JP3655219B2 - 印刷処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷処理装置および印刷処理プログラム並びに印刷処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)上でアプリケーションにより作成した文書など(以下、印刷対象という)をプリンタで印刷する際、プリンタドライバは、アプリケーションソフトウエアが出力した印刷対象のデータからページ記述言語に従ってプリントデータ(文字コードおよび画像データ)および制御データからなる印刷命令(以下、PDLという)を生成し、これをプリンタのプリンタコントローラに転送している。プリンタコントローラでは、インタプリタがPDLを解釈して中間言語(ディスプレイリスト;DL)を生成し、描画処理実行部に入力する。描画処理実行部は、DLを解釈してレンダリング(ラスタライズ)することによりビットマップデータに展開し、このビットマップデータをプリンタエンジンに供給して印刷する。
【0003】
従来のプリンタには、描画処理実行部がビットマップデータを展開するメモリエリアを削減するために、1ページを複数のバンドに分割して描画処理を行う、バンディング処理が一般的に採用されている。バンディング処理は、描画処理実行部が、1ページ分のDLを保持し、各バンドに必要なDLのみを処理することにより各バンドの描画処理を実現するものである。
【0004】
バンディング処理についてより詳細に説明する。図11(a)に示すような1ページの印刷対象100から生成されたDLがメモリ上に格納されている。描画処理実行部は、メモリ上に1バンド分のメモリエリア(以下、バンドメモリという)を確保する。次に、描画処理実行部は、印刷対象100を複数(この例では3つ)のバンド101〜103に分割する。次いで、1バンド目の短冊状の領域104に含まれる文字105および画像106に対応するDLを選択してメモリから読み出し、これを解釈して描画処理を行い、図11(b)に示すようにバンドメモリ上に1バンド目のビットマップデータ107を展開する。この1バンド目のビットマップデータ107が全て揃ったならば、これをプリンタエンジンに出力する。このような処理を2、3バンド目の各領域に対して同様に行う。
【0005】
上記のようなバンディング処理において、各バンドの印刷が終了したならば、このバンドのDLを削除することにより、DLが占有するメモリエリアを解放し、メモリを効率良く利用することが可能である。しかし、図11(a)に示すように、1〜3バンド目の領域のすべてにまたがった画像106があった場合、1〜3バンド目の印刷がすべて完了するまで、この画像106のDLをメモリから削除することができない。このため、DLの格納エリアに関してはバンディング処理によるメモリ削減の効果が十分に得られない問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、プリンタドライバが印刷対象からPDLを生成するときからバンディング処理を考慮に入れることが提案されている(特開2001−144939号公報)。具体的には、図11(a)に示すように、複数のバンド101〜103にまたがっている画像106からPDLを生成する場合、バンドの境界線で画像を分割し、別々のPDLを生成するようにする。これにより、プリンタ側での描画処理においてDLを複数のバンドの描画に使用することがなくなり、1つのバンドの印刷処理が完了すれば、そのバンドのDLをすべて削除できるようになることが期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタ側で、印刷処理時間をより短くするために、どのような印刷対象であっても用紙を横向き(用紙の搬送方向長さの方が短くなる向き)で印刷出力するように設定することがある。この場合、プリンタ側では、DLに座標変換を施して画像を回転させる処理(以下、回転処理という)が行われる。
【0008】
上述のようにプリンタドライバでPDLを生成する際に、複数のバンドにまたがった画像を分割した場合、1つ1つの分割された画像データ(以下、画像断片という)はバンドと同様に短冊状で横長になる。このような横長の画像断片は回転処理に長い時間が必要になる。
【0009】
さらに、せっかく、上述のようにプリンタドライバがバンディング処理を考慮してPDLを生成しても、プリンタ側で勝手に回転処理を行うので、画像断片が複数のバンドにまたがるようになり、結果としてメモリ削減の効果が全く得られない。しかも、通常、プリンタ側で回転処理が行なわれるか否かはドライバ側ではわからないので、プリンタドライバが臨機応変に処理内容を変更することはできない。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、メモリを効率良く利用できると共に、印刷処理時間を短縮できる印刷処理装置および印刷処理プログラム並びに印刷処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、印刷処理装置において、画像データから印刷命令を生成する際に、画像データをx,y軸両方向に沿って分割し、得られた分割領域毎に印刷命令を生成することとしたこととした。
