JP3658960B2 - 粉状体収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば複写機等の画像形成装置においてトナー等の紛状体を収納する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置においては、感光ドラム上の潜像を現像するために現像剤すなわちトナーが使用されている。一般的にトナーは、約10ミクロン程度の大きさの紛状体であり、樹脂と磁性体又は接着剤とで構成されている。
【0003】
画像形成時に、トナーを電荷の蓄積した感光ドラム上に付着し、その後画像形成体である紙にトナーを転写し、かかるトナーを定着ローラを用いて紙上に固着するようになっている。
【0004】
従って、トナーは形成される画像の量に応じて減少する消耗品であり、適宜補給を行う必要がある。このような補給は、交換可能なボトル形状のトナー収納容器を用いてなされることが多い。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的なトナー収納容器において、搬送時等にトナー排出口よりトナーが落下することを防止するために、トナー排出口の周囲にシールを溶着し、使用に際しては、かかるシールを手ではがすことによりトナー排出口を開放するようになっている。
【0006】
しかしながら、かかるシールをユーザーが手ではがすと、シールに付着していたトナーが手に付着し、手を汚す恐れがある。また、トナー収納容器から画像形成装置に補給する際に、トナー排出口からトナーが落下して、周囲を汚す恐れもある。
【0007】
一方、トナー収納容器をトナー補給器に装着して、自動的にトナーを供給する技術が開発されている。かかる技術によれば、一旦トナー収納容器を、トナー補給器にセットすれば、周囲を汚すことなく自動的にトナーの補給ができるようになっている。
【0008】
しかしながら、従来技術によるトナー収納容器の排出口は円筒面に形成され、かつその排出口は薄いシールにより密封されているために、簡単な機構でこれをはがすことは一般的に困難である。そのためユーザーは、トナー補給器にトナー収納容器をセットする前に、手で直接シールをはがす必要がある。従って、かかるトナー補給器を用いても、依然として手が汚れる恐れは解消されていないこととなる。加えて、一度はがしたシールを再度用いて、その排出口を密封したいという要求もある。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、ユーザーの手や周囲を汚す恐れの少ないトナー収納容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明のトナー収納容器は、
円筒面の一部に平面部を形成した、粉状体を収納可能な本体と、
前記平面部に形成され、収納された粉状体を外部に排出するための排出口と、
直線エッジ部を有し、前記排出口を覆う遮蔽位置と、前記排出口から待避する待避位置との間を移動自在なシャッタ部材と、
前記シャッタ部材が前記遮蔽位置にあるときに、前記排出口を遮蔽するシート状のシール部材とからなり、
前記シャッタ部材は、前記遮蔽位置から前記待避位置へと移動するときに、前記排出口を開放するように前記シール部材を回収するようになっており、
前記シール部材は、前記シャッタ部材の直線エッジ部にしごかれつつ回収されるようになっていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明のトナー収納容器によれば、前記シール部材が、前記シャッタ部材の直線エッジ部にしごかれつつ回収されるようになっているので、前記シャッタ部材を移動させることによって、前記シール部材の平面度を維持したまま、それをはがして回収することができ、一方回収されたシール部材はしわになっておらず、これを再使用して前記排出口を密封することも可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態にかかるトナー収納容器1の上面図である。樹脂材から形成されるトナー収納容器1は、本体10とシャッタ部材15とからなっている。図1において、本体10は、大円筒部11と、小円筒部12とをなめらかに連結した構成となっている。大円筒部11の底部近傍から小円筒部12にかけて、その外周に螺旋溝13が形成され、一方、大円筒部11の上部近傍から小円筒部12にかけて、その外周に螺旋溝14が形成されている。尚、図1において、小円筒部12の上端に当接している円管状の部材は、トナー補給器(不図示)におけるシャッタ駆動部材20である。
【0012】
図2は、本体10の小円筒部12近傍を示す斜視図である。図2において、小円筒部12の上部には平面部12aが形成されており、小円筒部12の両側部には案内溝12bが形成されている。更に、小円筒部12の左方端面12cは閉止されており、左方端面12cの水平方向両側部には、凹部12dが形成されている。尚、案内溝12bは、左方端12cにおいて外部に開放しておらず、シャッタ部材15の内方で終端している。
