JP3656397B2 - 空調換気扇 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は給排気間で熱交換を行なう空調換気扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は例えば特開昭62−94746号公報に示された従来の空調換気扇を示す断面図である。図において、6は熱交換素子29および熱交換素子29の各稜部を保持し一次気流と二次気流との混合を防止するフレーム26からなる熱交換器である。本体ケーシング1は給気用羽根12と給気用送風機13と排気用羽根8を内蔵し、前記熱交換器6の側面部を対角上で2分割した三角形状の切欠部を設けた壁28、室外吸気口10、室外排気口3を有している。4は本体ケーシング1の室内側に着脱自在に設けられ、且つ、装着時に本体ケーシング1の三角形状の切欠部を設けた壁28と突き合って熱交換器6の側面部と同一形状をなす三角形状の切欠部を設けた壁28、室内排気口2、室内吸気口11を有するルーバである。
【0003】
また、図10は例えば特開昭57−153136号公報に示された従来の空調換気扇を示す分解斜視図で、本体ケーシング1に組込む各部品の関係を説明するため本体ケーシング1の背面側より見た状態を示す。図において、本体ケーシング1は前面を開放して箱状に構成されており、背面には通気口が開いている。このように構成した箱状の本体ケーシング1にはモータ取付け枠4を給気用送風機13と中間ケース24および排気用送風機9で挟み重ねた組み上げ品が本体ケーシング1の開口部より本体ケース内に挿入され収められている。また、図示しない回転ドラム式の熱交換器が本体ケーシングの開口部を覆うように配置されている。
【0004】
また、図11は例えば実開昭60−178735号公報に示された従来の空調換気扇の熱交換器を示す側面図、図12は同空調換気扇の部分斜視図である。図において、1は本体ケーシングで、熱交換器6は本体ケース1に設けられた挿入孔に一端を露出させて挿脱自在に挿入されている。熱交換器6の角部にはフレーム26を設け、熱交換器6の給気吸込側および排気吸込側においてフレーム26にそれぞれ案内レール25を熱交換器6の長手方向と平行に取付ける。案内レール25の間には空気清浄用のフィルター5を挿脱自在に挿入する。
【0005】
また、図13は例えば実開昭57−134519号公報に示された従来の空調換気扇を示す斜視図である。図において、1は本体ケーシング、4は仕切板で、仕切板4には上方の給気用送風機13と下方の排気用送風機9とに共通の即ちこれら両送風機の羽根12、8を回転駆動する共通のモータ7を備えている。
ここで、フレーム26の各先端部は各々熱交換器6の稜部が嵌まるV字状をなすものであり、中でも最下部のフレーム26は他のものよりも深いV字状を成し、これによって熱交換器6の下稜部との間に空間を余す溝部29を形成し、この溝部29は機外、中でも公報の室外側に向かって漸降状を成し、その先方の本体ケーシング1背面には排水口を形成している。
【0006】
また、別の従来例として、図14は本体ケーシング1を示す斜視図であり、図において、室外側に室外給気口10と室外排気口21とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空調換気扇は以上のように構成されていたので、特開昭62−94746号公報のものでは、熱交換器がケーシングによって保持されるだけで、通風路の確保はケーシングが全て担っていた。さらに、熱交換器が熱交換素子とフレームの2つの機能部品から構成されており、その熱交換器を排気用送風機と、モータと仕切板と、給気用送風機で支える構成であり、熱交換器のフレームを別工程準備しなければならなかった。
【0008】
また、特開昭57−153136号公報のものでは、排気用送風機と、モータと仕切板と、給気用送風機の3段構成に加えて、熱交換器の組付けを別に行なうものであり、中段は排気通風路および給気通風路とは関係しない中間ケースで空間を保持しなければならなかった。
【0009】
また、実開昭60−178735号公報のものでは、給気側のフィルターと排気側のフィルターとを別々に取り出し清掃しなければならないため、清掃の手間がかかり、また、どちらか一方のフィルターだけ掃除してもう一方を掃除し忘れると、給気と排気との風量バランスが崩れてしまうという問題点があった。
【0010】
