JP3659285B2 - プリンタおよびプリンタの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホストコンピュータからデータを受信してスリップ用紙やバリデーション用紙などの種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタおよびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
単票用紙を取り扱い可能なPOS用プリンタとしては、複写可能なスリップ紙、定型で厚紙のバリデーション用紙など複数の種類の異なる記録媒体(印刷用紙)に印刷可能なプリンタが用いられている。従来、この種のプリンタは、単票用紙を紙経路の挿入口に挿入すると、プリンタ側でそれを感知し、その直後もしくは一定時間後に記録媒体を自動的に搬送し印刷を開始するのが一般的であった。
【0003】
しかし、このようなプリンタでは、記録媒体が所定の状態で設定済みであるにも関わらず記録媒体を搬送して印刷が開始されるまでに長い時間待たされたり、その逆に、記録媒体を未だ正しくセットしていないにもかかわらず搬送されて印刷が開始されてしまうことがある。キャッシュレジスタ等に用いられるプリンタでは、作業者の技能、慣れなどにより記録媒体を適当な状態に設定する時間が異なるので、熟練度に応じて記録媒体が挿入されてから自動搬送を開始するまでのプリンタ側の待ち時間が長いと感じるか、短いと感じるかが異なる。また、記録媒体の大きさ、厚みあるいは印刷位置などによって設定の容易さが異なるので、記録媒体の種類によっても適切な待ち時間が異なることもある。
【0004】
また、記録媒体が紙経路に挿入されたか否か、すなわち、記録媒体の挿入を待つ時間についても、どの程度待つかその最大時間を設けて置かなければプリンタから記録媒体が挿入されたとの情報を受け取るまでホストコンピュータはいつまでも待ち続けることになるので、作業手順が順調に進まず時間をロスすることになる。
【0005】
さらに、POS用プリンタには、スリップ紙、バリデーション用紙等に対応してそれぞれ異なる紙経路を有しているプリンタがある。このようなプリンタにおいては、紙経路、すなわち種類の異なる印刷媒体ごとに取り扱いやすさが異なり、記録媒体毎に、記録媒体の挿入を待つ時間、すなわち、記録媒体の挿入の有無を確認するまでの待ち時間、あるいは、記録媒体のセットが完了するのを待つ時間、すなわち、記録媒体が挿入されてから自動搬送を開始するまでの待ち時間の適切な時間が異なり、さらに、これらの待ち時間はオペレータの熟練度などによっても異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明においては、上記のように記録媒体をプリンタにセットするときの状況が様々な要因によって変わることに鑑み、種類の異なる記録媒体をセットするときに、各々のオペレータがそれぞれの熟練度に適して無理なく記録媒体をセットでき、さらに、作業もストレスなく順調に進めることができると共に、時間のロスも防止できるプリンタおよびその制御方法を提供することを目的としている。また、複数種類の記録媒体に印刷するときに、種類を代えるたびに待ち時間の設定を変更するような面倒な作業を行うことなく、種類の異なる記録媒体を取り扱うときにその記録媒体およびオペレータに適した待ち時間で記録媒体をハンドリング可能なプリンタおよびその制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のプリンタは、複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタであって、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する記録媒体検出手段と、該記録媒体検出手段により前記記録媒体の挿入が検出されてから、所定の搬送待ち時間の経過の後に、前記記録媒体の搬送を開始する搬送制御手段とを有するプリンタにおいて、各々の種類の記録媒体に対応する前記搬送待ち時間を格納している記憶手段と、前記搬送を行うべき記録媒体の種類を判別する記録媒体判別手段とを有し、前記搬送制御手段は、前記記憶手段に格納された当該種類に対応する前記搬送待ち時間に基づき前記搬送の開始を行うことを特徴とする。かかる構成により、記録媒体毎に異なった搬送待ち時間を設定することができるので、記録媒体に応じて最適な搬送待ち時間を設定し、実現することが可能となる。
【0008】
また、本発明のプリンタは、複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタであって、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する記録媒体検出手段と、前記記録媒体の挿入待ちの開始から所定の挿入待ち時間の経過の前に、前記記録媒体検出手段により前記記録媒体の挿入が検出されなかった場合には、前記記録媒体の挿入待ちを終了する挿入制御手段とを有するプリンタにおいて、 各々の種類の記録媒体に対応する前記挿入待ち時間を格納している記憶手段と、前記挿入を行うべき記録媒体の種類を判別する記録媒体判別手段とを有し、前記挿入制御手段は、前記記憶手段に格納された当該種類に対応する前記挿入待ち時間に基づき前記挿入待ちを終了することを特徴とする。これにより、記録媒体毎に最適な記録媒体挿入待ちのタイムアウト、即ち時間切れの設定を行うことが可能となる。なお、上記の発明と組み合わせれば、記録媒体毎に最適な搬送待ち時間、及びタイムアウトの設定を容易に行うことが可能となる。
