JP3663646B2 - 偏心部品の製造方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は,鍛造により偏心部品を製造する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来技術】
本体部と軸部の軸心が偏心している偏心部品(後述の図5参照)は,様々な機械において用いられている。この偏心部品の製造方法としては,押出し法あるいは曲げ加工法等の鍛造による方法がある。
【0003】
このうち押出し法においては,金型に偏心荷重がかかることにより金型の寿命が短くなり,型費の増加,製造設備の稼働率低下といった問題がある。また,曲げ加工法においては,加工後の製品形状が安定して得られる場合が少なく,あらたに鍛造工程や切削工程を追加しなければならないという問題がある。
【0004】
また,偏心部品のうち,特にクランク形状物の製造方法及びその装置としては,例えば特開昭49−106949号公報に示された方法及び装置がある。この方法及び装置によれば,一度の鍛圧によって曲げ加工と据え込み加工を同時に行い,しかもその後の仕上げ工程を必要とせずに,クランク形状物を得ることができるとされている。
【0005】
しかしながら,上記従来の偏心部品の製造法及びその装置においては,次の問題がある。
即ち,上記特開昭49−106949号公報の方法及び装置により偏心部品を製造する場合には,据え込み部は,必ずしも細部にわたって所望の形状を得ることはできない。即ち,上記据え込み部は,自然な変形により形成されるため,特殊な所望形状に積極的に成形することは不可能である。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,曲げ加工と据え込み加工を一度の鍛圧により行うことができ,かつ,所望の形状を得ることができる,偏心部品の製造方法及びその装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
本発明は,大径部と小径部とからなる本体部とその上部に設けられた軸部とを有すると共に,上記本体部と上記軸部とは互いにその軸心が偏心している偏心部品を製造するに当たり,
同一軸心を有する本体部形成用の主体部と予め加工してある上記軸部とを有すると共に,上記主体部は上記軸部側が小径となる円錐状の円錐部と,該円錐部の大径側に設けた小径下部とを有する素材を準備し,
上記主体部の下部分を本体部形成用のキャビティであって,製造しようとする上記偏心部品の上記大径部と同形状をなしており上記円錐部を受け入れる上部キャビティと,該上部キャビティの下方に設けられ上記偏心部品の上記小径部と同形状をなしており,上記小径下部を受け入れる下部キャビティとを有するダイスに入れ,
一方上記軸部の上部分をパンチにより把持し,
次いで上記パンチと上記ダイスとを相対的に横方向にスライドさせ,その後上記パンチと上記ダイスとをその軸心と平行に移動させて,上記本体部形成用のキャビティを上記パンチによって閉止し,上記主体部を軸方向に真っ直ぐに鍛圧して上記本体部を据え込み成形することを特徴とする偏心部品の製造方法にある。
【0008】
本発明において最も注目すべきことは,上記パンチと上記ダイスとを相対的に横方向にスライドさせ,その後上記パンチと上記ダイスとをその軸心と平行に移動させて,上記キャビティを上記パンチによって閉止し,上記本体部を据え込み成形することにある。
【0009】
また,上記パンチと上記ダイスとを相対的に横方向にスライドさせる場合には,上記パンチと上記ダイスとを接近させながら,互いに傾斜スライドさせることが好ましい。これにより,材料の軸心方向に適度な加圧と変形を加えながら安定した曲げ加工を行うことがでる。
【0010】
また,上記素材は,上記主体部が円錐状である。これにより,上記据え込み加工時において,素材の屈曲等のトラブルを防止することができ,また成型後の本体部の形状も安定的に所望形状を得ることができる。
【0011】
次に,上記偏心部品の製造方法を実施する装置としては,大径部と小径部とからなる本体部とその上部に設けられた軸部とを有すると共に,上記本体部と上記軸部とは互いにその軸心が偏心している偏心部品を,
同一軸心を有する本体部形成用の主体部と予め加工してある上記軸部とを有すると共に,上記主体部は上記軸部側が小径となる円錐状の円錐部と,該円錐部の大径側に設けた小径下部とを有する素材から製造する装置であって,
