JP3659916B2 - 衛星通信方法、衛星通信装置および移動局通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時間ダイバーシチ方式を使用した衛星通信システムに係り、さらに詳しくは、ヘリコプター等の飛翔体用の衛星通信システムに用いられる衛星通信方法および衛星通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、時間ダイバーシチ方式を用いた従来の衛星通信システムの装置構成の概念図である。
時間ダイバーシチ方式とは、例えば、ヘリコプター搭載の衛星通信装置が衛星に向けて上方に電波を送出する際に、ヘリコプターの回転翼(ヘリブレード)によって電波が瞬断(即ち、移動局より送信される送信信号が瞬断)される場合など、周期的に生じる伝送データの損失に対応するための通信方式である。
【0003】
すなわち、データ伝送を行う場合、ある時間長を持ったデータフレームを設定して、データ(ノーマルデータ)を送信する。
そして、一定数のデータフレーム送信後に、一度送信したノーマルデータと同じデータ(遅延データ)を再度送信し、受信側で対応するノーマルデータと遅延データとを比較して欠損していない方のデータを選択する。
ここで、移動局より送信される送信信号の瞬断による欠損は周期的に起こる場合を想定しているため、ノーマルデータと遅延データの両方が欠損しないようにするためには、瞬断されている時間に合わせたデータフレーム長を設定する必要がある。
図8において、23はヘリコプター等の回転翼を有した飛翔体に搭載される移動局、24は衛星、25は地上局、26は地上局25で用いられる従来の通信装置である。
【0004】
図9は、時間ダイバーシチ方式を用いた従来の衛星通信システムにおいて、例えば、送信データの損失(即ち、送信データの瞬断)が4データフレーム毎に1データフレーム期間発生している場合に、移動局23から順次送信される各ノーマルデータ(データ1、データ2、データ3、・・・)に対して、それぞれ3データフレーム遅延させた遅延データ(遅延データ1、遅延データ2、遅延データ3、・・・)を付加して送出したときの送信データおよび瞬断発生の関係、および受信機(地上局)側のデータ選択部の動作概念を表す図である。
なお、図9(a)は送信される送信データのタイミングを、図9(b)は瞬断発生のタイミングを示している。
また、図9(c)は受信側(地上局)におけるデータ選択部の動作を概念的に示している。
【0005】
図において、27aは瞬断により欠損を受けていないデータフレームであり、27bは瞬断による欠損を受けたデータフレームである。
28は周期的(例えば、4データフレーム毎)に発生する瞬断であり、周期的に発生する瞬断28によって欠損を受けたデータフレーム27bが生じる。
そのため、地上局25は移動局1より送出されたノーマルデータ(データ1、データ2、データ3・・・)と数データフレーム(図9の例では3データフレーム)遅らせて送出された同じデータ(遅延データ1、遅延データ2、遅延データ3・・・)を受信し、地上局25の通信装置26におけるデータ選択部(後述する図11の8e)は、それぞれ対応するノーマルデータと遅延データ(例えば、データ1と遅延データ1、データ2と遅延データ2、データ3と遅延データ3・・・)とを比較し、データの選択時に欠損を受けていないデータフレーム27aを選択する。
【0006】
例えば、データ選択部は、まず、データ1と遅延データ1とを比較して、遅延データ1が瞬断28によって欠損を受けたデータフレームであることを判定し、欠損を受けていないほうのノーマルデータであるデータ1を選択する。
次に、データ選択部は、データ2と遅延データ2とを比較して、データ2および遅延データ2のいずれもが瞬断28によって欠損を受けていなので、データ2あるいは遅延データ2のいずれかを選択する。
図9は、移動局1より送信されるデータの瞬断期間を1データフレームとし、瞬断が4データフレーム毎に発生した場合に、ノーマルデータまたは遅延データのどちらかは必ず欠損なしにデータの伝送が成功する例である。
【0007】
また、図10は時間ダイバーシチ方式を用いた従来の通信システムにおいて、送信されるデータの瞬断期間が2データフレームとした場合に、ノーマルデータまたは遅延データのどちらかは必ず欠損なしにデータの伝送が成功する例を示している。
なお、図9の場合と同様に、図10(a)は送信側のタイミング(即ち、送信データのタイミング)、図10(b)は瞬断発生のタイミングを示している。
また、図10(c)は受信側(地上局)におけるデータ選択部の動作を概念的に示している。
また、図10において、27aは瞬断により欠損を受けていないデータフレームであり、27bは瞬断による欠損を受けたデータフレームである。
【0008】
以上説明したように、瞬断期間の長さや瞬断発生のタイミングに対応させて、ノーマルデータに対する遅延データの遅延時間やデータフレームの長さを適宜設定することにより、地上局に対してノーマルデータまたは遅延データのどちらかは必ず欠損なしにデータの伝送を行うことができる。
なお、図9および図10では、説明の簡便さから瞬断の発生とデータフレームの開始時が同時になっているが、実際には同時である必要はなく、データの発信および受信はどのタイミングでも行うことができる。
【0009】
図11は、従来の衛星通信システムにおける地上局および移動局の装置構成を表すブロック図である。
図において、5eは空中線(アンテナ)である。6eは移動局からの無線信号を受信するための受信機である。
