JP3660740B2

JP3660740B2 - Pressure-adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet and adhesive laminate decorative board

Info

Publication number: JP3660740B2
Application number: JP03946796A
Authority: JP
Inventors: 浩市山野
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1996-02-27
Filing date: 1996-02-27
Publication date: 2005-06-15
Anticipated expiration: 2016-02-27
Also published as: JPH09227843A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床材、幅木、壁材、天井材などの裏面に当接させた状態においては表面の粘着力がほとんど発揮されないために貼付作業時の位置調整が容易であり、接着に際しての加圧により十分な粘着物性を発現し得る加圧接着型両面粘着シート並びに該加圧接着型両面粘着シートを装飾ボードに積層してなる粘着剤積層装飾ボードに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、建築関係においては、建材を接合するに際して接着剤が広く用いられている。すなわち、床材、幅木、壁材、天井材などを建築現場において構造体に接合するに際し、接着剤が幅広く用いられてきている。しかしながら、接着剤を用いて建材を接合する場合には、接着剤を用意した後、接着剤を塗布し、建材を貼り合わせ、接着剤の硬化を待つという一連の作業を実施しなければならず、建材の接合に際しての作業性が低く、比較的長い時間を必要とする。
【０００３】
そこで、近年、接着剤に代えて両面粘着テープを用いて幅木などの建材を構造体に接合する方法が広く普及してきている。両面粘着テープを用いた接合方法では、両面粘着テープの一方の粘着剤層面を建材に貼り合わせることにより、建材側に両面粘着テープを固定し、しかる後、両面粘着テープの他方の粘着剤層面を貼付位置すなわち建築物の構造体の表面に貼り合わせることにより建材が接合される。あるいは、建材を接合する貼付位置に予め両面粘着テープを貼付しておき、両面粘着テープの外側の粘着剤層を利用して建材を貼り合わせる方法も行われている。
【０００４】
しかしながら、上記何れの方法においても、建材を建築物の構造体に両面粘着テープを用いて一旦貼り合わせた後には、貼付位置の修正が極めて困難であるという問題があった。すなわち、一旦貼付された後に、建材を再剥離したり、あるいは建材を正しい位置にずらすことは非常に困難であった。
【０００５】
そこで、一旦貼付した後に再剥離を容易に行い得る方法として、以下の二通りの方法が提案されている。
第１の方法は、両面粘着テープの離型紙に背割り加工を施し、仮止め用離型紙と、本止め用離型紙を用いて貼付する方法である。この方法では、仮止め用離型紙を先ず剥離して建材を貼付位置に仮固定する。仮止め用離型紙の剥離により露出された粘着剤層部分の粘着力は十分でないため、貼付位置が目的とする位置からずれている場合には、再剥離したり、貼付位置をずらしたりすることができる。次に、位置調整後に、本止め用の離型紙を剥離し、建材を最終的に貼り合わせる。しかしながら、離型紙に背割り加工を施す方法では、上記のように作業が煩雑であり、かつ十分な再剥離性を有するように調整することは困難であった。加えて、建材の形状や寸法等に応じて、種々の形態で離型紙に背割り加工を施さねばならなかった。
【０００６】
第２の方法は、両面粘着テープの粘着剤として、初期接着強度が低く、従って再剥離性を有し、経日変化により接着昂進するものを用いる方法であるが、再剥離に際し糊残りが生じたりし、かつ十分な再剥離性を与えることが困難であった。
【０００７】
上記のような問題を解決するものとして、特開平７−３１００５７号公報には、粘着剤層の少なくとも片面に固形状の非粘着性物質による凸部を形成してなる接着シートが開示されている。この接着シートでは、固形状の非粘着性物質による凸部の存在により、貼付に際し接着シートの微調整を容易に行うことができ、かつ接着時の圧接力により非粘着性物質が粘着剤の表面以下に沈み込むことにより十分な接着力を発現し得るとされている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、両面粘着テープは、通常、長尺状の形態で製造され、ロールに巻き取られている。すなわち、両面粘着テープはロールに巻き取られた状態で供給されるのが普通である。
【０００９】
ところが、特開平７−３１００５７号公報に記載の接着シートでは、ロール状に巻き取ると、巻き圧により非粘着性物質よりなる凸部が粘着剤層側に押されて、均一な凸状を維持することが困難になるという問題があった。特に、ロールの芯に近い部分では、より大きな巻き圧が加わるため、甚だしき場合には、凸部が沈み込み、目的とする再剥離性が得られないことさえあった。
【００１０】
本発明の目的は、貼付位置修正のための再剥離性に優れており、かつロール状に巻き取られた際の巻き圧などにより該再剥離性が損なわれ難い加圧接着型粘着シート及び該加圧接着型粘着シートを用いた粘着剤積層装飾ボードを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために成されたものであり、請求項１に記載の発明は、５０％圧縮時の圧縮応力が０．６〜８０ｋｇ／ｃｍ ^２のポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの両面に粘着剤層が形成されており、且つ前記粘着剤層の弾性率は発泡体の弾性率より高く設定され、さらに少なくとも一方の粘着剤層表面に、該表面よりも突出するようにかつ粘着剤層表面を均一かつ部分的に被覆するように非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されてなり、前記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の粘着剤層を被覆している部分の面積の粘着剤層表面全体の面積に対する割合が１２〜６０％の範囲であることを特徴とする加圧接着型両面粘着シートである。
【００１２】
本発明の加圧接着型両面粘着シートでは、上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は、請求項２に記載のように、加圧接着時に、前記ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの圧縮変形により、前記粘着剤層表面または該表面よりも内部にその外表面が位置し得るように構成されており、かつ接着に先立つ保存時に加圧された後に圧力が解放された場合には、前記発泡体シートの変形が回復して非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が再度非粘着層表面から突出されるように前記ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートが構成されている。
【００１３】
請求項３に記載のように、上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は、例えば、ガーゼ、織布、不織布、金属メッシュ及び成形ネットの何れかにより構成し得る。
【００１４】
また、本発明に係る粘着剤積層装飾ボードは、請求項４に記載のように、装飾ボードの片面に、上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が露出するように請求項１〜３の何れかに記載の加圧接着型両面粘着シートが積層されていることを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明に係る加圧接着型両面粘着シートの構成及び原理を、図１〜図５を参照して説明する。
【００１６】
図１は、本発明の加圧接着型両面粘着シートの一例を示す部分切欠断面図である。加圧接着型両面粘着シート１は、発泡体シート２の両面に粘着剤層３，４を形成し、一方の粘着剤層３の表面に非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５を積層した構造を有する。なお、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は他方の粘着剤層４の表面にも設けられていてもよい。
【００１７】
図１に示した加圧接着型両面粘着シートの原理を説明する。
加圧接着型両面粘着シート１では、図示の状態では、粘着剤層３の表面に非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５が突出するように積層されている。従って、加圧接着型両面粘着シート１を粘着剤層３の側から被着体表面に接触させた状態では、粘着剤層３は被着体表面に接触しない。よって、加圧接着型両面粘着シート１を被着体表面に当接させた状態で自由にその位置を調整することができる。この場合、加圧接着型両面粘着シート１は、粘着剤層４側において、予め幅木や床材などの建材に貼り合わされているのが普通であるが、被着体表面に加圧接着型両面粘着シート１を貼付した後に、粘着剤層４側に幅木や床材などの貼り合わせるべき建材を貼り合わせてもよい。
【００１８】
上記のように、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５が存在するため、加圧接着型両面粘着シート１は、被着体表面に当接された状態で自由にその位置を調整することができ、該位置調整が終了した後に、被着体に向かって加圧接着型両面粘着シート１を加圧することにより、加圧接着型両面粘着シート１を貼付することができる。
【００１９】
より詳細には、図２に示すように、加圧により、発泡体シート２が圧縮変形し、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５は、粘着剤層３の表面３ａまたは該表面３ａよりも内側に移動されることになる。他方、加圧により発生する発泡体シート２における圧縮応力が粘着剤層３の背面から粘着剤層３を被着体表面に圧接することになる。従って、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５が積層されている部分以外では、上記圧縮応力により粘着剤層３が被着体表面に圧接されて強固に接着することになる。
