JP3657547B2 - 構造物の緑化構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は構造物の緑化構造に関し、例えば道路や宅地などに面する切土法面や盛土法面、さらにはコンクリート擁壁などのコンクリート壁面の緑化をきわめて効率的にかつ確実に行うべく開発されたものである。
【0002】
【従来の技術及】
近年の環境保全や自然嗜好の風潮にともなって道路や宅地などに面する切土法面、盛土法面、さらにはコンクリート擁壁などのコンクリート法面をも積極的に緑化することで自然的潤いがあって、人に安らぎと癒しを感じさせるような景観を創出する試みがなされ、このような緑化は今後益々重要度を増しつつある。
【0003】
ところで、これまで切土法面や盛土法面は、モルタルやコンクリートを直接吹き付けるだけで、緑化は特になされていなかった。
【0004】
しかし、最近では、このモルタル・コンクリート法面が老朽化してきて修繕工事が必要になってきており、その取壊し方法、取り壊し殻の処分方法、さらに工期の長期化などの問題が発生している。
【0005】
この場合、既存の法面にモルタルやコンクリートを改めて吹き付ける方法も考えられるが、モルタルまたはコンクリートの吹き付けは法面の保護工法としては優れているものの、周囲の景観と調和しないという景観上の問題が予てより指摘されていた。
【0006】
このため、最近では法面の緑化が積極的に行われるようになってきており、その一例として、例えば植生基盤材や植生袋を法面上に設置する方法が一般に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の法面緑化工法は比較的緩やかな法面勾配の場合には、法面の保護と緑化は可能であるが、法面が急勾配の場合、基盤材の移動流失が発生しやすいだけでなく植物の生育が悪い等の課題があり、また強度的にも安定した法面の施工は望めない等の課題があった。
【0008】
また、コンクリート擁壁などのほぼ垂直な壁面を緑化する方法として、例えばツタ類などの植物を壁面上部または下部に植栽し、ネットや柵などを利用して登坂、下垂させて緑化する方法や、バッキングバスケットのように植物プランターを直接壁面に固定する方法などが知られている。
【0009】
しかし、これらはあくまでも法面を植物で表面的に覆っているだけの「見た目だけの緑化」であり、近年自然環境の喪失による生態系の破壊などが社会問題になっている現在、望まれている野生生物の生息空間としての緑化とはほど遠いものとなっている。
【0010】
また、植栽ポットにグラウンドカバープランツや園芸植物を植栽しても、高温乾燥条件が厳しい場合が多く、生長させるためには水遣り、雑草採り、定期的な植え替え等のかなりのメンテナンスが必要なため、費用的にかなりの負担を強いられる等の課題があった。
【0011】
本願発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に法面やコンクリート壁面の緑化をきわめて好適に行うことができ、安定性にきわめてすぐれた構造物の緑化構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の構造物の緑化構造は、地山法面を背に複数の壁面ブロックを積層するとともに、棒状固定部材によって前記地山法面に固定し、前記地山法面と前記壁面ブロックとの間に中詰め材を充填し、かつ各段の壁面ブロックに植栽してなる構造物の緑化構造において、前記棒状固定部材は鉄筋バーまたは帯鋼から形成され、かつその壁面ブロック側の端部は前記壁面ブロックに定着され、前記地山法面側の端部は前記地山法面に固定して設置された梁材または柱材に定着ナットによって定着されてなることを特徴とするものである。
【0013】
