JP3661410B2 - 圧電振動子ユニットおよび発振器 - Google Patents

圧電振動子ユニットおよび発振器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体とキャップとを用いた電子部品用容器、この電子部品用容器を用いた電子部品、圧電振動子ユニット並びに発振器に関するものである。さらに詳しくは、電子部品用容器における容器本体とキャップとの封止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電振動子ユニットでは、図10に断面を示すように、平板状の水晶片などの表面および裏面に所定の電極パターン(図示せず。)が形成された圧電振動子60が容器10(電子部品用容器)内に密封された状態で収納される。容器10は、たとえば、各々所定形状に成形された複数枚のセラミック板が積層された容器本体20と、この容器本体20の側枠30の開口側端面31に低融点ガラス50によって接合されたキャップ12とから構成されている。容器本体20において、たとえば下から2層目および3層目のセラミック板は、側枠30として、圧電振動子60を平伏状態に収納するための振動片収納室22を区画形成している。振動片収納室22の内部において、最下層あるいは2層目のセラミック板には、圧電振動子60の基部61が導電性接着剤13により固定されるマウント部40が形成されている。マウント部40に形成されている電極パターン45は、容器10の外周の角部分などを経て容器裏面の面実装用の電極端子71に電気的接続している。
【0003】
このような構造は、基本的には、図11に示す発振器2でも同様である。発振器2でも、容器10は、複数枚のセラミック板が積層された容器本体20と、この容器本体20の側枠30の開口側端面31に低融点ガラス50によって接合されたキャップ12とから構成されている。この容器10においても、たとえば下から2層目および3層目のセラミック板は、側枠30として、圧電振動子60を平伏状態に収納するための振動片収納室22を区画形成している。振動片収納室22の内部において、最下層あるいは2層目のセラミック板には、圧電振動子60の基部61が導電性接着剤13により固定されるマウント部40が形成されている。マウント部40に形成されている電極パターン45は、容器10の外周の角部分などを経て容器裏面の面実装用の電極端子71に電気的接続している。ここで、発振器2の場合には、圧電振動子60を駆動するための駆動用IC3も容器10内に収納される。なお、マウント部40から離れた位置にある電極端子71をマウント部40に形成されている電極パターン45に電気的接続する場合には、容器底部に形成された配線パターン、中間に積層されたセラミック板の表面に形成された配線パターン、セラミック板に形成されたスルーホールに埋められた導電材料などが用いられる。
【0004】
このような圧電振動子ユニット1および発振器2に用いる容器10において、容器本体20とキャップ12とを低融点ガラス50によって接合するには、図12(A)に示すように、たとえば、キャップ12の下面のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる位置に低融点ガラス層51をスクリーン印刷で塗布しておく。そして、容器本体20に圧電振動子60を実装した後、キャップ12を被せ、しかる後に容器本体20に向けて錘などでキャップ12に圧力をかけた状態で加熱する。その結果、低融点ガラス層51が溶融するので、それを冷却、再硬化させれば、図12(B)に示すように、キャップ12と容器本体20の側枠30の開口側端面31とが低融点ガラス50で接合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年のHDD、モバイルコンピュータ、ICカード等の小型情報機器や、携帯電話、自動車電話、ページングシステムなどの移動体通信機器における小型・薄型化要求に伴って、このような機器に搭載される圧電振動子ユニット1や発振器2、SAWデバイスなどの圧電デバイスをはじめとする各種の電子部品に対しては、小型化の要求が強い。このような要求に対応するには、容器本体20を構成する側枠30を肉薄化することによる容器10の小型化、あるいは圧電振動子60と容器本体20の内周面との隙間を狭めることによる容器10の小型化が考えられる。
【0006】
しかしながら、容器本体20を構成する側枠30を肉薄化すると、容器本体20に被せたキャップ12を容器本体20に向けて加圧しながら低融点ガラス層51を加熱、溶融した際に、図12(B)に示すように、低融点ガラス50がキャップ12と側枠30の開口側端面31との間から容器10の外にはみ出して外観不良になりやすいという問題点がある。また、容器10の外にはみ出した低融点ガラス50が組み立て装置(図示せず。)に触れて付着するおそれがあり、このような付着が起こると、低融点ガラス50を組み立て装置から無理に引き離した際に低融点ガラス50にクラックが入り、気密不良となるおそれがある。それ故、組み立て装置には、このような付着を避けるような対策を施す必要がある。
【0007】
また、溶融した低融点ガラス50がキャップ12と側枠30の開口側端面31との間から容器10の内側にもはみ出しやすい構造であるので、圧電振動子60と容器本体20の内周面との隙間を狭めると、溶融した低融点ガラス50が圧電振動子60に付着して発振不良を引き起こすおそれがある。また、溶融した低融点ガラス50が容器10内で露出する面積が広いので、溶融した低融点ガラス50から容器10内で発生した大量のガス(異物)が圧電振動子60に付着しやすい。このようなガス(異物)の圧電振動子60への付着は、周波数特性などといった電気的特性の低下を引き起こすので、好ましくない。
【0008】
さらにまた、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間で低融点ガラス50が溶融しているときにキャップ12にかかっている圧力がばらつくと、そのまま容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間に介在する低融点ガラス50の量が変動し、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間隔が変動する。その結果、圧電振動子ユニット1や発振器2の厚さ寸法にばらつきが発生するという問題点がある。しかも、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間でかなりの厚さで低融点ガラス50が溶融していると、容器10内で導電性接着剤や圧電振動子の電極などから発生したガスが、溶融している低融点ガラス50を外部に押し出して気密不良を引き起こすという問題点がある。
【0009】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、上記の問題点を解消することにあり、容器本体とキャップとの間からの低融点ガラスのはみ出しや気密不良を発生させることなく、小型化を達成することのできる電子部品容器、この電子部品容器を用いた電子部品、圧電振動子ユニット並びに発振器を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、容器本体と、該容器本体に対して外周側で接合されて当該容器本体を封止するキャップとを有する電子部品用容器内に圧電振動子を収容した圧電振動子ユニットにおいて、前記容器本体の開口端面と前記キャップとが重なる封止部分には、容器内周側に形成された内周側高耐熱層と、該内周側高耐熱層より所定寸法だけ容器外周側に形成された外周側高耐熱層と、該外周側高耐熱層と前記内周側高耐熱層との間に相当する位置に形成された低融点ガラス層とを備え、前記容器本体の前記開口端面は、平坦面であり、前記キャップは、平板状であり、前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層はいずれも高融点ガラス層であり、前記低融点ガラス層が溶融して前記開口端面と前記内周側高耐熱層の先端面との間および前記開口端面と前記外周側高耐熱層の先端面との間に回り込んだ前記低融点ガラスによって前記容器本体と前記キャップとが封止されていることにより、前記圧電振動子を収納した前記電子部品用容器内が気密状態にあることを特徴とする。