【0012】
これにより、印刷装置で印刷命令を解釈し描画処理を行う際にバンディング処理を行った場合、1つの分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、1つのバンドでの描画処理が終了しても以降のバンドでの描画処理が終了するまで、この分割領域の印刷命令をメモリに保持しておく必要がなくなり、メモリから早々に削除されるようになる。この結果、メモリの使用効率を上げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る印刷処理装置は、印刷対象データを出力するアプリケーション手段と、前記印刷対象データからページ記述言語に従って印刷装置に印刷出力を命令する印刷命令を生成する印刷命令生成手段と、前記印刷命令を前記印刷装置に出力する出力手段と、を具備する印刷処理装置であって、前記印刷命令生成手段は、前記印刷対象データに含まれる画像データから前記印刷命令を生成する際に、前記画像データをそのx,y軸両方向に沿って分割し、得られた分割領域毎に前記印刷命令を生成することを特徴とする構成を採る。
【0014】
この構成により、印刷装置で印刷命令を解釈し描画処理を行う際にバンディング処理を行った場合、1つの分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、1つのバンドでの描画処理が終了しても以降のバンドでの描画処理が終了するまで、この分割領域の印刷命令をメモリに保持しておく必要がなくなり、メモリから早々に削除されるようになる。この結果、メモリの使用効率を上げることができる。
【0015】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、分割領域の形状は略正方形状であることとした。
【0016】
この構成により、印刷装置で用紙の回転処理を行うときに、印刷命令の座標変換が短時間で済むので、印刷処理時間を短縮することができる。
【0017】
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様において、分割領域のx軸方向およびy軸方向の長さのいずれもが印刷装置でのバンドの高さよりも小さくなるように設定することとした。
【0018】
この構成により、印刷装置で用紙の回転処理を行うか否かに問わず、分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、常にメモリを効率良く利用することができる。
【0019】
本発明の第4の態様に係る印刷処理プログラムは、コンピュータを、印刷対象データから描画データを取り出す描画データ取出手段と、取り出した前記描画データが画像データか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記画像データであると判定したならば、前記画像データをそのx,y軸両方向に沿って分割する分割手段と、前記分割手段で分割して得られた分割領域の画像データからページ記述言語に従って印刷装置に印刷出力を命令する印刷命令を生成する印刷命令生成手段と、として機能させる。
【0020】
これにより、印刷装置で印刷命令を解釈し描画処理を行う際にバンディング処理を行った場合、1つの分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、1つのバンドでの描画処理が終了しても以降のバンドでの描画処理が終了するまで、この分割領域の印刷命令をメモリに保持しておく必要がなくなり、メモリから早々に削除されるようになる。この結果、メモリの使用効率を上げることができる。
【0021】
本発明の第5の態様は、第4の態様において、分割領域の形状は略正方形状であることとした。
【0022】
これにより、印刷装置で用紙の回転処理を行うときに、印刷命令の座標変換が短時間で済むので、印刷処理時間を短縮することができる。
【0023】
本発明の第6の態様は、第4または第5の態様において、分割領域のx軸方向およびy軸方向の長さのいずれもが印刷装置でのバンドの高さよりも小さくなるように設定することとした。
【0024】
これにより、印刷装置で用紙の回転処理を行うか否かに問わず、分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、常にメモリを効率良く利用することができる。