請求項2記載の構造物の緑化構造は、地山法面を背に複数の壁面ブロックを積層するとともに、当該壁面ブロックを棒状固定部材によって前記地山法面に固定し、前記地山法面と前記壁面ブロックとの間に中詰め材を充填し、かつ各段の壁面ブロックに植栽してなる構造物の緑化構造において、前記壁面ブロックに植栽用空洞部が設けられ、当該植栽用空洞部に植栽され、前記棒状固定部材は鉄筋バーまたは帯鋼から形成され、かつその壁面ブロック側の端部は前記壁面ブロックに定着され、前記地山法面側の端部は前記地山法面に形成されたアンカー穴内に固結材によって定着されてなることを特徴とするものである。
【0014】
請求項1および2記載の本願発明は特に、道路、宅地あるいは河川などに面する自然の地山法面、切土法面、あるいは盛土法面、さらにはコンクリート法面の緑化、さらには、道路、宅地などに面して構築されたコンクリート擁壁もしくは橋脚などの土木構造物のコンクリート壁面、またはコンクリート建物などの建築構造物のコンクリート壁面、ブロック塀などの緑化も行うことができる。
【0015】
この場合、各壁面ブロックの後退長さを変更することで、緑化後の法面勾配を自由に調整することができて、周囲の景観にマッチした緑化法面を形成することができる。
【0016】
また、壁面ブロックと法面との間に充填される中詰め材としては、現地で容易に入手できる現地発生材を使用することができ、また各壁面ブロックの上端部にのみ植生基盤材として客土などを充填することにより全体の緑化を行うことができる。
【0017】
特に、建物の壁面などを緑化する場合は、中詰め材の重量が建物に作用して問題となるため、このような場合には発泡モルタル等の軽量なものを使用し、各壁面ブロックの上端部にのみ植生基盤材として客土などを充填することによりコンクリート壁面全体の緑化を行うことができる。
また、壁面ブロックとしても、可能な限り軽量化を図るべく軽量コンクリート、発泡モルタルあるいは樹脂モルタルからなるブロックを使用するのが望ましい。
【0018】
請求項3記載の構造物の緑化構造は、請求項1または2記載の構造物の緑化構造において、
壁面ブロックは、その背面側に一段ごとまたは数段おきに階段状に後退して積層されていることを特徴とするものである。
【0019】
請求項4記載の構造物の緑化構造は、請求項1〜3のいずれか一に記載の構造物の緑化構造において、壁面は、任意の壁面ブロックまたは一段おきの壁面ブロックを突出させて凹凸状に形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
この場合の上下方向に隣接する壁面ブロックどうしを連結する方法としては、上下方向に隣接する各壁面ブロックに縦孔をそれぞれ形成し、この縦孔に棒状連結部材として鉄筋などを連続して立て込む方法などがある。
【0021】
請求項5記載の構造物の緑化構造は、請求項1〜4のいずれか一に記載の構造物の緑化構造において、隣接する壁面ブロックはインターロッキングによって互いに組み合わされた状態で積層されていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項6記載の構造物の緑化構造は、請求項1〜5のいずれか一に記載の構造物の緑化構造において、横方向に隣接する複数の壁面ブロックどうしは連結棒によって連結されていることを特徴とするものである。
【0023】
請求項7記載の構造物の緑化構造は、請求項1〜6のいずれか一に記載の構造物の緑化構造において、上下の壁面ブロック間に連結棒が連続して挿通され、当該連結棒に棒状固定部材の壁面ブロック側の端部が定着されていることを特徴とするものである。
【0024】
この場合のインターロッキングによる壁面ブロックどうしの組み合わせの態様としては、例えば上下壁面ブロック間の当接面部に形成された突起と凹部または空洞部とを係合させて壁面ブロックどうしを組み合わせる方法、または上下壁面ブロック間の当接面部に形成されたピンとピン孔を係合させて壁面ブロックどうしを組み合わせる方法などがある。
【0025】
また、例えば表面フランジまたはウェブの上端部と下端部に、壁面ブロックが積層された際のインターロッキングの組み合わせを構成すべく、互いに係合する突起と凹部、ピンとピン孔が形成されたものもある。
【0026】
