JP3664080B2 - ヘッド支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置、光ディスク装置などの情報記録再生装置において、ディスク状の記録媒体に情報の記録再生を行うヘッドを支持するヘッド支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報記録再生装置として、ハードディスク装置、光ディスク装置などのディスク状の記録媒体を用いたものが広く普及している。中でも、ハードディスク装置は、データ転送の高速性という特性を生かしてパーソナルコンピュータの外部記憶装置として広く用いられている。
【0003】
ところで、近年普及している小型のハードディスク装置は、一般にヘッドアームとヘッドスライダとサスペンションと呼ばれる機構要素を組み合わせたヘッド支持装置を用いてヘッドを記録媒体に対して支持する構成となっている。
【0004】
以下、従来のハードディスク装置における一般的なヘッド支持装置について、従来例1として図面を参照しながら説明する。図7は、従来例1におけるヘッド支持装置を示す図であり、図7の(a)は斜視図、図7の(b)は縦断面図である。
【0005】
図7において、磁気ヘッド(図示せず)を搭載するヘッドスライダ1は、ジンバル機能を備えた金属薄板のフレキシャ2を介して、同じく金属薄板からなる片持ちばり状のロードビーム3に取り付けられている。これらフレキシャ2とロードビーム3とを合わせてサスペンション13を構成する。ロードビーム3はヘッドスライダ1と反対側の端部でマウント部材4を介して、ヘッドアーム5に取り付けられている。ヘッドアーム5は、ヘッドスライダ1を移送するためのヘッド移送機構であるヘッドアクチュエータ(図示せず)に連結されている。ヘッドスライダ1はディスク状の記録媒体であるディスク10に対向しており、ディスク10の回転に伴って形成される空気膜の浮上力とロードビーム3の付勢力とが釣り合う浮上量で安定浮上し、ディスク10の表面に追従する。
【0006】
このように、一般にハードディスク装置は剛体のディスク10に対して空気膜の剛性によってヘッドスライダ1を非接触で位置を決める方式となっている。このため、外部からの振動あるいは衝撃などにより加速度が印加されたとき、ヘッド支持装置に発生する慣性力によってヘッドスライダ1とディスク10とが接触するという現象が生じ、そのために記憶装置としての信頼性が損なわれるという問題があった。たとえば、図7の(b)においてディスク10からヘッド支持装置方向、すなわち図面での上方向への加速度が印加された場合、ヘッド支持装置には矢印Fで示したように下向きの慣性力が発生する。この慣性力によって空気膜が圧縮され、圧縮量がディスク10の表面とヘッドスライダ1の表面との最小隙間より大きくなれば接触が発生する。さらに、外部加速度が解除された後に、空気膜及びロードビーム3の弾性力の反力によりヘッドスライダ1がディスク10の表面から大きく跳ね上がり、その後ディスク10に衝突するといった現象も報告されている。
【0007】
そのため従来、ハードディスク装置の信頼性向上を目的として、ヘッド支持装置に加わる外部加速度の影響を低減するための技術がいくつか提案されている(例えば、特開平9−82052号公報、または特開平11−39808号公報)。
【0008】
以下、外部加速度による影響の低減を目的とした従来例について、従来例2として図面を参照しながら説明する。図8は、従来例2におけるヘッド支持装置を示す図であり、図8の(a)は斜視図、図8の(b)は縦断面図である。図8に示した従来例2のヘッド支持装置は、上述した従来例1のヘッド支持装置に比べて、ロードビーム3にロードビーム延長部6と金属体7が設けられている点が異なり、他の構成要素は実質的に同一である。従来例1と同一な構成要素には同一の符号を付し説明は省略する。図8においてロードビーム延長部6は、ロードビーム3に一体的に形成され、ヘッドアーム5の先端に形成された切り欠き部5bまで延長しており、先端に所定の質量を有する金属体7を載置している。このロードビーム延長部6と金属体7は、機構の重心位置をロードビーム3とヘッドアーム5との境界近傍、実際にはマウント部材4との境界線5a近傍に設定するように設けられている。
【0009】
以上のように構成された従来例2のヘッド支持装置は、外部から衝撃が印加されても衝撃加速度を回転中心付近に作用させることとなるのでヘッドスライダ1の回転運動は抑制され、ヘッドスライダ1とディスク10との衝突による損傷の発生を防いでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例2の構成は、ヘッド支持装置を剛体と見なした上で、その静的な質量のバランスを考慮しているだけであるので、実際の動的な外部振動あるいは衝撃に対して、その影響を十分に抑制できないおそれがあった。
【0011】
図9は、従来例2におけるヘッド支持装置の動的な挙動を説明するための模式図である。図9の(a)は、図8に示した従来例2のヘッド支持装置の力学モデルである。図9の(a)において、可動体301は、図8に示したスライダ1、フレキシャ2、ロードビーム3、およびロードビーム延長部6と金属体7に相当する。可動体301は、ロードビーム3のばね部に相当する支持ばね302でヘッドアーム5に相当する固定部304に対して支持されており、さらにヘッド位置hにおいて、空気膜と等価な空気ばね303でディスク部305に対して支持されている。また、可動体301の重心は回転中心cに一致している。
【0012】
ここで留意すべき点は、第1に、支持ばね302は点cを中心とする回転方向の自由度のみならず、点cがディスク部305に垂直な方向に並進する自由度も有することである。なぜならば、図8で示したロードビーム3およびフレキシャ2にはたわみが生ずるからであり、このたわみによってディスク10に垂直な方向に等価的に並進運動する。特に、ロードビーム3は根元の片持ちばり状のばね部のたわみを利用して付勢力を発生する構成であるので、ディスク10に平行な軸を中心軸とする回転方向の自由度のみならず、ディスク10に垂直な並進方向の自由度を有する。図9の(a)では、それらをkθなる剛性のねじりばねとkzなる剛性の引っ張りばねでモデル化している。留意すべき第2の点は、可動体301については質量mのみならず、その慣性モーメントIについても考慮する必要がある点である。
【0013】
以上のように構成された従来例2の力学モデルにおいて、ディスク部305から可動体301方向への上向きの加速度が印加された場合、質量mに加速度の大きさを乗じた慣性力Fが、回転中心位置にある重心c点に下向きに作用する。いま、図9の(b)に示すように、空気膜と等価な空気ばね303が形成されていない場合を考えると、慣性力Fの作用点と回転中心cが一致しているので、可動体301は、下方向にZ1だけ並進運動をし、回転運動は生じない。ところが、図9の(c)に示すように、空気膜と等価な空気ばね303が形成されている場合は、その剛性kaが支持ばね302の並進剛性kzに比べ十分大きいため、可動体301はヘッド位置hを支点として矢印Rで示した方向に回転を生ずることとなる。すなわち可動体301は、並進変位Z2に加えて、回転変位θを生ずる。このとき、可動体301に作用するモーメントの動的釣り合いを考えると、ヘッド位置hにおいて空気膜と等価な空気ばね303から次の2つの力を足し合わせた力を受けている。1つは、ねじり剛性kθの支持ばね302を回転角θだけねじるのに必要な力である弾性力、いま1つは、慣性モーメントIの可動体301を所定の角加速度で回転させるのに必要な力である慣性力である。したがって、その反力が空気膜と等価な空気ばね303に作用し、空気膜と等価な空気ばね303を圧縮することとなる。
【0014】
一例として、ヘッドスライダの寸法1.2mm×1.0mm×0.3mm、サスペンションの長さ11mmの一般的な部品を想定し、衝撃加速度を印加したときに空気膜に作用する力の大きさ(絶対値)Faを耐衝撃性の尺度として評価した。加速度は、重力加速度の1000倍の大きさが1ミリ秒の時間にわたって半正弦波状に印加された場合とした。従来例1においてFaは4.5gf程度であったのに対して、従来例2においては重心が完全に境界線5aに一致した場合でも、Faは2.5gfであった。すなわち、従来例2は従来例1に対して、外部加速度の影響を最大でも55%程度しか抑制することができない。したがって、この例においては、従来例2の構成は、従来例1の構成に比べ、耐衝撃性を1.8倍程度に向上させるのが限界である。
【0015】
このように、従来例2のヘッド支持装置は、ヘッド支持装置を剛体と見なした上で、その静的な質量のバランスを考慮しているだけであるので、実際の動的な外部衝撃が印加されたとき、ロードビームの弾性変形に起因する弾性力と、可動部の慣性モーメントに起因する慣性力が反力として空気膜に作用する。その結果、空気膜が圧縮され、ヘッドスライダとディスクが接触したり、あるいはヘッドスライダが大きく跳ね上がった後に衝突することが発生する。すなわち、従来例2の構成では、動的な外部加速度の影響を十分に抑制できないといったおそれを有していた。
【0016】
なお、ヘッド支持装置全体を剛体と見なせるほど堅固な構成とすれば、可動体の重心と回転中心を一致させる構成は有効であるが、その場合、機構が重厚となり、ディスクへの追従性が損なわれるといった問題を有することとなる。
【0017】
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたもので、動的な外部振動あるいは衝撃の影響を十分に抑制することで、記憶装置としての信頼性を向上することができるヘッド支持装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した可動体と、可動体を記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、可動体を固定部に対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、可動体に生じる記録媒体に垂直な方向の運動によるヘッドの変位に対して、この変位を打ち消す方向に、可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備えた構成である。
【0019】