【0009】
これらの場合において、前記記録媒体検出手段は前記記録媒体の種類に応じて複数設けられてなり、前記記録媒体判別手段は前記記録媒体検出手段により検出された記録媒体の種類に応じて前記記録媒体の種類の判別を行うようにすることが望ましい。これにより挿入された記録媒体の種類に応じて最適な待ち時間の設定をプリンタが単独で行うことが可能となる。
【0010】
また、上記の場合において、前記記録媒体判別手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析し、当該データに応じて前記記録媒体の種類の判別を行うようにしてもよい。これにより、印刷データ等をプリンタに与えるホスト装置が印刷や搬送を行うべき記録媒体の選択を行うことが可能となる。
【0011】
更に、これらのプリンタにおいて、該記憶手段に格納された待ち時間を設定及び/又は変更を行う設定手段を有することが望ましい。これにより、例えば、オペレータ毎に待ち時間の設定を行うことが可能となる。また、この場合において、前記設定手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うべき記録媒体を選択する選択手段を有し、当該選択された記録媒体に応じて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことが望ましい。これにより、上記の例では、オペレータは、ホスト装置から当該設定を変更する記録媒体を指定して適当な待ち時間を設定、または適当な待ち時間に変更することができる。更に、この場合において、前記設定手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して、設定及び/又は変更すべき前記待ち時間の値を決定する待ち時間決定手段を有し、当該決定された値に基づいて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことが望ましい。これにより、オペレータは待ち時間を自由に、容易に設定、変更することができる。
【0012】
上記の場合においては、前記選択手段及び前記待ち時間決定手段は同一のコマンドデータに基づいて前記選択及び決定を行うようにしてもよい。これにより、少ないデータ量で記録媒体の選択と待ち時間の決定とを行うことができるので、処理時間を短縮することができる。一方、上記の場合において、前記選択手段と前記待ち時間決定手段とは、互いに異なるコマンドデータに基づいて前記選択、決定を行うようにすることもできる。これにより、例えば記録媒体毎の設定が他にもある場合には、一度記録媒体の選択のみを行って、その後設定値のみを連続して送信する方が全体の処理時間を短縮することができる。
【0013】
本発明はプリンタの制御方法としても把握することが適当であり、その場合においても同様の作用、効果を奏するものである。以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面に沿って本発明の実施例を詳しく説明する。図1に、本発明のプリンタ80の機構部の一例を示してある。本例のプリンタ80はロ−ル紙171と、少なくとも2種類の単票用紙170の複数の記録媒体(記録紙あるいは記録用紙)に印刷可能なものである。本例のプリンタ80は、印刷ヘッド1と、これに内蔵された複数の印字用ワイヤピン1aと、インクリボン1bとを備えており、さらに、印字用ワイヤピン1aに対向配置されたプラテン2が支持部5に支持されプランジャ15によって軸5aを中心として矢印AおよびB方向に往復回動可能に設置され、これらによって印字部が形成されている。プランジャ15および支持部5を主な構成要素として印字部開閉機構が形成されており、これに記録紙駆動ローラ3およびこれに押圧される補助ローラ4を加えて記録紙移送機構20が形成されている。
【0015】
さらに、記録紙移送用の記録紙駆動ローラ8と、これに対向配置された補助ローラ9を備えており、この補助ローラ9は支持アーム10に支持されてプランジャ16によって支点10aを中心に矢印Cの方向に回動可能に設置されている。これらのプランジャ16、補助ローラ9、支持アーム10を主な構成要素として移送部開閉機構が形成されており、又これに駆動ローラ8、助ローラ9を加えて記録紙移送機構30が形成されている。
【0016】
