JP3662808B2 - 液体検出方法および液体検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に用いられるインクなどの液体の有無や量を判定する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクなどの液体の量や有無を判定する機能は、例えばオフセット印刷や孔版印刷などにおいて重要な基本機能の1つであり、装置の信頼性に影響をおよぼすことから、前記機能を有する検出センサとして種々の方式が考えられており、例えば、液状性(粘性)を利用するフロート(振り子)型のセンサ、インクが流れることを利用する圧力検知センサ、インクの誘電率を利用する静電容量検知センサ、およびインクの形状変化を利用するレーザまたは音波検知センサなどがある。
【0003】
上記静電容量検知センサは、コンデンサの一方の電極と接続された検出電極としての検出針を、インク溜り部のインクに対向して該インクの溜り量が所定量以上となったときに検出針の先端部が該インクに浸り得るように配置し、前記先端部がインクに浸っていない状態(以下非含浸時ともいう)からインクに浸ったとき(以下含浸時ともいう)のコンデンサの静電容量(以下単に容量ともいう)の変化を検出するものである。この容量の変化を検出する方法としては、例えば含浸時の容量の絶対値を測定する方法や、特開昭58-62520号に記載のように、容量変化を発振回路の発振周波数の変化に変え、この発振周波数の変化を検出する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の静電容量検知センサにおける上記容量変化の検出方法は、浮遊容量の影響を受けることから、容量の絶対値を測定する方法においては、非含浸時の容量すなわち浮遊容量と含浸時の容量との差(変化幅)が大きくなければ正確な検出ができないという問題を有する。含浸時の容量を大きくするには、検出針を平板状にするなどすればよいが、浮遊容量もそれに応じて大きくなるので必ずしも効果的な方法ではなく、また装置が大型になるという問題が生じる。また、微量のインク量変化(インクの微小変化)では容量の変化幅が小さく、インクの微小変化を正確に検出することができないという問題もある。
【0005】
これに対して、上記特開昭58-62520号に記載の方法は、インクの微小変化を検出することができる方法であるが、インクの微小変化を検出するためには発振周波数が高くなければならず含浸時の容量が小さいことが必要になるが、あまり小さいと浮遊容量の影響を受けて発振周波数が不安定になることから、含浸時の容量が数10ピコファラッド程度からナノファラッドオーダーの範囲となるように検出針の形状などを設定しているのが実状である。
【0006】
ところが、例えば、エマルジョンインクの検出用に、含浸時の容量がナノファラッドオーダー〜数10ピコファラッド程度となるように設定すると、油性インクの場合には誘電率がエマルジョンインクよりも小さく、含浸時の容量が10ピコファラッド以下(例えば5ピコファラッド程度)となり、浮遊容量(数ピコ〜10ピコファラッド程度)の影響を受けるため、エマルジョンインクの微小変化の検出に上記特開昭58-62520号に記載の方法を適用することができても、油性インクの微小変化の検出に該方法を適用することは困難となる。逆に、油性インクの検出用に、含浸時の容量がナノファラッドオーダー〜数10ピコファラッド程度となるように設定すると、エマルジョンインクの場合には含浸時の容量がナノファラッドオーダー以上に大きくなりエマルジョンインクの微小変化の検出を行なうことができなくなる。
【0007】
一方、静電容量検知センサを除く上記の各種センサは、静電容量検知センサに比べて大型となり製造コストがかかるという問題を有する。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造コストが安く、またインクなどの液体の種類に拘わらず液量の微小変化を安定して検出することができる液体検出方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による液体検出方法は、第1のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第1の積分動作をさせるとともに、液体溜り部の液体に対向して該液体の溜り量が所定量以上となったときに先端部が該液体に浸り得るように設けられた検出電極に接続されたコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第2の積分動作をさせ、第1の積分動作の積分時間と第2の積分動作の積分時間とを比較することにより、検出電極の先端部が液体に浸っているのか否かを判定することを特徴とするものである。
【0010】
ここで「積分動作」とは、コンデンサを充電させる充電動作およびコンデンサを放電させる放電動作のいずれであってもよい。また、充電動作と放電動作を交互に繰り返すものであってもよい。このように、充電動作と放電動作を交互に繰り返す場合においては、前記判定を、充電動作時および放電動作時の何れか一方あるいは両方において行なってもよい。また、このときの各コンデンサの容量に対応する積分時定数は、充電動作時と放電動作時とで異なっていてもよい。
【0011】
「積分時間」とは、充電あるいは放電を第1の所定電圧から開始させた後、第2の所定電圧に達するまでの経過時間を意味する。
【0012】
「第1の積分動作の積分時間と第2の積分動作の積分時間とを比較する」に際しては、検出電極の先端部が液体に浸っていない非含浸時と浸っている含浸時とにおける第2の積分動作の積分時間の変化、あるいは含浸量の変化に応じた第2の積分動作の積分時間の変化を検知することができるものである限り、どのような比較方法を用いてもよく、例えば、各積分時間の幅を検出して比較してもよいし、各積分時間に対応する積分電圧を比較してもよい。
【0013】
なお「液体」とは、流動性を有する物質を総称したものであり、本発明においては、気体、液体、固体の分類における狭義の液体に限らず、流動性を有するものである限り、例えばジャムなどの流動体や粉体なども含むものとする。要するに、本発明は、パイプなどを通して容器などに充填される物質の量や有無を、該物質の誘電率を利用して判定(検出)するものであって、被判定物質は誘電率を利用でき流動性を有するものであればどのようなものであってもよい。
【0014】
本発明による液体検出方法においては、第1の積分動作および第2の積分動作を異なる複数のタイミングで行なわせ、該異なる複数のタイミングそれぞれにおいて、第1の積分動作の積分時間と第2の動作の積分時間とを比較することにより、検出電極の先端部が誘電率の比較的小さな液体に浸っているのか、誘電率の比較的大きな液体に浸っているのかを判定するものとするのが望ましい。
【0015】
