JP3657576B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線構造の層間絶縁膜に比誘電率の低い絶縁膜、特に多孔質膜を用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
大規模集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuit)の動作速度に影響を与える要因の大きなものとしては、トランジスタそのものの動作の遅延と、配線を伝わる信号の伝播遅延(RC遅延)と、の2つがある。近年、半導体プロセス技術の進歩により配線や素子が微細化および高集積化されたことによってトランジスタそのものの遅延よりもRC遅延の影響の方が顕著になってきている。したがって、このRC遅延の対策として、比抵抗の低い配線材料および比誘電率の低い絶縁膜(以下、「低誘電率絶縁膜」という。)の開発が進められている。
【0003】
配線材料としては、従来より用いられているアルミニウム(Al)合金に比べて、比抵抗が35%ほど低い銅(Cu)が最近では採用されている。このCuはエッチングの際に比較的高い蒸気圧を必要としているため、塩化ガスの蒸気圧が低いRIE(Reactive Ion Etching―反応性イオンエッチング―)法では加工が困難となり、そのため配線の形成のためにダマシン法が用いられている。
【0004】
一方、低誘電率絶縁膜としては、メチルシロキサンなどのような2.5ないし2.8程度の比誘電率を有する有機系塗布型絶縁膜を多層配線プロセスへと適用する技術が開発されている。また、絶縁膜中にナノメートル単位の空孔を多数有する多孔質絶縁膜の開発も進められている。この多孔質絶縁膜は、空孔の数を調整することによって絶縁膜の密度を低下させ、比誘電率が2.5以下の多孔質絶縁膜を形成することも可能であり、多層配線構造の半導体装置の層間絶縁膜として、このような多孔質絶縁膜を用いることによって配線におけるRC遅延の防止を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多層配線構造を形成するプロセスにおいて、上記比誘電率の低い有機系塗布型絶縁膜を層間絶縁膜として用いた場合、レジストを剥離する際のO2ガスを用いるアッシング処理により、絶縁膜を劣化させてしまったり、絶縁膜の吸湿性を高めてしまったりする虞れがあった。また、低比誘電率の絶縁膜は機械的な強度が低いために、エッチング加工等の際にクラックが発生してしまうという弊害もあった。
【0006】
さらに、多孔質絶縁膜を層間絶縁膜として用いた場合には、上述した弊害に加えて、多孔質絶縁膜内に形成された空孔の中にエッチングガスや薬液などが含浸されるために、比誘電率が増加したり、その後の熱処理によってガスや薬液成分が放出されてクラックや膜剥離が発生したりする可能性もあった。
【0007】
一方、層間絶縁膜を含む配線層の構成は、配線層の幅と隣り合う配線層間の離間幅とにより、種々のパターンが考えられるが、配線層そのものの幅が狭くなると平面的な方向に設けられる層間絶縁膜の幅も一般的に狭くなる傾向にある。これが、いわゆる配線構造の微細化であり、これに伴う問題としては、配線層間の寄生容量が増加してRC遅延を引き起こすことである。
【0008】
このため、配線間の距離が相対的に大きい幅広の層間絶縁膜と配線間の距離が相対的に小さい幅狭の層間絶縁膜との比誘電率を変えて、幅狭の配線層間の寄生容量を低下させて信号の伝達速度の低下を防止したり配線層間のクロストークの多発を防止する技術が種々提案されている。例えば、特許第2910713号公報においては、配線間隔の広い領域には強度が高く耐湿性の良い層間絶縁膜を形成し、配線間隔が狭い領域には比誘電率の低い絶縁膜を形成する技術が開示されている。また、特開2000−49228号においても、幅広の第1の金属間領域240と幅狭の第2の金属間領域とを有するデュアルダマシン構造における第2の金属間領域を低誘電率の誘電体により形成する技術が開示されている。
【0009】
しかしながら、何れの技術も多層化された配線層の異なる階層における絶縁膜間の構成については何ら開示していない。後者の先行技術においては、配線層を多層化するという概念そのものに言及していないし、前者の先行技術では、図1,図5,図7等において多層化された配線層を開示しているにも拘わらず、同一レベルでの幅広の第1層間絶縁膜4と幅狭の低誘電率絶縁膜5との製造方法を開示しているのみで、例えば異なる階層の下層配線3および上層配線10のそれぞれにおける対応する配線層間の関係、例えば同先行例の図1における下層の第1の層間絶縁膜4とこれに対応する上層の第4の層間絶縁膜11との形成方法や比誘電率の関係については何ら開示されていない。
【0010】