印刷ヘッド1の近傍には、記録紙案内板11により単票紙170の記録紙経路13が形成されており、この紙経路13には、定型で厚紙のバリデーション用紙と比較的大型で不定型のスリップ紙とに大別される少なくとも2種類の単票用紙がセットできるようになっている。本例のプリンタ80は、これらの種類の異なる単票用紙170のセットされる位置および挿入口が異なっており、スリップ用紙の紙経路22から分岐したバリデーション用紙をセットするためのフレーム切り欠き部12を備えている。このフレーム切り欠き部12には、一般に定型で厚紙のバリデーション用紙をプリンタ80の上部、すなわち、軸5aの側から挿入できる構造となっている。そして、この切り欠き部12にバリデーション用紙の挿入を検出する記録紙検出手段(記録紙検出機構)32が設置されており、本例では、一種の反射形フォトセンサが用いられている。また、スリップ用紙の紙経路22にも、記録紙の挿入を検出する記録紙検出手段(記録紙検出機構)31が設置されており、上記と同様に一種の反射形フォトセンサが採用されている。そして、これらの挿入口の上流(印刷ヘッド1の側)には、単票紙挿入時のストッパ7が設けられており、プランジャ16に連動して記録紙の経路を開閉可能に設置されている。また、ストッパ7の上部には斜面7aが形成されており、バリデーション用紙が挿入された場合には、この斜面7aより、ストッパ7が退避される。
【0017】
スリップ紙などの単票紙170は矢印22Aの方向から紙経路に挿入され、ストッパ7に押し当てられて記録紙経路22内にセットされる。これがフォトセンサの光線を反射することで記録紙の挿入が検知され、プランジャ16が吸引されて記録紙移送部30が閉じられ、ストッパ7が記録紙経路を解放し駆動ローラ8によって記録紙170が印刷位置まで移送(搬送)される。記録紙170が駆動ローラ8によって印刷位置まで搬送されると、プランジャ15が吸引されて記録紙170が駆動ローラ3および補助ローラ4によって挟まれ、これ以降は駆動ローラ3によって移送可能な状態になる。
【0018】
単票紙は、挿入時に吸引位置であるストッパに正しく押しつけることによって位置決めされ、正しい位置および姿勢で確実な記録紙の搬送が可能となる。この記録紙のセットには既に述べたように熟練度によってセット時間が異なり記録紙の挿入が検知された後すぐに記録紙の移送を開始しては不都合な場合がある。このため、以下に述べるように本例のプリンタでは待ち時間の制御を行っている。なお、本例のプリンタ80ではロ−ル紙171がロ−ル紙ホルダ41によって保持されており、ロ−ル紙171は点線41Aに沿って矢印41Bの方向に排出される。
【0019】
図2に本例のプリンタ80の機構系統を制御する制御回路をブロック図を用いて示してある。印刷装置機構部100には、印刷ヘッド1、プランジャ15および16、記録紙移送等の動力源となるモータ104、クラッチ105、記録紙検出機構31および32などが含まれている。これらの印刷装置機構部100は、プリンタ全体を統括制御するCPU60によって基本的に制御され、プリンタ全体を制御するプログラム等が記憶されているROM61、データの一時記憶に用いられるRAM62、所定の時間を計測するタイマー63、印刷データを受信するインターフェイス64等が接続されている。CPU60のI/Oポートには、ヘッド制御回路71、プランジャ制御回路72、プランジャ制御回路73、モータ制御回路74、クラッチ制御回路75、記録紙の有無等を検出する記録紙検出器に接続された単票紙用の記録紙検出回路76、バリデーション用の記録紙検出回路77等が接続されている。そして、CPU60はインターフェイス64を介してホストとなるコンピュータから印刷データや制御コマンドを含むデータを受信し、これを解析しながら、受信したデータに基づいて印刷装置機構部100を制御し所定の印字を実行する。
【0020】
図3に本例のプリンタ80の機能を示す機能ブロック図を示してある。インターフェイス64に入力されたデータはデータ解析部151によって解析され、データ格納部150、即ち、記憶手段の一種であるRAM62内の所定のエリアに記憶される。これらの受信したデータ中に単票紙セット待ち時間設定や挿入待ち時間設定に係るコマンドがあればこの設定値もRAM62に保存される。従って、本例のプリンタ80では、データ解析部151が設定部としての機能を果たし、設定コマンドで送られてきた待ち時間を、紙経路や、その他の印刷条件の異なる複数の種類の記録媒体毎に、記憶部としての機能を備えたデータ格納部150に記憶することができる。
【0021】
なお、データ解析部151は、CPU60および、その制御プログラムによって実現している。具体的には、インタフェース64からのいわゆる受信割込要求に応じてCPU60が受信データの解析を行うのである。また、受信データをRAM62に格納しておき、後で先着順に解析しても良い。
【0022】
