JP3661150B2 - 排水、換気用等の多孔蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば街路、公園等各種場所に設置される植栽用ブロックやその他植木鉢の水抜き孔に設けられたり、台所の流し、浴室、各種水洗い場、その他排水を必要とする場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔等にも設けることができる排水、換気用等の多孔蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば植栽用ブロックや植木鉢においては、ブロックや鉢内に充填した植栽土や粗骨材等の植栽用充填材の水抜き孔からの流出を防止するために、ブロックや鉢に設けた水抜き孔に対してネットや多数の透孔を有する通水板が配されている。又、台所の流し、浴室、各種水洗い場、その他排水を必要とする場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔に対しても、ゴミ、異物等の排水孔内や通気孔内、換気孔内への流入、侵入を防止するために、多数の長孔や円孔等の透孔を有する通水板或いは通気板が配されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のネットや通水板、通気板は、その開口状態が細かすぎて目詰まりを生じたり、反対に粗すぎて植栽用充填材或いはゴミ、異物等がネットや通水板、通気板を通過したり、透孔が単純な形状で板面における透孔率が低かったり、板材が薄くて変形を生じたりして、濾材としての機能に劣る問題点があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、植栽用ブロックや植木鉢の水抜き孔を始め、各種場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔に対し、高い透孔率を有して排水や通気、換気が速やかに効率よくできるとともに、目詰まりの発生、植栽用充填材或いはゴミ、異物、小動物等の通過を防止し、更に変形が生じ難い濾材として好適な排水、換気用等の多孔蓋を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の排水、換気用等の多孔蓋は、薄手の板材2に多数穿設されて放射状をなす透孔群が略矢印形透孔3と該略矢印形透孔3間に介在せる略雨滴形透孔4とからなり、且つ略雨滴形透孔4の最狭部4aが各略矢印形透孔3の相対する括れ部3b間に夫々配されてなることを特徴とする。又、かかる略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4の間で残存する板部2aの閉塞幅Aが各透孔3,4における最大開口幅a以下となされた構成を採用することができる。
【0005】
かかる本発明の多孔蓋によれば、薄手の板材2に多数穿設されてなる透孔群が、略矢印形透孔3と該略矢印形透孔3間に介在せる略雨滴形透孔4とから形成されて放射状を呈するとともに、略雨滴形透孔4の最狭部4aが各略矢印形透孔3の相対する括れ部3b間に夫々配されてなるために、略矢印形透孔3間で板材2の中心を指向せる略雨滴形透孔4を長大となしてその透孔度合いを極めて大きくなすことができる。又、略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4との間で残存する板部2aの閉塞幅Aが各透孔3,4における最大開口幅a以下となされているため、略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4が板面を占有する面積が更に広くなり、多孔蓋1としての透孔率を著しく増大させて、植栽用ブロックや植木鉢の水抜き孔にあっては、かかる各透孔3,4を介して行われるべき植栽用充填材への通気や植栽用充填材からの排水が支障なく行われるとともに、前記各透孔3,4の最大開口幅aは、かかる多孔蓋1に臨む植栽用充填材の主たる粒度(粒径)より稍小さく設定されるので、多孔蓋1に目詰まりを生じたり、或いは、植栽用充填材が多孔蓋1を通過したりすることがなく、水抜き孔の濾材として好適な使用が行える。