【0025】
本発明の第7から第9の態様は、第4から第6の態様に係る印刷処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0026】
本発明の第10の態様に係る印刷処理方法は、印刷対象データから描画データを取り出すステップと、取り出した前記描画データが画像データか否かを判定するステップと、前記画像データであると判定したならば、前記画像データをそのx,y軸両方向に沿って分割するステップと、分割して得られた分割領域の画像データからページ記述言語に従って印刷装置に印刷出力を命令する印刷命令を生成するステップと、を具備する。
【0027】
この方法により、印刷装置で印刷命令を解釈し描画処理を行う際にバンディング処理を行った場合、1つの分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、1つのバンドでの描画処理が終了しても以降のバンドでの描画処理が終了するまで、この分割領域の印刷命令をメモリに保持しておく必要がなくなり、メモリから早々に削除されるようになる。この結果、メモリの使用効率を上げることができる。
【0028】
本発明の第11の態様は、第10の態様において、分割領域の形状は略正方形状であることとした。
【0029】
この方法により、印刷装置で用紙の回転処理を行うときに、印刷命令の座標変換が短時間で済むので、印刷処理時間を短縮することができる。
【0030】
本発明の第12の態様は、第10または第11の態様において、分割領域のx軸方向およびy軸方向の長さのいずれもが印刷装置でのバンドの高さよりも小さくすることとした。
【0031】
これにより、印刷装置で用紙の回転処理を行うか否かに問わず、分割領域が複数のバンドにまたがることが少なくなるので、常にメモリを効率良く利用することができる。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷処理装置および印刷装置を示す機能ブロック図である。
【0034】
図1において、ホストコンピュータ1は、CPU2を備え、ROM、ハードディスクドライブなどの記憶手段(図示せず)から読み出したプログラムを実行することにより、オペレーションシステム(OS)3、アプリケーションソフトウエア4、プリンタドライバ5およびポートドライバ6の各機能を実現している。
【0035】
OS3は、アプリケーションやドライバが動作するための基本システムであり、例えば、Windows(R)、UNIX(R)などである。
【0036】
アプリケーションソフトウエア4は、1つの文書毎に、文字等のフォントデータ、図形等のラインデータおよび写真画像等のビットマップデータなどのアプリケーションデータを作成する。アプリケーションソフトウエア4は、作成したアプリケーションデータの印刷出力をOS3に要求する。プリンタドライバ5は、OS3の命令に従って、アプリケーションデータからPDLを生成する。ポートドライバ6は、LAN、パラレルケーブルなどの通信路7に接続されたインタフェース(I/F)8を制御する。
【0037】
一方、プリンタ9は、プリンタコントローラ10、メモリ11およびプリンタエンジン12により構成されている。
【0038】
プリンタコントローラ10は、プリンタCPU(図示せず)がプログラムを実行することにより実現するものであり、ポートドライバ13、インタプリタ14、描画処理実行部15および回転処理実行部16により構成されている。
【0039】
ポートドライバ13は、通信路7に接続されたインタフェース(I/F)17を制御する。インタプリタ14は、ホストコンピュータ1から転送されたPDLを解釈し、DLを生成する。生成したDLは、メモリ11上のDLメモリ18に記憶する。回転処理実行部16は、DLメモリ18からDLを読み出し、回転処理が必要な場合、DLを座標変換する。描画処理実行部15は、DLを解釈してビットマップデータをメモリ11上に確保したバンドメモリ19に展開する。
【0040】
プリンタエンジン12は、バンドメモリ19からビットマップデータを読み出し、印刷出力を実行する。
【0041】
次に、プリンタドライバ5の機能について説明する。図2は、上記実施の形態に係るプリンタドライバの機能を示すブロック図である。
【0042】
プリンタドライバ5において、ヘッダ・フッタ作成部21は、アプリケーションデータを受け取ったならば、図3(a)に示すPDLのデータフォーマット30の先頭を示すヘッダ31を生成し、このヘッダ31にスタートマーク文書名などの情報をセットする。また、文書のページの区切りを示すページ識別子32を生成し、描画コマンドセット33間に挿入する、さらに、アプリケーションデータの全ての描画データについて処理が終了したならば、PDLの末尾を示すフッタ34を生成する。
