JP3658548B2 - Whitening cosmetics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シミ、ソバカスや皮膚色素沈着等の原因となるメラニンの産生を抑制することによって美白作用を発揮することができ、皮膚色素沈着症の予防・治療に有効であるチロシナーゼ阻害剤、メラニン産生抑制剤および美白化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
シミ、ソバカスや日焼け後の皮膚色素沈着は、皮膚内に存在する色素細胞(メラノサイト)の活性化によりメラニン産生が著しく亢進した結果として生ずるものであり、中高年齢層における肌の悩みの一つになっている。
【0003】
一般に、メラニンは色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドフェノール等の中間体を経て形成されるものとされている。従って、皮膚の色黒(皮膚色素沈着症)を予防・治療するためには、メラニン産生過程を阻害すること、あるいは既に産生したメラニンを淡色漂白することが考えられる。
【0004】
このような考えに基づき、従来から種々の美白成分が提案されてきた。例えば、チロシナーゼ活性を阻害してメラニン産生を抑制するものとして、コロイド硫酸やグルタチオンに代表される硫黄化合物が用いられてきた。また、産生したメラニンを淡色漂白化するものとして、アスコルビン酸類、過酸化水素、ハイドロキノン、カテコール等が用いられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、皮膚色素沈着症の予防・治療に関し、アスコルビン酸類は、含水化粧料の如き水分を多く含む系においては酸化され易く不安定であり、変色の原因となる。また、過酸化水素水は保存上の安定性および使用上の安全性に問題があり、グルタチオンおよびコロイド硫黄は著しい異臭を放つ点で問題がある。更には、ハイドロキノンおよびカテコールのようなものは皮膚刺激およびアレルギー性などの使用上の安全性に問題がある。従って、これらの美白成分を化粧料等の製品に使用することは制約されており、未だ充分に満足できる美白成分は得られていない。
【0006】
そこで、本発明は、第一に、天然物の中からチロシナーゼ活性阻害作用を有するものを見出し、それを有効成分としたチロシナーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第二に、天然物の中からメラニン産生抑制作用を有するものを見出し、それを有効成分としたメラニン産生抑制剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第三に、天然物の中から美白作用を有するものを見出し、それを含有した美白化粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有するチロシナーゼ阻害剤およびメラニン産生抑制剤、並びにサウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を配合した美白化粧料を提供する。
本発明のチロシナーゼ阻害剤、メラニン産生抑制剤および美白化粧料の好ましい実施形態において、サウスレア (Saussurea )属に属する植物が、サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch. Blp. )、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )およびサウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )からなる群より選択される1種以上の植物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】
〔チロシナーゼ阻害剤・メラニン産生抑制剤〕
本発明のチロシナーゼ阻害剤およびメラニン産生抑制剤は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
【0010】
「サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物」には、サウスレア( Saussurea )属に属する植物から抽出処理によって得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0011】
抽出処理においては、抽出原料としてサウスレア( Saussurea )属に属する植物を使用する。抽出原料として使用する植物の部位は、好ましくは地上部分であり、さらに好ましくは葉および/または茎である。
【0012】
サウスレア( Saussurea )属に属する植物の具体例としては、サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(中国名:大苞雪蓮)、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )(中国名:水母雪蓮)、サウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(中国名:綿頭雪蓮)、サウスレア・グナパロイデス( Saussurea gnaphaloides (Royle) Sch.-Bip. )、サウスレア・ステラ( Saussurea stella Maxim. )、サウスレア・トリダクタイラ( Saussurea tridactyla Sch.-Bip.ex Hook.f. )、サウスレア・ナミカワエ( Saussurea namikawae Kitam. )、サウスレア・ゴッシピポラ( Saussurea gossypiphora D.Don )、サウスレア・ニシオカエ( Saussurea nishiokae Kitam. )、サウスレア・レウコマ( Saussurea leucoma Diels )、サウスレア・クゥエルキフォリア( Saussurea quercifolia W.W.Smith )、サウスレア・エリオケパラ( Saussurea eriocephala Franch. )、サウスレア・キンギイ( Saussurea kingii J.R.Drumm.ex C.E.C.Fisch. )、サウスレア・シムプソニアナ( Saussurea simpsoniana (Field.et Gardn.) Lipsch. )、サウスレア・オブウァラタ( Saussurea obvallata (DC.) Edgew. )、サウスレア・ウェットステイニアナ( Saussurea wettsteiniana Hand.-Mazz. )、サウスレア・グロボサ( Saussurea globosa Chen )、サウスレア・ロンギフォリア( Saussurea longifolia Franch. )等を例示することができる。
【0013】
抽出原料としては、上記サウスレア( Saussurea )属に属する植物をそれぞれ単独で使用することもできるし、異なるもの2種以上組み合わせて使用することもできる。
抽出原料としては、サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(中国名:大苞雪蓮)、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )(中国名:水母雪蓮)およびサウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(中国名:綿頭雪蓮)のうちの1種以上を使用することが好ましく、サウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(中国名:綿頭雪蓮)を使用するのがさらに好ましい。
【0014】
サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(中国名:大苞雪蓮)、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )(中国名:水母雪蓮)およびサウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(中国名:綿頭雪蓮)は、主に中国の新疆自治区、四川省、崑崙山およびチベットの各省区等に分布するキク科の草本であり、これまでに関節リュウマチ、インポテンツ、月経不順、子宮出血、女性の下腹部の冷えと痛み、無色の帯下、腎虚および雪盲に使用されており、創傷出血に外用できることが知れられていた。
なお、サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )およびサウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )の全草をそれぞれ「大苞雪蓮花」、「水母雪蓮花」および「綿頭雪蓮花」と呼ぶこともあるが、本明細書においては、それぞれの全草を「大苞雪蓮」、「水母雪蓮」および「綿頭雪蓮」と呼び、それぞれの地上部(特に葉および/または茎)を「大苞雪蓮花」、「水母雪蓮花」および「綿頭雪蓮花」と呼ぶこととする。
【0015】
上記サウスレア( Saussurea )属に属する植物のうち、サウスレア・インボルクラタ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )は中国の新疆自治区等で、サウスレア・グナパロイデス( Saussurea gnaphaloides (Royle) Sch.-Bip. )は中国の四川省、チベット自治区等で、サウスレア・ステラ( Saussurea stella Maxim. )は中国の青海省、甘粛省、四川省、チベット自治区等で、サウスレア・メデュサ( Saussurea medusa Maxim. )は中国の四川省、雲南省、青海省、チベット自治区、香港、ネパール等で、サウスレア・ラニセプス( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )は中国の四川省、チベット自治区等で、サウスレア・トリダクタイラ( Saussurea tridactyla Sch.-Bip.ex Hook.f. )は中国のチベット自治区等で、サウスレア・ナミカワエ( Saussurea namikawae Kitam. )は中国のチベット自治区等で、サウスレア・ゴッシピポラ( Saussurea gossypiphora D.Don )はネパール等で、サウスレア・ニシオカエ( Saussurea nishiokae Kitam. )はネパール等で、サウスレア・レウコマ( Saussurea leucoma Diels )は中国の雲南省等で、サウスレア・クゥエルキフォリア( Saussurea quercifolia W.W.Smith )は中国の四川省、雲南省等で、サウスレア・エリオケパラ( Saussurea eriocephala Franch. )は中国の雲南省等で、サウスレア・キンギイ( Saussurea kingii J.R.Drumm.ex C.E.C.Fisch. )は中国のチベット自治区等で、サウスレア・シムプソニアナ( Saussurea simpsoniana (Field.et Gardn.) Lipsch. )はネパール等で、サウスレア・オブウァラタ( Saussurea obvallata (DC.) Edgew. )は中国の雲南省、四川省、チベット自治区等で、サウスレア・ウェットステイニアナ( Saussurea wettsteiniana Hand.-Mazz. )は中国の雲南省等で、サウスレア・グロボサ(Saussurea globosa Chen)は中国の四川省等で、サウスレア・ロンギフォリア( Saussurea longifolia Franch. )は中国の雲南省等で入手可能である。
【0016】
抽出原料とするサウスレア( Saussurea )属に属する植物は、採取後ただちに乾燥し粉砕したものが適当である。乾燥は、天日で行ってもよいし、通常用いられる乾燥機を使用して行ってもよい。
【0017】
抽出処理においては、抽出溶媒として極性溶媒を使用することが好ましい。サウスレア( Saussurea )属に属する植物に含まれるチロシナーゼ阻害作用またはメラニン産生抑制作用を示す成分は未だ特定されていないが、その成分は極性溶媒を用いた抽出処理によって、サウスレア( Saussurea )属に属する植物から容易に抽出することができる。
【0018】
極性溶媒の具体例としては、水、水溶性有機溶媒等を例示でき、これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
抽出溶媒としては、これら極性溶媒のうち、水溶性有機溶媒または含水水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。
【0019】
抽出溶媒として使用し得る水には、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、加熱、殺菌、滅菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0020】
抽出溶媒として使用し得る水溶性有機溶媒としては、低級脂肪族アルコール、アセトン、テトラヒドロフラン等を例示することができる。低級脂肪族アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の一価アルコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、イソプレングリコール等の多価アルコールを例示することができる。
【0021】
