JP3663885B2 - 携帯型無線機器アンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の電話機あるいは携帯型の各種端末機器などを含む無線通信機能をそなえる携帯型無線機器アンテナに関する。
【0002】
このような携帯型無線機器における携帯型の電話機を例として、その正面視外観図を図18に示す。このような電話機1は内部に、主として正面側に電話機能回路と、裏面側に無線機能回路と、必要に応じて適宜な情報処理回路と、が形成された多層構成のプリント配線板でなる回路基板をそなえ、電源用の電池、外部回路との接続用コネクタ、などをそなえてなる。
【0003】
図示されるよう正面には、スピーカを内蔵する受話部2、情報表示部3、操作用押ボタン部4、マイクロホンを内蔵する送話部5、からなり、上端部には、無線通信用の送信用、受信用にユニット化されたアンテナ6が突設して取り付けられる。
【0004】
【従来の技術】
図19に電話機の正面視上半部を拡大して示す。このような電話機のアンテナ11は、使用される通信用無線周波数帯域が比較的に高く、たとえば、1500MHz程度であることから、突出長さが短縮されるよう、導電性金属線がらせん状に巻回されたアンテナ素子12が用いられる。
【0005】
アンテナ素子12の下方基端部14は密着状態に巻回され、上方側15は空間に対して所定のピッチ間隔に巻回されている。基端部14は図示されない取り付け金具の台座状の円形部分に巻き付けられて、電気的ならびに機械的に結合接続されている。
【0006】
取り付け金具は電話機内部の無線機能回路部分と電気的に接続されている。このアンテナ素子12の周囲は、外力によるアンテナ素子12の変形を防止するために、硬質な合成樹脂、または、硬さとある程度の弾性を有する合成樹脂、あるいは、適度な硬さと弾性を有するゴム質の合成樹脂、などからなる円筒状のカバー16で覆われ、使用環境から保護される。
【0007】
図20に、アンテナ17を電話機本体18に取り付ける手段の第1の取り付け構造が示される。アンテナ17の取り付け金具19の下端部は、結合用ねじ部21であり、電話機本体18内部の図示されない結合金具にねじ込まれ、電気的ならびに機械的な接続結合がなされる。
【0008】
図21に、アンテナ23を電話機本体24に取り付ける手段の第2の取り付け構造が側面視要部断面図で、分離開放した状態に示される。実線位置に示されるアンテナ23の取り付け金具25の下端部は、平板26であり、ねじ挿通孔(図では見えない)が設けられている。
【0009】
電話機本体24の内部回路基板27の無線機能回路部分に、二点鎖線に示されるようにアンテナ23を挿入させ、ねじ29を取り付け金具25のねじ挿通孔に挿入し、電話機本体24内部にねじ込み締めつけ電気的ならびに機械的に接続結合させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図19に示される従来のアンテナ素子12は、カバー16で単に覆われているのみであり、上方側15はカバー16内の空間に自由状態であって支持されておらず、たとえば、電話機を不注意で落下させたりした場合、アンテナ11側が下方であると、カバー16が破損したり、アンテナ素子12の形状が変形する。
【0011】
アンテナ素子12の形状が変形するとアンテナとしての電気的特性が変化し、所定の通信機能が得られなくなる。カバー16の破損によってアンテナ素子12が露出されると、物に引っ掛かるなどの不都合を生じるのみならず、これによって、やはりアンテナ素子12の変形、などの不具合にもなる。
【0012】
図20に示される従来のアンテナ17の取り付け構造は、取り付け金具19の結合用ねじ部21を、電話機本体18内部の図示されない結合金具にねじ込ませて結合させるのみであるから、なんらかのはずみ、たとえば、いたずらなどによって、ねじがゆるみアンテナ17が外れ落ちるなどの不都合を生じる。
【0013】
単に外れ落ちるならば、再度ねじ込み取り付けることができるが、紛失などすると通信することができなくなる。
図21に示される従来のアンテナ23の取り付け構造は、アンテナ23の破損や変形などに応じて、新規なアンテナ23と交換する必要のある場合、電話機本体24を図示状態に開放分離する必要があり、そのために専門店などに依頼しなければならず、その手間ひまが面倒であるなどといった問題点がある。
【0014】
本発明は、上記のような従来技術の種々な問題点にかんがみて、このような問題点の解消される、無線機器本体に取り付けられる状態におけるアンテナ構造の改善された携帯型無線機器アンテナの実現を発明の課題とし、具体的には、衝撃によりアンテナ素子に損傷などを生じることのない携帯型無線機器アンテナの提供をしようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるための本発明構成要旨とするところの、第1の手段は、無線機器本体と結合させる取り付け金具と、らせん状部分の基端側が取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、取り付け金具から延びアンテナ素子のらせん状部分を周囲に接触保持させる保持部と取り付け金具側に保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部材と、をそなえてなる携帯型無線機器アンテナである。
【0016】
この、第1の手段による作用は、アンテナは取り付け金具によって無線機器本体と電気的ならびに機械的に結合され、アンテナ素子先端側のらせん状部分は支持部材先端側の保持部周囲に接して保持されており、アンテナ素子の基端部先端は取り付け金具と電気的に接続される。したがって、このアンテナ素子の基端部は支持部材の細径部分に沿わされることになる。
【0017】