【００２０】
よって、加圧接着型両面粘着シート１では、貼付位置の最終的な決定に至るまでの位置調整や再剥離を容易に行うことができ、位置調整が終了した後には加圧することにより正しい位置にかつ強固に接着させることができる。
【００２１】
加えて、加圧接着型両面粘着シート１をロール等に巻回した場合に巻き圧が加えられたとしても、発泡体シートが柔軟性を有するため、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５が粘着剤層３内に沈み込まない。また、巻取りロールから引き出されると、巻き圧の開放により発泡体シートが元の形状に戻るので、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５は図１に示すように粘着剤層３の表面３ａから再度突出されることになる。
【００２２】
よって、本発明の加圧接着型両面粘着シート１は、巻取りロールに巻回された状態で提供することができ、その場合であっても、加圧接着型両面粘着シート１の性能が損なわれることもない。
【００２３】
発泡体シート２は、５０％圧縮時の圧縮応力が０．６〜８０ｋｇ／ｃｍ ^２のポリエチレン系独立気泡型発泡体シートにより構成されている。すなわち、発泡体シート２は柔軟性を有するポリエチレン系独立気泡型発泡体シートにより構成されている。これは、上記原理の説明から明らかなように、加圧接着時のように加圧された際には、発泡体シート２が圧縮変形し、それによって非粘着性マスキング材５を粘着剤層３の表面もしくは表面より内側に位置させるように構成すると共に、加圧接着時には、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５が設けられている部分以外では粘着剤層３の背面から圧縮応力により粘着剤層３を貼付位置に圧接させるためである。
【００２４】
上記発泡体シートを構成する材料としては、上記のような作用を果たすのに十分な柔軟性及び圧縮応力を発現し得るポリエチレン系独立気泡型発泡体シートを用いることができる。より具体的には、ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートである積水化学工業社製、商品名：ソフトロン、ポリエチレンの独立気泡型発泡体シートであるハイシート社製、商品名：ハイシートなどを挙げることができる。
【００２５】
また、上記５０％圧縮時の圧縮応力は、１ｃｍ²の円板状に打ち抜かれた発泡体シート試験片を積層し、厚みを約８ｍｍとし、上方から荷重を加え、５０％圧縮した際の荷重を測定することにより測定される値である。
【００２６】
本発明において、５０％圧縮時の圧縮応力を上記範囲としたのは、０．６ｋｇ／ｃｍ^２未満の場合には、発泡体シートの柔軟性が高くなりすぎ、発泡体シートからの応力により粘着剤層を貼付面に対して圧接する効果が十分に得られ難いからであり、８０ｋｇ／ｃｍ^２を超えると、柔軟性が十分でないため、加圧したとしても、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層表面よりも内側に位置させ難く、十分な粘着力を得ることができないからである。
【００２７】
発泡体シートの厚みについても、本発明の作用を満たす限り、特に限定されないが、通常、０．５〜１０．０ｍｍとされる。
粘着剤層３，４については、両面粘着テープの粘着剤層を構成するのに慣用されている適宜の粘着剤を用いて構成することができる。このような粘着剤としては、アクリル酸エステル系、ポリエーテル系、ウレタン系、天然もしくは合成ゴム系などの適宜の粘着剤を挙げることができるが、なかでも、接着強度の観点から、アクリル酸エステル系粘着剤を用いることが好ましい。
【００２８】
また、粘着剤層を構成する粘着剤については、ゲル分率が５〜９９重量％の範囲にあるものが粘着力と凝集力の双方を満足し得るため好ましい。
また、粘着剤層は、後述のように加圧接着時に、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を粘着剤層表面内に位置させ得るのに十分な弾性を有するものであることが好ましい。
また、本発明の特徴である、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層表面または表面よりも内側に移動すると共に、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されている部分以外の粘着剤層表面はポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの圧縮応力により被着面に圧接されることを効果的に行うために、粘着剤層の弾性率をポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの弾性率よりも高く設定する、つまり固いものであることが必要である。
以上から、粘着剤層の弾性率は０．０５〜１００ｋｇ／ｃｍ²であり、好ましくは０．１〜８０．０ｋｇ／ｃｍ²である。
【００２９】
粘着剤層３，４を構成する粘着剤は、適宜の架橋剤を用いて架橋されていてもよく、このような架橋剤としては、イソシアネート、アジリジン系架橋剤、金属錯化合物などを用いることができる。
【００３０】
粘着剤層３，４の厚みは特に限定されるものではなく、かつ用途や非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５の形態や厚みによっても異なるが、通常は、５０〜１００μｍ程度とされる。
【００３１】
非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材５は、図１に示した構造では、粘着剤層３の表面を均一にかつ部分的に被覆するような形状とされている。この非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の平面形状は、粘着剤層３の表面３ａより突出されており、粘着剤層３の粘着力を発揮させない限り、適宜の形状とされる。すなわち、格子状であってもよく、円形やその他の形状の開口が分散形成されたネットや多孔性シートにより構成されていてもよい。
【００３２】
例えば、図３に示すように、綿糸からなるガーゼ１１、図４に示すように、正方形の開口１２ａが分散形成されている合成樹脂よりなるネット、図５に示すように、コーナー部分が丸められた形状の開口１３ａを有する合成樹脂シートよりなるネット１３などを例示することができる。もっとも、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材における開口すなわち粘着剤層を被覆しない部分の形状は正方形や正方形のコーナー部分を丸めた形状に限らず、円形等の他の任意の形状とすることができる。
【００３３】
本発明では、マスキング部材として、非粘着性または微粘着性のものが用いられるが、非粘着性マスキング部材を構成する材料については、特に限定はされず、天然もしくは合成繊維、合成樹脂、金属などの任意の材料を用いることができ、より具体的には、上述した綿糸や合成樹脂繊維を編み込んだもの、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリエチレンテレフタレートなどからなるメッシュやネット、ポリエステル繊維を用いて構成された不織布、真鍮やステンレスなどの金属からなる金属メッシュなどの任意の材料からなるものを用いることができる。
【００３４】
また、微粘着性マスキング部材としては、上記非粘着性マスキング部材の表面に微粘着性の粘着剤を付与したものが挙げられる。この微粘着性粘着剤としては、一般的なプロテクトテープに用いられる粘着剤が全て使用でき、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）系粘着剤、ＥＶＡ／ＳＢＳ（スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体）系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、また、その他に特殊な再剥離性粘着剤として、アクリル系微球体状粘着剤、ポリオキシプロピレン系粘着剤等も挙げられる。
【００３５】
また、本発明でいう微粘着性のアクリル系粘着剤としては、例えば、ステンレス板に対する粘着力や対コンクリート粘着力が５０〜６００ｇ／２５ｍｍ程度であり、ガラス転移温度が−６０〜−４０℃、ゲル分率が７０重量％以上のものが挙げられる。
【００３６】
非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は、貼付に際しての位置調整の際には粘着剤層の表面より突出していることが求められるが、加圧接着時には、粘着剤層表面及び表面よりも内側に移動されてもはやその機能を果たさないものである。従って、上記作用を果たし得る限り、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の厚みは薄い方が好ましく、例えば、ガーゼにより非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を構成した場合には１００μｍ以下、不織布で構成した場合には約３０μｍ程度以下とされる。
【００３７】
また、各種材料からなるメッシュを用いた場合、メッシュの目が細かすぎると、粘着剤が十分に突出せず接着面積を十分に確保できないことがあるため、できるだけ目の粗いメッシュ、例えば、１０メッシュ以下のものを用いることが好ましい。金属メッシュでは、真鍮からなるメッシュが安価でかつ入手容易であるため好適に用いられる。
【００３８】
非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の粘着剤層を被覆している部分の面積の粘着剤層表面全体の面積に対する割合、すなわち被覆率は、１２〜６０％の範囲である。被覆率が１２％未満の場合には、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を積層していたとしても加圧に先立って粘着剤層表面が被着体表面に粘着しがちとなり、加圧前の再剥離や位置調整が困難となる。逆に、被覆率が６０％を超えると、最終的な接着に至るまでの位置調整は容易であるが、加圧したとしても粘着剤層表面を被着体に十分に粘着させ難くなる。
