JP3659414B2 - サンプリング用砂の砂供給方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、混練砂の性状を検査するに当り、サンプリング取出しされる混練砂を砂試験器へ供給する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、混練砂を砂試験器へ供給する場合、混練機の底側部に混練砂の取出し口が設けられてここで混練機から混練砂が引き出されるようにされている。その代表的な装置が特開平9−24438号公報に開示されている。ここでは混練機で混練された混練砂がサンプリング手段により引き出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような混練砂の引き出しによるサンプリング砂の取出しでは種々の問題があった。すなわち混練済みの砂(鋳型造型機へ供給給する直前の砂)は固まりやすく、装置に付着しやすいため混練砂がサンプリング手段の中に残されると固まったり装置に付着してしまうことがある。
また混練砂は混練機内でスクレ−パなどにより間歇的に押圧されるため安定した砂状態に成らず、その不安定状態が砂試験結果にも表れる等種々の問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、混練砂を固まらせたり装置に付着させないで、かつ混練砂を性状変化をさせずに砂試験器へ供給することができるサンプリング用砂の砂供給方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明におけるサンプリング用砂の砂供給方法は、混練を済ませた若しくは混練中の混練砂の一部を横向き筒状ホッパ内に投入する砂投入工程と、筒状ホッパ内に投入した混練砂を電動シリンダに連結された押圧板により押圧しながら該押圧された混練砂をスクリュ−状砂ほぐし器により砂ほぐしをして取り出す砂処理工程と、を有するサンプリング用砂の砂供給方法であって、前記砂処理工程において、電動シリンダによる砂押圧力とあらかじめ設定した砂押圧力とを比較しながら電動シリンダのモ−タ回転数を変化させて押圧速度を調整しながら適切な押圧力を保持するよう制御する砂押圧力制御が成されていることを特徴とする。
【0005】
また本発明におけるサンプリング用砂の砂供給装置は、上部に砂投入口を備えかつ一端下部に砂試験器の砂受け位置に対向された砂取出し口を備えた横向き筒状ホッパと、該筒状ホッパの砂取出し口側に備えられて、回転されるスクリュ−状砂ほぐし器と、該スクリュ−状砂ほぐし器に対向する側に備えれて電動シリンダにより作動されて筒状ホッパ内の混練砂を押圧する押圧板と、前記電動シリンダに電気的に接続されて該電動シリンダの砂押圧力に相当するトルクもしくはそれらに相当する電流を供給するドライバと、該ドライバのトルクもしくはそれに相当する電流を測定するトルク/電流検出手段と、電動シリンダのトルクもしくはそれに相当する電流を予め設定した実験値と比較しながら前記電動シリンダのモ−タ回転数を変化させて押圧速度を調整するトルク/電流比較・回転数決定手段と、を具備したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1において砂供給装置20の砂取出し口2(後述する)の下方に砂試験器30が配置されていて、該砂供給装置20は、次のような構成にされている。
【0007】
上部に混練砂の砂投入口1を備えると共に一端下部に前記砂試験器30の砂受け位置に対向された砂取出し口2を備えた横向き筒状ホッパ3が配置されている。該筒状ホッパ3の砂取出し口2側にはモ−タ4により回転されるスクリュ−状砂ほぐし器5が設けられている。
【0008】
また筒状ホッパ3におけるスクリュ−状砂ほぐし器5に対向する側には電動シリンダ6により作動されて筒状ホッパ3内の混練砂を対向側へ押圧する押圧板7が摺動可能にして挿入されている。
【0009】
さらに前記電動シリンダ6は、砂押圧力に相当するトルクもしくはそれに相当する電流を供給するドライバ8に電気的に接続され、該ドライバ8は、そのトルクもしくはそれに相当する電流を測定するトルク/電流検出手段9に電気的に接続されている。
【0010】