アンテナに曲げや衝撃などの外力が作用すると、支持部材先端側の保持部よりも基端側の細径な細径部分が弾性変形することとなるので、保持部周囲のアンテナ素子のらせん状部分は変形されることなく、基端部が細径部分に追従変形するが、基端部も弾性変形することから外力による悪影響が作用しなくなるとともに、外力の除去により、ともに元の形に確実に復元する。
【0018】
本発明構成要旨の第2の手段は、無線機器本体と結合させる取り付け金具と、らせん状の基端側が取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、取り付け金具から延びアンテナ素子のらせん状部分を周囲のらせん状溝内に接触保持させる保持部と取り付け金具側に保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部材と、をそなえてなる携帯型無線機器アンテナである。
【0019】
この、第2の手段による作用は、アンテナは取り付け金具によって無線機器本体と電気的ならびに機械的に結合され、アンテナ素子先端側のらせん状部分は支持部材先端側の保持部周囲のらせん状溝内に嵌まり合って支持されており、アンテナ素子の基端部先端は取り付け金具と電気的に接続される。したがって、このアンテナ素子の基体部は支持部材の細径部分に沿わされることになる。
【0020】
アンテナに曲げや衝撃などの外力が作用すると、支持部材先端側の保持部よりも基端側の細径な細径部分が弾性変形することになるので、保持部周囲のらせん状溝内に嵌められたアンテナ素子のらせん状部分は変形されることがなく、基端部が細径部分に追従変形するが、基端部も弾性変形することから外力による悪影響が作用しなくなるとともに、外力の除去により、ともに元の形に確実に復元する。
【0021】
本発明構成要旨の第3の手段は、弾性を有する合成樹脂により支持部材を含んでアンテナ素子の周囲を被覆することが手段1または手段2のアンテナに適用される。
【0022】
この第3の手段による作用は、第1の手段または第2の手段に適用されると、支持部材とアンテナ素子とが被覆材により密に被覆されることで、周囲の環境から水密ないしは気密状態にアンテナ素子が保護され、外部からの衝撃などに対しては被覆材の弾性により緩衝されるから、影響は大幅に緩和される。
【0031】
本発明構成要旨の第の手段は、無線機器本体との結合用ねじ部を有する取り付け金具と、らせん状の基端側が取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、取り付け金具から延びアンテナ素子のらせん状部分を周囲に接触保持させる保持部と取り付け金具側に保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部分と、無線機器本体に設けられ結合用ねじ部がねじ込まれるねじ孔とこのねじ孔よりも内側に設けられる環状部分とが形成されてなる結合金具と、結合用ねじ部よりも無線機器本体の内部側へ延びる位置に環状部分と係合し得る係合部分と、をそなえてなる携帯型無線機器アンテナである。
【0032】
この第の手段による作用は、アンテナは取り付け金具によって無線機器本体と電気的ならびに機械的に結合され、アンテナ素子先端側のらせん状部分は支持部材先端側の保持部周囲に接して保持されており、アンテナ素子の基端部先端は取り付け金具と電気的に接続される。したがって、このアンテナ素子の基端部は支持部材の細径部分に沿わされることになる。
【0033】
また、アンテナは、ユニットととして単体で取り扱うことができるものであり、無線機器本体の結合金具に取り付け金具の結合用ねじ部をねじ込み着脱し得る。
【0034】
アンテナに曲げや衝撃などの外力が作用すると、支持部材先端側の保持部よりも基端側の細径な細径部分が弾性変形することになり、保持部周囲のアンテナ素子のらせん状部分は変形されることなく、基端部が細径部分に追従変形するが、基端部も弾性変形することから外力による悪影響が作用しなくなるとともに、外力の除去により、ともに元の形に確実に復元する。
【0035】
一方、取り付けられたアンテナユニットは取り付け金具から突設された係合部分が、結合金具の環状部分を弾性変形して通過した状態で弾性復元し、環状部分と係合された状態となることから、気付かない状態で物に触れたり、振動などで、ねじがゆるんだとしても自然に抜け出ることが抑止されるので、アンテナユニットが無線機器本体から抜け出て、落下したり、紛失してしまう、などの不都合がなくなる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明携帯型無線機器アンテナについて、構成要旨にもとづいた好適実施の形態を示すそれぞれの図を参照しながら、それぞれ具体的詳細に説明する。
【0037】
図1は、本発明に適用されるアンテナ素子31の基本的外観図であり、図(a)に正面図、図(b)に要部側面図、図(c)に平面図、図(d)に底面図、として、それぞれ示される。
【0038】
アンテナ素子31は、所定太さの線材が、所定のピッチ間隔で所定回数巻回された先端側のらせん状部分32と、一方が長さ方向に沿って直線状に延びる基端部33と、によって所要の電気的特性を有するよう構成される。
【0039】
このアンテナ素子31は、良好なばね性を有する材料、たとえば、公知な、ばね用銅合金線、または、ピアノ線である鋼線材を成形し、良好な導電性と防錆機能とを付与させるニッケルめっきが施されてなる。
【0040】
図2の図(a)は、本発明支持部材と取り付け金具との組み立て体第1の一実施形態の正面視断面図である。図(a)におけるB−B〜F−F矢視それぞれの断面が,図(b)〜図(f)に、それぞれ対応して示される。
【0041】
取り付け金具35は、図示上下方向中央周囲の第1の鍔部36と、下方周囲の結合用ねじ部37と、上方周囲の第2の鍔部38と、中心を図示上下方向に貫通し上下にそれぞれ拡がる錐形の開口を有する貫通孔39と、からなる。