この構成により、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、可動体は記録媒体に垂直な方向への運動と、同時に回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じる。このとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定する。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0020】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載するとともに記録媒体に対向する面に空気潤滑面を有するヘッドスライダと、ヘッドスライダを記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、ヘッドスライダをヘッドアームに対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持するサスペンションと、外部加速度による慣性力が印加されたとき、ヘッドスライダに生じる記録媒体に垂直な方向の運動によるヘッドの変位に対して、この変位を打ち消す方向に、ヘッドスライダに回転運動を与える回転運動付与手段とを備えた構成である。
【0021】
この構成により、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、ヘッドスライダは記録媒体に垂直な方向への運動と、同時に回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じる。このとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定する。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0022】
また,本発明のヘッド支持装置は、回転運動付与手段が、ヘッドスライダの重心とサスペンションの重心とを合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドを通る記録媒体に垂直な直線との間に、サスペンションの回転方向の中心軸が配置された構成である。
【0023】
この構成により、回転運動付与手段として、ヘッドスライダの重心とサスペンションの重心とを合成した重心の位置を、所定距離だけサスペンションの回転方向の中心軸より移動する。これより、外部加速度による慣性力が印加されたとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように設定することができる。その結果、このように設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。
【0024】
また、本発明のヘッド支持装置は、回転運動付与手段が、サスペンションの回転方向の中心軸に対してヘッドと反対側の、ヘッドスライダ上に設けた錘りとした構成である。
【0025】
この構成により、回転運動付与手段として、ヘッドスライダの重心とサスペンションの重心とを合成した重心の位置を、錘りにより所定距離だけサスペンションの回転方向の中心軸より移動する。これより、外部加速度による慣性力が印加されたとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように設定することができる。その結果、このように設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。
【0026】
また、本発明のヘッド支持装置は、サスペンションが、ヘッドアームに対してヘッドスライダを連結支持する薄板であり、サスペンションが、ねじりばね特性を有する構成である。
【0027】
この構成により、薄板のねじりばね特性を、所望の値に設定することで、外部加速度による慣性力が印加されたとき、ヘッドスライダに薄板のねじりばね特性による回転方向の回転運動を生じせしめ、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるようにできる。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。
【0028】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載するとともに記録媒体に対向する面に空気潤滑面を有するヘッドスライダと、ヘッドスライダを記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、ヘッドスライダをヘッドアームに対して連結支持するサスペンションとを備え、サスペンションはヘッドスライダを記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に変位させるねじりばね特性を有し、サスペンションの回転方向の中心軸に対してヘッドと反対側の、ヘッドスライダ上に設けた錘りにより、ヘッドスライダの重心とサスペンションの重心とを合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドを通る記録媒体に垂直な直線との間に、サスペンションの回転方向の中心軸が配置された構成である。
【0029】
この構成により、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、ヘッドスライダはサスペンションの引っ張りばね特性による記録媒体に垂直な方向の運動と、同時にサスペンションのねじりばね特性による回転方向の回転運動を生じる。このとき、ヘッドスライダ上に設けた錘りにより、ヘッドスライダの重心とサスペンションの重心とを合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドを通る記録媒体に垂直な直線との間に、サスペンションの回転方向の中心軸を配置し、サスペンションのねじりばね特性を所望の値に設定する。これより、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるようにできる。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0030】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した第1の可動体と、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の第2の可動体と、前記第2の可動体を、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、前記第2の可動体を、前記固定部に対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする前記回転方向に、回転自在に支持する第2の支持機構と、前記第1の可動体を、前記第2の可動体に対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する第1の支持機構と、外部加速度が印加されたとき、前記第1の可動体に生じる慣性力に対して、前記慣性力を打ち消す方向に前記第1の可動体に力が作用するよう前記第2の可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備えた構成である。
【0031】
この構成により、通常は第1の可動体が安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対しては第1の支持機構の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては第2の支持機構の回転自由度で追従する。しかし、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度が記憶装置に印加されたとき、第1の可動体は外部加速度による慣性力を受ける。同時に第2の可動体は回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じる。このとき、外部加速度による慣性力に対して、慣性力を打ち消す方向に第1の可動体に力が作用するよう第2の可動体に回転運動付与手段により回転運動を与えている。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されても第1の可動体の位置が変位することなく、第1の可動体と記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0032】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した第1の可動体と、記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の第2の可動体と、第2の可動体を記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、第2の可動体を固定部に対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する第2の支持機構と、第1の可動体を前記第2の可動体に対して記録媒体に平行な二方向でかつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する第1の支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、第1の可動体に生じる記録媒体に垂直な方向の運動による第1の可動体の変位に対して、この変位を打ち消す方向に第2の可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備えた構成である。
【0033】