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、抽出溶媒として含水水溶性有機溶媒を使用する場合、一価アルコール、多価アルコール、アセトン、テトラヒドロフラン等を好ましくは50重量%以上含有する含水水溶性有機溶媒を使用することができる。
【0022】
抽出溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ等の中間極性溶媒を使用してもよい。
【0023】
抽出処理は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。
【0024】
抽出方法としては、抽出溶媒中に抽出原料を長時間常温で浸漬して抽出する方法や、抽出溶媒の沸点以下の温度に加熱し攪拌しながら抽出する方法、あるいは抽出溶媒の沸点付近で加熱還流下にて抽出する方法を例示することができる。この際、抽出溶媒量は、抽出原料の通常5〜50倍量(重量比)、好ましくは5〜15倍量(重量比)であり、抽出時間は、通常1〜10時間、好ましくは1〜4時間であり、抽出温度は、通常50〜95℃、好ましくは80〜95℃である。
【0025】
抽出処理の際、極性溶媒による抽出を行う前に、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン等の非極性溶媒を用いた脱脂処理を施してもよく、かかる前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率良く行うことができる。
【0026】
抽出処理により可溶性成分を溶出させた後、ろ過、遠心分離等の処理を施して抽出残渣を除くことにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0027】
サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は特有の匂いと味を有するため、脱色、脱臭等を目的とする精製を行なってもよい。精製は、具体的には活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができ、これらの処理は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物の生理作用(チロシナーゼ阻害作用またはメラニン産生抑制作用)の低下を招かない範囲で行う。
【0028】
以上のようにして得られるサウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、チロシナーゼ阻害作用またはメラニン産生抑制作用を有する。これらの作用の作用機序および作用成分は、現在までのところ判明していないが、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物がこれらの作用を有することは後述する実施例から明らかである。
【0029】
サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、そのままでもチロシナーゼ阻害剤またはメラニン産生抑制剤として使用することができるが、常法に従って製剤化して使用することもできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができる。サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、常法に従った製剤化により粉剤、錠剤、液剤、カプセル剤等、任意の剤形とすることができる。
【0030】
本発明のチロシナーゼ阻害剤は、チロシナーゼの活性を阻害することができる。メラニンは、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドフェノール等の中間体を経て形成されるものとされている。従って、本発明のチロシナーゼ阻害剤によれば、メラニン産生に関与するチロシナーゼの活性を阻害することにより、メラニンの産生を抑制することができる。また、本発明のチロシナーゼ阻害剤によれば、メラニン産生の抑制を通じて、美白効果を得ることができる。さらに、本発明のチロシナーゼ阻害剤は、皮膚に適用した場合の安全性に優れている。
【0031】
本発明のメラニン産生抑制剤は、メラノサイトからのメラニン産生を抑制することができる。メラノサイトの活性化によるメラニン産生の亢進は、シミ、ソバカスや日焼け後の皮膚色素沈着の原因となる。従って、本発明のメラニン産生抑制剤によれば、メラニン産生を抑制することにより、シミ、ソバカスや皮膚色素沈着を予防および/または治療することができ、これによって美白効果を得ることができる。さらに、本発明のメラニン産生抑制剤は、皮膚に適用した場合の安全性に優れている。なお、本発明のメラニン産生抑制剤によるメラニン産生抑制作用は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物のチロシナーゼ阻害作用を通じて発揮されるメラニン産生抑制作用に限定されるものではない。
【0032】
上述のように、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、チロシナーゼ阻害作用および/またはメラニン産生抑制作用を通じて美白作用を発揮し得るので、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、美白剤の有効成分として使用することもできる。
【0033】
〔美白化粧料〕
本発明の美白化粧料は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする。
【0034】
「美白化粧料」とは、肌を美しく白くするために使用される化粧料を意味し、美白化粧料の具体例としては、クリーム、乳液、化粧水、パック等を例示することができる。
【0035】
サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、美白作用を有するとともに、皮膚に適用した場合の安全性に優れているため、美白化粧料に配合するのに好適である。
サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物は、チロシナーゼ阻害作用および/またはメラニン産生抑制作用を通じて美白作用を発揮するので、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を化粧料に配合することによって、美白作用を化粧料に付与することができ、これを美白化粧料として使用することができる。
【0036】
本発明の美白化粧料は、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を、その生理活性を妨げないような任意の主剤、助剤に配合したものであってもよいし、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を主成分とするものであってもよい。本発明の美白化粧料には、本発明のチロシナーゼ阻害剤および/またはメラニン産生抑制剤を含有していてもよい。
【0037】
サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を配合して美白化粧料を製造する際には、任意の助剤を添加して、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物を、クリーム、乳液、化粧水、パック等の任意の剤形に製剤化することができる。
【0038】
本発明の美白化粧料におけるサウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物の配合量は、該抽出物の活性の強さや該抽出物を配合する化粧料の種類によって適宜調整し得るが、乾燥物に換算して、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%である。配合量が0.001重量%より少ないと美白効果が十分に得られにくく、配合量が10重量%を超えても増加分に見合った美白効果の向上が得られにくい。
【0039】
本発明の美白化粧料には、必要に応じて任意の薬効成分、生理活性物質などを併せて配合することができ、特に抗炎症剤および/または美白剤を配合することが好ましい。皮膚化粧料に配合するのに好適な抗炎症剤としては、例えば、アラントイン、グアイアズレンまたはその誘導体、グリチルリチン酸またはその塩類若しくは誘導体、グリチルレチン酸またはその塩類若しくは誘導体、イプシロンアミノカプロン酸またはその誘導体、トラネキサム酸、イブプロフェン、インドメタシン、酸化亜鉛、アルニカ抽出物、インチンコウ抽出物、オウゴン抽出物、甘草抽出物、シャクヤク抽出物、ジュウヤク抽出物、シラカバ抽出物、セイヨウトチノミ抽出物、ムクロジ抽出物およびローズマリー抽出物からなる群より選ばれる1種または2種以上の抗炎症剤が挙げられる。また、皮膚化粧料に配合するのに好適な美白剤としては、例えば、アスコルビン酸またはその誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸およびカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1種または2種以上の美白剤が挙げられる。
【0040】
本発明の美白化粧料において、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物とともに構成成分として利用可能なものとしては、水性成分、油性成分、粉末成分、界面活性剤、保湿剤、色剤、香料、防腐剤、抗酸化剤、紫外線カット剤、キレート剤、抗炎症剤、本抽出物以外の美白成分等を例示でき、具体的には以下のものを例示することができる。なお、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物とともに以下の構成成分を併用した場合、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物と併用された構成成分との間の相乗作用が、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0041】
収斂剤:クエン酸またはその塩類、酒石酸またはその塩類、乳酸またはその塩類、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、チユエキス、エイジツエキス、ハマメリスエキス、ゲンノショウコエキス、チャカテキン類、ガイヨウエキス、オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオウエキス、ヤグルマソウエキス、スギナエキス、キズタエキス、キューカンバーエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、メリッサエキス等。
【0042】
殺菌・抗菌剤:安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、塩酸クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、感光素101号、感光素201号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェノール、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオール、メントール、キトサン、キトサン分解物、チユエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエキス、ウワウルシエキス、ホップエキス、ユッカエキス、アロエエキス、ケイヒエキス、ガジュツエキス等。
【0043】
美白剤:アスコルビン酸およびその誘導体、イオウ、胎盤抽出物、エラグ酸およびその誘導体、コウジ酸およびその誘導体、グルコサミンおよびその誘導体、アゼラインおよびその誘導体、アルブチンおよびその誘導体、ヒドロキシケイヒ酸およびその誘導体、グルタチオン、アルニカエキス、オウゴンエキス、センキュウエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキス、ボウフウエキス、ハマボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出物、ギムネマエキス、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジツエキス、クジンエキス、チユエキス、トウキエキス、ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボタンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、油溶性カンゾウエキス(カンゾウ疎水性フラボノイド、グラブリジン、グラブレン、リコカルコンA)等。
【0044】
紫外線吸収剤:β−イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、シノキサート、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、メトキシケイヒ酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、β−カロチン、γ−オリザノール、コメヌカエキス、アロエエキス、カバノキエキス、シラカンバエキス、カミツレエキス、コゴメグサエキス、セイヨウサンザシエキス、ヘンナエキス、チョウチグルミエキス、マロニエエキス、イチョウ葉エキス、カミツレエキス、セイヨウサンザシエキス、油溶性カンゾウエキス等。
【0045】