【００３９】
また、非粘着性マスキング材の平面形状が、図３や図４に示したように矩形の開口をマトリクス状に配置し得るように、複数本のヤーンが縦方向及び横方向に延ばされている形状の場合には、好ましくは、ヤーンの幅は０．５〜５．０ｍｍ、ヤーンの間隔は１．０〜１０．０ｍｍ、ヤーンの厚みは１０μｍ程度とされる。これは、後述の実施例から明らかなように、ヤーンの幅、間隔及び厚みを上記特定の範囲とすることにより、十分な再剥離性及び加圧後の接着性を得ることができるからである。
【００４０】
請求項４に記載の発明は、上記請求項１〜３に記載の加圧接着型両面粘着シートが装飾ボードの片面に、かつ前記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が露出するように積層されていることを特徴とする粘着剤積層装飾ボードである。上記装飾ボードとしては、特に限定されるものではなく、例えば、床材、幅木、壁材、天井材などの建材の他、車両用内装材などの種々の用途において装飾性を発揮する板状部材を用いることができる。
【００４１】
作用
請求項１に記載の加圧接着型両面粘着シートでは、基材が５０％圧縮時の圧縮応力が０．６〜８０ｋｇ／ｃｍ^２のポリエチレン系独立気泡型発泡体シートにより構成されており、かつ少なくとも一方の粘着剤層表面に上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が突出するように積層されておりその被覆率が１２〜６０％の範囲であるため、加圧に先立つ貼付位置の調整に際しては、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が被着面に当接するだけであり、粘着剤表面が被着面に接触しないため、自由に位置を調整することができる。
また、加圧接着型両面粘着シートを被着面に接着するに際しては、加えられる圧力により非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層表面または表面よりも内側に移動されると共に、発泡体シートの一面は、装飾ボードと接着されているため、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されている部分以外の粘着剤層表面は発泡体シートの圧縮応力により被着面に圧接されることになる。従って、被着面に対して容易にかつ強固に加圧接着型両面粘着シートを貼付することができる。
【００４２】
また、上記加圧接着型両面粘着シートでは、基材が上記ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートにより構成されているため、ロール等に巻回された際に巻き圧が加わったとしても、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は粘着剤層表面よりも内側に移動されるが、ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートが柔軟性に富むため、該非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層に沈み込むことがなく、かつ巻取りロールから引き出された際には、ポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの反発力により再度非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層表面に突出される。
【００４３】
請求項４に記載の粘着剤積層装飾ボードでは、本発明に係る加圧接着型両面粘着シートが装飾ボードの片面に形成されているので、建材などの装飾ボードを貼付位置に当接させた状態で貼付位置を正確に調整することができ、かつしかる後加圧することにより、加圧位置に容易にかつ確実に接合することができる。
【００４４】
【実施例】
以下、本発明の非限定的な実施例及び比較例を説明することにより、本発明を明らかにする。
【００４５】
実施例１
先ず、離型紙として、８０ｇ上質紙の両面にポリエチレンをラミネートすることにより離型処理されたもの（サンエー化学社製、商品名：ＷＨＷ８０）を用意し、該離型紙の片面に粘着剤層の厚みが１００μｍとなるように、粘着剤（綜研化学社製、商品名：ＳＫダイン８０１Ｂに硬化剤として日本ポリウレタン社製、商品名：コロネートＬ５５Ｅを固形分比で１重量％配合したもの、「５０％圧縮時の圧縮応力＝２０ｋｇ／ｃｍ²」）を塗布し、１００℃で２分間乾燥した。このようにして乾燥された粘着剤層を有する離型紙を２枚用意し、独立気泡型のポリエチレン系発泡体シート（積水化学工業社製、商品名：ソフトロン♯１００１、厚み１．０ｍｍ、５０％圧縮時の圧縮応力＝１．５８ｋｇ／ｃｍ²）の両面に粘着剤を転写し、両面粘着シートを作製した。
【００４６】
しかる後、一方の離型紙を剥離し、非粘着性マスキング部材として、図３の平面形状を有するガーゼを用いた。このガーゼでは、糸の太さが♯４０であり、矩形の開口部は一辺の長さが２ｍｍの正方形であり、ガーゼの厚みは約０．１０ｍｍである。
【００４７】
上記非粘着性マスキング部材としてのガーゼを貼り合わせた後、さらにその上に上記と同様にして構成された離型紙を積層し、実施例１の加圧接着型両面粘着シートを得た。
【００４８】
実施例２
非粘着性マスキング部材として、ガーゼに代えて、図４の平面形状を有するポリエチレン製成形ネット（積水ソフ社製、商品名：ソフＮＡ３３）を用いたことを除いては、実施例１と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製した。なお、上記ポリエチレン製成形ネットにおける矩形の開口部は、一辺の長さ７ｍｍの正方形であり、開口に挟まれている縦方向及び横方向に延ばされている部分の幅は２ｍｍであり、厚みは０．０３ｍｍである。
【００４９】
実施例３
非粘着性マスキング部材として、ガーゼに代えて、図５の平面形状を有するウレタン発泡シートよりなる厚み１ｍｍの非粘着性マスキング部材（イノアックコーポレーション社製、ＳＤフォーム）を用いたことを除いては、実施例１と同様にして、実施例３の加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００５０】
なお、上記ウレタン発泡シートよりなる非粘着性マスキング部材における略矩形の開口部の一辺の長さは約１０ｍｍであり、矩形の開口で挟まれた縦方向及び横方向に延びる部分の幅は５ｍｍである。
【００５１】
実施例４
実施例１でガーゼを積層した後に、ガーゼの表面に、積水化学工業社製、スプレー糊ＺＥＲＯ（ストロング）を噴霧し、マスキング部材を微粘着性とし、その他は実施例１と同様にして実施例４の加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００５２】
実施例５
実施例２において、ポリエチレン製成形ネットの表面に、積水化学工業社製、スプレー糊ＺＥＲＯ（ストロング）を噴霧し、マスキング部材を微粘着性としたことを除いては、実施例２と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００５３】
実施例６
実施例３において、非粘着性マスキング部材としてのウレタン発泡シートの表面に、さらに積水化学工業社製、スプレー糊ＺＥＲＯ（ストロング）を噴霧し、マスキング部材を微粘着性としたことを除いては、実施例３と同様にして、加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００５４】
比較例１
非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を積層しなかったことを除いては、実施例１と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製し、比較例１の加圧接着型両面粘着シートとした。
【００５５】
実施例１〜６及び比較例１の評価
（１）ステンレス板初期接着力……ステンレス板上に実施例１〜６の加圧接着型両面粘着シートをマスキング部材が積層されている側（表面側）から積層し、２００ｇのローラーを１往復して圧着し、しかる後、粘着シートを剥離する際の力を測定することによりステンレス板に対する初期接着力を測定した。また、実施例１〜６の加圧接着型両面粘着シートについては、反対側の粘着剤層側（裏面側）についても、同様にしてステンレス板に対する初期接着力を測定した。比較例１においても、同様にして初期接着力を測定した。
【００５６】
（２）ステンレス板に対する加圧後の接着力……ステンレス板の表面に、実施例１〜６の加圧接着型両面粘着シートを、マスキング部材が積層されている側（表面側）から重ね、２ｋｇのローラーを１往復させることにより圧着し、しかる後、加圧後の接着力を測定した。また、実施例１〜６の加圧接着型両面粘着シートについては、マスキング部材の積層されていない反対側の粘着剤層側（裏面側）についても、同様にして加圧後の接着力を測定した。比較例１では、マスキング部材が設けられていない粘着剤層のうち一方または他方からシートを貼付し、同様にして加圧後の接着力を測定した。
【００５７】
（３）割裂強度……図６（ａ），（ｂ）に示すように、厚み５ｍｍのＪＡＳ２級のラワン材を７０×１００ｍｍの寸法に切断したボード２１の下面に、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されていない側の粘着剤層から上記加圧接着型両面粘着シートを貼り付け、さらに２次被着体としての石膏ボード２２の上面にマスキング部材が積層されている側の粘着剤層側から重ね、１ｋｇ荷重または５ｋｇ荷重を加え２０分間圧着し、しかる後図６（ｂ）に示すようにボード２１を矢印Ａ方向に引っ張りあげることにより加圧接着型両面粘着シートの割裂強度を測定した。
【００５８】
（４）貼り直し性……上記割裂強度試験の１ｋｇ荷重時及び５ｋｇ荷重時において、石膏ボードの表層部の紙むしりの有無を目視により評価した。紙むしりが存在しなかった場合については○印を、紙むしりが発生していた場合については×印を付した。
【００５９】
上記評価結果を、粘着シート全体の厚みと共に、下記の表１及び表２に示す。
【００６０】
【表１】