また、実開昭57−134519号公報のものでは、排水性を向上させるという目的の発明ではあるが、給気の冷気による結露水の凍結を防止する目的ではなかった。
【0011】
また、図14に示した従来の本体ケーシングでは、冬期に空調換気扇を運転すると本体ケーシング内側に結露水が発生し、その結露水が垂れて室外給気口までくると、外気の冷気により冷やされて氷となり、シャッターの開閉を妨げたり、風路を狭くしてしまうという問題点があった。
【0012】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、組立性がよく、コンパクトな空調換気扇を得ることを目的とする。
また、メンテナンス性のよい空調換気扇を得ることを目的とする。
また、結露水の凍結を防止すべく排水性を向上させた空調換気扇を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
室内と室外とを隔てる壁の壁穴に室内側を開口させて配設され、室内と室外とを結ぶ給気通風路と排気通風路とを内部に形成する本体ケーシングと、本体ケーシング内に左右に配置され、給気通風路と排気通風路との間で熱交換する熱交換器と、熱交換器同士の間にそれぞれの熱交換器の稜部と当接するように設けられ、上側を各熱交換器の給気吐出面と連通する給気室、下側を各熱交換器の排気吐出面と連通する排気室にそれぞれ区画する仕切板と、給気室と連通状態にその上方に配設された給気用送風機と、排気室と連通状態にその下方に配設された排気用送風機と、各熱交換器の外側上方に形成され、各熱交換器の排気吸込面と室内排気口とに連通する室内吸込側室と、各熱交換器の内側上方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、各熱交換器の給気吐出面と室内給気口とに連通する室内吐出側室を形成する給気用送風機の羽根ケーシングと、各熱交換器の外側下方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、各熱交換器の給気吸込面と室外給気口とに連通する室外吸込側室を形成する排気用送風機の羽根ケーシングと、各熱交換器の内側下方に形成され、各熱交換器の排気吐出面と室外排気口とに連通する室外吐出側室と、を備え
【0014】
また、前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面および前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面に前記熱交換器の稜部と当接するガイドを備えたものである。
【0015】
また、前記熱交換器、仕切板、給気用送風機および排気用送風機は、前記排気用送風機の羽根ケーシングおよび給気用送風機の羽根ケーシングで前記熱交換器を挟持した状態で前記本体ケーシングの室内開口から挿脱可能にしたものである。
【0016】
また、前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面と前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面とを前記熱交換器の稜部に当接させて挟持し、前記熱交換器及び羽根ケーシングは前記本体ケーシング内に収納されることで前記熱交換器の稜部が気密の当接状態となるものである。
【0017】
また、前記左右の熱交換器の間に前記排気用送風機及び給気用送風機に共通のモータを備えたものである。
【0018】
また、前記排気用送風機及び給気用送風機のモータを前記仕切板に固定したものである。
【0019】
また、前記熱交換器を直交式とするとともに積層方向が奥行方向に平行になるよう配置し、給気吸込面および排気吸込面に一体的に跨り、室内側から引き出し可能なフィルター枠を備えたものである。
【0020】
また、前記室外給気口の周囲に結露水を逃がすリブを設けたものである。
【0021】
また、前記リブを前記室外排気口に向け、結露水を前記室外排気口から排水するものである。
【0022】
また、前記本体ケーシングの室外側内壁隅部に前記リブに向かって傾斜し、結露水をリブ上に導く切欠部を形成したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の空調換気扇を示す側断面図、図2は同正面断面図、図3は同部分斜視図、図4は同背面図、図5は同正面図、図6は同分解斜視図、図7は熱交換器の挿脱状態を示す斜視図、図8は同透視斜視図である。図において、1は壁を貫通する壁穴に木枠を介して固定された空調換気扇の本体ケーシングで、内部には室内側側面に形成された室内排気口2と室外側側面に形成された室外排気口21とを結ぶ排気通風路、並びに室外側側面に形成された室外給気口10と室内側側面に形成された室内給気口11とを結ぶ給気通風路が区画形成されている。