また、7iは受信したノーマルデータを遅延データと比較するために遅延させる遅延部、7jは送信データを遅延させる遅延部であり、遅延部7iおよび遅延部7jは同じ一定の遅延時間が設定される。
【0010】
また、8eはノーマルデータと遅延データとを比較し、正常に受信できているデータフレームを選択するデータ選択部、9eは選択したデータフレームのデータを中間周波数に復調する復調部である。
また、11eはノーマルデータと遅延データを交互に送信するための遅延処理を行う遅延処理部、12eは遅延処理部11eより出力されるノーマルデータおよび遅延データを無線周波数に変調し、空間に向けてデータ送信を行う送信機である。
なお、7iおよび7jの遅延部は同じ一定の遅延時間が設定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、時間ダイバーシチ方式を使用した従来の衛星通信装置では、ノーマルデータと遅延データを送受信するため、時間ダイバーシチ方式を行わない場合に比べ2回線分の回線数を必要とした。
そのため、ヘリコプター駐機中に翼の回転を止めていて、移動局より送信される送信信号の瞬断が発生しない場合(即ち、移動局が時間ダイバーシチ方式による通信が必要ない場合)でも2回線分を占有していた。
即ち、常時2回線分を占有して1回線分の信号しか送受信できないという課題があった。
【0012】
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ヘリコプター等の飛翔体用通信システムのように、移動局より送信される送信信号の瞬断が周期的に発生し、時間ダイバーシチ方式による通信を必要する通信システムにおいて、移動局が時間ダイバーシチ方式による通信を必要としない場合には、回線使用効率を良くすることのできる衛星通信方法および衛星通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る衛星通信方法は、回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信方法において、前記移動局から前記データの送受信を開始する場合に、前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを前記移動局より時間ダイバーシチ方式により送信し、前記地上局は、前記回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式とし、前記回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にするものである。
【0014】
また、本発明に係る衛星通信方法は、前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式により前記データを送受信する場合、1回線で前記データを送受信するものである。
【0015】
また、本発明による衛星通信装置は、回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信装置において、前記移動局から前記データの送受信を開始する場合に、前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを前記移動局より時間ダイバーシチ方式により送信する送信機を有した移動局と、この移動局から送信された前記初期同期フレームを受信する受信機および前記回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは、自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式とし、前記回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする速度選択部を有する地上局とを備えたものである。
【0016】
また、本発明に係る衛星通信装置は、前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式により前記データを送受信する場合、1回線で前記データを送受信するものである。
【0017】
また、本発明による移動局通信装置は、回転翼を有する飛翔体に搭載され、衛星を介して地上局の通信装置とデータを送受信する移動局通信装置において、前記データの送受信を開始する場合に前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを時間ダイバーシチ方式により前記地上局の通信装置に送信し、前記地上局の通信装置が前記回転翼の回転が停止しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、前記時間ダイバーシチ方式を前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にして前記データを送信し、前記地上局の通信装置が前記回転翼が回転しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、前記時間ダイバーシチ方式により前記データを送信する送信機と、前記地上局の通信装置から送信された前記応答信号を前記時間ダイバーシチ方式により受信する受信機と、その受信した応答信号に基づき前記送信機および受信機の通信方式を前記時間ダイバーシチ方式または前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする受信判別部とを備えたものである。
【0018】
