JP3664095B2 - 自発光視線誘導装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路に沿って所定間隔をおいて設置された発光体(デリニエータ)の点滅により車両運転者の視線誘導を行う自発光視線誘導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速自動車道路等で起伏やカーブの多い道路際に設置して車両運転者の注意を喚起し、視線を誘導することにより安全性を確保する視線誘導標が知られている。視線誘導標としては、ヘッドライト等の光が照射されるとその光を反射して明るく輝く反射式視線誘導標が大半を占めるが、走行速度が高く、且つ交通量の激しい場所等で、特に夜間の視認性を高める必要がある場合は、発光源にLEDや電球等を用いた自発光視線誘導標が多く使用されている。
【0003】
また、霧や地吹雪等が発生した場合には、運転者の前方視界を大きく低下させることになるため、夜間に限らず白昼でも視線誘導は必要となる。このような視程障害下の道路においは、前記した反射式視線誘導標では運転者の視線を誘導し安全を確保する好適手段には成り得ず、このため前記自発光視線誘導標にあっては、何等かの霧検知手段を装備し、霧の発生が確認された場合には、昼夜を問わず発光体を点滅し、運転者に警告を発するするようにしている。
【0004】
従来、高速道路等で一部利用されている霧検知器として、透過率計、視程計、ITV(監視カメラ)等が知られている。ところが、これらの機器は設置工事が面倒であること、高額であること等の欠点が有るため、近年では、これらをカバーする霧検知器として、特開平05-185873号公報に開示されるような、細かい水の粒子(霧)による投光赤外線の反射光量(即ち、反射率)を検知する赤外線反射式霧検知器が使用されるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、白昼の屋外にあっては、検知すべき投光赤外線の反射光に比べて太陽光線による散乱光のエネルギーが圧倒的に大きく、反射光量の検知に当たっては、この散乱光による影響が好適に除去されない限り、前記赤外線反射式霧検知器の作動が保証されるのは太陽光線の無い夜間に限られ、白昼霧の検知は困難であった。
【0006】
一方、発光体については、発光源がLEDの場合は比較的電力消費が少ないため、太陽電池による駆動が可能であるが、電球による発光に比べて発光素子自体の発光輝度が低いため、霧による視程障害下の道路においは輝度不足によって視認できない場合が多いことが問題となっていた。そこで、特に霧の発生し易い山間部等では、発光源として輝度の高いハロゲンランプやキセノンランプ等を使用して霧発生時の視認性を高めていたが、反面、高輝度ランプの使用で発生する光膜現象で運転者が幻惑し、安全運転に支障を来すという問題が発生した。加えて、これらの発光源は電力消費が極めて大きいことから商用電源を用いる必要があり、山間部における商用電源の配線工事といった極めて煩わしい作業のため、視線誘導標の設置工事が長期化するという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記した従来の自発光視線誘導標の欠点に鑑みて成されたもので、霧発生時も、昼夜を問わず好適な視線誘導が行えるようにした安価な自発光視線誘導装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、赤外光を空中に放射する赤外線投光器とその反射光を受光する赤外線受光器を備え、受光した反射光量より霧等の発生を検知して発光指令信号を送出する霧検知スイッチ部と、当該発光指令信号を受信して点滅発光を行う複数のデリニエータ部とで構成され、道路際に設置して車両運転者の視線誘導を行う自発光視線誘導装置であって、前記赤外線受光器は、散乱光を遮蔽するフィルタと、当該散乱光遮蔽フィルタの通過光を集光する集光レンズと、集光を検知する赤外線センサを備え、前記散乱光遮蔽フィルタは、メタル部材によるグリッド状またはメッシュ状とされることを特徴としている。
係る構成により、投光赤外線の反射光と共に入射する太陽光線(散乱光)が遮蔽され、白昼であっても安定した霧検知が行えるようになる。
また、前記散乱光遮蔽フィルタをメタル部材によるグリッド状またはメッシュ状としたので、直進する反射光はグリッド状またはメッシュ状フィルタの隙間を通過し、散乱光は前記メタル部材に当たって反射されるため、太陽光のみが効果的に除去される。特に、散乱光遮蔽フィルタを数段設けることにより、遮蔽効果は向上する。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、前記メタル部材の少なくとも光入射側の面を断面丸形状としたことを特徴としている。