【0006】
又、各種場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔にあっても、前記各透孔3,4を介して排水或いは通気、換気が支障なく行われるとともに、前記各透孔3,4の最大開口幅aは、排水孔或いは通気孔、換気孔の孔内の流通の妨げとなるゴミ、異物、小動物等の大きさより小さく設定されるので、多孔蓋1に目詰まりを生じたり、或いは、ゴミ、異物、小動物等が多孔蓋1を通過したりすることがなく、前記排水孔、通気孔、換気孔の濾材として好適な使用が行える。
【0007】
又、本発明の排水、換気用等の多孔蓋は、板材2が湾曲状又は椀形状をなす構成、或いは、板材2の外周縁に凹部16が断続して設けられた構成を採用することができる。
かかる本発明の多孔蓋によれば、板材2が湾曲状又は椀形状に曲成されてなるために、水抜き孔、排水孔、通気孔、換気孔への多孔蓋1の設置に際し、その凸湾曲面又は凸椀形面を植栽用充填材と臨む側や排水孔、通気孔、換気孔の外方に向けて設置することで、凸曲成されてなる板材2の張力により、植栽用ブロック及び植木鉢の水抜き孔にあっては植栽用充填材と植物の重量、各種場所の排水孔や建物、装置等の通気、換気孔にあっては不測の衝突力等に抵抗せる耐力を有して変形が生じず、又、板材2の外周縁に凹部16を設ければ、前記水抜き孔や排水孔にあって、該水抜き孔や排水孔と底部や床との連設部、即ち、多孔蓋1と底部や床との境目に多数の凹部16による排水機能が付加され、底部上や床上の流水を直接的に孔内へ落下させることができ、更に、前記湾曲状又は椀形状をなす多孔蓋1の外周縁に凹部16を併設すれば凸曲成せる板材2の表面形状により、前記水抜き孔や排水孔にあっては板材2の上面の板部2aに臨む流水が外周縁部に向かって下る勾配に導かれるとともに、その外縁部で多孔蓋1の係止部たる水抜き孔や排水孔の上縁段部から浮上して板材2と前記上縁段部との間に隙間17を有してなる多数の凹部16からスムーズに排水されるという特異性を有し、夫々前記略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4と相まって強固で排水性能が更に高効率な濾材として、前記水抜き孔、排水孔、通気孔、換気孔で好適な使用が行える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の多孔蓋の一実施の形態を示し、1は本実施形態の多孔蓋であって、薄手の円形状板材2に多数穿設されてなる透孔群が、略矢印形透孔3と該略矢印形透孔3間に介在せる略雨滴形透孔4とから形成され、略雨滴形透孔4の最狭部4aが各略矢印形透孔3の相対する括れ部3b間に夫々位置し、且つ各透孔3,4の最狭部3a,4aが板材2の中心を夫々指向した放射状を呈してなるとともに、それらの間に残存する板材2の板部2aの閉塞幅Aが各透孔3,4の最大開口幅a以下となされている。
【0009】
即ち、略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4との組み合わせ及びその配列によって多孔蓋1の透孔率が極めて大きくなされているとともに、各透孔3,4の最大開口幅aが所定幅に設定され、例えば多孔蓋1が植栽用ブロックや植木鉢の水抜き孔に使用される場合には、植栽用充填材の主たる粒度(粒径)より稍小さく設定され、各種場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔に使用される場合には、排水孔或いは通気孔、換気孔の孔内の流通の妨げとなるゴミ、異物、小動物等の大きさより小さく設定されるものである。
【0010】