【００６１】
【表２】

【００６２】
表２から明らかなように、比較例１では、マスキング部材を用いていなかったため、初期接着力が非常に高く、また上記割裂強度を評価した際に石膏ボード表面に紙むしりが見られ、従って貼り直し性が十分でないこともわかる。
【００６３】
（実施例７，８及び比較例２，３）
実施例７，８においては、加圧接着型両面粘着シートをロール状に巻き取った際の巻き圧による影響を評価した。
【００６４】
実施例７
離型紙に、実施例１で用いた粘着剤を粘着剤層の厚みが７５μｍとなるように塗布し、１００℃で２分間乾燥した。次に、基材として、実施例１で用いた積水化学工業社製、ソフトロン♯１００１（５０％圧縮時の応力＝１．５８ｋｇ／ｃｍ²）を用意し、実施例１と同様にして該基材の両面に乾燥された上記粘着剤層を転写して両面粘着テープを作製した。次に、上記粘着テープの一方の粘着剤層上に、非粘着性マスキング部材として、秤量２０ｇ／ｍ²、厚み０．１０ｍｍ、６ｍｍ×６ｍｍの寸法のガーゼを積層し、実施例７の加圧接着型両面粘着シートとした。
【００６５】
実施例８
非粘着性マスキング部材をガーゼに代えて、積水ソフ社製、商品名：ソフＮＡ３３（厚み０．０３ｍｍ、矩形の開口が７ｍｍの割合で形成されているポリエチレンからなるネット）を用いたことを除いては、実施例７と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００６６】
比較例２
基材として、ソフトロン♯１００１に代えて、日本紙業社製、不織布ＳＰＣ（１４ｇ／ｍ²、５０％圧縮時応力＝１００ｋｇ／ｃｍ²）を用いたことを除いては、実施例７と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製した。
【００６７】
比較例３
基材として日本紙業社製、不織布ＳＰＣ（秤量１４ｇ／ｍ²、５０％圧縮時応力＝１００ｋｇ／ｃｍ²）を用いたことを除いては、実施例８と同様にして加圧接着型両面粘着シートを作製した。
上記実施例７，８及び比較例２，３の加圧接着型両面粘着シートは、作製後にロールに巻き取り、かつ２３℃及び相対湿度６５％で１週間熟成した。
【００６８】
実施例７，８及び比較例２，３の評価
上記のようにして熟成された加圧接着型両面粘着シートをロールから引き出し、実施例１と同様に、（１）ステンレス板初期接着力、（２）ステンレス板に対する加圧後の接着力、（３）割裂強度を評価した。
【００６９】
なお、巻取りロールの外側部分と巻き芯近傍部分との差異を確かめるために、実施例７，８及び比較例２，３の加圧接着型両面粘着シートのそれぞれにおいて、巻取りロール表層部のサンプルと、巻き芯側サンプルとにつき上記評価を行った。結果を下記の表３及び表４に示す。なお、表３が、巻取りロールの表層側のサンプルについての評価結果を示し、表４が巻芯側のサンプルについての評価結果を示す。
【００７０】
また、上記実施例７，８及び比較例２，３の加圧接着型両面粘着シートについて、位置修正機能を、以下の要領で評価した。
位置修正機能評価……（３）の割裂強度評価に際して作製したＪＡＳ２級ラワン材よりなるボード２１と両面粘着テープとの貼り合わせ品を、マスキング部材が積層されている側からガラス板上に置き水平方向に手でずらせ得るか否かを評価した。下記の表３及び表４に評価結果を示す。表３及び表４においては、手でずらせる場合については○印、ずらせない場合については×印を付した。
【００７１】
【表３】

【００７２】
【表４】

【００７３】
表３及び表４から明らかなように、実施例７及び８では初期接着力が低く、十分に位置調整が可能なものであり、加圧後の接着強度は１３００ｇ／２５ｍｍ以上と十分なものであり、更に加圧後の割裂強度も十分なものとなっている。
【００７４】
これに対して比較例２及び３では、初期接着力は低く、十分に位置修正が可能なものであるが、加圧後の接着強度及び割裂強度は不十分なものであった。
実施例９〜１１及び比較例４〜７
本発明の加圧接着型両面粘着シート等において、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材における被覆率が、再剥離性にどのように影響するかを確かめた。
【００７５】
表５に記載の各種形状を有するポリエチレン製成形ネット（積水ソフ社製）を用いたこと以外は、実施例２と同様にして加圧接着型両面粘着シートを得た。
再剥離性の評価は、以下の要領で行った。
【００７６】
（１）再剥離性評価……実施例１〜６と同様の方法で１ｋｇ荷重を加えた場合の割裂強度を測定した。
◎：１ｋｇ未満
○：１ｋｇ以上３ｋｇ未満
△：３ｋｇ以上５ｋｇ未満
×：５ｋｇ以上
【００７７】
（２）加圧後の接着性評価……実施例１〜６と同様の方法で５ｋｇ荷重を加えた場合の割裂強度を測定した。
◎：１５ｋｇ以上
○：１０ｋｇ以上１５ｋｇ未満
△：５ｋｇ以上１０ｋｇ未満
×：５ｋｇ未満
【００７８】
【表５】

【００７９】
表５から明らかなように、粘着剤表面の被覆率を１２％未満とすることで初期圧着による再剥離性が十分得られなくなり、６０％を超えると加圧後の接着性が十分に得られなくなる。このため、被覆率１２〜６０％とすることで、初期圧着による再剥離性と、加圧後の接着性との双方を高度に保持している加圧接着型両面粘着シートを得ることができる。
【００８０】
【発明の効果】
以上のように、請求項１に記載の発明では、５０％圧縮時の圧縮応力が上記特定の範囲にあるポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの両面に粘着剤層が積層されており、かつ少なくとも一方の粘着剤層に該粘着剤層の表面より突出するように非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されてておりその被覆率が１２〜６０％の範囲であるため、被着体への適用に際しては、先ず非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が当接し、粘着剤層の粘着力が発揮されない。従って、被着体に当接させた状態で加圧接着型両面粘着シートの位置を自由に修正することができ、かつ再剥離も容易である。さらに、位置調整後の加圧接着に際しては、加えられる圧力によりポリエチレン系独立気泡型発泡体シートが圧縮され、該圧縮に伴う応力により、粘着剤層が被着面に圧接され、かつ非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が粘着剤層表面または表面よりも内側に位置することになるため、加圧接着型両面粘着シートが被着体に強固に粘着される。
【００８１】
加えて、本発明の加圧接着型両面粘着シートでは、上記のようにポリエチレン系独立気泡型発泡体シートを用いているため、例えば、巻取りロールに巻き取った状態で保管しておいたとしても、巻取りロールから引き出した際にポリエチレン系独立気泡型発泡体シートの反発力により非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が確実に粘着剤表面に突出される。よって、再剥離性及び被着体に対する加圧接着性を発揮し得る加圧接着型両面粘着シートを巻取りロールの形態で提供することが可能となる。
【００８２】
請求項４に記載の発明では、上記加圧接着型両面粘着シートが装飾ボードの片面に予め積層されているため、該加圧接着型両面粘着シートが積層された装飾ボードを、例えば建築物の構造体に正確な位置にかつ確実に貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の加圧接着型両面粘着シートを説明するための部分切欠断面図。
【図２】本発明の加圧接着型両面粘着シートを被着体に加圧接着した場合の粘着シートの変形状態を説明するための部分切欠断面図。
【図３】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の一例を説明するための平面図。
【図４】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の他の例を説明するための平面図。
【図５】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材のさらに他の例を説明するための平面図。
【図６】（ａ）及び（ｂ）は、実施例において、割裂接着力を評価するための試験方法を説明するための斜視図及び側面図。
【符号の説明】
１…加圧接着型両面粘着シート
２…発泡体シート
３，４…粘着剤層
５…非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is easy to adjust the position at the time of sticking because the adhesive force of the surface is hardly exhibited in a state where it is in contact with the back surface of flooring, baseboard, wall material, ceiling material, etc. Pressurized adhesive type that can develop sufficient adhesive properties when pressedBoth sidesAdhesive sheet and pressure adhesive typeBoth sidesThe present invention relates to an adhesive laminated decorative board obtained by laminating an adhesive sheet on a decorative board.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in construction, adhesives are widely used when joining building materials. That is, adhesives have been widely used for joining floor materials, skirting boards, wall materials, ceiling materials and the like to structures at construction sites. However, when joining building materials using an adhesive, after preparing the adhesive, a series of operations must be performed: applying the adhesive, bonding the building materials, and waiting for the adhesive to cure. The workability when joining building materials is low, and a relatively long time is required.
[0003]
Therefore, in recent years, a method of joining a building material such as a skirting board to a structure using a double-sided pressure-sensitive adhesive tape instead of an adhesive has become widespread. In the joining method using the double-sided pressure-sensitive adhesive tape, the double-sided pressure-sensitive adhesive layer is fixed to the building material side by sticking one adhesive layer surface of the double-sided pressure-sensitive adhesive tape to the building material. A building material is joined by sticking it on the sticking position, that is, the surface of the building structure. Alternatively, a method is also performed in which a double-sided pressure-sensitive adhesive tape is pasted in advance at a sticking position for joining building materials, and the building materials are pasted together using an adhesive layer outside the double-sided pressure-sensitive adhesive tape.
[0004]
However, in any of the above methods, there is a problem that it is extremely difficult to correct the pasting position after the building material is once pasted to the structure of the building using the double-sided adhesive tape. That is, it is very difficult to remove the building material again or shift the building material to the correct position after it has been pasted.
[0005]
Therefore, the following two methods have been proposed as methods that can be easily re-peeled after pasting.
The first method is a method in which the release paper of the double-sided pressure-sensitive adhesive tape is subjected to a back splitting process, and the release paper for temporary fastening and the release paper for permanent fastening are used for pasting. In this method, the temporary release release paper is first peeled off and the building material is temporarily fixed at the pasting position. Adhesive strength of the pressure-sensitive adhesive layer exposed by peeling the release paper for temporary fixing is not sufficient, so if the sticking position deviates from the target position, re-peel or shift the sticking position Can do. Next, after the position adjustment, the release paper for main fastening is peeled off and the building material is finally bonded. However, in the method of performing the back split processing on the release paper, the operation is complicated as described above, and it is difficult to adjust the release paper to have sufficient removability. In addition, depending on the shape and dimensions of the building material, the release paper must be split in various forms.
[0006]
The second method is a method using an adhesive for a double-sided pressure-sensitive adhesive tape that has low initial adhesive strength, and therefore has removability and promotes adhesion due to changes over time. And it was difficult to give sufficient removability.
[0007]
As a solution to the above problems, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-310057 discloses an adhesive sheet in which a convex portion made of a solid non-adhesive substance is formed on at least one surface of an adhesive layer. . In this adhesive sheet, due to the presence of the convex portion due to the solid non-adhesive substance, fine adjustment of the adhesive sheet can be easily performed at the time of sticking, and the non-adhesive substance is attached to the surface of the adhesive by the pressure contact force at the time of adhesion. It is said that sufficient adhesive force can be expressed by sinking below.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the double-sided pressure-sensitive adhesive tape is usually manufactured in a long form and wound around a roll. That is, the double-sided pressure-sensitive adhesive tape is usually supplied in a state of being wound on a roll.
[0009]
However, in the adhesive sheet described in JP-A-7-310057, when rolled up, the convex portion made of a non-adhesive substance is pushed to the pressure-sensitive adhesive layer side by the winding pressure, and the uniform convex shape is maintained. There was a problem that it was difficult to do. In particular, since a larger winding pressure is applied to the portion close to the core of the roll, the convex portion sinks and the desired re-peelability may not be obtained in the case of excessive rolling.
[0010]
An object of the present invention is to provide a pressure-adhesive pressure-sensitive adhesive sheet that has excellent removability for correcting the sticking position, and is less likely to be impaired by the winding pressure when wound into a roll. An object of the present invention is to provide a pressure-sensitive adhesive laminated decorative board using a pressure-bonding pressure-sensitive adhesive sheet.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
This invention is made | formed in order to achieve the said subject, The invention of Claim 1 is a compression stress at the time of 50% compression.0.6-80 kg / cm ²A pressure-sensitive adhesive layer is formed on both sides of the polyethylene-based closed cell foam sheet,And the elastic modulus of the adhesive layer is set higher than the elastic modulus of the foam,Further, a non-adhesive or slightly-adhesive masking member is laminated on the surface of at least one pressure-sensitive adhesive layer so as to protrude from the surface and uniformly and partially cover the surface of the pressure-sensitive adhesive layer. Pressure-adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive, characterized in that the ratio of the area of the adhesive or slightly adhesive masking member covering the adhesive layer to the entire surface of the adhesive layer is in the range of 12 to 60% It is a sheet.
[0012]
Pressure bonding type of the present inventionBoth sidesIn the pressure-sensitive adhesive sheet, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is, as described in claim 2, at the time of pressure bonding,Polyethylene closed cell typeDue to compression deformation of the foam sheet, the pressure-sensitive adhesive layer surface or the outer surface of the pressure-sensitive adhesive layer can be positioned inside, and the pressure is released after being pressed during storage prior to bonding. In this case, the deformation of the foam sheet is recovered, and the non-adhesive or slightly adhesive masking member is protruded from the non-adhesive layer surface again.Polyethylene closed cell typeA foam sheet is constructed.
[0013]
As described in claim 3, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member can be composed of, for example, any one of gauze, woven fabric, non-woven fabric, metal mesh, and molded net.
[0014]
Moreover, the pressure-sensitive adhesive laminated decorative board according to the present invention, as described in claim 4, is any one of claims 1 to 3 such that the non-adhesive or slightly adhesive masking member is exposed on one side of the decorative board. Pressure bonding type of crabBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet is laminated.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Details of the present invention will be described below.
Pressure bonding type according to the present inventionBoth sidesThe configuration and principle of the pressure-sensitive adhesive sheet will be described with reference to FIGS.
[0016]
FIG. 1 shows the pressure bonding type of the present invention.Both sidesIt is a partial notch sectional view which shows an example of an adhesive sheet. Pressure bonding typeBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet 1 has a structure in which pressure-sensitive