【0024】
6は長手方向が室内と室外とを結ぶ壁穴貫通方向となるよう左右に並列配置され、排気通風路と給気通風路との間で熱交換を行なう直交型の熱交換器で、断面平行四辺形状をし、各風路面が所定の角度で傾斜するように配設されている。4は左右の熱交換器6の対向する稜線同士を結ぶように設けられ、上側を各熱交換器6の給気吐出面と連通する給気室40に、下側を各熱交換器6の排気吐出面と連通する排気室41にそれぞれ区分する仕切板、9は排気通風路に設けられ、モータ7により駆動される排気用羽根8を備えた排気用送風機、13は給気通風路に設けられ、モータ7により駆動される給気用羽根12を備えた給気用送風機である。
【0025】
31は給気用送風機13の羽根ケーシング下面および排気用送風機9の羽根ケーシング上面にそれぞれ形成されたガイドで、各熱交換器6の上および下稜部が当接するとともに、メンテナンス時にはこのガイドを摺動して室内側の開口からの挿脱を可能にする。5は熱交換器6の排気吸込面に設けられた排気用フィルター5aおよび給気吸込面に設けられた給気用フィルター5bを一体的に保持するフィルター枠で、室内側には室内空気と室外空気との混合を防ぐ仕切部33が設けられると共に、フィルター枠5を室内側へ引き出すための取っ手32が設けられている。
【0026】
50は各熱交換器6の外側上方に形成され、各熱交換器6の排気吸込面と室内排気口2とに連通する室内吸込側室、51は各熱交換器6の内側上方に形成され、各熱交換器6の給気吐出面と室内給気口11とに連通する室内吐出側室、52は各熱交換器6の外側下方に形成され、各熱交換器6の給気吸込面と室外給気口10とに連通する室外吸込側室、53は各熱交換器6の内側下方に形成され、各熱交換器6の排気吐出面と室外排気口21とに連通する室外吐出側室、54は室外吐出側室53の室内側に配設され、空調換気扇の制御等を行なう回路ボックスである。
【0027】
22は排気室41と室内との間を仕切る開閉式のバイパスダンパで、回路ボックス54内の制御手段により図示しない開動モータを駆動制御することにより下端の回動軸中心に排気室41側へ倒れ込むことで自動的に開動し室内側の排気バイパス口55を形成し、制御手段からの制御に基づき開動モータの付勢力を解除することにより図示しないばねの付勢力で閉方向へ付勢される。23は本体ケーシング1の室外側側壁中央下部に形成された室外排気口21及び室外排気口21の左右に形成された室外側給気口10を一括して開閉する一枚のシャッタで、回路ボックス54内の制御手段により図示しない開閉モータを駆動制御することにより上下方向に移動し、自動的に開閉が行われる。
【0028】
30は室内側を覆う格子状のグリルである。グリル30は外面的には連続した格子状であるが、裏面は室内排気口2、室内側の排気バイパス口55及び室内給気口11を区画するよう図示しないリブが設けられ、このリブはグリル30において、室内排気口2及び室内側の排気バイパス口55が室内給気口11より下方に位置するとともに、排気バイパス口55の中心が室内排気口2の中心より上方に位置するよう区画している。
【0029】
34は本体ケーシング1内側の室外側側壁の隅部に形成された切欠部で、下方へ向かって深くなるよう数段にわたって形成されている。35は本体ケーシング1内側の室外側側壁に切欠34から室外排気口21へ向かって下り勾配となるよう形成された背面リブで、先端が室外排気口21上に位置する。尚、切欠部34の先端は背面リブ35側に向かって先細りする形状に形成されている。36は本体ケーシング1内側の壁側側壁に形成された段差部で、室外給気口10によって室外排気口21へ導けない高さの結露水や本体ケーシング1内側の壁側側壁の結露水を室外給気口10から離れた位置に導くよう室内側へ向かって下り勾配となるよう形成されている。
【0030】
次に空調換気扇の組み立てについて説明する。仕切板4は中央にモータ7取付け用の穴が穿設されており、ここにモータ7を嵌入して仕切板にネジ等により固定する。次に断面四辺形状の熱交換器6の稜部の一つを仕切板4の端面に当接させた状態で排気用送風機9の羽根ケーシングおよび給気用送風機13の羽根ケーシングを上下より熱交換器6を挟持するよう当接させる。その際、熱交換器6の上側の稜部を給気用送風機13の羽根ケーシング下面に形成されたガイド31に、下側の稜部を排気用送風機9の羽根ケーシング上面に形成されたガイド31にはめこむようにする。