この構成により、通常は第1の可動体が安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対しては第1の支持機構の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては第2の支持機構の回転自由度で追従する。しかし、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、第1の可動体は記録媒体に垂直な方向への運動を生じ、同時に第2の可動体は回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じる。このとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴う第1の可動体の位置の変位に対して、第2の可動体の回転運動に伴う、第1の可動体の位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定する。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されても第1の可動体の位置が変位することなく、第1の可動体と記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0034】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、支持ブロックを記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、支持ブロックをヘッドアームに対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する支持部材と、ヘッドスライダを支持ブロックに対して記記録媒体に平行な二方向でかつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構とを備え、外部加速度による慣性力が印加されたときヘッドスライダに生じる記録媒体に垂直な方向の運動によるヘッドスライダの変位に対して、この変位を打ち消す方向に支持ブロックに回転運動を与える回転運動付与手段を有する構成である。
【0035】
この構成により、通常はヘッドスライダが安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対してはジンバル機構の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては支持部材の回転自由度で追従する。しかし、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、ヘッドスライダは記録媒体に垂直な方向への運動を生じ、同時に支持ブロックは回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じる。このとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定する。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0036】
また、本発明のヘッド支持装置は、回転運動付与手段が、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドスライダの重心を通る記録媒体に垂直な直線との間に、支持ブロックの回転方向の中心軸が配置された構成である。
【0037】
この構成により、回転運動付与手段として、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心の位置を、所定距離だけ支持ブロックの回転方向の中心軸より移動する。これより、外部加速度による慣性力が印加されたとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように設定することができる。その結果、このように設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。
【0038】
また、本発明のヘッド支持装置は、回転運動付与手段が、支持ブロックの回転方向の中心軸に対してヘッドスライダと反対側に、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、支持ブロックの構造である構成である。
【0039】
この構成により、回転運動付与手段として、支持ブロックの構造が、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心の位置を、所定距離だけ支持ブロックの回転方向の中心軸より移動した構造とする。これより、外部加速度による慣性力が印加されたとき、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように設定することができる。その結果、このように設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。
【0040】
また、本発明のヘッド支持装置は、支持部材が、ヘッドアームに対して支持ブロックを連結支持する薄板であり、支持部材が、ねじりばね特性を有する構成である。
【0041】
この構成により、薄板の支持部材のねじりばね特性を、所望の値に設定することで、外部加速度による慣性力が印加されたとき、ヘッドスライダおよび支持ブロックに薄板のねじりばね特性による回転方向の回転運動を生じせしめ、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるようにできる。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。
【0042】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、支持ブロックを記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、支持ブロックを前記ヘッドアームに対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する支持部材と、ヘッドスライダを支持ブロックに対して記録媒体に平行な二方向でかつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構とを備え、支持部材と、支持ブロックと、ジンバル機構とを結合あるいは一体化してサスペンションを構成し、支持部材は、サスペンションを支持ブロックの回転方向に変位させるねじりばね特性を有し、支持ブロックの回転方向の中心軸に対してヘッドスライダと反対側に、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、支持ブロックの構造とした構成である。
【0043】
この構成により、通常はヘッドスライダが安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対してはジンバル機構の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては支持部材の回転自由度で追従する。しかし、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、ヘッドスライダは支持部材の引っ張りばね特性による並進方向の並進運動と、同時に支持部材のねじりばね特性による回転方向の回転運動を生じる。このとき、支持ブロックの構造を所定の構造とすることにより、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心を合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドスライダの重心を通る記録媒体に垂直な直線との間に、サスペンションの回転方向の中心軸を配置し、支持部材のねじりばね特性を所望の値に設定する。これより、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるようにできる。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。
【0044】
また、本発明のヘッド支持装置は、ジンバル機構が、ヘッドスライダを記録媒体の半径方向の軸を中心軸とする回転方向と、記録媒体のトラックの接線方向の軸を中心軸とする回転方向とに変位させる自由度を有する構成である。
【0045】
この構成により、ヘッドスライダが浮上した状態で、通常の記録再生を行うときは、記録媒体の表面の傾き変動に対してはジンバルばねの半径方向の軸を中心軸とする回転方向および接線方向の軸を中心軸とする回転方向の2つの回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては支持部材の記録媒体半径方向の中心軸の回転自由度で追従することが可能となり、記録媒体の表面の変動に対してヘッドスライダが安定に追従する。
【0046】
また、本発明のヘッド支持装置は、ジンバル機構が、記録媒体に平行な方向に比べて記録媒体に垂直な並進方向が薄く、記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状の薄板とした構成である。
【0047】
この構成により、ヘッドスライダが浮上した状態で、通常の記録再生を行うときは、記録媒体の表面の傾き変動に対してはジンバルばねの半径方向の軸を中心軸とする回転方向および接線方向の軸を中心軸とする回転方向の2つの回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては支持部材の記録媒体半径方向の中心軸の回転自由度で追従することが可能となり、記録媒体の表面の変動に対してヘッドスライダが安定に追従する。
【0048】
また、本発明のヘッド支持装置は、支持部材が、記録媒体に平行な方向に比べて記録媒体に垂直な並進方向が薄い薄板であり、支持部材は、ジンバル部と、スライダ接合部と、結合部と、支持ブロック接合部と、トーションバーと、ヘッドアーム接合部とにより構成され、ジンバル部が、前記ジンバル機構として、記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状で、ジンバル部の一方向の両端でスライダ接合部に結合し、ジンバル部の他方向の両端より支持部材の後端側へ延出した結合部で支持ブロック接合部に結合し、スライダ接合部が、支持部材の先端側に配置されたヘッドスライダに接合してヘッドスライダを支持し、支持ブロック接合部が、支持部材の後端側に配置された支持ブロックに接合して支持ブロックを支持し、トーションバーが、結合部の両端より外側へ延出し、延出した両先端でヘッドアーム接合部に結合し、ヘッドアーム接合部が、ヘッドアームに連結するように形成され、トーションバーは、サスペンションを、支持ブロックの回転方向に、変位させるねじりばね特性を有した構成である。