そこで、本発明は上記弊害を起さずに多層配線構造の層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いることができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明の一態様によれば、半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜に複数の配線溝を形成する工程と、前記配線溝に金属膜を埋め込み、第2の配線層を形成する工程と、前記第2の配線層をマスクとして前記第2の層間絶縁膜を除去することにより、埋め込み溝を形成する工程と、前記埋め込み溝のなかに、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜、C−C結合を主骨格とする樹脂、及びC=C結合を主骨格とする樹脂の少なくとも1つからなる多孔質絶縁膜を埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0012】
また、本願発明の他の態様によれば、半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜に複数の配線溝を形成する工程と、前記配線溝に金属膜を埋め込み、第2の配線層を形成する工程と、前記第2の配線層をマスクとして前記第2の層間絶縁膜を除去することにより、埋め込み溝を形成する工程と、前記埋め込み溝のなかに、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜、C−C結合を主骨格とする樹脂、及びC=C結合を主骨格とする樹脂の少なくとも1つからなる多孔質絶縁膜の前駆体である第3の層間絶縁膜を埋め込む工程と、前記第3の層間絶縁膜を多孔質に変換する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る複数の配線層を有する半導体装置およびその製造方法の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1(a)(b)(c)および図2(d)(e)を参照して第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
【0017】
まず、図1(a)に示すように、半導体基板1上に絶縁分離層となる絶縁膜2を形成し、さらに前記絶縁膜2上に、例えばTEOS膜等により第1の層間絶縁膜3を形成する。次に、第1の配線層6(第1のCu配線5とバリアメタル膜4を含む)を形成するために、前記第1の層間絶縁膜3に配線溝を形成する。その後、Cuの拡散および酸化防止のために前記配線溝の表面にTaN膜をスパッタリング法または化学的気相法(以下、CVD―Chemical Vapor Deposition ―と略記する)により堆積させてバリアメタル膜4を形成する。さらに、前記第1の層間絶縁膜3が露出するまで、前記配線溝以外の部分に堆積された不要なCu層およびTaN膜を、化学的機械的研磨(以下、CMP―Chemical Mechanical Polishing ―と略記する)により研磨・除去して、Cu層5を平坦化して第1の配線層6を形成する。
【0018】
次に、図1(b)に示すように、前記第1の層間絶縁膜3上に第3の層間絶縁膜7を形成する。この第3の層間絶縁膜7は、多孔質メチルシロキサン、多孔質シリカ、多孔質のHydrogen Silises Quioxane(以下、HSQと略記する)、多孔質のPoly Arylene Ether(以下、PAEと略記する)または多孔質のPoly Arylene (以下、PAと略記する)等の多孔質絶縁膜を形成するため、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜である多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている。第3の層間絶縁膜7は、上記の構成以外では、多孔質絶縁膜の前駆体となるC−C結合またはC=C結合を主骨格とする樹脂であっても良い。
【0019】
次に、図1(c)に示すように、前記第3の層間絶縁膜7を300℃の温度で焼成し、脱水重合処理を行う。通常、溶媒の揮発は約200℃から始まり、また、脱水重合反応は300〜450℃で行なわれる。この第1実施形態においては、溶媒揮発よりも脱水重合反応を先に行わせる必要があるため、脱水重合反応を例えば300℃程度のできるだけ低温で行う必要がある。したがって、NH3ガス雰囲気中で焼成させることや、例えば電子線照射(EB照射)をしながら焼成することによって脱水重合の反応温度を下げるようにしている。このとき低温でベークする理由は、架橋反応のみで止めて第3の層間絶縁膜7の一部に架橋反応が生じる程度にしておいて、空孔を形成しないようにするためである。空孔の形成は後述するように400℃以上の高温で行う。空孔を形成する時期は処理の途中で空孔に悪影響が及ぶ虞れがなくなってからであることが必要であるためである。
【0020】
なお、脱水重合処理のみが行なわれた前記第3の層間絶縁膜7aは、一部が架橋しているだけで、まだ多孔質状になっていないため、エッチングガスや薬液が膜中の空孔への含浸を考慮する必要がない。また、多孔質絶縁膜の前駆体は機械的強度が低いが、脱水重合することによって分子間でシロキサン結合等が生じて絶縁膜の強度が高められる。したがって、機械的強度が高められた第3の層間絶縁膜7aに対して反応性イオンエッチング(以下、RIE―Reactive Ion Etching―と略記する)等の処理を行うことにより、損傷を抑えた加工を容易に行うことが可能となる。
