JP3663322B2 - 管路計測方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路の曲がりを計測する管路計測装置に関し、特に、通信ケーブルなどを配線するために敷設された比較的小口径の管路の曲がりを計測する管路計測装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電話ケーブル等の通信ケーブルは、内径300〜600mm程度の小口径の管路内に配線される。この管路の敷設工事においては、管路の両端となる位置に立坑を設け、立坑の一方から他方に向って定尺の推進管を順次繋げるように推す、いわゆる推進工法を通常採用する。この推進工法において、立坑の一方に設けた油圧で作動する小口径推進機で定尺の推進管を推し、最長300m程度の管路を敷設する。管路を計画線に沿って敷設するために、あるいは土の影響による管路の計画線からのズレを防止するために、管路の曲がりを計測しながら小口径推進機の推す方向を決めている。
【0003】
従来、この種の管路の曲がり計測装置として、図16に示すような、管路内の先端付近に発振器を設置し、地上でこの発振器から発生する電磁波を受信して管路の位置を知る電磁波式計測装置が知られている。蓋で塞がれた管路1の先端近傍にコイルからなる発振器2を設置し、地上に電磁波を受信する受信器3を設置する。受信器3で受信した電磁波の一番強いところの下方に管路1の先端が敷設されていることから、管路1の平面的な曲がりを計測することができる。また、管路1の先端近傍に傾斜計を設け、傾斜計の出力値を演算することで管路1の深さを測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電磁波式計測装置には以下の問題がある。
【0005】
▲1▼管路1の位置が深くなると電磁波が届かないことがあり、また、届いたとしても管路1の水平方向の位置精度が得られないことがある。
【0006】
▲2▼地上部に建物がある場合、建物を避けて計測しなければならず連続的な計測ができず、ずれた位置での計測になってしまう。また、地上部に道路がある場合、通行止めする必要があり、工事監理が大変になる。
【0007】
▲3▼管路1の曲がりを計測するに当たり、計測の毎に受信器3をセットし、受信器3そのもの位置をトランシット等で測量する必要があるので、手間がかかる。
【0008】
そこで、本発明は、比較的小口径の管路の曲がりを高精度に、しかも自動的に短時間で測定できる管路計測装置および方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明者は、曲がった管路にあわせて光を曲げて奥まで届くようにし、曲がった光の経路を知ることで管路の曲がりを計測した。具体的には、管路内に複数のウェッジプリズム(13a,13b)を組み合わせた光路屈折装置(7…)を少なくとも2個配置すると共に、前記管路の奥に前記光を受光する1個の第1受光器(8)を配置し、少なくとも、前記管路の入口から2番目を含めた前記管路の奥側に配される光路屈折装置(7…)に、照射された光を受光する第2受光器(20)をそれぞれ設け、
前記ウェッジプリズム(13a,13b)の回転角度を操作して、前記第1受光器(8)の出力値をフィードバック制御して、前記管路の入口から発光される前記光を前記複数の光路屈折装置(7…)で屈折させつつ自動的に前記管路の奥まで届かせて、
前記第1受光器(8)の一つ手前に配された光路屈折装置(7)に設けられたウェッジプリズム(13a,13b)の中心線が前記第1受光器(8)と交わる点を原点とする、前記第1受光器(8)上の直交座標をプリズム座標とする一方、前記第1受光器(8)の中心点を原点とする直交座標であって、各座標軸が前記プリズム座標と同方向に延びる前記第1受光器(8)上の直交座標を受光器座標とし、
前記プリズム座標上における、原点を始点とし、一つ手前の光路屈折装置(7)から照射された前記光が前記第1受光器(8)に到達した光到達点を終点とするプリズム座標ベクトル(ベクトルv0)と、前記受光器座標における、原点を始点とし、前記光到達点を終点とする受光器座標ベクトル(ベクトルv1)とについて、
前記プリズム座標ベクトル(ベクトルv0)の、前記プリズム座標の一方の座標軸となす角度、及びその長さと、前記受光器座標ベクトル(ベクトルv1)の、前記受光器座標における前記プリズム座標の一方の座標軸と同方向に延びる座標軸とのなす角度、及びその長さとをそれぞれ比較しつつ、前記受光器座標ベクトル(ベクトルv1)の先端を前記第1受光器(8)の中心点(O)に一致させることで、前記第1受光器(8)に届いた光をその中心に照射させて、
前記光路屈折装置(7…)による光の屈折角(θ1〜θ3)および光路屈折装置間の距離(L1〜L3)から管路(5)の曲がりを計測した。
【0011】