「異なる複数のタイミング」を設定するに際しては、検出電極が液体に浸っている含浸時の第2のコンデンサの容量にしたがった第2の積分動作に基づく積分時間が異なる各タイミングにおいて異なる値として得られ、該異なる値に基づいて液体の誘電率が比較的小さいのかあるいは比較的大きいのかを判定することができるものである限り、どのようなタイミングを設定してもよく、積分動作としての充電動作や放電動作を行なう時間幅を変更したり、充放電を繰り返して検出を行なう場合には、各動作の時間幅比(いわゆるデューティサイクル)を変更するなどすればよい。
【0016】
本発明による液体検出装置は、上記液体検出方法を実施する装置、すなわち、予め定められた容量を有する第1のコンデンサを含み、該コンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって積分動作をする第1の積分回路と、
液体溜り部の液体に対向して該液体の溜り量が所定量以上となったときに先端部が該液体に浸り得るように設けられた検出電極に接続された第2のコンデンサを含み、該第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって積分動作をする第2の積分回路と、
第1の積分回路および第2の積分回路に対して積分動作をさせる駆動回路と、
第1の積分回路の出力信号と第2の積分回路の出力信号が入力され、第1の積分回路の出力信号が示す積分時間と第2の積分回路の出力信号が示す積分時間とを比較することにより、検出電極の先端部が液体に浸っているのか否かを判定する第1の判定回路とを備えてなることを特徴とするものである。
【0017】
本発明による液体検出装置においては、第1の積分回路の積分時定数を、検出電極の先端部が液体に浸っていないときにおける第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数と略同じに設定するのが望ましい。
【0018】
また、本発明による液体検出装置においては、第1の判定回路の出力信号を波形整形する整形回路を更に備えたものとするのが望ましい。
【0019】
ここで「波形整形する」とは、第1の判定回路の出力信号を所望の波形あるいは電圧レベルとすることを意味し、この限りにおいて、どのような整形回路を設けてもよい。例えば、第1の判定回路が、検出電極の先端部が液体に浸っていることを検知したときに微小パルス幅の信号を出力するものである場合には、そのパルス幅を拡大する回路を設けたり、該パルス信号を検波する回路を設けたり、あるいは、第1の判定回路の出力信号と後段の回路の入力信号レベルとのレベルインターフェースを行なうレベル変換回路を設けるなどしてもよい。
【0020】
本発明による液体検出装置においては、駆動回路を、第1の積分回路および第2の積分回路に対して、異なる複数のタイミングで積分動作を行なわせるものとすると共に、異なる複数のタイミングそれぞれにおいて得た第1の判定回路の出力信号に基づいて、検出電極の先端部が誘電率の比較的小さな液体に浸っているのか、誘電率の比較的大きな液体に浸っているのかを判定する第2の判定回路を更に備えたものとするのが望ましい。「第1の判定回路の出力信号に基づいて」とあるが、前記整形回路を備えたものの場合には、該整形回路の出力信号に基づいて前記判定を行なうものとするのが望ましいのはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
本発明による液体検出方法および装置によれば、第1のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第1の積分動作をさせると同時に、検出電極に接続されたコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第2の積分動作をさせ、第1の積分動作の積分時間と第2の積分動作の積分時間とを比較するようにしたので、検出電極の先端部が液体に浸っていない非含浸時と浸っている含浸時とにおける第2のコンデンサの容量の違いが、第2の積分動作の積分時間の違いとして検知することができる。また、この積分時間の違い、すなわち容量変化を、第1の積分動作の積分時間と相対比較して判定するようにしているので、浮遊容量の分は第1の積分動作および第2の積分動作のいずれにも同じように影響を与えるから、両積分動作の各積分時間の差としては浮遊容量の分を除去することができ、結果として、浮遊容量の影響を受けることなく、非含浸時と含浸時とにおける第2のコンデンサの容量の違いに基づいて、液体の有無や量を正確に判定することができる。また、浮遊容量の影響を受けることなく正確な判定を行なうことができるので、微小の容量変化、換言すれば液量の微小変化をも安定して検知することができる。
【0022】
また、第1の積分動作および第2の積分動作を異なる複数のタイミングで行なわせ、該異なる複数のタイミングそれぞれにおいて、第1の積分動作の積分時間と第2の動作の積分時間とを比較するようにすれば、含浸時の第2の積分動作に基づく積分時間が各タイミングにおいて異なる値として得られるので、該異なる積分時間の値に基づいて液体の誘電率が比較的小さいのかあるいは比較的大きいのかを判定することができ、該誘電率の違いに基づいて液体の種類を判定することができる。これにより、液体の種類に応じた液量の判定を行なうことができ、結果として、液体の種類に拘わらず液量の微小変化を安定して検出することができる。また、各タイミングを液体の種類に応じて設定することによって、適正な液体(例えば印刷インク)タンクが装填されているのか否かを識別し、これによって誤装填によるトラブルを防ぐことが可能となる。
【0023】
また、第1の積分回路の積分時定数を、検出電極の先端部が液体に浸っていないときにおける第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数と略同じに設定すれば、非含浸時においては両積分回路の積分時定数が略同じになり、含浸時には両積分回路の積分時定数が異なった値となるので、この違いに基づいて検出電極の先端部が液体に浸っているか否かを簡単に判定することができる。
【0024】
また、本発明による液体検出方法および装置は、液体の誘電率を利用するという点において、基本的には従来の静電容量検知センサに類するものであり、静電容量検知センサを除く上記の各種センサに比べて、小型且つ低コストの装置を実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明による液体検出方法を実施する装置の一態様であるインク検出装置の一実施の形態を備えた円筒状の版胴の概略構成図である。
【0027】
図1に示す円筒状の版胴1は、孔版印刷装置に使用させるものであって、印刷インクの通過を許す多孔性構造になっており、外周面に孔版原紙2を貼付け装着されるようになっている。また、版胴1は、自身の中心軸線の周りを、図にて反時計回り方向に不図示の電動機によって回転駆動されるようになっている。
【0028】
版胴1内には、これより小径のインク供給ローラ(インク塗布ローラ)3が配置されており、該インク供給ローラ3は、外周面にて版胴1の内周面にその母線方向に沿って接触し、版胴1の回転により従動的に自身の中心軸線すなわち軸4の回りに図にて反時計回り方向に回転駆動されるようになっている。