【0021】
次に、図2(d)に示すように、脱水重合処理された第3の層間絶縁膜7aに対してリソグラフィーおよびRIE技術を用いて加工し、第1の接続孔および第2の配線溝を同時に形成する。さらに、前記第1の接続孔および第2の配線溝を含む第3の層間絶縁膜7aの表面部分にTaN膜、続けてCu層を堆積させ、CMP法により、第の層間絶縁膜7aが露出するまで、不要なCu層およびTaN膜を研磨・除去する。その結果、バリアメタル膜8と第2の配線9aおよび第1のプラグ9bからなる第2の配線層10が形成される。
【0022】
次に、図2(e)に示すように、脱水重合処理された第2の層間絶縁膜7aに対して約400℃で溶媒揮発を行なうことにより、初めて絶縁膜に空孔が生じ、その結果、多孔質絶縁膜7bが形成される。
【0023】
この第1実施形態によれば、空孔が形成される前の第3の層間絶縁膜7aに対してRIE等の加工処理を行うため、エッチングガスや薬液が空孔に含浸されてしまうという弊害を生じさせない。
【0024】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法について、図3(a)(b)(c)および図4(d)(e)(f)を参照しながら説明する。第1の配線層6を形成するまでのプロセスは第1の実施形態に係る製造工程の図1(a)と同様なので図示を省略する。
【0025】
図3(a)に示すように、前記第1の層間絶縁膜3上に第2の層間絶縁膜11を堆積する。この第2の層間絶縁膜11は、Tetra Ethyl Ortho Silicate(以下、TEOSと略記する)膜、Non-doped Silicate Glass(以下、NSGと略記する)膜、Fluorine-doped Silicate Glass (以下、FSGと略記する)膜等の絶縁膜をCVD法によって堆積するか、または、HSQ、ポリメチルシロキサン、Methyl SilsesQuioxane (以下、MSQと略記する)等の絶縁膜を第1の層間絶縁膜3上に塗布することによって成膜する。
【0026】
次に、図3(b)に示すように、第2の層間絶縁膜11に対してリソグラフィーおよびRIE技術を用いて加工し、第1の接続孔および第2の配線溝を同時に形成する。さらに、前記第1の接続孔および第2の配線溝を含む第2の層間絶縁膜11の表面部分にTaN膜、続けてCu層を堆積させて、第2の層間絶縁膜11が露出するまで、CMP法により不要なCu層およびTaN膜を除去する。その結果、バリアメタル膜8と第2の配線9aおよび第1のプラグ9bからなる第2の配線層10が形成される。この第2の層間絶縁膜11はTEOS膜である。
【0027】
次に、図3(c)に示すように、RIE法により前記第2の配線9aをマスクとして用いて第2の層間絶縁膜11を除去する。この工程においては、第2の層間絶縁膜11は第1の層間絶縁膜3が露出するまでは除去しない。これは、第1の層間絶縁膜3を保護するためである。また、RIE工程においてマスクとして用いられる第2の配線9aの損傷を防ぐため、前記第2の配線9a上にSiN等の絶縁膜を形成後に、第2の層間絶縁膜11を除去するようにしても良い。
【0028】
次に、図4(d)に示すように、前記第2の層間絶縁膜11および第2の配線9a上に、第3の層間絶縁膜12を堆積させる。この第3の層間絶縁膜12は、多孔質メチルシロキサン、多孔質シリカ、多孔質HSQ、多孔質PAEまたは多孔質PA等の多孔質絶縁膜を形成するため、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜である前記多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている。第3の層間絶縁膜12は、このほかの材料として、多孔質絶縁膜の前駆体となるC−CまたはC=C結合を主骨格とする樹脂であっても良い。
【0029】
次に、図4(e)に示すように、300℃〜450℃以上の温度で熱処理して脱水重合反応の促進および溶媒揮発を行なうことにより、前駆体から構成されていた前記第3の層間絶縁膜12から、無数の空孔を有する多孔質絶縁膜12aが形成されることになる。
【0030】
次に、図4(f)に示すように、前記第3の層間絶縁膜12から形成された多孔質絶縁膜12aをCMP法等により第2の配線層10が露出するまで研磨・除去して平坦化する。
【0031】
なお、この第3の層間絶縁膜を平坦化する工程は、熱処理前の第3の層間絶縁膜12に対して行なっても良いし、熱処理後の多孔質絶縁膜12aとされた後に行なっても良い。すなわち、図4(d)の堆積工程の後に多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている第3の層間絶縁膜12の堆積を行なった後に直ちにこの第3の層間絶縁膜12を平坦化させて、この平坦化された層間絶縁膜12に対して脱水重合および溶媒揮発処理を行なって多孔質絶縁膜12aを形成することによっても実施形態可能である。
【0032】
このような第2実施形態の変形例においては、第2の配線層10の形成後に多孔質絶縁膜を形成しているために、多孔質絶縁膜に対してリソグラフィーやRIE等の加工を行なう必要がないので、多孔質絶縁膜に損傷や悪影響を与えることがない。