上記主体部を軸方向に真っ直ぐに鍛圧して上記本体部を据え込み成形するためのキャビティであって,製造しようとする上記偏心部品の上記大径部と同形状をなしており上記円錐部を受け入れる上部キャビティと,該上部キャビティの下方に設けられ上記偏心部品の上記小径部と同形状をなしており,上記小径下部を受け入れる下部キャビティとを有するダイスと,上記軸部を把持するパンチと,該パンチと上記ダイスとを相対的に接近させる駆動部と,上記パンチを上記ダイスの方向へ接近させる際に上記パンチを横方向にスライドさせるためのカム型とを有し,
かつ,上記パンチはその下降時に上記スライドを生起させるための傾斜カム面を有し,一方上記カム型は上記パンチの傾斜カム面を接触させてその下降をガイドするガイド斜面を有することを特徴とする偏心部品の製造装置がある。
【0012】
本発明の装置において最も注目すべきことは,上記ダイスに上記キャビティを設けていることにある。また,上記パンチは上記傾斜カム面を有し,一方上記カム型は上記傾斜カム面をガイドするガイド斜面を有することにある。
【0013】
上記ダイスに設けたキャビティは,上記パンチにより閉止することによって,所望する偏心部品の本体部と同一形状をなすよう形成されている。
また,駆動部は,油圧ユニット等のアクチュエータに連結され,鍛圧時に上記ダイスとパンチを相対的に接近させるよう作動する。
【0014】
また,上記パンチは,その周囲にパンチホルダを一体的に有し,かつ該パンチホルダは上記傾斜カム面を有することが好ましい。これにより,傾斜スライドを行うことができ,またパンチの上記把持部の形状のみの変更,或いは傾斜カム面の形状のみの変更等を容易に行うことができ,製品仕様の変更等に柔軟に対応することができる。
【0015】
【作用および効果】
本発明の偏心部品の製造方法及びその装置においては,上記パンチとダイスとを相対的に横方向にスライドさせ,その後上記パンチと上記ダイスとをその軸心と平行に移動させる。そのため,曲げ加工した後に連続して据え込み加工を行うことができる。即ち,曲げ加工と据え込み加工を一度の鍛圧により行うことができる。
【0016】
また,上記ダイスは,上記本体部形成用のキャビティを有する。そして,このキャビティは,上記パンチにより閉止される。そのため,上記素材の主体部は,所望する本体部の形状に,正確に据え込み成形することができる。
【0017】
また,特に本発明の偏心部品の製造装置においては,上記パンチは上記傾斜カム面を有すると共に,上記カム型は,上記傾斜カム面をガイドするガイド斜面を有する。そのため,上記パンチとダイスとの相対的な横方向の傾斜スライドと,その後の軸心と平行な方向,即ち垂直方向の移動とを簡単に実現させることができる。
従って,本発明によれば,曲げ加工と据え込み加工を一度の鍛圧により行うことができ,かつ,所望の形状を得ることができる,偏心部品の製造方法及びその装置を提供することができる。
【0018】
【実施例】
実施例1
本発明の実施例にかかる偏心部品の製造方法及びその装置につき,図1〜図11を用いて説明する。
本例の偏心部品の製造装置10は,図1〜図5に示すごとく,同一軸心を有する本体部形成用の主体部80と予め加工してある軸部95を有する素材8(図4)を準備し,本体部90と上記軸部95とを有すると共に互いにその軸心が偏心している偏心部品9(図5)を製造する装置である。
【0019】
上記製造装置10は,図1〜図3に示すごとく,上記本体部90を据え込み成形するためのキャビティ50を有するダイス5と,上記軸部95を把持するパンチ2と,該パンチ2と上記ダイス5とを相対的に接近させる駆動部(図示略)と,上記パンチ2を上記ダイス5の方向へ接近させる際に上記パンチ2を横方向にスライドさせるためのカム型4とを有する。
【0020】
かつ,上記パンチ2はその下降時に上記スライドを生起させるための傾斜カム面25を有し,一方上記カム型4は上記パンチ2の傾斜カム面25を接触させてその下降をガイドするガイド斜面45を有する。
【0021】
以下,上記構成をさらに詳細に説明する。
まず,得ようとする上記偏心部品9においては,図5に示すごとく,大径部91と小径部92とからなる本体部90の軸心C90と,その上部に設けられた軸部95の軸心C95とが距離aだけ偏心している。また,その素材8においては,図4に示すごとく,円錐状の円錐部81と小径下部82とからなる主体部80の軸心C80と,その上部に設けられた軸部95の軸心C95とが,同一軸心上にある。
