JP3664233B2 - センタレス研削装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸状ワークの外周面を研削するセンタレス研削装置に係り、特にワークをその軸方向に送りながら研削するスルーフィード方式のセンタレス研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スルーフィード方式のセンタレス研削装置は、一般に図5および図6に示すように、研削砥石1と調整車2との間のブレード3上に一対の入口案内板4,5を通してワークWを送り、調整車2と同方向に回転する研削砥石1によりワークWの外周面を研削しながら移送ラインLに沿ってワークWをその軸方向(矢印A方向)へ移送し、研削後のワークWを一対の出口案内板6,7を通して排出する構造となっている。なお、調整車2は、ここでは説明の便宜のためストレート形状として示しているが、実際は鼓形状をなし、その軸が研削砥石1の軸に対して所定の角度で傾斜するように配置されている。
【0003】
ところで、上記したセンタレス研削装置による研削においては、ブレード3の頂面(支持面)3aが調整車2側へ下方傾斜していることから、ワークWが調整車2に押付けられた状態ですなわちブレード3の頂面3aと調整車2とを基準に研削が進行する。一方、ワークWは、通常、その一部が研削砥石1から抜け出てもその後半部が研削砥石1による研削を受けている状態となり、したがって、研削を円滑に進行させるには、研削砥石1から抜け出たワークWの一部を調整車2側の出口案内板7によって確実にガイドする必要がある。そこで、従来は、この出口案内板7を調整車2のワーク保持ラインを含む面と面一に位置決めし、ワークWに不必要な傾きが生じないように配慮していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記出口案内板7は、使用を重ねるに従ってその上面(受け面)が次第に摩耗し、図7に示すように、その摩耗部分(平坦摩耗部分)7aと非摩耗部分7bとの間に凸段差部7cが生じるようになる。そして、この凸段差部7cはワークWの長さすなわち研削長のばらつきに応じてかなりの幅をもって現れ、ワークWによっては研削砥石1による研削が終える前にその先端部が前記凸段差部7cに乗上げて、その後端側が移送ラインLに対して傾斜し、ワークWが研削砥石1から遠ざかる方向へ動き、この結果、真直度や円筒度が悪化し、場合によっては、図8に示すように研削後のワーク(加工品)Pの後端部Paが大径となる致命的な形状不良を引き起こす、という問題があった。
【0005】
なお、例えば、特開平1−301046号公報には、調整車を研削砥石よりも広幅に形成し、研削砥石側出口案内板に代えて設けたローラガイドを調整車側へばね付勢して、このローラガイドによりワークを調整車に圧接するようにしたセンタレス研削装置が記載されており、これによれば、調整車側出口案内板を省略できるので、上記した問題をある程度解消できることになる。しかし、このような対応では、長尺なワークを対象にする場合に、調整車を極端に幅広にするか研削砥石を極端に幅狭にする必要があり、前者の場合は設備のサイズアップを、後者の場合は研削負荷の増大による精度悪化をそれぞれもたらし、根本的な解決には至らない。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、出口案内板に摩耗による凸段差が生じないようにし、もってワーク長に制約されることなく所望の加工精度を確保できるセンタレス研削装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、研削砥石と調整車との間のブレード上に一対の入口案内板を通してワークを送り、研削後のワークを一対の出口案内板を通して排出するスルーフィード方式のセンタレス研削装置において、前記一対の出口案内板のうち、調整車側の出口案内板は、ワーク移送方向前側部分に、研削中のワークをガイドする案内面を備えるとともに、該案内面に続くワーク移送方向前側部分に、ワーク移送ラインから遠ざかる逃げ面を備えていることを特徴とする。
このように構成したセンタレス研削装置においては、出口案内板のワーク移送方向前側部分に、ワーク移送ラインから遠ざかる逃げ面を備えているので、調整車側の出口案内板に摩耗による凸段差が生じることがなくなり、ワークが出口案内板から余分な外力を受けて傾斜することはなくなる。
【0008】
本発明は、上記出口案内板の案内面の終端を、許容摩耗深さに達した際の平坦摩耗部分の長さの範囲内で、かつワーク移送方向後側部分に最小ガイド長を確保する位置に設定することができる。
本発明はまた、上記出口案内板の逃げ面を、ワーク移送方向の前側に向けてワーク移送ラインから次第に遠ざかる傾斜面上に設定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0010】
図1は、本発明に係るセンタレス研削装置の一つの実施の形態を示したものである。なお、本センタレス研削装置の全体的構造は、前出図5および図6に示したものと同じであるので、ここでは、同一部分に同一符号を付し、重複する説明は省略することとする。本実施の形態において、調整車2側の出口案内板7は、ワーク移送方向Aの後側部分の上面に部分的に案内面10を残して、この案内面10より前側部分の上面を、ワーク移送方向Aの前側に向けてワーク移送ラインLから次第に遠ざかる逃げ面11として構成している。
【0011】