【0029】
また、版胴1内にはインク供給ローラ3の外周面に対し所定の微少間隔tをおいてインク供給ローラ3の母線(軸線)に沿って実質的に平行にドクタロッド(スキージローラ)5が配置されている。
【0030】
インク供給ローラ3とドクタロッド5との間のインク噛込み側、すなわちドクタロッド5の図にて右側に、インク供給ローラ3の外周面とドクタロッド5の外周面とにより、上方が開放された楔形断面の空間をなすインク溜り部6が郭定されている。該インク溜り部6には、インク供給管7により印刷インクが供給され、インク塊Qが形成されるようになっている。この印刷インクは水性あるいは油性などのいずれであってもよく、図示されているようなインク塊Qを形成するに十分な粘性を有しているものである。
【0031】
図1に示されるようにインク溜り部6の近傍には、インク溜り部6に対向して、インク塊Qに向けて垂下して設けられた2本の検出電極8を有する静電容量式のインク検出装置10が配置されている。インク検出装置10は、2本の検出電極8の間の容量がインク溜り部6における印刷インクの溜り量に応じて変化することに基いてインク溜り部6の印刷インクの溜り量を電気的に検出する、すなわちインク溜り部6に所定量以上の印刷インクがあるときには検出電極8がインク溜り部6の印刷インクに接触することにより検出電極8が含浸状態にあることを示す信号を発生し、インク溜り部6に所定量以上の印刷インクがないときには検出電極8がインク溜り部6の印刷インクに接触しなくなることにより検出電極8が非含浸状態にあることを示す信号を出力するようになっている。このインク検出装置10から出力される前記各状態を示す信号S5は、印刷機全体を制御するシステムマイコン20に入力される。
【0032】
インク塊Qの印刷インクはインク供給ローラ3の回転に伴い該インク供給ローラ3とドクタローラ5との間の隙間tを通過し、その際にその間隔寸法に基づいて計量されつつインク供給ローラ3の外周面に層状に付着し、その外周面に一様な厚さの印刷インク層Rを形成する。この印刷インク層Rは、インク供給ローラ3の回転に伴い、該インク供給ローラ3と版胴1の内周面との接触領域Sに移送され、この接触領域Sにて版胴1の内周面に付着し、さらにインク供給ローラ3によって押圧され版胴1および孔版原紙2の製版孔を通過して印刷用紙Pの表面に転移する。
【0033】
この際、インク塊Qの印刷インクの量は、印刷インク検出装置10によって検出され、これに基づいて、インク供給管7よりインク溜り部6へ供給される印刷インクの供給量が、システムマイコン20、インクポンプ駆動回路50およびインクポンプ駆動用電動機52を介して、制御されるようになっている。なお、システムマイコン20は、本発明の第2の判定回路としても機能するものである。
【0034】
次に、インク検出装置10の構成および作用について詳細に説明する。図2はインク検出装置10の一実施の形態の回路ブロック図、図3〜図6は該インク検出装置10を構成する各回路の詳細を示す図、図9〜図12はインク検出装置10の作用を説明するタイミングチャートである。
【0035】
インク検出装置10は、図2に示すように、駆動回路11と、駆動回路11により駆動される第1積分回路12および第2積分回路13と、第1積分回路12および第2積分回路13の各出力信号S2,S3が入力される判定回路14と、判定回路14の出力信号S4が入力される整形回路15とからなる。
【0036】
駆動回路11は、図3にその詳細を示すように、所定タイミングのパルスS0を発生するパルス発生回路11aと、積分スタート時間および積分ストップ時間を設定するための積分回路11bとから構成されている。パルス発生回路11aは、各タイミングチャートの(a)に示すような、印刷インクの量を検出するための基準時間を決める所定タイミングのパルスS0を発生する。積分回路11bは、オペアンプOPA1、抵抗R1、コンデンサC0、およびツェナーダイオードZD1からなり、パルス発生回路11aから発せられたパルスS0が抵抗R1を通りオペアンプOPA1の反転入力端子−に入力され、抵抗R1およびコンデンサC0による積分動作によって、各タイミングチャートの(b)に示すような立上りおよび立下りの鈍った(傾斜を有する)基準信号S1を発生する。この基準信号S1は第1積分回路12および第2積分回路13に入力され、両積分回路12,13に対して積分動作をさせる駆動信号として利用される。
【0037】
図3中、コンデンサC1(本発明の第1のコンデンサ)は、基準となる積分時間を決めるコンデンサであり、コンデンサC2(本発明の第2のコンデンサ)は印刷インクの静電容量を測定するための2本の検出電極8により形成される容量を表す。コンデンサC2は、図1に示されるようにインク溜り部6の印刷インクに対向して配置され、鋭利な先端部8aを有する針状の2本の検出電極8により構成されたものであり、その両電極間に存する物質の誘電率によって容量が決まるようになっている。両検出電極8は、インク溜り部6におけるインク塊Qのインク量が所定量以上にあるときその尖った先端部8aがインク塊Qに接触する(含浸する)ようになっている。印刷インクは空気よりも誘電率が大きいため、コンデンサC2の容量はインク塊Qが大きくなり先端部8aがインク塊Qに浸る長さが長くなるほど大きくなり、インク塊Qが小さくなり先端部8aがインク塊Qに浸る長さが短くなるほど小さくなる。
【0038】
検出電極8の構造としては、図7(a)に示すような金属針、または図7(b)に示すような金属板を用いるとよい。図7(a)中、針の長さx、間隔y、太さ、材質、および図7(b)中、金属板の長さx、間隔y、幅z、太さ、材質は印刷インクの種類や特性などに応じて、以下に述べる判定(検出)を安定して行なうことができるように設定するものとする。例えば、印刷インクとして油性インクを用いたときに、両検出電極8がインク塊Qに接触した含浸時の電極間の容量が数ピコファラッド程度となるように設定するとよい。
【0039】
第1積分回路12は、図4にその詳細を示すように、オペアンプOPA2、抵抗R2,R3,R4およびコンデンサC1から構成されている。第2積分回路13は、図5にその詳細を示すように、オペアンプOPA3、抵抗R5,R6,R7およびコンデンサC2,C3から構成されている。コンデンサC3は両積分回路12,13の積分時間のバラツキ(浮遊容量分を含む)を補正するコンデンサであり、インク塊Qに接触していない非含浸時の検出電極8(すなわちコンデンサC2)およびコンデンサC3と抵抗R5とにより決定される第2積分回路13の積分時定数が、コンデンサC1と抵抗R2とにより決定される第1積分回路12の積分時定数と同じになるように設定する。これにより、コンデンサC2の容量変化に対する検出感度を大きくすることができる。
【0040】