尚、多孔蓋1をなす板材2の材質は、ステンレス鋼が強度、防食性の面で好ましいが、他の金属や合成樹脂等であってもよい。又、板材2は円形に限定されることなく、例えば図2(イ)及び(ロ)に示すような方形、八角形の他、三角形、多角形、だ円形等適宜形状となされてもよい。
又、略矢印形透孔3と略雨滴形透孔4の数、大きさについても上記条件を満たしておればよく、又、例えば図2(イ)の左半部及び同図(ロ)に示すように、板材2が円形以外の形状で該形状に対応すべく各透孔3,4が放射状に配列され、各透孔3,4における最大開口幅aが一定しない場合には、その内の最小となる最大開口幅a以下に上記閉塞幅Aが設定される。
尚、又、上記各多孔蓋1における最大開口幅aは、略矢印形透孔3若しくは略雨滴形透孔4の外端部における寸法で夫々構成されてなるが、該最大開口幅aをなす透孔部位は、例えて図2(ハ)に示す如き略矢印形透孔3の鏃部をなす膨出部位の寸法であってもよい。
又、上記各多孔蓋1にあっては、板部2aの閉塞幅Aが各透孔3,4の最大開口幅a以下となされることで、その透孔率が著しく大きくなって好ましいが、例えて図2(イ)の右半部に示す如く、略雨滴形透孔4の変形態様によって板部2aの閉塞幅Aが部分的に各透孔3,4の最大開口幅aより大きくなっても、各略雨滴形透孔4の最狭部4aが各略矢印形透孔3の相対する括れ部3b間に、該括れ部3bに近接して夫々配されるために、略矢印形透孔3間で板材2の中心を指向せる略雨滴形透孔4を長大となしてその透孔度合いを極めて大きくなし、多孔蓋1全体としての透孔率の低下を極力少なくすることができる。
さらに、板材2の中央部の円孔5についても、円形以外の他の形状の孔であってもよいし、或いは設けられていなくともよい。
【0011】
次に、本発明の多孔蓋1の使用例について説明する。
例えば図3は、植栽用ブロック6の底部6aから貫設せる水抜き孔7の上縁段部7aに多孔蓋1が係止され、植栽用ブロック6内で多孔蓋1を植栽用充填材、即ち、植栽土8の下位にある粗骨材9に臨ませて使用される場合を示す。
この場合には、多孔蓋1の透孔率が極めて大きいことから、各透孔3,4を介して行われるべき植栽用充填材への通気や植栽用充填材からの排水が効率よく行われるとともに、前記各透孔3,4の最大開口幅aは、多孔蓋1に臨む植栽用充填材、即ち、植栽土8の水捌けを促進する粗骨材9の主たる粒度(粒径)より稍小さく設定されてなるために、各透孔3,4への植栽用充填材の目詰まりや、各透孔3,4からの植栽用充填材の流出漏れを確実に防止することができる。
【0012】
図4(イ)及び(ロ)は、水洗い場等の床10に設けた排水孔11の上段縁部11aに多孔蓋1が係止されて使用される場合を示す。
この場合には、多孔蓋1の透孔率が極めて大きいことから、各透孔3,4を介して排水が効率よく行われるとともに、前記各透孔3,4の最大開口幅aは、排水孔11の孔内に停滞して流通の妨げとなるゴミ、異物等の大きさより小さく設定されてなるために、各透孔3,4へのゴミ、異物等の目詰まりや、各透孔3,4から排水孔11内へのゴミ、異物等の流入を確実に防止することができる。
又、図4(ハ)に示す如く、板材2の中央部の円孔5を利用し、ボルト,ナット等で板材2の下面側に椀形トラップ15を連結すれば、下水を通す排水孔11内からの臭気を遮断する防臭型の多孔蓋1となすこともできる。
【0013】
図5は、建物や装置の壁12に設けた換気孔13に、該換気孔13の屋外や装置外で略半球状の庇をなす外カバー14とともに多孔蓋1が取付けられて使用される場合を示す。
この場合にも、多孔蓋1の透孔率が極めて大きいことから、各透孔3,4を介して換気が効率よく行われるとともに、前記各透孔3,4の最大開口幅aは、換気孔13の孔内の流通の妨げとなったり、建物内、装置内等に侵入してはならないゴミ、異物、小動物等の大きさより小さく設定されてなるために、各透孔3,4の目詰まりや、各透孔3,4から換気孔13内、延いては建物、装置内へのゴミ、異物、小動物等の流入、侵入を確実に防止することができる。
尚、上記外カバー14の形状は一例で、その形状は適宜変更されればよいし、又、該外カバー14は、設けられなくても良い。
【0014】