【0043】
描画データ取出部22は、アプリケーションデータから描画データを取り出し、描画データ判定部23に渡す。描画データ判定部23は、WMF(ウィンドウズ(R)メタファイル)のようなアプリケーションのデータフォーマットに基づいて描画データが、フォント、ライン、ビットマップのいずれであるか判定し、それぞれに適した処理部に描画データを振り分ける。フォントデータおよびラインデータは、フォント・ライン処理部24に送られる。
【0044】
一方、ビットマップデータは、分割処理判定部25に送られる。分割処理判定部25は、分割領域・パラメータ26に設定された分割領域のサイズを基準として、分割処理の要否を判定する。判定により分割処理が必要であれば、ビットマップデータを分割処理実行部27に渡し、不要であれば、ビットマップ処理部28に渡す。
【0045】
分割処理実行部27は、元のビットマップデータを分割領域のサイズを基準に分割する。より具体的に説明すると、ビットマップデータは、ビットマップデータを展開したときの画像(以下、展開時画像という)の印刷を開始する始点(以下、印刷始点という)Pの座標(Px,Py)、サイズ(幅、高さ)(Dx、Dy)のパラメータおよび実データで構成されている。このようなビットマップデータの展開時画像の一例を図4に示す。分割処理実行部27が、この展開時画像40を、分割領域のサイズを基準として分割すると、6つの分割領域(1,1)、(2,1)、(3,1)、(1,2)、(2,2)および(3,2)が得られるので、各分割領域のサイズ、および、元のビットマップデータ上の位置を示す座標を算出し、記憶する。分割処理実行部27は、記憶した座標およびサイズに基づいて、各分割領域の印刷始点の座標を算出する。また、元のビットマップデータから各分割領域内の画素データを選択的に複製する。そして、印刷始点の座標、分割領域のサイズ、および、複製したビットマップデータから、ビットマップ描画コマンドセットを生成する。
【0046】
ここで、分割領域の形状は、図5に示すように、回転処理での計算を簡略化するために略正方形であることが好ましい。また、分割領域のサイズは、バンディング処理で分割領域が複数のバンド(特に3つ以上のバンド)にまたがる可能性が少なくなるように設定されることが好ましい。
【0047】
フォント・ライン処理部24は、通常の手順に従って、フォントデータおよびラインデータからPDLに従ってフォントおよびラインの描画コマンドセットを生成する。同様に、ビットマップ処理部28は、分割処理判定部25から渡されたビットマップデータに基づいて描画コマンドラインを生成する。図3(b)にビットマップデータから生成した描画コマンドセットの一例を示す。描画コマンドセット35は、先頭から描画コマンド36、描画コマンド36のパラメータとしての座標37およびサイズ38、並びに、実データ39で構成されている。
【0048】
以上のような構成からなるプリンタドライバ5を搭載したホストコンピュータでのプリンタ制御について説明する。図6は、上記実施の形態に係る印刷処理装置における印刷処理手順を示すフロー図である。
【0049】
プリンタドライバ5では、アプリケーションソフトウエア4が生成したアプリケーションデータを受信したならば、ヘッダ・フッタ作成部21がPDLのヘッダ31を作成する(ステップ(以下、STという)601)。次に、描画データ取出部22が、アプリケーションデータから描画データを1つ取り出す(ST602)。
【0050】
描画データ判定部23は、取り出した描画データの種別を判定する(ST603)描画データがラインデータまたはフォントデータであれば、フォント・ライン処理部24は、ラインまたはフォント描画コマンドセットを生成する(ST604)。一方、ST603において、描画データがビットマップデータであれば、分割処理判定部25が、ビットマップデータの展開時画像のサイズ(Dx,Dy)が、分割領域のサイズ(Bx,By)よりも大きいか否か判定する(ST605)。Noであれば、ビットマップ処理部28が分割しない元のままのビットマップデータからビットマップ描画コマンドセットを生成する(ST604)。
【0051】
一方、ST605でYesであれば、分割処理実行部27は、ビットマップデータの展開時画像を分割したときの分割領域の座標およびサイズを算出する(ST606)。
【0052】
