JP3662471B2 - 同期情報検出装置及びデジタル蓄積オシロスコープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、デジタル蓄積オシロスコープに関し、特に、かかるデジタル蓄積オシロスコープにてビデオ信号を処理して同期情報を検出する同期情報検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、テクトロニクス社製1740シリーズ及び1750シリーズ波形/ベクトル・モニタや、VM700型デジタル・ビデオ波形モニタが知られている。これらモニタは、ビデオ信号を分析するのに特化され、比較的高価な試験装置である。これらモニタは、ビデオ波形やベクトル図を表示できる。さらに、これらモニタは、ビデオ信号が表す画像も表示できるので、ビデオ・モニタとしても機能できる。この機能を実施するには、例えば、受信したビデオ信号をサンプリングし、これらビデオ・サンプルから、ビデオ信号が伝送した画像を表す表示ピクセルの配列を発生する。(サンプルは、サンプリングした値を示す。)この表示ピクセルの配列を、ビデオ波形モニタに関連した表示器に表示する。しかし、かかる機能には、高速なサンプリング・レートと、画像のフレームを示すビデオ・サンプルを蓄積するのに大容量の取り込みメモリとを必要とする(しばしば、容量をレコード長という)。しかしながら、これらの条件を満足するものは、比較的高価で、上級用の特殊化されたビデオ波形モニタのみである。しかし、汎用デジタル蓄積オシロスコープにて、ビデオ画像を表示できることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
各表示ピクセルは、表示画像における夫々の空間位置(即ち、ライン(垂直)位置と、そのライン内の水平位置)を示してる。対象となるピクセル位置に対応する空間位置にて画像を表すビデオ・サンプルから、又は、その対象となるピクセル位置の空間的近傍におけるビデオ・サンプルから、表示ピクセルを発生する。したがって、各ビデオ・サンプルが表す空間的位置が既知であり、適切なビデオ・サンプルから表示ピクセルを発生できる。
【0004】
この方法にて、ビデオ信号が表す画像を表示するために、これらビデオ・サンプルから表示ピクセルを発生するための1つの条件は、これらビデオ・サンプルにおける同期信号の位置を求めることである。この同期信号位置の情報(即ち、同期情報)から、各ビデオ・サンプルの空間的位置(即ち、ビデオ・フレーム内のライン及びライン内の水平位置)を決定できる。より限定的には、垂直同期パルスの検出により、ビデオ信号のサンプル・ストリームが表す画像のライン1(最上ライン)におけるサンプル位置を指示する。その後の各水平同期パルスの検出により、次の水平ラインの開始(左端)を表すサンプルの位置を指示できる。ビデオ・サンプルの画像の頂部からの垂直変位は、それが生じる水平ラスタ・ラインにより決まる。そのサンプルの画像の左端からの水平変位は、前の水平同期パルスを示すサンプルの位置からそのビデオ・サンプルまでのサンプル数で決まる。なお、上述は、周知事項である。
【0005】
同期成分の位置を見つける1つの解決方法は、ビデオ信号をオーバーサンプリングし、垂直及び水平同期パルスをデジタル的に検出することである。検出した同期パルスでトリガができる。次に、これら同期パルスの位置を用いて、ビデオ・サンプルの空間的位置を求めて、この情報により表示ピクセルを発生する。しかし、この方法は、高速サンプリング・レート及び/又は長いメモリ長を必要とする。また、サンプルを分析して、同期パルスを検出するには、かなりの計算機能を必要とする。
【0006】
他の解決方法では、最初の同期信号の位置を求め、そのビデオ信号の公開された規格に基づいて他の同期パルスの位置を計算する。例えば、NTSC標準ビデオ信号の場合、各水平ラインは、63.556マイクロ秒であると規定されている。よって、最初の同期パルスを求めると、新たなラインは、その後、63.556マイクロ秒毎に開始する。この代わりに、ビデオ信号源からの水平ラインの実際の期間が既知(例えば、63.500マイクロ秒)であれば、ビデオ信号が厳密に規格化されていなくても、同じ方法を用いることができる。すなわち、各水平ラインが63.500マイクロ秒に規格化されている場合、最初の同期パルスを見つけると、その後、新たなラインが63.500マイクロ秒毎に開始する。
【0007】