【0049】
この構成により、支持部材は1枚の薄板で構成できるため、薄板の製造、およびヘッド支持装置の組立てが容易となり、ヘッド支持装置のコスト低減を図ることが可能となる。
【0050】
また、本発明のヘッド支持装置は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、支持ブロックを前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、支持ブロックをヘッドアームに対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する支持部材と、ヘッドスライダを支持ブロックに対して記録媒体に平行な二方向でかつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構とを備え、支持部材と、支持ブロックと、ジンバル機構とを結合あるいは一体化してサスペンションを構成し、支持部材は、記録媒体に平行な方向に比べて記録媒体に垂直な並進方向が薄い薄板であり、支持部材は、ジンバル部と、スライダ接合部と、結合部と、支持ブロック接合部と、トーションバーと、ヘッドアーム接合部とにより構成され、ジンバル部が、ジンバル機構として、記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状で、ジンバル部の一方向の両端でスライダ接合部に結合し、ジンバル部の他方向の両端より支持部材の後端側へ延出した結合部で支持ブロック接合部に結合し、スライダ接合部が、支持部材の先端側に配置されたヘッドスライダに接合してヘッドスライダを支持し、支持ブロック接合部が、支持部材の後端側に配置された支持ブロックに接合して前記支持ブロックを支持し、トーションバーが、結合部の両端より外側へ延出し、延出した両先端でヘッドアーム接合部に結合し、ヘッドアーム接合部が、ヘッドアームに連結して、サスペンションを支持するように形成され、トーションバーは、サスペンションを支持ブロックの回転方向に変位させるねじりばね特性を有し、支持ブロックの回転方向の中心軸に対してヘッドスライダと反対側に、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、支持ブロックの構造である構成である。
【0051】
この構成により、通常はヘッドスライダが安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対してはジンバル機構であるジンバル部の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては支持部材のトーションバーの回転自由度で追従する。しかし、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、ヘッドスライダはトーションバーの引っ張りばね特性による記録媒体に垂直な方向の並進運動と、同時にトーションバーのねじりばね特性による回転方向の回転運動を生じる。このとき、支持ブロックの構造を所定の構造とすることにより、ヘッドスライダの重心と支持ブロックの重心を合成した重心を通る記録媒体に垂直な直線と、ヘッドスライダの重心を通る記録媒体に垂直な直線との間に、トーションバーの回転方向の中心軸を配置し、トーションバーのねじりばね特性を所望の値に設定する。これより、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッドスライダ位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッドスライダ位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるようにできる。これより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッドスライダ位置が変位することなく、ヘッドスライダと記録媒体が接触することを回避できる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することが可能となる。さらに、支持部材は1枚の薄板で構成できるため、薄板の製造、およびヘッド支持装置の組立てが容易となり、ヘッド支持装置のコスト低減を図ることが可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるヘッド支持装置の実施の形態について、ハードディスク装置を例にとり、図面を参照して説明する。
【0053】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のヘッド支持装置の斜視図である。
【0054】
図1において、ディスク状の記録媒体の1つである磁気ディスク10(以下ディスクと呼ぶ)に情報の記録再生を行う磁気ヘッド111は、セラミック材料からなるヘッドスライダ112の先端に一体的に形成されている。ヘッドスライダ112は、ディスク10に対向する面の先端側に空気潤滑面112bが設けられている。また、ヘッドスライダ112は、後端側に錘り112aを有している。さらに、ヘッドスライダ112は、サスペンション119を介してヘッドアーム105に取り付けられている。ヘッドアーム105は、ヘッドスライダ112をディスク10の半径方向に移送するためのヘッド移送機構であるヘッドアクチュエータ(図示せず)に連結されている。このように、サスペンション119、ヘッドスライダ112、およびヘッドアーム105とを合わせてヘッド支持装置を構成している。
【0055】
サスペンション119は、金属の薄板からなる支持部材であり、ヘッドスライダ112およびヘッドアーム105に溶接等の手段で接合されている。また、サスペンション119は金属の薄板からなる支持部材であることより、薄板ばねの性質を有しており、ねじりばね特性としての中心軸周りのねじり剛性と、引っ張りばね特性としての板厚方向の曲げ剛性に比べて、他の方向および他の回転に対する剛性は十分大きい。言い換えれば、サスペンション119は、ディスク10の半径方向に延出した構造としているので、ディスク10の半径方向の軸を中心軸とする回転方向およびディスク10に垂直な並進方向に変位する自由度を有している。支持部材は、中心軸周りのねじり剛性と板厚方向の曲げ剛性がそれぞれ所定の値となるように、板厚、幅、および長さが設定されている。図1において、ヘッドスライダ112は、サスペンション119によりヘッドアーム105に対して、直線cで示した軸周りの回転自由度と、直線vで示したディスク10に垂直な並進自由度において所定の剛性で支持されている。
【0056】
ヘッドスライダ112の後端部にある錘り112aは、ヘッドスライダ112の重心位置を所定距離だけ移動させるために設けられている。錘り112aは、図1に示すように、ヘッドスライダ112の後端部に重量物を接合する、あるいは後端部の垂直方向を厚くした形状とすることにより実現している。可動部分の重心は実質的にヘッドスライダ112の重心であり、ヘッドスライダ112の後端部に錘り112aを設けることにより、図1の点gで示した位置が可動部分の重心となるようにしている。すなわち、図1の直線cで示すサスペンション119の中心軸からヘッドスライダ112の後端側に所定の長さdだけ離れて重心がある。言い換えると、ヘッドスライダ112の重心とサスペンション119の重心とを合成した点gで示す重心を通るディスク10に垂直な直線mと、磁気ヘッド111を通るディスク10に垂直な直線nとの間に、サスペンション119の回転方向の中心軸cを配置した構成としている。このように、錘り112aは、前述の重心位置を設定するために用いており、以下で述べるヘッドスライダ112に回転運動を与える回転運動付与手段の役割を果たしている。
【0057】
以上のように構成された、本発明の第1の実施の形態のヘッド支持装置は、ディスク10の回転に伴い、ヘッドスライダ112の底面の空気潤滑面112bに空気膜として高剛性の空気ばねが形成され、ヘッドスライダ112がディスク10の記録面に倣うよう非接触で浮上し、磁気ヘッド111をディスク10に追従させるものである。
【0058】
次に、本第1の実施の形態のヘッド支持装置によって、外部振動及び衝撃の影響が低減される動作について図2を参照して説明する。
【0059】
図2は、本第1の実施の形態の動的な挙動を説明するための模式図である。図2の(a)は、図1に示した本第1の実施の形態のヘッド支持装置の力学モデルである。ここでは、図1に示した錘り112aを有し、磁気ヘッド111を搭載したヘッドスライダ112を1つの可動体201として取り扱う。また、可動体201の質量をm、慣性モーメントをIとする。可動体201は、支持機構としてサスペンション119に相当する支持ばね202によってヘッドアーム105に相当する固定部204に連結している。前述のようにサスペンション119は所定の曲げ剛性とねじり剛性とを有しており、言い換えれば、支持機構としての支持ばね202はディスク10に相当するディスク部205に垂直な並進方向に変位する自由度と、ディスク部205に平行な軸を中心軸とする回転方向に変位する自由度とを有している。ここでは、それぞれを並進剛性kzなる剛性を有する引っ張りばねと、ねじり剛性kθなる剛性を有するねじりばねでモデル化している。また磁気ヘッド111に相当するヘッドの位置は可動体201上の点hで示しており、kaなる剛性を有する空気ばね203を介してディスク部205に連結している。また、可動体201の重心gは支持ばね202の取付け点cに対して、ヘッド位置hと反対側に距離d(以下、重心オフセット量という)だけ離れている。すなわち、図1においての、錘り112aを付加した構成を、ここでは可動体201の重心を距離dだけ離したモデルとしている。このように重心を距離dだけ離すことは、外部加速度の印加により可動体201に回転運動を与える回転運動付与手段として作用する。
【0060】
以上のモデルについて、はじめに図2の(b)に示す空気ばね203がない状態を考える。この状態において、外部より図2の(a)のvで示す上向きの加速度が印加された場合を想定すると、重心gの位置に可動体201の質量mと加速度の大きさを乗じた慣性力Fgが下向きに作用する。この状態は、まず点cに並進力Fcが作用する。これと同時に、重心gは取付け点cに対して重心オフセット量dだけ離れているので、並進力Fcに重心オフセット量dを乗じた大きさのモーメントMが紙面に対して右回りに作用するのと等価となる。よって、可動体201の運動は、並進力Fcの作用と、モーメントMの作用の2つの重ね合わせとして考えることができる。