ST606の処理を、図4に示す展開時画像40を分割する場合を例に挙げて説明する。まず、分割処理実行部27は、分割領域・パラメータ26に設定された分割領域のサイズ(Bx,By)を読み出す。この分割領域のサイズ(Bx,By)で、展開時画像40を印刷始点Pからx軸方向(幅方向)に沿って順番に分割して行く。このとき、これらの分割領域に、印刷始点Pを基準としてx軸方向およびy軸方向(高さ方向)にそれぞれ番号(x、y)を付けて、(1,1)、(2,1)および(3,1)のように定義する。一列目の分割が終了したならば、y軸方向に分割領域の高さ(By)だけシフトし、再びx軸方向に沿って順番に分割し、分割領域(1,2)、(2,2)および(3,2)を得る。次に、得られた分割領域の先頭ビットの座標およびサイズをそれぞれ分割領域毎に記憶する。このような処理によって、分割領域のビットマップデータ上での位置およびサイズがわかる。
【0053】
次に、分割処理実行部27は、処理対象の分割領域を示す番号(x,y)をそれぞれ1にセットする(ST607)。セットされた番号に対応する分割領域の先頭ビットの座標を読み出し、この先頭ビットの座標と元のビットマップデータの印刷始点Pの座標(Px,Py)とから、この分割領域の印刷始点を算出する(ST608)。次に、処理対象の分割領域のサイズを読み出し、このサイズ相当のワークエリアをメモリ上に確保する(ST609)。次いで、分割領域内のビットマップデータをワークエリアにコピーする(ST610)。より具体的には、分割領域内のビットマップデータをx軸方向に1ラインずつ分割領域の幅分だけ読み出し、ワークエリアに書き込む。これを分割領域の高さ分だけ繰り返す。例えば、分割領域のサイズが100×100ビットであれば、先頭ビット(x,y)のx軸上の位置を先頭として、先頭ビットのy軸上の画素データを100ビット読み出し、ワークエリアの1行目のアドレスに書き込む。次いで、y+1軸上の画素データを100ビット読み出してワークエリアの2行目のアドレスに書き込む。これを100ライン分繰り返す。
【0054】
次いで、ST608で算出した印刷始点の座標、ST606で算出したサイズ、および、ST610でワークエリアにコピーしたビットマップデータに基づいて、処理対象の分割領域(x、y)のビットマップ描画コマンドセットを生成する(ST611)。
【0055】
1つの分割領域について処理が終了したならば、この分割領域がx軸方向の最後か否か判定する(ST612)。Noであれば、処理対象の分割領域の番号xを1インクリメントし(ST613)、ST608に戻る。一方、Yesであれば、この分割領域がy軸方向の最後か否か判定する(ST614)。Noであれば、分割領域の番号yを1インクリメントし(ST615)、ST608に戻る。図4に示す例で言えば、このようなST608〜ST615の処理によって、分割領域(1,1)から出発して(2,1)、(3,1)、(1,2)、(2,2)、(3、2)という順番で各分割領域のビットマップ描画コマンドセットが生成される。
【0056】
ST614でYes、すなわちすべての分割領域について処理が終了した場合、および、ST604で描画コマンドセットの生成が終了した場合、アプリケーションデータに次の描画データがあるか否か判定する(ST616)。Yesであれば、ST602に戻る。Noであれば、ヘッダ・フッタ作成部21がフッタ34を作成し(ST617)、処理を終了する。
【0057】
このような処理によって、文書毎に1つのPDLが生成され、通信路7を介してプリンタ9に送信される。次に、プリンタ9での印刷処理について説明する。図7は、上記実施の形態に係る印刷処理装置が制御する印刷装置における印刷処理を示すフロー図である。
【0058】
プリンタ9では、ポートドライバ13がインタフェース17を介してPDLを受信したならば、インタプリタ14が解釈してディスプレイリスト(DL)を生成し、DLメモリ18に記憶する。DLは、データフォーマットが変更されるだけでPDLと実質的に同じ内容を表しているので、本実施の形態では説明の便宜上PDLのデータフォーマットと同じ名称を用いて説明を続けることとする。
【0059】
描画処理実行部15は、DLのヘッダから用紙サイズ(例えばA4縦)を取得し、また、プリンタ9の給紙部に格納されている用紙サイズを取得し、これらから、図8(a)に示すようなバンドメモリ81のサイズ(幅;Bw、高さ;Bl)を決定する(ST701)。
【0060】
次に、描画処理実行部15は、バンドの順番を示す係数nを1にセットし(ST702)、n番目のバンドを展開するためのバンドメモリnをメモリ11の上に用意する(ST703)。
【0061】
次に、描画処理実行部15は、DLメモリ18から描画コマンドセットを1つ取り出し(ST704)、回転処理が必要か否か判定する(ST705)。回転処理の要否は、用紙の開き(縦、横)により決定する。Yesであれば、回転処理実行部16は、描画コマンドセットの座標変換を行う(ST706)。
【0062】