このように、光が当たる側を丸形状にすることにより太陽光の遮蔽効果は更に向上する。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、一定期間内に赤外光を複数回間欠的に放射し、所定回数所定の反射光量が検知された時に前記発光指令信号を送出することを特徴としている。
これにより、虫や鳥等による視界妨害で生じる誤作動を防止し、信頼性の高い霧検知が行えるようになる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、赤外光を空中に放射する赤外線投光器とその反射光を受光する赤外線受光器を備え、受光した反射光量より霧等の発生を検知して発光指令信号を送出する霧検知スイッチ部と、当該発光指令信号を受信して点滅発光を行う複数のデリニエータ部とで構成される自発光視線誘導装置であって、前記デリニエータ部は、集光による光度増幅のみが得られるよう焦点位置を若干ずらして対向配置されたLEDとフレネルレンズとで成る発光体を複数ブロック状に配列して構成されることを特徴としている。
フレネルレンズを使用することにより、レンズスリーブをコンパクトにでき、デリニエータ部の小型化が図れる。また、焦点を若干ずらして光度増幅を行うことにより、集光ポイントのみでなく或る程度の拡がりを持った発光とすることができ、霧発生時に起こり易い光膜現象を抑え、視線誘導効果を高めることができる。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、前記フレネルレンズは、その光軸を0〜10°前後ずらせるように形成されていることを特徴としている。
道路状況に応じて、適度に光軸を振らしたレンズを使用することにより、発光体を通行車両に合わせて配置した状態で、誘導光を運転者の視線に合わせることができる。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、初段のデリニエータ部が前記発光指令信号を受信すると、当該デリニエータ部が次段のデリニエータ部に発光指令信号を無線送信し、発光指令信号を次々と全デリニエータに無線送信することを特徴としている。
これにより、各デリニエータ間の配線作業を無くすことができ、山間部における設置工事の短縮が実現できる。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、前記発光指令信号を受信すると、各々デリニエータ部が標準時刻電波に基づいて同期点滅することを特徴としている。
同期制御に標準時刻電波を使用することにより、制御構成が簡略化され、且つ精度の良い同期点滅が実現できる。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、上記請求項1から請求項7に記載した霧検知スイッチ部とデリニエータ部で構成したことを特徴としている。
本構成により、霧発生時にも昼夜を問わず好適な視線誘導が行える安価な自発光視線誘導装置を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明の自発光視線誘導装置1は、霧検知スイッチ部2と当該霧検知スイッチ部2が発信する発光指令を受信して点滅発光を行う複数のデリニエータ部3とで構成されている。本実施形態では、デリニエータ部複数基(例えば、30〜50基)を1セットとし、且つ、電波管理法の発信出力制限規定に従い、霧検知スイッチ部2とデリニエータ部3間、および各デリニエータ部間の距離を最大10mと定め、各々が道路際の支柱に固定・設置されている。
【0019】
ここで、前記霧検知スイッチ部2は、図3に示すように、赤外光を空中に放射する複数の赤外線投光器4とその反射光を受光する赤外線受光器5を有し、防滴、防塵、遮光用のフード6内に収納されている。また、このフード6内には、霧検知スイッチ部2の受光制御を行う制御回路基板7が搭載されている。符号8,9は支柱取り付け用の金具で、金具8,9の何れかを用いて横支柱、または縦支柱へ取り付けができるようになっている。また、この霧検知スイッチ部2は、後述する霧検知動作を制御するための霧検知制御盤(図2の符号18)を有しており、具体的には、支柱を利用して霧検知スイッチ部2の近傍に取り付けられている。
【0020】