一方、受信したデータ内に印刷データが含まれていると、予め制御コマンドによって選択された単票紙あるいはバリデーション用紙に対し、当該記録紙の挿入を待って印刷を行う。本例のプリンタ80は、所定の時間(挿入待ち時間あるいは第1の待ち時間)だけ記録媒体の挿入を待ち、記録媒体が挿入されると所定の時間(セット待ち時間あるいは第2の待ち時間)だけ待って記録媒体の搬送を開始する。このため、挿入の有無を検出する記録紙検出機構153(本例では、それぞれの紙経路の挿入口の記録紙検出機構31および32に該当する)と、記録紙セット確認機構155(本例では、所定の時間経過した後に、あるいは、所定時間が経過するまで継続的に記録紙検出機構31および32で検出されることで兼用する)とを備えており、さらに、制御部149にタイマ63を用いて挿入待ち時間をカウントする計時部152と、セット待ち時間をカウントする計時部154を備えている。CPU60などの中央制御部140が、データ格納部150から印刷する記録媒体の種類に対応した所定のパラメータを読みだし、これを演算処理して時間データに変換し計時部152を作動させる。なお、この演算処理はデータを処理する際にデータ解析部151によって行っても良い。この場合には、時間データがデータ格納部150に格納されることになる。
【0023】
そして、記録紙検出機構153により計時手段の作動中に対応する記録紙の挿入を待つ。記録紙の挿入が検知されると、中央制御部140によって、上記と同様に記録媒体の種類に対応したセット待ち時間がデータ格納部150から呼び出されて設定された計時部154が動作を開始する。これらの計時部152および154に設定される待ち時間のデータは、データ格納部150の所定のエリアに、記録紙経路などが異なる記録媒体の種類と対応付けて記憶されている。また、計時部は、CPU60に内蔵されたタイマー63を用いて形成されている。
【0024】
記録紙セットが正しく実行されたことが記録紙セット確認機構155により確認されると、すなわち、本例のプリンタでは、セット待ち時間の間、紙経路内に記録媒体が継続して検出されていると、当該記録媒体に対応して、紙経路22あるいは13内にプランジャ15あるいは16と、補助ローラ4あるいは9、および支持アーム5あるいは10を主な構成要素として実現されている記録紙移送部開閉機構157、記録紙移送機構20あるいは30で実現されている記録紙移送手段158が動いて印刷ヘッド1などを備えた印刷制御部159に記録媒体が搬送され、順次、単票紙170に印刷が実行される。なお、記録紙の挿入待ち時間やセット待ち時間がコマンドによって設定がなされていないときは予めデータ格納部150に設定されているデフォルト値が用いられる。
【0025】
記録紙の挿入待ち時間を計測する計時部152において、所定の計測時間が経過しても記録紙が検出されない場合はエラー処理部160により、記録紙セットエラーなどの警告表示あるいは警告ブザーなどが発せられる。これらのエラー処理と共に、あるいは、これらの処理に代えて、単票紙170へ印刷すべき内容をロール紙171へ印刷しても良い。これにより、いつまでも記録媒体の挿入待ちを継続するのではなく、適当な機会にオペレータにアナウンスして印刷手順を前に進めて、時間のロスを無くすようにしている。従って、本例のプリンタ80においては、このオペレータに注意を促す警告表示あるいは警告ブザーが出力するタイミングが速すぎてオペレータがストレスに感じることはなく、その一方で、待ち時間が長すぎて時間のロスを招かない、個々のオペレータや記録媒体の種類に適した適当な時間に設定できるようにしている。
【0026】
なお、ロール紙171に対しては通常、記録紙のセット工程は不要であり、制御コマンドによってロール紙が選択されている場合には、データ解析部151によって解析された印刷データに基づき印刷制御部159で直ちに印刷が実行される。
【0027】
図4に、本例のプリンタ80の制御方法を示してある。まず、ステップ301で、データ解析部151が受信したコマンドが待ち時間を設定するコマンドであると解釈すると、ステップ302でその内容をデコードし、コマンドで送信された記録媒体の種類、挿入待ち時間およびセット待ち時間の判別を行う。そして、ステップ303でメモリ(記憶部)であるデータ格納部150に指定された記録媒体の種類に対応した挿入待ち時間およびセット待ち時間のデータを設定する。この挿入待ち時間およびセット待ち時間は、いったん設定してもその後の変更はホスト側からコマンドで指示することにより自由に行うことができる。本例のプリンタ80の設定コマンドは次のようになっている。
【0028】
ESC g m n ・・・(1)
この設定コマンドは、記録媒体の種類、記録紙の挿入待ち時間、および挿入後の記録紙移送開始もしくは印刷開始までのセット待ち時間とを同一コマンドコードで設定できるコマンドの例であり、コマンドコードの”ESC g”はコマンドの種類を示しこのコードがコマンド解析手段(データ解析部)151により読みとられると、記録紙の挿入待ち時間及びセット時間設定コマンドであると解釈される。これに続く少なくとも2バイトのパラメータの内、最初のパラメータ”m”は上位2ビットが記録紙経路などが異なる記録媒体の種類の指定に用いられ、下位4ないし6ビットが記録紙の挿入待ち時間の設定値を示す。例えば、1分単位で挿入待ち時間を設定することができる。すなわち、設定される時間はm×1分となる。次のパラメータ”n”は挿入を検知してから記録紙の移送又は印刷を開始するセット待ち時間の設定値を示し、例として0.1秒単位でセット待ち時間を指定するようにできる。従って、設定される時間はn×0.1秒となる。また、記録媒体の種類の指定の仕方としては、例えば上位2ビットが10ならスリップ用紙の待ち時間の設定に、01ならバリデーション用紙の待ち時間の設定に用いることができる。
