JP3656600B2 - スピーカーの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカーの製造方法に関する。より詳細には、本発明は、優れた音圧特性を有するスピーカーの簡便安価な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に小型スピーカーの分野においては、音圧を増大させるための試みが数多くなされている。代表的には、図3に示すように、振動板102を固着したエッジ101の外周部をフレームに貼り付ける部分(貼代部)106を水平方向から傾斜させて放射面積を増大さることにより、音圧を増大させる技術が知られている。
【0003】
しかし、このような技術によれば、貼代部にガスケットを貼り付けるのが困難である。具体的には、(1)エッジとの中心合わせをしつつ、幅の狭いガスケットを貼り付けることが非常に困難であり;(2)ボール紙を打ち抜いて得られるタイプのガスケットの場合には、傾斜したエッジ形状に合わせて厚いボール紙を斜めに切断するのが非常に困難であり;(3)プラスチックの成形品を使用した場合には、エッジとの貼付強度が不十分であり、かつ、コストが高い。その結果、エッジにガスケットを取り付けることができないので振動板の取付作業性が非常に劣悪であり、従って、このような技術によるスピーカーは製造効率が非常に低く、量産には至っていない。
【0004】
以上のように、優れた音圧特性を有するスピーカーを簡便安価に製造することが長く解決されない課題として残っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、優れた音圧特性を有するスピーカーの簡便安価な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスピーカーの製造方法は、水平方向から所定の角度傾斜し、かつ、目的の幅よりも広い幅の外周部を有するエッジを形成する工程と;該エッジ外周部の形状に対応した形状を有するガスケット基材を形成する工程と;該エッジ外周部に該ガスケット基材を接合する工程と;該接合したエッジ外周部および該ガスケット基材を目的の幅に切断する工程とを含む。
【0007】
好ましい実施形態においては、上記ガスケット基材の切断工程において、該ガスケット基材は、その切断面が鉛直方向に延びるように切断される。
【0008】
好ましい実施形態においては、上記ガスケット基材はすり鉢形状を有する。
【0009】
好ましい実施形態においては、上記ガスケット基材は抄紙により形成される。
【0010】
本発明の別の局面によれば、スピーカーが提供される。このスピーカーは、振動板と、その内周部が該振動板の外周部に接合されたエッジと、該エッジの外周部が接合されたフレームと、該エッジの外周部に接合されたガスケットとを備え、該エッジと該フレームおよび該ガスケットとの接合部分が、水平方向から所定の角度傾斜しており、該ガスケットの外周端部断面が鉛直方向に延びている。
【0011】
以下、本発明の作用について説明する。
【0012】
本発明によれば、ガスケット基材をエッジに接合した後で目的の幅に切断するので、最終的に幅の狭いエッジや接合部分の狭いエッジを作製する場合であっても、エッジとガスケットの接合作業および所望の幅への切断作業のいずれについてもきわめて容易に行うことができる。その結果、製造効率が大幅に向上する。さらに、このような製造方法によれば、高い中心合わせ精度でエッジにガスケットを貼り付けることができるので、従来は困難であった傾斜したエッジへのガスケットの接合が可能となる。その結果、傾斜したエッジを有するスピーカーの製造において振動板の取付作業性が格段に向上し、従来は困難であった傾斜したエッジを有するスピーカーを量産することが可能となる。その結果、目的に応じた適切な音圧特性を有するスピーカーを簡便安価に製造することが可能となり、長く解決されなかった課題を解決することができる。
【0013】
好ましい実施形態においては、ガスケット基材は抄紙によりエッジの傾斜に対応した形状に成形される。抄紙により得られるガスケットは、多くの振動板と同様の材料で形成されるので、エッジとの接合強度に優れる。さらに、エッジの傾斜に対応した形状に成形可能であるので、傾斜したエッジへの接合が容易になり、その結果、従来は困難であった傾斜したエッジを有するスピーカーを量産することが可能となる。加えて、コーン紙(振動板)と併せてガスケット基材の作製が可能となるので、部品供給のコスト面からのメリットが大きく、かつ、設計の自由度も増大する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0015】
図1(a)〜(e)は、本発明の好ましい実施形態によるスピーカーの製造方法を説明するための概略図である。まず、図1(a)に示すように、水平方向から所定の角度αだけ傾斜し、かつ、目的の幅よりも広い幅の外周部を有するエッジ1を形成する。エッジ1を構成する材料としては、目的に応じて任意の適切な材料(例えば、織布、不織布、発泡ポリウレタンのような発泡樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー、樹脂フィルム)が用いられる。エッジ1の形成方法もまた、目的および材料に応じて任意の適切な方法が用いられる。さらに、傾斜角αも、目的とする音圧特性等に応じて任意の適切な角度が採用され得るが、代表的な傾斜角αは30°〜60°である。成形が容易で、かつ、音圧増大効果が高いからである。次いで、得られたエッジ1の内周部を、任意の適切な振動板2の外周部に任意の適切な方法で接合する(代表的には、接着剤で貼り付ける)。なお、エッジの形状もまた、目的に応じて任意の適切な形状(例えば、ロール形状、平坦形状、ギャザー形状)が採用され得る。図示例はロール形状の場合である。