【0033】
なお、多孔質絶縁膜等の低誘電率絶縁膜は、機械的強度の不足からボンディング等の実装工程の際に縦方向(水平面で略々直交する方向)から加えられる力によって、クラックが入る等の弊害が発生することが考えられる。この第2実施形態においては、第2の配線9aの下側には、低誘電率のものよりも比較的機械的な強度の高い第2の層間絶縁膜11が形成されているために、層間絶縁膜の相対的な機械的強度が高まり、クラック等の上記弊害を回避することもできる。
【0034】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法について図5(a)(b)(c)および図6(d)(e)(f)を参照しながら説明する。
【0035】
まず、図5(a)に示すように、半導体基板1上に絶縁分離層となる絶縁膜2を形成し、さらにこの絶縁膜2上に第1の層間絶縁膜3を形成する。次に、第1のCu配線5とバリアメタル膜4を含む第1の配線層6を形成するために、前記第1の層間絶縁膜3に配線溝を形成し、その後Cuの拡散および酸化防止のために前記配線溝の表面部分にTaN膜とCu層とを続けて堆積させてから、第1の層間絶縁膜3が露出するまで、CMP法等によって不要なCu層およびTaN膜を研磨・除去する。さらに、前記第1の層間絶縁膜3上にバリア膜としてのバリア絶縁膜13を形成する。このバリア絶縁膜13は、第1のCu配線の拡散および酸化防止の機能を担うだけでなく、上層の層間絶縁膜の加工の際の影響から第1の層間絶縁膜3を保護する機能も担っている。
【0036】
次に、図5(b)に示すように、前記バリア絶縁膜13の上に、第2の層間絶縁膜11を体積させる。第2実施形態と同様に、この第2の層間絶縁膜11は、TEOS膜等をCVD法を用いて、またはHSQを塗布して成膜している。
【0037】
次に、第2の層間絶縁膜11およびバリア絶縁膜13に対してリソグラフィーおよびRIE技術を用いて加工を行ない、第1の接続孔および第2の配線溝を同時に形成する。さらに、前記第1の接続孔および第2の配線溝を含む第2の層間絶縁膜11の表面部分に、TaN膜とCu層とを続けて堆積させて、第2の層間絶縁膜11が露出するまで、CMP法等により不要なCu層およびTaN膜を研磨・除去する。その結果、バリアメタル膜8と第2の配線9aおよび第1のプラグ9bからなる第2の配線層10が形成される。
【0038】
次に図5(c)に示すように、RIE法により前記第2の配線9aをマスクとして用いて第2の層間絶縁膜11をバリア絶縁膜13が露出するまで除去する。ここでも、第2実施形態と同様に、第2の配線9aを保護するために、前記第2の配線9a上にSiN等の絶縁膜を形成した後、第2の層間絶縁膜11を除去するようにしても良い。
【0039】
次に、図6(d)に示すように、前記バリア絶縁膜13および第2の配線9a上に第3の層間絶縁膜12を堆積させる。この第3の層間絶縁膜12は、第2実施形態と同様に、多孔質メチルシロキサン等の多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている。
【0040】
次に、図6(e)に示すように、第2実施形態と同様に、300〜450℃の温度により脱水重合反応の促進および溶媒揮発を行なって、前駆体である前記第3の層間絶縁膜12を無数の空孔を有する多孔質絶縁膜12aに変える。
【0041】
次に、図6(f)に示すように、前記第3の層間絶縁膜としての多孔質絶縁膜12aをCMP法等により第2の配線層10が露出するまで研磨・除去して平坦化する。
【0042】
なお、この第3の層間絶縁膜としての多孔質絶縁膜12aを平坦化する工程は多孔質絶縁膜12aへと変えられる前に行なわれても良い。すなわち、図6(d)の工程により多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている第3の層間絶縁膜12を堆積させた後に直ちにこの第3の層間絶縁膜12を平坦化処理し、平坦化された層間絶縁膜12に対して脱水重合および溶媒揮発等の処理を行なうことにより、多孔質絶縁膜12aを形成しても実施可能である。
【0043】
この第3実施形態においても、第2の実施形態と同様に、第2の配線層10の形成後に多孔質絶縁膜を形成するため、多孔質絶縁膜に対してリソグラフィーやRIE等の加工を必要としないので、多孔質絶縁膜にダメージを与えることがない。
【0044】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造方法について図7(a)(b)(c)および図8(d)(e)(f)を参照しながら説明する。第1の配線層6を形成するまでのプロセスについては、図1(a)を用いて説明した第1実施形態に係る製造方法と同様のプロセスであるため重複説明を省略する。
【0045】
まず、図7(a)に示すように、第1の層間絶縁膜3上に第2の層間絶縁膜14を形成する。この第2の層間絶縁膜14は、第2および第3実施形態と同様に、TEOS膜等をCVD法を用いて、または、HSQを塗布することにより成膜している。
【0046】