最初の方法は、カラー・バー発生器の如き標準ビデオ信号発生器において良好に動作する。これらカラー・バー発生器は、公開されたビデオ信号の規格に対して厳密である信号を発生する。最後の方法は、規格に厳密なビデオ信号を発生しないが、ある程度の時間にわたって安定し、既知の一定の水平ライン期間を有するビデオ信号を発生するビデオ信号発生器において動作する。
【0008】
しかし、一定であるが、未知の水平ライン期間のビデオ信号を発生するビデオ信号発生器がある。一定であるが未知の水平ライン期間のビデオ信号発生器の場合、上述の方法では、画像を発生するが、この画像は、チップしたり(傾いたり)する。すなわち、水平ラインの開始におけるサンプルの位置を決定するのに用いる一定の水平ライン期間と、ビデオ信号の実際の水平ライン期間との間には、時間差がある。よって、各水平ラインの検出した開始時点は、実際の開始時点から、その時間差だけずれている。検出した水平同期信号と、実際の同期信号との間のこの時間差は、ラインからラインへと累積され、表示された画像が傾き、即ち、画像がチップする。
【0009】
水平ライン期間が時間と共に変化する信号を発生するビデオ・カメラや、ビデオ・テープ・レコーダ/再生装置などのビデオ信号発生器もある。上述の方法は、これらビデオ信号発生器では良好に動作しない。かかるビデオ信号発生器では、水平ラインの実際の期間がランダムに変化する。しかし、上述の方法では、一定の水平ライン時間に基づいて水平ラインの開始を検出する。よって、上述の方法で検出した水平ラインの開始点と、水平ラインの実際の開始点との間には、ランダムな時間差がある。水平ライン期間の時間が変動するため、表示されたピクセルの位置がビデオ信号における望ましい位置からずれるので、かかるビデオ信号発生器から得た画像のエッジ(縁)は、ランダムに変化する。
【0010】
同期成分の位置を求める同様な解決方法では、最初の水平同期パルスの位置を求め、この最初の水平同期パルスの後の63.556マイクロ秒付近における次の水平同期パルスを検索する。各水平ラインにおいて、この検索を繰り返す。現在の水平ラインに対して測定された期間を用いて、次の水平ラインがどこから開始するかを見つける。この解決方法では、時間経過に伴って安定しないビデオ信号源に対してうまく対処できる。しかし、この解決方法は、各水平ラインの後で検索を実行する必要があり、かなりの計算能力が要求される。さらに、ラインからラインへと水平同期パルスの位置を検出する際に、1ピクセル分の不正確さが存在する。これにより、いくつかの水平ラインが右にシフトし、他のラインが1ピクセル分だけ左にシフトする。この解決方法は、広範囲のビデオ信号源からの画像を表示できるが、かなりの計算能力が必要である。また、ラインからラインへと変化する水平ディザが、表示された画像におけるエッジをシャープ(鋭く)としない。
【0011】
比較的安価でロウエンド(low-end)のデジタル蓄積オシロスコープによって、その入力プローブに供給されたビデオ信号が表す画像を表示できることが望ましい。受信したビデオ信号内の同期信号を探す問題を解決することは、表示ピクセルに対応するビデオ・サンプルの空間位置を識別できることである。また、これは、規格が厳密でない広範囲のビデオ信号源からのビデオ信号に対しても動作が可能になる。また、大がかりな計算能力は必要とせず、水平ディザにより、画像が低品質とるのを防ぐことも望ましい。
【0012】
したがって、本発明の目的は、規格が厳密でない広範囲のビデオ信号源からのビデオ信号に対しても同期情報を検出でき、その際に大がかりな計算能力を必要とせず、また、検出した同期信号により表示した画像が低品質になることがない同期情報検出装置及びデジタル蓄積オシロスコープの提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の同期情報検出装置は、ビデオ信号内の同期情報を検出する装置であって;ビデオ信号の連続したフレームの各々における所定位置を検出するトリガ回路40と;このトリガ回路に結合され、連続したフレームにおける所定位置の間の時間を求めるタイマー42と;このタイマーで求めた時間を各フレーム内の水平ラインの数で除算して、水平ライン時間を求める計算回路50とを具えている。
【0014】
また、本発明のデジタル蓄積オシロスコープは、ビデオ信号の連続したフレームの各々における所定位置を検出するトリガ回路40を含み、ビデオ信号内の同期情報を検出する検出手段と;トリガ回路に結合され、連続したフレームにおける所定位置の間の時間を求めるタイマー42と;このタイマーで求めた時間を各フレーム内の水平ラインの数で除算して、水平ライン時間を求める計算回路50とを具えている。