保湿剤:セリン、グリシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、ビドロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸またはそのエステル類、エイコサペンタエン酸またはそのエステル類、ペクチン、アルゲコロイド、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母抽出物、レイシ菌糸体培養物またはその抽出物、小麦胚芽油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウエキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マロニエエキス、マンネンロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマ、コメヌカエキス等。
【0046】
細胞賦活剤:リボフラビンまたはその誘導体、ピリドキシンまたはその誘導体、ニコチン酸またはその誘導体、パントテン酸またはその誘導体、α−トコフェロールまたはその誘導体、アルニカエキス、ニンジンエキス、オタネニンジンエキス、エゾウコギエキス、ヘチマエキス(サポニン)、シコンエキス、シラカンバエキス、オオバクエキス、ボタンピエキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベニバナエキス、アシタバエキス、ビワ葉エキス、ヒキオコシエキス、ユキノシタエキス、黄杞エキス、サルビアエキス、ニンニクエキス、マンネンロウエキス等。
【0047】
消炎・抗アレルギー剤:アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロン酸、オキシベンゾン、グリチルリチン酸またはその誘導体、グリチルレチン酸またはその誘導体、感光素301号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネキサム酸またはその誘導体、アデノシンリン酸、エストラジオール、エスロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プロゲステロン、コルチコステロン、アルニカエキス、インチンコウエキス、サンシシエキス、ジュウヤクエキス、セイヨウトチノキエキス、カンゾウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワレモコウエキス、リンドウエキス、サイコエキス、センキュウエキス、ボウフウエキス、セイヨウノコギリソウエキス、オウレンエキス、シソエキス等。
【0048】
抗酸化・活性酸素消去剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキス、メリッサエキス、オウゴンエキス、エイジツエキス、ビワ葉エキス、ホップエキス、ハマメリスエキス、シャクヤクエキス、セージエキス、キナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、シソエキス、イチョウ葉エキス、タイムエキス、カルダモンエキス、キャラウェイエキス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキス、クローブエキス、ターメリックエキス、ヤナギタデエキス等。
【0049】
油脂類:大豆油,アマニ油,キリ油,ゴマ油,ヌカ油,綿実油,菜種油,サフラワー油,トウモロコシ油,オリーブ油,椿油,アーモンド油,ヒマシ油,落花生油,カカオ油,モクロウ,ヤシ油,パーム核油,牛脂,ミンク油,卵黄油,ホホバ油,月見草油、馬油。
【0050】
ロウ類:カルナウバロウ,キャンデリラロウ,蜜ロウ,サラシ蜜ロウ,鯨ロウ,セラックス,ラノリン類。
【0051】
炭化水素類:流動パラフィン,ワセリン,マイクロクリスタリンワックス,セレシン,スクワラン,ポリエチレン末。
【0052】
脂肪酸類:ステアリン酸,リノール酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ヘベニン酸,ラノリン酸,オレイン酸,ウンデシレン酸,イソステアリン酸。
【0053】
アルコール類:ラウリルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコール,ラノリンアルコール,水添ラノリンアルコール,オレイルアルコール,ヘキサデシルアルコール,2−オクチルドデカノール,グリセリン,ソルビトール,プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,エチレングリコールおよびその重合体,ブドウ糖,白糖,コレステロール,フィトステロール,セトステアリルアルコール。
【0054】
エステル類:オレイン酸デシル,ステアリン酸ブチル,ミリスチン酸ミリスチル,ラウリン酸ヘキシル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,ジオレイン酸プロピレングリコール,フタル酸ジエチル,モノステアリン酸プロピレングリコール,モノステアリン酸エチレングリコール,モノステアリン酸グリセリン,トリミリスチン酸グリセリン,酢酸ラノリン,乳酸セチル。
【0055】
界面活性剤:陰イオン性界面活性剤,陽イオン性界面活性剤,両イオン性界面活性剤,非イオン性界面活性剤。
【0056】
香料:メントール,カルボン,オイゲノール,アネトール,ハッカ油,スペアミント油,ペパーミント油,ユーカリ油,アニス油。
【0057】
以上説明した本発明のチロシナーゼ阻害剤、メラニン産生抑制剤および美白化粧料は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それらの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用されてもよい。
【0058】
【実施例】
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0059】
〔製造例1〕
抽出原料として綿頭雪蓮(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)の地上部の乾燥粉砕物300gを、表1に示す4種類の抽出溶媒2000mlに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、70℃に保った後、濾過した。濾液を40℃で減圧下に濃縮し、さらに減圧乾燥機で乾燥して抽出物(粉末状)を得た。4種類の抽出溶媒を用いて上記抽出処理を行ったところ、得られた抽出物(試料a〜d)の収率は表1のとおりであった。なお、抽出溶媒が混合物の場合、以下に示す混合比は重量基準によるものである。
【0060】
【0061】
〔製造例2〕
製造例1で用いたものと同じ抽出原料の乾燥粉砕物300gを1,3−ブチレングリコール−水(1:1混合液)2000mlに投入し、攪拌しながら80℃で3時間保持したのち濾過して、固形分濃度2.0重量%の抽出液(試料e)1560mlを得た。
【0062】
〔製造例3〕
抽出溶媒をグリセリン−水(1:1混合液)に変更したほかは製造例2と同様にして、固形分濃度1.6重量%の抽出液(試料f)1520mlを得た。
【0063】
〔製造例4〕
抽出溶媒をプロピレングリコール−水(1:1混合液)に変更したほかは製造例2と同様にして、固形分濃度1.3重量%の抽出液(試料g)1490mlを得た。
【0064】
以下に、サウスレア( Saussurea )属に属する植物からの抽出物の作用効果を評価するために行った各種試験例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。
【0065】
〔試験例1〕チロシナーゼ阻害作用
製造例1で得られた試料a〜dについて、メラニン産生過程で重要な作用をもっている酵素チロシナーゼの阻害作用を評価した。
具体的には以下のようにして試験を行った。
【0066】
(1)Mcllvaine氏緩衝液(pH6.8)1.0ml、チロシン溶液(0.3mg/ml)0.3mlおよび試料a〜dを蒸留水、DMSOまたはそれらの混合液に溶解した試料溶液0.9mlを試験管に入れよく混合し、37℃で10分間、プレインキュベーションした後、チロシナーゼ溶液(1mg/ml)0.1mlを加え、37℃で15分間インキュベーションした。その後、475nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料添加・酵素添加時の吸光度」という。
【0067】
(2)試料溶液およびチロシナーゼ溶液の代わりにMcllvaine氏緩衝液を用いる他は上記(1)と同様にして475nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料添加・酵素無添加添加時の吸光度」という。
【0068】
(3)試料溶液の代わりに試料溶液の溶媒を用いる他は上記(1)と同様にして475nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料無添加・酵素添加時の吸光度」という。
【0069】
(4)試料溶液の代わりに試料溶液の溶媒を用いるとともにチロシナーゼ溶液の代わりにMcllvaine氏緩衝液を用いる他は上記(1)と同様にして475nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料無添加・酵素無添加時の吸光度」という。
【0070】
(5)吸光度は、チロシンから生成したメラニン等一群の着色成分の濃度に比例するので、得られた吸光度より、下記の式を用いてチロシナーゼ活性阻害率を算出した。
【0071】
【式1】
阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0072】
上記式中、「A」は試料添加・酵素添加時の吸光度を、「B」は試料添加・酵素無添加時の吸光度を、「C」は試料無添加・酵素添加時の吸光度を、「D」は試料無添加・酵素無添加時の吸光度を表わす。
【0073】
試料濃度を段階的に変更して、チロシナーゼ活性阻害率(%)を測定した結果を表2に示す。チロシナーゼ阻害剤阻害率が50%を示す試料濃度(重量%)を内挿法で求め、IC50(重量%)とした。試料aのIC50は0.97(重量%)、試料bのIC50は0.49(重量%)、試料cのIC50は0.39(重量%)、試料dのIC50は0.53(重量%)であった。
【0074】
【0075】
表2に示すように、サウスレア( Saussurea )属に属する植物(試験例では綿頭雪蓮(Saussurea laniceps Hand.- Mazz.))からの抽出物が、チロシナーゼ活性阻害作用を有することが確認された。
【0076】
〔試験例2〕メラニン産生抑制作用
製造例1で得られた試料bについて、B−16メラノーマ細胞に対するメラニン産生抑制作用を評価した。
具体的には以下のようにして試験を行った。
【0077】
(1)B−16メラノーマ細胞1×106個を、25mlの培養フラスコで、10%FBS-DURBECCO培地、5%二酸化炭素および95%空気の下、前培養し、トリプシン処理して細胞を集め、そのうち4×106個を、10%FBS-DURBECCO培地5mlを入れた直径60mmのシャーレに播種し、24時間培養した。その後、製造例1で得られた試料bを溶解させた0.25mMテオフィリン添加10%FBS-DURBECCO培地5mlで4日間培養を行った。培養後、トリプシン処理をして細胞を集め、細胞数を数えた後、培地を遠心分離により除き、細胞を10%DMSO含有2N水酸化ナトリウム溶液2mlで超音波処理により破砕した。これを濾紙で濾過した後、分光光度計で475nmにおける吸光度を測定し、あらかじめ数えておいた細胞数より単位細胞あたりの吸光度を算出した。以下、この吸光度を「単位細胞あたりの試料添加時の吸光度」という。
【0078】
(2)試料bを添加しない他は上記(1)と同様にして細胞を処理し、475nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「単位細胞あたりの試料無添加時の吸光度」という。
【0079】
(3)測定した吸光度に基づいて下記の計算式によりメラニン産生抑制率(%)を算出した。
【0080】
【式2】
抑制率(%)={(A−B)/A}×100
【0081】
上記式中、「A」は単位細胞あたりの試料無添加時の吸光度を、「B」は単位細胞あたりの試料添加時の吸光度を表す。
【0082】
試料濃度を段階的に変更して、メラニン産生抑制率(%)を測定した結果を表3に示す。なお、表3には、培養後の細胞数から算出したB−16メラノーマ細胞の生存率(%)を併せて示す。
【0083】
【0084】
表3に示すように、サウスレア( Saussurea )属に属する植物(試験例では綿頭雪蓮(Saussurea laniceps Hand.- Mazz.))からの抽出物が、メラノサイト(試験例ではB−16メラノーマ細胞)に対してメラニン産生抑制作用を有することが確認された。
【0085】
〔試験例3〕色素沈着改善作用(美白作用)
後述する配合例1に示す組成からなるクリームa(本発明品)と、クリームa中の綿頭雪蓮(Saussurea laniceps Hand.- Mazz.)からの抽出物を同量の精製水で置換したクリームb(比較品)とを用い、色黒、シミ又はソバカスに悩む女性ボランティア40名を、統計的に同等な2群に分け、それぞれに3ヶ月間、長期連用させ、色素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価した。
その結果を表4に示す。なお、やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
【0086】