さらに、壁面ブロックを積層する場合、例えば横方向に隣接する各段の壁面ブロック間の目地部が上下方向に連続しないで左右に交互にずれる、いわゆる「やぶれ目地」となるように各段の壁面ブロックを積層し、これに伴い各段の壁面ブロックの上端部に突設された突起部を、その上側に積層された壁面ブロック間に形成された空洞部にそれぞれ係合さるインターロッキングで、上下壁面ブロックどうしを組み合わせることで、各段の壁面ブロックが前後・左右に横ずれしない緑化法面または緑化壁面を形成することができる。
【0027】
またこの場合、すべての壁面ブロックどうしをインターロッキングで組み合わせる必要はなく、特に大きな土圧が作用する部分に積層された壁面ブロックどうしのみをインターロッキングで組み合わせ、特に大きな土圧を受けない部分に積層された壁面ブロックは単に積層するだけでもよい。
【0028】
むしろ、このように積層する方が構造的な無駄を回避できるだけでなく、施工の効率化、工事費の削減化を図ることができる。
【0029】
請求項8記載の構造物の緑化構造は、請求項1〜7のいずれか一に記載の構造物の緑化構造において、棒状固定部材は複数段おきに敷設されていることを特徴とするものである。
【0031】
また、いずれの緑化構造においても、壁面ブロックは、少なくともそのままでも自立できるような形状であれば、特に形状は限定されるものではないが、運搬などの取り扱い易さ、施工性などを考慮して通常高さhが20〜150cm、幅wが30〜100cm、奥行きdが20〜60cm程度の大きさ、さらに重さが20〜150Kg程度の重量に形成されたものが望ましい。
【0032】
また、壁面ブロックを擁壁などのコンクリート法面や建物のコンクリート壁面に固定するための棒状固定部材としては、鉄筋などの鋼棒からなる棒状部材や鋼棒を組み合わせた鉄筋格子部材、あるは帯鋼などの鋼材などを使用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1と図2は、道路や宅地などに面する地山法面を緑化するために構築された緑化構造物の一例を示し、図において、地山法面1の前に複数の壁面ブロック2が積層されている。また、地山法面1と壁面ブロック2との間に中詰め材3として現地発生材が充填されている。
【0034】
壁面ブロック2は、例えば図1(d),(e)に図示するように表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2cをそれぞれ有し、無筋コンクリート、鉄筋コンクリートあるいは炭素繊維などの補強繊維を混ぜた繊維補強コンクリート等からそのままでもきわめて安定して自立できる平面ほぼH形状(またはI形状)に一体的に形成されている。
【0035】
また、表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2cの各上端部に定着用溝2dがそれぞれ形成され、定着用溝2dは表面フランジ2aとウェブ2cの上端部にあってはそれぞれの軸方向に連続し、背面フランジ2bの上端部にあってはその軸直角方向(幅方向)に連続し、かつ各部の定着用溝2dは1本の溝に連続して形成されている。また、ウェブ2cの上端部に突起2eが形成され、ウェブ2cの下端部に突起2eが嵌合可能な凹部2fが形成されている。
【0036】
なお、この場合の壁面ブロック2は運搬などの取り扱い易さ、施工性などを考慮して通常高さhが20〜150cm、幅wが30〜100cm、奥行きdが20〜60cm程度の大きさ、さらに重さが20〜150Kg程度の重量に形成されている。
【0037】
このように形成された壁面ブロック2は、地山法面1の前にその横方向に互いに隣接させ、かつ複数段に積層されている。また、壁面ブロック2は数段おきに地山法面1側に後退させることにより階段状に積層されている。さらに、各段の壁面ブロック2のいくつかは、例えば図1(b),(c)に図示するような、棒状固定部材として設置された鉄筋バー4によって地山法面1にそれぞれ固定されている。
【0038】