前記赤外線投光器4は、光源として波長960nmのLEDを使用し、且つ、外部散乱光との識別のため、赤外光は37KHzに変調された状態で放射されるようになっており、各々フード6の前面に円状に配設されている。
【0021】
一方、前記赤外線受光器5は、受光波長960nmのPINフォトダイオード(図2に示す受光素子10)を備え、赤外線投光器4より放射された変調赤外線の反射光を受光し、その反射率(反射量)により霧の発生を検知するもので、検知動作の制御は前記制御回路基板7により行われる。
図2によれば、前記制御回路基板7は、960nmの赤外線を受光して電気信号に変換する受光素子10、受光された信号を増幅する増幅器11,14、37KHzの信号を選択するBPF(Band Pass Filter)12、選択された信号を増幅する検波器13、増幅された信号(反射光量)をデジタル信号に変換するA/D変換器15、入力されたデジタル信号を解析し、所定レベルの時に霧検知信号17を出力するCPU16等を有している。CPU16からの霧検知信号17は霧検知制御盤18に送られ、信号送信ユニット19を介し発光指令信号26としてデリニエータ部3に無線通信される。尚、霧検知レベルは、設置場所の環境条件に応じて適宜調整可能とされている。
【0022】
次に、この赤外線受光器5の構造を説明すれば、図3に示すように、この赤外線受光器5は、円筒状のケーシング20を有し、ケーシング内には、入射側より順に、赤外線光透過フィルタ21と散乱光(太陽光)を遮蔽するための3枚のメタルフィルタ22,22,22、と集光レンズ23と受光波長960nmの受光素子10より成る赤外線センサ24が光軸方向に直交する形で各々配設されている。また、このケーシング20の奥部には前記集光レンズ23の結露防止(曇り止め)と内蔵受光素子10の温度補償を兼ね、筒内温度をほぼ所定温度に維持するためのヒータ25が配設されている。尚、赤外線受光器5は、前記赤外線投光器4に囲まれる形でその中心部に設置されている。
【0023】
前記メタルフィルタ22は、図4に示すような断面丸状で且つ鏡面化したメタルワイヤ22aを縦横メッシュ状に編み込んで構成されており、直進する反射光(赤外線投光器4より空中に放射され霧の粒子で反射された変調赤外光)はメッシュ状フィルタの隙間をそのまま通過して赤外線センサ24に受光される。一方、太陽光(白昼の場合)は反射効率の優れるメタルワイヤ22aに当たって反射・散乱し、赤外線センサ24への入光が阻止される。
特に、本実施形態のように、メタルフィルタ22を複数段設けることにより遮蔽効果はより確実となり、且つ、メタルワイヤ2aを断面丸形、且つ鏡面化したことで太陽光は効果的に反射・散乱され、遮蔽効果は更に向上する。
【0024】
このように、従来の赤外線反射式霧検知器にあっては、白昼の使用が困難であったものが、本実施形態のメタル22を使用することにより、太陽光の影響を完全に除去し、全天候型の霧検知が可能となる。
【0025】
尚、上記実施形態では、メッシュ状のメタルフィルタ22を用いたが、一方向に隙間を有するグリッド状のメタルフィルタを複数使用して、隙間を縦/横に組み合わせて配設するようにしても同様の遮蔽効果が得られる。また、フィルタの枚数も3枚に限るものではなく、設置場所の環境に応じて適宜決定すれば良い。
【0026】
また、赤外線投光器4より赤外光を複数回間欠的に放射し、一定期間内に霧検知信号が所定回数得られた場合にのみ、発光指令信号26を送出するようにすることも勿論可能である。これにより、虫や鳥等の視界妨害で生ずる霧検知スイッチ部2の誤作動を防止し、信頼性の高い霧検知が可能となる。尚、本実施形態では、この制御を霧検知制御盤18にて行っている。
【0027】
次に、図5に基づいてデリニエータ部3の構造を説明する。図5に示すように、本実施形態のデリニエータ部3は、ケーシング30を有し、このケーシング30の外上面部に太陽電池32,32が搭載されており、ケーシング30内に、この太陽電池32の起電力を蓄えておく二次電池33,33(例えば、鉛蓄電池)が収納されている。また、ケーシング30の前面部30aに2列縦隊に配列された合計6個の発光体31が取り付けてある。符号34は、この発光体31の発光を制御するための制御基板で、その動作概略については後述する。符号38はデリニエータ部3を支柱の頂部に取り付けるための支脚である。
【0028】
ここで、図5(b)に示すように、前記発光体31は、ケーシング30の前面部30aに取り付けたフレネルレンズ35と、円筒状のレンズスリーブ37の奥部に配設されたLED36(発光源)で構成され、これらフレネルレンズ35とLED36が焦点を結ばずに集光による光度増幅のみが得られるよう、焦点位置を若干ずらした状態で対向配置されている。
