段と、得られたガス成分を過熱蒸気による分解処理を行う分解手段とを備えてなる環境汚染物質の分解処理装置を提供する。
【0013】
かかる環境汚染物質のガス化方法及びその装置並びにその分解処理方法及びその装置によれば、PCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、該活性炭から過熱蒸気を使用してガス成分として分離することができ、更に得られたガス成分を過熱蒸気による分解処理を行うことができる。従って難分解性であるとともに水への溶解度が低くて環境残留性が高いPCB等の環境汚染物質を効率的に分解除去することができるガス化・分解方法及びその装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明にかかる環境汚染物質のガス化方法及びその装置並びにその分解処理方法及びその装置の具体的な実施形態をPCBのガス化・分解を例として説明する。図1は本発明を適用したPCB汚染物質処理フローチャート図であり、PCB汚染物質が[▲1▼含水率の高い場合][▲2▼含水率の低い場合][▲3▼PCB入りオイルの場合][▲4▼固体に付着したPCBの処理][▲5▼PCB吸着活性炭の処理]に分けて説明する。
【0015】
[▲1▼含水率の高い場合]及び[▲5▼PCB吸着活性炭の処理]
ステップ1に示したように、被分解処理物が例えば含水率の高いPCB汚染土である場合には、先ずステップ2で固液分離手段によりPCB汚染土の固液分離処理を行い、ステップ3で液体成分を得るとともにステップ4で固体成分を得る。液体成分はステップ5で活性炭に吸着してPCBを除去し、ステップ6で清浄化した液体として放流する。ステップ5でPCBを吸着した活性炭は吸着量が飽和状態に達すると、ステップ24に示すPCB吸着活性炭として処理する。このステップ24に示すPCB吸着活性炭に過熱蒸気8を供給することにより、PCB吸着活性炭からガス成分としてPCBを分離させ、ステップ11の分解装置に供給されて過熱蒸気8によって分解処理される。そして、PCBの除去された活性炭は再利用が可能である。
【0016】
更に、ステップ11で分解の終了したガス成分はステップ12で冷却することによりステップ13でガス成分を得るとともにステップ14で液体成分を得る。ステップ13で得たガス成分はステップ15で再度の活性炭による吸着処理を行ってからステップ16で安全なガスとして排気処理を行い、ステップ14で得た液体成分はステップ17で再度の活性炭による吸着処理を行ってPCBを除去し、ステップ18で清浄化した液体として放流する。尚、ステップ15とステップ17の活性炭による吸着処理は、系内でPCBを完全に除去するためにフューエルセーフ手段として行うものであって、分解そのものはステップ11で完了している。そのため、被分解処理物の性状に応じてステップ15とステップ17は省略することもできる。
【0017】
一方、ステップ4で得た固体成分はステップ7のガス化装置に送り込み、過熱蒸気8を供給することにより、ステップ9でガス成分を得るとともにステップ10で残渣成分を得る。このステップ9で得たガス成分はステップ11で過熱蒸気8による分解処理を行う。以降はPCB吸着活性炭から分離・分解したガス成分と同様にステップ12からステップ18までの工程を経て処理される。
【0018】
[▲2▼含水率の低い場合]
ステップ19に示したように被分解処理物が例えば含水率の低いPCB汚染土である場合には、ステップ2の固液分離処理は省略して直ちにステップ7のガス化装置に送り込み、過熱蒸気8を供給して以下同様に処理して安全なガスの排気処理とPCBの除去された残渣の処理を行う。
【0019】
[▲3▼PCB入りオイルの場合]
ステップ20に示したように被分解処理物が例えばPCB入りオイルである場合には、ステップ19と同様に固液分離処理は省略してステップ7のガス化装置に送り込み、過熱蒸気によりガス化して上記と同様に処理する。
【0020】
[▲4▼固体に付着したPCBの処理]
ステップ21に示したように被分解処理物が例えば固体に付着したPCBである場合は、500℃程度の加熱によって残渣が残る場合と残渣が残らずガス化可能な場合とに分けて処理をする。先ず、ステップ22に示す500℃程度の加熱によって残渣が残りガス化困難な固体成分はステップ7のガス化装置に送り込んで過熱蒸気8を供給して処理し、ガス化した成分はステップ11の分解装置で過熱蒸気8による分解処理を行ってから前記した通りに処理して安全なガスの排気処理と清浄化した液体の放流を行う。一方、ステップ23に示す500℃程度の加熱によって残渣が残らずガス化が可能な固体成分は直接ステップ11の分解装置に供給して過熱蒸気8による分解処理を行ってから前記した通りの処理を行う。
