JP3661132B2 - 貯湯槽装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、ホテルやその他大規模事業所において、加熱開始後に所定温度の湯を早急に供給できるようにしながら、湯の使用量が多くなった時もその使用量に対応した量の湯を常時安定して供給できる貯湯槽装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の貯湯槽装置は、例えば、図3に示す構造のものが一般的である。
【0003】
すなわち、従来の貯湯槽装置H1は、貯湯槽11と、この貯湯槽11内の下部に設置した加熱部12aを有する加熱装置12と、貯湯槽11内における加熱装置12の上方の適位置に配した温度センサー14とからなり、貯湯槽11は、下部側方から貯湯槽11内に給水し、上部より湯を外部に出湯すべく形成したものであり、貯湯槽11内の大部分の水である加熱部上方の水を加熱して、前記温度センサーによってその水温を感知して適宜制御し、所定温度の大量の湯を貯湯して出湯する方式のものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述のような貯湯槽装置H1は、貯湯槽11内の下部に加熱装置12の加熱部12aが配してあるので、所定温度の大量の湯を貯湯する方式であるがため、加熱部12aの容量は多いものの、貯湯分を使い切ってしまうと追炊きが遅く、一時的に多量の湯が出湯される場合、所定給湯温度以下の湯が出湯されてしまうという事態がしばしば起っていた。
【0005】
又、この貯湯槽装置H1は、加熱された水は比重が軽くなるので上方に移動しようとするため、加熱装置12の加熱部12aの下方に位置する水は加熱されることがなく、その部分が、いわゆるデッドゾーンとして存在することになってしまう問題点もあった。
【0006】
そこで、この発明は、上述した問題点等に鑑み、ホテルやその他大規模の事業所のように湯の使用量が多い場合であっても、加熱開始後に熱湯を早急に供給できるようにしながら、湯の使用量が多くなってもその使用量に対応した量の出湯すべき許容温度範囲の湯を常時供給でき、しかも、前述したデッドゾーンをなくす貯湯槽装置の提供を課題として創出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
しかして、請求項1にあっては、縦型の貯湯槽1と、この貯湯槽1に設置した加熱装置2と、貯湯槽1内の前記加熱装置2直上の湯を貯湯槽1内底部に送給すべく配管されて流動させる流動装置3と、この流動装置3を適宜制御する制御装置とからなり、前記貯湯槽1は、下部に設けた水供給管1aから貯湯槽1内に水を供給し、上部に設けた出湯管1bから湯を外部に出湯できるよう形成し、前記加熱装置2は、加熱部2aを貯湯槽1内の略中間部、或いは中間部より上方に設置して、貯湯槽1内の加熱部2a上方の水又は湯を制御加熱できるよう形成し、前記流動装置3は、貯湯槽1内の加熱部2が設置されている高さの位置に吸込口3bを設け、貯湯槽1の外部にポンプ3aを付設し、貯湯槽1内底部に送給口を設け、ポンプ3aにより、加熱部2直上の湯を吸込口3bから吸込んで、貯湯槽1内底部に送給できるように配管して形成し、前記制御装置は、貯湯槽1上部の湯の温度、及びこの湯の温度と貯湯槽1下部の湯との温度差を感知して、貯湯槽1内の加熱部2直上の湯の貯湯槽1内底部への送給を適宜制御できるよう形成することにより、上述した課題を解決するものである。
【0008】
又、請求項2にあっては、貯湯槽1内を加熱装置2の加熱部2aの位置を境にして上方を加熱ゾーンT、下方を貯湯ゾーンWとし、加熱ゾーンTに第1温度センサー4aを配し、加熱ゾーンTとなる流動装置3の吸込口3b近傍に第2温度センサー4bを配し、貯湯ゾーンWに第3温度センサー4cを配し、加熱ゾーンTの第1温度センサー4aと第2温度センサー4bにより、その位置の湯が出湯すべき許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、加熱装置2による加熱を停止させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、加熱装置2による加熱を開始させるべく制御加熱させ、流動装置3を制御する制御装置は、第2温度センサー4