また、本発明による移動局通信装置は、前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信できる方式により前記データを送受信する場合、2種のデータを送受信するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図間において、同一符号は、同一あるいは相当のものを表す。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る衛星通信システムの概念図である。
図において、1は衛星2を介し地上局3と時間ダイバーシチ方式で通信を行うヘリコプター等の飛翔体に搭載される移動局、4は移動局1から地上局3に対してデータ発信する際に、最初に数フレーム連続送信される初期同期フレームである。
【0020】
本発明の実施の形態1に係る衛星通信システムにおいては、移動局1から通信(送信)を開始する場合、通信開始時に後述の使用回線速度情報を含む初期同期フレーム4a(図4参照)を地上局3に連続して送信し、地上局3にて移動局1の状態に対応した通信回線モードを設定する。
そして、通信回線モード設定完了の信号を地上局3から移動局1に返送すると共に、飛行中等のようにヘリブレード(ヘリコプターの回転翼)が回転していて、電波の遮断(即ち、移動局より送信される送信信号の周期的な瞬断)があるときは時間ダイバーシチ方式による通信を設定する。
あるいは、駐機中でヘリブレードが停止しており電波の遮断がないときは、時間ダイバーシチ方式による通信を必要としないので時間ダイバーシチによらない通信を設定する。
【0021】
図2は、図1に示した本発明の実施の形態1に係る衛星通信システムにおける地上局3の装置構成を表すブロック図である。
図において、5a、6a、7a、7b、8a、9a、11a、12aは、従来地上局の構成を示した図11の5e、6e、7i、7j、8e、9e、11e、12eとそれぞれ機能は同じである。
7aは遅延データと比較するためにノーマルデータに遅延を与える受信側の遅延部であり、移動局1における遅延時間と同じ遅延時間を設定する。
7bは送信側の遅延回路であり、動作は受信側の遅延部と同じである。
また、10は通信待ち受け時に移動局1側から初期同期フレーム4aが送信された場合に、初期同期フレーム4a上の移動局状態情報(即ち、ヘリコプターの回転翼が回転しているか否かの情報)から使用回線速度を識別する速度選択部である。
【0022】
図3は、図1に示した本発明の実施の形態1に係る通信システムにおける移動局1の装置構成を表すブロック図である。
図において、5b、6b、7c、7d、8b、9b、11b、12bは地上局3の図2における 5a、6a、7a、7b、8a、9a、11a、12aと同じ機能を持つ。
13aは受信判別部であって、移動局1が地上局3に対して送信した初期同期フレーム4aに対する地上局3からの応答信号(即ち、使用回線速度の設定完了信号)を識別する。
14aは送信データ選択部であり、送信開始時に初期同期フレーム4aを出力し、地上局3の使用回線速度の設定完了を待って低速送信データを選択する。
【0023】
図4は、送信開始時に移動局1より送信される初期同期フレーム4aの構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態における初期同期フレーム4aは、スタート識別子15a、使用回線速度情報16、ストップ識別子17aの順番にデータを並べ、1フレームが構成されている。
そして、通信開始時に、図4に示したフレーム構成を持った初期同期フレーム4aを移動局1より連続発信し、地上局3からの応答信号(即ち、使用回線速度の設定完了信号)が返ってくるまで発信しつづける。
【0024】
例えば、移動局1から通信を開始する場合、図3の送信データ選択部14aによって初期同期フレーム4aの送信が選択され、遅延処理部11bおよび遅延部7dに出力される。
遅延処理部11bからは送信機12bへと初期同期フレーム4aが連続送信され、受信判別部13aで地上局3の通信回線モード設定完了の返信を受信するまで継続する。
また、送信機12bからは空中線5bによって空中に無線信号を送信する。
【0025】
移動局1の初期同期フレーム4aを受信した地上局3では、図2の空中線5aを介して受信機6aにて初期同期フレーム4aを受信する。
受信機6aからデータ選択部8aに入力される。その際、初期状態では遅延部7aは遅延時間を設定しておらず、受信機6aからの入力はそのままデータ選択部8aに出力する。
データ選択部8aでは正常に受信された初期同期フレーム4aを復調部9aに出力し、さらに、復調部9aにて検出した初期同期フレーム4aを速度選択部10に入力する。
【0026】
速度選択部10では、初期同期フレーム4a内の回線設定データから回線速度を特定し、その結果を送信機12aおよび受信機6aに出力することによって、高速(例えば、2倍速)データまたは低速データの通信速度を設定する。
回線速度の設定が完了したら、地上局3から移動局1に対して応答信号を返信する。
移動局1が地上局3からの応答信号を受信すると、図3(すなわち、地上局3)の受信機6b、データ選択部8c、復調部9bを介して、受信判別部13aに入力される。
【0027】
受信判別部13aにて地上局3の回線モード設定完了を認識し、送信データ選択部14aに設定完了の信号を送る。
こうして送信データ選択部14aでは初期同期フレーム4aの送信をやめ、設定された速度の送信データを送信することによって通信を行う。
通信開始後の動作が低速データの場合は従来の時間ダイバーシチ方式による通信と同じである。
時間ダイバーシチ方式によらない場合は、2回線分使用できるので、2倍の速度のデータを送受信することができる。
【0028】
実施の形態2.