次に、図7(b)に示すように、第2の層間絶縁膜14、バリア膜15および絶縁膜16に対してリソグラフィーおよびRIE技術を用いて加工を行ない、第1の接続孔および第2の配線溝を形成する。さらに、前記第1の接続孔および第2の配線溝にTaN膜とCu層を続けて堆積させた後、余分なTaN膜およびCu膜をCMP法等により研磨・除去して、バリアメタル膜8と第2の配線9a及び第1のプラグからなる第2の配線層10を形成する。
【0047】
次に、図7(c)に示すように、RIE法によってバリア膜15が露出するまで前記絶縁膜16を除去する。ここでも、第1および第2の実施形態と同様に、前記第2の配線層10の上にSiN等の絶縁膜を形成した後、絶縁膜16をCMP法等により除去することにより、第2の配線層10を保護することができる。
【0048】
次に、図8(d)に示すように、露出された前記バリア膜15および第2の配線層10上に多孔質メチルポリシロキサン等の多孔質絶縁膜の前駆体から構成された第3の層間絶縁膜17を堆積させる。
【0049】
次に、図8(e)に示すように、300〜450℃の温度で脱水重合反応の促進および溶媒揮発を行って、前駆体から構成された第3の層間絶縁膜17を無数の空孔を有する多孔質絶縁膜17aへと変える。
【0050】
次に、図8(f)に示すように、第2の配線層9aが露出するまで、前記第3の層間絶縁膜としての多孔質絶縁膜17aをCMP法等により研磨・除去して、表面を平坦化する。
【0051】
なお、この第3の層間絶縁膜としての多孔質絶縁膜17aの表面を平坦化する工程は、熱処理により多孔質絶縁膜17aとして形成する前に行っても良い。
すなわち、図8(d)の工程において、多孔質絶縁膜の前駆体から構成されている第の層間絶縁膜17を堆積させた後に、直ちにこの第3の層間絶縁膜17を平坦化させてから、この平坦化された第3の層間絶縁膜17に対して脱水重合および溶媒揮発処理を行って多孔質絶縁膜17aを形成することによっても実施可能である。
【0052】
この第4実施形態においても、第1および第2実施形態と同様に、第2の配線層10を形成した後に、多孔質絶縁膜を形成しているので、多孔質絶縁膜に対してリソグラフィーやRIE等の加工を必要としないので、多孔質絶縁膜にダメージを与えることがなくなる。
【0053】
また、第1の配線6と第2の配線9aとの間は、多孔質絶縁膜と比較して機械的強度の強い第2の層間絶縁膜14により形成されているので、デバイスの縦方向に加えられる力に対して非常に優れた性質を有することができる。
【0054】
第1の実施形態から第4実施形態における第3の層間絶縁膜に対して多孔質絶縁膜を用いるものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、多孔質絶縁膜に代えてメチルシロキサン等の有機系塗布型絶縁膜を用いることも可能である。
【0055】
[第5実施形態]
次に、図9(a)(b)(c)および図10(d)(e)(f)を用いてこの発明の第5実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法について説明する。この第5実施形態形態の製造方法は、上記第4実施形態のバリア膜15を有する製造方法において、第3実施形態の製造方法で用いたRIE法により前記第2の配線9aをマスクとして用いて第2の層間絶縁膜11をバリア絶縁膜13が露出するまで除去するプロセスを付加したものである。ここでも、第2実施形態および第3実施形態と同様に、第2の配線9aを保護するために、前記第2の配線9a上にSiN等の絶縁膜を形成した後、第2の層間絶縁膜11を除去するようにしている。
【0056】
したがって、図9(b)までの処理は図7(b)までの処理に相当し、ここで、第4実施形態とは異なるエッチング溶剤を用いることにより、図9(c)に示すように第1の層間絶縁膜3および第1の配線層6の上面のレベルまで、第2の配線層10の幅のみ残してエッチングする。図10(d)(e)(f)に示すこの後の処理は第3実施形態の図6(d)(e)(f)における処理に対応しているので、重複説明を省略する。
【0057】
[第6〜第9実施形態]
上述した第2ないし第5実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法においては、バリアメタル膜8を含めて第2の配線9aの上表面に対するエッチングの際に、何の保護対策も施していなかったが、本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、以下の図11(a)(b)(c)ないし図18(f)に示される第6ないし第9実施形態に係る半導体装置の製造方法のように、バリアメタル膜8を含めて第2の配線9aの上表面にエッチングからの保護のためのキャップ層18を設けるようにしても良い。第6〜第9実施形態はそれぞれ第2〜第5実施形態に対応しており、何れの実施形態においてもバリアメタル膜8を含む第2の配線9aの上にキャップ層18を形成した後、このキャップ層18を残存させたままそれ以降の処理を行なっている。
【0058】