【0022】
また,上記ダイス5に設けられたキャビティ50は,図1〜図3に示すごとく,上記偏心部品9の大径部91(図5)と同形状をなしている。また,その下方に設けられた下部キャビティ51は,上記小径部92(図5)と同形状をなし,ノックアウトピン71を突出させるためのピン穴57に連通している。
【0023】
また,上記ダイス5は,図1〜図3に示すごとく,その周囲及び下部に一体的に配置された,ダイホルダ60,補強リング61,第1ダイスペーサ62,第2ダイスペーサ63と共に,下型500を構成している。
そして,上記ダイス5の上面,即ち上記パンチ2との当接面側は,図1〜図3に示すごとく,ダイホルダ60及び補強リング61と共に凹状部509を形成している。この凹状部509は,後述するカム型4の凸状部49と嵌合可能に設けられている。
【0024】
一方,上記下型500に対向する上型200は,周囲にパンチホルダ21を一体的に有する上記パンチ2と,これを取り囲むように配置されたパンチスペーサ30,上部スペーサ31,カム型4,カムホルダ33とよりなり,ボルト34によってラム35に固定されている。
【0025】
上記パンチ2は,図1〜図3に示すごとく,上記素材8の軸部95を把持するための把持穴20を有する。また,その周囲のパンチホルダ21は,図1,図6に示すごとく,その水平断面形状が四角形をなし,略同形状のスペース300を有するパンチスペーサ30の中に上下方向の動きを拘束して装入され,水平方向(図 左右方向)に距離aだけ(図6)移動可能に配設されている。そして,上記傾斜カム面25は,図1〜図3に示すごとく,パンチホルダ21の移動可能方向に直交する一対の面27,28(図6)に設けてある。
【0026】
また,上記カム型4は,図1〜図3,図7に示すごとく,上記パンチホルダ21を嵌合するカム穴40を有する。また,このカム穴40は,上記パンチ2がダイス5と当接可能なように下方に連通している。
また,上記ガイド斜面45は,このカム穴40の側面のうち上記傾斜カム面25に当接する側面47,48(図7)に設けてある。
【0027】
また,上記カム型4は,図1〜図3に示すごとく,その下方に,上記下型500の凹状部509と嵌合可能な凸部49を有すると共に,その上部には,カムホルダ33の爪部330と係合可能なフランジ部43を有する。
そして,上記カム型4は,図1〜図3に示すごとく,上記パンチスペーサ30に装着されたバネ要素36のロッド37を介して下方に付勢されているとともに,上型200に上下動可能に固定されている。
【0028】
また,上記一対の傾斜カム面25及び一対のガイド斜面45は,図10に示すごとくすべて同一方向に傾斜している。そして,パンチホルダ21においては,一方の側面27の傾斜カム面25の下方がへこみ,他方の側面28の傾斜カム面25の下方が突出している。一方,カム型4のカム穴40においては,一方の側面47のガイド斜面45の上方がへこみ,他方の側面48のガイド斜面45の上方が突出している。
【0029】
次に,本例の装置10を使用して,偏心部品9を製造するプロセスにつき説明する。
まず,図4に示すごとく,同一軸心を有する本体部形成用の主体部80と予め加工してある上記軸部95を有する素材8を準備する。次いで,図2に示すごとく,上記主体部80の下部分を上記本体部形成用のキャビティ50を有するダイス5に入れる。
【0030】
次いで,図3に示すごとく,図示しない油圧シリンダ式等の駆動部を作動させて,上記上型200を下型500に接近させる。これにより,上記素材8の軸部95の上部分をパンチ2により把持する。
このとき,上記カム型4は,その凸状部49を下型500の凹状部509に嵌合,当接させ,上型200と下型500の左右方向のズレを防止する。
【0031】
そして,その後鍛圧が行われていく。
これを図10a〜d及び図3により説明すると,まず図10aに示すごとく,上型200と下型500の接近が進むと,下型500に当接しているカム型4は,上記バネ要素36の付勢力に抗じて,パンチ2と相対的に接近する。
【0032】
そして,上記パンチ2とダイス5(図3)とは,図10bに示すごとく,上記パンチホルダ21の一方の側面27側の傾斜カム面25が,カム穴40の一方のガイド斜面45に当接するまでは,垂直方向に(矢印Y1)接近していく。
【0033】