また、各段の横方向に隣接する壁面ブロック2,2間には双方の表面フランジ2aと背面フランジ2bとウェブ2cとからなる空洞部5が形成され、各空洞部5内に中詰め材3が充填され、特に各段の最上段の空洞部5には中詰め材3として客土などの植生基盤材充填され、かつこの部分に草本植物や木本植物などの植物類6が植栽されている。
【0039】
また、各段の壁面ブロック2は、例えば図2に図示するように横方向に隣接する表面フランジ2a,2a間の目地部aが上下方向に連続しないで左右に交互にずれる、いわゆる「やぶれ目地」となるように積層され、これに伴い各段の壁面ブロック2の突起2eはその上の段の隣接する壁面ブロック2,2間の空洞部5と嵌合することで、上下および横方向に隣接する壁面ブロック2どうしは、各壁面ブロック2の突起2eと空洞部5とが嵌合するインターロッキングによって互いに組み合わされている。
【0040】
棒状固定部材としての鉄筋バー4は、地山法面1と壁面ブロック2間に水平に架け渡され、その先端側(壁面ブロック2側)4aは壁面ブロック2に定着され、後端側(地山法面1側)4bは地山法面1に定着されている。
【0041】
この場合、鉄筋バー4の先端側4aは、例えば図1(b),(c)に図示するように平面ほぼT字状またはL字状に形成されており、先端部4aは壁面ブロック2の表面フランジ2aおよびウェブ2cの定着用溝2d内に連続して挿入することにより定着されている。
【0042】
このようにして鉄筋バー4の先端側4aが壁面ブロック2の表面フランジ2aおよびウェブ2cの定着用溝2d内に定着されていることで、先端側4aは上側の壁面ブロック2の重量で拘束され、しかも定着用溝2d内の周面との摩擦によって引き抜かれる心配がないため、鉄筋バー4の先端側4aを壁面ブロック2に確実かつ強固に定着することができる。
【0043】
さらに、鉄筋バー4の先端側4aが横方向に隣接する2〜3個、あるいはそれ以上の壁面ブロック2の定着用溝2d間に跨がって定着されていることで、一本の鉄筋バー4で横方向に隣接する複数の壁面ブロック2を同時に固定することができるため、きわめて経済的であり、また施工性が著しく向上する。
【0044】
また、鉄筋バー4の先端側4aが定着用溝2d内で安定していることで、その上側に位置する壁面ブロック2が土圧による応力集中で前にずれたとしても、その下側の壁面ブロック2の定着用溝2d内の先端側4aは連結されたままで破壊されることがなく、むしろ壁面ブロック2が前に移動することで土圧による応力集中が緩和されて安定した土留め擁壁を保ち続けることができる。
【0045】
一方、鉄筋バー4の後端側4bは中詰め材3内を地山法面1側に向かってほぼ水平に延長され、かつ地山法面1に水平に形成されたアンカー穴7内に定着されている。この場合、鉄筋バー4の後端側4bはアンカー穴7内に挿入され、かつその周囲に高強度コンクリート等の固化材8を充填することにより定着されている。
【0046】
なお、鉄筋バー4の後端側4bを地山法面1に、下向きの斜め方向に定着することにより後端側4bの定着力を著しく高めることができる。また、図4(a)に図示するように、地山法面1にアンカー部材9を定着し、これに鉄筋バー4の後端側4bをターンバックル10を介して連結してもよい。
【0047】
こうすることで鉄筋バー4の長さを自由に設定できるだけでなく、鉄筋バー4を設置した後にターンバックル10を締め付けることで、鉄筋バー4の弛みをなくすることができるだけでなく、各壁面ブロックを強固に固定することができる。
【0048】
また、例えば図4(b),(c)にそれぞれ図示するように、地山法面1にH形鋼などの形鋼または鉄筋コンクリートからなる梁材11または柱材12を設置し、この梁材11または柱材12に鉄筋バー4の後端側4bが定着されていてもよく、この場合の梁材11と柱材12は複数のアンカー部材13によって地山法面1に固定し、鉄筋バー4の後端側4bは梁材11または柱材12に定着ナット14によって定着すればよい。
【0049】
こうすることで、梁材11または柱材12を地山法面1に数本のアンカー部材13で強固に固定するだけで、各鉄筋バー4の後端側4bは一本一本、地山法面1にアンカー穴を開けて定着する必要がないので、施工の大幅な省力化を図ることができる。