【0031】
その後羽根ケーシングに突き出たモータ7の軸に排気用羽根8および給気用羽根12を固定する。この状態では、熱交換器6等は固定されていないが、排気用羽根8および給気用羽根12は離脱したり落下することはないので、各羽根ケーシングを両側から熱交換器6を挟むように持てば、組立品がばらけることはない。このようにして組み立てた内部品を本体ケーシング1の室内側開口よりケーシング内に一括して挿入することで、本体ケーシング1が周囲を規制し、内部組立品のばらけを防止する。
【0032】
このような組み立てを行なうことにより、従来本体ケーシング内に一つづつ部品を組み付けて行く場合と異なり、周囲を規制するものがないまま内部部品の組み立てが行なえるので、作業性が格段に向上する。また、挿入状態では、熱交換器6の各稜部が各部材に当接することで上下および左右方向のスペーサとしての役割も兼ね、しかも中段が排気通風路および給気通風路の熱交換部として使用できるから、空間の有効活用もでき、装置全体をコンパクトにできる。
【0033】
また、ガイド31を羽根ケーシングに形成することで、従来羽根ケーシングを別体で取り付けていた場合に比し、部品点数が減らせ、組立性が向上するとともに、ガイド31の気密性が高いことから、熱交換器6の稜部のフレームを廃止することができる。
また、送風機のモータ7を2つの熱交換器6間の仕切板4に固定することで、モータ7を通風路に面して配置できるから、モータ7の発熱を効率的に冷却することができる。
【0034】
また、組立品を本体ケーシング1内に挿入するだけで周囲が規制され、熱交換器6と羽根ケーシング等が気密に密着されるから、これら内部部品を本体ケーシングの強固に固定する必要がなく、本体ケーシング1との挿脱をより簡易なものにすることができる。
しかも、これらが本体ケーシング1の室内側開口から一括して挿脱できるので、壁取付後のメンテナンス時等において、本体ケーシング1を壁穴に取付けたまま、内部部品だけを容易に取り出すことが可能になる。
【0035】
次に熱交換換気運転時の動作について説明する。熱交換換気運転を行なう場合、運転スイッチをONすることにより回路ボックス54内の制御手段がシャッタ23の開閉モータに回動指示し、この開閉モータの回転駆動によりシャッタ23が開方向に移動する。この結果、室外給気口10及び室外排気口21が開放される。次いで制御手段からの指示によりモータ7が所定の回転数に制御され、これにより排気用送風機9の排気用羽根8、給気用送風機13の給気用羽根12がそれぞれ回転し、排気通風路及び給気通風路にそれぞれ排気流、給気流が発生する。
【0036】
排気流は室内から室内排気口2に吸い込まれ、室内吸込側室50、熱交換器6、排気室41、室外吐出側室53の排気用送風機9を通り室外排気口21から室外へと至る。給気流は室外から室外給気口10に吸い込まれ、室外吸込側室52、熱交換器6、給気室40、室内吐出側室51の給気用送風機13を通り室内給気口11から室内へと至る。その際、各熱交換器6にて排気流と給気流の間で熱交換或は熱湿交換が行われる。運転停止時は逆の順序で停止していく。
【0037】
室内空気は室内排気口2に吸い込まれる際、リブで区画された対応するグリル30の吸込口から取り込まれるが、グリル30においては、室内排気口2に対応する吸込口が十分下側まで拡大されているため、グリルの下部付近から室内空気を捕捉することができる。この結果、従来の室内排気口2に臨んで吸込口が形成されていた場合と異なり、捕捉し切れなかったタバコの煙等が室内排気口2上方の室内給気口11から逆流するように見える現象がより低減される。
【0038】
また、タバコ等の一般的な室内空気の汚れに対して、排気風量を大きくする運転(以下大排気量運転と呼ぶ)を行なう場合、上記熱交換換気運転と同様の動作が行われるが、シャッタ23が開放した後、制御手段からの指示によりバイパスダンパの開モータが駆動し、これによりバイパスダンパ22が排気室41内へ倒れ、排気バイパス口55が開放される。それと同時またはその後に排気用送風機9及び給気用送風機13が回転することにより、排気流は上記熱交換換気運転時のルートの他、排気バイパス口55から直接室内空気が排気室41へ取り込まれ、熱交換器6の通過抵抗を受けることなく大風量排気が行われる。