adhesive layers

3 and 4 are formed on both surfaces of a foam sheet 2 and a non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5 is laminated on the surface of one pressure-sensitive adhesive layer 3. The non-adhesive or slightly adhesive masking member may be provided on the surface of the other adhesive layer 4.
[0017]
Pressure bonding type shown in FIG.Both sidesThe principle of the adhesive sheet will be described.
Pressure bonding typeBoth sidesIn the state shown in the drawing, the pressure-sensitive adhesive sheet 1 is laminated so that a non-adhesive or slightly adhesive masking member 5 protrudes from the surface of the pressure-sensitive adhesive layer 3. Therefore, pressure bonding typeBoth sidesIn a state where the pressure-sensitive adhesive sheet 1 is in contact with the adherend surface from the pressure-sensitive adhesive layer 3 side, the pressure-sensitive adhesive layer 3 does not contact the surface of the adherend. Therefore, pressure bonding typeBoth sidesThe position of the pressure-sensitive adhesive sheet 1 can be freely adjusted in a state where the pressure-sensitive adhesive sheet 1 is in contact with the adherend surface. In this case, pressure bonding typeBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet 1 is usually bonded to a building material such as a skirting board or a flooring in advance on the pressure-sensitive adhesive layer 4 side.Both sidesAfter the adhesive sheet 1 is pasted, a building material to be pasted, such as a baseboard or a flooring, may be pasted on the adhesive layer 4 side.
[0018]
As mentioned above, since there is a non-adhesive or slightly adhesive masking member 5, the pressure adhesive typeBoth sidesThe position of the pressure-sensitive adhesive sheet 1 can be freely adjusted in a state of being in contact with the surface of the adherend, and after the position adjustment is completed, the pressure-adhesive type is directed toward the adherend.Both sidesPressurizing adhesive sheet 1 to apply pressureBoth sidesThe adhesive sheet 1 can be affixed.
[0019]
More specifically, as shown in FIG. 2, the foam sheet 2 is compressed and deformed by pressurization, and the non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5 is more than the surface 3a of the adhesive layer 3 or the surface 3a. Will be moved inward. On the other hand, the compressive stress in the foam sheet 2 generated by pressurization presses the pressure-sensitive adhesive layer 3 from the back surface of the pressure-sensitive adhesive layer 3 to the adherend surface. Therefore, except for the portion where the non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5 is laminated, the pressure-sensitive adhesive layer 3 is pressed against the surface of the adherend by the compressive stress and is firmly bonded.
[0020]
Therefore, pressure bonding typeBoth sidesIn the pressure-sensitive adhesive sheet 1, position adjustment and re-peeling up to the final determination of the sticking position can be easily performed, and after the position adjustment is completed, it can be firmly adhered to the correct position by applying pressure. it can.
[0021]
In addition, pressure bonding typeBoth sidesEven when a pressure is applied when the pressure-sensitive adhesive sheet 1 is wound around a roll or the like, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5 sinks into the pressure-sensitive adhesive layer 3 because the foam sheet has flexibility. Absent. Further, when the foam sheet is pulled out from the winding roll, the foam sheet returns to its original shape by releasing the winding pressure, so that the non-adhesive or slightly adhesive masking member 5 has a surface 3a of the adhesive layer 3 as shown in FIG. Will be projected again.
[0022]
Therefore, the pressure bonding type of the present inventionBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet 1 can be provided in a state of being wound around a take-up roll.Both sidesThe performance of the pressure-sensitive adhesive sheet 1 is not impaired.
[0023]
The foam sheet 2 has a compressive stress of 50% compression.0.6-80 kg / cm ²This is a polyethylene closed cell foam sheet. That is, the foam sheet 2 is composed of a polyethylene-based closed cell foam sheet having flexibility. As is clear from the explanation of the above principle, when the pressure is applied as in the case of pressure bonding, the foam sheet 2 is compressed and deformed, whereby the non-adhesive masking material 5 is changed to the pressure-sensitive adhesive layer 3. The surface of the adhesive layer 3 is positioned on the inner side of the surface of the adhesive layer, and at the time of pressure bonding, the pressure-sensitive adhesive is applied by compressive stress from the back side of the pressure-sensitive adhesive layer 3 except for the portion where the non-adhesive or slightly adhesive masking member 5 is provided. This is because the layer 3 is pressed against the application position.
[0024]
As a material constituting the foam sheet, sufficient flexibility and compressive stress to perform the above-described functions are provided.A polyethylene-based closed cell foam sheet that can be expressed can be used. More specifically,Examples thereof include Sekisui Chemical Co., Ltd., which is a polyethylene-based closed-cell foam sheet, trade name: Softlon, High-Sheet Corporation, which is a closed-cell foam sheet of polyethylene, and trade name: High Sheet.
[0025]
The compression stress at the time of 50% compression is 1 cm.²It is a value measured by laminating a foam sheet test piece punched out into a disc shape, setting the thickness to about 8 mm, applying a load from above, and measuring the load when compressed by 50%.
[0026]
In the present invention, the compression stress at 50% compression is in the above range.0.6kg / cm²If less than, the flexibility of the foam sheet becomes too high, it is difficult to sufficiently obtain the effect of pressing the adhesive layer against the application surface due to the stress from the foam sheet,80kg / cm²Since the flexibility is not sufficient, the non-adhesive or slightly adhesive masking member is difficult to be positioned on the inner side of the pressure-sensitive adhesive layer surface even if it is pressurized, and sufficient adhesive force cannot be obtained. AhThe
[0027]
The thickness of the foam sheet is not particularly limited as long as the action of the present invention is satisfied, but is usually 0.5 to 10.0 mm.
About the