bにより、その位置の湯が、貯湯ゾーンWに送給されても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となったのを感知したときには、流動装置3のポンプ3aを作動させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、そのポンプ3aの作動を停止させ、しかも、第3温度センサー4cが前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、流動装置3のポンプ3aの作動を優先的に停止できるように形成することにより、上述した課題を解決するものである。
【0009】
【作用】
この発明に係る貯湯槽装置は、貯湯槽と、この貯湯槽に設置した加熱装置と、貯湯槽内の前記加熱装置直上の湯を貯湯槽内底部に送給すべく配管されて流動させる流動装置と、この流動装置を適宜制御する制御装置とからなるから、加熱装置によって加熱された湯は、流動装置によって貯湯槽内底部に送給するので、完全に循環させられるから、加熱されないデッドゾーンの発生は全くなくなる。
【0010】
そして、貯湯槽は、下部に設けた水供給管から貯湯槽内に水を供給し、上部に設けた出湯管から湯を外部に出湯できるよう形成してあるから、加熱装置によって加熱された湯は上方に向って移動することとなり、その上方に移動した加熱されている湯をそのまま直接出湯できるため、加熱開始後に熱湯は早急に供給される。
【0011】
又、加熱装置は、加熱部を貯湯槽内の略中間部、或いは中間部より上方に設置して、貯湯槽内の加熱部上方の水又は湯を制御加熱できるよう形成し、前記流動装置は、貯湯槽内の加熱部が設置されている高さの位置に吸込口を設け、貯湯槽の外部にポンプを付設し、貯湯槽内底部に送給口を設け、ポンプにより、加熱部直上の湯を吸込口から吸込んで、貯湯槽内底部に送給できるように配管して形成し、前記制御装置は、貯湯槽上部の湯の温度、及びこの湯の温度と貯湯槽下部の湯との温度差を感知して、貯湯槽内の加熱部直上の湯の貯湯槽内底部への送給を適宜制御できるよう形成したことにより、所定温度の熱湯を直接貯湯槽の上部から早急に供給でき、加熱装置の加熱部の上の湯がその所定温度の範囲となった状態で加熱部の直上の湯を貯湯槽の底部へ向ってポンプにより送給することで、加熱部の下方の水も暖めることとなり、最終的には貯湯槽内の湯全体が所定温度の熱湯となる。
【0012】
特に、貯湯槽内を加熱装置の加熱部の位置を境にして上方を加熱ゾーン、下方を貯湯ゾーンとし、加熱ゾーンに第1温度センサーを配し、加熱ゾーンとなる流動装置の吸込口近傍に第2温度センサーを配し、貯湯ゾーンに第3温度センサーを配し、加熱ゾーンの第1温度センサーと第2温度センサーにより、その位置の湯が出湯すべき許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、加熱装置による加熱を停止させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、加熱装置による加熱を開始させるべく制御加熱させ、流動装置を制御する制御装置は、第2温度センサーにより、その位置の湯が、貯湯ゾーンWに送給されても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となったのを感知したときには、流動装置のポンプを作動させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、そのポンプの作動を停止させ、しかも、第3温度センサーが前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、流動装置のポンプの作動を優先的に停止できるように形成してあるから、まず、加熱ゾーンの湯を加熱装置によって出湯すべき許容温度範囲内とすべく加熱し、その温度範囲まで湯温が上昇すると、その加熱ゾーンの第1温度センサーでその温度を感知する。
【0013】
そして、流動装置の吸込口近傍の第2温度センサー部分で感知した温度が、前記出湯すべき許容温度範囲のうち、加熱ゾーンの湯を貯湯ゾーンに送給しても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となった時に、前記流動装置を作動させて加熱ゾーンの湯を貯湯槽内底部に送給し、貯湯ゾーンの水に湯が混合されて水温が上昇して湯となってゆく。