【0011】
本願明細書における高耐熱性層とは、前記の低融点ガラスを溶融させて封止を行う際の温度では軟化、溶融しない程度の耐熱性を有する材料からなる層のことをいう。また、本願明細書では、低融点ガラス層と低融点ガラスという用語を使用しているが、低融点ガラス層とは封止工程前にキャップあるいは容器本体側において内周側高耐熱層と外周側高耐熱層との間に形成された低融点ガラスの層のことを意味し、低融点ガラスとは封止工程において低融点ガラス層から溶融して容器本体とキャップとの間に回り込んだ部分のことを意味する。また、本願明細書における高融点ガラスとは、前記の低融点ガラスを溶融させて封止を行う際の温度では軟化、溶融しない程度の高耐熱性を有するガラス材料のことをいう。
【0012】
本発明では、低融点ガラスを溶融させて容器本体をキャップで封止する際に、この封止部分には低融点ガラス層の外周側に外周側高耐熱層が形成されているので、圧電振動子ユニットや発振器などの電子部品の小型化を図るために容器本体あるいはキャップの側枠を肉薄にしても、低融点ガラス層から溶け出した低融点ガラスが容器の外にはみ出すことがない。従って、容器の外周面への低融点ガラスのはみ出しに起因する外観不良が発生しない。また、低融点ガラスが容器の外にはみ出すことがないので、低融点ガラスが組み立て装置に付着するおそれがない。それ故、低融点ガラスの付着を避けるような対策を組み立て装置に施す必要がない。
【0013】
また、低融点ガラス層の内周側には内周側高耐熱層が形成されているので、容器本体の側枠を肉薄化しても、溶融した低融点ガラスがキャップと容器本体との間から容器の内側にはみ出すこともない。従って、容器内の素子と容器内周面との隙間を狭めても、溶融した低融点ガラスが素子に付着することがない。しかも、溶融した低融点ガラスが容器内に露出する面積が著しく狭いので、溶融した低融点ガラスから発生したガス(異物)が容器内に侵入する量が極めて少量である。それ故、このようなガス(異物)が容器内の素子に付着することの影響を無視できる。
【0014】
さらにまた、容器本体とキャップとの間に介在する低融点ガラスが薄いので、容器本体とキャップとの間で低融点ガラスが溶融しているときにキャップにかかっている圧力がばらついても、容器本体とキャップとの間隔が変動することはない。それ故、設計どおりの厚さ寸法に容器を組み立てることができる。しかも、容器本体とキャップとの間に介在する低融点ガラスが薄いので、容器内でガスが発生しても、このようなガス圧で、溶融している低融点ガラスが外部に押し出されることがない。それ故、低融点ガラスの容器外への押し出しに起因する気密不良も発生しない。
【0015】
本発明において、前記内周側高耐熱層、前記外周側高耐熱層および前記低融点ガラス層のすべてが前記容器本体の側、または前記キャップの側に形成されていてもよい。
【0016】
このように、前記内周側高耐熱層、前記外周側高耐熱層および前記低融点ガラス層がすべて前記容器本体の側、または前記キャップの側に形成されている場合には、たとえば、前記内周側高耐熱層の先端面、前記外周側高耐熱層の先端面および前記低融点ガラス層の先端面が略同一の高さ位置にある構成とすることができる。
【0017】
また、前記内周側高耐熱層、前記外周側高耐熱層および前記低融点ガラス層がすべて前記容器本体の側、または前記キャップの側に形成されている場合には、前記低融点ガラス層の先端面が前記内周側高耐熱層の先端面および前記外周側高耐熱層の先端面よりも突出した位置にある構成とすることが好ましい。このように構成すると、容器本体にキャップを被せた後、容器本体に向けてキャップに圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層から十分な量の低融点ガラスが溶け出してキャップと容器本体との間に確実に回り込むことになる。また、キャップと容器本体との間に十分な量の低融点ガラスを確保するといっても、低融点ガラス層は両側が高耐熱層で挟まれているので、低融点ガラス層から溶け出した低融点ガラスが容器内あるいは容器外にはみ出すことがないので、本発明の作用、効果が損なわれることはない。
【0018】
本発明において、前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層は、前記低融点ガラス層の下層に形成された底部高耐熱層で連結し、前記低融点ガラス層は、前記内周側高耐熱層と前記外周側高耐熱層との間において前記底部高耐熱層によって底上げされた構造になっていてもよい。
【0019】
本発明において、前記低融点ガラス層は、前記容器本体および前記キャップのうちの一方の側に形成され、他方の側において、前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層は、前記低融点ガラス層が入り込む隙間を隔てて形成されている構成であってもよい。
【0020】
この場合に、前記低融点ガラス層の高さ寸法は、前記内周側高耐熱層と前記外周側高耐熱層との間の隙間の深さ寸法と等しくてもよいが、前記内周側高耐熱層と前記外周側高耐熱層との間の隙間の深さ寸法よりも大きくすれば、容器本体にキャップを被せた後、容器本体に向けてキャップに圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層から十分な量の低融点ガラスが溶け出してキャップと容器本体との間に確実に回り込むことになる。このようにして十分な量の低融点ガラスを確保するといっても、容器本体にキャップを被せた状態において、低融点ガラス層は両側が高耐熱層で挟まれることになるので、低融点ガラス層から溶け出した低融点ガラスが容器内あるいは容器外にはみ出すことがないなど、本発明の作用、効果が損なわれることはない。
【0025】
本発明では、前記低融点ガラス層が溶融して回り込んだ低融点ガラスにより前記容器本体と前記キャップとが封止されていることによって、素子を収納した電子部品用容器内が気密状態にある。ここで、前記電子部品用容器内に素子として圧電振動子および該圧電振動子を駆動するための駆動用ICを収納すれば発振器を構成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。ここで、本発明は、圧電振動子ユニットあるいは発振器などの各種電子部品用に用いることができるが、以下の説明では、図10を参照して説明した圧電振動子ユニットに適用した例を説明する。なお、以下に説明するいずれの形態においても、圧電振動子ユニットの基本的な構成は、図10を参照して説明したものと共通するので、以下の説明では、対応する部分には同一の符号を付すとともに、要部のみについて説明および図示を行うこととする。
【0027】
[実施の形態1]
図1(A)は、本形態の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、図1(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【0028】