【0050】
なお、この場合の鉄筋バー4には丸鋼や異形棒鋼、あるいはねじ鉄筋などが使用され、また鉄筋バー4の径および後端側4bの長さ等は適宜決められている。
【0051】
また、鉄筋バー4の後端側4bが地山法面1に直接または梁材9等を介して定着されていることで、鉄筋バー4と基盤材3との間の摩擦効果を期待せずに、各壁面ブロック2を確実かつ強固に固定することができる。
【0052】
これにより、鉄筋バー4と壁面ブロック2との間の摩擦効果を期待する、これまでの補強土工法と異なり、鉄筋バー4の長さを特に考慮する必要がないので、各鉄筋バー4の長さを可能な限り短くし、また鉄筋バー4の本数を可能な限り少なくすることで施工の省力化と経済性を図ることができる。
【0053】
なお、鉄筋バー4は、各段の壁面ブロック2に作用する中詰め3からの土圧に対して充分な引き抜き抵抗力が得られれば、格段ごとに布設される必要はなく、複数段おきに布設されていてもよい。
【0054】
むしろ、鉄筋バー4は少ないほうが経済的であり、また中詰め材3の充填および転圧に際して邪魔にならず、また施工する上でも転圧がしやすい等の理由により望ましい。
【0055】
中詰め材3としては、例えば現地で大量に発生する掘削土が利用され、特に植栽がなされる部分には客土などが充填されている。
【0056】
図3は、既存のコンクリート擁壁の壁面を緑化するために構築された緑化構造物の一例を示し、図において、鉄筋バー4の後端側4bがコンクリート擁壁15の壁面に水平に形成されたアンカー穴7内に定着されている。その他の構成は、地山法面1の法面を緑化する場合とほぼ同じである。
【0057】
なお、コンクリート擁壁15の緑化に際しては、コンクリート擁壁15に貫通孔(図省略)を設ける等して、コンクリート擁壁15の表側の中詰め材3と裏側の地盤aとを連通させることで、地盤側から植物類6への自然灌水が可能となり、維持管理がし易くなる。
【0058】
図5(a),(b)は、この発明に係る構造物の緑化構造の他の一例を示し、共に各段の横方向に隣接する壁面ブロック2,2間の縦目地aが上下方向に連続する、いわゆる「芋目地」となるように壁面ブロック2が積層されている。
【0059】
また、各段の上下の壁面ブロック2どうしは、ウェブ2cの上端部と下端部にそれぞれ形成された突起2eと凹部2f(図1(d),(e)参照)が互いに嵌合するインターロッキングで互いに組み合わされている。
【0060】
さらに、図5(b)の例においては、各壁面ブロック2の表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2cの上端部に定着用溝を設ける代わりとして、背面フランジ2bの上端部に定着用のインサート16が埋設されている。
【0061】
また、鉄筋バー4の先端側4aに定着用プレート17が突設されている。そして、鉄筋バー4の先端側4aは、定着用プレート17をインサート16に螺合される定着ボルト18で固定することにより定着されている。その他の構成は図5(a)の例とほぼ同じである。
【0062】
図6(a)〜(c)は、同じくこの発明に係る構造物の緑化構造の一例を示し、壁面ブロック2が各段ごと地山法面1側に階段状に後退させて積層され、また特に図6(b),(c)の例においては、鉄筋バーの代わりとして帯鋼などの鋼材または鉄筋グリットや金網などの格子部材19が使用されている。その他の構成は先の例と同じである。
【0063】
この場合の緑化構造物は、特に河川沿いの堤防の法面などのように比較的勾配の緩やかな法面の緑化に適している。
【0064】
図7(a)〜(c)は、同じくこの発明に係る構造物の緑化構造の一例を示し、壁面ブロックとして、例えば図7(b),(c)に図示するような、表面フランジ2aの上端部と背面フランジ2bの上端部にそれぞれ植栽部としての植栽用空洞部2gと定着用溝2eを有する壁面ブロック2が使用されている。
【0065】
各壁面用ブロック2は地山法面1側に階段状に後退させて積層されている。また、各壁面ブロック2の植栽用空洞部2gに植生基盤材が充填され、かつ植物類6が植栽されている。