次に、図6において本発明の多孔蓋の他実施の形態を説明する。
本実施の形態は、前記実施の形態と同一部分及び部材は夫々同一の符号を使用し、その説明はこれを援用する。
本実施の形態における多孔蓋1は、図6(イ)乃至(ハ)に示す如く、前記板材2が略皿形に凸湾曲成形されるとともに、その外縁を略山形に欠設して形成した凹部16が外周縁にわたって断続して設けられてなる。
【0015】
而して、本実施の形態の多孔蓋1の使用例について説明すると、例えば図6(ニ)乃至(ヘ)に示す如く、植栽用ブロック6の底部6aから貫設せる水抜き孔7の上縁段部7a、又は、水洗い場等の床10に設けた排水孔11の上縁段部11aに、その凸湾曲側を上向けて多孔蓋1の外周縁が係止される。
この場合、前記実施の形態に係る多孔蓋が奏する作用、効果に加えて、凸湾曲せる板材2の張力により、植栽用ブロック6の水抜き孔7にあっては植栽用充填材と植物の重量、床10の排水孔11にあっては不測の衝突力等に抵抗せる耐力を有して多孔蓋1の変形を防止し、又、凸湾曲せる板材2の表面形状及び外周縁にある多数の凹部16により、前記水抜き孔7や排水孔11において板材2の上面の板部2aに臨む流水を外周縁部に向かって下る勾配で導くとともに、その縁部で上縁段部7a,11a面から浮上して板材2と前記上縁段部7a,11aとの間に隙間17を有してなる凹部16から抵抗なく水抜き孔7、排水孔11へ排出するという作用を付加でき、上記水抜き孔7、排水孔11で更に好適な使用が可能となる。
尚、本実施の形態の多孔蓋1の使用として、水抜き孔7及び排水孔11を例示したが、当該多孔蓋1を建物や装置等の壁に設けた通気孔、換気孔等に使用してもよいことは無論である。又、本実施の形態の多孔蓋1における凸湾曲度合いや凹部16の欠設形状、数等も自由に設計変更可能である。
【0016】
又、図7において板材2の曲成形態が異なる多孔蓋1を例示すると、図7(イ)の右半部に示す多孔蓋1は、板材2が断面略台形の椀形に、又、同左半部に示す多孔蓋1は、板材2が断面略釣鐘形の椀形に形成されてなり、夫々植栽用ブロック6の底部6aに貫設せる水抜き孔7の上縁段部7aにその凸曲成側を上向けて多孔蓋1の外周縁が係止されてなる。
この場合、板材2が椀形に曲成されることで、その表面積が飛躍的に増大し、これに比例して略矢印形透孔3及び略雨滴形透孔4による透孔率も一挙に増大するとともに、その凹面側に形成される水抜き孔7と連通する大なる内腔が前記各透孔3,4による排水及び通気を助成して一層高効率な排水及び通気が可能となる。更に、夫々底部6aから椀形を呈して植栽用充填材側に大きく突出し、その板材2が植栽土8と広い面積で接し、且つ大なる内腔を有してなるために、図3(イ)に示す如き粗骨材9を用いずとも植栽用ブロック6内で植栽土8に直接臨んで植栽土8からの排水及び植栽土8への通気ができ、植栽に際する使用が経済的に行える。
尚、上記多孔蓋1は、上縁段部7aと全周にわたって相接してなるが、かかる多孔蓋1の外周縁部に凹部16を適宜欠設して、前記相接部の排水及び通気性を向上せしめることも可能である。
【0017】
又、図7(ロ)は、上記各椀形の多孔蓋1を水洗い場等の床10に設けた排水孔11に使用した例を示し、かかる多孔蓋1は、板材2の外周縁が外方に向け曲折された係止片2bを有し、該係止片2bが排水孔11の上縁段部11aに係止され、その凸曲成側を下向けて排水孔11内へ吊下されてなる。而して、必要に応じて前出の平板状をなす他の多孔蓋1の外周縁が前記係止片2b上に係止されて椀形の凹面側の内腔を閉塞してなる。
この場合、略矢印形透孔3及び略雨滴形透孔4を介して排水が効率よく行われることは素より、各多孔蓋1が二重の濾材をなして排水孔11内へのゴミ、異物等の流入を確実に防止することができ、又、排水孔11内にある椀形の多孔蓋1の凹面側をゴミ、異物等の集積箇所となして衛生的な使用が行える。
【0018】