【0042】
第2の鍔部38の両側は図(d)に示されるように、軽量化のため平行形状に削除されており一側に小径な貫通孔41が設けられる。
この取り付け金具35の材料は、黄銅などの銅合金であってもよいが、軽量化のためにはアルミニウム合金で製造されることが好ましい。いずれにしても、表面にニッケルめっきなどの防錆処理が施される。
【0043】
取り付け金具35の貫通孔39内から同一軸で上方に延びて、上側に柱状の保持部45と、この保持部45の下側に鼓形をなし中央部が保持部45よりも小径で可撓性を付与させる細径部分46と、からなる支持部材47が合成樹脂により一体成型されてなる。
【0044】
取り付け金具35の貫通孔39内から同一軸で下方に延び、紙面と直交方向が偏平(図(f)に示される)で両側へ拡がる、また状の係合部分48と、中間に段部49と、が合成樹脂により一体成型されてなる。この係合部分48の図示横幅は、後述するように設定されている。
【0045】
係合部分48は、また状に形成されていることにより、両側からの半径方向への押圧力で弾性変形し得る。図から明らかなように、支持部材47と係合部分48とは貫通孔39内で一体に連結成型されたものである。なお、これらは強度と弾性とにすぐれるポリイミド樹脂(商品名66ナイロン)材を成型することで得られる。
【0046】
図3に、本発明アンテナ第1の一実施形態の組み立て過程が示される。図2に示される支持部材47の上方から図1に示されるアンテナ素子31を、基端部33を下方として嵌め合わせる。
【0047】
らせん状部分32が保持部45の周囲に丁度嵌まり合い、全体の周囲が接触保持される。この過程で、基端部33の先端部分を第2の鍔部38の小径な貫通孔41に挿入させる。
【0048】
第3図においても、取り付け金具35は断面状態に示されているから、基端部33が貫通孔41内に挿入され、その先端部分が第2の鍔部38の下方に突出されていることがよく示されている。
【0049】
このようなことが、図4の図(a)には、取り付け金具35部分のみの拡大斜視図に示されており、図(b)にはアンテナ素子31の基端部33が貫通孔41に挿入された状態が示されている。この状態が、図5の図(a)の正面図、図(b)の側面図、図(c)の平面図、に示されている。
【0050】
第2の鍔部38の下方に突出された、アンテナ素子31の基端部33の先端を図示されるように、両側から適宜なプレス装置などで押し付け変形させて偏平部分51とする。
【0051】
この偏平部分51により基端部33が第2の鍔部38の貫通孔41から抜け出ること、すなわち、アンテナ素子31のらせん状部分32が支持部材47の保持部45に対して大きく移動することがない。
【0052】
つぎに、図5よりも拡大された平面図に示される図6の図(a)を参照すると、第2の鍔部38を、その外側からプレス装置で半径方向に圧縮して貫通孔41を押しつぶし、圧縮変形52させることにより、アンテナ素子31の基端部33に内壁を押し付け接触させている。
【0053】
このようにして、取り付け金具35とアンテナ素子31との接触による確実な電気的接続状態が得られる。第2の鍔部38の周囲と貫通孔41との間の厚さは薄いことから、比較的容易に変形するとともに、変形によって材料内部に蓄積される応力で弾性接触状態が得られる。
【0054】
この電気的な接触接続は、アンテナ素子31が取り付け金具35を介して無線機器内部の高周波回路との電気的接続がなされることから、必要なことである。図6の図(b)には、別な接続のための構成が示される。すなわち、貫通孔41の部分を孔とせず、基端部33が丁度嵌まり合える平面視U字形の開口溝53とし、その両側から図示されるようなV型となるよう、楔形の工具などを押し込み、U字形溝53の壁面54を実線で示されるように、基端部33を囲むよう押し倒すことで接触接続させている。
【0055】
このような構成とすることは、図5に示される偏平部分51を狭隘な箇所で加工形成することなく、あらかじめ形成しておくことが可能なことである。また、図6の図(a)の貫通孔41であっても、図(b)に示される加工方法を施すことは可能なことである。
【0056】
以上のようにして組み立てられた状態で、図7に示されるように取り付け金具35の第1の鍔部36の上側を支持部材47およびアンテナ素子31の全体周囲を柔軟にして弾性を有するエラストマー樹脂(たとえば、商品名ミラストマー樹脂)を密にモールド成型法で一体に被覆56させる。このようにしてユニット化されたアンテナ57が得られる。
【0057】
なお、符号58で示される部分は被覆56の表面に露出するよう、被覆56と同じ材質の色違いで形成させたリングであり、意匠上ならびに識別用に設けたものである。
【0058】
図8は、図7に示されるアンテナユニット57の外観図で、図(a)に正面図、図(b)に側面図、図(c)に平面図、図(d)に底面図、として示してある。アンテナ素子31は被覆56で完全に密に覆われて気密ならびに水密状態であり、露出されるのは、取り付け金具35の第1の鍔部36と、結合用ねじ部37と、係合部分48と、のみである。
【0059】
図9は、本発明における電話機の本体ケース61のみの要部でありアンテナ結合部を断面して示される。合成樹脂成型されてなる本体ケース61の内部に、ほぼ円筒形をなす結合金具62が嵌め込まれ固定されている。結合金具62の外側周囲には鍔部63があり、この鍔部63で図示上下方向を位置決めされるようになっている。
【0060】
結合金具62の内部には、図示上側のねじ孔65と、ねじ孔65よりも内側である下方内周面の周囲に突設される環状部分66と、からなる。
この結合金具62の材料は、黄銅などの銅合金であってもよいが、軽量化のためにはアルミニウム合金で製造されるのが好ましい。いずれにしても、表面にニッケルめっきなどの防錆処理が施される。