この発明によれば、組み合わせたウェッジプリズム(13a,13b)を回転することで、光路が任意の方向に屈折する。このウェッジプリズム(13a,13b)の回転角を操作することで光の屈折角(θ1〜θ3)を精密に制御でき、管路(5)に沿った光の曲がり角が高精度に検出できる。また、ウェッジプリズム(13a,13b)は直径が小さいので、小口径の管路(5)内にも容易に配置することができる。
また、この発明によれば、管路(5)の入口から発光される光が自動的に奥まで届くので、管路(5)の曲がりを自動的に、かつ、短時間で計測することができる。
【0014】
請求項2の発明は、前記複数のウェッジプリズム(13a,13b)それぞれの回転角度に基づいて前記光路屈折装置(7・・・)の前記屈折角を算出することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、光路屈折装置(7…)による光の屈折角(θ1〜θ3)を簡単に算出することができる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の管路計測方法において、前記管路(5)が推進管からなり、前記光路屈折装置(7・・・)が敷設する前の前記推進管に固定されていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、推進管の長さから光路屈折装置(7…)間の距離を簡単に測定し、この距離から管路の曲がりを計測することができる。なお、推進管が敷設中にローリングしても傾斜計(図示せず)により検出するローリング角を用いてローリング分を補正するので、推進管に光路屈折装置(7…)を固定しても曲がりを計算する基準である水平面に対するウェッジプリズム(13a,13b)の回転角を得ることができる。
【0018】
請求項4の発明は、請求項3に記載の管路計測方法において、前記第2受光器(20)を照射するように一つ手前の光路屈折装置(7)で前記光を屈折した後、前記光が前記管路の奥まで届くように、前記第2受光器(20)が設けられた前記光路屈折装置(7)の前記ウェッジプリズムに向けて、前記一つ手前の光路屈折装置(7)で再び前記光を振ることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、推進管に光路屈折装置(7…)を固定した場合であっても、レーザー光を管路(5)の奥まで届かせることができる。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の管路計測方法において、前記光路屈折装置(#1〜3)が前記管路(22)内を走行可能にされ、また、前記光路屈折装置(#1〜3)間の距離を測定する距離測定装置を設けたことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、管路(22)内に複数の光路屈折装置(♯1〜3)を配置し、また、光路屈折装置間(♯1〜3)の距離を測定し、管路(22)の曲がりを計測することができる。
【0022】
請求項6の発明は、請求項5に記載の管路計測方法において、前記複数の光路屈折装置(#1〜3)および前記第1受光器(23)を前記管路(22)の入口にまとめて置く初期設置工程と、入口側の光路屈折装置(#1)一つを残しておいて残りの光路屈折装置(#2,#3)および前記第1受光器(23)をまとめて移動し、入口側に残した前記光路屈折装置(#1)で移動する前記第1受光器(23)を照射するように前記光を屈折し、屈折した前記光で前記受光器(23)を照射できなくなる位置に移動した前記光路屈折装置(#2,#3)のうちの入口側の一つの光路屈折装置(#2)を配置するプリズム設置工程とを備え、前記光路屈折装置(#1〜3)の数に応じてこのプリズム設置工程を繰り返し、前記管路(22)内に前記複数の光路屈折装置(#1〜3)を配置することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、受光器(23)を一つ設けるだけでよく、また、必要最小限の光路屈折装置(♯1〜3)で管路(22)の曲がりを計測することができる。
【0024】
請求項7の発明は、請求項1ないし6いずれかに記載の管路計測方法において、前記光はレーザー光であることを特徴とする
【0025】
この発明によれば、指向性のあるレーザー光を基準線とすることができる。
【0026】