図5に本発明の実施の形態2に係る通信システムの地上局3の装置構成を示すブロック図である。
実施の形態1と異なる点は、初期同期フレームにて送る情報が使用回線速度情報ではなく、「低速の1回線を時間ダイバーシチを用いてデータ通信するか、それとも低速の2回線を時間ダイバーシチを用いずにデータ通信するか」のデータ選択情報を含む初期同期フレーム4b(図7参照)を送信する点が異なる。
【0029】
図5において、5c、6c、7e、7f、8c、9c、11c、12cは実施の形態1の図2における5a、6a、7a 、7b、8a、9a、11a、12aとそれぞれ機能が同じである。
21は、初期同期フレーム4a内のデータ選択情報を検出するデータ選択部である。
上述したように移動局側は通信開始時に初期同期フレーム4bにてデータ選択情報を送り、地上局3はデータ選択部21によって送受信するデータを選択し、その結果を送信機12cおよび受信機6cに出力することによって、低速の2種のデータを送受信するかまたは低速データの1種のデータを送受信するかを設定する。
2種の低速データを送受信する場合は、多重部18aおよび分離部19aにより多重分離して使用する。
それ以外の動作および移動局の装置構成等は実施の形態1と同じである。
【0030】
図7に初期同期フレーム4bの構成を示す。スタート識別子15bおよびストップ識別子17bは実施の形態1における初期同期フレーム4aの構成を示した図4と同じである。
22はデータ選択情報である。実施の形態1では使用回線速度情報16を親局に通知することによって、親局が遅延時間を選択したが、本実施の形態2では使用回線速度情報16のかわりにデータ選択情報22を送ることによって、駐機中は複数種類のデータ(例えば、音声とデータというように2種のデータ)の送受信を行うことができる。
【0031】
なお、実施の形態2では、飛行中常に時間ダイバーシチを用いた低速の1回線を用いるか、駐機中に時間ダイバーシチを用いない低速の2回線を用いるかを選択できるようにしたが、駐機中にヘリブレードが停止していれば時間ダイバーシチを用いる必要がなく、1回線分の回線容量でよく、時間ダイバーシチを使用しない1回線を送受信することにより衛星回線全体の回線容量を減らすようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明による衛星通信方法によれば、回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信方法において、移動局からデータの送受信を開始する場合に、回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを前記移動局より時間ダイバーシチ方式により送信し、地上局は、回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを時間ダイバーシチ方式とし、回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にするので、移動局の状態(即ち、移動局が時間ダイバーシチ方式よる通信を必要とするかしないかの状態)に応じた通信回線モードの設定が可能となり、回線効率の良い衛星通信方法を提供できるという効果がある。
【0033】
また、本発明による衛星通信方法によれば、時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式によりデータを送受信する場合、1回線でデータを送受信するので、衛星回線全体の回線容量を減らすことができる。
【0034】
また、本発明による衛星通信装置によれば、回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信装置において、移動局からデータの送受信を開始する場合に、回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを移動局より時間ダイバーシチ方式により送信する送信機を有した移動局と、この移動局から送信された初期同期フレームを受信する受信機および回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは、自局の通信回線モードを時間ダイバーシチ方式とし、回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする速度選択部を有する地上局とを備えたので、移動局の状態(即ち、移動局が時間ダイバーシチ方式よる通信を必要とするかしないかの状態)に応じた通信回線モードの設定が可能となり、回線効率の良い衛星通信装置を提供できるという効果がある。
【0035】
また、本発明に係る衛星通信装置によれば、時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式によりデータを送受信する場合、1回線でデータを送受信するので、衛星回線全体の回線容量を減らすことができる。
【0036】
また、本発明による移動局通信装置によれば、回転翼を有する飛翔体に搭載され、衛星を介して地上局の通信装置とデータを送受信する移動局通信装置において、データの送受信を開始する場合に回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを時間ダイバーシチ方式により地上局の通信装置に送信し、地上局の通信装置が回転翼の回転が停止しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、時間ダイバーシチ方式を時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にしてデータを送信し、地上局の通信装置が回転翼が回転しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、時間ダイバーシチ方式によりデータを送信する送信機と、地上局の通信装置から送信された応答信号を時間ダイバーシチ方式により受信する受信機と、その受信した応答信号に基づき送信機および受信機の通信方式を時間ダイバーシチ方式または時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする受信判別部とを備えたので、移動局通信装置の状態(即ち、移動局通信装置が時間ダイバーシチ方式よる通信を必要とするかしないかの状態)に応じた通信方式の設定が可能となる。
【0037】