両図から明らかなように、両積分回路12,13は基本構成は同じであるが、第1積分回路12は抵抗R3,R4により電圧VRが分圧されて基準電圧Th1が非反転入力端子+に入力され、第2積分回路13は抵抗R6,R7により、R3,R4による分圧比と異なった比で電圧VRが分圧されて基準電圧Th2が非反転入力端子+に入力される。このため、両積分回路12,13は、駆動回路11の出力信号S1に応じて積分(充電および放電のいずれも)のスタート時間が異なるように設定される。本実施の形態においては、検出電極8がインク塊Qに接触している非含浸時からインク塊Qに接触する含浸時に変化したときにおける、第2積分回路13の立上り時の積分時間の変化を判定回路14により検出する構成とするために、Th2<Th1となるように設定する。
【0041】
図2に示すように、第1積分回路12の出力信号S2および第2積分回路13の出力信号S3は本発明の第1の判定回路に対応する判定回路14に入力される。判定回路14は、各出力信号S2,S3のレベル差を比較することによって、第1積分回路12の出力信号S2が示す積分時間と第2積分回路13の出力信号S3が示す積分時間を比較する。
【0042】
本例においては、判定回路14の出力信号S4は、第1積分回路12の出力信号S2が第2積分回路13の出力信号S3よりも高い場合にローレベル信号となり、逆の場合はハイレベルの信号になる。
【0043】
ここで、判定回路14における比較動作の信頼性を高めるため、各積分回路12,13の出力信号S2,S3において、その振幅の関係は、出力信号S2のローレベル電圧V2L<出力信号S3のローレベル電圧V3L、および出力信号S2のハイレベル電圧V2H<出力信号S3のハイレベル電圧V3Hを満足し、レベル差比較時に誤動作が発生しないようにする。本例においては、ローレベル電圧V2L,V3Lおよびハイレベル電圧V2H,V3Hは、それぞれ対応する積分回路12,13の飽和電圧である。
【0044】
なお、両出力信号S2,S3が、V2L≒V3L、V2H≒V3Hとなるなど、出力信号S2,S3そのものでは上記条件を満足しないときには、図8に示すように、積分回路12,13のいずれか一方もしくは両方と判定回路14との間に適当なレベル変換回路16を設け、判定回路14の入力端子において、出力信号S2をレベル変換した出力信号S2’のローレベル電圧電圧V2L’<出力信号S3をレベル変換した出力信号S3’のローレベル電圧V3L’、および出力信号S2’のハイレベル電圧電圧V2H’<出力信号S3’のハイレベル電圧V3H’を満足するようにするとよい。
【0045】
判定回路14の出力信号S4は、整形回路15に入力される。整形回路15は、図6にその詳細を示すように、コンデンサC4、抵抗R12、ダイオードD1、抵抗R13、およびコンデンサC5からなる検波回路15aと、レベル変換回路15bとからなる。なお、コンデンサC4と抵抗R12は微分回路を形成し、ダイオードD1、抵抗R13、およびコンデンサC5は整流回路を形成する。また、レベル変換回路15bは、入力レベルが所定レベルよりも小さいときには「0」、所定レベルよりも大きいときには「1」のデジタル出力を発するものである。ここで、「0」、「1」の電圧レベルは、後段の回路(本例ではシステムマイコン20)の電圧入力レベルとインターフェース適合性が確保できるようにする。
【0046】
整形回路15に入力された判定回路14の出力信号S4は、検波回路15aによって検波された後、レベル変換回路15bによりオン信号「0」,オフ信号「1」のデジタル信号S5に変換され、印刷機全体を制御するシステムマイコン20に入力される。
【0047】
システムマイコン20は、デジタル信号S5に基づいて、電動機52を駆動するオンオフ信号S6を生成し、生成したオンオフ信号S6をインクポンプ駆動回路50に入力する。インクポンプ駆動回路50は、インク補給ポンプ駆動用電動機52の通電を制御するものであり、システムマイコン20よりオン信号を与えられているとき、換言すれば、インク検出装置10からのデジタル信号S5が「0」であるときには電動機52を作動させてインク供給管7よりインク溜り部6に印刷インクの補給を行なわせ、これに対しシステムマイコン20よりオフ信号を与えられているとき、換言すれば、インク検出装置10からのデジタル信号S5が「1」であるときには電動機52を停止させるようになっている。
【0048】
次に、上記構成のインク検出装置10の作用について、図9〜図12に示すタイミングチャート1,2,3,4を用いて、詳細に説明する。
【0049】
各タイミングチャート1〜4において、(a)はパルス発生回路11aの出力信号S0を示し、(b)は積分回路11bの出力信号S1を示す。また、(c)は第1積分回路12の出力信号S2を示し、(d)は第2積分回路13の出力信号S3を示し、(e)は判定回路14の出力信号S4を示し、(f)は整形回路15の出力信号S5を示す。
【0050】
パルス発生回路11aの出力信号S0は積分回路11bに入力され、設計値にしたがった傾斜をもった信号S1に整形される。タイミングチャート1の(b)におけるtd0は立上り時における遅延時間(積分時間)、td0’は立下り時における遅延時間(積分時間)である。
【0051】
両積分回路12,13の非反転入力端子+には、上述のように、積分回路12では基準電圧Th1が、積分回路13では基準電圧Th2が入力されており、各基準電圧Th1,Th2は、検出電極8が非含浸時から含浸時に変化したときにおける、第2積分回路13の立上り時の積分時間の変化を検出する構成とするために、Th1>Th2というように異なる電圧値が設定されているので、第1積分回路12は、出力信号S0の立上り後の積分スタート遅れ時間td2経過後、および出力信号S0の立下り後の積分スタート遅れ時間td3経過後に積分を開始する一方、第2積分回路13は、出力信号S0の立上り後の積分スタート遅れ時間td1経過後、および出力信号S0の立下り後の積分スタート遅れ時間td4経過後に積分を開始する。
【0052】
また、第1積分回路12は、上記積分スタート遅れ時間td2(>td1)経過後に積分(充電)を開始し、出力信号S2がハイレベル電圧V2Hに達するまで(積分時間tup1)積分動作を継続し、同様に上記積分スタート遅れ時間td3(<td4)経過後に積分(放電)を開始し、出力信号S2がローレベル電圧V2Lに達するまで(積分時間tdn1)積分動作を継続する。また、第2積分回路13は、上記積分スタート遅れ時間td1経過後に積分(充電)を開始し、出力信号S3がハイレベル電圧V3Hに達するまで(積分時間tup2)積分動作を継続し、同様に上記積分スタート遅れ時間td4経過後に積分(放電)を開始し、出力信号S3がローレベル電圧V3Lに達するまで(積分時間tdn2)積分動作を継続する。
【0053】
一方、各タイミングチャート1〜4の(a)において、パルス発生回路11aの出力信号S0のパルス幅t1(レベル「1」の部分),t2(レベル「0」の部分)は、印刷インクおよび検出電極8によって生じる静電容量に応じて設定されるものである。ここでは、t1は、検出電極8がインク塊Qに接触した含浸時における、第2積分回路13の立上り時の積分スタート遅れ時間td1と積分時間tup2の和「td1+tup2」よりも長くなるように設定され、また、t2は、同じく含浸時における、第2積分回路13の立下り時の積分スタート遅れ時間td4と積分時間tdn2の和「td4+tdn2」よりも長くなるように設定される。なお、t1,t2のパルスデューティ比(t1/(t1+t2)・100)は特に限定はないが、例えば50%前後とする。