次いで,パンチ2とダイス5(図3)とは,図10cに示すごとく,上記傾斜カム面25及びガイド斜面45の傾斜に沿って相対的に横方向に傾斜スライドしながら(矢印Y2)接近する。そして,図10dに示すごとく,カム穴40の他方の側面48にパンチホルダ21の他方の側面28が全体的に当接した後は,パンチホルダ21とカム型4とは相対的に横方向にスライドすることなく垂直方向に(矢印Y3)接近を続ける。
【0034】
即ち,パンチ2は,その軸心C2と,ダイス5の軸心C5との距離aを保ちながら,ダイス5に接近し,当接する。このとき,製造装置10においては,図1,図6〜図9に示すごとく,鍛圧開始前に同一軸腺上にあったパンチ2の軸心C2とダイス5の軸心C5とが距離aだけ偏心している。
【0035】
一方,素材8は,パンチ2とダイス5とが相対的に横方向に傾斜スライドを開始した時点(図10c)において,曲げ加工を受けはじめる。そして,上記横方向の傾斜スライドを完了した時点(図10d)において,図11に示すごとく,軸部95の軸心C95と主体部80の軸心C80をaだけ偏心する曲げ加工が完了する。
【0036】
その後,図1,図10dに示すごとく,素材8の主体部80は,軸方向に真っ直ぐに鍛圧され,パンチ2がダイス5に当接した時点において,キャビティ5の形状に据え込み成形される。
最後に,再び上型200を上昇させることにより,カム型4及びパンチホルダ21は鍛圧時と逆の動きを行わせる。そして,偏心部品9をノックアウトピン71にて離型させる。
【0037】
次に,本例における作用効果につき説明する。
本例においては,上記パンチ2とダイス5とを相対的に横方向に傾斜スライドさせ,その後上記パンチ2と上記ダイス5とをその軸心と平行に垂直移動させる。そのため,曲げ加工した後に連続して据え込み加工を行うことができる。即ち,曲げ加工と据え込み加工を一度の鍛圧により行うことができる。
【0038】
また,上記ダイス2は,上記本体部形成用のキャビティ50を有する。そして,このキャビティ50は,上記パンチ2により閉止される。そのため,上記素材の主体部80は,所望する本体部90の形状に,正確に据え込み成形することができる。
【0039】
また,特に本例の装置10においては,上記ガイド斜面45を有するカム型4を設けてあると共に,上記パンチホルダ21は上記傾斜カム面25を有する。そのため,上記パンチ2とダイス5との相対的な横方向の傾斜スライドと,その後のスライドを伴わない垂直移動とを,簡単に実現することができる。
従って,本例によれば,曲げ加工と据え込み加工を一度の鍛圧により行うことができ,かつ,所望の形状の偏心部品を得ることができる。
【0040】
実施例2
本例の偏心部品の製造装置においては,図12,図13に示すごとく,実施例1におけるパンチホルダ21の傾斜カム面25及びカム型4のガイド斜面45に代えて,パンチホルダ21にはガイドピン250を,カム穴40には上記ガイドピン250を嵌合する屈曲溝450を設けてある。
【0041】
また,上記カム穴の屈曲溝450は,図13に示すごとく,傾斜溝部455と,その上下に上部垂直溝部454,下部垂直溝部456とを有する。また,上部垂直溝部454及び下部垂直溝部456とは距離aだけ偏心して設けられている。この距離aは,得ようとする偏心部品の偏心距離と同じになるよう設定されている。また,上記カム穴40は,その屈曲溝450以外には,パンチ2の左右移動を何ら拘束しないよう設けられている。
その他は,実施例1と同様である。
【0042】
本例においては,鍛圧時にパンチホルダ21を下降させていくと,該パンチホルダ21はそのガイドピン250がカム面40の屈曲溝450に沿って垂直下降,傾斜スライド,垂直下降し,実施例1と同様の曲げ加工,据え込み加工が行われる。
本例によれば,実施例1に示した傾斜カム面及びガイド斜面の代わりに,ガイドピン250及びこれをガイドする屈曲溝450を設けている。そのため,構造が簡単である。
その他,実施例1と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,偏心部品の製造装置の鍛圧完了時の断面図。
【図2】実施例1における,偏心部品の製造装置の素材セット時の断面図。
【図3】実施例1における,偏心部品の製造装置の素材把持時の断面図。
【図4】実施例1における,素材の(a)平面図,(b)正面図。
【図5】実施例1における,偏心部品の(a)平面図,(b)正面図。
【図6】図1のA−A線矢視断面図。
【図7】図1のB−B線矢視断面図。
【図8】図1のC−C線矢視断面図。
【図9】図1のD−D線矢視断面図。