【0066】
さらに、図7(c)の例においては、鉄筋バーの代わりに格子部材19が使用され、これに伴い壁面ブロック2の背面フランジ2bの上端部に格子部材19の横部材19aと縦部材19bが挿入可能な定着用溝2dが形成されている。
【0067】
この緑化構造物も河川沿いの堤防の法面などのように比較的勾配の緩やかな法面の緑化に適している。
【0068】
図8(a)〜(d)は、ここで使用される壁面ブロックの他の例を示し、特に図8(a),(b)に図示する壁面ブロックは、図示するように表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2c,2cをそれぞれ有し、中央に表面フランジ2aと背面フランジ2bとウェブ2c,2cとからなる植栽用空洞部2gを有し、さらに表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2cの上端部に定着用溝2dを有して形成されている。
【0069】
図9(a),(b)は、本願発明に係る構造物の緑化構造の他の例を示し、図示するように壁面ブロック2は、地山法面1またはコンクリート擁壁15の前にその横方向に互いに隣接させ、かつ複数段に積層されている。
【0070】
また、壁面ブロック2は数段おきに後退させることにより階段状に積層されている。さらに、各段の壁面ブロック2のいくつかは、棒状固定部材として設置された鉄筋バー4によって地山法面1またはコンクリート擁壁15にそれぞれ固定されている。
【0071】
また、各段の最上段には植栽部20が形成され、植栽部20に植物類6が植栽されている。この場合の各段の植栽部20は、壁面ブロック2を後退させることで、上下の段と段との間に形成された隙間に植生基盤材を充填することにより形成されている。
【0072】
図10(a)〜(c)および図10(a),(b)は、特に建物のコンクリート壁面などのような、垂直面をなすコンクリート壁面の緑化構造の一例を示したもので、図10(a)〜(c)の例においては、例えば(b),(c)に図示するような壁面ブロック2が使用され、各壁面ブロック2は垂直なコンクリート壁面15Aの前に複数段に積層され、かつ壁面ブロック2を一段おきに突出させることで壁面Aが凹凸状に形成されている。
【0073】
そして、突出させた各壁面ブロック2の植栽用空洞部2gに植生基盤材が充填され、その上に植物類6が植栽されている。また、各壁面ブロック2とコンクリート壁面15Aとの間には、中詰め材3として発泡モルタル等の軽量中詰め材を充填することで、建物に重量上の負担がかからないようになされている。
【0074】
なお、図においては同じ段の壁面ブロック2を横方向に層状に連続するように突出させているが、任意のブロックをランダムに(無作為に)突出させることで、意匠性を高めることができる。
【0075】
また、図11(a),(b)の例においては、図10の例において、積層された上下の壁面ブロック2,2間に連結棒21が挿通され、この連結棒21に鉄筋バー4の先端側4aが連結されている。この場合、連結棒21は各壁面ブロック2に形成された縦孔2nに連続して挿通されている。
【0076】
こうすることで、上下の壁面ブロック2どうしを強固に連結することができ、また連結棒21を介して複数の壁面ブロック2を鉄筋バー4によってコンクリート壁面15Aにきわめて簡単に固定することができる。
【0077】
なお、図12(a)〜(g)は、本願発明にかかる構造物の緑化構造で使用される壁面ブロックの他の例を示したものである。
【0078】
いずれの壁面ブロックも表面フランジ2a、背面フランジ2bおよびウェブ2cをそれぞれ有し、特に図12(a),(b)に図示するものにおいては、フランジ2aの上端部に鉄筋やスタッドボルト等からなる連結キー2hがフランジ2aの軸方向(壁体Aの横方向)に所定間隔おいて突設され、かつこの連結キー2hに対応して表面フランジ2aの下端部に連結キー2hが挿入可能なキー穴2iが形成されている。
【0079】