【0087】
表4に示すように、サウスレア( Saussurea )属に属する植物(試験例では綿頭雪蓮(Saussurea laniceps Hand.- Mazz.))からの抽出物を配合したクリームa(本発明品)は、クリームb(比較品)と比較して顕著な色素沈着改善作用(美白作用)を有することが確認された。また、クリームa(本発明品)はテスト期間中、サンプル塗布部位において皮膚に好ましくない反応は観察されず、安全性の高いことが確かめられた。
【0088】
〔試験例4〕美白作用
後述する配合例2〜4に示す組成からなる乳液、化粧水、パックについても試験例3と同様に色素沈着改善作用を評価したところ、表4に示す結果と同等もしくはそれに準じる結果が得られた。
【0089】
〔配合例1〕
下記の組成のクリームを常法により製造した。
流動パラフィン 5.0重量部
サラシミツロウ 4.0重量部
セタノール 3.0重量部
スクワラン 10.0重量部
ラノリン 2.0重量部
アラントイン 0.1重量部
シャクヤク抽出物 0.1重量部
ジュウヤク抽出物 0.1重量部
コウジ酸 0.1重量部
ルシノール 0.1重量部
ステアリン酸 1.0重量部
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5重量部
モノステアリン酸グリセリル 3.0重量部
1,3−ブチレングリコール 6.0重量部
パラオキシ安息香酸メチル 1.5重量部
香料 0.1重量部
試料b 0.1重量部
試料e 1.0重量部
精製水 残部(全量を100重量部とする)
【0090】
〔配合例2〕
下記の組成の乳液を常法により製造した。
ホホバオイル 4.0重量部
オリーブオイル 2.0重量部
スクワラン 2.0重量部
セタノール 2.0重量部
モノステアリン酸グリセリル 2.0重量部
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5重量部
グリチルリチン酸ジカリウム 1.0重量部
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2.0重量部
1,3−ブチレングリコール 3.0重量部
パラオキシ安息香酸メチル 0.15重量部
香料 0.05重量部
試料c 0.1重量部
試料e 1.0重量部
イプシロンアミノカプロン酸 0.1重量部
インドメタシン 0.05重量部
ムクロジエキス 0.1重量部
プラセンターエキス 2.0重量部
黄杞エキス 0.2重量部
藤茶エキス 0.2重量部
コンドロイチン硫酸 0.1重量部
オウゴンエキス 0.3重量部
ワレモコウエキス 0.2重量部
セイヨウトチノミエキス 0.1重量部
精製水 残部(全量を100重量部とする)
【0091】
〔配合例3〕
下記の組成の化粧水を常法により製造した。
グリセリン 3.0重量部
1,3−ブチレングリコール 3.0重量部
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5重量部
パラオキシ安息香酸メチル 0.15重量部
トラネキサム酸 0.1重量部
イブプロフェン 0.1重量部
エラグ酸 0.1重量部
クエン酸 0.1重量部
クエン酸ソーダ 0.1重量部
油溶性甘草エキス(ロシア産甘草) 0.5重量部
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 3.0重量部
香料 0.05重量部
試料a 0.2重量部
試料e 2.0重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05重量部
ニンジンエキス 0.2重量部
カミツレエキス 0.2重量部
コラーゲン 0.5重量部
精製水 残部(全量を100重量部とする)
【0092】
〔配合例4〕
下記組成のパックを常法により製造した。
ポリビニルアルコール 15.0重量部
ポリエチレングリコール 3.0重量部
プロピレングリコール 7.0重量部
エタノール 10.0重量部
パラオキシ安息香酸エチル 0.05重量部
酢酸dlトコフェノール 0.5重量部
香料 0.05重量部
試料e 2.0重量部
試料f 3.0重量部
グリチルレチン酸ステアリル 0.5重量部
クジンエキス 0.5重量部
酵母エキス 0.2重量部
加水分解コンキオリン 0.1重量部
シラカバエキス 0.1重量部
ローズマリーエキス 0.1重量部
酸化亜鉛 0.1重量部
アルニカエキス 0.1重量部
インチンコウエキス 0.1重量部
センキュウエキス 0.3重量部
オウバクエキス 0.2重量部
ヨクイニンエキス 0.5重量部
精製水 残部(全量を100重量部とする)
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、メラニン産生に関与するチロシナーゼの活性を阻害することができるチロシナーゼ阻害剤、メラニン産生を抑制することができるメラニン産生抑制剤、およびチロシナーゼ阻害作用またはメラニン産生抑制作用を有する美白化粧料が提供される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a tyrosinase inhibitor, melanin, which can exert a whitening action by suppressing the production of melanin that causes stains, buckwheat, skin pigmentation, etc., and is effective in the prevention and treatment of skin pigmentation The present invention relates to a production inhibitor and a whitening cosmetic.
[0002]
[Prior art]
Skin pigmentation after sunburn, buckwheat or sunburn is a result of markedly increased melanin production due to activation of pigment cells (melanocytes) present in the skin, and is one of the skin problems in middle-aged and elderly people It has become.
[0003]
In general, melanin is converted from tyrosine to dopa and from dopa to dopaquinone by the action of the enzyme tyrosinase biosynthesized in pigment cells and then formed through intermediates such as 5,6-dihydroxyindophenol. ing. Therefore, in order to prevent or treat skin darkness (skin pigmentation), it is conceivable to inhibit the melanin production process or to lightly bleach already produced melanin.
[0004]
Based on such an idea, various whitening components have been proposed conventionally. For example, as a compound that inhibits tyrosinase activity and suppresses melanin production, sulfur compounds typified by colloidal sulfuric acid and glutathione have been used. In addition, ascorbic acids, hydrogen peroxide, hydroquinone, catechol and the like have been used to lightly bleach the produced melanin.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, regarding the prevention and treatment of skin pigmentation, ascorbic acids are easily oxidized and unstable in water-rich systems such as water-containing cosmetics, causing discoloration. Further, hydrogen peroxide solution has a problem in storage stability and safety in use, and glutathione and colloidal sulfur have a problem in that they emit a remarkable off-flavor. Furthermore, hydroquinone and catechol are problematic in terms of safety in use such as skin irritation and allergenicity. Therefore, the use of these whitening ingredients in products such as cosmetics is restricted, and a sufficiently satisfactory whitening ingredient has not yet been obtained.
[0006]
Therefore, the first object of the present invention is to find a natural product having an inhibitory action on tyrosinase activity, and to provide a tyrosinase inhibitor containing the same as an active ingredient.
The second object of the present invention is to find a natural product having an inhibitory action on melanin production, and to provide a melanin production inhibitor containing the same as an active ingredient.
A third object of the present invention is to find a natural whitening product from natural products and to provide a whitening cosmetic containing the same.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides:South rare ( Saussurea )A tyrosinase inhibitor and a melanin production inhibitor containing an extract from a plant belonging to the genus as an active ingredient, andSouth rare ( Saussurea )Provided is a whitening cosmetic compounded with an extract from a plant belonging to the genus.
In preferred embodiments of the tyrosinase inhibitor, melanin production inhibitor and whitening cosmetic of the present invention,South rare (Saussurea )Plants belonging to the genusSouth Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch. Blp. ),South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )andSouth Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )One or more plants selected from the group consisting of
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0009]
[Tyrosinase inhibitor / melanin production inhibitor]
Tyrosinase inhibitor and melanin production inhibitor of the present invention,South rare ( Saussurea )It contains an extract from a plant belonging to the genus as an active ingredient.