【0061】
はじめに、並進力Fcの作用について、図2の(c)を参照して説明する。点cに並進力Fcが作用すると、それが支持ばね202の並進剛性kzによる弾性力と質量mによる慣性力を加えたものと釣り合うよう可動体201は、破線で示した位置からディスク部205方向に向かう下向きに並進運動をし、ヘッド位置でZ1なる変位を発生する。
【0062】
次に、モーメントMの作用について、図2の(d)を参照して説明する。モーメントMが作用すると、それが支持ばね202のねじり剛性kθによる弾性力と慣性モーメントIによる慣性力を加えたものと釣り合うよう可動体201は、矢印Mで示すように右回り方向へ回転運動をし、ヘッド位置でZ2なる変位を発生する。本第1の実施の形態においては、Z2がZ1と向きが反対で絶対値がほぼ等しくなるように可動体201の質量mおよび慣性モーメントI、支持ばね202の並進剛性kzおよびねじり剛性kθ、重心オフセット量dが設定されている。
【0063】
このことにより、図2の(e)に示すように、並進力Fの作用とモーメントMの作用の2つの重ね合わせた総合的な運動を考えると、ヘッド位置hにおいて並進力Fcの作用である変位Z1とモーメントMの作用である変位Z2が相殺され、ヘッド位置hの変位は生じない。このことは印加する加速度の大きさ及び向きに関係なく成立する。換言すれば、本第1の実施の形態のヘッド支持装置は常にヘッド位置hが振動モードの節となるように運動するといえる。
【0064】
以上のように、図2の(a)の力学モデルは、空気ばね203がない状態でもヘッド位置hは常に変位しない。したがって、空気ばね203が形成されていても、その動作に変わりはない。これより、外部加速度の印加によって空気ばね203に力が作用することがなく、空気膜が圧縮され破断することはない。さらに、反力によりヘッドスライダが跳躍することもない。この結果、外部振動及び衝撃の影響を大幅に抑制することができ、原理的には完全に排除することができる。
【0065】
以上、本第1の実施の形態は、図2の模式図を用いて説明した動的な挙動に従って、外部振動及び衝撃の影響を大幅に抑制することができる。
【0066】
すなわち、通常は、ヘッドスライダ112は、安定に浮上して動作する。しかし、外部より振動及び衝撃などの外部加速度による慣性力が印可されたとき、サスペンション119の引っ張りばね特性により、ヘッドスライダ112は、ディスク10に垂直な並進方向に並進運動をする。この並進運動の変位が大きくなると、従来例2で説明したように、ヘッドスライダ112とディスク10が接触し、ハードディスク装置の信頼性を大きく損なうこととなる。
【0067】
本第1の実施の形態では、回転運動付与手段として、ヘッドスライダ112の後端に錘り112aを有しており、ヘッドスライダ112の重心とサスペンション119の重心とを合成した重心を通るディスク10に垂直な直線と、磁気ヘッド111を通るディスク10に垂直な直線との間に、サスペンション119の回転方向の中心軸が位置するように配置している。さらに、サスペンション119は、中心軸に対して回転自在なねじりばね特性を有している。これにより、外部加速度による慣性力が印可されたとき、ヘッドスライダ112に対して回転運動を与えることができる。
【0068】
よって、図2の模式図で説明したように、外部加速度による慣性力が印可されたときに生じるヘッドスライダ112のディスク10に垂直な方向への運動としての並進運動と、回転運動とは、回転運動が、並進運動による磁気ヘッド111の位置の変位に対して打ち消す方向に働くため、結果として磁気ヘッド111の位置の変位を抑制することができる。この結果、本第1の実施の形態でのヘッド支持装置により、外部振動及び衝撃によるハードディスク装置への影響を大幅に抑制することがでる。
【0069】
なお、本発明の第1の実施の形態では磁気ヘッド111がヘッドスライダ112の先端に形成した構成で説明したが、空気潤滑面112bに形成されるプレーナヘッドと呼ばれる平面形ヘッドでも同様の効果が得られる。
【0070】
また、本発明の第1の実施の形態では図1において、サスペンション119がディスク10の半径方向に延出してヘッドアーム105に連結した構成で説明したが、半径方向に限らず、ディスク10に平行な軸が中心軸となるように延出し、この軸を中心として先端側にヘッドを有し、後端側に重心があるような構造であればよい。例えば、ディスク10のトラックの接線方向に、サスペンション119が延出したものでも同様の効果が得られる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態のヘッド支持装置の斜視図である。
【0072】
図3において、ディスク状の記録媒体の1つである磁気ディスク10(以下ディスクと呼ぶ)に情報の記録再生を行う磁気ヘッド101は、セラミック材料からなるヘッドスライダ102の先端に一体的に形成されている。ヘッドスライダ102は、ディスク10に対向する面に空気潤滑面102bが設けられている。また、ヘッドスライダ102は、ディスク10に対向する面と反対の端面において、ジンバル機構としてのジンバルばね103aを介して支持ブロック104に取り付けられている。さらに支持ブロック104は、一対のトーションバー103cを介してヘッドアーム105に取り付けられている。ヘッドアーム105は、ヘッドスライダ102をディスク10の半径方向に移送するためのヘッド移送機構であるヘッドアクチュエータ(図示せず)に連結されている。ここで、ジンバルばね103a、支持ブロック104、およびトーションバー103cを合わせてサスペンション109と総称する。このように、サスペンション109、ヘッドスライダ102、およびヘッドアーム105とを合わせてヘッド支持装置を構成している。
【0073】
図4は、図3におけるサスペンションの分解斜視図である。サスペンション109は、図4に示したように、金属の薄板からなる支持部材103と支持ブロック104の2つの部材を接着等の手段で接合することで構成されている。支持部材103には、ジンバル部としてのジンバルばね103a、スライダ接合部103b、トーションバー103c、ヘッドアーム接合部103d、支持ブロック接合部103e、および結合部103fが一体的に形成されている。これらは、エッチング等の工法により一括で製造される。支持部材103は、スライダ接合部103bでスペーサ106を介してヘッドスライダ102に接着され、またヘッドアーム接合部103dにおいてヘッドアーム105に溶接等の手段で接合されている。
【0074】
トーションバー103cは、薄板ばねの性質を有しており、ねじりばね特性としての中心軸周りのねじり剛性と、引っ張りばね特性としての板厚方向の曲げ剛性に比べて、他の方向および回転に対する剛性は十分大きい。言い換えれば、トーションバー103cは、ディスク10の半径方向に延出した構造としているので、ディスク10の半径方向の軸を中心軸とする回転方向およびディスク10に垂直な並進方向に変位する自由度を有している。トーションバー103cは、中心軸周りのねじり剛性と板厚方向の曲げ剛性がそれぞれ所定の値となるように、板厚、幅、および長さが設定されている。図3において、支持ブロック104は、図4に示す支持ブロック接合部103eおよび結合部103fで支持部材103に接合され、トーションバー103cによりヘッドアーム105に対して、図4に示すように直線cで示した軸周りの回転自由度と、直線vで示したディスク10に垂直な並進自由度において所定の剛性で支持されている。
【0075】
ジンバルばね103aは、トーションバー103cと同様の薄板ばねを十字に形成したものである。ヘッドスライダ102は、ジンバルばね103aにより支持ブロック104に対して、図4の直線aで示した軸とそれに直交する直線bで示した軸周りの2つの回転自由度と、直線vで示したディスク10に垂直な並進自由度において所定の剛性で支持されている。
【0076】
可動部分の重心は、実質的にヘッドスライダ102の重心と支持ブロック104の重心を合成したものであり、図4の点gで示した位置にあり、図4において、直線cで示すトーションバー103cの中心軸からヘッドスライダ102と反対側に所定の長さdだけ離れている。言い換えると、ヘッドスライダ102の重心と支持ブロック104の重心とを合成した点gで示す重心を通るディスク10に垂直な直線mと、ヘッドスライダ102の重心を通るディスク10に垂直な直線nとの間に、支持ブロック104の回転方向の中心軸cを配置した構成としている。すなわち、サスペンション109に所定の重量および構造をもつ支持ブロック104を有することで、前述の重心位置を設定しており、以下で述べるように支持ブロック104に回転運動を与える回転運動付与手段の役割を果たしている。また、長さdの値は直線bと直線cとの距離の30%程度とするのが望ましい。
【0077】
以上のように構成された、本発明の第2の実施の形態のヘッド支持装置は、以下の動作により磁気ヘッド101をディスク10に追従させるものである。ディスク10の回転に伴いヘッドスライダ102の底面に高剛性の空気ばねとしての空気膜が形成され、ヘッドスライダ102がディスク10の記録面に倣うよう非接触で浮上する。また、ディスク10の表面の傾き変動に対しては、ジンバルばね103aの2つの直線a及びbを中心軸とした回転自由度で追従するとともに、ディスク10の表面の高さ変動に対しては、主にトーションバー103cのねじりばね特性、すなわち直線cを中心軸とした回転自由度で追従する。
【0078】
次に、本第2の実施の形態のヘッド支持装置によって、外部振動及び衝撃の影響が低減される動作について、図5を参照して説明する。
【0079】