請求項8の発明は、管路(5)の入口からレーザー光を発光するレーザー発光手段(6)と、前記管路内に少なくとも2個配置され、前記レーザー光の屈折を制御する光路屈折手段(7…)と、前記管路の奥に配されて照射された光を受光する第1受光手段(8)と、前記光路屈折手段による前記レーザー光の屈折角(θ1〜θ3)および前記光路屈折手段間の距離(L1〜L3)から前記管路(5)の曲がりを測定する演算手段(9)とを備え、前記光路屈折手段(7)は、回転自在に設けられた一対のウェッジプリズム(13a,13b)と、この一対のウェッジプリズム(13a,13b)それぞれを個別に回転する一対の駆動部(14a,14b)と、前記一対のウェッジプリズム(13a,13b)それぞれの回転角を検出する一対の角度検出部(15a,15b)と、を具備し、少なくとも、前記管路の入口から2番目を含めた前記管路の奥側に配される前記光路屈折手段(7…)に、照射されたレーザー光を受光する第2受光手段(20)をそれぞれに設け、前記ウェッジプリズム(13a,13b)の回転角度を操作して、前記レーザー光が前記第1受光手段(8)を照射するように前記第1受光手段(8)及び前記第2受光手段(20)の出力値をフィードバック制御し、前記管路(5)の入口から照射される前記レーザー光を自動的に前記管路(5)の奥まで届かせて、前記第1受光手段(8)の一つ手前に配された光路屈折手段(7)に設けられたウェッジプリズム(13a,13b)の中心線が前記第1受光手段(8)と交わる点を原点とする、前記第1受光手段(8)上の直交座標をプリズム座標とする一方、前記第1受光手段(8)の中心点を原点とする直交座標であって、各座標軸が前記プリズム座標と同方向に延びる前記第1受光手段上の直交座標を受光器座標とし、前記プリズム座標上における、原点を始点とし、一つ手前の光路屈折手段(7)から照射された前記光が前記第1受光手段(8)に到達した光到達点を終点とするプリズム座標ベクトル(ベクトルv0)と、前記受光器座標における、原点を始点とし、前記光到達点を終点とする受光器座標ベクトル(ベクトルv1)とについて、前記プリズム座標ベクトル(ベクトルv0)の、前記プリズム座標の一方の座標軸となす角度、及びその長さと、前記受光器座標ベクトル(ベクトルv1)の、前記受光器座標における前記プリズム座標の一方の座標軸と同方向に延びる座標軸とのなす角度、及びその長さとをそれぞれ比較しつつ、前記受光器座標ベクトルの先端を前記第1受光手段(8)の中心に一致させることで、前記第1受光手段(8)に届いた光を前記第1受光手段(8)の中心に照射させるように制御することを特徴とする管路計測装置により、上述した課題を解決した。
【0027】
この発明によれば、組み合わせたウェッジプリズム(13a,13b)を回転することで、光路が任意の方向に屈折する。ウェッジプリズム(13a,13b)の回転角を操作することで、レーザー光の屈折角を高精度に制御でき、管路(5)に沿ったレーザー光の曲がり角が高精度に検出できる。また、ウェッジプリズム(13a,13b)は直径が小さいので、小口径の管内にも配置することができる。
しかも、この発明によれば、管路(5)の入口から発光されるレーザー光が自動的に奥まで届くので、管路(5)の曲がりを自動的に、かつ、短時間で計測することができる。
【0030】
請求項9の発明は、請求項8に記載の管路計測装置において、前記一対の角度検出部(15a,15b)それぞれの検出値に基づいて前記光路屈折手段(7・・・)の前記屈折角(θ1〜θ3)を算出する屈折角演算手段(9)を備えることを特徴とする。
【0031】
この発明によれば、光路屈折手段(7…)による光の屈折角を簡単に、しかも自動的に算出することができる。
【0032】
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の管路計測装置において、前記管路が推進管からなり、前記光路屈折手段(7・・・)は敷設する前の前記推進管に固定されていることを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、推進管の長さから光路屈折手段(7…)間の距離を簡単に測定し、この距離から管路(5)の曲がりを計測することができる。
【0034】
請求項11の発明は、請求項8ないし10に記載の管路計測装置において、前記光路屈折手段(#1〜#3)が前記管路内を走行可能にされ、前記光路屈折手段(#1〜#3)の走行距離を検出する走行距離測定手段を設けたことを特徴とする。
【0035】
この発明によれば、管路内(22)に複数の光路屈折手段(♯1〜♯3)を配置し、また、光路屈折手段(♯1〜♯3)間の距離を測定し、管路(22)の曲がりを計測することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態における管路計測装置を示したものである。図中(a)は、地中に埋設された管路5の側面図を示し、図中(b)は管路5の平面図を示す。この管路計測装置は、管路5の入口からレーザー光を照射するレーザー発光装置(レーザー発光手段)としてのレーザー照準器6と、管路5内に複数個、例えば3個配置され、レーザー光の屈折を制御する光路屈折装置(光路屈折手段)としてのプリズムユニット7…と、プリズムユニット7…で屈折したレーザー光が照射される受光器8と、プリズムユニット7…の屈折角およびプリズムユニット7…間の距離から管路の曲がりを計測する演算手段としての演算装置9とを備える。レーザー照準器6から発光されるレーザー光は、プリズムユニット7…で屈折して自動的に管路5の奥に設けた受光器8まで届くようにされている。演算装置9はCPU等を有し、プリズムユニットの屈折角θ1〜θ3の値、およびプリズムユニット7…間の距離L1〜L2、奥側のプリズムユニット7と受光器8間の距離L3の値に基づいて、光路を折れ線グラフを引くようにトレースして管路5の曲がりを計測している。