【0029】
これらのパラメータに基づく待ち時間の実時間はCPU60を中心とする演算機能を備えた中央制御部140であらかじめ決められた時間単位を用いて求められ、CPU60に内蔵されたタイマー63を用いて計測される。また、デフォルト値としてm=0、n=10としている。m=0のときは、待ち時間が無限大となるよう制御されるようになっている。さらに、計時する手段としはCPU60に内蔵されたタイマー63ばかりでなく、ソフトウェアを用いたディレイ時間などによっても構成可能であることはいうまでもない。また、上記パラメータはそれぞれ1バイトづつで構成したが必要に応じて2バイト以上であっても良い。
【0030】
また、待ち時間の設定コマンドとしては次のようなコマンドを使用することも可能である。
ESC c1 r
ESC f m n ・・・(2)
これらのコマンドは、記録媒体の種類、挿入待ち時間およびセット待ち時間をそれぞれのコマンドで設定するものであり、最初のコマンド”ESCc1”は制御命令の種類を示し、このコードがデータ解析部151により読みとられると、待ち時間などの制御変数の設定を行うべき記録媒体の選択命令であると解釈される。それに続く”r”は記録紙を指定する指定値を示し、上記と同じように10ならスリップ用紙の待ち時間の設定を行い、01ならバリデーション用紙の待ち時間の設定を行うように定義することができる。
【0031】
上記の用紙の指定に続き、待ち時間を指定する制御コマンドを受信すると、本例のプリンタは指定された用紙に対応するメモリ150の領域に指定された待ち時間の記憶を行う。本例においては、挿入待ち時間およびセット待ち時間を指定する制御命令は”ESC f m n”としている。”ESCf”は挿入待ち時間およびセット待ち時間を指定する制御命令であることを表し、これに続く”m”は挿入待ち時間の指定値を表す。また、”n”は待ち時間の指定値を表す。mおよびnの値は、上記と同様に設定することが可能である。また、挿入待ち時間とセット待ち時間をそれぞれ別のコマンドで指定することももちろん可能である。このように制御変数の設定を行うべき記録媒体を選択する制御コマンドを別途設けることにより、待ち時間以外の制御変数、例えば、改行幅をも同時に設定する際に制御変数格納手段が簡略化できる。
【0032】
プリンタ80が待ち時間設定コマンドではなく、印刷データを受信した場合はステップ304でそれを判断し、ステップ305でメモリにセットされた待ち時間に従って搬送処理を行い、これに続いてステップ306で印刷を行う。これらのさらに詳しい内容は以下で説明する。また、プリンタ80が待ち時間設定コマンドおよび印刷コマンドでない、他のコマンドを受信した場合は、ステップ307で、そのコマンドに対応した処理を行う。
【0033】
図5に、本例のプリンタ80の用紙搬送工程305および印刷工程306のさらに詳しい処理内容を示してある。まず、ステップ201で印刷指令を受信し同時に印刷データをRAM62に取り込む。ステップ202で印刷装置機構の初期設定を実行しその中でプランジャ15、16をプッシュ状態とし、印字部と記録紙経路を解放する(ステップ203)。ステップ204で制御コマンドを解析して印刷モードすなわち記録紙の選択をする。一般的な帳票用紙が印刷対象として選択されているならステップ205のスリップモードとなる。また、バリデーション用紙ならステップ211のバリデーションモードとなる。
【0034】
スリップモードではまず記録紙がセットされたかどうか検出するため検出器31のレベルをチェックし、オンするまで待つ。検出器がオンとなって記録媒体が検出されたことが示されると、ステップ206ではプランジャ16をプル状態とし記録紙経路を遮断しているフォームストッパ7を退避させ記録紙を搬送可能状態とする。ステップ207では記録紙170を印字部まで移送し、記録紙の頭だしをする。次に、ステップ208ではプランジャ15をプル状態とし印字部を閉じ印字可能状態とする。ここからヘッド駆動と記録紙移送をしながら(ステップ209)記録紙170の末端が検出器を通過する位置を確認する(ステップ210)。検出器がオフしたら、印字限界までの記録紙移送量をRAM内の所定番地に格納し、記録紙移送に同期して減算しながら印刷データの終了、または、印刷限界となるまでヘッド駆動と記録紙移送を繰り返して印刷を行う(ステップ216、217、218)。ステップ219では記録紙を所定量移送してプリンタから排紙し、ステップ220で印刷動作を終了する。
【0035】