より詳しくは、上記案内面10は、研削中のワークWをガイドするのに必要な最小ガイド長Sを確保するようにその長さが設定され、一方、上記逃げ面11は、この案内面10の終端位置P1を始端として、許容摩耗深さHに達した際の平坦摩耗部分7aの先端位置P0を通る傾斜面上に設定されている。この場合、案内面10によって与えられる最小ガイド長Sは、ワークWの長さに応じて変化するが、概ねワークWの長さの1/2を目安に設定する。一方、逃げ面11の設定は、図2に示すように、始めに許容摩耗深さHに達した際の摩耗形状((1))を、過去の摩耗データ、ワークWの長さのばらつき等から推定し、この摩耗形状内の平坦摩耗部分7aの先端位置P0を特定する。そして、次にこの先端位置P0と前記案内面10の終端位置P1とを結ぶ傾斜面11aを設定し、さらに、この傾斜面11aをワーク移送方向Aの前側へ延長させて延長傾斜面11bを設定する。
【0012】
このように構成したセンタレス研削装置においては、従来と同様に、研削砥石1と調整車2とを同方向に回転させながら、両者の間のブレード3上に一対の入口案内板4,5を通してワークWを送ると、ワークWは調整車2を基準に研削砥石1により研削されながらワーク移送方向Aへ移送され、一対の出口案内板6,7を通して排出される。この時、調整車2側の出口案内板7は、その案内面10が調整車2のワーク保持ラインを含む面と面一になるように位置決めされており、研削砥石1から抜け出たワークWの先端部がこの出口案内板7の案内面10により確実にガイドされ、これにより所望の加工精度が確保される。
【0013】
ところで、上記出口案内板7の案内面10は、使用を重ねるに従って次第に摩耗する。しかし、本出口案内板7は、上記したように案内面10の終端位置(初期終端位置)P1と許容摩耗深さHに達した際の平坦摩耗部分7aの先端位置P0とを通る傾斜面10a(図2)上に設定されているので、許容摩耗深さHに達するまで摩耗が進んでも、出口案内板7には、前記した凸段差部7cは発生しない。この結果、ワークWの長さにばらつきがあっても、凸段差部7cにワークWが乗上げて、その後端側が移送ラインLに対して傾斜する(図7参照)ようなことがなくなり、所望の加工精度を安定的に確保できる。
本実施の形態においては特に、出口案内板7に形成する逃げ面11を、ワーク移送方向Aの前側に向けて次第にワーク移送ラインLから遠ざかる傾斜面11a,11b上に設定しているので、研削を終えたワーク(加工品)のガイドとしても十分に機能し、加工品はブレード3上に安定的に保持される。
【0014】
ここで、上記出口案内板7の案内面10の初期終端位置P1と許容摩耗深さHに達した際の平坦摩耗部分7aの先端位置P0とを通る傾斜面11a(逃げ面11)の傾斜角度は、前記した2つの位置P0とP1との相対的な位置関係によって決まり、例えば、案内面10を必要以上に長く設定しあるいはワーク長との関係で長く設定せざるを得ない場合は、図3に示すようにこの傾斜面11aは急勾配となる。この場合、上記したように傾斜面11aを延長して延長傾斜面11bを設定すると、出口案内板7の先端側が切除されてしまい、研削後の加工品のガイド機能を失うことになる。したがって、この場合は、同図に示すように延長傾斜面11bの傾斜角度を前記傾斜面11aよりも小さく設定し、所望のガイド長を確保するようにする。なお、この傾斜面11aは、図4に示すように凹アール形状の湾曲面11cに代えてもよいことはもちろん、垂直面(図示略)に代えてもよいものである。
【0015】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係るセンタレス研削装置によれば、出口案内板に摩耗による凸段差が生じないので、研削中にワークが傾斜することはなくなり、ワーク長に制約されることなく所望の加工精度を安定的に確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンタレス研削装置の一つの実施の形態を示す模式図である。
【図2】本センタレス研削装置を構成する出口案内板の形状設定の基準を示す模式図である。
【図3】本出口案内板の他の形状例を示す模式図である。
【図4】本出口案内板の、さらに他の形状例を示す模式図である。
【図5】スルーフィード方式のセンタレス研削装置の全体的構造を示す模式的に示す平面図である。
【図6】スルーフィード方式のセンタレス研削装置の全体的構造を示す模式的に示す正面図である。
【図7】スルーフィード方式のセンタレス研削装置による従来の不具合発生状態を示す模式図である。
【図8】従来の加工品における形状不良の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 研削砥石、 2 調整車、 3 ブレード
4,5 入口案内板、 6,7 出口案内板
7a 許容摩耗深さに達した際の平坦摩耗部分
7c 摩耗により発生した凸段差部
10 出口案内板の案内面
11 出口案内板の逃げ面
11a 傾斜面
11b 延長傾斜面
A ワーク移送方向
0 許容摩耗深さに達した際の平坦摩耗部分の先端位置
1 案内面の終端位置
L ワーク移送ライン

Claims (3)

  1. 研削砥石と調整車との間のブレード上に一対の入口案内板を通してワークを送り、研削後のワークを一対の出口案内板を通して排出するスルーフィード方式のセンタレス研削装置において、前記一対の出口案内板のうち、調整車側の出口案内板は、ワーク移送方向後側部分に、研削中のワークをガイドする案内面を備えるとともに、該案内面に続くワーク移送方向前側部分に、ワーク移送ラインから遠ざかる逃げ面を備えていることを特徴とするセンタレス研削装置。
  2. 出口案内板の案内面の終端を、許容摩耗深さに達した際の平坦摩耗部分の長さの範囲内で、かつワーク移送方向後側部分に最小ガイド長を確保する位置に設定したことを特徴とする請求項1に記載のセンタレス研削装置。
  3. 出口案内板の逃げ面を、ワーク移送方向の前側に向けてワーク移送ラインから次第に遠ざかる傾斜面上に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のセンタレス研削装置。
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