【0013】
小円筒部12の周囲には、略円筒状のシャッタ部材15が、トナー収納容器1の軸線方向に摺動可能に配置されている。シャッタ部材15は、図2において上部に平坦部材15h(図3,4参照)を形成した円筒状のシャッタ本体15aと、シャッタ本体15aの左端から半径方向外方に延在する駆動フランジ15bと、シャッタ本体15aの右端から半径方向外方に延在する大フランジ15cと、シャッタ本体15aの中程から半径方向外方に延在する2枚の機種識別フランジ15d、15eとから構成される。各フランジは、平坦部材15hに対応して上部を切り欠いている。更に、切り欠かれた部分において、駆動フランジ15bと大フランジ15cとを連結するように、軸線方向に平行して延在する2枚の側壁15k(一方のみ図示)が設けられている。両側壁15kの上縁は、平坦部材15hの側縁に連結されている。
【0014】
大フランジ15cの水平方向両側部には、半径方向に向かう溝部15fが形成され、かかる溝15f内には案内片15gが挿入されている。案内片15gの内方端は、案内溝12bに係合している。
【0015】
図3,4は、シャッタ部材15の上部中央を軸線方向に切断して、小円筒部12と共に示した図であり、図3は、シャッタ部材15が遮蔽位置にある状態を示し、図4は待避位置にある状態を示す図である。図3,4において、小円筒部12は、左端面12cの近傍において、上部の平面部12aに、矩形状であるトナーの排出口12eを形成している。
【0016】
シャッタ部材15の平坦部材15hの左方端と右方端とに、直線エッジ部15iと15jが形成されている。平坦部材15hの下面には、薄板状の弾性部材16が固着されている。弾性部材16は、後述するシール部材7を排出口12eに向かって押圧する機能を有するが、発泡ウレタンを用いて形成されることができ、その例としては、イノアックコーポレーション(株)から市販されているPORON LE−20(商標名)がある。かかる材料は、圧縮残留ひずみが小さくヘタリに強いため、長期間にわたって所定値以上の押圧力を確保することができる。平坦部材15h及び弾性部材16をたるみなく取り巻くようにして、無限軌道状のシール部材17が配置されている。シール部材17は、平面部12aの領域A(図3)においてはがれないよう固着されている。
【0017】
次に、本実施の形態の動作につき説明する。まず新品のトナー収納容器1においては、シール部材17が排出口12eの周囲に熱溶着され、搬送時等に内部のトナーが排出口12eよりこぼれないようになっている。
【0018】
画像形成装置においてトナーの補給の必要が生じたため、トナー補給器(不図示)において新品のトナー収納容器1に交換する場合には、図1に示すごとく駆動部材20に、シャッタ部材15の駆動フランジ15bを当接させ、トナー収納容器1の底部を上方に押す。この動作は、トナー補給器のレバーをユーザーがひねることにより行われる。
【0019】
それにより、トナー収納器10は上方へと移動するが、シャッタ部材15は駆動部材20により移動を制限されるので、トナー収納容器1に対して相対的に移動することとなる。この状態が図4に示されている。尚、シャッタ部材15がトナー収納容器1に対して軸線回りに回転することなく軸線方向に移動できるよう、案内片15gが案内溝12bに沿って案内されるようになっている。また、案内溝12bは、上述したようにトナー収納容器1の端部に開放していないため、溝端に案内片15gが係止されることによる、シャッタ部材15の抜け防止も図られている。
【0020】
ここで、シール部材17は、上述したように平面部12aに領域Aにおいて固着されているため、シャッタ部材15がトナー収納容器1に対して相対移動すると、平坦部材15hの上面(図3,4参照)に沿って摺動することとなる。このとき、排出口12e周囲の熱溶着がはがれるため、ユーザーの手を汚すことなく排出口12eは露出することとなる。
【0021】
排出口12eが露出すれば、トナー補給器のフォーク(不図示)の先端を、トナー収納容器1の凹部12d(図2)に差し込んで回転させることにより、排出口12eが下方を向き、内部のトナーが排出されることとなる。また、トナー収納容器1が回転する毎に、その外周に形成された螺旋溝13,14により、粉状体であるトナーは排出口12eへ向かって押しやられるため、排出口12eが下方を向く度に、排出口12eからトナーが排出されることで、トナー収納容器1の排出口12eから画像形成装置に、新たなトナーが供給されることとなる。
【0022】
更に、排出口12eは平面部12aに設けられているため、はがされたシール部材17も平面状態となっており、更にシール部材17は、平坦部材15hの直線エッジ部15i、15jで均一にしごかれるので、全体的にしわのない平面状態に維持されることとなる。
【0023】
ところでユーザーは、まだ空になっていないトナー収納容器1をトナー補給器からはずすことを所望する場合がある。かかる場合、従来技術によれば、一旦はがしたシール部材はしわになっており、これを排出口に再度張り付けることはできなかったため、排出口からこぼれたトナーで周囲を汚す場合があった。