【0014】
そこで、貯湯ゾーンの湯が前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを貯湯ゾーンの第3温度センサーが感知したとき、流動装置のポンプの作動を停止させるようにする。
【0015】
それにより、加熱されないデッドゾーンの発生は全くなくなり、湯の使用量が多くても常に安定して出湯許容温度範囲の湯が供給されるようになる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明すると次の通りである。
【0017】
図に示す符号1は縦型の貯湯槽であり、下部の水供給管1aから貯湯槽1内に水を供給し、上部の出湯管1bから湯を外部に出湯できるよう形成してあり、水供給管1aからの給水は、前記出湯によって減った分の水を自動的に供給されるよう形成されている。
【0018】
又、この貯湯槽1には加熱装置2が設置されている。この加熱装置2は、例えば、蒸気を通過させることで加熱する大容量の加熱部2aを有していて、その加熱部2aは、貯湯槽1内の略中間部、或いは中間部よりも若干上方の高さの位置に設置してある。そして、その加熱部2aを境にして、貯湯槽1の上方を加熱ゾーンTとし、下方を貯湯ゾーンWとする。
【0019】
更に、貯湯槽1には、貯湯槽1内の水或いは湯を循環させるべく流動装置3が設置されている。
【0020】
この流動装置3は、貯湯槽1内の加熱部2aの設置されている高さの位置に吸込口3bを設け、貯湯槽1の外部にポンプ3aを付設し、貯湯槽1内底部に送給口を設け、ポンプ3aにより、加熱部2直上の湯を吸込口3bから吸込んで、送給口から貯湯槽1内底部に送給できるように配管して形成されている。
【0021】
このように形成した貯湯槽1には、その加熱ゾーンT及び貯湯ゾーンWにそれぞれ少なくとも一つ以上の温度センサー4a,4cを配すると共に、流動装置3の吸込口3b近傍に温度センサー4bを配して温度センサー4cと共に少なくとも流動装置3を制御する制御装置の役目を果たすようにしてある。具体的には、貯湯槽1の加熱ゾーンTの略中間位置に第1温度センサー4aを配し、流動装置3の吸込口3b近傍に第2温度センサー4bを配し、貯湯ゾーンWの略中間位置には第3温度センサー4cをそれぞれ配してある。
【0022】
そして、第1温度センサー4aにより、その位置の湯が出湯すべき許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときに、加熱装置2による加熱を停止させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときに、加熱装置2による加熱を開始させるべく制御加熱させ、また、第2温度センサー4bにより、その位置の湯が貯湯ゾーンWに送出されても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となったのを感知したときに、流動装置3のポンプ3aを作動させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときに、ポンプ3aの作動を停止させるように制御し、更に、第3温度センサー4cにより、貯湯ゾーンWの湯の温度が前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときに、流動装置3のポンプ3aの作動を優先的に停止させるべく制御できるよう形成してある。
【0023】
更に、詳細な制御にあっては、例えば、出湯許容温度範囲を50℃〜60℃とした場合、第1温度センサー4aにより、その位置の湯が60℃となったのを感知したときに、加熱装置2による加熱を停止させ、且つ50℃よりも低下したのを感知したときに、加熱装置2による加熱を開始させるべく制御し、第2温度センサー4bにより、その位置の湯が例えば55℃となったのを感知したときに、流動装置3のポンプ3aを作動させ、且つ50℃となったのを感知したときに、そのポンプ3aの作動を停止させるように制御し、第3温度センサー4cにより、貯湯ゾーンWの湯の温度が60℃となったのを感知したときに、流動装置3のポンプ3aの作動を優先的に停止させるべく制御できるよう形成する。