【0037】
この実施形態において、プリズムユニット7…は敷設する前の推進管にあらかじめ固定されている。管路5の曲がりのある位置で光が遮られるのを防止するよう、管路5の平面計画線上で曲がりのある位置にプリズムユニット7…を固定する。そして、図示しない小口径推進機によって後から次々に定尺の推進管を推し、管路5をつないでいる。図2に示すように、推進管10の上部にレーザー光がパスする通路を設け、ここにプリズムユニットを固定している。推進管10の下部には管路敷設中に出た泥を排出するホースを配置したり、管路敷設後に通信ケーブル11を配線したりする。このように、推進管10にプリズムユニット7を固定することで、プリズムユニット7間の距離を簡単に測定することができる。また、小口径推進機で推進管10を推している最中にも、管路5の計画線からのズレを計測することができるので、ズレをなくすような推す方向の補正を素早くすることができる。なお、推進管10が敷設中にローリングしても、傾斜計(図示せず)により検出するローリング角を用いてローリング分を補正するので、推進管10にあらかじめプリズムユニット7を固定しても曲がりを計算する基準である水平面に対するウェッジプリズム13a,13bの回転角を得ることができる。
【0038】
図3は、プリズムユニット7を示した断面図である。プリズムユニット7は、円筒状のケース12と、このケース12内に回転自在に設けられる一対のウェッジプリズム13a,13bと、この一対のウェッジプリズム13a,13bそれぞれを個別に回転させる駆動部としてのモータ14a,14bと、ウェッジプリズム13a,13bの回転角をデジタル式に検出する角度検出部としてのエンコーダ15a,15bとを備える。モータ14a,14bとエンコーダ15a,15bとは一体になっている。また、塵等が付着するのを防止するために、ウェッジプリズムは保護ガラス16で覆われている。なお、角度検出部はデジタル的に検出するエンコーダ15a,15bに限られることなく、アナログ的に検出するポテンションメータであってもよい。
【0039】
図4に示すように、ウェッジプリズム13a,13bは、円筒状のレンズの第2面17にテーパをつけたプリズムである。このウェッジプリズム13a,13bの第1面18にビームが垂直に入射すると、入射した光線は屈折角δで屈折する。ここで、屈折角δとウェッジ頂角wの関係は、以下の式で表される。
【0040】
【式1】
【0041】
ここで、nは屈折率である。
【0042】
図5は、2つのウェッジプリズム13a,13bを組み合わせた場合を示す。2つのウェッジプリズム13a,13bは同じ材質で、しかも同じウェッジ頂角wを有する。図に示すように、2つのウェッジプリズム13a,13bを傾斜面19が平行になるように近接配置すると、ウェッジプリズム13a,13bを通過したビームは、平行なガラスを通過するのと同様に直進する。一方、図6に示すように、ウェッジプリズム13a,13bを第1面18の法線と平行な軸の回りに別々に回転することによって、所定の尖った円錐体内部の任意の方向にレーザー光を屈折(偏向)することができる。このときの最大屈折角は、ウェッジ頂角wが小さい場合は2つのウェッジプリズムの屈折角δを合算した2δになる。
【0043】
2個のウェッジプリズム13a,13bそれぞれの回転角から、組み合わせた場合の屈折角および屈折方向の算出方法について説明する。ウェッジプリズム13a,13bのそれぞれの回転角はエンコーダ15a,15bで検出され、組み合わせた場合の屈折角度は屈折角度演算手段としての屈折角度算出装置(図示せず)で算出する。屈折角度算出装置は、演算装置9内に組み込まれている(図1参照)。
【0044】
図7に示すように、ウェッジプリズム13a,13b(以下ウェッジプリズム13aをプリズム1といい、ウェッジプリズム13bをプリズム2という)の中心線上にレーザー光を入射すると、プリズム1でレーザー光を屈折角δ1で屈折し、プリズム2でさらにレーザー光を屈折角δ2で屈折する。この屈折角δ1,δ2が得られるプリズム1の回転角をψ1,プリズム2の回転角をψ2とする。プリズム1,2の一番厚いところと一番薄いところを結んだ線が水平となる位置を基準とし、回転角ψ1,ψ2はこの位置からの角度を表している。
【0045】