図1(A)において、本形態の圧電振動子ユニット1に用いた容器10は、所定形状に成形された複数枚のセラミック板が積層された容器本体20と、この容器本体20の側枠30(外周側)の開口側端面31に低融点ガラスによって接合されるセラミック製のキャップ12とから構成されている。容器本体20において、たとえば下から2層目および3層目のセラミック板は、側枠30として、圧電振動子60を平伏状態に収納するための振動片収納室22を区画形成している。この振動片収納室22には圧電振動子60を実装するためのマウント部40が形成されている。
【0029】
本形態において、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる部分(封止部分)には、容器内周側から容器外周側に向かって、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51、および高融点ガラスからなる外周側高耐熱層59がこの順に積層されており、外周側高耐熱層59と内周側高耐熱層58との間に低融点ガラス層51が挟まれた構造になっている。ここで、内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59はいずれも同一の高さ寸法をもってキャップ12に形成されているため、内周側高耐熱層58の先端面580、外周側高耐熱層59の先端面590および低融点ガラス層51の先端面510はいずれも、キャップ12の下面部からみたときに略同一の高さ位置にある。
【0030】
このように構成した容器本体20およびキャップ12を用いて圧電振動子ユニットを製造する際には、まず、平板状の水晶片などの表面および裏面に所定の電極パターンを形成した圧電振動子60を容器本体20内のマウント部40を利用して実装した後、容器本体20にキャップ12を被せる。
【0031】
次に、容器本体20に向けてキャップ12に圧力を加えた状態で電気炉内で約300℃〜約400℃の温度に加熱する。この際でも、高耐熱層58、59を構成する高融点ガラスは溶融することはない。その結果、図1(B)に示すように、低融点ガラス層51が溶融して溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30とキャップ12との間に回り込む。すなわち、本形態では、キャップ12の下面部には低融点ガラス層51の両側に内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59が形成されているので、溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12の内周側高耐熱層58の先端面580との間、および容器本体20の側枠30の開口側端面31と外周側高耐熱層59の先端面590との間に回り込む。
【0032】
次に、この状態を所定の時間、保持した後、冷却すると、溶融していた低融点ガラス50が再硬化するので、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12とは低融点ガラス50により接合される。
【0033】
その結果、圧電振動子ユニット1では、圧電振動子60を収納した容器10の内部が気密状態とされる。
【0034】
このような封止工程を行う際、本形態の容器10では、低融点ガラス層51の外周側に外周側高耐熱層59が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るために容器本体20の側枠30などを肉薄にしても、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがない。従って、容器10の外周面への低融点ガラス50のはみ出しに起因する外観不良が発生しない。また、低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがないので、低融点ガラス50が組み立て装置(図示せず。)に付着するおそれがない。従って、低融点ガラス50によって付着した圧電振動子ユニット1を組み立て装置から剥がす際に低融点ガラス50にクラックが入って気密不良になるという不具合が発生せず、かつ、低融点ガラス50の付着を避けるような対策を組み立て装置に施す必要がない。
【0035】
また、低融点ガラス層51の内周側には内周側高耐熱層58が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るために容器本体20の側枠30などを肉薄化しても、溶融した低融点ガラス50がキャップ12と側枠30の開口側端面31との間から容器10の内側にはみ出すこともない。従って、圧電振動子60と容器10の内周面との隙間を狭めても、溶融した低融点ガラス50が圧電振動子60に付着することがないので、低融点ガラス50の圧電振動子60への付着に起因する発振不良が発生しない。しかも、溶融した低融点ガラス50が容器10内に露出する面積が著しく狭いので、溶融した低融点ガラス50から発生したガス(異物)が容器10内に侵入する量が極めて少量である。それ故、このようなガス(異物)が容器10内の圧電振動子60に付着することの影響を無視できる。
【0036】
さらにまた、溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12内周側高耐熱層58の先端面580との間、および容器本体20の側枠30の開口側端面31と外周側高耐熱層59の先端面590との間に回り込むことになるので、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間に介在する低融点ガラス50の厚さが薄い。従って、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間で低融点ガラス50が溶融しているときにキャップ12にかかっている圧力がばらついても、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間隔が変動することはない。それ故、圧電振動子ユニット1の厚さ寸法にばらつきが発生せず、設計どおりの厚さ寸法の圧電振動子ユニット1を製造することができる。しかも、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間に介在する低融点ガラス50が薄いので、容器10内で導電性接着剤や圧電振動子60の電極などからガスが発生しても、このようなガス圧で、溶融している低融点ガラス50が外部に押し出れることがない。それ故、低融点ガラス50の容器10外への押し出しに起因する気密不良も発生しない。
【0037】
このような構成の容器10は、図2を参照して以下に説明する方法で製造することができる。図2は、本形態の容器の製造方法のうち、キャップ12に対する内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59の形成方法を示す工程断面図である。
【0038】
本形態では、まず、図2(A)に示すように、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる領域に、スクリーン印刷などの方法により、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を所定の隙間をあけて印刷する。そして、約1000℃位の温度で焼成を行い、スクリーン印刷した後の内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59から有機溶剤などを除去する。
【0039】