【0039】
室内空気は排気バイパス口55及び室内排気口2に吸い込まれる際、リブで区画された対応するグリル30の吸込口から取り込まれる。大部分の排気は排気バイパス口55から取り込まれ、そこで捕捉し切れなかった分は、排気バイパス口55よりも上方にある室内排気口2にて捕捉することができる。しかも室内排気口2は室内給気口11の左右に形成されているため、タバコの煙等は室内給気口11の左右へ誘引される。この結果、排気バイパス口55で捕捉し切れなかったタバコの煙等が室内排気口2上方の室内給気口11から逆流するように見える現象がより低減される。
【0040】
上記のような構成とすることにより、室内側及び室外側の排気口及び給気口を並列に形成することができるので、排気通風路及び給気通風路の開閉シャッタを一枚の共通したシャッタで構成でき、簡単且つ安価な構成とすることができる。 また、バイパスダンパを排気室の室内側の隔壁を兼ねて設けることで、特別なバイパス風路や送風機がなくても熱交換換気とバイパス換気とが行なえる。
また、室外吐出側室53の室内側寄りに回路ボックス54を配置したので、排気バイパス口55から回路ボックス54のメンテナンスが容易に行なえる。
【0041】
また、熱交換器6を壁穴方向に貫通するように配置し、室内側及び室外側の排気口及び給気室を熱交換器の稜線の長さ方向に水平併行するようにしたので、熱交換器の長さ方向によって熱交換器の吸込及び吐出面積(表面積)が確保でき、壁穴を大きくすることなく低圧損で十分な熱交換性能が確保できる。
また、実質的な室内排気口及び排気バイパス口が室内給気口より下方に位置するとともに、排気バイパス口の中心が室内排気口の中心より上方に位置するので、熱交換換気運転時および大排気量運転時における排気の捕捉がより確実に行なえるようになる。
尚、排気バイパス口と同様な構成で給気バイパス口を給気室40の室内側隔壁に形成し、バイパスダンパで開閉してもよい。
【0042】
さらに、図2、図6のように熱交換器6の排気吸込側及び給気吸込側に排気用フィルター5a及び給気用フィルター5bを付けた場合、これらフィルター5a及び5bを容易に取り出すことができる。この場合、図7に示すように、室内側のグリル30を開放し、フィルター枠5の取っ手32をもって室内側に引き出せば簡単に取り出せる。しかも取り出したところは室内空間なので、フィルター挿脱用の空間を特別に確保する必要がない。また、本構成によれば、室内側に特に遮る構成物が存在しないので、メンテナンス作業が容易に行なえる。
【0043】
また、冬期に熱交換換気運転または大排気量運転を行なうと、本体ケーシング1の外側は外気にされされており、内側は室内空気が通っているために、本体ケーシング1の内側に結露水が発生する。その結露水は本体ケーシング1内壁を伝って下に落ちていくが、その際、リブ35が結露水を室外排気口21の方へ導くので、結露水は室外排気口21から排気流の力で室外へ吹き飛ばされ、排出される。
【0044】
また、リブ35で捕捉できない本体ケーシング内壁の室外側側壁隅部の結露水は、先端がリブ35に向かって先細りする切欠部34によってリブ35方向へ集約されリブ35に滴下する。後はリブ35に沿って上述と同様に室外排気口21から室外へ排出される。さらに、本体ケーシング1内壁のうち壁側の側壁面に発生した結露水や、室外側の側壁であっても室外給気口10の関係で傾斜したリブ35で捕捉できない高さに発生する結露水は、室外給気口10直上の切欠部34および段差部36によって室外給気口10から離れた場所へ導くことにより、結露水が凍ったり、その結果シャッタ23が開閉できなくなることを防止する。
【0045】
【発明の効果】
室内と室外とを隔てる壁の壁穴に室内側を開口させて配設され、室内と室外とを結ぶ給気通風路と排気通風路とを内部に形成する本体ケーシングと、本体ケーシング内に左右に配置され、給気通風路と排気通風路との間で熱交換する熱交換器と、熱交換器同士の間にそれぞれの熱交換器の稜部と当接するように設けられ、上側を各熱交換器の給気吐出面と連通する給気室、下側を各熱交換器の排気吐出面と連通する排気室にそれぞれ区画する仕切板と、給気室と連通状態にその上方に配設された給気用送風機と、排気室と連通状態にその下方に配設された排気用送風機と、各熱交換器の外側上方に形成され、各熱交換器の排気吸込面と室内排気口とに連通する室内吸込側室と、各熱交換器の内側上方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、各熱交換器の給気吐出面と室内給気口とに連通する室内吐出側室を形成する給気用送風機の羽根ケーシングと、各熱交換器の外側下方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、各熱交換器の給気吸込面と室外給気口とに連通する室外吸込側室を形成する排気用送風機の羽根ケーシングと、各熱交換器の内側下方に形成され、各熱交換器の排気吐出面と室外排気口とに連通する室外吐出側室と、を備えので、組立性がよく安価でコンパクトにできる効果が得られる。