ここでの座標変換は、縦方向にある用紙を横方向に印刷出力するための座標変換であり、90度の座標変換の方法による公知の技術によるもので良い。例えば、変換前の画像データの原点(左上の頂点の座標)を、変換後には画像データの左下の頂点の座標となるよう変換し、変換前の画像データの右上の頂点の座標を、変換後には画像データの原点(左上の頂点の座標)となるよう変換する。以下、同様に、画像データの左下の頂点の座標は、右下の頂点の座標に、画像データの右下の頂点の座標は、右上の頂点の座標となるよう変換し、画像データ中のその他の画素における座標も上記に準じた方法によりそれぞれ座標変換する。
【0063】
ST705でNoであれば、ST706をスキップしてST707に進む。ST707では、描画処理実行部15は、バンドメモリnの領域内に入る場合には、この描画コマンドセット中の実データをビットマップデータとしてバンドメモリnに描画する。バンドメモリnの領域内に入るとは、例えば、図8(b)に示すように、ビットマップデータを展開した画像82の少なくとも一部がバンドメモリ81内に含まれる場合をいう。
【0064】
次に、処理中の描画コマンドセットを展開したビットマップデータがバンドメモリn内で完結するか否か判定する(ST708)。Yesであれば、この描画コマンドセットは、これ以降のバンドメモリについての処理には利用されないので、DLメモリ18から削除する(ST709)。一方、Noであれば、まだ利用されるのでDLメモリ18に残す必要があるので、ST709をスキップしてST710に進む。
【0065】
この後、ST710〜ST713で処理を終了するか否か判定を行い、すべての描画コマンドセットについて描画を行う。このようにして、バンド毎に展開したビットマップデータをプリンタエンジン12に順次出力し、印刷出力を行わせる。
【0066】
上述のように、本実施の形態によれば、ホストコンピュータ1のプリンタドライバ5において、アプリケーションデータからPDLを生成する際に、ビットマップデータが、ある程度大きく、複数のバンドにまたがるおそれがある場合、ビットマップデータをx軸およびy軸の両方に沿って複数に分割し、得られた分割領域毎に描画コマンドセットを別々に生成している。これにより、プリンタ9において、描画コマンドセットを描画したときに、あるバンドの描画に使用した描画コマンドセットを、それ以降のバンドの描画処理に利用することがほとんどなくなるので、描画コマンドセットをDLメモリ18から早々に削除することができる。この結果、メモリ11上の、DLメモリ18が占有する領域を常に少なく保つことができ、メモリ11を効率良く利用することができる。
【0067】
また、図5に示すように分割領域50の形状を略正方形にした場合、本実施の形態のように、プリンタコントローラ10において回転処理を行うときに、回転処理時のビットマップデータの座標変換が短時間で済む。
【0068】
これは、分割領域を一つの単位としてメモリに格納し、これを回転させているため、小さいメモリでこれを実行可能としていることから、メモリ上での扱うデータ量を少なくすることができるとともに、データの転送量等を少なくすることができ、座標変換を短時間で実行することができるものとなっている。
【0069】
さらに、分割領域の幅(Bx;x軸方向長さ)および高さ(By;y軸方向長さ)のいずれもがバンドの高さよりも小さくなるように設定した場合、本実施の形態ように回転処理を行うプリンタ9において、メモリ11をより一層効率良く利用することができる。図9および図10を参照して、この効果についてより詳細に説明する。
【0070】
例えば、図9に示す参考例では、図9(a)に示すようなA4縦の文書中のビットマップデータ91を、プリンタ9側でのバンディング処理を考慮して、バンド1、2の境界線で分割し、バンド1内の短冊状(横長)の画像断片91aについて描画コマンドセットを生成している。このため、A4縦のまま印刷する場合には、画像断片91aを描画したときにバンド1に納まり、バンド1の描画が終了すれば、その描画コマンドセットをDLメモリ18から削除することができるので、メモリ11の使用効率が上がる。
【0071】
しかし、本実施の形態のプリンタ9のように、回転処理を行って図9(b)に示すようにA4横の用紙に印刷する場合、画像断片91aは、バンド1〜バンド3にまたがってしまい、バンド3での描画が完了するまでDLメモリ18に保持する必要があるため、メモリ11の使用効率は上がらない。
【0072】
一方、図10に示す本発明の場合、ビットマップデータ91を、幅および高さのいずれもがバンドに納まるサイズの分割領域A〜Hに従って分割し、これらから描画コマンドセットを別々に生成している。これにより、図10(a)に示すように、プリンタ9でA4縦の用紙に印刷する場合に、バンド1の描画処理が完了すれば、分割領域A〜Dの描画コマンドセットをDLメモリから削除することができるので、メモリ11の利用効率が上がる。さらに、図10(b)に示すように、プリンタ9で回転処理を行い、A4横の用紙に印刷する場合、バンド1の描画処理が完了したならば分割領域D,Hの描画コマンドセットをDLメモリ18から削除し、次いで、バンド2の描画処理が完了すれば、分割領域B,C,F,Gの描画コマンドセットを削除するので、メモリ11の使用効率を上げることができる。