次に、図2(B)に示すように、キャップ12の下面部のうち、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59との間の隙間に相当する領域に、鉛などの配合によって溶融温度を下げた低融点ガラス層51を印刷する。そして、約300℃〜約400℃位の温度で熱処理を行い、スクリーン印刷した後の低融点ガラス層51から有機溶剤などを除去する。このときの低融点ガラス層51の印刷厚は、内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を形成する際の印刷厚と略等しい。従って、内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59はいずれも同一の高さ寸法をもってキャップ12に形成されているため、内周側高耐熱層58の先端面580、外周側高耐熱層59の先端面590および低融点ガラス層51の先端面510はいずれも、キャップ12からみれば略同一の高さ位置にある。
【0040】
このようなスクリーン印刷を利用して内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59を形成する方法であれば、これらの層をかなり高い寸法精度で形成できるので、圧電振動子ユニット1(容器10)の厚さ寸法の精度が高いという利点がある。
【0041】
[実施の形態2]
図3(A)は、本形態の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、図3(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【0042】
図3(A)において、本形態の圧電振動子ユニット1に用いた容器10も、実施の形態1と同様、所定形状に成形された複数枚のセラミック板が積層された容器本体20と、この容器本体20の側枠30(外周側)の開口側端面31に低融点ガラスによって接合されるセラミック製のキャップ12とから構成されている。容器本体20において、側枠30は圧電振動子60を平伏状態に収納するための振動片収納室22を区画形成している。この振動片収納室22には圧電振動子60を実装するためのマウント部40が形成されている。
【0043】
本形態において、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる部分(封止部分)には、容器内周側から容器外周側に向かって、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51、および高融点ガラスからなる外周側高耐熱層59がこの順に積層されており、外周側高耐熱層59と内周側高耐熱層58との間に低融点ガラス層51が挟まれた構造になっている。
【0044】
ここで、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59とは、低融点ガラス層51の下層側で底部高耐熱層57によって連結し、この底部高耐熱層57によって、低融点ガラス層51は底上げされた構造になっている。従って、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59の高さ寸法に比較して、低融点ガラス層51の高さ寸法の方が小さいが、低融点ガラス層51の先端面510は、内周側高耐熱層58の先端面580、および外周側高耐熱層59の先端面590から2μm〜10μm程度突出した位置にある。
【0045】
このように構成した容器本体20およびキャップ12を用いて圧電振動子ユニットを製造する際には、まず、圧電振動子60を容器本体20内のマウント部40を利用して実装した後、容器本体20にキャップ12を被せる。
【0046】
次に、容器本体20に向けてキャップ12に圧力を加えた状態で電気炉内で約300℃〜約400℃の温度に加熱する。この際でも、高耐熱層57、58、59を構成する高融点ガラスは溶融することはない。その結果、図3(B)に示すように、低融点ガラス層51が溶融して溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間において、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12の内周側高耐熱層58の先端面580との間、および容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12の外周側高耐熱層59の先端面590との間に回り込む。
【0047】
次に、この状態を所定の時間、保持した後、冷却すると、溶融していた低融点ガラス50が再硬化するので、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12とは低融点ガラス50により接合される。
【0048】
このような封止工程を行う際、本形態の容器10でも、低融点ガラス層51の外周側に外周側高耐熱層59が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るために容器本体20の側枠30などを肉薄にしても、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがない。また、低融点ガラス層51の内周側に内周側高耐熱層58が形成されているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内にはみ出すことがない。それ故、低融点ガラス50の容器10外へのはみ出しに起因する外観不良が発生せず、かつ、容器10内にはみ出した低融点ガラス50の圧電振動子60への付着に起因する発振不良が発生しないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0049】
また、低融点ガラス層51の先端面510が内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590よりも突出した位置にあるので、容器本体20にキャップ12を被せた後、容器本体20に向けてキャップ12に圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層51から十分な量の低融点ガラス50が溶け出してキャップ12と容器本体20の側枠30の開口側端面31との間に確実に回り込むことになる。また、キャップ12と容器本体20の側枠30の開口側端面31との間に回り込む低融点ガラス50として十分な量を確保するといっても、低融点ガラス層51は両側が内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59で挟まれているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内あるいは容器10外にはみ出すことがないなど、本形態の作用、効果が損なわれることはない。
【0050】
このような構成の容器10は、図4を参照して以下に説明する方法で製造することができる。図4は、本形態の容器10の製造方法のうち、キャップ12に対する内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59の形成方法を示す工程断面図である。
【0051】
本形態では、まず、図4(A)に示すように、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる領域に、スクリーン印刷などの方法により、第1の高融点ガラス層501を形成する。そして、約1000℃位の温度で焼成を行い、スクリーン印刷した後の第1の高融点ガラス層501から有機溶剤などを除去する。
【0052】
次に、図4(B)に示すように、第1の高融点ガラス層501の上層のうち、内周側および外周側に所定の隙間をあけて第2の高融点ガラス層502を形成する。そして、約1000℃位の温度で焼成を行い、スクリーン印刷した後の第2の高融点ガラス層502から有機溶剤などを除去する。その結果、第1および第2の高融点ガラス層501、502によって、図3(A)、(B)を参照して説明した内周側高耐熱層58、外周側高耐熱層59および底部側高耐熱層57が形成される。