図5は、本第2の実施の形態の動的な挙動を説明するための模式図である。図5の(a)は図3に示した本第2の実施の形態のヘッド支持装置の力学モデルである。ここでは、図3に示したヘッドスライダ102を第1の可動体211、支持ブロック104を第2の可動体221とし、ジンバルばね103aに相当する第1の支持機構212により、第1の可動体211は、第2の可動体221より支持されている。また、第2の可動体221の質量をm、慣性モーメントをIとする。第2の可動体221は、支持部材103のトーションバー103cに相当する第2の支持機構である支持ばね222によって、ヘッドアーム105に相当する固定部204に連結している。前述のようにトーションバー103cは所定の曲げ剛性とねじり剛性とを有しており、言い換えれば、支持ばね222はディスク10に相当するディスク部205に垂直な並進方向に変位する自由度と、ディスク部205に平行な軸を中心とする回転方向に変位する自由度とを有している。ここでは、それぞれを並進剛性kzなる剛性を有する引っ張りばねと、ねじり剛性kθなる剛性を有するねじりばねでモデル化している。また磁気ヘッド101に相当するヘッドを点hに搭載する第1の可動体211は、kaなる剛性を有する空気ばね203を介してディスク部205に連結している。また、第1の可動体211と第2の可動体221との重心を合成した重心gは支持ばね222の取付け点cに対して、第1の可動体211と反対側に距離d(以下、重心オフセット量という)だけ離れている。すなわち、図3において、支持ブロック104を所定の重量および構造としているが、ここでは第1の可動体211と第2の可動体221との重心を合成した重心を取付け点cに対して距離dだけ離したモデルとしている。このように支持ブロック104を所定重量および構造として重心オフセット量を設けたことは、外部加速度の印加により第2の可動体221に回転運動を与える回転運動付与手段として作用する。
【0080】
以上のモデルについて、はじめに図5の(b)に示す空気ばね203がない状態を考える。この状態において、外部より図5の(a)のvで示す上向きの加速度が印加された場合を想定すると、重心gの位置に第2の可動体221の質量mと加速度の大きさを乗じた慣性力Fgが下向きに作用する。この状態は、まず点cに並進力Fcが作用する。これと同時に、重心gは取付け点cに対して重心オフセット量dだけ離れているので、並進力Fcに重心オフセット量dを乗じた大きさのモーメントMが紙面に対して右回りに作用するのと等価となる。よって、第2の可動体221の運動は、並進力Fcの作用と、モーメントMの作用の2つの重ね合わせとして考えることができる。
【0081】
はじめに、並進力Fcの作用について、図5の(c)を参照して説明する。点cに並進力Fcが作用すると、それが支持ばね222の並進剛性kzによる弾性力と質量mによる慣性力を加えたものと釣り合うよう第2の可動体221は、破線で示した位置からディスク部205方向に向かう下向きに並進運動をし、ヘッド位置でZ1なる変位を発生する。
【0082】
次に、モーメントMの作用について、図5の(d)を参照して説明する。モーメントMが作用すると、それが支持ばね222のねじり剛性kθによる弾性力と慣性モーメントIによる慣性力を加えたものと釣り合うよう第2の可動体221は、矢印Mで示すように右回り方向へ回転運動をし、ヘッド位置でZ2なる変位を発生する。本第2の実施の形態においては、Z2がZ1と向きが反対で絶対値がほぼ等しくなるように第2の可動体221の質量mおよび慣性モーメントI、支持ばね222の並進剛性kzおよびねじり剛性kθ、重心オフセット量dが設定されている。
【0083】
これより第1の実施の形態で説明したのと同様の原理で、図5の(e)に示すように、並進力Fの作用とモーメントMの作用の2つの重ね合わせた総合的な運動を考えると、ヘッド位置hにおいて並進力Fcの作用である変位Z1とモーメントMの作用である変位Z2が相殺され、ヘッド位置hの変位は生じない。このことは印加する加速度の大きさ及び向きに関係なく成立する。換言すれば、本第2の実施の形態のヘッド支持装置は常にヘッド位置hを含む第1の可動体211が振動モードの節となるように運動するといえる。
【0084】
以上のように、図5の(a)の力学モデルは、空気ばね203がない状態でもヘッド位置hは常に変位しない。したがって、空気ばね203が形成されていても、その動作に変わりはない。これより、外部加速度の印加によって空気ばね203に力が作用することがなく、空気膜が圧縮され破断することはない。さらに、反力によりヘッドスライダが跳躍することもない。この結果、外部振動及び衝撃の影響を大幅に抑制することができ、原理的には完全に排除することができる。
【0085】
なお、図5の模式図では簡単のため、第1の支持機構212は第1の可動体211を単に支持するのみと考えたが、第1の可動体211が第2の可動体221よりジンバルばね103aに相当する所定のばねで連結しているモデルに拡張し、ジンバルばねの剛性等を考慮した設計を行えば、より厳密に外部振動及び衝撃の影響を抑制することができる。
【0086】
以上、本第2の実施の形態は、図5の模式図を用いて説明した動的な挙動に従って、外部振動及び衝撃の影響を大幅に抑制することができる。
【0087】
すなわち、通常は、ヘッドスライダ102は、安定に浮上して動作する。しかし、外部より振動及び衝撃などの外部加速度による慣性力が印可されたとき、トーションバー103cの引っ張りばね特性により、ヘッドスライダ102および支持ブロック104は、ディスク10に垂直な方向に運動をする。この垂直な方向への運動の変位が大きくなると、従来例2で説明したように、ヘッドスライダ102とディスク10が接触し、ハードディスク装置の信頼性を大きく損なうこととなる。
【0088】
本第2の実施の形態では、回転運動付与手段として、支持ブロック104の回転方向の中心軸に対してヘッドスライダ102と反対側に、ヘッドスライダ102の重心と支持ブロック104の重心とを合成した重心が位置するように配置した支持ブロックの構造としており、ヘッドスライダ102の重心と支持ブロック104の重心とを合成した重心を通るディスク10に垂直な直線と、ヘッドスライダ102の重心を通るディスク10に垂直な直線との間に、トーションバー103cの回転方向の中心軸が位置するように配置している。さらに、トーションバー103cは、中心軸に対して回転自在なねじりばね特性を有している。これにより、外部加速度による慣性力が印可されたとき、支持ブロック104に対して回転運動を与えることができる。
【0089】
よって、図5の模式図で説明したように、外部加速度による慣性力が印可されたときに生じるヘッドスライダ102のディスク10に垂直な方向への運動としての並進運動と、支持ブロック104の回転運動とは、回転運動が、並進運動によるヘッドスライダ102の位置の変位に対して打ち消す方向に働くため、ヘッドスライダ102の位置の変位を抑制することができる。この結果、本第2の実施の形態でのヘッド支持装置により、外部振動及び衝撃によるハードディスク装置への影響を大幅に抑制することがでる。
【0090】
図6は、本第2の実施の形態のヘッド支持装置における外部衝撃印加時の応答をシミュレーションした結果を示す斜視図である。図3を用いて説明した本第2の実施の形態の構成において、下向きに加速度が印加された場合を有限要素法を用いて計算をした。加速度は重力加速度の1000倍の大きさが1ミリ秒の時間にわたって半正弦波状に印加された場合とした。なお、ヘッドスライダは1.2mm×1.0mm×0.3mmの標準的なものを想定した。図6において、破線で示したのが、外部加速度が印加されていない状態、実線で示したのが、最大加速度が印加された状態である。図6より、図3を用いて説明した本第2の実施の形態の動作が確認できる。このモデルにおいて空気膜に作用する力の大きさ(絶対値)は0.3gfであった。前述のように、従来例1においては4.5gf程度であったことと比較すると、本第2の実施の形態では外部振動あるいは衝撃の影響を従来例1の10分の1以下に低減している。したがって、本第2の実施の形態のヘッド支持装置は、従来例1に比べ、耐振動衝撃性を少なくとも10倍以上向上することができる。
【0091】
以上のように、本第2の実施の形態のヘッド支持装置は、第1の可動体としてのヘッドスライダ102と第2の可動体としての支持ブロック104を、実質的に固定部であるヘッドアーム105に対して、支持機構としてのトーションバー103cによって記録媒体としてのディスク10に垂直な並進方向およびディスク10の半径方向の軸を中心とする回転方向の二方向に所定の剛性で支持するとともに、外部加速度による慣性力が印加されたときに、第1の可動体に生じる記録媒体に垂直な方向への運動に対して、第2の可動体に回転方向の回転運動を生じせしめ、垂直な方向への運動に伴う第1の可動体の変位と、第2の可動体の回転運動に伴う第1の可動体の変位が互いに向きが反対で絶対値が等しくなるようにしている。これにより、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することがなく、ヘッドを含めた第1の可動体と記録媒体とが接触することを回避することができる。したがって、記憶装置としての信頼性を大幅に向上することができる。
【0092】
また、本第2の実施の形態のヘッド支持装置は、可動体に回転運動を付与する手段として、実質的にヘッドスライダ102の重心と支持ブロック104の重心を合成した重心を支持部材103の取り付け点であるトーションバー103cの回転軸cから所定距離だけ変位させるよう構成している。この構成によれば、特別な部品を必要とせず、支持ブロック104の形状を適当に構成するだけで印加加速度に応じた回転運動を付与することができる。
【0093】
なお、支持ブロック104以外に回転運動を付与するための別部材を設けてもよい。
【0094】
また、本第2の実施の形態によれば、支持機構としてトーションバー103cを用いることで、ねじり剛性と曲げ剛性を比較的独立にそれぞれ所望の値に設定することができる。なお、トーションバー103cは平面が矩形状のものを用いたが、例えばヘッドアーム105側が広くなる形の台形状のものを用いれば、応力集中を緩和することができ一層耐衝撃性が向上する。また、製造の容易性を勘案して、トーションバー103cをディスク10に平行な金属薄板で構成したが、その他の断面形状であってもよい。たとえば、トーションバー103cの断面を中心軸に対して90度回転させた形状とすれば、同じねじれ剛性を維持しつつ、ディスクに垂直な方向の剛性を高めることができる。
【0095】
また、本第2の実施の形態では、第2の支持機構としてのジンバル機構を十字状の薄板として説明したが、ディスクに平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に自由度を有する機構であれば、他の構造であってもよい。
【0096】