そして、複数の壁面ブロック2が複数段に積層された際、上下に隣接する壁面ブロック2,2の連結キー2hとキー穴2iとが係合(連結キー2hがキー穴2iに挿入する)するインターロッキングで上下の壁面ブロック2どうしを互いに組み合わせた状態で積層することができる。
【0080】
また、図12(c)に図示するものにおいては、特に表面フランジ2aの上端部に連結用凹溝2jが表面フランジ2aの軸方向に連続して形成されている。そして、複数の壁面ブロック2が複数層に積層された際、各段の横方向に隣接する壁面ブロック2,2の連結用凹溝2j,2jが横方向に連続し、この横方向に隣接する複数の壁面ブロック2の連結用凹溝2j間に跨がって連結棒22が挿入されていることで、横方向に隣接する複数の壁面ブロック2どうしが互いに接合されている。
【0081】
また、図12(d)に図示するもにおいては、特に表面フランジ2aの上端部と下端部に表面フランジ2aの長手方向に連続する突状部2kと凹部2lがそれぞれ形成されている。そして、複数の壁面ブロック2が積層された際、上下に隣接する壁面ブロック2,2の突状部2kと凹部2lとを係合させることで上下の壁面ブロック2どうしを互いに組み合わせた状態に積層することができる。
【0082】
また、図12(e)に図示するもにおいては、特にウェブ2cに下方に貫通する開口部2mが形成されていることで、擁壁ブロック2の軽量化と材料の節約化、さらに開口部2m内に中詰め材(礫類)を充填することで、上下の壁面ブロック2,2間のせん断抵抗力を高めて土圧による壁体Aの変形を阻止するとともに排水性が高められている。
また、図12(f)に図示する壁面ブロック2は、表面フランジ2aとその背面側に並列に突設された複数のウェブ2c,2cとから形成され、ウェブ2c,2c間が基盤材を充填するための植栽用空洞部2gになっている。
【0083】
また、図12(g)に図示する壁面ブロック2は、表面フランジ2aとその背面側に突設されたウェブ2cとから平面T形状に形成されている。
【0084】
【発明の効果】
この発明は以上説明したとおりであり、特に複数の壁面ブロックが法面または壁面を背に階段状に積層され、当該壁面ブロックは前記地山に棒状固定部材によって固定され、前記壁面ブロックと前記法面または壁面との間に中詰め材が充填され、かつ各段の上端部に植物類が植栽されてなるので、地山法面やコンクリート壁面の緑化をきわめて容易に行うことができる。
【0085】
また、積層された壁面ブロックは棒状固定部材によって地山または壁面に直接固定されているので、壁面ブロックを強固に固定することができて耐震性にすぐれた、構造的にきわめて安定した緑化構造物を構築できる。
【0086】
また、棒状固定部材の壁面ブロック側は、壁面ブロックの上端部に形成された定着用溝に水平に挿入して定着されているので、上下の壁面ブロック間の接触面に大きな摩擦抵抗が得られることにより、壁面ブロックが大きな土圧を受けても簡単に崩れることはなく、きわめて安定した緑化構造物を構築できる。
【0087】
また、棒状固定部材の壁面ブロック側を横方向に隣接する2〜3個、あるいはそれ以上の壁面材の定着用溝に跨がって定着することにより、一本の棒状固定部材で横方向に隣接する複数の壁面ブロックどうしを連結し、かつ固定することができるため、施工性と経済性ともにすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、道路などに面する擁壁として構築された緑化構造物の一例を示す一部斜視図、(b),(c)は鉄筋バーの斜視図、(d),(e)は壁面ブロックの斜視図である。
【図2】 道路などに面する擁壁として構築された緑化構造物の縦断面図である。
【図3】 道路などに面する擁壁として構築された緑化構造物の縦断面図である。
【図4】 (a),(b),(c)はそれぞれ、鉄筋バーの地山側の定着部の構造を示す断面図である。
【図5】 (a),(b)は道路などに面する擁壁として構築された緑化構造物の一例を示す一部斜視図である。
【図6】 (a),(b),(c)は、特に河川などに面する堤防の緑化目的に構築された緑化構造物の一例を示す一部斜視図である。
