JP3662771B2 - 工具ホルダ構造及び工具保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば切削工具の振動を減衰することのできる工具ホルダ構造及び工具保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークに深溝を加工するときに、溝の深さに応じた長さの切削工具を使用するが、切削工具が長くなると切削時に振動が発生し易くなる。切削工具に振動が発生すると、切削工具の寿命が短くなり、また深溝の加工精度を十分に確保することができない虞がある。
この問題を解消するために、例えば特開平6−31507号公報の「旋削工具」が提案されており、この技術の要旨を次図に示す
【0003】
図7は従来の工具の断面図であり、ホルダ本体100に収納穴101を形成し、ウエイト102を弾性体103でヘッド105に取り付け、収納穴101内に粘流体106を充填した状態でヘッド105をホルダ本体100にねじ結合して収納穴101にウエイト102を収納する。このヘッド105は切刃107を備える。
【0004】
切刃107でワークを加工する際に、工具に振動が発生してウエイト102が固有の振動数(以下、固有振動数という)で振動する。従って、ウエイト102の固有振動数をホルダ本体100の固有振動数に一致させ、かつウエイト102の周期がホルダ本体100の周期と逆相になるようにウエイト102を振動させることによりホルダ本体100の振動を減衰することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ヘッド105には弾性体103を介してウエイト102が取り付けられているので、ヘッド105を交換する場合には、例えば新たなヘッド105にウエイト102を取り付け直す必要があるので、ウエイト102の固有振動数を再調整しなければならない。このため、ヘッド105の交換には時間がかかる。
従って、ヘッド105に取り付けた切刃107が損耗しても、切刃107の交換に時間がかかり、切刃107を簡単に交換することができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、防振用の工具の交換を簡単に行うことができる技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、工具を把持する工具把持部を備え、内部に高粘性流体又はゲルのダンパ物質を封入するダンパ室を備えた工具ホルダであって、前記ダンパ室の両端を一対のフリーピストンで塞ぎ、一方のフリーピストンに前記工具の振動を伝達する振動伝達部材を工具から延長して接触させることによりこのフリーピストンを振動伝達部材と前記ダンパ物質で挟持させ、他方のフリーピストンを、前記ダンパ室にねじ結合した固定部材で押えることにより、ダンパ物質と固定部材で挟持させたことを特徴とする。
【0008】
工具を工具把持部で工具ホルダに取り付ける構成にしたので、工具の脱着を簡単に行うことができる。このため、例えば工具の切刃が損耗したとき、時間をかけないで新たな工具と交換することができる。
【0009】
また、工具ホルダのダンパ室を一対のフリーピストンで塞いでダンパ室にダンパ物質を封入した。このため、工具ホルダに発生した振動を一対のフリーピストンを介してダンパ物質に伝え、ダンパ物質の振動により工具ホルダの振動を吸収して熱として消散する。従って、工具ホルダに発生した振動を減衰することができる。
【0010】
一方、工具の振動を伝達する振動伝達部材を一方のフリーピストンに接触させた。このため、工具に発生した振動を振動伝達部材及び一方の先フリーピストンを介してダンパ物質に伝え、ダンパ物質の振動により工具の振動を吸収して熱として消散する。従って、工具に発生した振動を減衰することができる。
【0011】
請求項2は、請求項1記載の工具ホルダと、この工具ホルダを工作機械のスピンドルに取り付ける為のシャンクと、このシャンクをスピンドルに抜差しするためにシャンクに形成した把持用フランジとからなり、スピンドルからシャンクを脱着すること、シャンクから工具ホルダを脱着すること、工具ホルダから工具を脱着することのいずれかが自在に行えることを特徴とする。
【0012】
スピンドルからシャンクを外して、シャンクから工具ホルダを外すことができるので、シャンクを交換して工具ホルダを他の工作機械に適合させることができる。
また、工具ホルダから工具を簡単に取外すことができるので、例えば工具の切刃が損耗しても、新たな工具と交換して工具ホルダを継続して使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る工具保持装置(第1実施例)を使用するNC工作機械の斜視図であり、図左上に示すXはテーブルの移動方向、YはXに直交する軸、ZはX,Yに直交する鉛直軸である。
【0014】
NC工作機械10は、ベース11にX軸方向に移動自在に取付けたテーブル12と、このテーブル12の両側から立上げた固定コラム13と、この固定コラム13にY軸に平行に固定したレール14と、このレール14に沿って移動自在に取付けたY軸部15と、このY軸部15にZ軸に平行に移動自在に取り付けたZ軸部16と、このZ軸部16に取り付けてテーブル12上のワーク17を切削する切削工具装置20aと、この切削工具装置20aを交換するための自動工具交換装置18とからなる。