【0046】
また、前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面および前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面に前記熱交換器の稜部と当接するガイドを備えたので、簡単な構成で熱交換器の稜部を気密保持できる効果が得られる。
【0047】
また、前記熱交換器、仕切板、給気用送風機および排気用送風機は、前記排気用送風機の羽根ケーシングおよび給気用送風機の羽根ケーシングで前記熱交換器を挟持した状態で前記本体ケーシングの室内開口から挿脱可能にしたので、内部組立後ケーシングに一括挿入が可能になり、組立性、メンテナンス性が向上する効果が得られる。
【0048】
また、前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面と前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面とを前記熱交換器の稜部に当接させて挟持し、前記熱交換器及び羽根ケーシングは前記本体ケーシング内に収納されることで前記熱交換器の稜部が気密の当接状態となるよう構成したので、簡単な組み立て作業によって通風路の気密保持や隔絶が行なえる効果が得られる。
【0049】
また、前記左右の熱交換器の間に前記排気用送風機及び給気用送風機に共通のモータを備えたので、送風機の羽根をモータ軸に固定することで、全体のばらけが規制され、本体ケーシングからの挿脱作業が容易になるとともに、モータが熱交換器間の風路上に存在することで冷却が行なえる効果が得られる。
【0050】
また、前記排気用送風機及び給気用送風機のモータを前記仕切板に固定したので、モータを本体ケーシングに固定する必要がなく、内部部品の挿脱がより簡単に行なえる効果が得られる。
【0051】
また、前記熱交換器を直交式とするとともに積層方向が奥行方向に平行になるよう配置し、給気吸込面および排気吸込面に一体的に跨り、室内側から引き出し可能なフィルター枠を備えたので、フィルタの着脱が容易になるとともに、一方のフィルターの清掃のし忘れによる給排気のアンバランスを防止できる効果が得られる。
【0052】
また、前記室外給気口の周囲に結露水を逃がすリブを設けたので、結露水が室外給気口付近で凍りつき、風路抵抗となることを防止できる効果が得られる。また、室外給気口にシャッタを有するものにおいては、凍りついた結露水によってシャッタの開閉が妨げられることを防止できる効果が得られる。
【0053】
また、前記リブを前記室外排気口に向け、結露水を前記室外排気口から排水するので、極端に温度が低下することのない室内からの排気によって、結露水が凍ることなく確実に排出できる効果が得られる。
【0054】
また、前記本体ケーシングの室外側内壁隅部に前記リブに向かって傾斜し、結露水をリブ上に導く切欠部を形成したので、本体ケーシングの隅部に発生する結露水もより確実に捕捉し、排出できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す側断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す正面断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す背面図である。
【図5】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す分解斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態における空調換気扇を示す透視斜視図である。
【図9】 従来の空調換気扇を示す側断面図である。
【図10】 従来の空調換気扇を示す分解斜視図である。
【図11】 従来の熱交換器を示す断面図である。