一方、バリデーションモードではスリップモードと同様ステップ211で記録紙のセットを待ち、セットされたならステップ212でプランジャ15をプル状態とする。ここで、ストッパ7は斜面7aを備え、バリデーション用紙を上部から挿入したときはこれを規制することなく逃げる様な構造となっていてプランジャ16を吸引しなくてもよい構造が取られている。バリデーションモードでは用紙を切り欠き部12のボトムの位置まで挿入した時にちょうど印刷開始位置が印字ヘッドの位置にくるような寸法になっているため記録紙の頭だし制御は通常必要がなく、印刷データに含まれたフォームフィード(FF)等の記録紙移送コード分だけの移送を実行することになる。ステップ213、ステップ214では検出器がオフとなって記録紙の終端が検出されるまでヘッド駆動と記録紙移送を繰り返し、以下はスリップモードと同じである。ただし、ステップ215で設定される印刷限界の値は、それぞれの記録媒体に対応した異なった値とすることも可能である。
【0036】
図6に、記録媒体の挿入およびセットを検出する処理をさらに詳しく示してある。これらの処理は、図5で示した全体フローチャートのステップ205およびステップ211の部分の詳細説明であり、処理内容が共通するので、1つのフローチャートを用いて示している。まず、ステップ311で、ステップ204において決定された印刷を行うべき記憶媒体の種類に対応して、データ格納部150に記憶された挿入待ち時間およびセット待ち時間の中から、判別された記録媒体の種類に対応した待ち時間をそれぞれ挿入待ちタイマー(図3に示した計時部152)およびセット待ちタイマー(図3に示した計時部154)にセットする。そして、ステップ312で挿入待ちタイマーをスタートする。ステップ313で記録紙の挿入を検知する検出器のオンでもって記録媒体が対応する紙経路に挿入されたことが検出されると、ステップ316でセット待ちタイマーをスタートする。
【0037】
また、挿入待ちなどのときに、記録媒体が検出されたか否かを判断する場合は、検出器で一度記録媒体があることが確認された後、数ミリ秒程度のディレイタイムを取って再度検出器の状態を確認し、検出器そのもののチャタリングによる誤動作を防止することができる。
【0038】
本例のプリンタ80においては、さらに、セット待ち時間を計測している間に、ステップ317で記録媒体が検出されているか否かを継続的に監視し、セット待ち時間の間に記録媒体が検出されなくなると、ステップ314に移行して挿入待ちタイマーのタイムアップを監視する処理を行うようにしている。これは、挿入待ちのタイムアウトを記録媒体が正しくセットされたか否かを基準として判断する制御方法である。一方、セット待ち時間の間に記録媒体が検出されなくなると、ステップ312に移行して挿入待ちタイマーをリセットし、再びカウントを開始することも可能である。これは、挿入待ちのタイムアウトを、全く記録媒体の挿入がなかったか否かを基準として判断する制御方法である。いずれにしても、挿入待ち時間が所定の時間を越えた場合は、印刷処理が不可能となるため、ステップ315で警告表示をするなどの前述のエラー処理を実行し、オペレータに通知する。
【0039】
一方、セット待ち時間の間、ステップ317で記録媒体が継続的に検出されていると、ステップ206(212)でセット待ちタイマーがタイムアップした後、ステップ319で上述したようにプランジャ16を作動させて移送部を閉じ、ステップ207(213)で記録媒体の搬送を開始する。このセット待ち時間の間で、オペレータは記録媒体を印刷するために所定の正しい位置および姿勢にセットすれば良く、個々のオペレータに対し短すぎず、長すぎない適当な時間を設定することが可能である。そして、適切な待ち時間が印刷時に指定された記録媒体の種類によって自動的に設定されるので、オペレータが特に意識したり、あるいは印刷するたびに操作しなくても、適切な待ち時間でプリンタが待ってから次の処理を開始する。
【0040】
なお、本例では、種類によって紙経路が異なるが1つの印字部に供給される記録媒体に対し印刷可能なプリンタの例で本発明を説明しているが、近年同一のハウジング内に複数の印字ユニットを配置し、一方をサーマル紙に印刷するジャーナル用に、また、他方を普通紙に印刷する単票紙用にと使い分けるプリンタも登場している。このようなPOS用などのプリンタにおいても、単一のインタフェイスでデータを受信し、このデータを共有して制御するものであり、本発明を適用して、サーマル紙と普通紙とで挿入待ち時間あるいはセット待ち時間をオペレータの熟練度などに応じて適切にセットすることができる。
【0041】
【効果】
以上に述べたように本発明のプリンタおよびその制御方法によれば、記録媒体を紙経路にセットする際の待ち時間、例えば、記録媒体が挿入されるのを待つ挿入待ち時間、所定の位置にセットされるのを待つセット待ち時間を、紙経路が異なり、あるいは紙厚やサイズなどが異なる記録媒体の種類毎に任意に設定可能としている。さらに、記憶部に待ち時間をいったん設定すると、制御コマンドによって選択された記録媒体の種類に対応する待ち時間が自動的に用いられ、その待ち時間でオペレータが記録媒体を挿入するのを待ち、また、正しい状態にセットするのを待って搬送を開始する。このため、オペレータ(作業者)の熟練度、記録媒体の取扱い易さ、プリンタが設置されている状況などに応じて待ち時間を設定でき、オペレータに無理がかからず、その一方で作業能率の改善に大きく貢献することができるプリンタおよびその制御方法を提供できる。