ここで、ウェッジ頂角wが微少であることから、計算を簡単にするためにδ1,δ2ともに微少とし、ウェッジプリズム2の第1面にもレーザー光が垂直に入射すると仮定する。図8は、レーザー光に対して直交する面にX軸,Y軸をとり、プリズム1の屈折角δ1(図中(a))およびプリズム2の屈折角δ2(図中(b))をベクトル表示したものである。この図からプリズム1に関して以下の計算式が成立する。
【0046】
【式2】
【0047】
また、プリズム2に関しても同様に以下の計算式が成立する。
【0048】
【式3】
【0049】
式2および式3からプリズム1とプリズム2を合算した場合のX方向の合成成分δTXは、以下の式4で表される。
【0050】
【式4】
【0051】
同様に、Y方向の合成成分は、以下の式5で表される。
【0052】
【式5】
【0053】
したがって、合成屈折角δT、合成屈折方向ψTは以下の式6で表される。
【0054】
【式6】
【0055】
ここで、プリズム2個の差角ΔψをΔψ=ψ1−ψ2とすると、δTは以下の式7で表される。
【0056】
【式7】
【0057】
これらの計算式を用いることで、2個のプリズムそれぞれの回転角から、組み合わせた場合の合成屈折角δTおよび合成屈折方向ψTを簡単に算出することができる。なお、プリズム1,2の屈折角δ1,δ2はプリズムによって一定の値を保ち、この屈折角はメモリに記憶されている。異なる屈折角のプリズム1,2を使用する場合は、メモリに複数の屈折角が記憶される。
【0058】
また、上述のように、管路5の奥側に受光器8を設け、レーザー照準器6から発光されるレーザー光をプリズムユニット7で屈折して自動的に受光器8に届くようにしている(図1参照)。レーザー光が受光器8の中心にないときは、あらかじめ定めたアルゴリズムでプリズム1,2それぞれを回転し、受光器8の中心にくるように操作している。このときのプリズム1,2の回転角ψ1,ψ2から上述の計算式を用いて合成屈折角δT(図1のθ1〜θ3)、合成屈折方向ψTを算出する。なお、受光器8としては、例えば2軸光電センサ、CCDカメラ等の撮影素子を用いることができる。
【0059】
レーザー光を受光器8の中心にもっていくソフトウェアサーボのアルゴリズムについて説明する。このソフトウェアサーボは、プリズム1,2の回転角度を操作して、レーザー光が受光器8の中心を照射するように受光器8の出力値をフィードバック制御している。
【0060】
図9は、アルゴリズムのフローチャートを示したものである。まず、受光器8からの入力レベルがe1以上であるか否かを判断する(ステップS1)。受光器8が中心から+X,−X,+Y,−Yの4方向に延びる4つの光電センサを組み合わせた2軸光電センサの場合、レーザー光が中心にあれば出力値が0になる。受光器8からの入力レベル<e1の場合は、レーザー光が受光器8の中心にあるとして、プリズム1,2の回転角を操作しない。受光器8からの入力レベル≧e1の場合は、レーザー光が受光器8の中心にないので、レーザー光が受光器の中心にくるように以下の処理を行う。
【0061】
プリズム座標系で、X0,Y0,ψTを算出する(ステップS2)。次に、受光器座標系でX1,Y1を検出する(ステップS3)。プリズム座標系は、図10および図11に示すように、プリズムユニット7からプリズム中心線を延長して受光器上の平面と交差する点Pを原点とした座標系をいい、受光器座標系は受光器8の中心を原点とした座標系をいう。この図10および図11で、レーザー光の受光器8上の照射位置をプリズム座標系で示したものがv0ベクトルで、受光器座標系で示したものがv1ベクトルである。レーザー光が受光器8の中心を照射するためには、v1ベクトルが0となればよい。プリズム座標系のv0ベクトルのX方向成分、Y方向成分それぞれをX0,Y0とすると、上述のプリズムの合成屈折角δTから、X0=δTX×L1,Y0=δTY×L1と算出される。ここで、L1はプリズムから受光器までの距離である。そして、ψTは上述の合成屈折方向から算出される(ステップS2)。また、受光器座標系において、受光器8の検出値からX1,Y1が検出され、計算式θ1=tan-1(Y1/X1)からθ1が算出される(ステップS3)。受光器8の精度が高く、座標X1,Y1が高精度に得られると、このX1,Y1に基づいてプリズムを操作して受光器8の中心を照射するように合成屈折角δTを変化させればよいが、一般に受光器8の精度はそれほど高くないので、以下のような処理が必要になる。
【0062】
ψTとθ1を比較し、一致する方向に差角Δψを一定に保ったままプリズム2枚を同時に回し、ψTを変える(ステップS4)。図12に示すように、2つのプリズムの差角Δψを一定に保ったままプリズム2枚を同時に回すと、プリズム座標系でのv0ベクトルは、絶対値を保ったまま、原点Pを中心として回転する。ψTとθ1とが等しくなるまで(図中2点鎖線の位置から実線の位置まで)回転すると、v1ベクトルとv0ベクトルとは重なる。このステップS4では、v0ベクトルとv1ベクトルとの方向を合わせている。なお、プリズムの1回の回転量は振動しないように差の1/2とされる。