【0021】
図2は前記した図1のPCB汚染物質処理フローチャートにおける[▲1▼含水率の高い場合]及び[▲5▼PCB吸着活性炭の処理]を実施するための実施例を示すシステム図であり、主要な構成要素は以下の通りである。25は蒸気圧縮型脱水器、26はボイラ、27は液タンク、28はガス化装置、29は残渣タンク、30,31は活性炭塔、32は加熱器、33は分解装置、34は冷却器、35は活性炭塔、36は中和洗浄塔である。
【0022】
かかるシステム図の動作態様を説明する。先ずスラリーポンプを用いて被分解処理物としてのPCB汚染土40を蒸気圧縮型脱水器25内に投入するとともに溶媒としての水41をボイラ26で加熱して蒸気圧縮型脱水器25内に投入し、真空ポンプ42を稼働しながら撹拌器43によりPCB汚染土40と溶媒としての水41とを十分に混合する。そしてバルブ44を開いて液体成分を液タンク27に流下させ、濃縮されたスラッジ状の固体成分はバルブ45及びスラリーポンプ46を用いてガス化装置28内に投入される。
【0023】
液タンク27内に貯留された液体成分はポンプ47の稼働によってバルブ48,49を介して活性炭が充填された活性炭塔30,31内に送り込まれ、活性炭に吸着されて除去される。このとき、後述の過熱蒸気を供給するためのバルブ51,52は閉じておく。活性炭塔30,31を通過して無害化された液体成分はバルブ53,54を通過して放流端55から放流される。
【0024】
活性炭塔30,31に収納した活性炭の吸着能力が飽和状態になると、バルブ48,49を閉じて、液体成分の供給を停止し、環境汚染物質から吸着したPCBを分離する工程を行う。先ず、活性炭塔30,31をヒータ30a,31aにより予め400℃〜500℃に加熱しておき、同時に図外の過熱蒸気発生装置で得られた過熱蒸気50をバルブ51,52を介して両活性炭塔30,31内に供給する。
【0025】
過熱蒸気発生装置とは、ヒータを働かせて200℃〜300℃に加熱した蒸気発生装置で水,メタノール等の溶媒が蒸発して100℃以上の混合蒸気が発生し、この混合蒸気が発生する際に比体積が大きくなるため圧力が生じて数kg/cmの圧力となり、この蒸気圧によって過熱蒸気発生装置内に配置されたスパイラル状の配管に混合蒸気が移送されて生成される。この過熱蒸気発生装置はヒータにより被分解処理物を分解処理するために必要な過熱蒸気とするための所定温度に加熱される。分解処理するために必要な過熱蒸気の温度は被分解処理物によって異なるため、それぞれの被分解処理物に応じて設定する。活性炭に吸着したPCBを分離するためには、400℃〜600℃程度の過熱蒸気が適当である。
【0026】
過熱蒸気50で活性炭塔30,31から分離されたPCBを含むガス成分はバルブ56,57を介して加熱器32に送り込まれる。加熱器32には空気58と約500℃に加熱された蒸気59が供給されており、PCBを含むガス成分と混合加熱されて分解装置33に送り込まれる。
【0027】
分解装置33は予め図外のヒータの駆動によって過熱蒸気50の温度を維持するように加熱されて保持されている。即ち、分解装置33は過熱蒸気発生装置と略同じ温度に加熱しておくことが適当である。分解装置33内をPCBを含むガス成分が通過する間に過熱蒸気によって所定の反応時間保持され、PCBが分解処理されて無害化され、次段の冷却器34内に送り込まれる。
【0028】
分解装置33内は加圧されておらず、排出口側を開放した略常圧としている。つまり排出口にブロア等を設置し配管内の圧力は微負圧となっている。従って分解装置33は従来の高圧の水熱反応装置と異なって微負圧のもとで環境汚染物質を分解処理することができる。
【0029】
冷却器34は冷却水の入口34aから冷却水を供給して同出口34bから流出させることにより、分解装置33と連通する配管内で分解処理された被分解処理物のガスが冷却されて液化する。冷却装置内の温度は分解物のガスを液化できる温度であればよい。このように液化することにより副生成物の発生が防止され、ガス状のまま放出して大気中に飛散することによる2次汚染の心配がない。排液は再度活性炭塔35により残留PCBを含む成分が吸着されて中和洗浄塔36に送り込まれ、安全なガス成分だけがブロア60を経て大気中に放散される。前記したように活性炭塔35は系内でPCBを完全に除去するためにフューエルセーフ手段として設置されたものであって、被分解処理物に応じて該活性炭塔35は省略することもできる。