図11(a)(b)(c)ないし図12(d)(e)(f)に示す第6実施形態は図3(a)(b)(c)ないし図4(d)(e)(f)に示す第2実施形態に対応するものであり、第2実施形態の図3(b)までの処理が終了した後、第6実施形態を示す図11(b)のように、リソグラフィーとRIEとによりエッチングマスクとしてのキャップ層18を形成する。このキャップ層18は、CVD−SiN膜やSiC膜であり、配線9がエッチングダメージを受けないように機能するハードマスクである。このキャップ層18は、配線9a上にそのまま残してこれ以降の工程の処理が行なわれるものであり、積層化に伴って埋め込まれてしまうため、剥離等の工程を行なう必要がない。
【0059】
図13(a)(b)(c)ないし図14(d)(e)(f)に示す第7実施形態は図5(a)(b)(c)ないし図6(d)(e)(f)に示す第3実施形態に対応するものであり、第3実施形態の図5(b)までの処理が終了した後、第7実施形態を示す図13(b)のように、リソグラフィーとRIEとによりエッチングマスクとしてのキャップ層18を形成する。キャップ層18の機能とこれ以降の工程は上述した第6実施形態の説明より明かであろう。
【0060】
図15(a)(b)(c)ないし図16(d)(e)(f)に示す第8実施形態は図7(a)(b)(c)ないし図8(d)(e)(f)に示す第4実施形態に対応するものであり、第4実施形態の図7(b)までの処理が終了した後、第8実施形態を示す図15(b)のように、リソグラフィーとRIEとによりエッチングマスクとしてのキャップ層18を形成する。キャップ層18の機能とこれ以降の工程は上述した第6実施形態の説明より明かであろう。
【0061】
図17(a)(b)(c)ないし図18(d)(e)(f)に示す第9実施形態は図9(a)(b)(c)ないし図10(d)(e)(f)に示す第5実施形態に対応するものであり、第5実施形態の図9(b)までの処理が終了した後、第9実施形態を示す図17(b)のように、リソグラフィーとRIEとによりエッチングマスクとしてのキャップ層18を形成する。キャップ層18の機能とこれ以降の工程は上述した第6実施形態の説明より明かであろう。
【0062】
なお、上述した第1ないし第9実施形態に係る半導体装置の製造方法においては、第2の配線層構造の製造工程を中心に説明したが、第1の配線層または第3層以上の配線層の構成についても、第1ないし第9実施形態形態に係る製造工程を実施することが可能である。したがって、本発明により製造された配線層を順次積層することによって、低誘電率絶縁膜よりなる多層配線構造を形成することができる。
【0063】
[第10〜第18実施形態]
多層の配線層の製造方法については、上述した第1ないし第9実施形態の製造方法を用いて順次各層の積層に応用することにより当業者であれば容易に多層の配線層を形成することができるが、その結果、製造された半導体装置の幾つかの例として第10〜第18実施形態に係る半導体装置が図19ないし図27に示されている。これらの実施形態は、第1ないし第9実施形態が2層構造の配線層であったのに対してそれ以上の一例として3層構造の配線層となっている。第10実施形態は第1実施形態に対応し、以下、第11〜第18実施形態はそれぞれ第2〜第9実施形態に対応している。
【0064】
すなわち、第10〜第18実施形態の基本構成は、図19に示すように、半導体装置が、第1の層間絶縁膜3に表出された複数の第1のCu配線5と、前記第1のCu配線5または第1の層間絶縁膜3上に形成された第3の層間絶縁膜7bと、前記第3の層間絶縁膜7b上に形成された複数の第2の配線9aと、前記第1の配線層6の複数の配線5の一部と前記第2の配線層10の複数の配線9aの一部とを接続し、かつ、前記第3の層間絶縁膜7b中に形成されたプラグ9bと、前記第3の層間絶縁膜7bに表出された複数の第2の配線9aと、前記第2の配線9aまたは第3の層間絶縁膜7bに形成された第3の層間絶縁膜21と、前記第3の層間絶縁膜21上に形成された複数の第3の配線20aと、前記第2の配線層10の複数の配線9aの一部と前記第3の配線層の複数の配線20aの一部とを接続し、かつ、前記第3の層間絶縁膜中に形成された第2のプラグ20bと、を備えている。なお、前記第3の配線20a及び前記第2のプラグ20bと前記第3の層間絶縁膜21との間にはバリアメタル膜19が設けられている。
【0065】
さらに、図示は省略するが、本発明は上記2層構造の更なる変形例として、n層構造の配線層(nは4以上の整数)にも適用できる。
n層構造の配線層を有する半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜表面とほぼ同一表面となるように第1の層間絶縁膜に埋め込み形成された複数の配線を含む第1の配線層と、第1の配線層の上方に形成された複数の配線、及びこの複数の配線の一部と第1の配線層における複数の配線の一部とを接続する第1のプラグを含む第2の配線層と、第2の配線層と第1の層間絶縁膜及び第1の配線層との間に形成された第2の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜及び第1の配線層上において、第2の配線層における隣り合う配線と配線との間の配線間領域及びこの配線間領域の直下の領域に形成され、かつ、第2の層間絶縁膜よりも低い比誘電率をもつ第3の層間絶縁膜とを先ずは有する。