【0029】
上記構成では、幾つかの同心的な輪帯状レンズで構成される薄型形状が特徴の前記フレネルレンズ35を使用することでレンズスリーブ37をコンパクトにし、デリニエータ部3の小型化が図られている。
また、本実施形態のように、焦点を適度にずらして光度増幅のみを行うことにより、焦点を合わせた平行光を発するのではなく、或る程度の拡がりを持ち、且つ、高照度の発光とすることができ、これにより、従来霧発生時に問題となった光膜現象を抑えて視認性を高め、有効な視線誘導効果を得ることができるようになる。因みに、フレネルレンズ35を用いることにより、約10倍以上の光度増幅が得られた。
【0030】
また、フレネルレンズ35の場合、レンズの形成過程において、例えば、輪帯状の中心とレンズの中心をずらしてカットすることにより、通常使用の凸レンズに比べて比較的容易に光軸をずらすことができる。道路状況に応じて、光軸を0〜約10゜の範囲で振らせたフレネルレンズ35を使用することにより、デリニエータ部3を通行車両に合わせて設置した状態で誘導光を運転者の視線に合わせることができるため、デリニエータ部3の設置が容易となると共に、より有効な視線誘導ができるようになる。
【0031】
また、図5(a)に示すように、計6個の発光部31を3個2列に纏めて配置すると、遠隔距離からは、これら6個の発光体31が一つの発光ブロックとして目視できるため、視線誘導効果が向上すると共に、接近距離からは、光膜現象のない個々の発光体31として目視できるため、眩惑を防止した有効な視線誘導が得られる。
【0032】
次に、前記制御基板34について説明すれば、本制御基板34は、制御部、無線部、同期部等で構成され、複数基(例えば、30〜50基)のデリニエータ部3の全てにこの制御基板34が搭載されている。
【0033】
前記制御部では、太陽電池32の発生電圧が常時監視されており、その電圧値から昼夜が判断され、夜間時は発光体31を自動点滅させる。また、減光機能を有し、例えば、夜間時はLED36の発光輝度を霧検知時の1/4若しくは1/8に減光して省電力化を図っている。
前記無線部では、初段のデリニエータ部3の無線部が霧検知スイッチ部2からの発光指令信号26を受信すると、当該無線部は次段のデリニエータ部3の無線部に発光指令信号を無線送信し、同様にして次々と全デリニエータ部3の無線部に対して発光指令信号が伝達される。
【0034】
このように、各デリニエータ部3間の信号授受を無線で行うことにより、山間部における配線工事を無くし、工事期間の短縮化が図れる。また、本実施形態のように無線送信を芋ずる式にすることにより、各々無線部の送信出力を小さくでき、これもまた、省電力化に寄与できるものである。
【0035】
次に、同期部では、各デリニエータ部3における点滅の同期制御を行う。本実施形態では、同期信号として標準時刻電波(JJY)を使用し、例えば、複数のデリニエータ部3の発光を同時に行なう同時点滅や、複数のデリニエータ部3の発光を交互に行なう交互点滅等、運転者が見やすい種々の点滅形態を簡単な回路構成で精度良く実現することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、請求項2に記載の発明によれば、赤外線受光器に散乱光を遮蔽するフィルタを取り付けたので、投光赤外線の反射光と共に入射する太陽光線を遮断することができ、よって、白昼の霧検知も安定して行えるようになる。
特に、前記フィルタを反射効率の優れるメタル部材で構成したので、散乱光は効果的に反射され、太陽光の遮蔽効果が向上する。
また、請求項2の発明では、前記メタル部材の光入射側の面を断面丸形状としたので、太陽光の遮蔽効果は更に向上する。
【0037】
また、請求項3に記載の発明によれば、赤外光を一定期間内に複数回間欠的に放射し、所定回数の霧検知が得られた場合にのみ、霧発生と判断するようにしたので、これにより、虫や鳥等による視界障害で生じる霧検知スイッチ部の誤作動を防止し、信頼性の高い霧検知が可能となる。
【0038】
また、請求項4に記載の発明によれば、デリニエータ部において、発光体の光度増幅にフレネルレンズを使用したので、レンズスリーブをコンパクトにでき、デリニエータ部を小型化できる。また、焦点を適度にずらして光度増幅のみを行うことにより、焦点を合わせた平行光でなく、或る程度の拡がりを持った発光とすることができ、これにより、従来霧発生時に問題となった光膜現象を抑えて有効な視線誘導を行うことができる。
【0039】