adhesive layers

3 and 4, it can comprise using the appropriate adhesive conventionally used to comprise the adhesive layer of a double-sided adhesive tape. Examples of such pressure-sensitive adhesives include suitable pressure-sensitive adhesives such as acrylic acid ester-based, polyether-based, urethane-based, natural or synthetic rubber-based. Among these, acrylic acid esters are preferred from the viewpoint of adhesive strength. It is preferable to use a system adhesive.
[0028]
Moreover, about the adhesive which comprises an adhesive layer, what has a gel fraction in the range of 5-99 weight% can satisfy both adhesive force and cohesion force, and is preferable.
The pressure-sensitive adhesive layer preferably has sufficient elasticity to allow the non-tacky or slightly-tacky masking member to be positioned in the pressure-sensitive adhesive layer surface during pressure bonding as described later.
In addition, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member, which is a feature of the present invention, moves to the inside of the adhesive layer surface or the surface, and other than the portion where the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is laminated The adhesive layer surface isPolyethylene closed cell typeIn order to effectively perform pressure contact with the adherend surface by the compressive stress of the foam sheet, the elastic modulus of the adhesive layer isPolyethylene closed cell typeIt is necessary to set higher than the elastic modulus of the foam sheet, that is, to be hard.
From the above, the elastic modulus of the pressure-sensitive adhesive layer is 0.05 to 100 kg / cm.²Preferably 0.1 to 80.0 kg / cm²It is.
[0029]
The pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive

adhesive layers

3 and 4 may be cross-linked using an appropriate cross-linking agent, and as such a cross-linking agent, an isocyanate, an aziridine-based cross-linking agent, a metal complex compound, or the like may be used. it can.
[0030]
The thickness of the pressure-sensitive