【図12】 従来の空調換気扇を示す部分斜視図である。
【図13】 従来の空調換気扇を示す断面斜視図である。
【図14】 従来の本体ケーシングを示す透視斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング、 2 室内排気口、 5 フィルター枠、 6 熱交換器、 7 モータ、 9 排気用送風機、 10 室外給気口、 11 室内給気口、 13 給気用送風機、 21 室外排気口、 22 バイパスダンパ、 23 シャッタ、 34 切欠部、 35 背面リブ、 36 段差部。

Claims (10)

  1. 室内と室外とを隔てる壁の壁穴に室内側を開口させて配設され、室内と室外とを結ぶ給気通風路と排気通風路とを内部に形成する本体ケーシングと、
    前記本体ケーシング内に左右に配置され、前記給気通風路と排気通風路との間で熱交換する熱交換器と、
    前記熱交換器同士の間にそれぞれの熱交換器の稜部と当接するように設けられ、上側を前記各熱交換器の給気吐出面と連通する給気室、下側を前記各熱交換器の排気吐出面と連通する排気室にそれぞれ区画する仕切板と、
    前記給気室と連通状態にその上方に配設された給気用送風機と、
    前記排気室と連通状態にその下方に配設された排気用送風機と、
    前記各熱交換器の外側上方に形成され、前記各熱交換器の排気吸込面と室内排気口とに連通する室内吸込側室と、
    前記各熱交換器の内側上方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、前記各熱交換器の給気吐出面と室内給気口とに連通する室内吐出側室を形成する給気用送風機の羽根ケーシングと、
    前記各熱交換器の外側下方にそれぞれの熱交換器と当接するように設けられ、前記各熱交換器の給気吸込面と室外給気口とに連通する室外吸込側室を形成する排気用送風機の羽根ケーシングと、
    前記各熱交換器の内側下方に形成され、前記各熱交換器の排気吐出面と室外排気口とに連通する室外吐出側室と、
    を備え空調換気扇。
  2. 前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面および前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面に前記熱交換器の稜部と当接するガイドを備えたことを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  3. 前記熱交換器、仕切板、給気用送風機および排気用送風機は、前記排気用送風機の羽根ケーシングおよび給気用送風機の羽根ケーシングで前記熱交換器を挟持した状態で前記本体ケーシングの室内開口から挿脱可能にしたことを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  4. 前記給気用送風機の羽根ケーシングの下面と前記排気用送風機の羽根ケーシングの上面とを前記熱交換器の稜部に当接させて挟持し、前記熱交換器及び羽根ケーシングは前記本体ケーシング内に収納されることで前記熱交換器の稜部が気密の当接状態となることを特徴とする請求項1又は3記載の空調換気扇。
  5. 前記左右の熱交換器の間に前記排気用送風機及び給気用送風機に共通のモータを備えたことを特徴とする請求項3記載の空調換気扇。
  6. 前記排気用送風機及び給気用送風機のモータを前記仕切板に固定したことを特徴とする請求項3記載の空調換気扇。
  7. 前記熱交換器を直交式とするとともに積層方向が奥行方向に平行になるよう配置し、給気吸込面および排気吸込面に一体的に跨り、室内側から引き出し可能なフィルター枠を備えたことを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  8. 前記室外給気口の周囲に結露水を逃がすリブを設けたことを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  9. 前記リブを前記室外排気口に向け、結露水を前記室外排気口から排水することを特徴とする請求項8記載の空調換気扇。
  10. 前記本体ケーシングの室外側内壁隅部に前記リブに向かって傾斜し、結露水をリブ上に導く切欠部を形成したことを特徴とする請求項8記載の空調換気扇。
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