また該トルク/電流検出手段9は、前記電動シリンダ6のトルクしくはそれに相当する電流を予め設定した実験値と比較しながら前記電動シリンダ6のモ−タ回転数を変化させて押圧速度を調整するトルク/電流比較・回転数決定手段10に電気的に接続されている。
【0011】
該トルク/電流比較・回転数決定手段10は前記ドライバ8に電気的に接続されて電動シリンダ6の砂押圧力に相当するトルクもしくはそれに相当する電流を供給するようにされている。また砂供給装置20と砂試験器30とは工程制御器11により連携されて手順にしたがって作動されるようになっている。
【0012】
このように構成されたものの作動を説明する。図1において、砂投入口1から筒状ホッパ3内に所定量の混練砂を投入した後、工程制御器11から起動信号を受けてモ−タ4が作動されスクリュ−状砂ほぐし器5が回転されると共に電動シリンダ6を起動する。
【0013】
これにより電動シリンダ6の砂押圧力に相当するトルクもしくはそれに相当する電流をドライバ8から得て、トルク/電流検出手段9でトルクもしくはそれに相当する電流を計測する。またトルク/電流比較・回転数決定手段10でトルクもしくはそれに相当する電流を、予め設定した実験値と比較しながら電動シリンダ6のモ−タ回転数を変化させ、押圧速度が調整される。
【0014】
このように適切な砂押圧力を保つように制御することによって混練砂を固まらせたり装置に付着させず、かつ性状変化を伴わない状態で砂ほぐしして混練砂のサンプリングが成される。
【0015】
【発明の効果】
本発明は上記の説明から明らかなように、混練砂の押圧速度を調整しながら押圧し、かつ砂ほぐしをするようにしたから、混練砂を固まらせたり装置に付着させることなく、かつ砂の性状変化を伴わないで混練砂のサンプリング供給が出来るようになり、その効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概要構成図である。
【符号の説明】
1 砂投入口
2 砂取出し口
3 筒状ホッパ
4 モ−タ
5 スクリュ−状砂ほぐし器
6 電動シリンダ
7 押圧板
8 ドライバ
9 トルク/電流検出手段
10 トルク/電流比較・回転数決定手段
11 工程制御器
20 砂供給装置
30 砂試験器
Claims (2)
- 混練を済ませた若しくは混練中の混練砂の一部を横向き筒状ホッパ内に投入する砂投入工程と、筒状ホッパ内に投入した混練砂を電動シリンダに連結された押圧板により押圧しながら該押圧された混練砂をスクリュ−状砂ほぐし器により砂ほぐしをして取り出す砂処理工程と、を有するサンプリング用砂の砂供給方法であって、前記砂処理工程において、電動シリンダによる砂押圧力とあらかじめ設定した砂押圧力とを比較しながら電動シリンダのモ−タ回転数を変化させて押圧速度を調整しながら適切な押圧力を保持するよう制御する砂押圧力制御が成されていることを特徴とするサンプリング用砂の砂供給方法。
- 上部に砂投入口(1)を備えかつ一端下部に砂試験器(30)の砂受け位置に対向された砂取出し口(2)を備えた横向き筒状ホッパ(3)と、該筒状ホッパ(3)の砂取出し口(2)側に備えられて、回転されるスクリュ−状砂ほぐし器(5)と、該スクリュ−状砂ほぐし器(5)に対向する側に備えられて電動シリンダ(6)により作動されて筒状ホッパ(3)内の混練砂を押圧する押圧板(7)と、前記電動シリンダ(6)に電気的に接続されて該電動シリンダ(6)の砂押圧力に相当するトルクもしくはそれらに相当する電流を供給するドライバ(8)と、該ドライバ(8)のトルクもしくはそれに相当する電流を測定するトルク/電流検出手段(9)と、電動シリンダ(6)のトルクもしくはそれに相当する電流を予め設定した実験値と比較しながら前記電動シリンダ(6)のモ−タ回転数を変化させて押圧速度を調整するトルク/電流比較・回転数決定手段(10)と、を具備したことを特徴とするサンプリング用砂の砂処理装置。
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- 2002-01-07 JP JP2002000742A patent/JP3659414B2/ja not_active Expired - Lifetime
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