【0015】
本発明の原理によれば、ビデオ信号から同期情報を検出する装置は、ビデオ信号から連続フレームの各々における指定位置を検出するトリガ回路と、このトリガ回路に結合され、連続フレームにおける所定位置の間の時間を検出するタイマーとを含んでいる。タイマーに応答する計算回路は、水平ライン時間を求める。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して、本発明の好適実施例を説明する。図1は、本発明によるデジタル蓄積オシロスコープのブロック図である。この図1は、本発明の動作を理解するのに必要なオシロスコープの要素のみを示している。当業者には、オシロスコープの他の要素や、これら他の要素が図示の要素とどのように相互接続されるかが理解できよう。
【0017】
図1において、ビデオ信号の信号源5の出力端は、オシロスコープ・プローブ(入力端として作用する)7を介してサンプラー(サンプリング手段)10のデータ入力端に結合される。例えば、ビデオ信号源は、ビデオ・カメラ又はビデオ信号発生器でもよい。サンプラー10の出力端は、取り込みメモリ20の入力端に結合する。取り込みメモリ20の出力端は、ラスタライザー(ラスタ化手段)30のデータ入力端に結合する。なお、ラスタライザーとは、各時点の振幅を表すサンプル・データを、ラスタ表示器に表示するのに適するラスタ表示器用データに変換する回路である。ラスタライザー30の出力端は、表示器15の入力端に結合する。オシロスコープ・プローブ7は、トリガ回路40の入力端にも結合する。トリガ回路の第1出力端を計算回路50の入力端に結合し、トリガ回路40の第2出力端をサンプラー10の制御入力端に結合する。計算回路50の出力端をラスタライザー20の制御入力端に結合する。サンプラー10、取り込みメモリ20、ラスタライザー30、表示器15の組み合わせは、オシロスコープ内に構成される。
【0018】
ビデオ信号源5からのビデオ信号は、画像のグレー・スケール情報を表すルミナンス成分と、画像のカラー情報を表すクロミナンス成分と、ラスタの上の位置(垂直同期)及びラスタの各水平ラインの初め(水平同期)を示す情報を含んだ同期成分(同期情報)とを有する複合ビデオ信号である。図2は、図1に示すオシロスコープの動作を理解する上で有用な波形図である。図2は、NTSCビデオ信号の1つのライン100を示しており、このビデオ信号が表す画像は、カラー・バーの既知の画像である。図2aは、ビデオ信号発生器5(図1)から受けたオシロスコープ・プローブ7の複合ビデオ信号の波形図である。図2aにおいて、水平同期パルス102の後に、バック・ポーチ106上にカラー・バースト104が続く。このバック・ポーチ106の後には、一連のカラー・バー108〜122、即ち、白108、黄色110、シアン112、緑114、マゼンタ116、赤118、青120及び黒122を夫々表すカラー・バーが続く。白及び黒のカラー・バー108、122を除いて、これらカラー・バーは、各色の対応するルミナンス値に重なるバーの色に対応する位相及び振幅を有するカラー副搬送波(垂直ハッチングで示す)を含んでいる。これらカラー・バーの後にフロント・ポーチ124が続く。このフロント・ポーチ124の後に次のライン(図示せず)用の水平同期信号が続く。
【0019】
本発明のオシロスコープは、サンプリング期間(サンプリング・レートの1サイクル期間)中に、受信した信号のピーク値を表すサンプルを取り込める。この回路が動作すると、オシロスコープは、「ピーク検出」モードで動作する。この「ピーク検出」モードにおいて、各サンプリング時点において、このサンプリング期間中にわたる被観測信号の最小値及び最大値を検出する。すなわち、多ビットの2個のサンプルを既知の方法で各サンプリング期間中に発生する。図示の実施例において、オシロスコープは、「ピーク検出」モードにて動作するように構成されている。
【0020】
再び図1を参照する。動作において、(詳細に後述するように)信号取り込みがトリガされると、サンプラー10は、所定のサンプリング・レートでビデオ信号100をサンプリングする。図示の実施例において、サンプラー10は、800ナノ秒毎にビデオ信号を表すサンプルを発生する。しかし、他のサンプリング・レートを用いてもよいが、このサンプリング・レートは、オシロスコープのユーザが選択可能である。この点については、後述する。図示の実施例において、サンプルは、各時点でそのサンプルが表すビデオ信号の値を示す値の多ビット・デジタル・サンプルである。図示の実施例において、これら多ビット・デジタル・サンプルは、夫々9ビットである。任意のビット数のサンプルを用いてもよいが、少なくとも8ビットのサンプルが好ましい。