【0024】
これに対し、本実施の形態によれば、シール部材17は、はがされた後もしわのない平面状態に維持されるため、再度シャッタ部材15を図3に示す遮蔽状態に移動させることにより、シール部材17により排出口12eの全面を遮蔽することができる。また、シール部材17の熱溶着は、一旦はがされた後は有効ではなくなるが、弾性部材16がシール部材17を排出口12eに向かって押圧するので、排出口12eをより効果的に密閉することができる。
【0025】
以上述べたように、本実施の形態によれば、ユーザーが手を汚すことなく、シール部材をはがすことができ、かつかかるシール部材を再利用することができる、取り扱いに優れたトナー収納容器を提供できる、
【0026】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。たとえば、シール部材を無限軌道状とせず、一端を平面部に固着し他端をばね部材で引っ張るような構成とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明のトナー収納容器によれば、シール部材が、シャッタ部材の直線エッジ部にしごかれつつ回収されるようになっているので、前記シャッタ部材を移動させることによって、前記シール部材の平面度を維持したまま、それをはがして回収することができ、一方回収されたシール部材はしわになっておらず、これを再使用して前記排出口を密封することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるトナー収納容器1の上面図である。
【図2】トナー収納容器1の小円筒部12近傍を示す斜視図である。
【図3】シャッタ部材15の上部中央を軸線方向に切断して、小円筒部12と共に示した図であり、シャッタ部材15が遮蔽位置にある状態を示す図である。
【図4】シャッタ部材15の上部中央を軸線方向に切断して、小円筒部12と共に示した図であり、シャッタ部材15が待避位置にある状態を示す図である。
【符号の説明】
10 トナー収納容器
12a 平面部
12e 排出口
15 シャッタ部材
16 弾性部材
17 シール部材
Claims (6)
- 円筒面の一部に平面部を形成した、粉状体を収納可能な本体と、
前記平面部に形成され、収納された粉状体を外部に排出するための排出口と、
直線エッジ部を有し、前記排出口を覆う遮蔽位置と、前記排出口から待避する待避位置との間を移動自在なシャッタ部材と、
前記シャッタ部材が前記遮蔽位置にあるときに、前記排出口を遮蔽するシート状のシール部材とからなり、
前記シャッタ部材は、前記遮蔽位置から前記待避位置へと移動するときに、前記排出口を開放するように前記シール部材を回収するようになっており、
前記シール部材は、前記シャッタ部材の直線エッジ部にしごかれつつ回収されるようになっていることを特徴とする粉状体収納容器。 - 前記本体は円筒形状であり、外周にはスパイラル形状の溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の粉状体収納容器。
- 前記シール部材と前記シャッタ部材との間には、弾性体が配置されており、前記シャッタ部材が前記遮蔽位置にあるときに、前記弾性体は前記シール部材を排出口に向かって押圧するようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の粉状体収納容器。
- 前記シャッタ部材は、前記円筒面の軸線方向に移動自在となっており、
前記本体には、前記シャッタ部材を案内する案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉状体収納容器。 - 前記粉状体は、画像形成装置のトナーであり、
前記シャッタ部材は、対応する画像形成装置にのみ、前記粉状体収納容器が取り付けられることを可能にする突出部を形成していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粉状体収納容器。 - 前記シート部材は両端が互いに固着されて無限軌道状となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粉状体収納容器。
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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| JP (1) | JP3658960B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP36607597A patent/JP3658960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11180478A (ja) | 1999-07-06 |
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