【0024】
又、このように形成された各温度センサー4a,4b,4cの制御による貯湯槽1内の湯温の変化を、図3に示す従来の貯湯槽装置H1と比較して説明すると次の通りである。
【0025】
すなわち、貯湯槽装置としてその使用能力を、例えば、容量1000リットル、加熱装置2、12は43000kcal/hr、出湯量1550リットル/hrとすると、本出願の貯湯槽装置Hの水温の推移図を図2、従来の貯湯槽装置H1の水温の推移図を図4に示す。
【0026】
これらの水温の推移図をみると、まず、本出願の貯湯槽装置Hの場合、加熱ゾーンTの水量が容量1000リットルの半分以下であるので約22分で許容温度範囲の下限温度である50℃に達し、その熱湯は、その時点から出湯可能になる(図示a地点)。これに対して、従来の貯湯槽装置H1の場合、貯湯槽11の下部に加熱装置12が配されているので、貯湯槽11内の水全体を加熱することになり、出湯可能になるには約40〜50分程度の時間を要する(図示a1地点)。従って、出湯可能になるまでの時間が本出願の貯湯槽装置Hの場合半分で良い。
【0027】
そして、第2温度センサー4bにより55℃の湯温を感知すると流動装置3のポンプ3aを作動させ、吸込口3b近傍の湯を貯湯槽1の底部に送り出すようにする。そうすると、貯湯ゾーンWの水は加熱ゾーンTの熱湯が混合されるので水温が上昇してゆき、それを第3温度センサー4cによって感知し、やがて貯湯ゾーンWの湯温も50℃以上となり、第3温度センサー4cが60℃を感知したときに流動装置3のポンプ3aを停止させるようにする。それまでの時間が加熱開始から約40分程度である(図示b地点)。
【0028】
ここで、図2及び図4中、波線部分は加熱装置2が作動している時間帯であり、太線部分は流動装置3の作動している時間帯である。
【0029】
その後、本出願の貯湯槽装置Hと従来の貯湯槽装置H1とは、それぞれ出湯してゆき、出湯した分水供給管1aから自動的に給水されるので徐々に水温は低下してゆくが、第1温度センサー4aによって加熱ゾーンTの湯温が、或いは温度センサー14によって貯湯タンク11の湯温が出湯許容温度範囲の50℃〜60℃であればその間は加熱装置2,12は停止した状態である。
【0030】
そして、本出願の貯湯槽装置Hの場合、第1温度センサー4aにて感知する湯温が60℃よりも低くなって50℃をきると、加熱装置2が作動するように第1温度センサー4aから指示が出され加熱ゾーンTの湯が加熱されてゆき、再び、前述した工程を繰り返すもので、第2温度センサー4bにより流動装置3の吸込口3bの近傍の温度が55℃となったときに流動装置3を作動させて加熱ゾーンTから貯湯ゾーンWへ湯を送給し、貯湯ゾーンW内に存在する温度の低い湯或いは水と混ぜ合わせ湯の温度を上昇させ、第3温度センサー4cにてその貯湯ゾーンWの湯温が60℃となったときに、流動装置3のポンプ3aを停止させるようにし、第1温度センサー4aの感知温度が60℃を越えると、加熱装置2の加熱を停止させるようにするものである。従って、この工程は、いわゆる追い炊き状態となり、加熱ゾーンTの湯を加熱し、その温度が55℃を越えたら自動的に流動装置3を作動させて加熱ゾーンTの湯温が出湯許容温度範囲を50℃〜60℃を逸脱しない程度に貯湯ゾーンWに送給するので、出湯される湯温はその時点で温度低下のギャップが極めて小さく(図示のc地点)、常に出湯許容温度範囲を逸脱しない安定した状態に保たれているものである。
【0031】
これに対して、従来の貯湯槽装置H1の場合は、温度センサー14が略中間部分に設置され且つ加熱装置12が貯湯タンク11の底部分近傍に設置されているので、貯湯タンク11内全体の湯温が低下した状態で全体を追い炊きする状態となり、全体を加熱しているうちに出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱してしまうことがあって、その温度低下のギャップは非常に大きく(図示のc1地点)、出湯する湯温が出湯許容温度範囲を逸脱してしまったり、或いは、その許容温度範囲となるまで出湯を停止しなければならないことになってしまう。
【0032】