【0054】
なお、本検出装置10により検出可能な、検出電極8がインク塊Qに接触した含浸時におけるコンデンサC2の容量の最大値を制限する場合、すなわち検出可能な容量変化幅を制限する場合には、t2は制限すべきコンデンサC2の容量の最大値におけるtd4+tdn2の値(td4+tdn2)maxより短くなるように設定する。
【0055】
なお、各遅延時間td0,td0’は、検出電極8、印刷インクの特性、および両積分回路12,13のバラツキを吸収して正確な動作を得るためのマージン的時間である積分スタート遅れ時間td1,td2,td3,td4を上述のようなタイミングとなるように作るための時間である。したがって、td0,td0’は、素子のバラツキが少ないならば、検出電極8が非含浸時にあるときにおいて両積分回路12,13の立上り時および立下り時に判定回路14から偽パルスが発生することがないように、tup2≦(td2−td1+tup1)、および(td3+tdn1)≦td4+tdn2を満足する限りにおいて、できるだけ短い方が好ましい。このように、各部品のバラツキ範囲を考慮した設定とすることにより、無調整化が可能となり、低価格化、高信頼性化が得られる装置にできる。
【0056】
また、検出電極8がインク塊Qに接触するこ とによって生じるコンデンサC2の容量変化を検出するに際して、微小変化を検出することができるようにするためには、tup2<<t1、tdn2<<t2となるように設定するのが好ましい。なお、このような設定は、検出可能範囲を拡大する上でも効果的である。
【0057】
ここで、検出電極8がインク塊Qに接触していない非含浸時においては、上述のように両積分回路12,13の積分時定数が同じになるように設定されているので、tup1≒tup2、tdn1≒tdn2となる。したがって、両積分回路12,13の積分期間中には、出力信号S3が出力信号S2よりも低くなるということがなく、両出力信号S2,S3を判定回路14によりレベル比較した結果である出力信号S4は、図9に示すタイミングチャート1の(e)のように、常にハイレベル「1」となる。このハイレベルの出力信号S4は、整形回路15のコンデンサC4と抵抗R12からなる微分回路を通過しないので、レベル変換回路15bの入力はローレベルとなり、整形回路15の出力信号S5も常にローレベル「0」となる。
【0058】
一方、検出電極8がインク溜り部6のインク塊Qに接触しているとき、すなわちインク溜り部6に所定量の印刷インクがあり、印刷インクが有している高誘電率によって第2積分回路13のコンデンサC2の容量が増加しているときには、第2積分回路13の積分時定数がコンデンサC2の容量が増加した分だけ大きくなる一方、第1積分回路12の積分時定数には変化がないので、tup1<tup2、tdn1<tdn2となり得る。したがって、コンデンサC2の容量変化がある程度大きいときには、両積分回路12,13の積分期間中に、出力信号S3が出力信号S2よりも低くなる時間が出力信号S0の1サイクルごとに生じ、両出力信号S2,S3を判定回路14によりレベル比較した結果である出力信号S4は、図10に示すタイミングチャート2の(e)のように、出力信号S3が出力信号S2よりも低くなるとき、すなわち、タイミングチャート2の(c),(d)において、信号S2の立上りレベルが信号S3の立上りレベルを越える所P1においてローレベル「0」となり、信号S3の立上りレベルが信号S2のハイレベルV2Hを越える所P2においてハイレベル「1」となる、インク検出を示すパルスが発生する。このパルス状の出力信号S4は、整形回路15のコンデンサC4と抵抗R12からなる微分回路を通過して、ダイオードD1、抵抗R13、およびコンデンサC5からなる整流回路により整流されて検波されるので、レベル変換回路15bの入力はハイレベルとなり、整形回路15の出力信号S5も常にハイレベル「1」となる。
【0059】
したがって、検出電極8の非含浸時における出力信号S5のローレベル「0」と含浸時における出力信号S5のハイレベル「1」とに基づいて、システムマイコン20、インクポンプ駆動回路50およびインクポンプ駆動用電動機52を介して、インク供給管7よりインク溜り部6へ供給される印刷インクの供給量をフィードバック制御すれば、インク溜り部6に充填される印刷インクの量を常に適量に維持することができる。
【0060】
次に、含浸時における検出電極8により検出されるコンデンサC2の容量が、設定した検出範囲よりも大きい場合の動作について図11に示すタイミングチャート3を用いて説明する。なお、図11の時間軸は図9、図10よりも圧縮して示している。
【0061】
この場合、検出電極8がインク塊Qに接触した含浸時におけるコンデンサC2の容量の最大値を制限する、すなわち検出可能な容量変化幅を制限することになるので、t2は制限すべきコンデンサC2の容量の最大値におけるtd4+tdn2の値(td4+tdn2)maxより短くなるように設定する。また、t1は、検出電極8がインク塊Qに接触した含浸時における、第2積分回路13の立上り時の積分スタート遅れ時間td1と積分時間tup2の和「td1+tup2」よりも長くなるように設定する。なお、このt1の設定に関する条件は、必須条件ではないが、出力信号S5がハイレベルに収束する(後述参照)速度を高めるためには、t1(正確にはt2による放電開始スタートまでの間に)期間に出力信号S3がハイレベルに達するようにするのが好ましく、前記条件を満たしていた方がよい。また、本例においては、立上り時、および立下り時の積分時定数は同じになるので、結果として、t1,t2のパルスデューティ比は50%以上、すなわちt1>t2に設定されることになる。なお、t1,t2のパルスデューティ比を上述のように変更・設定することができるように、パルス発生回路11aは、システムマイコン20による指令S7で出力信号S0のt1,t2のパルスデューティ比を自由に変更できるプログラマブルなものとするのが好ましい。
【0062】
第2積分回路13のコンデンサC2の容量が、上記のタイミングチャート2に示した場合よりも増加して検出可能範囲を超えると、立上り時および立下り時の積分時定数も非常に大きくなる。また、このとき、t1>t2の条件に設定されているので、十分な放電時間を確保できずtup2>tdn2となるため、第2積分回路13の出力信号S3のローレベル電圧V3Lは、やがてハイレベル電圧V3Hから立下り時における放電期間(そのサイクルにおける積分時間tdn2)内に放電した分を差し引いた電圧V3Lmaxに落ち着き、充電時の立上りは電圧V3Lmaxからスタートするようになり、最終的には、電圧V3Lmaxとハイレベル電圧V3Hとの間で充放電を繰り返すようになる。
【0063】