【0030】
次に蒸気圧縮型脱水器25により固液分離された固体成分の処理方法を説明すると、前記したようにPCBを含む固体成分はバルブ45及びスラリーポンプ46を介してガス化装置28内に投入される。このガス化装置28はヒータ61,62により予め400℃〜500℃に加熱してあり、図外の過熱蒸気発生装置で得られた過熱蒸気50が供給されている。そしてガス化装置28内に配置したスクリュー63がスクリュー駆動モータ64によって回転駆動されることにより固体成分が移送される間に過熱蒸気50によって固体成分に付着しているPCBがガス成分として分離され、蒸気流としてバルブ65を介して前記加熱器32に送り込まれ、以降は上記した動作態様に基づいて分解処理される。ガス化装置28内に残留する固体成分はバルブ66を介して残渣タンク29内に貯留されて無害物として廃棄処理される。
【0031】
図3は前記した図1のPCB汚染物質処理フローチャートにおける[▲3▼PCB入りオイルの場合]及び[▲4▼固体に付着したPCBの処理]を実施するための実施例を示すシステム図であり、基本的な構成は図2のシステム図とほぼ同一であるため、同一の符号を付して表示してある。図3において、70はPCBが吸着した固体を収納したバッチ式タンクである。
【0032】
PCB入りオイル71は、過熱蒸気50とともに予め400℃〜600℃に加熱されたガス化装置28内に流入し、スクリュー駆動モータ64で駆動されるスクリュー63によって移送される間に過熱蒸気50によってPCBがガス成分となり、蒸気流としてバルブ65を介して加熱器32に送り込まれ、上記した動作態様に基づいて加熱器32と分解装置33により分解処理され、分解装置33と連通する配管内で分解処理された被分解処理物のガスが冷却器34で冷却されて液化され、排液中のPCBを含む成分が活性炭塔30,31により吸着されてバルブ53,54を介して中和洗浄塔36に送り込まれ、安全なガス成分がブロア60を経て大気中に放散される。ガス化装置28内に残留する固体成分はバルブ66を介して残渣タンク29内に貯留されて無害物として廃棄処理される。前記したように活性炭塔35は系内でPCBを完全に除去するためにフューエルセーフ手段として設置されたものであって、被分解処理物に応じて該活性炭塔35は省略することもできる。
【0033】
バッチ式タンク70はヒータ70aによって予め400℃〜600℃に加熱されており、過熱蒸気50を供給することにより固体に付着しているPCBがガス成分となり、蒸気流としてバルブ72を介して加熱器32に送り込まれ、上記した動作態様に基づいて分解処理される。
【0034】
活性炭塔30,31に収納した活性炭の吸着能力が飽和状態になると、バルブ48,49を閉じて、液体成分の供給を停止し、環境汚染物質から吸着したPCBを分離する工程を行う。先ず、活性炭塔30,31をヒータ30a,31aにより予め400℃〜500℃に加熱しておき、同時に図外の過熱蒸気発生装置で得られた過熱蒸気50をバルブ51,52を介して両活性炭塔30,31内に供給する。
【0035】
過熱蒸気50で活性炭塔30,31から分離されたPCBを含むガス成分はバルブ56,57,67を介して加熱器32に送り込まれる。加熱器32には空気58と約500℃に加熱された蒸気59が供給されており、PCBを含むガス成分と混合加熱されて分解装置33に送り込まれる。
【0036】
ここで過熱蒸気50を生成する際の溶媒について説明すると、溶媒としては、水,メタノール,過酸化水素が利用可能である。水の場合には加水分解を主体として反応が進行し、溶媒がメタノールの場合には、約300℃でメタノール自身が熱分解して
CHOH → HO+H+C
となるため、Hによる還元反応分解とHOによる加水分解が同時に進行し、加水分解だけでは分解できないか反応速度がきわめて遅い被分解処理物に適用して有効である。尚、分解時間を十分に取らないと副生成物として有機物ができることがある。
【0037】
溶媒が過酸化水素の場合には、熱により容易に分解して
2H → 2HO+O
となるから、加水分解と酸化反応が同時に進行する。更に水蒸気雰囲気中での酸化は湿式燃焼と称され、有機物の炭素と反応してCOとなり、これは発熱反応であるため、連鎖的に分解反応が進行する。
【0038】