又、図8において前出の平板状をなす板材2の外周形態が異なる多孔蓋1を例示すると、図8(イ)に示す多孔蓋1は、円形をなす板材2の外縁を略釣鐘状に欠設して形成した凹部16が外周縁にわたって断続して設けられてなり、当該多孔蓋1の使用例は、図8(イ)及び(ロ)に示す如く、植栽用ブロックの底部6a(又は床10)に設けた水抜き孔7(又は排水孔11)の上縁段部7a(又は11a)に多孔蓋1の外周縁が係止されるとともに、凹部16の最凹陥部が上縁段部7a(又は11a)の内縁より内側に位置して開口状の通孔18を形成してなる。更に又、同図(イ)及び(ロ)の左半部における水抜き孔7(又は排水孔11)の上縁には、係止突起7b(又は11b)が底部6a(又は床10)から一体的、且つ断続的に突設され凹部16と凹凸嵌合して多孔蓋1の回動を阻止してなる。
次に、図8(ハ)に示す多孔蓋1は、八角形をなす板材2の外縁を略釣鐘状(同図右半部)又は略台形状(同図左半部)に欠設して形成した凹部16が外周縁にわたって断続して設けられてなり、当該多孔蓋1の使用例は、図8(ハ)及び(ニ)に示す如く、多孔蓋1の断続せる外周縁が、該外周縁に相応すべく断続されて形成された水抜き孔7(又は排水孔11)の上縁段部7a(又は11a)に係止されるとともに、前記上縁段部7a(又は11a)間、即ち、多孔蓋1の凹部16下が縦溝7c(又は11c)状に開口されて通孔18を形成してなる。尚、上記縦溝7c(又は11c)は、同図(ハ)及び(ニ)の右半部においては水抜き孔7(又は排水孔11)の全長にわたり設けられ、又、同左半部においてはそれの中途部まで設けられている。
これらの場合、板材2の外周縁に凹部16を欠設し、且つ該凹部16下で水抜き孔7(又は排水孔11)との間に通孔18を形成することで、水抜き孔7(又は排水孔11)と底部6a(又は床10)との連設部、即ち、多孔蓋1と底部6a(又は床10)との境目に前記凹部16と通孔18による排水機能が付加され、底部6a(又は床10)上の流水を直接的に水抜き孔7(又は排水孔11)内へ落下せしめることができ、上記略矢印形透孔3及び略雨滴形透孔4と相まって更にスムーズな排水を可能となす。
【0019】
尚、又、本発明に係る各多孔蓋1は、上記使用例に限定されることなく、各種植木鉢の水抜き孔、各種の排水を必要とする場所の排水孔、建物、装置等の通気孔、換気孔等適宜場所に適宜手段、方法で設けられればよい。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の排水、換気用等の多孔蓋は、薄手の板材に多数穿設されてなる透孔群が、略矢印形透孔と該略矢印形透孔間に介在せる略雨滴形透孔とから形成されて放射状を呈するとともに、略雨滴形透孔の最狭部が各略矢印形透孔の相対する括れ部間に夫々配されてなるために、略矢印形透孔間で板材の中心を指向せる略雨滴形透孔を長大となしてその透孔度合いを極めて大きくなすことができる。
又、略矢印形透孔と略雨滴形透孔との間に残存する板部の閉塞幅が各透孔における最大開口幅以下となされているために、略矢印形透孔と略雨滴形透孔が板面を占有する面積が更に広くなり、多孔蓋としての透孔率を著しく増大させて、植栽用ブロックや植木鉢の水抜き孔にあっては、かかる各透孔を介して行われるべき植栽用充填材への通気や植栽用充填材からの排水が支障なく行われるとともに、前記各透孔の最大開口幅は、かかる多孔蓋に臨む植栽用充填材の主たる粒度(粒径)より稍小さく設定されるので、多孔蓋に目詰まりを生じたり、或いは、植栽用充填材が多孔蓋を通過したりすることがなく、水抜き孔の濾材として好適な使用が行える。
【0021】
又、各種場所の排水孔や、建物、装置等の通気孔、換気孔にあっても、前記各透孔を介して排水或いは通気、換気が速やかに効率よくできるとともに、前記各透孔の最大開口幅は、排水孔或いは通気孔、換気孔の孔内の流通の妨げとなるゴミ、異物、小動物等の大きさより小さく設定されるので、多孔蓋に目詰まりを生じたり、或いは、ゴミ、異物、小動物等が多孔蓋を通過したりすることがなく、前記排水孔、通気孔、換気孔の濾材としても好適な使用が行える。
【0022】