【0042】
また、これらの待ち時間をホストコンピュータからのコマンドにより設定可能にしているので、それぞれの現場やオペレータの習熟度などに応じて個別に設定でき、例えばスーパーマーケットのレジスターの様に複数のレジスターが並列に並べられていても、個々のレジスターの作業者の熟練度に対応して設定が可能となりきわめて有用である。
【0043】
さらに、本発明では、記録紙の挿入待ち時間も設定可能としたため、記録紙の挿入が所定時間実行されない場合はホストコンピュータがいつまでも記録紙挿入を待つことがなく、他の作業に移行できる。このため1台のホストコンピュータでたくさんのPOS端末を制御しているような場合はコンピュータの作業能率が上がる。また、記録紙の挿入が遅い場合など警告を発するなどの処理をさせることができる。そして、これらの挿入待ち時間も、セット待ち時間と同様に作業者の熟練度やその他の条件に応じてフレキシブルに設定可能となっているため、きわめて有用である。更に、記録媒体の指定、記録媒体の挿入待ち時間とセット待ち時間を同一コマンドで設定できるためホストコンピュータからの設定も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかるプリンタの概略構成を模式的に示す図である。
【図2】 図1に示すプリンタの制御回路を示すブロック図である。
【図3】 図1に示すプリンタの制御系統を示す機能ブロック図である。
【図4】 図1に示すプリンタにおける概略処理を示すフローチャートである。
【図5】 図4に示す印刷処理の概要を示すフローチャートである。
【図6】 図4に示す用紙を搬送する処理をさらに詳しく示すフローチャートである。
Claims (20)
- 複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタであって、
前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する記録媒体検出手段と、
該記録媒体検出手段により前記記録媒体の挿入が検出されてから、所定の搬送待ち時間の経過の後に、前記記録媒体の搬送を開始する搬送制御手段とを有するプリンタにおいて、
各々の種類の記録媒体に対応する前記搬送待ち時間を格納している記憶手段と、
前記搬送を行うべき記録媒体の種類を判別する記録媒体判別手段とを有し、
前記搬送制御手段は、前記記憶手段に格納された当該種類に対応する前記搬送待ち時間に基づき前記搬送の開始を行うことを特徴とするプリンタ。 - 複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタであって、
前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する記録媒体検出手段と、
前記記録媒体の挿入待ちの開始から所定の挿入待ち時間の経過の前に、前記記録媒体検出手段により前記記録媒体の挿入が検出されなかった場合には、前記記録媒体の挿入待ちを終了する挿入制御手段とを有するプリンタにおいて、
各々の種類の記録媒体に対応する前記挿入待ち時間を格納している記憶手段と、
前記挿入を行うべき記録媒体の種類を判別する記録媒体判別手段とを有し、
前記挿入制御手段は、前記記憶手段に格納された当該種類に対応する前記挿入待ち時間に基づき前記挿入待ちを終了することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1記載のプリンタにおいて、
前記記録媒体の挿入待ちの開始から所定の挿入待ち時間の経過の前に、前記記録媒体検出手段により前記記録媒体の挿入が検出されなかった場合には、前記記録媒体の挿入待ちを終了する挿入制御手段を有し、
前記記憶手段は各々の種類の記録媒体に対応する前記搬送待ち時間及び挿入待ち時間を格納し、
前記記録媒体判別手段は挿入及び搬送を行うべき記録媒体の種類を判別し、
前記挿入制御手段は、前記記憶手段に格納された当該種類に対応する前記挿入待ち時間に基づき前記挿入待ちを終了することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1または3記載のプリンタにおいて、前記記録媒体検出手段は前記記録媒体の種類に応じて複数設けられてなり、前記記録媒体判別手段は前記記録媒体検出手段により検出された記録媒体の種類に応じて前記記録媒体の種類の判別を行うことを特徴とするプリンタ。
- 請求項1乃至3記載のプリンタにおいて、前記記録媒体判別手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析し、当該データに応じて前記記録媒体の種類の判別を行うことを特徴とするプリンタ。
- 請求項1乃至3記載のプリンタにおいて、該記憶手段に格納された待ち時間を設定及び/又は変更を行う設定手段を有することを特徴とするプリンタ。