【0053】
次に、図4(C)に示すように、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59との間の隙間に相当する領域に下層側低融点ガラス層511を印刷する。そして、約300℃〜約400℃位の温度で熱処理を行い、スクリーン印刷した後の下層側低融点ガラス層511から有機溶剤などを除去する。このときの下層側低融点ガラス層511の印刷厚は、第2の高融点ガラス層502(図4(B)参照。)を形成する際の印刷厚と略等しい。
【0054】
次に、図4(D)に示すように、下層側低融点ガラス層511の上層に上層側低融点ガラス層512をスクリーン印刷した後、約300℃〜約400℃位の温度で熱処理を行い、スクリーン印刷した後の上層側低融点ガラス層512から有機溶剤などを除去する。その結果、下層側低融点ガラス層511および上層側低融点ガラス層512からなる低融点ガラス層51を形成され、この低融点ガラス層51の先端面510は、内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590から上層側低融点ガラス層512の高さ寸法だけ、たとえば2μm〜10μm程度突出した構造になる。
【0055】
このようなスクリーン印刷を利用して内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59を形成する方法であれば、これらの層をかなり高い寸法精度で形成できるので、圧電振動子ユニット1(容器10)の厚さ寸法の精度が高いという利点がある。
【0056】
[実施の形態3]
図5(A)は、本形態の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、図5(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【0057】
図5(A)において、本形態の圧電振動子ユニット1に用いた容器10も、実施の形態2と同様、所定形状に成形された複数枚のセラミック板が積層された容器本体20と、この容器本体20の側枠30(外周側)の開口側端面31に低融点ガラスによって接合されるセラミック製のキャップ12とから構成されている。また、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる部分(封止部分)には、容器内周側から容器外周側に向かって、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51、および高融点ガラスからなる外周側高耐熱層59がこの順に積層されており、外周側高耐熱層59と内周側高耐熱層58との間に低融点ガラス層51が挟まれた構造になっている。
【0058】
本形態では、低融点ガラス層51の高さ寸法は、内周側高耐熱層58の高さ寸法や外周側高耐熱層59の高さ寸法よりも大きいので、低融点ガラス層51は、実施の形態2のように底部高耐熱層によって底上げされていなくても、低融点ガラス層51の先端面510は、内周側高耐熱層58の先端面580、および外周側高耐熱層59の先端面590から2μm〜10μm程度突出している。
【0059】
このように構成した容器本体20およびキャップ12に用いて圧電振動子ユニットを製造する際にも、まず、圧電振動子60を容器本体20内のマウント部40を利用して実装した後、容器本体20にキャップ12を被せる。
【0060】
次に、容器本体20に向けてキャップ12に圧力を加えた状態で電気炉内で約300℃〜約400℃の温度に加熱する。この際でも、高耐熱層58、59を構成する高融点ガラスは溶融することはない。その結果、図5(B)に示すように、低融点ガラス層51が溶融して溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12との間において、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12内周側高耐熱層58の先端面との間、および容器本体20の側枠30の開口側端面31と外周側高耐熱層59の先端面との間に回り込む。
【0061】
次に、この状態を所定の時間、保持した後、冷却すると、溶融していた低融点ガラス50が再硬化するので、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12とは低融点ガラス50により接合される。
【0062】
このような封止工程を行う際、本形態の容器10でも、低融点ガラス層51の外周側に外周側高耐熱層59が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るために容器本体20の側枠30などを肉薄にしても、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがない。また、低融点ガラス層51の内周側に内周側高耐熱層58が形成されているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内にはみ出すことがない。それ故、低融点ガラス50の容器10外へのはみ出しに起因する外観不良が発生せず、かつ、容器10内にはみ出した低融点ガラス50の圧電振動子60への付着に起因する発振不良が発生しないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0063】
また、低融点ガラス層51の先端面510が内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590よりも突出した位置にあるので、容器本体20にキャップ12を被せた後、容器本体20に向けてキャップ12に圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層51から十分な量の低融点ガラス50が溶け出してキャップ12と容器本体20の側枠30の開口側端面31との間に確実に回り込むことになる。また、キャップ12と容器本体20の側枠30の開口側端面31との間に回り込む低融点ガラス50として十分な量を確保するといっても、低融点ガラス層51は両側が内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59で挟まれているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内あるいは容器10外にはみ出すことがないなど、本形態の作用、効果が損なわれることはない。
【0064】
このような構成の容器10は、図6を参照して以下に説明する方法で製造することができる。図6は、本形態の容器10の製造方法のうち、キャップ12に対する内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59の形成方法を示す工程断面図である。
【0065】
本形態では、まず、図6(A)に示すように、キャップ12の下面部のうち、容器本体20の側枠30の開口側端面31と重なる領域に、スクリーン印刷などの方法により、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を所定の隙間をあけて印刷した後、実施の形態1と同様な熱処理を行う。
【0066】
次に、図6(B)に示すように、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59との間の隙間に相当する領域に下層側低融点ガラス層511を印刷した後、実施の形態1と同様な熱処理を行う。このときの下層側低融点ガラス層511の印刷厚は、内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を形成する際の印刷厚と略等しい。