【0073】
本発明は、当業者に明らかなように、上記実施の形態に記載した技術にしたがってプログラムされた一般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイクロプロセッサを使って実施することができる。また、当業者に明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した技術に基づいて当業者により作成されるコンピュータプログラムを包含する。
【0074】
また、本発明を実施するコンピュータをプログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であるコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれる。この記憶媒体は、フロッピー(R)ディスク、光ディスク、CDROMおよび磁気ディスク等のディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気光カード、メモリカードまたはDVD等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ビットマップデータから印刷命令を生成する際に、ビットマップデータをx,y軸両方向に沿って分割し、得られた分割領域毎に印刷命令を別々に生成してメモリへ保持させ、印刷装置でのバンド画像の描画処理完了時に、バンド画像に含まれる分割領域毎の印刷命令をメモリより削除するようにしたので、印刷装置のメモリを効率良く利用できると共に、印刷処理時間を短縮できる印刷処理装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷処理装置および印刷装置を示す機能ブロック図
【図2】上記実施の形態に係るプリンタドライバの機能を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係るPDLフォーマットおよびビットマップ描画コマンドセットの一例を示す図
【図4】上記実施の形態に係る展開時画像の分割の一例を示す図
【図5】上記実施の形態に係る分割領域の一例を示す図
【図6】上記実施の形態に係る印刷処理装置における印刷処理手順を示すフロー図
【図7】上記実施の形態に係る印刷処理装置が制御する印刷装置における印刷処理を示すフロー図
【図8】上記実施の形態でのバンドメモリおよびバンドメモリへの描画処理を示す図
【図9】参考例での描画処理された画像データを示す図
【図10】本発明での描画処理された画像データを示す図
【図11】従来の印刷装置におけるバンディング処理を説明する図
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 CPU
3 オペレーションシステム(OS)
4 アプリケーションソフトウエア
5 プリンタドライバ
6,13 ポートドライバ
7 通信路
8,17 インタフェース
9 プリンタ
10 プリンタコントローラ
11 メモリ
12 プリンタエンジン
14 インタプリタ
15 描画処理実行部
16 回転処理実行部
18 DLメモリ
19 バンドメモリ
21 ヘッダ・フッタ作成部
22 描画データ取出部
23 描画データ判定部
24 フォント・ライン処理部
25 分割処理判定部
26 分割領域・パラメータ
27 分割処理実行部
28 ビットマップ処理部
40 展開時画像
50 分割領域
81 バンドメモリ
82 画像
91 ビットマップデータ
91a 画像断片

Claims (1)

  1. 印刷対象データを出力するアプリケーション手段と、前記印刷対象データからページ記述言語に従って印刷装置に印刷出力を命令する印刷命令を生成する印刷命令生成手段と、前記印刷命令を前記印刷装置に出力する出力手段と、を具備する印刷処理装置であって、
    前記印刷命令生成手段は、前記印刷対象データに含まれるビットマップデータに対する前記印刷命令を生成する際に、前記ビットマップデータをそのx,y軸両方向に沿って、これらx軸方向およびy軸方向の長さのいずれもが前記印刷装置でのバンドの高さよりも小さくなるように設定して分割し、得られた分割領域毎に前記印刷命令を別々に生成してメモリへ保持させ、前記印刷装置でのバンド画像の描画処理完了時に、前記バンド画像に含まれる前記分割領域毎の前記印刷命令を前記メモリより削除することを特徴とする印刷処理装置。
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