【0015】
自動工具交換装置18は、ツールマガジン19aとチェンジャアーム19bとからなり、ツールマガジン19aは切削工具装置20a・・・(・・・は複数個を示す)を予め納めておくものであり、チェンジャアーム19bはZ軸部16の切削工具装置20aをツールマガジン19aの切削工具装置20a・・・と交換するものである。
切削工具装置20aは、本発明に係る工具保持装置20に工具22を取り付けたものである。以下、本発明に係る工具保持装置20を詳しく説明する。
【0016】
図2は本発明に係る工具保持装置(第1実施例)の断面図である。
工具保持装置20は、工具22を保持する工具ホルダ構造30と、この工具ホルダ構造30をZ軸部16(図1に示す)のスピンドル70に取り付ける為のシャンク75と、このシャンク75をスピンドル70に抜差しするためにシャンク75に形成した把持用フランジ77とからなる。
工具22は、例えば鋳造金型等のワーク17(図1に示す)に深溝を加工するために球状の底刃22aをもつボールエンドミルであって、上方に延長した振動伝達部材24(すなわち、工具柄部になる部分)を一体に備えたものである。
【0017】
工具ホルダ構造30は、工具22を把持する工具把持部32をホルダ本体40の先端に備え、内部にダンパ物質50を封入するダンパ室52を備え、ダンパ室52の両端53,54を各々一方のフリーピストン60(以下、先フリーピストン60と記す)及び他方のフリーピストン64(以下、後フリーピストン64と記す)で塞ぎ、先フリーピストン60に工具22と一体の振動伝達部材(工具柄部)24を接触させることにより先フリーピストン60を振動伝達部材24とダンパ物質50で挟持させ、後フリーピストン64をスクリュープラグなどの固定部材68で押えることにより、ダンパ物質50と固定部材68で挟持させたものである。
【0018】
工具把持部32は、ホルダ本体40のテーパ穴45にコレットチャック33を差し込んで、コレットチャック33の外周テーパ面33aをテーパ穴45の内周テーパ面45aに接触させ、コレットチャック33の先端溝33bに押付リング35の内周35aを差し込み、押付リング35の外周に連結リング36でナット37を連結し、ナット37をホルダ本体40の先端ねじ部44にねじ結合したものである。
【0019】
このため、把持ナット37を締め付けると、押付リング35を介してコレットチャック33をホルダ本体40側に押し付けることができる。この結果、コレットチャック33の外周テーパ面33aをホルダ本体40の内周テーパ面45aに押し付け、コレットチャック33を縮径して工具22を把持することができる。
また、把持ナット37を緩めることにより、コレットチャック33を拡径して工具22を簡単に取り外すことができる。
【0020】
工具22をホルダ本体40にコレットチャック33で取り付ける構成にしたので、工具22の脱着を簡単に行うことができる。このため、例えば工具22の切刃22aが損耗したとき、時間をかけないで新たな工具22と交換することができる。
【0021】
ホルダ本体40は、シャンク75の把持用フランジ77にボルト41で取り付け可能なフランジ42を形成し、後端外周にシャンク75のテーパ穴78に差し込むためのテーパ部43を形成し、先端外周にナット37をねじ結合するための先端ねじ部44を形成し、先端にコレットチャック33を差し込むためのテーパ穴45を形成し、テーパ穴45の後方に振動伝達部材24を差し込むための差込穴46を形成し、差込穴46の後方にダンパ物質50を封入するダンパ室52を備え、ダンパ室52の後方に固定部材68をねじ結合するためのねじ部69を形成した筒形部材である。
ホルダ本体40は、ボルト41を緩めることでシャンク75から取り外すことができる。
【0022】
先フリーピストン60は、円柱状のピストン本体61の中央に環状溝61aを形成して、環状溝61aにOリング62を取り付けたものであって、Oリング62をダンパ室52の内周55に接触させてダンパ室52の先端53を塞ぎ、かつダンパ室52の下面53aにピストン本体61の下面61bを押し付けると共にピストン本体61の下面61bに振動伝達部材24の背面24aを当接させたものである。
【0023】
後フリーピストン64は、円柱状のピストン本体65の中央に環状溝65aを形成して、環状溝65aにOリング66を取り付けたものであって、Oリング66をダンパ室52の内周55に接触させてダンパ室52の後端54を塞いだものである。
【0024】
ダンパ物質50は、高粘性流体又はゲルを使用することによって振動を減衰するためのものである。
以下、ダンパ物質50として高粘性流体を使用した例を説明する。高粘性流体50は、一例として温度40℃のときの動粘度νが67.9×10 −6 m 2 /s(67.9cSt)の潤滑油である。
ここで、動粘度νは、絶体粘度(粘性係数)ηと密度ρとの比η/ρで表される。なお、絶体粘度ηとは、流体内部において互に接する流体の相対運動に抵抗する粘性の程度をいう。
【0025】