又、従来の貯湯槽装置H1の場合、加熱装置12の加熱部12aの下の部分はどうしても加熱されないので水がそのまま残留してしまう、いわゆるデッドゾーンが存在するが、本出願の貯湯槽装置Hの場合は流動装置3により加熱ゾーンTの湯を貯湯槽1内の底部分に送り出すのでそのデッドゾーンは全くなくなり、効率の良い優れた貯湯槽装置Hとなるものである。
【0033】
ここで、図示の場合には各温度センサー4a,4b,4cがそれぞれ1個配してあるが、それよりも多く配すればより細かな制御ができるものであるのでそれぞれ2箇所以上配しても良いことはいうまでもない。
【0034】
ここで、前述した実施例の場合は、縦型の貯湯槽1について説明したが、横型の貯湯槽であっても同様となるものである。
【0035】
【発明の効果】
従って、この発明は、縦型の貯湯槽1と、この貯湯槽1に設置した加熱装置2と、貯湯槽1内の前記加熱装置2直上の湯を貯湯槽1内底部に送給すべく配管されて流動させる流動装置3と、この流動装置3を適宜制御する制御装置とからなるから、加熱装置2によって加熱された湯は、流動装置3によって貯湯槽1内底部に送給するので完全に循環させられ、加熱されないデッドゾーンの発生は全くなくすことができ、無駄なスペースのない貯湯槽1とすることができる。
【0036】
そして、貯湯槽1は、下部に設けた水供給管1aから貯湯槽1内に水を供給し、上部に設けた出湯管1bから湯を外部に出湯できるよう形成してあるから、加熱装置2によって加熱された湯は上方に向って移動することとなり、その上方に移動した加熱されている湯をそのまま直接出湯できるため、加熱開始後に熱湯は早急に供給することができる。
【0037】
又、加熱装置2は、加熱部2aを貯湯槽1内の略中間部、或いは中間部より上方に設置して、貯湯槽1内の加熱部2a上方の水又は湯を制御加熱できるよう形成し、前記流動装置3は、貯湯槽1内の加熱部2が設置されている高さの位置に吸込口3bを設け、貯湯槽1の外部にポンプ3aを付設し、貯湯槽1内底部に送給口を設け、ポンプ3aにより、加熱部2直上の湯を吸込口3bから吸込んで、貯湯槽1内底部に送給できるように配管して形成し、前記制御装置は、貯湯槽1上部の湯の温度、及びこの湯の温度と貯湯槽1下部の湯との温度差を感知して、貯湯槽1内の加熱部2直上の湯の貯湯槽1内底部への送給を適宜制御できるよう形成したことにより、所定温度の熱湯を直接貯湯槽1の上部から早急に供給でき、加熱装置2の加熱部2aの上の湯がその所定温度の範囲となった状態で加熱部2a直上の湯を貯湯槽1の底部へ向ってポンプ3aにより送給することで、加熱部2aの下方の水も暖めることとなり、最終的には貯湯槽1内の湯全体を所定温度の熱湯とすることができる。
【0038】
特に、貯湯槽1内を加熱装置2の加熱部2aの位置を境にして上方を加熱ゾーンT、下方を貯湯ゾーンWとし、加熱ゾーンTに第1温度センサー4aを配し、加熱ゾーンTとなる流動装置3の吸込口3b近傍に第2温度センサー4bを配し、貯湯ゾーンWに第3温度センサー4cを配し、加熱ゾーンTの第1温度センサー4aと第2温度センサー4bにより、その位置の湯が出湯すべき許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、加熱装置2による加熱を停止させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、加熱装置2による加熱を開始させるべく制御加熱させ、流動装置3を制御する制御装置は、第2温度センサー4bにより、その位置の湯が、貯湯ゾーンWに送給されても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となったのを感知したときには、流動装置3のポンプ3aを作動させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、そのポンプ3aの作動を停止させ、しかも、第3温度センサー4cが前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、流動装置3のポンプ3aの作動を優先的に停止できるように形成てあるから、まず、加熱ゾーンTの湯を加熱装置2によって出湯すべき許容温度範囲内とすべく加熱し、その温度範囲まで湯温が上昇すると、その加熱ゾーンTの第1温度センサー4aでその温度を感知し、流動装置3の吸込口3b近傍の第2温度センサー4b部分で感知した温度が前記出湯すべき許容温度範囲のうち、加熱ゾーンTの湯を貯湯ゾーンWに送出しても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となった時に、前記流動装置3を作動させて加熱ゾーンTの湯を貯湯槽1内底部に送給し、貯湯ゾーンWの水に湯が混合して水温が上昇して湯となってゆき、加熱することができるものである。