【0067】
次に、図6(C)に示すように、下層側低融点ガラス層511の上層に上層側低融点ガラス層512をスクリーン印刷した後、実施の形態1と同様な熱処理を行い、しかる後に下層側低融点ガラス層511および上層側低融点ガラス層512からなる低融点ガラス層51を形成する。その結果、低融点ガラス層51の先端面510は、内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590から上層側低融点ガラス層512の高さ寸法だけ、たとえば2μm〜10μm程度突出した構造となる。
【0068】
このようなスクリーン印刷を利用して内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59を形成する方法であれば、これらの層をかなり高い寸法精度で形成できるので、圧電振動子ユニット1(容器10)の厚さ寸法の精度が高いという利点がある。
【0069】
[実施の形態4]
図7(A)は、本形態の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、図7(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【0070】
図7(A)において、本形態の圧電振動子ユニット1に用いた容器10も、容器本体20と、この容器本体20の外周側に低融点ガラスによって接合されるセラミック製のキャップ12とから構成されている。
【0071】
本形態において、容器本体20は一枚のセラミック板からなる平板であるが、圧電振動子60を実装するためのマウント部40が形成されている。これに対して、キャップ12は、複数枚のセラミック板からなる積層体であり、側枠120を備えている。
【0072】
このように構成したキャップ12において、側枠120の開口側端面121(封止部分)には、容器内周側から容器外周側に向かって、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51、および高融点ガラスからなる外周側高耐熱層59がこの順に積層されており、外周側高耐熱層59と内周側高耐熱層58との間に低融点ガラス層51が挟まれた構造になっている。ここで、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59とは、低融点ガラス層51の下層側で底部高耐熱層57によって連結し、この底部高耐熱層57によって、低融点ガラス層51は底上げされた構造になっている。従って、内周側高耐熱層58と外周側高耐熱層59の高さ寸法と、低融点ガラス層51の高さ寸法とは略等しいが、低融点ガラス層51の先端面510は、内周側高耐熱層58の先端面580、および外周側高耐熱層59の先端面590から2μm〜10μm程度突出した位置にある。
【0073】
このように構成した容器本体20およびキャップ12を用いて圧電振動子ユニットを製造する際にも、まず、圧電振動子60を容器本体20内のマウント部40を利用して実装した後、容器本体20にキャップ12を被せる。
【0074】
次に、容器本体20に向けてキャップ12に圧力を加えた状態で電気炉内で約300℃〜約400℃の温度に加熱する。この際でも、高耐熱層57、58、59を構成する高融点ガラスは溶融することはない。その結果、図7(B)に示すように、低融点ガラス層51が溶融して溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20とキャップ12の側枠120の開口側端面121との間において、容器本体20とキャップ12の内周側高耐熱層58の先端面580との間、および容器本体20とキャップ12の外周側高耐熱層59の先端面590との間に回り込む。
【0075】
次に、この状態を所定の時間、保持した後、冷却すると、溶融していた低融点ガラス50が再硬化するので、容器本体20とキャップ12とは低融点ガラス50により接合される。
【0076】
このような封止工程を行う際、本形態の容器10でも、低融点ガラス層51の外周側に外周側高耐熱層59が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るためにキャップ12の側枠120などを肉薄にしても、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがない。また、低融点ガラス層51の内周側に内周側高耐熱層58が形成されているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内にはみ出すことがない。それ故、低融点ガラス50の容器10外へのはみ出しに起因する外観不良が発生せず、かつ、容器10内にはみ出した低融点ガラス50の圧電振動子60への付着に起因する発振不良が発生しないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0077】
また、低融点ガラス層51の先端面510が内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590よりも突出した位置にあるので、容器本体20にキャップ12を被せた後、容器本体20に向けてキャップ12に圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層51から十分な量の低融点ガラス50が溶け出してキャップ12の側枠120と容器本体20との間に確実に回り込むことになる。また、キャップ12の側枠120と容器本体20との間に回り込む低融点ガラス50として十分な量を確保するといっても、低融点ガラス層51は両側が内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59で挟まれているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内あるいは容器10外にはみ出すことがないなど、本形態の作用、効果が損なわれることはない。
【0078】
このような構成の容器10のキャップ12に対して底部側高耐熱層57、内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59を形成する方法は、図4を参照して説明した方法と同様であるので、説明を省略する。
【0079】
[実施の形態5]
図8(A)は、本形態の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、図8(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【0080】
図8(A)において、本形態の圧電振動子ユニット1に用いた容器10も、容器本体20と、この容器本体20の外周側に低融点ガラスによって接合されるセラミック製のキャップ12とから構成されている。
【0081】
本形態において、容器本体20は、所定形状に成形された複数枚のセラミック板からなる積層体であり、圧電振動子60を実装するためのマウント部40、および側枠30を備えている。キャップ12は、セラミック粉体を1500℃〜1600℃位の焼成温度で加熱成形してなるセラミック成形品であり、側枠120を備えている。
【0082】