【0021】
NTSCビデオ信号の場合、カラー副搬送波周波数は、約3.58MHzであり、その周期は、約280ナノ秒である。800ナノ秒周期に、カラー副搬送波の完全な周期が略3個だけ入る。よって、「ピーク検出」モードで動作するオシロスコープが、かかる信号を処理するとき、そのサンプリング期間中の最大値がカラー副搬送波のこれらサイクルの最大値を示し、そのサンプリング期間中の最小値がカラー副搬送波のこれらサイクルの最小値を示す。カラー副搬送波の最大変位及び最小変位を適切に取り込むために、使用するサンプリング周期は、取り込まれるビデオ信号のカラー副搬送波の周期よりも長くなければならない(例えば、NTSCビデオ信号の場合、約280ナノ秒よりも長くなければならない)。
【0022】
サンプリング期間中の総ての最大値の組み合わせが、ビデオ信号の包絡線の上側周囲を形成し、サンプリング期間中の総ての最小値の組み合わせが、この包絡線の下側周囲を形成する。図2aの「ピーク検出」でサンプリングされたビデオ信号を図2bに示す。クロミナンス成分が存在する位置では、カラー副搬送波信号(即ち、カラー・バースト104及びカラー・バー110〜120)の存在により示したように、上側周囲130を示すサンプルは、下側周囲132を表すサンプルと比較して別個のサンプルを有する。他の総ての位置において、上側周囲及び下側周囲を示すサンプルは、同じ値となる。
【0023】
複合ビデオ信号において、総ての水平ライン時間間隔(インターバル)は、画像データを含んでいない。いくつかの水平ラインは、垂直同期インターバル内にあり、いくつかの水平ラインは、オーバースキャン内にあるが、画像情報以外の情報を含んでもよい。NTSCビデオ信号において、画像データは、各フレームのフィールド1のライン21で開始する。トリガ回路40は、ビデオ信号をモニタし、フレームのフィールド1内のライン21が検出されたときに、トリガ回路40は、サンプラー10用の制御信号を発生し、ビデオ信号を表すサンプルの発生を開始する。取り込みメモリ20内に蓄積され、水平ラインを表すサンプルの各セットは、画像データを含む水平ラインの部分、即ち、図2のカラー・バー108〜122と、画像でない情報を含む水平ラインの部分、即ち、フロント・ポーチ124、水平同期信号102及びバック・ポーチ106との両方を含んでいる。
【0024】
ラスタ内の画像データを含む最終ラインをサンプリングするまで、最大値サンプル及び最小値サンプルが、この方法により、サンプラー10により発生され、取り込みメモリ20に蓄積される。これが完了すると、取り込みメモリ20は、画像のフレーム用の画像データを含んだビデオ信号の一部を表す最小値及び最大値を蓄積した状態になる。
【0025】
一般的には、ラスタライザー30は、取り込みメモリ20からのサンプルを抽出し、そのデータを表すラスタ信号を発生する。そして、このラスタ信号は、表示器15上に表示される。通常動作では、この方法で表示された画像は、一般にトレースと呼ばれるラインであり、オシロスコープ・プローブ7で受信した信号の波形を表す。オシロスコープが通常ピーク検出モードで動作する際、表示された画像は、受信信号の包絡線を表す白い帯である。
【0026】
しかし、本発明によれば、ラスタライザー30は、表示器15上のビデオ信号が表す画像を発生する輝度値を有する表示ピクセルのラスタを発生する。ピクセルに対するラスタを発生するには、ラスタライザー30は、表示ラスタの各ピクセルを、表示ピクセルと同じ空間位置となる取り込みメモリ20内のビデオ・サンプルと関連させるか、表示ピクセル位置の空間的周辺内の複数のビデオ・サンプルと関連させる。関連した単一のビデオ・サンプル又は複数のビデオ・サンプルに関連した値から、各表示ピクセルを発生する。ラスタライザー30は、後述の如く、ハードウェアにより実現してもよいし、取り込みメモリ20からのビデオ・サンプルを分析するプログラムを実行するマイクロプロセッサにより実現してもよい。
【0027】
表示ピクセルをビデオ・サンプルと関連させるためには、ラスタライザー30は、取り込みメモリ20内の各ビデオ・サンプルの空間的位置を決定しなければならない。これを行うためには、ラスタライザー30は、先ず、取り込みメモリ20内に蓄積された各水平ラインに対する水平同期信号の位置を決定しなければならない。この情報から、ラスタライザー30は、総ての蓄積されたサンプルの水平ライン(垂直位置)と、このライン内の水平位置との両方、即ち、空間的位置を決定できる。トリガ回路40及び計算回路50の組み合わせは、ラスタライザー30への水平同期信号の位置を決める。