[0010]
"South rare ( Saussurea )"Extracts from plants belonging to the genus"South rare ( Saussurea )An extract obtained by extraction from a plant belonging to the genus, a diluted or concentrated solution of the extract, a dried product obtained by drying the extract, or a crude product or a purified product thereof are included. .
[0011]
In the extraction process,South rare ( Saussurea )Use plants belonging to the genus. The part of the plant used as the extraction raw material is preferably an above-ground part, more preferably a leaf and / or stem.
[0012]
South rare ( Saussurea )As specific examples of plants belonging to the genus,South Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(Chinese name: Daegu Xueren),South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )(Chinese name: Mian Xueren),South Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(Chinese name: Cottonhead Snow Lotus),South Rare Gunapaloides ( Saussurea gnaphaloides (Royle) Sch.-Bip. ),South rare Stella ( Saussurea stella Maxim. ),South rare Tridactila ( Saussurea tridactyla Sch.-Bip.ex Hook.f. ),South rare Namikawae ( Saussurea namikawae Kitam. ),South rare Gossi Pipora ( Saussurea gossypiphora D. Don ),South rare Nishiokae ( Saussurea nishiokae Kitam. ),South rare Leucoma ( Saussurea leucoma Diels ),South rare Querchifolia ( Saussurea quercifolia WWSmith ),South rare Erioquepara ( Saussurea eriocephala Franch. ),South rare Kingi ( Saussurea kingii JRDrumm.ex CECFisch. ),South Rare Simpsoniana ( Saussurea simpsoniana (Field.et Gardn.) Lipsch. ),South rare Ouarata ( Saussurea obvallata (DC.) Edgew. ),South Rare Wet Stay Niana ( Saussurea wettsteiniana Hand.-Mazz. ),South rare Globosa ( Saussurea globosa Chen ),South rare Longifolia ( Saussurea longifolia Franch. )Etc. can be illustrated.
[0013]
As an extraction raw material, the aboveSouth rare ( Saussurea )Plants belonging to the genus can be used alone, or two or more different ones can be used in combination.
As an extraction raw material,South Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(Chinese name: Daegu Xueren),South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )(Chinese name: Mian Xueren) andSouth Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )It is preferable to use one or more of (Chinese name: Cottonhead Snow Lotus),South Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )It is more preferable to use (Chinese name: Cottonhead Snow Lotus).
[0014]
South Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )(Chinese name: Daegu Xueren),South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )(Chinese name: Mian Xueren) andSouth Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )(Chinese name: Cottonhead Snow Lotus) is an Asteraceae herbaceous plant distributed mainly in Xinjiang Autonomous Region, Sichuan Province, Anshan and Tibet Provinces in China. It has been used for bleeding, coldness and pain in the lower abdomen of women, colorless belts, kidney collapse and snow blindness, and it was known that it can be used externally for wound bleeding.
In addition,South Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. ),South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )andSouth Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )May be referred to as “Otsuki Snow Lotus,” “Mina Snow Lotus,” and “Cotton Snow Lotus,” respectively. They are called “Snow Lotus” and “Cotton Snow Lotus”, and the above-ground parts (particularly leaves and / or stems) are called “Daisetsu Snow Lotus”, “Mina Snow Lotus” and “Cotton Snow Lotus”.
[0015]
the aboveSouth rare ( Saussurea )Of the plants belonging to the genus,South Rare Involcata ( Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp. )Is in Xinjiang Autonomous Region of China,South Rare Gunapaloides ( Saussurea gnaphaloides (Royle) Sch.-Bip. )Is in Sichuan Province, Tibet Autonomous Region of China,South rare Stella ( Saussurea stella Maxim. )In Qinghai, Gansu, Sichuan, Tibet, etc.South rare Medusa ( Saussurea medusa Maxim. )In Sichuan, Yunnan, Qinghai, Tibet Autonomous Region, Hong Kong, Nepal, etc.South Rare Lanises ( Saussurea laniceps Hand.-Mazz. )Is in Sichuan Province, Tibet Autonomous Region of China,South rare Tridactila ( Saussurea tridactyla Sch.-Bip.ex Hook.f. )In Tibet Autonomous Region of China,South rare Namikawae ( Saussurea namikawae Kitam. )In Tibet Autonomous Region of China,South rare Gossi Pipora ( Saussurea gossypiphora D. Don )Is Nepal etc.South rare Nishiokae ( Saussurea nishiokae Kitam. )Is Nepal etc.South rare Leucoma ( Saussurea leucoma Diels )In Yunnan, China, etc.South rare Querchifolia ( Saussurea quercifolia WWSmith )In Sichuan, Yunnan, etc.South rare Erioquepara ( Saussurea eriocephala Franch. )In Yunnan, China, etc.South rare Kingi ( Saussurea kingii JRDrumm.ex CECFisch. )In Tibet Autonomous Region of China,South Rare Simpsoniana ( Saussurea simpsoniana (Field.et Gardn.) Lipsch. )Is Nepal etc.South rare Ouarata ( Saussurea obvallata (DC.) Edgew. )In Yunnan, Sichuan, Tibet Autonomous Region, etc.South Rare Wet Stay Niana ( Saussurea wettsteiniana Hand.-Mazz. )In Yunnan, China, etc.South rare Globosa (Saussurea globosa Chen) is in Sichuan Province, China, etc.South rare Longifolia ( Saussurea longifolia Franch. )Is available in Yunnan Province, China.
[0016]
Extract raw materialSouth rare ( Saussurea )Plants belonging to the genus are suitably dried and pulverized immediately after collection. Drying may be performed in the sun or using a commonly used dryer.
[0017]
In the extraction process, it is preferable to use a polar solvent as the extraction solvent.South rare ( Saussurea )Although the component which shows the tyrosinase inhibitory action or the melanin production inhibitory action contained in the plant which belongs to the genus is not specified yet, the ingredient is extracted by the polar solvent,South rare ( Saussurea )It can be easily extracted from plants belonging to the genus.
[0018]
Specific examples of the polar solvent include water and water-soluble organic solvents, and these may be used alone or in combination of two or more.
Of these polar solvents, it is preferable to use a water-soluble organic solvent or a water-containing water-soluble organic solvent as the extraction solvent.
[0019]
Water that can be used as the extraction solvent includes pure water, tap water, well water, mineral spring water, mineral water, hot spring water, spring water, fresh water, and the like, as well as those subjected to various treatments. Examples of the treatment applied to water include heating, sterilization, sterilization, filtration, ion exchange, adjustment of osmotic pressure, buffering, and the like. Accordingly, water that can be used as the extraction solvent in the present invention includes hot water, ion-exchanged water, physiological saline, phosphate buffer, phosphate buffered saline, and the like.
[0020]
Examples of the water-soluble organic solvent that can be used as the extraction solvent include lower aliphatic alcohols, acetone, and tetrahydrofuran. Specific examples of the lower aliphatic alcohol include monohydric alcohols such as methanol, ethanol, propanol and butanol, and polyhydric alcohols such as 1,3-butylene glycol, glycerin, propylene glycol and isoprene glycol.
[0021]
When using the liquid mixture of 2 or more types of polar solvents as an extraction solvent, the mixing ratio can be adjusted suitably. For example, when a water-containing water-soluble organic solvent is used as the extraction solvent, a water-containing water-soluble organic solvent preferably containing 50% by weight or more of a monohydric alcohol, a polyhydric alcohol, acetone, tetrahydrofuran or the like can be used.
[0022]
As the extraction solvent, an intermediate polar solvent such as ethyl acetate, butyl acetate or methyl cellosolve may be used.
[0023]
The extraction processSouth rare ( Saussurea )The soluble component contained in the plant belonging to the genus is not particularly limited as long as it can be eluted in the extraction solvent, and can be performed according to a conventional method. In the extraction process, it is not necessary to adopt a special extraction method, and any apparatus can be used at room temperature or under reflux heating.
[0024]
Extraction methods include extraction by immersing the extraction raw material in the extraction solvent at room temperature for a long time, extraction with heating to a temperature below the boiling point of the extraction solvent and stirring, or heating to reflux near the boiling point of the extraction solvent. The method of extracting below can be illustrated. At this time, the amount of the extraction solvent is usually 5 to 50 times (weight ratio), preferably 5 to 15 times (weight ratio) of the extraction raw material, and the extraction time is usually 1 to 10 hours, preferably 1 to It is 4 hours, and the extraction temperature is usually 50 to 95 ° C, preferably 80 to 95 ° C.
[0025]
During the extraction process, before performing extraction with a polar solvent, a degreasing process using a non-polar solvent such as hexane, heptane, or benzene may be performed. By performing such a pretreatment, the extraction process with a polar solvent is efficiently performed. Can be done well.
[0026]
After the soluble component is eluted by the extraction treatment, an extract can be obtained by removing the extraction residue by performing a treatment such as filtration and centrifugation. In order to obtain a diluted or concentrated solution of the extract, a dried product of the extract, or a crude purified product or a purified product thereof, the obtained extract is diluted, concentrated, dried, purified, etc. according to a conventional method. Processing may be performed.