又、本発明の排水、換気用等の多孔蓋は、板材が湾曲状又は椀形状に曲成されてなるために、水抜き孔、排水孔、通気孔、換気孔への多孔蓋の設置に際し、その凸湾曲面又は凸椀形面を植栽用充填材と臨む側や排水孔、通気孔、換気孔の外方に向けて設置することで、凸曲成されてなる板材の張力により、植栽用ブロック及び植木鉢の水抜き孔にあっては植栽用充填材と植物の重量、各種場所の排水孔や建物、装置等の通気、換気孔にあっては不測の衝突力等に抵抗せる耐力を有して変形が生じず、又、板材の外周縁に凹部を設ければ、前記水抜き孔や排水孔にあって、該水抜き孔や排水孔と底部や床との連設部、即ち、多孔蓋と底部や床との境目に多数の凹部による排水機能が付加され、底部上や床上の流水を直接的に孔内へ落下させることができ、更に、前記湾曲状又は椀形状をなす多孔蓋の外周縁に凹部を併設すれば凸曲成せる板材の表面形状により、前記水抜き孔や排水孔にあっては板材の上面の板部に臨む流水が外周縁部に向かって下る勾配に導かれるとともに、その外縁部で多孔蓋の係止部たる水抜き孔や排水孔の上縁段部から浮上して板材と前記上縁段部との間に隙間を有してなる多数の凹部からスムーズに排水されるという特異性を有し、夫々前記略矢印形透孔と略雨滴形透孔と相まって強固で排水性能が更に高効率な濾材として、前記水抜き孔、排水孔、通気孔、換気孔で好適な使用が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多孔蓋の一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のB−B断面図、(ハ)は(イ)のC−C断面図。
【図2】(イ)乃至(ハ)は、本発明の多孔蓋の他実施形態を示す正面図。
【図3】本発明の多孔蓋の使用例を示し、(イ)は植栽用ブロックの全体断面図、(ロ)は要部拡大平面図、(ハ)は(ロ)のD−D断面図。
【図4】本発明の多孔蓋の他の使用例を示し、(イ)は要部平面図、(ロ)は(イ)のE−E断面図、(ハ)は更に他の使用例を示す断面図。
【図5】本発明の多孔蓋の他の使用例を示し、(イ)は要部正面図、(ロ)は(イ)のF−F断面図。
【図6】本発明の多孔蓋の他実施の形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)は(イ)のG−G断面図、(ニ)は使用例を示す要部平面図、(ホ)は(ニ)のH−H断面図、(ヘ)は(ホ)のJ部拡大図。
【図7】(イ)及び(ロ)は、本発明の多孔蓋の更に他実施の形態の使用例を示す要部端面図。
【図8】本発明の多孔蓋の更に他実施の形態の使用例を示し、(イ)は要部平面図、(ロ)は(イ)のK−K断面図、(ハ)は要部平面図、(ニ)は(ハ)のL−L断面図。
【符号の説明】
1 多孔蓋
2 板材
2a 板部
2b 係止片
3 略矢印形透孔
3a,4a 最狭部
3b 括れ部
4 略雨滴形透孔
5 円孔
6 植栽用ブロック
7 水抜き孔
7a,11a 上縁段部
7b,11b 係止突起
7c,11c 縦溝
10 床
11 排水孔
12 壁
13 換気孔
16 凹部
17 隙間
18 通孔
A 閉塞幅
a 最大開口幅

Claims (4)

  1. 薄手の板材(2)に多数穿設されて放射状をなす透孔群が略矢印形透孔(3)と該略矢印形透孔(3)間に介在せる略雨滴形透孔(4)とからなり、且つ略雨滴形透孔(4)の最狭部(4a)が各略矢印形透孔(3)の相対する括れ部(3b)間に夫々配されてなることを特徴とする排水、換気用等の多孔蓋。
  2. 略矢印形透孔(3)と略雨滴形透孔(4)の間で残存する板部(2a)の閉塞幅(A)が、各透孔(3),(4)における最大開口幅(a)以下となされた請求項1記載の排水、換気用等の多孔蓋。
  3. 板材(2)が湾曲状又は椀形状をなす請求項1又は請求項2記載の排水、換気用等の多孔蓋。
  4. 板材(2)の外周縁に凹部(16)が断続して設けられた請求項1又は2又は3記載の排水、換気用等の多孔蓋。
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