また、本発明の第2の実施の形態では磁気ヘッド101がヘッドスライダ102の先端に形成した構成で説明したが、空気潤滑面に形成されるプレーナヘッドと呼ばれる平面形ヘッドでも同様の効果が得られる。
【0097】
また、本発明の第2の実施の形態では図3において、トーションバー103cがディスク10の半径方向に延出してヘッドアーム105に連結した構成で説明したが、半径方向に限らず、ディスク10に平行な軸が中心軸となるように延出し、この軸を中心として先端側にヘッドを有し、後端側に支持ブロック104があるような構造であればよい。例えば、ディスク10のトラックの接線方向に、トーションバー103cが延出したものでも同様の効果が得られる。
【0098】
なお、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、ハードディスク装置を例にとって説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば光ヘッドをヘッドスライダに搭載する形態の光ディスク装置などにも適用することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した可動体と、可動体を記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、可動体を固定部に対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、可動体に生じる記録媒体に垂直な方向の運動によるヘッドの変位に対して、この変位を打ち消す方向に、可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備えたことにより、外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、可動体は記録媒体に垂直な方向への運動と同時に回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じ、記録媒体に垂直な方向への運動に伴うヘッド位置の変位に対して、回転運動に伴うヘッド位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されてもヘッド位置が変位することなく、ヘッドと記録媒体が接触することを回避でき、したがって、本発明のヘッド支持装置をハードディスク装置などの記憶装置に適用すれば、外部振動あるいは衝撃に対する信頼性を大幅に向上することができるというすぐれた効果を有するヘッド支持装置を提供することができる。
【0100】
また、本発明は、ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した第1の可動体と、記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の第2の可動体と、第2の可動体を記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、第2の可動体を固定部に対して記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する第2の支持機構と、第1の可動体を前記第2の可動体に対して記録媒体に平行な二方向でかつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する第1の支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、第1の可動体に生じる記録媒体に垂直な方向の運動による第1の可動体の変位に対して、この変位を打ち消す方向に第2の可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備えたことにより、通常は、第1の可動体が安定に浮上し、さらに記録媒体の表面の傾き変動に対しては第1の支持機構の二方向の回転自由度で追従するとともに、記録媒体の表面の高さ変動に対しては第2の支持機構の回転自由度で追従し、また外部より振動あるいは衝撃などの外部加速度による慣性力が記憶装置に印加されたとき、第1の可動体は記録媒体に垂直な方向への運動を生じ、同時に第2の可動体は回転運動付与手段により回転方向の回転運動を生じ、記録媒体に垂直な方向への運動に伴う第1の可動体の位置の変位に対して、第2の可動体の回転運動に伴う、第1の可動体の位置の変位が向きは反対で絶対値は等しくなるように回転運動付与手段を設定することで、外部振動あるいは衝撃が印加されても第1の可動体の位置が変位することなく、第1の可動体と記録媒体が接触することを回避でき、したがって、本発明のヘッド支持装置をハードディスク装置などの記憶装置に適用すれば、外部振動あるいは衝撃に対する信頼性を大幅に向上することができるというすぐれた効果を有するヘッド支持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のヘッド支持装置を示す斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態の動的な挙動を説明するための模式図
【図3】本発明の第2の実施の形態のヘッド支持装置を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施の形態のサスペンションの分解斜視図
【図5】本発明の第2の実施の形態の動的な挙動を説明するための模式図
【図6】本発明の第2の実施の形態の外部衝撃印加応答のシミュレーション結果を示す斜視図
【図7】(a)は従来例1におけるヘッド支持装置の斜視図
(b)はその縦断面図
【図8】(a)は従来例2におけるヘッド支持装置の斜視図
(b)はその縦断面図
【図9】従来例2におけるヘッド支持装置の動的な挙動を説明するための模式図
【符号の説明】
1 ヘッドスライダ
2 フレキシャ
3 ロードビーム
4 マウント部材
5,105 ヘッドアーム
6 ロードビーム延長部
7 金属体
10 ディスク
13,109,119 サスペンション
101,111 磁気ヘッド
102,112 ヘッドスライダ
103 支持部材
103a ジンバルばね
103c トーションバー
104 支持ブロック
106 スペーサ
201,301 可動体
202,222,302 支持ばね
203,303 空気ばね
204,304 固定部
205,305 ディスク部
211 第1の可動体
212 第1の支持機構
221 第2の可動体
Claims (15)
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した可動体と、前記可動体を、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、前記可動体を、前記固定部に対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、前記可動体に生じる前記記録媒体に垂直な方向の運動による前記ヘッドの変位に対して、前記変位を打ち消す方向に、前記可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備え、前記回転運動付与手段は、前記ヘッドスライダの重心と前記サスペンションの重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記ヘッドを通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記サスペンションの前記回転方向の中心軸が配置されたものであることを特徴とするヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載するとともに、前記記録媒体に対向する面に空気潤滑面を有するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、前記ヘッドスライダを、前記ヘッドアームに対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持するサスペンションと、外部加速度による慣性力が印加されたとき、前記ヘッドスライダに生じる前記記録媒体に垂直な方向の運動による前記ヘッドの変位に対して、前記変位を打ち消す方向に、前記ヘッドスライダに回転運動を与える回転運動付与手段とを備え、前記回転運動付与手段は、前記ヘッドスライダの重心と前記サスペンションの重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記ヘッドを通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記サスペンションの前記回転方向の中心軸が配置されたものであることを特徴とするヘッド支持装置。
- 前記回転運動付与手段は、前記サスペンションの前記回転方向の中心軸に対して前記ヘッドと反対側の、前記ヘッドスライダ上に設けた錘りであることを特徴とする請求項2記載のヘッド支持装置。