【0061】
本体ケース61には、結合金具62の上側にアンテナの下部が案内されるように、嵌まり込む凹部68が形成されている。なお、図示省略してあるが、結合金具62は無線通信用の高周波回路と電気的に接続される。
【0062】
図10には、図9に示される電話機本体に、図8に示されるアンテナユニット57が、ねじ込み結合された状態が示される。すなわち、図示されるように、アンテナユニット57の取り付け金具35の結合用ねじ部37は、結合金具62のねじ孔65内にねじ込まれる。
【0063】
この過程で、アンテナユニット57の係合部分48は、結合金具62の環状部分66に軸方向へ押し付けられることで、その弾性によって半径方向に圧縮変形させられ、乗り越えて環状部分66の下方に到り弾性復元される結果、係合部分48は環状部分66の内径よりも拡開されている。
【0064】
また、段部49が環状部分66の図示下方位置となっている。このような状態となるよう、係合部分48の横方向の幅は設定されているものである。この状態でアンテナユニット57の下側部分は凹部68内に嵌まり込み、取り付け金具35の第1の鍔部36が凹部68の底面に接して締めつけ固定される。
【0065】
図11には、図10における結合金具62のみとアンテナユニット57の要部のみとが示され、その結合作用が具体的詳細に示されている。図11の図(a)は、締めつけられた結合状態における位置で、それぞれを左右の位置に分離して示し、図(b)は結合された組み合わせ状態に示されている。
【0066】
基本的には図10を参照して説明したようであるが、結合金具62の上方から内部に、アンテナユニット57の係合部分48先端を挿入させると、係合部分48はねじ孔65部分内を通過し、その先端は先細り形状であるために先端部分は環状部分66内になんらの抵抗なく嵌まり込む。
【0067】
取り付け金具35の結合用ねじ部37が、結合金具62のねじ孔65に嵌まり合うからねじ込ませる。と同時に、また状をなす係合部分48の両側でなる広幅な部分が環状部分66と係合し、ねじ込みにしたがって、先細りの傾斜に沿って回転とともに弾性変形しながら半径方向に押し狭められ、環状部分66を通過する。この際、環状部分66には滑り込みを容易とするために面取りCが施されている。
【0068】
係合部分48の段部49が環状部分66を通過すると同時に、アンテナユニット57の締めつけが完了する。係合部分48は、その弾性によって復元し、図示状態となる。
【0069】
アンテナユニット57内のアンテナ素子31は、このようにして、結合金具62と、ねじを介して電気的に接続結合される。
以上の構成で、電話機は図18に示されると同じ外観となるので、図7ならびに図3をも参照して作用についての説明をすると、電話機1をなんらかの理由で落下させたり、物体に当てたりした場合、突出したアンテナユニット57の先端側に衝撃を受けたとする。
【0070】
アンテナユニット57内のアンテナ素子31のらせん状部分32は、強固な支持部材47の保持部45に接触保持されており、その周囲は柔軟な被覆56で密に覆われ包囲されていることから形状寸法に変形を受けることなく、受け止められる。
【0071】
しかして、支持部材47には基端側に鼓形をなす小径な細径部分46が形成されていることから、主としてこの細径部分46が無理なく弾性変形して対応してくれる。変形量はさして大きくないことから、アンテナ素子31の基端部33も大きく変形することはない。
【0072】
しかしながら、基端部33の取り付け金具35の第2の鍔部38との結合部分、すなわち、貫通孔41との接触結合間に衝撃とその減衰振動にともなう短時間の滑り移動を生じる。この移動はごく僅かであるものの、図6に示される圧縮変形部分52などによる接触により、電気的な問題を生じることはない。
【0073】
被覆56は、その柔軟性と弾性とにより緩衝作用を奏するとともに破損することなく、柔軟に追従変形し得る。
支持部材47の基部は、貫通孔39の錐形開口部分により形成される形状で、軸方向への圧縮力は錐面に分散分布されて圧縮の内部応力が局部に集中しない。曲げに対しても内部応力が同様に集中することもないので機械的に強固であり安定である。
【0074】
つぎに、結合金具62にねじ込まれ結合されたアンテナユニット57が、なんらかの理由で、ねじ結合にゆるみを生じたとする。このような場合、ある程度のゆるみによって、アンテナユニット57の係合部分48の段部49が結合金具62の環状部分66端面に接する。
【0075】
この段階でアンテナユニット57の抜け出る方向への移動、すなわち回転が阻止されるので、抜け出ることが抑止される。しかしながら、アンテナユニット57を取り外す目的で、ねじをゆるめるならば、ねじの進みにともなう推力で係合部分48は環状部分66内に弾性変形して嵌まり込み、通過させられ取り外すことができる。このようであるから、アンテナユニット57がいつの間にか外れ落ちて紛失してしまった、というような不都合はなくなる。
【0076】
仮に、係合部分48が環状部分66内に嵌まり込む状態にゆるんだとしても、係合部分48の弾性拡張力で環状部分66内周面との接触摩擦力が作用し、容易には回転し得ないので簡単に外れ出ることが抑止される。
【0077】
図12は、本発明アンテナユニットの第2の一実施形態に適用される支持部材71の正面図が示され、図2と実質対応して示される。この支持部材71の保持部72にはアンテナ素子31の、らせん状部分32を嵌まり込ませるためのらせん状溝73が形成されていることにある。
【0078】
その他の構成は図2と同一なことから、便宜上理解を容易とするために同一符号を付して示し、詳細説明は省略する。
この保持部72のらせん状溝73内には、アンテナ素子31のらせん状部分32が丁度嵌まり合って一致するために、その外径は図2の保持部45よりも、その分大きく設定される。