このとき、インクの容量が通常インクの容量と比べて十分に大きいとき、例えばインクの種類が異なり通常インクの容量(例えば数10pF)と比べて2桁程度大容量(数nF)である場合には、充放電を繰り返す期間内においては、出力信号S3はほぼハイレベルに固定され、出力信号S3が出力信号S2よりも低くなるということがなくなる。この結果、両出力信号S2,S3を判定回路14によりレベル比較した結果である出力信号S4は、図11に示すタイミングチャート3の(e)のように、測定開始当初はローレベルとなるパルスが発生するが、やがてハイレベル「1」に固定されるようになる。このハイレベルの出力信号S4は、整形回路15のコンデンサC4と抵抗R12からなる微分回路を通過しないので、レベル変換回路15bの入力はローレベルとなる。この結果、整形回路15の出力信号S5は、出力信号S4にパルス出力がでているときにはハイレベルとなるものが、出力信号S4がハイレベルに固定されるとローレベル「0」に固定されるようになる。これにより検出電極8がインク塊Qに接触し且つコンデンサC2の容量が検出可能範囲を越えたことを検知できる。
【0064】
ただし、出力信号S5がローレベル「0」となる状態は、上述した検出電極8がインク塊Qに接触していない非含浸時の状態と同じである。このことは、上記実施の形態によるインク検出装置10においては、出力信号S5がハイレベル「1」となることをもって、検出電極8がインク塊Qに接触し且つコンデンサC2の容量が検出可能範囲にある、換言すればインク溜り部6に適正な印刷インクが適量充填されていると判断できるが、出力信号S5がローレベル「0」となるときには、検出電極8がインク塊Qに接触していない状態なのか、それとも検出電極8がインク塊Qに接触し且つコンデンサC2の容量が検出可能範囲を越えているのかの判断を正確に行なうことは難しい。
【0065】
検出電極8がインク塊Qに接触し且つコンデンサC2の容量が検出可能範囲を越える状態としては、次の2つの状態が考えられる。第1の状態は、例えば油性インクのように印刷インクの誘電率が比較的小さく、検出電極8がインク塊Qの深部まで含浸している過充填状態であり、第2の状態は、例えばエマルジョンインクのように誘電率が比較的大きい印刷インクのインク塊Qに検出電極8が接触している、換言すれば不適正な印刷インクが使用されている状態である。
【0066】
第1の状態の場合には、インクの量が増えるのに応じてコンデンサC2の容量が大きくなるので、検出電極8がインク塊Qに接触したことを検出して、インク供給管7よりインク溜り部6へ供給される印刷インクの供給量を制御すれば、コンデンサC2の容量が検出可能範囲を越える状態に急激に達するということは通常はないので、出力信号S5の変化状態を監視することによって、インク溜り部6の印刷インクが非充填状態にあるのか過充填状態にあるのかを判断することは可能である。
【0067】
一方、第2の状態の場合には、検出電極8がインク塊Qに接触したとき、急激に出力信号S5がローレベル「0」となるので、検出電極8がインク塊Qに接触した当初に出力信号S3に発生するパルスや出力信号S5がローレベル「0」となった瞬間などを検出しない限り、適正な印刷インクが非充填状態にあるのか過充填状態にあるのか、あるいは不適性な印刷インクが使用されているのかを判断することは困難である。
【0068】
そこで、検出電極8がインク塊Qに接触していない状態なのか、インク塊Qに接触し且つコンデンサC2の容量が検出可能範囲を越えているのかの判断を正確に行なうための一方法として、パルス発生回路11aから発せられる出力信号S0のパルスタイミングの設定を変更、例えば図12のタイミングチャート4に示すように、t1,t2のパルスデューティ比を50%以下に設定し、検出可能範囲を拡大するとともに第2積分回路13の出力信号S3のローレベル電圧V3Lがt2の期間内にローレベルの飽和電圧に達するようにすれば、充電時の立上りはこのローレベルの飽和電圧からスタートするようになり、誘電率の大きな不適性な印刷インクが使用されている状態においても、図10と同様に、出力信号S3が出力信号S2よりも低くなる状態が出力信号S0の1サイクルごとに生じ、出力信号S5がハイレベル「1」となることをもって、検出電極8がインク塊Qに接触したことを検出することができるようになる。
【0069】
したがって、本発明を適用したインク印刷装置10において、検出電極8により検出される静電容量値の範囲に対応するように、図11と図12に示すような2種類のパルスタイミングで検出を行ない、各パルスタイミングにおける各出力信号S5に基づいて、本発明の第2の判定回路として機能するシステムマイコン20により判断することにより、図13に示すように、油性系の低インピーダンス(低誘電率)の印刷インクの検出が可能であると共に、インクの有無すなわち印刷インクが非充填状態なのか適正インクが適量充填されているのか、あるいは不適正インクが充填されているのかを判断することもできる。なお上述の例においては誘電率が比較的大きな印刷インクを不適正なインクとしているが、逆に誘電率が比較的小さな印刷インクを不適正なインクと判断することができるのはいうまでもない。また、3種類以上のパルスタイミングにおいて検出を行なうことにより、誘電率の違いすなわちインクタイプの違いをより細かく分類することもできる。
【0070】
なお上記図11の説明では、インク容量が通常インク容量と比べて十分に大きく、充放電を繰り返す期間内には信号S3が信号S2よりも低くなることがないとしていたが、容量差が小さいときには図14に示すように信号S3が信号S2よりも低くなり、信号S3の立上り時に信号S4に微小幅のパルスが出力され、検出エラーが生じ得る。この場合、信号S3のオフセット量を調整する、信号S2のハイレベルを低くする、期間t2を短くするなどして上記不具合を解消できるが、これら変更に伴い不感エリアが拡大するなどの新たな不具合も生じ得るので必ずしも好ましいとはいえない。
【0071】
次に容量差が大きい場合だけでなく、容量差が小さい場合にも検出エラーを生じない実施形態について説明する。
【0072】
図15はインク検出装置の他の態様の主要部を示した回路ブロック図、図16はその動作を説明するタイミングチャートである。図16におけるデジタル出力は、L(ロー)レベルを「0」、H(ハイ)レベルを「1」で示している。
【0073】
上記実施形態との違いは判定回路にあり、第1および第2積分回路12,13は上記実施形態と同様のものを用いる。この実施形態の判定回路14は、図15に示すように、2つのコンパレータ(レベル比較器)72,73とEX−ORゲート74を有している。コンパレータ72には第1積分回路12の出力信号S2が入力されて基準電圧TH3とレベル比較され、基準電圧TH3よりも信号S2の方が大きいときコンパレータ72の出力S72がLとなる。またコンパレータ73には第2積分回路13の出力信号S3が入力されて基準電圧TH3とレベル比較され、基準電圧TH3よりも信号S3の方が大きいときコンパレータ73の出力S73がLとなる。各コンパレータ72,73の出力S72、S73はEX−ORゲート74に入力される。各コンパレータ72,73は比較動作の基準動作点が固定であるので安定したレベル比較を行なうことができる。
【0074】