[0027]
South rare ( Saussurea )Since an extract from a plant belonging to the genus has a characteristic odor and taste, purification for decolorization, deodorization and the like may be performed. Specifically, purification can be performed by activated carbon treatment, adsorption resin treatment, ion exchange resin treatment, and the like.South rare ( Saussurea )It is performed within a range that does not cause a decrease in physiological action (tyrosinase inhibitory action or melanin production inhibitory action) of an extract from a plant belonging to the genus.
[0028]
Obtained as aboveSouth rare ( Saussurea )An extract from a plant belonging to the genus has a tyrosinase inhibitory action or a melanin production inhibitory action. The mechanism of action and the components of these actions are not known so far,South rare ( Saussurea )It is clear from the examples described later that extracts from plants belonging to the genus have these actions.
[0029]
South rare ( Saussurea )An extract from a plant belonging to the genus can be used as it is as a tyrosinase inhibitor or a melanin production inhibitor, but it can also be formulated and used according to a conventional method. In the case of formulating, a pharmaceutically acceptable carrier such as dextrin and cyclodextrin and other optional auxiliaries can be added to facilitate storage and handling.South rare ( Saussurea )Extracts from plants belonging to the genus can be made into arbitrary dosage forms such as powders, tablets, liquids, capsules, etc. by formulation according to conventional methods.
[0030]
The tyrosinase inhibitor of the present invention can inhibit the activity of tyrosinase. Melanin is converted from tyrosine to dopa and from dopa to dopaquinone by the action of the enzyme tyrosinase biosynthesized in pigment cells, and then formed through intermediates such as 5,6-dihydroxyindophenol. Yes. Therefore, according to the tyrosinase inhibitor of the present invention, production of melanin can be suppressed by inhibiting the activity of tyrosinase involved in melanin production. Moreover, according to the tyrosinase inhibitor of the present invention, a whitening effect can be obtained through suppression of melanin production. Furthermore, the tyrosinase inhibitor of the present invention is excellent in safety when applied to the skin.
[0031]
The melanin production inhibitor of the present invention can inhibit melanin production from melanocytes. Increased production of melanin due to activation of melanocytes causes skin pigmentation after spots, buckwheat and sunburn. Therefore, according to the melanin production inhibitor of the present invention, it is possible to prevent and / or treat spots, buckwheat and skin pigmentation by inhibiting melanin production, thereby obtaining a whitening effect. Furthermore, the melanin production inhibitor of the present invention is excellent in safety when applied to the skin. In addition, the melanin production inhibitory action by the melanin production inhibitor of the present invention,South rare ( Saussurea )It is not limited to the melanin production inhibitory action exhibited through the tyrosinase inhibitory action of extracts from plants belonging to the genus.
[0032]
As mentioned above,South rare ( Saussurea )Since an extract from a plant belonging to the genus can exert a whitening action through a tyrosinase inhibitory action and / or a melanin production inhibitory action,South rare ( Saussurea )An extract from a plant belonging to the genus can also be used as an active ingredient of a whitening agent.
[0033]
[Whitening cosmetics]
The whitening cosmetic of the present invention isSouth rare ( Saussurea )It is characterized by blending an extract from a plant belonging to the genus.
[0034]
The “whitening cosmetic” means a cosmetic used to make the skin beautiful and white, and specific examples of the whitening cosmetic can include creams, emulsions, lotions, packs and the like.
[0035]
South rare ( Saussurea )Extracts from plants belonging to the genus have a whitening effect and are excellent in safety when applied to the skin, and are therefore suitable for blending into whitening cosmetics.
South rare ( Saussurea )Extracts from plants belonging to the genus exert a whitening effect through a tyrosinase inhibitory action and / or a melanin production inhibitory action,South rare ( Saussurea )By blending an extract from a plant belonging to the genus into a cosmetic, a whitening effect can be imparted to the cosmetic, and this can be used as a whitening cosmetic.
[0036]
The whitening cosmetic of the present invention isSouth rare ( Saussurea )Extracts from plants belonging to the genus may be blended with any main agent or auxiliary agent that does not interfere with its physiological activity,South rare ( Saussurea )The main component may be an extract from a plant belonging to the genus. The whitening cosmetic composition of the present invention may contain the tyrosinase inhibitor and / or melanin production inhibitor of the present invention.
[0037]
South rare ( Saussurea )When manufacturing whitening cosmetics by blending extracts from plants belonging to the genus, add any auxiliary,South rare ( Saussurea )Extracts from plants belonging to the genus can be formulated into arbitrary dosage forms such as creams, emulsions, lotions and packs.
[0038]
In the whitening cosmetic of the present inventionSouth rare ( Saussurea )The compounding amount of the extract from the plant belonging to the genus can be adjusted as appropriate depending on the strength of the activity of the extract and the type of cosmetic compounded with the extract. 10% by weight, preferably 0.01-5% by weight. If the blending amount is less than 0.001% by weight, it is difficult to obtain a whitening effect sufficiently, and even if the blending amount exceeds 10% by weight, it is difficult to improve the whitening effect commensurate with the increase.
[0039]
The whitening cosmetic composition of the present invention can be blended with optional medicinal ingredients, physiologically active substances and the like as necessary, and it is particularly preferable to blend an anti-inflammatory agent and / or a whitening agent. Suitable anti-inflammatory agents for incorporation in skin cosmetics include, for example, allantoin, guaiazulene or derivatives thereof, glycyrrhizic acid or salts or derivatives thereof, glycyrrhetinic acid or salts or derivatives thereof, epsilon aminocaproic acid or derivatives thereof, tranexamic acid , Ibuprofen, Indomethacin, Zinc oxide, Arnica extract, Inchinkou extract, Ogon extract, Licorice extract, Peonies extract, Juicy extract, Birch extract, Horse Chestnut extract, Mukuroji extract and Rosemary extract One type or two or more types of anti-inflammatory agents selected from the group consisting of: Examples of whitening agents suitable for blending into skin cosmetics include one or two selected from the group consisting of ascorbic acid or derivatives thereof, placenta extract, kojic acid, lucinol, ellagic acid and chamomile extract. The above whitening agents are mentioned.
[0040]
In the whitening cosmetic of the present invention,South rare ( Saussurea )The components that can be used as constituents together with extracts from plants belonging to the genus include aqueous components, oily components, powder components, surfactants, moisturizers, colorants, fragrances, preservatives, antioxidants, and UV-blocking agents. , Chelating agents, anti-inflammatory agents, whitening components other than the present extract and the like, and specifically, the following can be exemplified. In addition,South rare ( Saussurea )When the following components are used in combination with extracts from plants belonging to the genus:South rare ( Saussurea )Synergism between the constituents used in combination with the extracts from the plants belonging to the genus can lead to better use effects than would normally be expected.
[0041]
Astringent: Citric acid or salts thereof, tartaric acid or salts thereof, lactic acid or salts thereof, aluminum chloride, aluminum sulfate / potassium sulfate, allantoinchlorohydroxyaluminum, allantoindihydroxyaluminum, zinc paraphenolsulfonate, zinc sulfate, thiu extract, agez extract, Clam essence extract, Ganoderma biloba extract, Chacatechins, Gaiyo extract, Oyster extract, Hypericum extract, Dianthus extract, Cornflower extract, Horsetail extract, Kizuta extract, Cucumber extract, Maronier extract, Salvia extract, Melissa extract, etc.
[0042]
Bactericidal and antibacterial agents: benzoic acid, sodium benzoate, paraoxybenzoic acid ester, distearylmethylammonium chloride, benzethonium chloride, alkyldiaminoethylglycine chloride solution, chlorhexidine hydrochloride, orthophenylphenol, photosensitizer 101, photosensitizer 201, Salicylic acid, sodium salicylate, sorbic acid, halocarban, resorcin, parachlorophenol, phenoxyethanol, bisabolol, hinokitiol, menthol, chitosan, chitosan decomposed product, chiu extract, kujin extract, enmiso extract, loquat extract, walnut extract, hop extract, yucca extract, Aloe extract, Keihi extract, Gajutsu extract, etc.
[0043]
Whitening agents: ascorbic acid and its derivatives, sulfur, placenta extract, ellagic acid and its derivatives, kojic acid and its derivatives, glucosamine and its derivatives, azelain and its derivatives, arbutin and its derivatives, hydroxycinnamic acid and its derivatives, glutathione , Arnica extract, Ogon extract, Senkyu extract, Sakuhakuhi extract, Psycho extract, Bowfu extract, Hamaboufu extract, Mannen mycelium culture or its extract, Gymnema extract, Linden extract, Peach leaf extract, Ages extract, Kujin extract, Chiyu extract, Toki Extract, Yokuinin extract, Oyster leaf extract, Daio extract, Button pi extract, Hamamelis extract, Marronnier extract, Hypericum extract, Oyster extract, Oil soluble licorice (Licorice hydrophobic flavonoids, glabridin, glabrene, licochalcone A) and the like.