adhesive layers

3 and 4 is not particularly limited, and is usually about 50 to 100 μm although it varies depending on the application and the form and thickness of the non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5.
[0031]
In the structure shown in FIG. 1, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member 5 has a shape that uniformly and partially covers the surface of the adhesive layer 3. The planar shape of the non-adhesive or slightly adhesive masking member protrudes from the surface 3 a of the pressure-sensitive adhesive layer 3 and is an appropriate shape as long as the pressure-sensitive adhesive force of the pressure-sensitive adhesive layer 3 is not exhibited. That is, it may have a lattice shape, or may be constituted by a net or a porous sheet in which circular or other shaped openings are dispersedly formed.
[0032]
For example, as shown in FIG. 3, gauze 11 made of cotton yarn, as shown in FIG. 4, a net made of synthetic resin in which square openings 12a are dispersedly formed, and as shown in FIG. 5, the corner portion is rounded. Examples thereof include a net 13 made of a synthetic resin sheet having an opening 13a having a different shape. However, the shape of the opening in the non-adhesive or slightly adhesive masking member, that is, the portion that does not cover the adhesive layer is not limited to the shape of a square or a rounded corner of the square, but may be any other shape such as a circle. it can.
[0033]
In the present invention, a non-adhesive or slightly adhesive material is used as the masking member, but the material constituting the non-adhesive masking member is not particularly limited, and natural or synthetic fibers, synthetic resins, metals, etc. Any of the above materials can be used. More specifically, the above-mentioned cotton yarn or synthetic resin fiber knitted fabric, a mesh or net made of polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, or the like, or a nonwoven fabric composed of polyester fiber A material made of any material such as a metal mesh made of a metal such as brass or stainless steel can be used.
[0034]
Moreover, as a slightly adhesive masking member, what provided the slightly adhesive adhesive to the surface of the said non-adhesive masking member is mentioned. As this slightly tacky pressure-sensitive adhesive, all the pressure-sensitive adhesives used in general protection tapes can be used. For example, ethylene-vinyl acetate copolymer (EVA) -based pressure-sensitive adhesive, EVA / SBS (styrene-butadiene-styrene copolymer). Polymer) -based adhesive, acrylic-based adhesive, rubber-based adhesive, and other special removable adhesives such as acrylic microsphere-shaped adhesives, polyoxypropylene-based adhesives, etc. Can be mentioned.
[0035]
Moreover, as a slightly adhesive acrylic adhesive as used in the field of this invention, for example, the adhesive force with respect to a stainless steel plate or an adhesive force with respect to concrete is about 50 to 600 g / 25 mm, and the glass transition temperature is −60 to −40 ° C., The gel fraction is 70% by weight or more.
[0036]
The non-adhesive or slightly-adhesive masking member is required to protrude from the surface of the pressure-sensitive adhesive layer when adjusting the position at the time of sticking. It has been moved and no longer performs its function. Therefore, as long as the above action can be achieved, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is preferably thin. For example, when the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is configured by gauze, When configured, it is about 30 μm or less.
[0037]
In addition, when a mesh made of various materials is used, if the mesh is too fine, the pressure-sensitive adhesive may not sufficiently protrude and a sufficient adhesion area may not be secured. The following are preferably used. As the metal mesh, a brass mesh is preferably used because it is inexpensive and easily available.
[0038]
The ratio of the area of the part of the non-adhesive or slightly adhesive masking member covering the adhesive layer to the area of the entire surface of the adhesive layer, that is, the coverage, is in the range of 12 to 60%. When the coverage is less than 12%, the pressure-sensitive adhesive layer surface tends to stick to the adherend surface prior to pressurization even if a non-adhesive or slightly adhesive masking member is laminated, and before pressurization. Re-peeling and position adjustment become difficult. On the other hand, when the coverage exceeds 60%, the position adjustment until the final adhesion is easy, but even if the pressure is applied, the surface of the pressure-sensitive adhesive layer is hardly adhered to the adherend.
[0039]
Further, the planar shape of the non-adhesive masking material is such that a plurality of yarns are extended in the vertical and horizontal directions so that rectangular openings can be arranged in a matrix as shown in FIGS. Preferably, the width of the yarn is 0.5 to 5.0 mm, the distance between the yarns is 1.0 to 10.0 mm, and the thickness of the yarn is about 10 μm. This is because, as will be apparent from the examples described later, sufficient removability and adhesiveness after pressurization can be obtained by setting the width, interval and thickness of the yarn within the specific range. .
[0040]
The invention according to claim 4 is the pressure bonding type according to any one of claims 1 to 3.Both sidesThe pressure-sensitive adhesive laminated decorative board is characterized in that the pressure-sensitive adhesive sheet is laminated on one side of the decorative board so that the non-adhesive or slightly adhesive masking member is exposed. The decorative board is not particularly limited. For example, in addition to building materials such as floor materials, baseboards, wall materials, and ceiling materials, a plate shape that exhibits decorative properties in various applications such as vehicle interior materials. A member can be used.
[0041]
  Action
  In the pressure-sensitive adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet according to claim 1, the compression stress when the base material is compressed by 50%0.6-80kg / cm²And is laminated so that the non-adhesive or slightly adhesive masking member protrudes on the surface of at least one pressure-sensitive adhesive layer, and the coverage is 12 to 60. %, Therefore, when adjusting the application position prior to pressurization, the non-adhesive or slightly adhesive masking member only abuts the adherend surface, and the adhesive surface does not contact the adherend surface. The position can be adjusted freely.
  Further, when the pressure-adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet is bonded to the adherend surface, the non-adhesive or slightly adhesive masking member is moved to the inside of the adhesive layer or the surface by the applied pressure, and the foam Since one surface of the sheet is bonded to the decorative board, the surface of the pressure-sensitive adhesive layer other than the portion where the non-adhesive or slightly adhesive masking member is laminated is pressed against the adherend surface by the compressive stress of the foam sheet. It will be. Therefore, the pressure-bonding double-sided pressure-sensitive adhesive sheet can be easily and firmly attached to the adherend surface.
[0042]
Also, the pressure adhesive typeBoth sidesIn the adhesive sheet, the base material is the abovePolyethylene closed cell typeBecause it is composed of a foam sheet, even if a winding pressure is applied when it is wound on a roll or the like, the non-adhesive or slightly adhesive masking member is moved inward from the adhesive layer surface,Polyethylene closed cell typeSince the foam sheet is rich in flexibility, the non-adhesive or slightly adhesive masking member does not sink into the adhesive layer, and when it is pulled out from the take-up roll,Polyethylene closed cell typeDue to the repulsive force of the foam sheet, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is again projected onto the pressure-sensitive adhesive layer surface.
[0043]
In the pressure-sensitive adhesive laminated decorative board according to claim 4, the pressure bonding type according to the present invention.Both sidesSince the adhesive sheet is formed on one side of the decorative board, the application position can be adjusted accurately with the decorative board, such as building material, in contact with the application position. It can be easily and reliably joined to the position.
[0044]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be clarified by describing non-limiting examples and comparative examples of the present invention.
[0045]
Example 1
First, as a release paper, 80 g of high-quality paper having a release treatment by laminating polyethylene on both sides (manufactured by SANA Chemical Co., Ltd., trade name: WHW80) is prepared, and the thickness of the pressure-sensitive adhesive layer is provided on one side of the release paper. The adhesive (made by Soken Kagaku Co., Ltd., trade name: SK Dyne 801B, made by Nippon Polyurethane Co., Ltd., trade name: Coronate L55E, 1% by weight in terms of solid content), “50% Compression stress during compression = 20 kg / cm²]) Was applied and dried at 100 ° C. for 2 minutes. Two release papers having the pressure-sensitive adhesive layer thus dried were prepared, and a closed-cell polyethylene foam sheet (manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd., trade name: Softlon # 1001, thickness 1.0 mm, 50 % Compressive stress = 1.58 kg / cm²) Was transferred to both sides to prepare a double-sided PSA sheet.
[0046]
Thereafter, one release paper was peeled off, and gauze having the planar shape of FIG. 3 was used as a non-adhesive masking member. In this gauze, the thread thickness is # 40, the rectangular opening is a square having a side length of 2 mm, and the thickness of the gauze is about 0.10 mm.
[0047]
After bonding the gauze as the non-adhesive masking member, a release paper constituted in the same manner as described above is further laminated thereon, and the pressure adhesive type of Example 1Both sidesAn adhesive sheet was obtained.
[0048]
Example 2
As in the case of Example 1, except that a non-adhesive masking member was replaced with a gauze, a polyethylene molded net having a planar shape shown in FIG. 4 (product name: Sof NA33) was used. Pressure bonding typeBoth sidesAn adhesive sheet was prepared. The rectangular opening in the polyethylene molding net is a square with a length of 7 mm on one side, the width of the portion extending in the vertical and horizontal directions sandwiched between the openings is 2 mm, and the thickness Is 0.03 mm.
[0049]
Example 3
As a non-adhesive masking member, in place of gauze, except that a non-adhesive masking member having a thickness of 1 mm made of a urethane foam sheet having a planar shape shown in FIG. 5 (SD foam manufactured by Inoac Corporation) was used, In the same manner as in Example 1, the pressure bonding type of Example 3Both sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0050]
In addition, the length of one side of the substantially rectangular opening in the non-adhesive masking member made of the urethane foam sheet is about 10 mm, and the width of the portion extending in the vertical and horizontal directions sandwiched by the rectangular opening is 5 mm. is there.
[0051]
Example 4
After laminating gauze in Example 1, the surface of the gauze was sprayed with Sekisui Chemical Co., Ltd., spray paste ZERO (strong) to make the masking member slightly sticky. Others were the same as in Example 1. 4 pressure bonding typeBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0052]
Example 5
In Example 2, the surface of the polyethylene molding net was sprayed with Sekisui Chemical Co., Ltd. spray paste ZERO (strong) to make the masking member slightly sticky, and the same as in Example 2. Pressure bonding typeBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0053]
Example 6
In Example 3, the surface of the urethane foam sheet as a non-adhesive masking member was further sprayed with Sekisui Chemical Co., Ltd., spray paste ZERO (strong), and the masking member was made slightly adhesive. In the same manner as in Example 3, pressure adhesion typeBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0054]
Comparative Example 1
Pressurized adhesive mold in the same manner as in Example 1 except that the non-adhesive or slightly adhesive masking member was not laminated.Both sidesA pressure-sensitive adhesive sheet was prepared, and the pressure-bonding type of Comparative Example 1Both sidesAn adhesive sheet was obtained.
[0055]
Evaluation of Examples 1 to 6 and Comparative Example 1
(1) Initial adhesive strength of stainless steel plate: Pressure adhesive type of Examples 1 to 6 on stainless steel plateBoth sidesThe adhesive sheet is laminated from the side on which the masking member is laminated (surface side), and a 200 g roller is reciprocated once for pressure bonding, and then the initial force on the stainless steel plate is measured by measuring the force when peeling the adhesive sheet. The adhesive force was measured. Moreover, the pressure bonding type of Examples 1-6Both sidesAbout the adhesive sheet, the initial adhesive force with respect to a stainless steel plate was similarly measured about the other adhesive layer side (back side). Also in Comparative Example 1, the initial adhesive force was measured in the same manner.
[0056]
(2) Adhesive force after pressurization to stainless steel plate: Pressurized adhesive mold of Examples 1 to 6 on the surface of the stainless steel plateBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet was stacked from the side on which the masking member was laminated (surface side) and pressed by reciprocating a 2 kg roller, and then the adhesive force after pressurization was measured. Moreover, the pressure bonding type of Examples 1-6Both sidesAbout the adhesive sheet, the adhesive force after pressurization was measured similarly about the adhesive layer side (back side) of the other side where the masking member is not laminated | stacked. In Comparative Example 1, a sheet was attached from one or the other of the pressure-sensitive adhesive layers not provided with a masking member, and the adhesive force after pressing was measured in the same manner.
[0057]
(3) Split strength: As shown in FIGS. 6A and 6B, non-adhesive or slightly adhesive on the lower surface of the board 21 obtained by cutting a 5 mm thick JAS2 grade lauan material to a size of 70 × 100 mm. From the pressure-sensitive adhesive layer on the side where the adhesive masking member is not laminatedBoth sidesAffix the adhesive sheet, and further overlap the upper surface of the gypsum board 22 as the secondary adherend from the adhesive layer side where the masking member is laminated. As shown in FIG. 6B, the pressure bonding type is achieved by pulling up the board 21 in the direction of arrow A.Both sidesThe splitting strength of the adhesive sheet was measured.
[0058]
(4) Re-stickability: The presence or absence of paper peeling of the surface layer portion of the gypsum board was visually evaluated at the time of 1 kg load and 5 kg load in the above split strength test. A mark “◯” was given for the case where the paper was not present, and a mark “X” was given for the case where the paper was peeled.
[0059]
The said evaluation result is shown in following Table 1 and Table 2 with the thickness of the whole adhesive sheet.
[0060]
[Table 1]

[0061]
[Table 2]