【0016】
次いで、図1(b)に示すように、ガスケット基材3を形成する。当該ガスケット基材3は、上記エッジ1の形状に対応した形状を有する。より具体的には、ガスケット基材3は、上記エッジ1の傾斜角αに対応した角度を規定し、かつ、目的の幅よりも広い幅の形状を有する。代表的には、そのような形状はすり鉢形状である。このような形状を有することにより、傾斜したエッジへの貼り付けがきわめて容易になる。ガスケット基材の材料としては、任意の適切な材料(例えば、紙、樹脂)が採用され得るが、好ましくは紙が用いられる。安価で、かつ成形が容易だからである。このような形状の基材を形成する方法としては、材料に応じて任意の適切な方法が採用され得る。ガスケット基材として紙を用いる場合には、好ましくは、ガスケット基材は、抄紙により直接所定の形状(すなわち、エッジに対応した形状)に形成される。エッジとガスケット基材との接合が容易だからである。
【0017】
次いで、図1(c)に示すように、ガスケット基材3をエッジ1の外周部に任意の適切な方法で接合する(代表的には、接着剤で貼り付ける)。本発明においては、エッジ1の外周部およびガスケット基材3は共に目的の幅よりも広い幅を有しているので、最終的に狭い幅のエッジ(および/またはガスケット)や接合部分の狭いエッジを有するスピーカーを作製する場合であっても、接合作業をきわめて容易に行うことができる。なお、ガスケット基材3の内径部は、貼り付け工程以前の任意の段階で切断しておけばよい。内径部の切断は、基材の内側端部がエッジ外周部の所定の位置に対応するように行われる。
【0018】
次いで、図1(d)に示すように、接合したエッジ1の外周部およびガスケット基材3を目的の幅に切断して、所望のエッジおよびガスケットを得る。エッジ1とガスケット基材3とはすでに接合されているので、エッジおよび基材を目的に応じて種々の幅に容易に切断することができる。好ましくは、図1(e)に示すように、ガスケット基材3の切断面4は、鉛直方向に延びるように切断される。
【0019】
次いで、図1(e)に示すように、エッジ1の外周部の所定の部分をフレーム5と接合する。フレーム5は、その接合部分がエッジに適合する傾斜を有する限りにおいて、任意の適切な形状および材料が採用され得る。接合方法は、代表的には接着剤による貼り付けであるが、フレームの材料等に応じて任意の適切な方法が採用され得る。
【0020】
図2は、本発明の好ましい実施形態による製造方法で得られたスピーカーのエッジ周辺部分を示す要部断面図である。このスピーカー20は、振動板2と、その内周部が該振動板の外周部に接合されたエッジ1と、該エッジの外周部が接合されたフレーム5と、該エッジの外周部に接合されたガスケット3とを備える。図示していないが、このスピーカーが、目的に応じた任意の適切なボイスコイルおよび磁気回路等を備えていることはいうまでもない。エッジ1とフレーム5およびガスケット3との接合部分は、水平方向から所定の角度αだけ傾斜している。ガスケット3の外周端部断面4は鉛直方向に延びている。
【0021】
本発明の製造方法は、あらゆる用途およびサイズのスピーカーの製造に用いられ得るが、特に、中心合わせの精度を要求される小型スピーカーの製造に好適に用いられ得る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、エッジとガスケット基材を接合した後で目的の幅に切断することにより、高い中心合わせ精度でエッジにガスケットを貼り付けることができ、従来は困難であった傾斜したエッジへのガスケットの接合が可能となる。その結果、傾斜したエッジを有するスピーカーを量産することが可能となり、優れた音圧特性を有するスピーカーを簡便安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるスピーカーの製造方法を説明するための概略図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による製造方法で得られたスピーカーの要部断面図である。
【図3】従来のスピーカーの概略図である。
【符号の説明】
1 エッジ
2 振動板
3 ガスケット
4 ガスケットの切断面
5 フレーム
20 スピーカー

Claims (5)

  1. 水平方向から所定の角度傾斜し、かつ、目的の幅よりも広い幅の外周部を有するエッジを形成する工程と;
    該エッジ外周部の形状に対応した形状を有するガスケット基材を形成する工程と;
    該エッジ外周部に該ガスケット基材を接合する工程と;
    該接合したエッジ外周部および該ガスケット基材を目的の幅に切断する工程とを含む、スピーカーの製造方法。
  2. 前記ガスケット基材の切断工程において、該ガスケット基材が、その切断面が鉛直方向に延びるように切断される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ガスケット基材が、すり鉢形状を有する、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記ガスケット基材が、抄紙により形成される、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 振動板と、その内周部が該振動板の外周部に接合されたエッジと、該エッジの外周部が接合されたフレームと、該エッジの外周部に接合されたガスケットとを備え、
    該エッジが水平方向から所定の角度傾斜しており、該傾斜したエッジに該フレームおよび該ガスケットが接合されており、かつ、該ガスケットの外周端部断面が鉛直方向に延びている、スピーカー。
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