- 前記サスペンションは、前記ヘッドアームに対して、前記ヘッドスライダを連結支持する薄板であり、前記サスペンションは、ねじりばね特性を有することを特徴とする請求項2あるいは3に記載のヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載するとともに、前記記録媒体に対向する面に空気潤滑面を有するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、前記ヘッドスライダを、前記ヘッドアームに対して、連結支持するサスペンションとを備え、前記サスペンションは、前記ヘッドスライダを、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に、変位させるねじりばね特性を有し、前記サスペンションの前記回転方向の中心軸に対して前記ヘッドと反対側の、前記ヘッドスライダ上に設けた錘りにより、前記ヘッドスライダの重心と前記サスペンションの重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記ヘッドを通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記サスペンションの前記回転方向の中心軸が配置されたことを特徴とするヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した第1の可動体と、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の第2の可動体と、前記第2の可動体を、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、前記第2の可動体を、前記固定部に対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする前記回転方向に、回転自在に支持する第2の支持機構と、前記第1の可動体を、前記第2の可動体に対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する第1の支持機構と、外部加速度が印加されたとき、前記第1の可動体に生じる慣性力に対して、前記慣性力を打ち消す方向に前記第1の可動体に力が作用するよう前記第2の可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備え、前記回転運動付与手段は、前記第 1 の可動体の重心と前 記第2の可動体の重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記第 1 の可動体の重心を通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記前記第2の可動体の前記回転方向の中心軸が配置されたものであることを特徴とするヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載した第1の可動体と、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の第2の可動体と、前記第2の可動体を、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結する固定部と、前記第2の可動体を、前記固定部に対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする前記回転方向に、回転自在に支持する第2の支持機構と、前記第1の可動体を、前記第2の可動体に対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に、回転自在に支持する第1の支持機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、前記第1の可動体に生じる前記記録媒体に垂直な方向の運動による前記第1の可動体の変位に対して、前記変位を打ち消す方向に前記第2の可動体に回転運動を与える回転運動付与手段とを備え、前記回転運動付与手段は、前記第 1 の可動体の重心と前記第2の可動体の重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記第 1 の可動体の重心を通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記前記第2の可動体の前記回転方向の中心軸が配置されたものであることを特徴とするヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、前記支持ブロックを、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、前記支持ブロックを、前記ヘッドアームに対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする前記回転方向に、回転自在に支持する支持部材と、前記ヘッドスライダを、前記支持ブロックに対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構と、外部加速度による慣性力が印加されたとき、前記ヘッドスライダに生じる前記記録媒体に垂直な方向の運動による前記ヘッドスライダの変位に対して、前記変位を打ち消す方向に前記支持ブロックに回転運動を与える回転運動付与手段とを備え、前記回転運動付与手段は、前記ヘッドスライダの重心と前記支持ブロックの重心とを合成した重心を通る前記記録媒体に垂直な直線と、前記ヘッドスライダの重心を通る前記記録媒体に垂直な直線との間に、前記支持ブロックの前記回転方向の中心軸が配置されたものであることを特徴とするヘッド支持装置。
- 前記回転運動付与手段は、前記支持ブロックの前記回転方向の中心軸に対して前記ヘッドスライダと反対側に、前記ヘッドスライダの重心と前記支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、前記支持ブロックの構造であることを特徴とする請求項8記載のヘッド支持装置。
- 前記支持部材は、前記ヘッドアームに対して、前記支持ブロックを連結支持する薄板であり、前記支持部材は、ねじりばね特性を有することを特徴とする請求項8あるいは9に記載のヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、前記支持ブロックを、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、前記支持ブロックを、前記ヘッドアームに対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する支持部材と、前記ヘッドスライダを、前記支持ブロックに対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構とを備え、前記支持部材と、前記支持ブロックと、前記ジンバル機構とを結合あるいは一体化してサスペンションを構成し、前記支持部材は、前記サスペンションを、前記支持ブロックの前記回転方向に、変位させるねじりばね特性を有し、前記支持ブロックの前記回転方向の中心軸に対して前記ヘッドスライダと反対側に、前記ヘッドスライダの重心と前記支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、前記支持ブロックの構造であることを特徴とするヘッド支持装置。
- 前記ジンバル機構は、前記ヘッドスライダを前記記録媒体の半径方向の軸を中心軸とする回転方向と、前記記録媒体のトラックの接線方向の軸を中心軸とする回転方向とに変位させる自由度を有することを特徴とする請求項11記載のヘッド支持装置。
- 前記ジンバル機構は、前記記録媒体に平行な方向に比べて前記記録媒体に垂直な並進方向が薄く、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状の薄板であることを特徴とする請求項11あるいは12に記載のヘッド支持装置。
- 前記支持部材は、前記記録媒体に平行な方向に比べて前記記録媒体に垂直な並進方向が薄い薄板であり、前記支持部材は、ジンバル部と、スライダ接合部と、結合部と、支持ブロック接合部と、トーションバーと、ヘッドアーム接合部とにより構成され、前記ジンバル部が、前記ジンバル機構として、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状で、前記ジンバル部の一方向の両端で前記スライダ接合部に結合し、前記ジンバル部の他方向の両端より前記支持部材の後端側へ延出した前記結合部で前記支持ブロック接合部に結合し、前記スライダ接合部が、前記支持部材の先端側に配置された前記ヘッドスライダに接合して前記ヘッドスライダを支持し、前記支持ブロック接合部が、前記支持部材の後端側に配置された前記支持ブロックに接合して前記支持ブロックを支持し、前記トーションバーが、前記結合部の両端より外側へ延出し、延出した両先端でヘッドアーム接合部に結合し、前記ヘッドアーム接合部が、前記ヘッドアームに連結するように形成され、前記トーションバーは、前記サスペンションを、前記支持ブロックの前記回転方向に、変位させるねじりばね特性を有することを特徴とする請求項11記載のヘッド支持装置。
- ディスク状の記録媒体に情報の記録と再生の少なくともどちらか一方を行うヘッドを搭載したヘッドスライダと、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在の支持ブロックと、前記支持ブロックを、前記記録媒体の半径方向に移送するヘッド移送機構に連結するヘッドアームと、前記支持ブロックを、前記ヘッドアームに対して、前記記録媒体に平行な軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持する支持部材と、前記ヘッドスライダを、前記支持ブロックに対して、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する軸を中心軸とする回転方向に回転自在に支持するジンバル機構とを備え、前記支持部材と、前記支持ブロックと、前記ジンバル機構とを結合あるいは一体化してサスペンションを構成し、前記支持部材は、前記記録媒体に平行な方向に比べて前記記録媒体に垂直な並進方向が薄い薄板であり、前記支持部材は、ジンバル部と、スライダ接合部と、結合部と、支持ブロック接合部と、トーションバーと、ヘッドアーム接合部とにより構成され、前記ジンバル部が、前記ジンバル機構として、前記記録媒体に平行な二方向で、かつそれぞれ直交する十字状で、前記ジンバル部の一方向の両端で前記スライダ接合部に結合し、前記ジンバル部の他方向の両端より前記支持部材の後端側へ延出した前記結合部で前記支持ブロック接合部に結合し、前記スライダ接合部が、前記支持部材の先端側に配置された前記ヘッドスライダに接合して前記ヘッドスライダを支持し、前記支持ブロック接合部が、前記支持部材の後端側に配置された前記支持ブロックに接合して前記支持ブロックを支持し、前記トーションバーが、前記結合部の両端より外側へ延出し、延出した両先端でヘッドアーム接合部に結合し、前記ヘッドアーム接合部が、前記ヘッドアームに連結して、前記サスペンションを支持するように形成され、前記トーションバーは、前記サスペンションを、前記支持ブロックの前記回転方向に、変位させるねじりばね特性を有し、前記支持ブロックの前記回転方向の中心軸に対して前記ヘッドスライダと反対側に、前記ヘッドスライダの重心と前記支持ブロックの重心とを合成した重心が位置するように配置した、前記支持ブロックの構造であることを特徴とするヘッド支持装置。
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