また、本発明による移動局通信装置によれば、時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信できる方式によりデータを送受信する場合、2種のデータを送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る通信システムの概念図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る通信システムの地上局の装置構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る通信システムの移動局の装置構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る通信システムの初期同期フレームのフレーム構成を表す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係る通信システムの地上局の装置構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る通信システムの移動局の装置構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る通信システムの初期同期フレームのフレーム構成を示す図である。
【図8】 時間ダイバーシチ方式を用いた従来の通信システムの概念図である。
【図9】 時間ダイバーシチ方式を用いた従来の通信システムにおいて、送信されるデータの瞬断期間が1データフレームとした場合の送信データおよび瞬断発生の関係を示す図である。
【図10】 時間ダイバーシチ方式を用いた従来の通信システムにおいて、送信されるデータの瞬断期間が2データフレームとした場合の送信データおよび瞬断発生の関係を示す図である。
【図11】 時間ダイバーシチ方式を用いた従来の通信システムの地上局および移動局の装置構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 移動局 2 衛星
3 地上局 4、4a、4b 初期同期フレーム
5a、5b、5c、5d 空中線(アンテナ)
6a、6b、6c、6d 受信機
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h 遅延部
8a、8b、8c、8d データ選択部
9a、9b、9c、9d 復調部
10 速度選択部
11a、11b、11c、11d 遅延処理部
12a、12b、12c、12d 送信機
13a、13b 受信判別部
14a、14b 送信データ選択部
15a、15b スタート識別子
16 使用回線速度情報
17a、17b ストップ識別子
18a、18b 多重部
19a、19b 分離部
20a、20b 受信データ選択部
21 データ選択部
22 データ選択情報
27a 欠損を受けていないデータフレーム
27b 欠損を受けたデータフレーム
28 周期的に発生する瞬断
Claims (6)
- 回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信方法において、
前記移動局から前記データの送受信を開始する場合に、前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを前記移動局より時間ダイバーシチ方式により送信し、前記地上局は、前記回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式とし、前記回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にすることを特徴とする衛星通信方法。 - 前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式により前記データを送受信する場合、1回線で前記データを送受信することを特徴とする請求項1に記載の衛星通信方法。
- 回転翼を有する飛翔体に搭載された移動局と地上局間で衛星を介してデータを送受信する衛星通信装置において、
前記移動局から前記データの送受信を開始する場合に、前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを前記移動局より時間ダイバーシチ方式により送信する送信機を有した移動局と、
この移動局から送信された前記初期同期フレームを受信する受信機および前記回転翼が回転しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは、自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式とし、前記回転翼の回転が停止しているとの識別情報を有する初期同期フレームを受信したときは自局の通信回線モードを前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする速度選択部を有する地上局とを備えたことを特徴とする衛星通信装置。 - 前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式により前記データを送受信する場合、1回線で前記データを送受信することを特徴とする請求項3に記載の衛星通信装置。
- 回転翼を有する飛翔体に搭載され、衛星を介して地上局の通信装置とデータを送受信する移動局通信装置において、
前記データの送受信を開始する場合に前記回転翼が回転しているか否かの識別情報を有する初期同期フレームを時間ダイバーシチ方式により前記地上局の通信装置に送信し、前記地上局の通信装置が前記回転翼の回転が停止しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、前記時間ダイバーシチ方式を前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にして前記データを送信し、前記地上局の通信装置が前記回転翼が回転しているときの通信方式を設定してその応答信号を送信したときは、前記時間ダイバーシチ方式により前記データを送信する送信機と、
前記地上局の通信装置から送信された前記応答信号を前記時間ダイバーシチ方式により受信する受信機と、
その受信した応答信号に基づき前記送信機および受信機の通信方式を前記時間ダイバーシチ方式または前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信する方式にする受信判別部とを備えたことを特徴とする移動局通信装置。 - 前記時間ダイバーシチ方式の2倍速のデータを送受信できる方式により前記データを送受信する場合、2種のデータを送受信することを特徴とする請求項5に記載の衛星通信装置。
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Publications (2)
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