【0079】
支持部材71にアンテナ素子31が取り付けられた状態は、基本的に図3と同様であり、完成されたアンテナユニットとしては図7ならびに図8と同様である。
【0080】
本発明構成になるアンテナユニットは、らせん状溝73内にらせん状部分32が嵌まり込むことから、らせん状部分32の形状が安定維持され、衝撃などに応じてもその作用、効果が変化することなく支持されるといった格別なものとなる。それ以外の作用、効果については前述の実施の形態と同様である。
【0081】
この発明の構成は、本明細書のすべての実施の形態に適用し得るものである。
図13は、本発明アンテナユニット第3の一実施形態が、要部のみ示されるとともに、図11と同様に図10における結合金具62のみとが示される。アンテナユニット75は、取り付け金具35が前実施の形態と同じであり、支持部材47、アンテナ素子31、などについても同様である。もちろん、図12に示される支持部材71の態様を適用し得る。
【0082】
図13の図(a)は締めつけられた結合状態における位置で、それぞれ左右に分離して示し、図(b)は挿入された組み合わせ状態に示されている。
このアンテナユニット75は、取り付け金具35と係合部分48との間に、合成樹脂成型体の延長部分76が一体形成されたことにある。したがって、取り付け金具35の結合用ねじ部37と係合部分48との間の距離がその分、図11におけるそれよりも隔てられている。
【0083】
この第3のアンテナユニット75は延長部分76を設けたことにあるので、その他の部分には図11と同一符号を付して示し、詳細説明は省略するので必要に応じて前実施形態の該当部分を参照されたい。
【0084】
結合金具62の上方から内部に、アンテナユニット75の係合部分48先端を挿入させると、係合部分48はねじ孔65部分内を通過し、その先端は先細り形状であるために先端部分は環状部分66内に嵌まり込ませることができる。
【0085】
なおも挿入させ押し込ませることにより、また状をなす係合部分48の両側でなる広幅な部分が環状部分66と係合し、先細りの傾斜に沿って弾性変形しながら半径方向に押し狭められ、環状部分66を通過する。環状部分66には面取りCが施されているので滑り込みが比較的に容易である。
【0086】
係合部分48の段部49が環状部分66を通過すると同時に、係合部分48は、その弾性によって復元し、図示状態となる。
この状態で、取り付け金具35の結合用ねじ部37が結合金具62のねじ孔65に接する直前の状態となる。すなわち、図(b)に示されるように、段部49は環状部分66により抜け出る方向への移動が抑止され、取り付け用金具35の結合用ねじ部37は結合金具62のねじ孔65にねじ込まれることなく、その間を上下方向わずかに移動可能な自由状態である。
【0087】
この状態から、取り付け金具35の結合用ねじ部37を結合金具62のねじ孔65に合わせてねじ込み、締めつけて結合させ、電気的な接続を得ることができる。
【0088】
この発明におけるアンテナユニット75に対する衝撃などは、前実施形態と同一構成なことから同じであることは、いうまでもないことであるが、ねじのゆるみに対しては、以下のごとくである。すなわち、結合金具にねじ込まれ結合されたアンテナユニット75が、なんらかの理由で、ねじ結合にゆるみを生じたとする。
【0089】
結合用ねじ部37が、ねじ孔65から抜け出るには相当の回転回数を要することから、時間を要し比較的短時間で容易に抜け出るることは少なく、使用者は不都合に気がつく。
【0090】
それでも、抜け出てしまうような事態になると、図(b)に示されるようになり、アンテナユニット75が電話機本体に対して自由に動き、ぐらつくことになるので、気がつく。あるいは、通信しようとして通信することが困難、ないしはできなくなることからも、使用者は同様不都合なことに気がつく。
【0091】
このような事態になるが、係合部分48の段部49が環状部分66に引っ掛かり係合されているので、アンテナユニット75が電話機本体から外れてしまうことはない。
【0092】
しかしながら、アンテナユニット75を取り外すためには、適当な引抜き力を加えることで、係合部分48は環状部分66内に、弾性変形して嵌まり込み通過させられて、引き出すことができる。このようであるから、このアンテナユニット75においても、いつの間にか外れ落ちて紛失してしまった、というような不都合はなくなる。
【0093】
図14は、本発明アンテナユニット第4の一実施形態であり、図(a)は正面視断面図、図(b)は側面図、にそれぞれ示される。この発明のアンテナユニット81は、係合部分に特徴を有する。
【0094】
取り付け金具82の下端部が、また状に延長されて折り曲げられた形に形成されている。すなわち、下方に延びる両側が側面視偏平な脚状であって、この両脚が正面視傾斜しながら拡開して膨大し、その最大拡がり部が係合部分83であり、さらに、その下方が縮小方向に傾斜された形状である。
【0095】
すなわち、係合部分83を頂上とする一対の山形であり、取り付け金具82と一体形成されたものであって、係合部分83は金属材料自体の弾性により接近離間方向へ適宜弾性変形し得る。
【0096】
このアンテナユニット81においては、図7における取り付け金具35の結合用ねじ部37よりも下方の係合部分が相違するのみであり、それよりも上方は同じ構成なことから、同一符号を付して示し詳細説明は省略するので、必要に応じて前実施の形態を参照されたい。
【0097】
取り付け金具82の第2の鍔部38よりも、図示上側の構成は同じであり、したがって、取り扱い上の衝撃などに対する、作用、効果、などについても、前実施の形態と同じであることから、ここでの説明は省略する。
【0098】