この高粘性流体50は、外部から加えられた振動を速やかに吸収して、熱として消散させる能力が大きい。高粘性流体50には粒子が浮遊状態で存在しているので、外部からの振動で粒子が粘性変形を繰り返し、振動エネルギを内部摩擦熱に変えて消散するためである。
【0026】
このため、ダンパ物質50をホルダ本体40に封入するだけで、ホルダ本体40や工具22の振動エネルギをダンパ物質50で吸収することができるので、簡単な構成の防振用工具保持装置20を得ることができる。この結果、工具保持装置20のコストを抑えることができる。
【0027】
シャンク75は、Z軸部16(図1に示す)のスピンドル70に差込むための外周テーパ部76を形成し、下端にシャンク75をスピンドル70に抜差しするときに把持する把持用フランジ77を形成し、下端にホルダ本体40のテーパ部43を差し込むためのテーパ穴78を形成したものである。
71はシャンク75にねじ結合したつかみ部であり、72・・・はつかみ部71を掴む爪である。従って、爪72・・・をつかみ部71から解放することにより、シャンク75を取り外すことができる。
【0028】
このため、工具保持装置20は、スピンドル70からシャンク75を脱着すること、シャンク75から工具ホルダ構造30を脱着すること、工具ホルダ構造30から工具22を脱着することのいずれかが自在に行える。
【0029】
従って、シャンク75を交換することにより、工具ホルダ構造30を他の工作機械に取り付けることができる。このため、工具ホルダ構造30を複数の工作機械に汎用的に使用することができる。
また、工具ホルダ構造30から工具22を簡単に取り外すことができるので、例えば工具22の切刃22aが損耗しても、新たな工具22と交換して工具ホルダ構造30を継続して使用することができる。
【0030】
以上に述べた本発明に係る工具ホルダ構造の作用を説明する。
図3は本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の第1作用説明図であり、ホルダ本体40に発生した振動を減衰する例を説明する図である。
工具保持装置20を矢印▲1▼の如く回転させながら矢印▲2▼の如く移動して工具22でワーク17に深溝17aを加工する。このとき、工作機械側の振動が矢印▲3▼の如くシャンク75からホルダ本体40に伝わり、ホルダ本体40から先・後のフリーピストン60,64を介して矢印▲4▼,▲4▼の如く高粘性流体50に伝わる。
【0031】
高粘性流体50が振動することにより、高粘性流体50の粒子が粘性変形を繰り返してホルダ本体40の振動エネルギを内部摩擦熱に変えて消散する。この結果、ホルダ本体40に発生した振動カーブ80を振動カーブ82に減衰することができる。
【0032】
図4は本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の第2作用説明図であり、工具22に発生した振動を減衰する例を説明した図である。
工具保持装置20を矢印丸1の如く回転させながら矢印丸2の如く移動して工具22でワーク17に深溝17aを加工する。このとき、工具22が白抜き矢印の如く振動して、この振動が矢印丸5の如く工具22→振動伝達部材24→先フリーピストン60→高粘性流体50に伝わる。
【0033】
高粘性流体50が振動することにより、高粘性流体50の粒子が粘性変形を繰り返して工具22の振動エネルギを内部摩擦熱に変えて消散する。この結果、工具22に発生した振動カーブ84を振動カーブ86に減衰することができる。
【0034】
図5(a),(b)は本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の減衰状態を説明するグラフであり、(a)は減衰手段を備えない工具保持装置の振動加速度を「比較例」として示し、(b)は図1〜図3で説明した工具保持装置10の振動加速度を「実施例」として示した。縦軸は加速度(G)を示し、横軸は加工時間(T)を示す。
【0035】
切削条件は、工具の突出長さLを80mm、工具の回転数Rを12000rpmとして、鋳造金型に切削深さ67.5mmの深溝を加工し、このときに工具に発生する加速度Gを計測し、さらに加工精度を確認した。
(a)は、工具の最大加速度は3.1Gであり、ワークの加工精度を十分に高め難いことが判った。
(b)は、工具の最大加速度は0.6Gであり、(a)の最大加速度3.1Gと比較すると約1/5に減衰して、ワークの加工精度を十分に高めることができることが判った。
【0036】
次に、第2実施例を説明する。
前記第1実施例では、ダンパ物質50として高粘性流体をダンパ室52に封入したが、高粘性流体50に空気を混合した状態でダンパ室52に封入しても同様の効果を得る。
空気を混合することにより、ダンパ室52内で高粘性流体50が振動しやすくなり、外部の振動を効率よく吸収することができる。
【0037】
ここで、高粘性流体と空気との割合は、高粘性流体:空気=9:1に設定した。
空気が10%を越えると、高粘性流体50を適量確保することができなくなり、高粘性流体50で外部の振動を効率よく吸収することができないからである。
空気が10%以下になると、空気を混合しない状態とほぼ同じになるからである。
【0038】