また、請求項5に記載の発明によれば、光軸を0〜10゜前後ずらせるよう形成したフレネルレンズを使用することにより、デリニエータ部を通行車両に合わせて設置した状態で誘導光を運転者の視線に合わせることができ、デリニエータ部の設置が容易となると共に、より有効な視線誘導ができるようになる。
【0040】
また、請求項6に記載の発明によれば、各デリニエータ部間の信号授受を無線で行うようにしたので、山間部での配線工事を無くし、工事期間の短縮化が図れる。また、無線送信を芋ずる式にすることにより、各々無線部の送信出力を小さくでき、省電力化に寄与できる。
【0041】
また、請求項7に記載の発明によれば、各デリニエータ部の点滅を標準時刻電波を使用して同期させたので、簡略化した制御構成で、且つ精度の高い同期点滅が実現でき、視線誘導効果が向上する。
【0042】
さらに、請求項8に記載の本発明によれば、霧発生時にも昼夜を問わず好適な視線誘導が行える安価な自発光視線誘導装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自発光視線誘導装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の霧検知スイッチ部の制御構成を示すブロック図である。
【図3】同、霧検知スイッチ部の構造を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【図4】図3におけるメタルフィルタの構造を示す図である。
【図5】本発明のデリニエータ部の構造を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【符号の説明】
1 自発光視線誘導装置
2 霧検知スイッチ部
3 デリニエータ部
4 赤外線投光器
5 赤外線受光器
17 霧検知信号
22 散乱光遮蔽フィルタ(メタルフィルタ)
22a メタル部材(メタルワイヤ)
23 集光レンズ
24 赤外線センサ
26 発光指令信号
31 発光体
35 フレネルレンズ
36 LED
Claims (8)
- 赤外光を空中に放射する赤外線投光器とその反射光を受光する赤外線受光器を備え、受光した反射光量より霧等の発生を検知して発光指令信号を送出する霧検知スイッチ部と、当該発光指令信号を受信して点滅発光を行う複数のデリニエータ部とで構成され、道路際に設置して車両運転者の視線誘導を行う自発光視線誘導装置であって、
前記赤外線受光器は、散乱光を遮蔽するフィルタと、当該散乱光遮蔽フィルタの通過光を集光する集光レンズと、集光を検知する赤外線センサを備え、前記散乱光遮蔽フィルタは、メタル部材によるグリッド状またはメッシュ状とされることを特徴とする自発光視線誘導装置。 - 前記メタル部材の少なくとも光入射側の面を断面丸形状としたことを特徴とする請求項1に記載の自発光視線誘導装置。
- 一定期間内に赤外光を複数回間欠的に放射し、所定回数所定の反射光量が検知された時に前記発光指令信号を送出することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の自発光視線誘導装置。
- 赤外光を空中に放射する赤外線投光器と、その反射光を受光する赤外線受光器を備え、受光した反射光量より霧等の発生を検知して発光指令信号を送出する霧検知スイッチ部と、前記発光指令信号を受信して点滅発光を行う複数のデリニエータ部とで構成される自発光視線誘導装置であって、
前記デリニエータ部は、集光による光度増幅のみが得られるよう焦点位置を若干ずらして対向配置されたLEDとフレネルレンズとで成る発光体を複数ブロック状に配列して構成されることを特徴とする自発光視線誘導装置。 - 前記フレネルレンズは、光軸を0〜10°前後ずらせるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自発光視線誘導装置。
- 初段のデリニエータ部が前記発光指令信号を受信すると、当該デリニエータ部が次段のデリニエータ部に発光指令信号を無線送信し、発光指令信号が次々と全デリニエータ部に無線送信されることを特徴とする請求項4または請求項5の何れかに記載の自発光視線誘導装置。
- 前記発光指令信号を受信すると、各々デリニエータ部が標準時刻電波に基づいて同期点滅することを特徴とする請求項6に記載の自発光視線誘導装置。
- 請求項1から請求項3までの何れかに記載の自発光視線誘導装置における霧検知スイッチ部と、請求項4から請求項7までの何れかに記載の自発光視線誘導装置におけるデリニエータ部を備えて成ることを特徴とする自発光視線誘導装置。
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