検出電極8がインク塊Qに接触していない非含浸時においては、図16(A)に示すように、各コンパレータの出力S72、S73は同じ出力波形となり、EX−ORゲート74の出力S74はLとなる。なお図示するように、バラ付きにより信号S72,73のエッジ部で出力S74にエッジノイズを生じ得るが、このエッジノイズが問題となるときにはノイズ除去回路を設けるとよい。
【0075】
一方検出電極8がインク塊Qに接触すると、図16(B)に示すように、インク容量の大きさに応じて出力S73のLレベルのタイミングが出力S72と異なり、あるいは極めて大容量のときにはHのままとなり、出力S74にインク容量の大きさに応じた幅のパルス(アクティブH)が出力される。
【0076】
したがって、この出力S74のパルス幅を例えばマイコンなどにより検知することにより、パルスタイミングt1,t2を変更しなくても、インクの有無やインク容量(誘電率)の違いすなわちインクタイプを検知できるようになる。
【0077】
また図17に示すように、EX−ORゲート74の代わりに、出力S72の立下りエッジに基づいて所定幅のマスク信号S75(アクティブH)を出力するマスク回路75、マスク信号S75と信号S73が入力されたANDゲート76、ANDゲート76の出力信号S76とマスク信号S75が入力され2つの信号の違いの有無を検知するパルス比較回路77、および出力信号S76が入力される整形回路15を設ける構成としてもよい。パルス比較回路77としては、例えばEX−ORゲートやラッチなどで構成するとよい。
【0078】
図18は図17に示した判定回路の動作を説明するタイミングチャートである。マスク期間Tm内において信号S73が立下るまでの期間だけの幅のパルス(アクティブH)がANDゲート76から出力され、このANDゲート76の出力信号S76は上記実施形態の信号S4と同様に整形回路15に入力され、出力信号S76にパルス出力があるときインク有りを検知できる。
【0079】
またパルス比較回路77からは、入力された2つの信号S75,S76が同じときH、異なるときLとなる出力S77が得られる。出力S77がHのときにはインク容量がマスク幅Tm分よりも大きいということを示す。したがって、マスク幅Tmが広がるように順次に変更しながら検出を繰り返すことでインク容量の分別、すなわちインクタイプの判別を行なうこともできる。
【0080】
さらにマスク回路75を設けたことによりエッジノイズなどによる検出エラーに対しての安定性を向上させることもできる。
【0081】
図19は、マスク幅Tmを適宜変更することでインク容量の分別を行なうようにした他の構成例を示すブロック図(A)、その動作を説明するタイミングチャート(B)および判定テーブル(C)である。
【0082】
この場合、出力信号S72の立下りエッジでトリガされ比較的短時間ta経過後にHレベルとなり出力信号S72の立下り直前にLレベルに戻るマスク信号S81を出力するマスク回路81と、出力信号S72の立下りエッジでトリガされ出力信号S72の立上り直前tbにHレベルとなり出力信号S72の立下り直前にLレベルに戻るマスク信号S82を出力するマスク回路82と、コンパレータ73の出力信号S73をそれぞれマスク信号S81,S82の立上りエッジでラッチするラッチ83,84を設ける。
【0083】
マスク回路81、82はバラ付きによる検出エラーを低減するものとしても機能し、マスク回路81の出力S81の立上りタイミングはインク容量の最小検出値に応じて決定するとよく、マスク回路82の出力S81の立上りはインク容量の検出可能範囲に応じて決定するとよい。
【0084】
また、マスク回路81、82の各立上り期間内に立上りエッジを有するマスク回路およびその出力であるマスク信号の立上りエッジでコンパレータ73の出力信号S73をラッチするラッチをさらに数段分設けてもよい。
【0085】
図19(C)はマスク回路およびラッチを合計4段分だけ設けた場合における判定テーブルを示している。図19に示した構成によれば、図19(C)に示すように、パルスタイミングt1,t2を変更しなくても、インクの有無だけでなく、インク容量の大小すなわちインクタイプを細かに分類することができ、また整形回路15を必要としないので回路構成が簡単で素子数も少なくなる。さらにコンパレータ以降の部分を全てデジタル回路で構成することができるという効果もある。さらにマスクタイミングをプログラムコントロール可能な構成とすれば、マスク回路やラッチ回路がそれぞれ1つで済むので一層コンパクトなものにすることができる。
【0086】
以上本発明による液体検出方法および装置を適用したインク検出装置の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施の形態に限定されるものではない。
【0087】
例えば、上述の説明は、検出電極8がインク塊Qに接触することにより生じる積分時間の変化を、両積分回路12,13を略同時にスタートさせるとともに、充電動作時、すなわち各積分回路12,13の出力信号S2,S3の立上り時に判定回路14の出力信号S4に発生するパルスを検出することにより検知するものとして説明したものであるが、前記積分時間の変化を検知できるものである限り必ずしも両積分回路12,13を略同時にスタートさせるものでなくてもよいし、また各積分回路12,13の積分スタート遅れ時間を変更することにより、放電動作時、すなわち各積分回路12,13の出力信号S2,S3の立下り時に判定回路14の出力信号S4に発生するパルスを検出することにより前記積分時間の変化を検知することもできる。
【0088】
また、上述の説明は、検出電極8がインク塊Qに接触することにより生じる積分時間の変化を、各積分回路12,13の出力信号S2,S3のレベル差を比較することにより検知するものとして説明したが、これに限らず、検出電極8の先端部8aがインク塊Qに浸っていない非含浸時と浸っている含浸時とにおける第2積分回路13の積分時間の変化、あるいは含浸量の変化に応じた第2積分回路13の積分時間の変化を検知するものである限り、どのような比較回路を用いてもよい。
【0089】
また、上述の説明では、2本の検出電極8を設け、この両電極間に形成されるコンデンサC2の容量を検出するものとして説明したが、上記特開昭58-62520号に記載のように、検出電極8を1本とし、該検出電極8とこれに対向するインク供給ローラ3およびドクタローラ5との間に形成されるコンデンサC2の容量がインク溜り部6における印刷インクの溜り量に応じて変化することに基いてインク溜り部6の印刷インクの溜り量を電気的に検出するようにしてもよい。
【0090】
さらに、上述の説明では、積分回路12,13をオペアンプを用いて構成したが、トランジスタなどの他のデバイスによって回路を実現することができるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体検出方法を適用したインク検出装置の一実施の形態を備えた円筒状の版胴の概略構成図
【図2】インク検出装置の一実施の形態の回路ブロック図
【図3】駆動回路の詳細を示す回路図
【図4】第1積分回路の詳細を示す回路図