次に、第3実施例を説明する。
前記第1実施例では、ダンパ物質50として高粘性流体をダンパ室52に封入したが、ダンパ物質50としてゲル(gel)を使用しても同様の効果を得ることができる。
ゲル50は、一例としてシリコーン(Silicone)をベースとした付加反応型シリコーンであって、2液を混合した後、真空脱泡・加熱硬化させて針入度(JIS K2530)を50〜200としたゲル状物質である。
【0039】
シリコーンは、けい素を含む有機化合物の高分子同族体の総称であり、その状態により、シリコーングリース、シリコーンオイル、シリコーン樹脂と呼ばれるものである。
針入度は、針入度計で測定したゲルの硬さを示す数値であって、所定温度において針に荷重50gをかけ、針が所定時間にゲルに貫入する深さをmm単位で測定し、その数の10倍で表示したものである。
【0040】
図6は本発明に係る工具ホルダ構造(第3実施例)の減衰状態を説明するグラフであり、縦軸は加速度(G)を示し、横軸は加工時間(T)を示す。
切削条件は、工具の突出長さLを80mm、工具の回転数Rを12000rpmとして、鋳造金型に切削深さ67.5mmの深溝を加工し、このときに工具に発生する加速度Gを計測し、さらに加工精度を確認した。
工具の最大加速度は0.5Gであり、第1実施例の工具の最大加速度の0.6Gより小さい。従って、ワークの加工精度をさらに高めることができることが判った。
【0041】
前記実施例では、工具保持装置10を工作機械に縦向きにセットした例を説明したが、横向きにセットしても同様な効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、工具を工具把持部で取り付ける構成にしたので、工具の脱着を簡単に行うことができる。このため、例えば工具の切刃が損耗したとき、時間をかけないで新たな工具と簡単に交換することができる。
【0043】
また、工具ホルダに発生した振動を一対のフリーピストンを介してダンパ物質に伝え、ダンパ物質を振動させてホルダ本体の振動を減衰することができる。一方、工具に発生した振動を振動伝達部材及び先フリーピストンを介してダンパ物質に伝え、ダンパ物質を振動させて工具に発生した振動を減衰することができる。
このように、工具ホルダの振動や工具の振動を減衰することができるので、切削工具の寿命を長くすることができ、また深溝の加工精度を高めることができる。
【0044】
請求項2は、スピンドルからシャンクを脱着すること、シャンクから工具ホルダを脱着すること、工具ホルダから工具を脱着することのいずれかが自在に行える。このため、スピンドルからシャンクを外して、シャンクから工具ホルダを外すことができるので、シャンクを交換して工具ホルダを他の工作機械に適合させることができる。この結果、工具ホルダを複数の工作機械に汎用的に使用することができる。
【0045】
また、工具ホルダから工具を簡単に取外すことができるので、例えば工具の切刃が損耗しても、新たな工具と交換して工具ホルダを継続して使用することができる。この結果、工具保持装置の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具保持装置(第1実施例)を使用するNC工作機械の斜視図
【図2】本発明に係る工具保持装置(第1実施例)の断面図
【図3】本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の第1作用説明図
【図4】本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の第2作用説明図
【図5】本発明に係る工具ホルダ構造(第1実施例)の減衰状態を説明するグラフ
【図6】本発明に係る工具ホルダ構造(第3実施例)の減衰状態を説明するグラフ
【図7】従来の工具の断面図
【符号の説明】
20…工具保持装置、22…工具、24…振動伝達部材、30…工具ホルダ構造、32…工具把持部、50…ダンパ物質、52…ダンパ室、53…先端、54…後端、60…先フリーピストン、64…後フリーピストン、68…固定部材、70…スピンドル、75…シャンク、77…把持用フランジ。
Claims (2)
- 工具を把持する工具把持部を備え、内部に高粘性流体又はゲルのダンパ物質を封入するダンパ室を備えた工具ホルダであって、
前記ダンパ室の両端を一対のフリーピストンで塞ぎ、一方のフリーピストンに前記工具の振動を伝達する振動伝達部材を工具から延長して接触させることによりこのフリーピストンを振動伝達部材と前記ダンパ物質で挟持させ、他方のフリーピストンを、前記ダンパ室にねじ結合した固定部材で押えることにより、ダンパ物質と固定部材で挟持させたことを特徴とする工具ホルダ構造。 - 請求項1記載の工具ホルダと、この工具ホルダを工作機械のスピンドルに取り付ける為のシャンクと、このシャンクをスピンドルに抜差しするためにシャンクに形成した把持用フランジとからなり、前記スピンドルからシャンクを脱着すること、シャンクから工具ホルダを脱着すること、工具ホルダから工具を脱着することのいずれかが自在に行えることを特徴とする工具保持装置。
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