また、第2の配線層及び第3の層間絶縁膜の上方に形成された複数の配線、及びこの複数の配線記第2の配線層における複数の配線の一部とを接続する第2のプラグを含む第3の配線層と、第3の配線層と第2の配線層及び第3の層間絶縁膜との間に形成された第4の層間絶縁膜と、第2の配線層及び第3の層間絶縁膜上において、第3の配線層における隣り合う配線と配線との間の配線間領域及びこの配線間領域の直下の領域に形成され、かつ、第4の層間絶縁膜よりも低い比誘電率をもつ第5の層間絶縁膜とを有する。
さらに、n層構造(nは4以上の整数)の配線層を有する半導体装置は、第n−1の配線層を含む半導体基板表面上に形成された複数の配線を含む第nの配線層と、第n−1の配線層における複数の配線の一部と第nの配線層における複数の配線の一部とを接続する第n−1のプラグと、第n配線層の下面と第2n−3の層間絶縁膜及び前記n−1配線層との間の領域に形成された第2n−2の層間絶縁膜と、第2n−3の層間絶縁膜及び第n−1の配線層の上面に設けられ、第nの配線層における隣り合う配線と配線との間の配線間領域及びこの配線間領域の直下の領域に形成され、かつ、第2n−2の層間絶縁膜よりも低い比誘電率をもつ第2n−1の層間絶縁膜とを有する。
【0066】
なお、第1ないし第18実施形態においては、配線用の金属材料としてCuを用いるものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、Cuに代えて例えばAl,Au,Ag,W等の他の金属を用いて実施することも可能である。
【0067】
したがって、本発明は、これら特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によると、比誘電率の低い有機系塗布型絶縁膜または多孔質絶縁膜を用いた層間絶縁膜に対して、RIE等の加工を施すことなく多層配線構造を形成することができ、低誘電率を保持しつつ良好なデバイス特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図1(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図3(c)の次に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図6】 本発明の第3実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図5(c)の次に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図7】 本発明の第4実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図7(c)の次に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図9】 本発明の第5実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図10】 本発明の第5実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図9(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図11】 本発明の第6実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図12】 本発明の第6実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図11(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図13】 本発明の第7実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図14】 本発明の第7実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図13(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図15】 本発明の第8実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図16】 本発明の第8実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図15(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図17】 本発明の第9実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における製造工程の前半を示す断面図である。
【図18】 本発明の第9実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の製造方法における図17(c)に続く製造工程の後半を示す断面図である。