【図5】第2積分回路の詳細を示す回路図
【図6】整形回路の詳細を示す回路図
【図7】検出電極の構造の一例を示した図(a),(b)
【図8】各積分回路と判定回路との間にレベル変換回路を設ける例を示した図
【図9】インク検出装置の作用を説明するタイミングチャート
【図10】インク検出装置の作用を説明するタイミングチャート
【図11】インク検出装置の作用を説明するタイミングチャート
【図12】インク検出装置の作用を説明するタイミングチャート
【図13】誘電率の相違を考慮した判定方法を説明する図
【図14】インク容量差が小さいときの検出エラーを説明するタイミングチャート
【図15】インク検出装置の他の態様の主要部を示した回路ブロック図
【図16】図15に示した構成の動作を説明するタイミングチャート
【図17】判定回路の他の構成例を示したブロック図
【図18】図17に示した判定回路の動作を説明する図
【図19】判定回路の他の構成例とその動作を説明する図
【符号の説明】
1 版胴
2 孔版原紙
3 インク供給ローラ
5 ドクタロッド
6 インク溜り部
7 インク供給管
8 検出電極
10 インク検出装置
11 駆動回路
12 第1積分回路
13 第2積分回路
14 判定回路(第1の判定回路)
15 整形回路
16 レベル変換回路
20 システムマイコン(第2の判定回路としても機能)
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
P 印刷用紙
Q インク塊
R 印刷インク層

Claims (8)

  1. 予め定められた容量を有する第1のコンデンサを含む第1の積分回路において前記第1のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第1の積分動作をさせるとともに、液体溜り部の液体に対向して該液体の溜り量が所定量以上となったときに先端部が該液体に浸り得るように設けられた検出電極に接続された第2のコンデンサを含む第2の積分回路において前記第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって第2の積分動作をさせ、前記第1の積分回路の出力信号と前記第2の積分回路の出力信号とを比較することにより、前記先端部が前記液体に浸っているのか否かを判定する液体検出方法において、
    前記第2の積分動作を開始した後に前記第1の積分動作を開始するとともに、前記第1の積分回路の出力信号の電圧値と前記第2の積分回路の出力信号の電圧値とを比較することにより前記先端部が前記液体に浸っているのか否かを判定することを特徴とする液体検出方法。
  2. 前記第2の積分回路の出力信号の飽和電圧値を前記第1の積分回路の出力信号の飽和電圧値よりも大きくすることを特徴とする請求項1記載の液体検出方法。
  3. 前記第1の積分回路および第2の積分回路に第1のパルス信号を入力して前記第1の積分回路および第2の積分回路に積分動作をさせるとともに、前記第1の積分回路および前記第2の積分回路に前記第1のパルス信号よりもデューティ比が小さい第2のパルス信号を入力して前記第1の積分回路および前記第2の積分回路に積分動作をさせ、
    前記第1のパルス信号の入力による前記第2の積分回路の出力信号の電圧値が、前記第1のパルス信号の入力による前記第1の積分回路の出力信号の電圧値よりも常に大きくなっていることを検出するとともに、前記第2のパルス信号の入力による前記第2の積分回路の出力信号の電圧値が、前記第2のパルス信号の周期に応じて周期的に、前記第2のパルス信号の入力による前記第1の積分回路の出力信号の電圧値よりも大きくなることを検出した場合に前記先端部が誘電率が大きな液体に浸っていると判定することを特徴とする請求項1または2記載の液体検出方法。
  4. 予め定められた容量を有する第1のコンデンサを含み、該第1のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって積分動作をする第1の積分回路と、液体溜り部の液体に対向して該液体の溜り量が所定量以上となったときに先端部が該液体に浸り得るように設けられた検出電極に接続された第2のコンデンサを含み、該第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数にしたがって積分動作をする第2の積分回路と、前記第1の積分回路および前記第2の積分回路に対して前記積分動作をさせる駆動回路と、前記第1の積分回路の出力信号と前記第2の積分回路の出力信号が入力され、前記第1の積分回路の出力信号と前記第2の積分回路の出力信号とを比較することにより、前記先端部が前記液体に浸っているのか否かを判定する第1の判定回路とを備えた液体検出装置において、
    前記駆動回路が、前記第2の積分回路に対して前記第2の積分動作を開始させた後に前記第1の積分回路に対して前記第1の積分動作を開始させるものであり、
    前記第1の判定回路が、前記第1の積分回路の出力信号の電圧値と前記第2の積分回路の出力信号の電圧値とを比較することにより前記先端部が前記液体に浸っているのか否かを判定するものであることを特徴とする液体検出装置。
  5. 前記第1の積分回路および前記第2の積分回路が、前記第2の積分回路の出力信号の飽和電圧値が前記第1の積分回路の出力信号の飽和電圧値よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の液体検出装置。
  6. 前記第1の積分回路の積分時定数が、前記検出電極の先端部が前記液体に浸っていないときにおける前記第2のコンデンサの容量に対応する積分時定数と略同じに設定されていることを特徴とする請求項4または5記載の液体検出装置。
  7. 前記第1の判定回路の出力信号を波形整形する整形回路を更に備えたことを特徴とする請求項4から6いずれか1項記載の液体検出装置。
  8. 前記駆動回路が、前記第1の積分回路および第2の積分回路に第1のパルス信号を入力して前記第1の積分回路および第2の積分回路に対して積分動作をさせるものであるとともに、前記第1の積分回路および前記第2の積分回路に前記第1のパルス信号よりもデューティ比が小さい第2のパルス信号を入力して前記第1の積分回路および前記第2の積分回路に対して積分動作をさせるものであり、
    前記第1のパルス信号の入力による前記第2の積分回路の出力信号の電圧値が、前記第1のパルス信号の入力による前記第1の積分回路の出力信号の電圧値よりも常に大きくなっていることを検出するとともに、前記第2のパルス信号の入力による前記第2の積分回路の出力信号の電圧値が、前記第2のパルス信号の周期に応じて周期的に、前記第2のパルス信号の入力による前記第1の積分回路の出力信号の電圧値よりも大きくなることを検出した場合に前記先端部が誘電率が大きな液体に浸っていると判定する第2の判定回路をさらに備えたことを特徴とする請求項4から7いずれか1項記載の液体検出装置。
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