【0063】
次に、|v1|と|v0|を比較し、ψTを一定に保ったまま、|v1|が0となるように差角Δψを変化する。図13に示すように、2枚のプリズムを相反する方向へ同じ量回転すると、プリズム座標系でのv0ベクトルは、ψTを一定に保ったまま、絶対値|v0|を変化する。この図に示すように、2枚のプリズムの差角Δψを|v1|が0となるように変化すると、v0ベクトルの絶対値が図中2点鎖線の位置から実線の位置まで変化する。すなわち、ステップS5では、v1ベクトルの絶対値を0となるようにしている。ここで、|v1|=√(X12+Y12),|v0|=L1√(δTX2+δTY2)で表される。なお、差角Δψの1回の変化量は、振動しないように差の1/2とされる。
【0064】
次に、ステップS5での差角Δψの変化量が例えば10″以下であるか否かを判断する(ステップS6)。10″以下であれば、レーザー光が受光器8の中心を照射しているとして、スタートに戻る。10″以下でなければ、ステップ2〜ステップ5を繰り返し、再びv1ベクトルが0になるようにプリズムの回転角を操作する。そして、レーザー光が受光器の中心を照射しているときの合成屈折角δTを算出すれば、図1に示すようなプリズムユニット7の屈折角θ1〜θ3を求めることができる。
【0065】
図1に示すように、プリズムユニット7…が推進管に固定される場合、プリズムユニット7…にも受光器20が一体に設けられる。そして、この受光器20を照射するように一つ手前のプリズムユニット7でレーザー光を屈折した後、受光器20が設けられたプリズムユニット7のプリズムに向けて、一つ手前のプリズムユニット7で再びレーザー光を振っている。プリズムユニット7…を推進管に固定した場合、受光器8が一番奥の一つだけだと受光器8にレーザー光を辿りつかせることができないが、プリズムユニット7…のそれぞれに受光器20を設け、一箇所ずつ受光器20を照射するようにレーザー光を屈折し、受光器20が一つみつかったら次の受光器20を照射するように制御すると、入口から発光されたレーザー光を一番奥の受光器8まで辿りつかせることができる。なお、入口側のプリズムユニット7は、レーザー照準器6からプリズムユニット7の中心に向ってレーザー光が照射されているので、受光器20を必要としないのはいうまでもない。なお、レーザー光はガウス分布で広がるので、広がった値を測定するようにすると、レーザー光を受光器20からプリズムユニットのプリズムに向けて振る必要がなくなる。
【0066】
図14および図15は、本発明の第2の実施形態における管路計測装置を示したものである。図15に示すように、この実施形態の管路計測装置も、管路22の入口からレーザー光を照射するレーザー照準器21と、管路内に複数個、例えば3個配置され、レーザー光の屈折を制御するプリズムユニット♯1〜3と、プリズムユニット♯1〜3で屈折したレーザー光が照射される受光器23と、プリズムユニット♯1〜3の屈折角θ1〜θ3およびプリズムユニット♯1〜3間の距離L1〜L3から管路の曲がりを計測する演算手段としての演算装置(図示せず)とを備える。レーザー照準器21から発光されるレーザー光は、プリズムユニット♯1〜3で屈折して自動的に管路の奥に設けた受光器まで届くようにされている。演算装置では、プリズムユニットの屈折角θ1〜θ3の値、およびプリズムユニット♯1〜3間の距離L1〜L2、奥側のプリズムユニット♯3と受光器23間の距離L3の値に基づいて、光路を折れ線グラフを引くようにトレースして管路22の曲がりを計測している。
【0067】
この管路計測装置では、上記第1の実施形態の管路計測装置と異なり、プリズムユニット♯1〜3が管路22内を走行可能にされ、また、プリズムユニット♯1〜3間の距離を測定する距離測定手段(距離測定装置)を設けている。プリズムユニット♯1〜3は、例えば台車とモータによって回転駆動される車輪とを備え、管路22内に敷かれたレール上を自走する。距離測定装置としては、たとえば、波長の異なる複数のレーザー光の位相差から距離を検出する測距儀や、車輪の回転角度をエンコーダで検出して距離を算出するものや、プリズムユニット♯1〜3の間を連結ワイヤーで接続し、連結ワイヤーを繰り出すドラムの回転角度をエンコーダで検出してワイヤーの長さを算出するもの等を用いることができる。
【0068】