[0044]
UV absorber: β-isopropylfuranone derivative, urocanic acid, ethyl urocanate, oxybenzone, oxybenzonesulfonic acid, tetrahydroxybenzophenone, dihydroxydimethoxybenzophenone, dihydroxybenzophenone, cinoxalate, methyl diisopropylcinnamate, octyl methoxycinnamate, glyceryl paraaminobenzoate Amyl paradimethylaminobenzoate, octyl paradimethylbenzoate, paraaminobenzoic acid, ethyl paraaminobenzoate, butylmethoxydibenzoylmethane, titanium oxide, β-carotene, γ-oryzanol, rice bran extract, aloe extract, birch extract, birch extract , Chamomile extract, kogomegusa extract, hawthorn extract, henna extract, butterfly extract, maize Nieekisu, ginkgo leaf extract, chamomile extract, hawthorn extract, oil-soluble licorice extract, and the like.
[0045]
Moisturizer: serine, glycine, threonine, alanine, collagen, hydrolyzed collagen, bidronectin, fibronectin, keratin, elastin, royal jelly, chondroitin sulfate, heparin, glycerophospholipid, glyceroglycolipid, sphingophospholipid, glycosphingolipid, linoleic acid or Its esters, eicosapentaenoic acid or its esters, pectin, algae colloid, bifidobacteria fermented product, lactic acid fermented product, yeast extract, litchi mycelium culture or extract thereof, wheat germ oil, avocado oil, rice germ oil , Jojoba oil, soybean phospholipid, γ-oryzanol, bellows oyster extract, yakuinin extract, sage extract, taisou extract, diatom extract, kidachi aloe extract, burdock extract, malonie extract, mannen wax extract Arnica extract, wheat bran, rice bran and the like.
[0046]
Cell activators: riboflavin or derivatives thereof, pyridoxine or derivatives thereof, nicotinic acid or derivatives thereof, pantothenic acid or derivatives thereof, α-tocopherol or derivatives thereof, arnica extract, carrot extract, ginseng extract, sorghum extract, loofah extract (saponin) , Sicon extract, birch extract, peonies extract, button pea extract, peonies extract, mugwort extract, safflower extract, ashitaba extract, loquat leaf extract, shrimp extract, saxifrage extract, jaundice extract, salvia extract, garlic extract, mannen wax extract and the like.
[0047]
Anti-inflammatory / antiallergic agents: azulene, allantoin, aminocaproic acid, indomethacin, lysozyme chloride, epsilon aminocaproic acid, oxybenzone, glycyrrhizic acid or its derivatives, glycyrrhetinic acid or its derivatives, photosensitizer 301, photosensitizer 401, diphenhydramine hydrochloride, tranexam Acid or its derivatives, adenosine phosphate, estradiol, eslon, ethinyl estradiol, cortisone, hydrocortisone, prednisolone, progesterone, corticosterone, arnica extract, inchinkou extract, sanshishi extract, jujube extract, horse chestnut extract, licorice extract, toki extract , Artemisia extract, Walnut extract, Gentian extract, Psycho extract, Senkyu extract, Bow-fu extract Yarrow extract, Coptis extract, mint extract and the like.
[0048]
Antioxidant / active oxygen scavenger: dibutylhydroxytoluene, butylhydroxyanisole, propyl gallate, baicalin, baicalein, superoxide dismutase, catalase, rosemary extract, melissa extract, oxon extract, age extract, loquat leaf extract, hop extract, Clam extract, peony extract, sage extract, kina extract, chamomile extract, eucalyptus extract, perilla extract, ginkgo biloba extract, thyme extract, cardamom extract, caraway extract, nutmeg extract, mace extract, laurel extract, clove extract, turmeric extract, willow deer extract, etc. .
[0049]
Fats and oils: soybean oil, linseed oil, tung oil, sesame oil, nutca oil, cottonseed oil, rapeseed oil, safflower oil, corn oil, olive oil, coconut oil, almond oil, castor oil, peanut oil, cacao oil, coconut oil, palm oil, palm Nuclear oil, beef tallow, mink oil, egg yolk oil, jojoba oil, evening primrose oil, horse oil.
[0050]
Waxes: carnauba wax, candelilla wax, beeswax, salasy beeswax, whale wax, serax, lanolins.
[0051]
Hydrocarbons: liquid paraffin, petrolatum, microcrystalline wax, ceresin, squalane, polyethylene powder.
[0052]
Fatty acids: stearic acid, linoleic acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, hebenic acid, lanolinic acid, oleic acid, undecylenic acid, isostearic acid.
[0053]
Alcohols: lauryl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, lanolin alcohol, hydrogenated lanolin alcohol, oleyl alcohol, hexadecyl alcohol, 2-octyldodecanol, glycerin, sorbitol, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, ethylene glycol and Its polymer, glucose, sucrose, cholesterol, phytosterol, cetostearyl alcohol.
[0054]
Esters: Decyl oleate, butyl stearate, myristyl myristate, hexyl laurate, isopropyl palmitate, isopropyl myristate, octyldodecyl myristate, hexyldecyl dimethyloctanoate, propylene glycol dioleate, diethyl phthalate, monostearic acid Propylene glycol, ethylene glycol monostearate, glyceryl monostearate, glyceryl trimyristate, lanolin acetate, cetyl lactate.
[0055]
Surfactant: Anionic surfactant, cationic surfactant, amphoteric surfactant, nonionic surfactant.
[0056]
Perfume: menthol, carvone, eugenol, anethole, peppermint oil, spearmint oil, peppermint oil, eucalyptus oil, anise oil.
[0057]
The tyrosinase inhibitor, the melanin production inhibitor and the whitening cosmetic composition of the present invention described above are suitably applied to humans. However, as long as their effects are exhibited, they can be applied to animals other than humans. May be applied.
[0058]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example etc. demonstrate this invention further more concretely, the scope of the present invention is not limited to these Examples etc.
[0059]
[Production Example 1]
300g of dry ground pulverized material of Saussurea laniceps Hand.-Mazz. As an extraction raw material is put into 2000 ml of four kinds of extraction solvents shown in Table 1, and kept at 70 ° C for 3 hours with gentle stirring. Filtered after holding. The filtrate was concentrated under reduced pressure at 40 ° C. and further dried with a vacuum dryer to obtain an extract (powder). When the above extraction process was performed using four types of extraction solvents, the yield of the obtained extracts (samples a to d) was as shown in Table 1. When the extraction solvent is a mixture, the mixing ratio shown below is based on weight.
[0060]
[0061]
[Production Example 2]
300 g of a dry pulverized product of the same extraction raw material as used in Production Example 1 was put into 2000 ml of 1,3-butylene glycol-water (1: 1 mixed solution), held at 80 ° C. for 3 hours with stirring, and then filtered. As a result, 1560 ml of an extract (sample e) having a solid concentration of 2.0% by weight was obtained.
[0062]
[Production Example 3]
Except for changing the extraction solvent to glycerin-water (1: 1 mixture), the same procedure as in Production Example 2 was performed to obtain 1520 ml of an extract (sample f) having a solid content concentration of 1.6% by weight.
[0063]
[Production Example 4]
Except that the extraction solvent was changed to propylene glycol-water (1: 1 mixture), in the same manner as in Production Example 2, 1490 ml of an extract (sample g) having a solid content concentration of 1.3% by weight was obtained.
[0064]
less than,South rare ( Saussurea )The present invention will be described in more detail with reference to various test examples conducted for evaluating the action effect of an extract from a plant belonging to the genus.
[0065]
[Test Example 1] Tyrosinase inhibitory action
Samples a to d obtained in Production Example 1 were evaluated for the inhibitory action of the enzyme tyrosinase, which has an important action in the melanin production process.
Specifically, the test was conducted as follows.
[0066]
(1) Sample solution prepared by dissolving 1.0 ml of Mcllvaine's buffer (pH 6.8), 0.3 ml of tyrosine solution (0.3 mg / ml) and samples ad in distilled water, DMSO or a mixture thereof. 9 ml was placed in a test tube, mixed well, preincubated at 37 ° C. for 10 minutes, 0.1 ml of tyrosinase solution (1 mg / ml) was added, and incubated at 37 ° C. for 15 minutes. Thereafter, the absorbance at 475 nm was measured. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance at the time of sample addition / enzyme addition”.
[0067]
(2) Absorbance at 475 nm was measured in the same manner as in (1) above except that Mcllvaine's buffer was used instead of the sample solution and tyrosinase solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when a sample is added and an enzyme is not added”.
[0068]
(3) Absorbance at 475 nm was measured in the same manner as in (1) above except that the solvent of the sample solution was used instead of the sample solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when no sample is added / enzyme is added”.
[0069]
(4) Absorbance at 475 nm was measured in the same manner as in (1) above, except that the solvent of the sample solution was used instead of the sample solution, and Mcllvaine's buffer was used instead of the tyrosinase solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when no sample is added and no enzyme is added”.
[0070]
(5) Since the absorbance is proportional to the concentration of a group of colored components such as melanin generated from tyrosine, the tyrosinase activity inhibition rate was calculated from the obtained absorbance using the following formula.