【図10】実施例1にかかる,パンチとダイスの接近過程の説明図。
【図11】実施例1にかかる,曲げ加工完了時における素材の状態の説明図。
【図12】実施例2における,パンチホルダとカム型の断面図。
【図13】実施例2における,ガイドピンと屈曲溝の説明図。
【符号の説明】
10...偏心部品の製造装置,
2...パンチ,
21...パンチホルダ,
20...把持穴,
25...傾斜カム面,
200...上型,
4...カム型,
40...カム面,
45...ガイド斜面,
5...ダイス,
50...キャビティ,
500...下型,
8...素材,
80...主体部,
9...偏心部品,
90...本体部,
95...軸部,
Claims (4)
- 大径部と小径部とからなる本体部とその上部に設けられた軸部とを有すると共に,上記本体部と上記軸部とは互いにその軸心が偏心している偏心部品を製造するに当たり,
同一軸心を有する本体部形成用の主体部と予め加工してある上記軸部とを有すると共に,上記主体部は上記軸部側が小径となる円錐状の円錐部と,該円錐部の大径側に設けた小径下部とを有する素材を準備し,
上記主体部の下部分を本体部形成用のキャビティであって,製造しようとする上記偏心部品の上記大径部と同形状をなしており上記円錐部を受け入れる上部キャビティと,該上部キャビティの下方に設けられ上記偏心部品の上記小径部と同形状をなしており,上記小径下部を受け入れる下部キャビティとを有するダイスに入れ,
一方上記軸部の上部分をパンチにより把持し,
次いで上記パンチと上記ダイスとを相対的に横方向にスライドさせ,その後上記パンチと上記ダイスとをその軸心と平行に移動させて,上記本体部形成用のキャビティを上記パンチによって閉止し,上記主体部を軸方向に真っ直ぐに鍛圧して上記本体部を据え込み成形することを特徴とする偏心部品の製造方法。 - 請求項1において,上記パンチと上記ダイスとを相対的に横方向にスライドさせる場合には,上記パンチと上記ダイスとを接近させながらスライドさせることを特徴とする偏心部品の製造方法。
- 大径部と小径部とからなる本体部とその上部に設けられた軸部とを有すると共に,上記本体部と上記軸部とは互いにその軸心が偏心している偏心部品を,
同一軸心を有する本体部形成用の主体部と予め加工してある上記軸部とを有すると共に,上記主体部は上記軸部側が小径となる円錐状の円錐部と,該円錐部の大径側に設けた小径下部とを有する素材から製造する装置であって,
上記主体部を軸方向に真っ直ぐに鍛圧して上記本体部を据え込み成形するためのキャビティであって,製造しようとする上記偏心部品の上記大径部と同形状をなしており上記円錐部を受け入れる上部キャビティと,該上部キャビティの下方に設けられ上記偏心部品の上記小径部と同形状をなしており,上記小径下部を受け入れる下部キャビティとを有するダイスと,上記軸部を把持するパンチと,該パンチと上記ダイスとを相対的に接近させる駆動部と,上記パンチを上記ダイスの方向へ接近させる際に上記パンチを横方向にスライドさせるためのカム型とを有し,
かつ,上記パンチはその下降時に上記スライドを生起させるための傾斜カム面を有し,一方上記カム型は上記パンチの傾斜カム面を接触させてその下降をガイドするガイド斜面を有することを特徴とする偏心部品の製造装置。 - 請求項3において,上記パンチは,その周囲にパンチホルダを一体的に有し,かつ該パンチホルダは上記傾斜カム面を有することを特徴とする偏心部品の製造装置。
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JPH08141687A JPH08141687A (ja) | 1996-06-04 |
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---|---|---|---|---|
KR102359425B1 (ko) * | 2021-11-09 | 2022-02-08 | 정성래 | 편심샤프트 고정장치 |
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1994
- 1994-11-21 JP JP31244794A patent/JP3663646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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