プリズムユニット♯1〜3の配置方法について説明する。図14に示すように、まず、3個のプリズムユニット♯1〜3および受光器23を管路22の入口にまとめて置く。まとめて置くことで、最初から受光器23にレーザー光が照射している。次に、入口側のプリズムユニット♯1一つを残しておいて、残りの2個のプリズムユニット♯2,3および受光器23をまとめて移動する。そして、残りの2個のプリズムユニット♯2,3および受光器23を1個の受光器とみなして、入口側に残したプリズムユニット♯1で移動する受光器23を照射するようにレーザー光を屈折する。屈折したレーザー光で受光器23を照射できなくなる位置に移動したプリズムユニット♯2,3のうち入口側の一つ♯2を配置する。そして、同じように、プリズムユニット♯1,2で屈折したレーザー光で受光器23を照射できなくなる位置にプリズムユニット♯3を設置する。そして、プリズムユニット♯1〜3を設置した最後の状態が図15に示した状態になる。このようにプリズムユニット♯1〜3を配置することで、それぞれのプリズムユニット♯1〜3に受光器が必要でなくなり、また、必要最小限のプリズムユニット♯1〜3で管路22の曲がりを計測することができる。
【0069】
なお、上記第1の実施形態および第2の実施形態いずれの管路計測装置においても、プリズムユニットが傾斜する場合を考慮して傾斜計を取りつけ、この傾斜計の検出値から、プリズムの屈折角を補正してもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、管路内に複数のウェッジプリズムを組み合わせた光路屈折装置を複数個配置し、入口から発光される光を複数の光路屈折装置で屈折して管路の奥まで届くようにし、光路屈折装置によるレーザー光の屈折角および光路屈折装置間の距離から管路の曲がりを計測した。組み合わせたウェッジプリズムを回転することで、光路が任意の方向に屈折する。ウェッジプリズムの回転角を操作することで光の屈折角を精密に制御でき、管路に沿った光の曲がり角が高精度に検出できる。また、ウェッジプリズムは直径が小さいので、小口径の管内にも容易に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における管路計測装置を示す図(図中(a)は側面図、図中(b)は平面図)。
【図2】上記管路計測装置の管路の断面図。
【図3】プリズムユニットを示す断面図。
【図4】ウェッジプリズムを示す断面図。
【図5】組み合わせたウェッジプリズムを示す断面図。
【図6】入射光線を屈折するウェッジプリズムを示す斜視図。
【図7】入射光線の屈折を座標系で示す図。
【図8】屈折角をベクトルで示す図(図中(a)はプリズム1を示し、図中(b)はプリズム2を示す。)
【図9】ソフトウェアサーボのアルゴリズムを示すフローチャート。
【図10】受光器上でのレーザー光の照射位置を示す図。
【図11】プリズム座標系と受光器座標系を示すグラフ。
【図12】プリズム座標系と受光器座標系を示すグラフ。
【図13】プリズム座標系と受光器座標系を示すグラフ。
【図14】本発明の第2の実施形態における管路計測装置を示す平面図。
【図15】上記図14の管路計測装置のプリズムユニットを配置が終了した状態を示す平面図。
【図16】従来の管路計測装置を示す図(図中(a)は側面図を示し、図中(b)は平面図を示す。)
【符号の説明】
6 レーザー照準機(レーザー発光手段)
7 プリズムユニット(光路屈折装置,光路屈折手段)
5,22 管路
8,20,23 受光器(受光手段)
13a,13b ウェッジプリズム
14a,14b モータ(駆動部)
15a,15b エンコーダ(角度検出部)
♯1〜3 プリズムユニット(光路屈折装置,光路屈折手段)
θ1〜θ3 屈折角
L1〜L3 距離
Claims (11)
- 複数のウェッジプリズムを組み合わせて光の屈折を制御する光路屈折装置を管路内に少なくとも2個配置すると共に、前記管路の奥に前記光を受光する1個の第1受光器を配置し、少なくとも、前記管路の入口から2番目を含めた前記管路の奥側に配される光路屈折装置に、照射された光を受光する第2受光器をそれぞれ設け、
前記ウェッジプリズムの回転角度を操作して、前記第1受光器の出力値をフィードバック制御して、前記管路の入口から発光される前記光を前記複数の光路屈折装置で屈折させつつ自動的に前記管路の奥まで届かせて、
前記第1受光器の一つ手前に配された光路屈折装置に設けられたウェッジプリズムの中心線が前記第1受光器と交わる点を原点とする、前記第1受光器上の直交座標をプリズム座標とする一方、前記第1受光器の中心点を原点とする直交座標であって、各座標軸が前記プリズム座標と同方向に延びる前記第1受光器上の直交座標を受光器座標とし、
前記プリズム座標上における、原点を始点とし、一つ手前の光路屈折装置から照射された前記光が前記第1受光器に到達した光到達点を終点とするプリズム座標ベクトルと、前記受光器座標における、原点を始点とし、前記光到達点を終点とする受光器座標ベクトルとについて、
前記プリズム座標ベクトルの、前記プリズム座標の一方の座標軸となす角度、及びその長さと、前記受光器座標ベクトルの、前記受光器座標における前記プリズム座標の一方の座標軸と同方向に延びる座標軸とのなす角度、及びその長さと、をそれぞれ比較しつつ、前記受光器座標ベクトルの先端を前記第1受光器の中心に一致させることで、前記第1受光器に届いた光を前記第1受光器の中心に照射させて、