このように構成したキャップ12において、側枠120の開口側端面121(封止部分)には、容器内周側から容器外周側に向かって、高融点ガラスからなる内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51、および高融点ガラスからなる外周側高耐熱層59がこの順に形成されているが、本形態において、外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58はいずれも、キャップ12をセラミック粉体(高耐熱材料)から成形する際に同時形成された突起である。すなわち、キャップ12は、側枠120の先端側において、低融点ガラス層51を形成するための凹部を形成するように、所定の隙間を隔てて外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58が突出するセラミック成形体であり、これらの外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58の間に低融点ガラス層51が形成された構造になっている。
【0083】
ここで、低融点ガラス層51の先端面510は内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590よりも2μm〜10μm程度突出した位置にある。
【0084】
このように構成した容器本体20およびキャップ12を用いて圧電振動子ユニットを製造する際にも、まず、圧電振動子60を容器本体20内のマウント部40を利用して実装した後、容器本体20にキャップ12を被せる。
【0085】
次に、容器本体20に向けてキャップ12に圧力を加えた状態で電気炉内で約300℃〜約400℃の温度に加熱する。この際でも、高耐熱層57、58、59を構成する高融点ガラスは溶融することはない。その結果、図8(B)に示すように、低融点ガラス層51が溶融して溶け出した低融点ガラス50は、容器本体20の側枠30の開口側端面31とキャップ12の側枠120の開口側端面121との間において、容器本体20とキャップ12の内周側高耐熱層58の先端面580との間、および容器本体20とキャップ12の外周側高耐熱層59の先端面590との間に回り込む。
【0086】
次に、この状態を所定の時間、保持した後、冷却すると、溶融していた低融点ガラス50が再硬化するので、容器本体20とキャップ12とは低融点ガラス50により接合される。
【0087】
このような封止工程を行う際、本形態の容器10でも、低融点ガラス層51の外周側に外周側高耐熱層59が形成されているので、圧電振動子ユニット1の小型化を図るためにキャップ12の側枠120などを肉薄にしても、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10の外にまではみ出すことがない。また、低融点ガラス層51の内周側に内周側高耐熱層58が形成されているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内にはみ出すことがない。それ故、低融点ガラス50の容器10外へのはみ出しに起因する外観不良が発生せず、かつ、容器10内にはみ出した低融点ガラス50の圧電振動子60への付着に起因する発振不良が発生しないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0088】
また、低融点ガラス層51の先端面510が内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590よりも突出した位置にあるので、容器本体20にキャップ12を被せた後、容器本体20に向けてキャップ12に圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層51から十分な量の低融点ガラス50が溶け出してキャップ12の側枠120の開口側端面121と容器本体20との間に確実に回り込むことになる。また、キャップ12の側枠120の開口側端面121と容器本体20との間に回り込む低融点ガラス50として十分な量を確保するといっても、低融点ガラス層51は両側が内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59で挟まれているので、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内あるいは容器10外にはみ出すことがないなど、本形態の作用、効果が損なわれることはない。
【0089】
しかも、このような構成の容器10のキャップ12は、側枠120の先端側において、低融点ガラス層51を形成するための凹部を形成するように所定の隙間を隔てて外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58が突出する形状にセラミック成形品を形成した後、外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58が形成する凹部を埋め、かつ、外周側高耐熱層59の先端面および内周側高耐熱層58の先端面から突出するように低融点ガラス層51を形成すればよいので、スクリーン印刷で高融点ガラスを塗布して外周側高耐熱層59および内周側高耐熱層58を形成する必要がないという利点がある。
【0090】
[その他の実施の形態]
上記いずれの形態においても、内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590に凹凸が形成することが好ましい。このように構成すると、内周側高耐熱層58の先端面580および外周側高耐熱層59の先端面590は、凹凸によって表面積が拡大される分、低融点ガラス層51から溶融して回り込んできた低融点ガラス50との密着性が高まる。それ故、容器本体20とキャップ12との接着強度が向上するという利点がある。
【0091】
なお、上記いずれの形態においても、キャップ12の側に、内周側高耐熱層58、低融点ガラス層51および外周側高耐熱層59を形成したが、これらのすべてを容器本体20の側に形成してもよい。
【0092】
また、低融点ガラス層51を容器本体20およびキャップ12のうちの一方の側に形成し、他方の側において、内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を低融点ガラス層51が入り込む隙間を隔てて形成してもよい。たとえば、図9に示すように、低融点ガラス層51を容器本体20の側枠30の開口側端面31に形成する一方で、キャップ12に対して内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59を低融点ガラス層51が入り込む隙間を隔てて形成してもよい。この場合に、低融点ガラス層51の高さ寸法h2を内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59の高さ寸法(内周側高耐熱層58および外周側高耐熱層59が形成する隙間の深さ寸法h1)と等しくてもよいが、低融点ガラス層51の高さ寸法h2を内周側高耐熱層59と外周側高耐熱層59との間の隙間の深さ寸法h1よりも2μm〜10μm程度大きくすれば、容器本体20にキャップ12を被せた後、容器本体20に向けてキャップ12に圧力をかけた状態で加熱したときに、低融点ガラス層51から十分な量の低融点ガラス50が溶け出してキャップ12と容器本体20との間に確実に回り込むことになる。このようにして十分な量の低融点ガラス50を確保するといっても、容器本体に20キャップ12を被せたときには低融点ガラス層51が内周側高耐熱層59と外周側高耐熱層59との間の隙間内に入り込むので、低融点ガラス層51は、内周側高耐熱層59と外周側高耐熱層59とに挟まれた状態になる。従って、実施の形態1ないし4で説明したのと同様、低融点ガラス層51から溶け出した低融点ガラス50が容器10内あるいは容器10外にはみ出すことがないなど、本発明の作用、効果が損なわれることはない。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、低融点ガラスを溶融させて容器本体をキャップで封止する際に、この封止部分では低融点ガラス層の内周側および外周側に内周側高耐熱層および外周側高耐熱層が形成されているので、低融点ガラス層から溶け出した低融点ガラスが容器の内側あるいは外側にはみ出すことがない。