【0028】
上述の如く、トリガ回路40は、画像データを含んだ最初のライン(例えば、ライン21)を検出すると、サンプラー10用の制御信号を発生する。この制御信号により、サンプラー10は、ビデオ信号のサンプリングを開始する。タイマー42は、これら制御信号の各々の間の時間を測定する。この結果の時間は、ビデオ信号の実際のフレーム時間である。サンプラー10に制御信号を供給できるトリガ回路40と、かかる制御信号間の時間を測定できるタイマー42とは、単一の集積回路で一緒に実現できる。例えば、テクトロニクス・インコーポレイテッドが製造しているADG365型トリガ集積回路は、これら機能の両方を提供でき、本発明に使用することができる。タイマー42がトリガ回路40内に含まれている点を図1に示しているが、これは、単に、図示の実施例において、タイマー42をトリガ回路としての集積回路と同じ集積回路に組み立てたことを示しているに過ぎない。タイマー42を独立に組み立て、トリガ回路40が発生する制御信号に応答するようにしてもよいことが当業者には理解できよう。
【0029】
計算回路50は、取り込みメモリ20に蓄積された水平ライン用の水平同期信号を見つけるのに必要な情報を計算する。既知のビデオ・フォーマットのビデオ・フレーム内の水平ラインの数は、固定されており、既知である。連続した水平同期信号の間の時間、即ち、水平ライン時間は、ビデオ・フレーム内の水平ラインの総数でビデオ・フレーム時間(タイマー42からの値)を除算した値として計算できる。例えば、NTSCビデオ信号において、ビデオ・フレームには525個の水平ラインがある。よって、水平ライン時間は、ビデオ・フレーム時間を525で除算した値である。この方法において、フレームに対する平均水平ライン期間を計算し、これを用いて、取り込みメモリ20内のビデオ・サンプルにおける水平ラインの開始を見つける。
【0030】
計算回路50は、除算回路としてハードウェアで実現してもよい。なお、この除算回路は、ビデオ・フレーム時間を表すデータを受けるように結合された被除数入力端と、ビデオ・フレーム内の水平ラインの数を表す信号を受けるように結合された除数入力端と、ラスタライザー30に結合されて、水平ライン時間を表す信号を発生する商(除算結果)出力端とを具えている。代わりに、計算回路50をマイクロプロセッサとして実現してもよい。このマイクロプロセッサは、制御プログラムを実行して、既知の方法により、フレーム内の水平ラインの数でビデオ・フレーム時間を除算する。このマイクロプロセッサは、計算回路50の機能を実行すると共に、オシロスコープの他の機能を実行してもよい。
【0031】
一般的な実施方法は、上述のADG365型トリガ集積回路に存在し、図1にて点線で示すカウンタ44を更に用いてもよい。このカウンタ44を既知の方法で構成して、ビデオ信号のフレームにて検出された水平同期信号を検出して、その数を計数してもよい。よって、ビデオ・フレーム内で計数された水平同期信号の数も、計算回路50に供給する。計算回路50は、上述の如く、タイマー42からのビデオ・フレーム時間を、カウンタ44からの水平パルスの数で除算して、水平ライン時間を求める。この構成により、オシロスコープは、NTSC、PAL、SECAMなどの任意のビデオ・フォーマットにて伝送された画像を表示できる。タイマー42と同様に、カウンタ44がトリガ回路40内に含まれているように図1で示しているが、これは、単に、図示の実施例において、カウンタ44がトリガ回路40と同じ集積回路上に作られていることを示すためである。カウンタ44は、トリガ回路40と独立して構成し、トリガ回路40からの信号に応答するように構成できることが当業者には理解できよう。
【0032】
既知の方法で、取り込みメモリ20内のビデオ・サンプルの開始付近のサンプル値を分析して、第1水平同期信号(例えば、ライン21)に対応するビデオ・サンプルの取り込みメモリ20における位置を探し、第1水平同期パルスを検出してもよい。第1水平同期パルスの位置の後で、サンプル1の水平ライン時間の位置を(計算回路50が計算したように)計算して、第2水平同期信号の位置を求める。第1水平同期パルスの位置の後で、サンプル2の水平ライン時間の位置を計算して、第3水平同期信号の位置を求める。以下、同様である。各水平同期信号の位置から、上述の如く、表示画像内の表示ピクセル位置に対応するビデオ・サンプルの空間的位置を求める。水平同期信号の位置を求めるこの方法は、例えば、フレームにおける平均水平ライン期間を用いて、ラインからラインへの1ピクセルの水平ディザを最小にする。さらに、垂直エッジは、フレーム毎の真っ直ぐな垂直線として表示される。