- 請求項6記載のプリンタにおいて、前記設定手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うべき記録媒体を選択する選択手段を有し、当該選択された記録媒体に応じて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことを特徴とするプリンタ。
- 請求項6又は7記載のプリンタにおいて、前記設定手段はプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して、設定及び/又は変更すべき前記待ち時間の値を決定する待ち時間決定手段を有し、当該決定された値に基づいて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことを特徴とするプリンタ。
- 請求項8記載のプリンタにおいて、前記選択手段及び前記待ち時間決定手段は同一のコマンドデータに基づいて前記選択及び決定を行うことを特徴とするプリンタ。
- 請求項8記載のプリンタにおいて、前記選択手段と前記待ち時間決定手段とは、互いに異なるコマンドデータに基づいて前記選択、決定を行うことを特徴とするプリンタ。
- 複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタの制御方法であって、
前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する検出工程と、
前記記録媒体の挿入が検出されてから、所定の搬送待ち時間の経過の後に、前記記録媒体の搬送を開始する搬送制御工程とを有する制御方法において、
各々の種類の記録媒体に対応する前記搬送待ち時間を格納する格納工程と、
前記搬送を行うべき記録媒体の種類を判別する判別工程とを有し、
前記搬送制御工程においては、前記格納された当該種類に対応する前記搬送待ち時間に基づき前記搬送の開始を行うことを特徴とする制御方法。 - 複数の種類の異なる記録媒体に印刷可能なプリンタの制御方法であって、
前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送経路に記録媒体が挿入されたことを検出する検出工程と、
前記記録媒体の挿入待ちの開始から所定の挿入待ち時間の経過の前に、前記記録媒体の挿入が検出されなかった場合には、前記記録媒体の挿入待ちを終了する挿入制御工程とを有する制御方法において、
各々の種類の記録媒体に対応する前記挿入待ち時間を格納する工程と、
前記挿入を行うべき記録媒体の種類を判別する判別工程とを有し、
前記挿入制御工程においては、前記格納された当該種類に対応する前記挿入待ち時間に基づき前記挿入待ちを終了することを特徴とする制御方法。 - 請求項11記載の制御方法において、
前記記録媒体の挿入待ちの開始から所定の挿入待ち時間の経過の前に、前記記録媒体の挿入が検出されなかった場合には、前記記録媒体の挿入待ちを終了する挿入制御工程を有し、
前記格納工程においては各々の種類の記録媒体に対応する前記搬送待ち時間及び挿入待ち時間を格納し、
前記判別工程においては挿入及び搬送を行うべき記録媒体の種類を判別し、
前記挿入制御工程においては、前記格納された当該種類に対応する前記挿入待ち時間に基づき前記挿入待ちを終了することを特徴とする制御方法。 - 請求項11または13記載の制御方法において、前記記録媒体検出工程は前記記録媒体の種類に応じて複数設けられてなり、前記判別工程においては前記検出された記録媒体の種類に応じて前記記録媒体の種類の判別を行うことを特徴とする制御方法。
- 請求項11乃至13記載の制御方法において、前記判別工程においてはプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析し、当該データに応じて前記記録媒体の種類の判別を行うことを特徴とする制御方法。
- 請求項11乃至13記載の制御方法において、前記格納された待ち時間を設定及び/又は変更する設定工程を有することを特徴とする制御方法。
- 請求項16記載の制御方法において、前記設定工程においてはプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うべき記録媒体を選択する選択工程を有し、当該選択された記録媒体に応じて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことを特徴とする制御方法。
- 請求項16又は17記載の制御方法において、前記設定工程においてはプリンタが接続されるホスト装置から受信したデータを解析して、設定及び/又は変更すべき前記待ち時間の値を決定する決定工程を有し、当該決定された値に基づいて前記待ち時間の設定及び/又は変更を行うことを特徴とする制御方法。
- 請求項18記載の制御方法において、前記選択工程及び前記決定工程は同一のコマンドデータに基づいて行われることを特徴とする制御方法。
- 請求項18記載の制御方法において、前記選択工程と前記決定工程とは、互いに異なるコマンドデータに基づいて行われることを特徴とする制御方法。
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