前記光路屈折装置による前記光の屈折角および前記光路屈折装置間の距離から前記管路の曲がりを計測することを特徴とする管路計測方法。 - 前記複数のウェッジプリズムそれぞれの回転角度に基づいて前記光路屈折装置の前記屈折角を算出することを特徴とする請求項1に記載の管路計測方法。
- 前記管路が推進管からなり、前記光路屈折装置が敷設する前の前記推進管に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管路計測方法。
- 前記第2受光器を照射するように一つ手前の光路屈折装置で前記光を屈折した後、前記光が前記管路の奥まで届くように、前記第2受光器が設けられた前記光路屈折装置の前記ウェッジプリズムに向けて、前記一つ手前の光路屈折装置で再び前記光を振ることを特徴とする請求項3に記載の管路計測方法。
- 前記光路屈折装置が前記管路内を走行可能にされ、また、前記光路屈折装置間の距離を測定する距離測定装置を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管路計測方法。
- 前記複数の光路屈折装置および前記第1受光器を前記管路の入口にまとめて置く初期設置工程と、入口側の光路屈折装置一つを残しておいて残りの光路屈折装置および前記第1受光器をまとめて移動し、入口側に残した前記光路屈折装置で移動する前記第1受光器を照射するように前記光を屈折し、屈折した前記光で前記第1受光器を照射できなくなる位置に移動した前記光路屈折装置のうちの入口側の一つの光路屈折装置を配置するプリズム設置工程とを備え、前記光路屈折装置の数に応じてこのプリズム設置工程を繰り返し、前記管路内に前記複数の光路屈折装置を配置することを特徴とする請求項5に記載の管路計測方法。
- 前記光はレーザー光であることを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載の管路計測方法。
- 管路の入口からレーザー光を発光するレーザー発光手段と、前記管路内に少なくとも2個配置され、前記レーザー光の屈折を制御する光路屈折手段と、前記管路の奥に配されて照射された光を受光する第1受光手段と、前記光路屈折手段による前記レーザー光の屈折角および前記光路屈折手段間の距離から前記管路の曲がりを測定する演算手段とを備え、
前記光路屈折手段は、回転自在に設けられた一対のウェッジプリズムと、この一対のウェッジプリズムそれぞれを個別に回転する一対の駆動部と、前記一対のウェッジプリズムそれぞれの回転角を検出する一対の角度検出部と、を具備し、
少なくとも前記管路の入口から2番目を含めた前記管路の奥側に配される前記光路屈折手段に、照射されたレーザー光を受光する第2受光手段をそれぞれに設け、
前記ウェッジプリズムの回転角度を操作して、前記レーザー光が前記第1受光手段を照射するように前記第1受光手段及び前記第2受光手段の出力値をフィードバック制御し、前記管路の入口から照射される前記レーザー光を自動的に前記管路の奥まで届かせて、
前記第1受光手段の一つ手前に配された光路屈折手段に設けられたウェッジプリズムの中心線が前記第1受光手段と交わる点を原点とする、前記第1受光手段上の直交座標をプリズム座標とする一方、前記第1受光手段の中心点を原点とする直交座標であって、各座標軸が前記プリズム座標と同方向に延びる前記第1受光手段上の直交座標を受光器座標とし、
前記プリズム座標上における、原点を始点とし、一つ手前の光路屈折手段から照射された前記光が前記第1受光手段に到達した光到達点を終点とするプリズム座標ベクトルと、前記受光器座標における、原点を始点とし、前記光到達点を終点とする受光器座標ベクトルとについて、
前記プリズム座標ベクトルの、前記プリズム座標の一方の座標軸となす角度、及びその長さと、前記受光器座標ベクトルの、前記受光器座標における前記プリズム座標の一方の座標軸と同方向に延びる座標軸とのなす角度、及びその長さと、をそれぞれ比較しつつ、前記受光器座標ベクトルの先端を前記第1受光手段の中心に一致させることで、前記第1受光手段に届いた光を前記第1受光手段の中心に照射させるように制御することを特徴とする管路計測装置。 - 前記一対の角度検出部それぞれの検出値に基づいて前記光路屈折手段の前記屈折角を算出する屈折角演算手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の管路計測装置。
- 前記管路が推進管からなり、前記光路屈折手段は敷設する前の前記推進管に固定されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の管路計測装置。
- 前記光路屈折手段が前記管路内を走行可能にされ、前記光路屈折手段の走行距離を検出する走行距離測定手段を設けたことを特徴とする請求項8ないし10いずれかに記載の管路計測装置。
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