このアンテナユニット81を、図10に示されるアンテナユニット57に代えて、電話機本体の結合金具62にねじ込むことで、環状部分66の内径よりも広幅な係合部分83が環状部分66の下方に嵌まり込み、環状部分66よりも、その弾性変形で拡開復元することとなり、図10ならびに図11の説明と同じにして、ねじのゆるみによる抜け止め作用を奏する。
【0099】
アンテナユニット81は、図13に示されるような、延長部分76を取り付け金具82の相当部分を延長させることで形成させることは、もちろん可能なことであり、同様の作用、効果が得られる。
【0100】
図15は、本発明アンテナユニット第5の一実施形態であり、正面視断面図に示される。このアンテナユニット85は、係合部分に特徴を有する。すなわち、取り付け金具86内部に中心の貫通孔39と並行して図示上端面から下端面に貫通する貫通孔87が設けられ、アンテナ素子88の下方へ延在される基端部89が、この貫通孔87に挿入され、取り付け金具86の下端面よりも下方へ突出される。
【0101】
このアンテナ素子88の基端部89の突出部は取り付け金具86の中心方向へ彎曲され、ついで半径方向外側へ折り曲げられて係合部分91に形成される。その下方は再び中心方向へ曲げられて終端される。
【0102】
係合部分91は、アンテナ素子88の材料自体の弾性により半径方向へ適宜弾性変形し得る。アンテナ素子88は図1に示した材料と同一であり、図示取り付け金具86の上側に同じらせん状部分32と基端部33とを有する。
【0103】
したがって、らせん状部分32の基端部33から係合部分91の基端部89が一体に延在されるものである。
このアンテナユニット85においては、図7における取り付け金具35と、その下方が相違し、それよりも上側は同じ構成なことから、同一符号を付して示し詳細説明は省略するので、必要に応じて前実施の形態を参照されたい。
【0104】
取り付け金具86の第2の鍔部38よりも、図示上側の構成は同じであり、したがって、取り扱い上の衝撃などに対する、作用、効果、などについても、前実施の形態と同じであることから、ここでの説明は省略する。
【0105】
このアンテナユニット85を、図10に示されるアンテナユニット57に代えて、電話機本体の結合金具62にねじ込むことで、環状部分66の内径よりも張り出した係合部分91が環状部分66の下方に嵌まり込み、環状部分66の内径よりも外側へ、その弾性変形で拡開復元することとなり、図10ならびに図11の説明と同じにして、ねじのゆるみによる抜け止め作用を奏する。
【0106】
図16は、本発明アンテナユニット第6の一実施形態であり、要部のみ示されるとともに、図11と同様に図10における結合金具62の要部のみとが示される。アンテナユニット95は、取り付け金具が図15に示される第5の実施の形態の取り付け金具86であり、したがって、アンテナ素子の上方についても同じなことから、必要に応じて前実施の形態を図とともに参照されたい。
【0107】
アンテナ素子96の、取り付け金具86の貫通孔87を貫通した下方突出部である基端部97は、取り付け金具86の中心方向へ彎曲され、ついで半径方向外側へ折り返されたフック形状として、上側へ向けられた先端部分が係合部分98に形成される。
【0108】
係合部分98は、アンテナ素子96の材料自体の弾性により半径方向へ適宜弾性変形し得る。アンテナ素子96は図1に示した材料と同一であり、図示取り付け金具86の上側に同じらせん状部分32と基端部33とを有する。
【0109】
したがって、らせん状部分32の基端部33から係合部分98の基端部97が一体に延在されるものである。
以上のアンテナユニット95の構成で、図16には図11と同様に図10における結合金具62のみとが示される。図16の図(a)は締めつけられた結合状態における位置で、それぞれ左右に分離して示し、図(b)は結合された組み合わせ状態に示されている。
【0110】
このアンテナユニット95は、結合金具62の上方から内部に、アンテナユニット95の係合部分98先端を挿入させると、係合部分98はねじ孔65部分内を通過し、その先端は環状部分66内に嵌まり込ませることができる。
【0111】
この状態で、取り付け金具86の結合用ねじ部37が結合金具62のねじ孔65に接するから、アンテナユニット95を回転させてねじ込ませる。ねじ込みにしたがって係合部分98が環状部分66に接して回転とともに弾性変形させられ、半径方向に圧縮変形する。
【0112】
係合部分98が環状部分66を通過すると同時に、係合部分98は、その弾性によって復元拡開し、図示状態となる。と同時に、アンテナユニット95の取り付け金具86の第1の鍔部36が結合金具62の上面に接して、締めつけられ固定される。
【0113】
このアンテナユニット95に対する衝撃などは、前実施形態と同一構成なことから同じであるが、ねじのゆるみに対しては、なんらかの理由で、ねじ結合にゆるみを生じたとすると、係合部分98の先端が環状部分66の下側に接して抜け出ることが抑止される。
【0114】
アンテナユニット95を取り外すためには、取り付け金具86の結合用ねじ部37を、結合金具62に対してゆるめることで、係合部分98は環状部分66の内径を越え得るように弾性変形し取り出すことができる。このようであるから、このアンテナユニット95においても、いつの間にか外れ落ちて紛失してしまった、というような不都合はなくなる。
【0115】
図17は、本発明アンテナユニット第7の一実施形態と、その結合構造であり、図11と同様にこの発明における結合金具のみとアンテナユニットの要部のみとが示され、その結合作用について具体的詳細に示されている。図(a)は締めつけられた結合状態における位置で、それぞれ左右の位置に分離して示し、図(b)は結合途中の組み合わせ状態に示されている。
【0116】
この発明のアンテナユニット101は、図10を参照して説明のようであるが、取り付け金具35の図示上方が図10と同一構成であり、取り付け金具35の図示下方が、取り付け金具35の中心を貫通する合成樹脂成型体で一体の抜け止め用ねじ部102であり、図10とは異なる。