図4は本発明を適用した際のPCBを含んだ汚泥の処理データを示しており、ステップ80で用意したPCB汚泥(含水率81%,土19kg,水81kg,土比重1.14,容積97.7L,PCB500ppm=50g)をステップ81で蒸気圧縮型脱水器で固液分離したところ、ステップ82の脱水液中の含水率は99.99%(水66.7kg,土4g,PCB3.148ppm=0.21g)であり、ステップ83の脱水汚泥性状として含水率は42.95%(土18.996kg,水14.3kg,PCB1493.441ppm=49.79g)であった。
【0039】
次にステップ84で脱水液通過後の活性炭の性状を見たところ、活性炭1000g(土4g,水43.5g,PCB200.477ppm=0.21g)であり、ステップ85で活性炭通過後の液の状態をみると、土はなし,水66.6565kg,PCBは0.0005mg/lを下回っている。従って活性炭の吸着力によってPCBが効率よく除去されていることが分かる。
【0040】
ステップ86のガス化装置を利用して脱水汚泥をガス化処理し、ステップ87でガス化後の残渣の性状を見たところ、含水率は10.31%(土2.6085kg(強熱減量47.83%),水0.3kg,PCB0.0007mg/l)で基準値である0.003mg/lを下回っていることが判明した。また、ガス化装置で得たガス成分をステップ88で酸素雰囲気下600℃の過熱蒸気を用いた分解装置で分解処理した後の吸着後の活性炭の性状をステップ89でみたところ、活性炭4000g(土11.3g,水271.5g,PCB0.63ppm=0.0027g)であり、分解率は99.994%であることが判明した。ステップ90で排ガス洗浄水の性状をみたところ、ガス洗浄水20kg(凝縮水1.7kg)であり、PCBは0.0005mg/lを下回っている。洗浄後のガス成分は前記したようにブロア60を経て安全な排気ガスとして大気中に放散される。
【0041】
図5は本発明を適用した際のPCB入りオイルの分解処理データを示しており、ステップ91で用意したPCBで汚染された絶縁オイル495g(PCB5g=1%)をステップ92で1kg/hの流量でヒーターにより550℃に加熱されたガス化装置28に入れ、ステップ93で1000℃に加熱された分解装置33内に600℃の空気を150Nl/minの流量で添加しながら600℃の過熱蒸気を1kg/hの流量で添加して分解処理し、ステップ94で冷却器34で冷却した後、ステップ95で得られた活性炭の性状をみたところ、活性炭1000g(水36g,PCB0.115ppm=0.00012g)であり、分解率は99.998%であることが判明した。活性炭吸着後のガス成分は中和洗浄塔36に送り込まれ、安全なガス成分がブロア60を経て大気中に放散される。ステップ96で洗浄液の性状をみたところ、ガス洗浄液20kg,凝縮液1kgで、PCBは0.0005mg/lを下回っていることが判明した。なお、このデータは図3に示す加熱器32の工程を省略し、ガス化されたPCBで汚染された絶縁オイルを直接分解装置33に供給したものであるが、その前工程として加熱器32に供給して事前に加熱してもよいことはもとよりである。
【0042】
図6はPCBを吸着した活性炭の洗浄処理データを示しており、ステップ100で洗浄用蒸気を1kg/hの流量で600℃に加熱された加熱器68に入れ、ステップ101でPCBを吸着した活性炭をヒーターにより600℃に加熱し、ステップ102で1000℃に加熱された分解装置33内に600℃の空気を150Nl/minの流量で添加しながら600℃の過熱蒸気を1kg/hの流量で添加して分解処理し、ステップ103で冷却器34で冷却した後、ステップ104で得られた活性炭の性状をみたところ、PCBを吸着した当初の活性炭500g(土2g,水21.75g,PCB200.4ppm=0.105g)のものが、活性炭500g(土2g,水16.8g,PCBは<0.0005mg/l)となっており、活性炭からPCBが除去されていることが分かる。活性炭から分離されたPCBを含むガス成分は過熱蒸気によって分解装置33で分解され、分解されたガス成分は中和洗浄塔36に送り込まれ、安全なガス成分がブロア60を経て大気中に放散される。ステップ105で洗浄液の性状をみたところ、ガス洗浄水20kg,凝縮水1kg,PCBは0.0005mg/lを下回っており、分解率は99.99%以上であることが判明した。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば環境汚染物質であるPCB,ダイオキシン等の被分解処理物から環境汚染物質を活性炭を使用して効率的に吸着・除去することができる。そして、活性炭に吸着したPCB或いは固体成分に付着したPCBは過熱蒸気を使用してガス化することができ、更に過熱蒸気により分解可能となる。特に液状として含有されている1〜3%程度のPCBの分解処理のみならず、固形状PCBの処理方法に関しても大きな効果が得られる。