【0033】
上述の如く、表示ピクセルに関連したビデオ・サンプル用の取り込みメモリ20内に蓄積された最大値及び最小値から、各表示ラスタ・ピクセルの値を計算する。ルミナンス成分の表示用ピクセルは、最大値及び最小値の間の中間の値に設定される。この動作は、非線形ロウパス・フィルタの動作であり、図1において、ロウパス・フィルタ(LPF)32として示す。このロウパス・フィルタ32は、取り込みメモリ20からの関連したビデオ・サンプルにおける最大値を受けるように結合された第1入力端と、最小値を受けるように結合された第2入力端とを有する。
【0034】
ロウパス・フィルタ32は、加算器により実現できる。この加算器は、最大サンプル値を受けるように結合された加算入力端と、最小値サンプルを受信するように結合された被加算入力端とを有する。加算出力端は、2分の1回路(既知の方法により、加算器からの出力を左に1ビットだけシフトすることにより実現する)に結合される。この代わりに、ロウパス・フィルタ32は、制御プログラムに応答して、加算及び除算動作を実行するマイクロプロセッサによって実現してもよい。上述の如く、マイクロプロセッサは、ロウパス・フィルタ32の機能を果たせるし、オシロスコープにおける他の動作も実行できる。
【0035】
再び、図2bを参照する。カラー副搬送波が存在する(104、110〜120)領域に対して、上述の方法で、ロウパス・フィルタ32が発生したピクセル値は、点線の波形134として示される。これらピクセル値134は、最大値130及び最小値132の中間に位置する。これは、実質的に、ビデオ信号100のルミナンス成分の値である。
【0036】
上述の如く、オシロスコープによるビデオ・モニタは、大幅に回路を追加することなく、コストを増加させることなく、比較的ロウエンドのオシロスコープにより実現できる。ビデオ信号のタイミングが、ビデオ標準に正確でなくても、また、時間に伴って変化しても、受信したビデオ信号に比較的正確に対応するグレー・スケール画像を再生できる。
【0037】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、ビデオ信号の所定位置、例えば、各フレームのライン21を検出し、あるフレームの所定位置と、次のフレームの所定位置との間の時間をタイマーで測定し、この測定結果を、既知のフレームのライン数で除算することにより、水平ライン時間を求めることができる。よって、総てのラインをその都度検出する必要がないので、構成が安価且つ簡単となり、大がかりな計算機能も不要となる。しかし、求めた水平ライン時間は、全体として安定しており、必要な精度を達成できる。よって、規格が厳密でない広範囲のビデオ信号源からのビデオ信号に対しても、同期情報を検出でき、その際に、大がかりな計算能力を必要としない。また、求めた同期情報に基づいて画像を表示しても、その品質が低くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオシロスコープの好適実施例のブロック図である。
【図2】図1に示すオシロスコープの動作を理解するのに有用な波形図である。
【符号の説明】
5 ビデオ信号源
7 オシロスコープ・プローブ
10 サンプラー
15 表示器
20 取り込みメモリ
30 ラスタライザー
32 ロウパス・フィルタ
40 トリガ回路
42 タイマー
44 カウンタ
50 計算回路
Claims (2)
- ビデオ信号内の同期情報を検出する装置であって、
上記ビデオ信号の連続したフレームの各々における所定位置を検出するトリガ回路と、
該トリガ回路に結合され、上記連続したフレームにおける上記所定位置の間の時間を求めるタイマーと、
該タイマーで求めた上記時間を各フレーム内の水平ラインの数で除算して、水平ライン時間を求める計算回路と
を具えた同期情報検出装置。 - ビデオ信号の連続したフレームの各々における所定位置を検出するトリガ回路を含み、上記ビデオ信号内の同期情報を検出する検出手段と、
上記トリガ回路に結合され、上記連続したフレームにおける上記所定位置の間の時間を求めるタイマーと、
該タイマーで求めた上記時間を各フレーム内の水平ラインの数で除算して、水平ライン時間を求める計算回路と
を具えたデジタル蓄積オシロスコープ。
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