【0117】
この抜け止め用ねじ部102は、取り付け金具35の結合用ねじ部37と同一径、同一ピッチであり、細径な首部103とともに、その先端に形成されてなる。
【0118】
電話機本体側に設けられる結合金具105は、図10における結合金具62に相当するものであるが、ねじ孔65のみであり環状部分66は形成されていない。
【0119】
したがって、この結合金具105を、図10における結合金具62と置き換え、アンテナユニットについても57に代えて、このアンテナユニット101を取り付けるものとして、以下に説明する。
【0120】
すなわち、結合金具105の上方からねじ孔65に、アンテナユニット101の抜け止め用ねじ部102をねじ込ませ、この抜け止め用ねじ部102をねじ孔65の下方に通過させる。この状態が図(b)に示されている。
【0121】
図から明らかなように、ねじ孔65の下方に抜け止め用ねじ部102が、上方に結合用ねじ部37が、位置しており、ねじ孔65には、いずれのねじ部37、102もねじ込まれていない状態であって、アンテナユニット101は結合金具105に対して上下方向わずかに移動し得る。
【0122】
ついで、ねじ孔65に取り付け金具35の結合用ねじ部37をねじ込み締めつけ、アンテナユニット101の取り付けが完了する。
この発明におけるアンテナユニット101に対する衝撃などは、前実施形態と同一構成なことから同じであるが、ねじのゆるみに対しては、結合金具105にねじ込まれ結合されたアンテナユニット101が、なんらかの理由で、ねじ結合にゆるみを生じたとする。
【0123】
結合用ねじ部37が、ねじ孔65から抜け出るには相当の回転回数を要することから、時間を要し比較的短時間で容易に抜け出ることは少なく、使用者は不都合に気がつく。
【0124】
それでも、抜け出てしまうような事態になると、図(b)に示されるようになり、アンテナユニット101が電話機本体に対して自由に動き、ぐらつくことになるので、気がつく、あるいは、通信しようとしても通信することが困難、ないしはできなくなることからも、使用者は同様不都合なことに気がつく。
【0125】
このような事態になるが、抜け止め用ねじ部102がねじ孔65に、自然にねじ込まれることはないので係合状態となり、アンテナユニット101が電話機本体から外れてしまうことはない。
【0126】
アンテナユニット101を取り外す必要に応じては、抜け止め用ねじ部102をねじ孔65に合わせて、ゆるめる方向にねじ込ませて回転させることにより、取り出すことができる。このようであるから、アンテナユニット101が、いつの間にか外れ落ちて紛失してしまった、というような不都合はなくなる。
【0127】
以上、各実施の形態について図を参照して述べたが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではなく、携帯型無線機器とそのアンテナとに対して、発明の構成手段を単独に適用、あるいは、それぞれの構成手段を必要に応じて任意に組み合わせ適用、し得るものであることは、いうまでもないことである。
【0128】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明携帯型無線機器アンテナによる、第1発明は、無線機器本体から突設されるアンテナは、アンテナ素子のらせん状部分は合成樹脂成型体でなる支持部材の先端側に設けられた保持部の周囲に接して保持され、支持部材は保持部よりも細径な細径部分を基部側にそなえてなる。
【0129】
この第1発明によれば、支持部材は無線機器本体に取り付けられており、アンテナへ加わる外力でアンテナ素子のらせん状部分は、強固な保持部と一体的なことから形状が変形されることなく安定しており、変形は主として細径部分の弾性撓みで受け止められるから、通信に必要なアンテナ部分が変形するような影響を受けることはない。
【0130】
第2発明は、無線機器本体から突設されるアンテナは、アンテナ素子のらせん状部分は合成樹脂成型体でなる支持部材の先端側に設けられた保持部周囲のらせん状溝内に嵌め沿わされて保持され、支持部材は保持部よりも細径な細径部分を基部側にそなえてなる。
【0131】
この第2発明によれば、支持部材は無線機器本体に取り付けられており、アンテナに加わる外力でアンテナ素子のらせん状部分は、強固な保持部のらせん状溝内で一体的なことから形状が変形されることなく一層安定しており、変形は主として細径部分の弾性撓みで受け止められるから、通信に必要なアンテナ部分が変形するような影響を受けない。
【0132】
第3発明は、第1発明または第2発明の支持部材を含みアンテナ素子全体が弾性を有する合成樹脂で密に被覆される。
この第3発明によれば、内部への水分や湿気などの侵入が阻止され、取り扱い上も安全であり、外からの衝撃などに対して被覆材の弾性で内部への衝撃力が緩和され、全体の剛性により変形や破損することなく保護される。
【0139】
発明は、アンテナは、アンテナ素子のらせん状部分を合成樹脂成型体でなる支持部材の先端側の保持部の周囲に接触保持させ、支持部材には保持部よりも細径な細径部分を基部側に形成させる。
【0140】
このアンテナはユニット構成とし、無線機器本体の結合金具と結合状態で、この結合金具内部に突設された環状部分と係合する係合部分を設ける。この第発明によれば、支持部材は無線機器本体に取り付けられている。したがって、アンテナに作用する外力では、強固な保持部と一体なアンテナ素子のらせん状部分は変形されず安定である。変形は主として細径部分が弾性撓みを生じ、通信に必要なアンテナ部分の変形が生じない。
【0141】