[0071]
[Formula 1]
Inhibition rate (%) = {1- (A−B) / (C−D)} × 100
[0072]
In the above formula, “A” indicates the absorbance when the sample is added and the enzyme is added, “B” indicates the absorbance when the sample is added and no enzyme is added, “C” indicates the absorbance when the sample is not added and the enzyme is added, and “D” "Represents the absorbance when no sample was added and no enzyme was added.
[0073]
Table 2 shows the results of measuring the tyrosinase activity inhibition rate (%) while changing the sample concentration stepwise. A sample concentration (% by weight) at which the inhibition rate of tyrosinase inhibitor is 50% is obtained by interpolation, and IC50(% By weight). IC of sample a50Is 0.97 (% by weight), IC of sample b50Is 0.49 (wt%), IC of sample c50Is 0.39 (wt%), IC of sample d50Was 0.53 (wt%).
[0074]
[0075]
As shown in Table 2,South rare ( Saussurea )It was confirmed that an extract from a plant belonging to the genus (in the test example, Saussurea laniceps Hand.-Mazz.) Has an inhibitory action on tyrosinase activity.
[0076]
[Test Example 2] Melanin production inhibitory action
About the sample b obtained by manufacture example 1, the melanin production inhibitory effect with respect to B-16 melanoma cell was evaluated.
Specifically, the test was conducted as follows.
[0077]
(1) B-16 melanoma cell 1 × 106Were precultured in 25 ml culture flasks under 10% FBS-DURBECCO medium, 5% carbon dioxide and 95% air, and trypsinized to collect cells, of which 4 × 106The cells were seeded in a petri dish having a diameter of 60 mm containing 5 ml of 10% FBS-DURBECCO medium and cultured for 24 hours. Thereafter, the cells were cultured for 4 days in 5 ml of 10% FBS-DURBECCO medium supplemented with 0.25 mM theophylline in which the sample b obtained in Production Example 1 was dissolved. After culturing, cells were collected by trypsin treatment, the number of cells was counted, the medium was removed by centrifugation, and the cells were disrupted by sonication with 2 ml of 2N sodium hydroxide solution containing 10% DMSO. After filtering this with a filter paper, the absorbance at 475 nm was measured with a spectrophotometer, and the absorbance per unit cell was calculated from the number of cells counted in advance. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance at the time of sample addition per unit cell”.
[0078]
(2) Cells were treated in the same manner as in (1) above except that sample b was not added, and the absorbance at 475 nm was measured. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when no sample is added per unit cell”.
[0079]
(3) Based on the measured absorbance, the melanin production inhibition rate (%) was calculated by the following calculation formula.
[0080]
[Formula 2]
Inhibition rate (%) = {(A−B) / A} × 100
[0081]
In the above formula, “A” represents the absorbance when no sample is added per unit cell, and “B” represents the absorbance when the sample is added per unit cell.
[0082]
Table 3 shows the results of measuring the melanin production inhibition rate (%) while changing the sample concentration stepwise. Table 3 also shows the survival rate (%) of B-16 melanoma cells calculated from the number of cells after culture.
[0083]
[0084]
As shown in Table 3,South rare ( Saussurea )It was confirmed that an extract from a plant belonging to the genus (in the test example, Saussurea laniceps Hand.- Mazz.) Has an inhibitory action on melanin production on melanocytes (B-16 melanoma cells in the test example). It was done.
[0085]
[Test Example 3] Pigmentation improving action (whitening action)
Cream b (invention product) having the composition shown in Formulation Example 1 described later, and cream b in which the extract from cotton head snow lotus (Saussurea laniceps Hand.- Mazz.) In cream a is replaced with the same amount of purified water (Comparative product), 40 female volunteers suffering from darkness, stains or freckles are divided into two groups that are statistically equivalent to each other for 3 months. It was evaluated by.
The results are shown in Table 4. In addition, the case where the effect more than improvement was recognized was considered effective.
[0086]
[0087]
As shown in Table 4,South rare ( Saussurea )Cream a (invention product) containing an extract from a plant belonging to the genus (Saussurea laniceps Hand.- Mazz. In the test example) has a remarkable pigment compared to cream b (comparative product) It was confirmed to have a deposition improving action (whitening action). In addition, cream a (product of the present invention) was confirmed to be highly safe because no undesirable reaction was observed on the skin at the sample application site during the test period.
[0088]
[Test Example 4] Whitening effect
For the emulsions, lotions and packs having the compositions shown in Formulation Examples 2 to 4 to be described later, the pigmentation improving effect was evaluated in the same manner as in Test Example 3. As a result, results similar to or equivalent to the results shown in Table 4 were obtained. .
[0089]
[Formulation Example 1]
A cream having the following composition was produced by a conventional method.
Liquid paraffin 5.0 parts by weight
4.0 parts by weight of white beeswax
Setanol 3.0 parts by weight
Squalane 10.0 parts by weight
Lanolin 2.0 parts by weight
Allantoin 0.1 parts by weight
Peonies extract 0.1 parts by weight
Juyaku extract 0.1 parts by weight
Kojic acid 0.1 parts by weight
0.1 parts by weight of lucinol
Stearic acid 1.0 part by weight
1.5 parts by weight of polyoxyethylene sorbitan oleate (20E.0)
3.0 parts by weight of glyceryl monostearate
1,3-butylene glycol 6.0 parts by weight
1.5 parts by weight of methyl paraoxybenzoate
Fragrance 0.1 parts by weight
Sample b 0.1 parts by weight
Sample e 1.0 part by weight
Purified water remainder (the total amount is 100 parts by weight)
[0090]
[Formulation Example 2]
An emulsion having the following composition was produced by a conventional method.
Jojoba oil 4.0 parts by weight
2.0 parts by weight of olive oil
Squalane 2.0 parts by weight
Cetanol 2.0 parts by weight
2.0 parts by weight of glyceryl monostearate
Polyoxyethylene cetyl ether (20E.0) 2.5 parts by weight
1.0 part by weight of dipotassium glycyrrhizinate
2.0 parts by weight of polyoxyethylene sorbitan oleate (20E.0)
1,3-butylene glycol 3.0 parts by weight
Methyl paraoxybenzoate 0.15 parts by weight
Perfume 0.05 parts by weight
Sample c 0.1 parts by weight
Sample e 1.0 part by weight
Epsilon aminocaproic acid 0.1 parts by weight
Indomethacin 0.05 parts by weight
Mukuroji extract 0.1 parts by weight
Placenta extract 2.0 parts by weight
Jaundice extract 0.2 parts by weight
Fuji tea extract 0.2 parts by weight
Chondroitin sulfate 0.1 parts by weight
Ogon Extract 0.3 parts by weight
Walnut extract 0.2 parts by weight
Horse Chestnut Extract 0.1 parts by weight
Purified water remainder (the total amount is 100 parts by weight)
[0091]
[Composition Example 3]
A lotion having the following composition was produced by a conventional method.
Glycerin 3.0 parts by weight
1,3-butylene glycol 3.0 parts by weight
0.5 parts by weight of polyoxyethylene sorbitan oleate (20E.0)
Methyl paraoxybenzoate 0.15 parts by weight
Tranexamic acid 0.1 parts by weight
Ibuprofen 0.1 parts by weight
Ellagic acid 0.1 parts by weight
0.1 parts by weight of citric acid
Sodium citrate 0.1 parts by weight
Oil soluble licorice extract (Russian licorice) 0.5 parts by weight
3.0 parts by weight of magnesium ascorbate phosphate
Perfume 0.05 parts by weight
Sample a 0.2 parts by weight
Sample e 2.0 parts by weight
0.5 parts by weight of phenoxyethanol
Sodium hyaluronate 0.05 parts by weight
Carrot extract 0.2 parts by weight
Chamomile extract 0.2 parts by weight
0.5 parts by weight of collagen
Purified water remainder (the total amount is 100 parts by weight)
[0092]
[Formulation Example 4]
A pack having the following composition was produced by a conventional method.
15.0 parts by weight of polyvinyl alcohol
Polyethylene glycol 3.0 parts by weight
7.0 parts by weight of propylene glycol
10.0 parts by weight of ethanol
0.05 parts by weight ethyl paraoxybenzoate
0.5 parts by weight of dl tocophenol acetate
Perfume 0.05 parts by weight
Sample e 2.0 parts by weight
Sample f 3.0 parts by weight
Stearyl glycyrrhetinate 0.5 parts by weight
Cousin extract 0.5 parts by weight
Yeast extract 0.2 parts by weight
Hydrolyzed conchiolin 0.1 parts by weight
Birch extract 0.1 parts by weight
Rosemary extract 0.1 parts by weight
Zinc oxide 0.1 parts by weight
Arnica extract 0.1 parts by weight
Inchinkou extract 0.1 parts by weight
Senkyu Extract 0.3 parts by weight
Oat extract 0.2 parts by weight
Yokuinin extract 0.5 parts by weight
Purified water remainder (the total amount is 100 parts by weight)
[0093]
【The invention's effect】
According to the present invention, a tyrosinase inhibitor capable of inhibiting the activity of tyrosinase involved in melanin production, a melanin production inhibitor capable of inhibiting melanin production, and a whitening makeup having a tyrosinase inhibitory action or a melanin production inhibitory action Fees are provided.
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