【図7】 (a)は、特に河川などに面する堤防の緑化目的に構築された緑化構造物の一例を示す一部斜視図、(b),(c)は壁面ブロックの斜視図である。
【図8】 (a),(b),(c),(d)は壁面ブロックと鉄筋バーの他の例を示す斜視図である。
【図9】 (a),(b)は道路などに面する擁壁として構築された緑化構造物の一例を示す一部断面図である。
【図10】 (a)は、建物のコンクリート壁面のような垂直壁面の緑化を目的に構築された緑化構造物の一例を示す一部断面図、(b),(c)は壁面ブロックと鉄筋バーの他の一例を示す斜視図である。
【図11】 (a)は、建物のコンクリート壁面のような垂直壁面の緑化を目的に構築された緑化構造物の一例を示す一部断面図、(b)は壁面ブロックと鉄筋バーの他の一例を示す斜視図である。
【図12】 (a)〜(g)は、壁面ブロックの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 既存の地山法面
2 壁面ブロック
3 中詰め材
4 鉄筋バー(棒状固定部材)
5 空洞部
6 植物類
7 アンカー穴
8 固化材
9 アンカー部材
10 ターンバックル
11 梁材
12 柱材
13 アンカー部材
14 定着ナット
15 コンクリート擁壁
15A 建物のコンクリート壁面
16 インサート
17 定着用プレート
18 定着ボルト
19 格子部材
20 植栽部
21 連結棒
22 連結棒

Claims (8)

  1. 地山法面を背に複数の壁面ブロックを積層するとともに、棒状固定部材によって前記地山法面に固定し、前記地山法面と前記壁面ブロックとの間に中詰め材を充填し、かつ各段の壁面ブロックに植栽してなる構造物の緑化構造において、前記棒状固定部材は鉄筋バーまたは帯鋼から形成され、かつその壁面ブロック側の端部は前記壁面ブロックに定着され、前記地山法面側の端部は前記地山法面に固定して設置された梁材または柱材に定着ナットによって定着されてなることを特徴とする構造物の緑化構造。
  2. 地山法面を背に複数の壁面ブロックを積層するとともに、当該壁面ブロックを棒状固定部材によって前記地山法面に固定し、前記地山法面と前記壁面ブロックとの間に中詰め材を充填し、かつ各段の壁面ブロックに植栽してなる構造物の緑化構造において、前記壁面ブロックに植栽用空洞部が設けられ、当該植栽用空洞部に植栽され、前記棒状固定部材は鉄筋バーまたは帯鋼から形成され、かつその壁面ブロック側の端部は前記壁面ブロックに定着され、前記地山法面側の端部は前記地山法面に形成されたアンカー穴内に固結材によって定着されてなることを特徴とする構造物の緑化構造。
  3. 壁面ブロックは、その背面側に一段ごとまたは数段おきに階段状に後退して積層されていることを特徴とする請求項1または2記載の構造物の緑化構造。
  4. 壁面は、任意の壁面ブロックまたは一段おきの壁面ブロックを突出させて凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の構造物の緑化構造。
  5. 隣接する壁面ブロックはインターロッキングによって互いに組み合わされた状態で積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の構造物の緑化構造。
  6. 横方向に隣接する複数の壁面ブロックどうしは連結棒によって連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の構造物の緑化構造。
  7. 上下の壁面ブロック間に連結棒が連続して挿通され、当該連結棒に棒状固定部材の壁面ブロック側の端部が定着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の構造物の緑化構造。
  8. 棒状固定部材は複数段おきに敷設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載の構造物の緑化構造。
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