従って、容器の外周面への低融点ガラスのはみ出しに起因する外観不良、溶融した低融点ガラスあるいは低融点ガラスから発生したガスが素子に付着したことに起因する不具合が発生しない。また、容器本体とキャップとの間に介在する低融点ガラスが薄いので、容器本体とキャップとの間隔が変動することがないので、設計どおりの厚さ寸法に容器を組み立てることができる。しかも、容器本体とキャップとの間に介在する低融点ガラスが薄いので、容器内でガスが発生しても、このようなガス圧であれば、溶融している低融点ガラスが外部に押し出れることがない。それ故、低融点ガラスの容器外への押し出しに起因する気密不良も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の実施の形態1に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図2】図1に示す容器の製造方法のうち、キャップに対する内周側高耐熱層、低融点ガラス層および外周側高耐熱層の形成方法を示す工程断面図である。
【図3】(A)は、本発明の実施の形態2に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図4】図3に示す容器の製造方法のうち、キャップに対する内周側高耐熱層、低融点ガラス層および外周側高耐熱層の形成方法を示す工程断面図である。
【図5】(A)は、本発明の実施の形態3に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図6】図5に示す容器の製造方法のうち、キャップに対する内周側高耐熱層、低融点ガラス層および外周側高耐熱層の形成方法を示す工程断面図である。
【図7】(A)は、本発明の実施の形態4に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図8】(A)は、本発明の実施の形態5に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図9】(A)は、本発明のその他の実施の形態に係る圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【図10】圧電振動子ユニットの断面図である。
【図11】発振器の断面図である。
【図12】(A)は、従来の圧電振動子ユニットに用いた容器における封止前の断面図、(B)は、この容器における封止後の断面図である。
【符号の説明】
1 圧電振動子ユニット
10 容器(電子部品用容器)
12 キャップ
20 容器本体
22 振動片収納室
30 容器本体の側枠
31 容器本体の側枠の開口側端面
40 マウント部
50 低融点ガラス
51 低融点ガラス層
58 内周側高耐熱層
59 外周側高耐熱層
60 圧電振動子
510 低融点ガラス層の先端面
580 内周側高耐熱層の先端面
590 外周側高耐熱層の先端面

Claims (9)

  1. 容器本体と、該容器本体に対して外周側で接合されて当該容器本体を封止するキャップとを有する電子部品用容器内に圧電振動子を収容した圧電振動子ユニットにおいて、
    前記容器本体の開口端面と前記キャップとが重なる封止部分には、容器内周側に形成された内周側高耐熱層と、該内周側高耐熱層より所定寸法だけ容器外周側に形成された外周側高耐熱層と、該外周側高耐熱層と前記内周側高耐熱層との間に相当する位置に形成された低融点ガラス層とを備え、
    前記容器本体の前記開口端面は、平坦面であり、
    前記キャップは、平板状であり、
    前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層はいずれも高融点ガラス層であり、
    前記低融点ガラス層が溶融して前記開口端面と前記内周側高耐熱層の先端面との間および前記開口端面と前記外周側高耐熱層の先端面との間に回り込んだ前記低融点ガラスによって前記容器本体と前記キャップとが封止されていることにより、前記圧電振動子を収納した前記電子部品用容器内が気密状態にあることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  2. 請求項1において、前記内周側高耐熱層、前記外周側高耐熱層および前記低融点ガラス層はいずれも、前記容器本体の側に形成されていることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  3. 請求項1において、前記内周側高耐熱層、前記外周側高耐熱層および前記低融点ガラス層はいずれも、前記キャップの側に形成されていることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  4. 請求項2または3において、前記内周側高耐熱層の先端面、前記外周側高耐熱層の先端面および前記低融点ガラス層の先端面はいずれも、同一の高さ位置にあることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  5. 請求項2または3において、前記低融点ガラス層の先端面は、前記内周側高耐熱層の先端面および前記外周側高耐熱層の先端面よりも突出した位置にあることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  6. 請求項2ないし5のいずれかにおいて、前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層は、前記低融点ガラス層の下層に形成された底部高耐熱層で連結し、
    前記低融点ガラス層は、前記内周側高耐熱層と前記外周側高耐熱層との間において前記底部高耐熱層によって底上げされた構造になっていることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  7. 請求項1において、前記低融点ガラス層は、前記容器本体および前記キャップのうちの一方の側に形成され、他方の側において、前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層は、前記低融点ガラス層が入り込む隙間を隔てて形成されていることを特徴とする圧電振動子ユニット。
  8. 請求項7において、前記低融点ガラス層の高さ寸法は、前記内周側高耐熱層と前記外周側高耐熱層との間の隙間の深さ寸法よりも大きいことを特徴とする圧電振動子ユニット。
  9. 容器本体と、該容器本体に対して外周側で接合されて当該容器本体を封止するキャップとを有する電子部品用容器内に圧電振動子および該圧電振動子を駆動するための駆動用ICを収容した発振器において、
    前記容器本体の開口端面と前記キャップとが重なる封止部分には、容器内周側に形成された内周側高耐熱層と、該内周側高耐熱層より所定寸法だけ容器外周側に形成された外周側高耐熱層と、該外周側高耐熱層と前記内周側高耐熱層との間に相当する位置に形成された低融点ガラス層とを備え、
    前記容器本体の前記開口端面は、平坦面であり、
    前記キャップは、平板状であり、
    前記内周側高耐熱層および前記外周側高耐熱層はいずれも高融点ガラス層であり、
    前記低融点ガラス層が溶融して前記開口端面と前記内周側高耐熱層の先端面との間および前記開口端面と前記外周側高耐熱層の先端面との間に回り込んだ前記低融点ガラスによって前記容器本体と前記キャップとが封止されていることにより、前記圧電振動子および前記駆動用ICを収納した前記電子部品用容器内が気密状態にあることを特徴とする発振器。
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