上のように本発明は、無線機器本体に取り付けられる状態におけるアンテナ構造の改善される携帯型無線機器アンテナに適用し、きわめて顕著な効果を奏し、発明の構成をそれぞれ単独に、または任意に組み合わせて、実施し得るものであり、実用上の効果は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アンテナ素子の一実施形態外観図である。
【図2】本発明支持部材と取り付け金具との組み立て体第1の一実施形態の正面視断面図である。
【図3】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の組み立て手順(その1)である。
【図4】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の組み立て手順(その2)である。
【図5】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の組み立て手順(その3)である。
【図6】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の組み立て手順(その4)である。
【図7】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の正面視断面図である。
【図8】本発明アンテナユニット第1の一実施形態外観図である。
【図9】電話機本体内のアンテナ結合部断面図である。
【図10】電話機本体とアンテナユニットとの結合状態断面図である。
【図11】本発明アンテナユニット第1の一実施形態の結合説明図である。
【図12】本発明アンテナユニット第2の一実施形態の要部正面図である。
【図13】本発明アンテナユニット第3の実施形態とその結合説明図である。
【図14】本発明アンテナユニット第4の一実施形態である。
【図15】本発明アンテナユニット第5の一実施形態正面視断面図である。
【図16】本発明アンテナユニット第6の一実施形態とその結合説明図である。
【図17】本発明アンテナユニット第7の一実施形態とその結合説明図である。
【図18】携帯型無線機器である携帯型電話機の正面視外観図である。
【図19】従来の携帯型電話機の正面視要部拡大図である。
【図20】従来のアンテナ取り付け構造(その1)である。
【図21】従来のアンテナ取り付け構造(その2)である。
【符号の説明】
1 電話機
2 受話部
3 情報表示部
4 操作用押ボタン部
5 送話部
6、11 アンテナ
12 アンテナ素子
14 基端部
15 上方側
16 カバー
17 アンテナ
18 電話機本体
19 取り付け金具
21 結合用ねじ部
23 アンテナ
24 電話機本体
25 取り付け金具
26 平板
27 回路基板
29 ねじ
31 アンテナ素子
32 らせん状部分
33 基端部
35 取り付け金具
36 第1の鍔部
37 結合用ねじ部
38 第2の鍔部
39、41 貫通孔
45 保持部
46 細径部分
47 支持部材
48 係合部分
49 段部
51 偏平部分
52 圧縮変形部分
53 U字形溝
54 壁面
56 被覆
57 アンテナユニット
58 リング
61 本体ケース
62 結合金具
63 鍔部
65 ねじ孔
66 環状部分
68 凹部
71 支持部材
72 保持部
73 らせん状溝
75 アンテナユニット
76 延長部分
81 アンテナユニット
82 取り付け金具
83 係合部分
85 アンテナユニット
86 取り付け金具
87 貫通孔
88 アンテナ素子
89 基端部
91 係合部分
95 アンテナユニット
96 アンテナ素子
97 基端部
98 係合部分
101 アンテナユニット
102 抜け止め用ねじ部
103 首部
105 結合金具

Claims (4)

  1. 無線機器本体と結合させる取り付け金具と、
    らせん状部分の基端部が上記取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、
    上記取り付け金具から延び上記アンテナ素子のらせん状部分を周囲に接触保持させる保持部と取り付け金具側に該保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部材と、
    をそえてなることを特徴とする携帯型無線機器アンテナ。
  2. 無線機器本体と結合させる取り付け金具と、
    らせん状部分の基端部が上記取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、
    上記取り付け金具から延び上記アンテナ素子のらせん状部分を周囲のらせん状溝内に接触保持させる保持部と取り付け金具側に該保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部材と、
    をそなえてなることを特徴とする携帯型無線機器アンテナ。
  3. 弾性を有する合成樹脂により支持部材を含んでアンテナ素子の周囲が被覆されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯型無線機器アンテナ。
  4. 無線機器本体との結合用ねじ部を有する取り付け金具と、
    らせん状部分の基端部が上記取り付け金具に接続されるアンテナ素子と、
    上記取り付け金具から延び上記アンテナ素子のらせん状部分を周囲に接触保持させる保持部と取り付け金具側に該保持部よりも小径な細径部分とが形成されてなる合成樹脂製の支持部材と、
    無線機器本体に設けられ上記結合用ねじ部がねじ込まれるねじ孔と該ねじ孔よりも内側に設けられる環状部分とが形成されてなる結合金具と、
    上記結合用ねじ部よりも無線機器本体の内部側へ延びる位置に上記環状部分と係合し得る係合部分と、
    をそなえてなることを特徴とする携帯型無線機器アンテナ。
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