[0062]
As can be seen from Table 2, in Comparative Example 1, since the masking member was not used, the initial adhesive strength was very high, and when the above-mentioned splitting strength was evaluated, paper peeling was seen on the surface of the gypsum board. It can also be seen that the repairability is not sufficient.
[0063]
(Examples 7 and 8 and Comparative Examples 2 and 3)
In Examples 7 and 8, the pressure bonding typeBoth sidesThe influence by the winding pressure when the pressure-sensitive adhesive sheet was wound into a roll was evaluated.
[0064]
Example 7
The pressure-sensitive adhesive used in Example 1 was applied to the release paper so that the thickness of the pressure-sensitive adhesive layer was 75 μm, and dried at 100 ° C. for 2 minutes. Next, Softron # 1001 (Stress at 50% compression = 1.58 kg / cm) manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd. used in Example 1 was used as a base material.²) Was prepared, and in the same manner as in Example 1, the dried pressure-sensitive adhesive layer was transferred onto both surfaces of the substrate to prepare a double-sided pressure-sensitive adhesive tape. Next, on one adhesive layer of the adhesive tape, as a non-adhesive masking member,Scale20g / m²A gauze having a thickness of 0.10 mm and dimensions of 6 mm × 6 mm is laminated, and the pressure-bonding type of Example 7Both sidesAn adhesive sheet was obtained.
[0065]
Example 8
Except for using non-adhesive masking member instead of gauze and using Sekisui Sof Co., Ltd.'s trade name: Sof NA33 (net made of polyethylene with a thickness of 0.03 mm and rectangular openings formed at a ratio of 7 mm). In the same manner as in Example 7, the pressure bonding typeBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0066]
Comparative Example 2
As a base material, instead of Softlon # 1001, a non-woven fabric SPC (14 g / m) manufactured by Nippon Paper Industries Co., Ltd.², 50% stress at compression = 100 kg / cm²) Was used in the same manner as in Example 7 except thatBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
[0067]
Comparative Example 3
Non-woven fabric SPC (weighing 14 g / m) manufactured by Nippon Paper Industries Co., Ltd.², 50% stress at compression = 100 kg / cm²) Was used in the same manner as in Example 8 except thatBoth sidesAn adhesive sheet was prepared.
Pressure bonding type of Examples 7 and 8 and Comparative Examples 2 and 3Both sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet was wound on a roll after production and aged for one week at 23 ° C. and a relative humidity of 65%.
[0068]
Evaluation of Examples 7 and 8 and Comparative Examples 2 and 3
Pressurized adhesive mold aged as described aboveBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet was pulled out of the roll, and in the same manner as in Example 1, (1) initial adhesive strength of stainless steel plate, (2) adhesive strength after pressing against the stainless steel plate, and (3) splitting strength were evaluated.
[0069]
In addition, in order to confirm the difference between the outer portion of the winding roll and the portion in the vicinity of the core, the pressure bonding molds of Examples 7 and 8 and Comparative Examples 2 and 3 were used.Both sidesIn each of the pressure-sensitive adhesive sheets, the above-described evaluation was performed for the sample of the surface layer portion of the winding roll and the sample on the winding core side. The results are shown in Tables 3 and 4 below. Table 3 shows the evaluation results for the surface layer side sample of the winding roll, and Table 4 shows the evaluation results for the core side sample.
[0070]
Further, the pressure bonding type of Examples 7 and 8 and Comparative Examples 2 and 3 above.Both sidesAbout the adhesive sheet, the position correction function was evaluated in the following manner.
Position correction function evaluation: Place the laminated product of the board 21 made of JAS grade 2 lauan material and double-sided adhesive tape on the split strength evaluation in (3) and place it on the glass plate from the side where the masking member is laminated. It was evaluated whether it was possible to shift the direction by hand. The evaluation results are shown in Table 3 and Table 4 below. In Tables 3 and 4, “○” is given for the case of shifting by hand, and “X” is given for the case of not shifting.
[0071]
[Table 3]

[0072]
[Table 4]

[0073]
As is apparent from Tables 3 and 4, in Examples 7 and 8, the initial adhesive force is low and the position can be adjusted sufficiently, and the adhesive strength after pressurization is sufficient at 1300 g / 25 mm or more. In addition, the splitting strength after pressurization is sufficient.
[0074]
On the other hand, in Comparative Examples 2 and 3, the initial adhesive force was low and the position could be sufficiently corrected, but the adhesive strength and split strength after pressurization were insufficient.
Examples 9-11 and Comparative Examples 4-7
Pressure bonding type of the present inventionBoth sidesIn pressure-sensitive adhesive sheets and the like, it was confirmed how the coverage of the non-sticky or slightly sticky masking member affects the removability.
[0075]
A pressure-bonding double-sided pressure-sensitive adhesive sheet was obtained in the same manner as in Example 2 except that a polyethylene molded net (manufactured by Sekisui Sof) having various shapes shown in Table 5 was used.
The evaluation of removability was performed as follows.
[0076]
(1) Removability evaluation: The splitting strength was measured when a 1 kg load was applied in the same manner as in Examples 1-6.
◎: Less than 1kg
○: 1kg or more and less than 3kg
Δ: 3 kg or more and less than 5 kg
X: 5 kg or more
[0077]
(2) Evaluation of adhesion after pressurization: The splitting strength was measured when a 5 kg load was applied in the same manner as in Examples 1-6.
: 15kg or more
○: 10 kg or more and less than 15 kg
Δ: 5 kg or more and less than 10 kg
X: Less than 5 kg
[0078]
[Table 5]

[0079]
As is clear from Table 5, when the coverage of the pressure-sensitive adhesive surface is less than 12%, sufficient re-peelability by initial pressure bonding cannot be obtained, and when it exceeds 60%, sufficient adhesiveness after pressing is obtained. Disappear. For this reason, the pressure adhesion type which maintains both the removability by the initial pressure bonding and the adhesiveness after pressurization at a high level by setting the coverage to 12 to 60%Both sidesAn adhesive sheet can be obtained.
[0080]
【The invention's effect】
As described above, in the invention according to claim 1, the compression stress at the time of 50% compression is in the specific range.Polyethylene closed cell typeA pressure-sensitive adhesive layer is laminated on both surfaces of the foam sheet, and a non-adhesive or slightly-adhesive masking member is laminated on at least one of the pressure-sensitive adhesive layers so as to protrude from the surface of the pressure-sensitive adhesive layer. Since the coverage is in the range of 12 to 60%, when applied to the adherend, the non-adhesive or slightly adhesive masking member first comes into contact, and the adhesive strength of the adhesive layer is not exhibited. Therefore, the pressure-bonding type is in contact with the adherend.Both sidesThe position of the pressure-sensitive adhesive sheet can be freely corrected, and re-peeling is easy. Furthermore, the pressure adhesion after position adjustment depends on the applied pressurePolyethylene closed cell typeThe foam sheet is compressed, the pressure-sensitive adhesive layer is pressed against the adherend surface by the stress accompanying the compression, and the non-adhesive or slightly-adhesive masking member is located on the surface of the adhesive layer or on the inner side of the surface. Therefore, pressure bonding typeBoth sidesThe pressure-sensitive adhesive sheet is firmly adhered to the adherend.
[0081]
In addition, the pressure bonding type of the present inventionBoth sidesFor adhesive sheet, as abovePolyethylene closed cell typeBecause it uses a foam sheet, for example, even if it is stored in a state of being wound on a winding roll, when it is pulled out from the winding rollPolyethylene closed cell typeBy the repulsive force of the foam sheet, the non-adhesive or slightly adhesive masking member is reliably projected on the surface of the adhesive. Therefore, pressure adhesive type that can exhibit removability and pressure adhesiveness to adherendBoth sidesIt becomes possible to provide an adhesive sheet in the form of a winding roll.
[0082]
In the invention according to claim 4, the pressure bonding typeBoth sidesSince the adhesive sheet is pre-laminated on one side of the decorative board,Both sidesFor example, the decorative board on which the pressure-sensitive adhesive sheet is laminated can be adhered to an accurate position and reliably on a building structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 Pressure bonding type of the present inventionBoth sidesThe partial notch sectional view for demonstrating an adhesive sheet.
FIG. 2 is a pressure bonding type of the present invention.Both sidesThe partial notch sectional view for demonstrating the deformation | transformation state of an adhesive sheet at the time of pressure-bonding an adhesive sheet to a to-be-adhered body.
FIG. 3 is a plan view for explaining an example of a non-adhesive or slightly adhesive masking member.
FIG. 4 is a plan view for explaining another example of a non-adhesive or slightly adhesive masking member.
FIG. 5 is a plan view for explaining still another example of a non-adhesive or slightly adhesive masking member.
FIGS. 6A and 6B are a perspective view and a side view for explaining a test method for evaluating split adhesive strength in Examples.
[Explanation of symbols]
1 ... Pressure bonding typeBoth sidesAdhesive sheet
2 ... Foam sheet
3, 4 ... Adhesive layer
5. Non-adhesive or slightly adhesive masking member

Claims

A pressure-sensitive adhesive layer is formed on both surfaces of a polyethylene-based closed cell foam sheet having a compression stress of 0.6 to 80 kg / cm ² at 50% compression,
And the elastic modulus of the adhesive layer is set higher than the elastic modulus of the foam,
Further, the non-adhesive or slightly adhesive masking member is laminated on at least one of the adhesive layer surfaces so as to protrude from the surface and partially cover the adhesive layer surface. Alternatively, the pressure-adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet, wherein the ratio of the area of the portion covering the pressure-sensitive adhesive layer of the slightly-adhesive masking member to the entire surface of the pressure-sensitive adhesive layer is in the range of 12 to 60%.

At the time of pressure bonding, the non-adhesive or slightly-adhesive masking member may be positioned on the surface of the pressure-sensitive adhesive layer or on the inside of the surface due to compression deformation of the polyethylene-based closed cell foam sheet. Is composed of
When the pressure is released after being pressurized prior to bonding, the deformation of the polyethylene-based closed cell foam sheet is recovered, and the non-adhesive or slightly adhesive masking member is again removed from the surface of the non-adhesive layer. The pressure-sensitive adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet according to claim 1, wherein the polyethylene-based closed cell foam sheet is configured to protrude.

The pressure-adhesive double-sided surface according to claim 1 or 2, wherein the non-tacky or slightly tacky masking member is made of a material selected from the group consisting of gauze, nonwoven fabric, woven fabric, metal mesh, and molded net. Adhesive sheet.

The pressure-adhesive double-sided pressure-sensitive adhesive sheet according to any one of claims 1 to 3, wherein the non-adhesive or slightly adhesive masking member is exposed to the outside on one side of the decorative board. Adhesive laminated decorative board.