【図19】 本発明の第10実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図20】 本発明の第11実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図21】 本発明の第12実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図22】 本発明の第13実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図23】 本発明の第14実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図24】 本発明の第15実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図25】 本発明の第16実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図26】 本発明の第17実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【図27】 本発明の第18実施形態に係る複数の配線層を有する半導体装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…絶縁膜、3…第1の層間絶縁膜、4、8…バリアメタル膜、5…第1のCu配線、6…第1の配線層、7、7a…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜の前駆体)、7b…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜)、9a…第2のCu配線、9b…第1のプラグ、10…第2の配線層、11…第2の層間絶縁膜(TEOS膜)、12…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜の前駆体)、12a…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜)、13、15…バリア膜、14…第2の層間絶縁膜(TEOS膜)、16…絶縁膜、17…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜の前駆体)、17a…第3の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜)、18…キャップ層、19…バリアメタル膜、20a…第3の配線、20b…第2のプラグ、21…第5の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜)、22,24…第4の層間絶縁膜(TEOS膜)、23,25…バリア膜、26…第5の層間絶縁膜(多孔質絶縁膜)、27…キャップ層

Claims (4)

  1. 半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜に複数の配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝に金属膜を埋め込み、第2の配線層を形成する工程と、
    前記第2の配線層をマスクとして前記第2の層間絶縁膜を除去することにより、埋め込み溝を形成する工程と、
    前記埋め込み溝のなかに、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜、C−C結合を主骨格とする樹脂、及びC=C結合を主骨格とする樹脂の少なくとも1つからなる多孔質絶縁膜を埋め込む工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜に複数の配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝に金属膜を埋め込み、第2の配線層を形成する工程と、
    前記第2の配線層をマスクとして前記第2の層間絶縁膜を除去することにより、埋め込み溝を形成する工程と、
    前記埋め込み溝のなかに、シロキサン結合を主骨格とする絶縁膜、C−C結合を主骨格とする樹脂、及びC=C結合を主骨格とする樹脂の少なくとも1つからなる多孔質絶縁膜の前駆体である第3の層間絶縁膜を埋め込む工程と、
    前記第3の層間絶縁膜を多孔質に変換する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第3の層間絶縁膜を多孔質絶縁膜へ変換する工程が、熱処理を行う工程であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第3の層間絶縁膜がシロキサン結合を主骨格とする絶縁膜であり、前記第3の層間絶縁膜を多孔質に変換する工程として、前記第3の層間絶縁膜を脱水重合させる熱処理或いは電子線照射を行う工程と脱水重合された前記第3の層間絶縁膜の溶媒を揮発させる熱処理を行う工程を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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