【0039】
そこで、貯湯ゾーンWの湯が前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを貯湯ゾーンWの第3温度センサー4cが感知したとき、流動装置3のポンプ3aの作動を停止させるようにすると、前述した実施例にて詳細に説明したように、追い炊き状態での温度低下のギャップも極めて小さく、湯の使用量が多くても常に安定して出湯許容温度範囲の湯が供給されるものである。
【0040】
このように、この発明によれば、ホテルやその他大規模の事業所のように湯の使用量が多い場合であっても、加熱開始後に熱湯を早急に供給できるようにしながら、湯の使用量が多くなってもその使用量に対応した量の出湯すべき許容温度範囲の湯を常時安定して供給でき、しかも前述したデッドゾーンをなくす等の種々の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の正面概略図である。
【図2】 この発明の一実施例の加熱状態における水温の推移図である。
【図3】 従来の貯湯槽装置の正面概略図である。
【図4】 従来の貯湯槽装置の加熱状態における水温の推移図である。
【符号の説明】
H 貯湯槽装置 H1 貯湯槽装置
T 加熱ゾーン W 貯湯ゾーン
1 貯湯槽 1a 水供給管
1b 出湯管
2 加熱装置 2a 加熱部
3 流動装置 3a ポンプ
3b 吸込口
4a 第1温度センサー 4b 第2温度センサー
4c 第3温度センサー
11 貯湯槽 12 加熱装置
12a 加熱部
14 温度センサー

Claims (2)

  1. 縦型の貯湯槽と、この貯湯槽に設置した加熱装置と、貯湯槽内の前記加熱装置直上の湯を貯湯槽内底部に送給すべく配管されて流動させる流動装置と、この流動装置を適宜制御する制御装置とからなり、前記貯湯槽は、下部に設けた水供給管から貯湯槽内に水を供給し、上部に設けた出湯管から湯を外部に出湯できるよう形成し、前記加熱装置は、加熱部を貯湯槽内の略中間部、或いは中間部より上方設置して、貯湯槽内の加熱部上方の水又は湯を制御加熱できるよう形成し、前記流動装置は、貯湯槽内の加熱部が設置されている高さの位置に吸込口を設け、貯湯槽の外部にポンプを付設し、貯湯槽内底部に送給口を設け、ポンプにより、加熱部直上の湯を吸込口から吸込んで、貯湯槽内底部に送給できるように配管して形成し、前記制御装置は、貯湯槽上部の湯の温度、及びこの湯の温度と貯湯槽下部の湯との温度差を感知して、貯湯槽内の加熱部直上の湯の貯湯槽内底部への送給を適宜制御できるよう形成したことを特徴とする貯湯槽装置。
  2. 貯湯槽内加熱装置の加熱部の位置を境にして上方を加熱ゾーン、下方を貯湯ゾーンとし、加熱ゾーンに第1温度センサーを配し、加熱ゾーンとなる流動装置の吸込口近傍に第2温度センサーを配し、貯湯ゾーンに第3温度センサーを配し、加熱ゾーンの第1温度センサーと第2温度センサーにより、その位置の湯出湯すべき許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、加熱装置による加熱を停止させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、加熱装置による加熱を開始させるべく制御加熱させ、流動装置を制御する制御装置は、第2温度センサーにより、その位置の湯が、貯湯ゾーンに送給されても出湯する湯の温度が出湯許容温度範囲を逸脱しない程度の前記出湯許容温度範囲における設定温度となったのを感知したときには、流動装置のポンプを作動させ、且つ出湯すべき許容温度範囲の下限温度よりも低下したのを感知したときには、そのポンプの作動を停止させ、しかも、第3温度センサーが前記出湯許容温度範囲の上限温度となったのを感知したときには、流動装置のポンプの作動を優先的に停止できるように形成したことを特徴とする請求項1記載の貯湯槽装置。
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