【0044】
前記したように従来の高温焼却法は、残渣中に発生するダイオキシン等に対する対策が問題であり、その他の処理方法においても被分解処理物によって反応過程を変えることは困難であるとともに専用の装置を必要とするのに対して、本発明は従来の液状もしくは固形状PCBの各種処理方法と較べて処理費は低廉であり、ランニングコスト及びイニシャルコストが低くてコスト面で有利であるとともに被分解処理物を燃焼しないことにより分解したPCBが再合成される等の問題は生じることがない。
【0045】
更に本発明によれば、低圧で工程が進行するため所定の高温に耐えられる材質であれば構成部材の材質は任意に選択することができる上、機械的な強度及び引張応力とか熱応力に耐えるための設計は要求されず、汎用性が広いという効果がある。
【0046】
従って本発明によれば、難分解性であるとともに水への溶解度が低くて残留性が高い環境汚染物質であるダイオキシン,PCB等の環境汚染物質を効率的に分解除去することができるガス化・分解方法及びその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したPCB汚染物質処理フローチャート図。
【図2】汚染物質処理フローチャートを実施するための実施例を示すシステム図。
【図3】PCB入りオイル及び固体に付着したPCBのガス化と分解処理を示すシステム図。
【図4】本発明を適用した際のPCBを含んだ汚泥の処理データを示す説明図。
【図5】本発明を適用した際のPCB入りオイルの分解処理データを示す説明図。
【図6】PCBを吸着した活性炭の洗浄処理データを示す説明図。
【符号の説明】
25…蒸気圧縮型脱水器
26…ボイラ
27…液タンク
28…ガス化装置
29…残渣タンク
30,31,35…活性炭塔
32…加熱器
33…分解装置
34…冷却器
36…中和洗浄塔
40…PCB汚染土
42…真空ポンプ
46…スラリーポンプ
50…過熱蒸気
60…ブロア
70…バッチ式タンク
71…PCB入りオイル
整理番号 P3587

Claims (5)

  1. PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を固液分離手段により液体成分と固体成分に分離し、液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、該活性炭から過熱蒸気を使用してガス成分として分離することを特徴とする環境汚染物質のガス化方法。
  2. PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を液体成分と固体成分に分離する固液分離手段と、得られた液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させる吸着手段と、該活性炭からPCBその他の環境汚染物質を過熱蒸気を使用してガス成分として分離する分離手段とを備えてなることを特徴とする環境汚染物質のガス化装置。
  3. 固液分離手段として蒸気圧縮型脱水器を用いた請求項に記載の環境汚染物質のガス化装置。
  4. PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を固液分離手段により液体成分と固体成分に分離し、液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させ、該活性炭から過熱蒸気を使用してガス成分として分離し、得られたガス成分を過熱蒸気による分解処理を行うことを特徴とする環境汚染物質の分解処理方法。
  5. PCBその他の環境汚染物質に汚染された含水率の高い被分解処理物を液体成分と固体成分に分離する固液分離手段と、得られた液体成分に含まれるPCBその他の環境汚染物質を活性炭に吸着させる吸着手段と、該活性炭からPCBその他の環境汚染物質を過熱蒸気を使用してガス成分として分離する分離手段と、得られたガス成分を過熱蒸気による分解処理を行う分解手段とを備えてなることを特徴とする環境汚染物質の分解処理装置。
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