JP3655082B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃焼装置、特に、ケーシング内に強制排気式の第1燃焼器と強制給気式の第2燃焼器とを備えた燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の風呂装置(9) の構成の概要を示す正面図である。
上記燃焼装置としての風呂装置(9) は、同図に示すように、ケーシング(90)内に、風呂機能部と給湯機能部を収容した構成となっている。風呂機能部には、上記第1燃焼器としての強制排気式の風呂釜本体(9a)が備えられ、給湯機能部には、上記第2燃焼器としての強制給気式の給湯器本体(9b)が備えられている。風呂釜本体(9a)は、正面視でのケーシング(90)内の水平方向の一方側空間の下部に配置され、給湯器本体(9b)は、他方側空間の上部に配置されている。
【0003】
そして、風呂釜本体(9a)は、下端部に燃焼部(92)を備えると共に上端部に前記強制排気の為の排気ファン(97)を備える構成である。又、給湯器本体(9b)は、下部に燃焼部(98)を備えると共に下端部(燃焼部(98)の下方)に前記強制給気の為の給気ファン(93)を備える構成である。
更に、ケーシング(90)には、風呂釜本体(9a)及び給湯器本体(9b)の背部側に位置する背板(90a) が備えられ、この背板(90a) に於いて燃焼部(92)の背部側には、空気孔(95)が形成されている。又、背板(90a) に於いて風呂釜本体(9a)の上方には、空気孔(94)が形成されている。これら空気孔(94)(95)の各々は、水平方向に長い多数のスリットから構成されている。
【0004】
このものでは、風呂釜本体(9a)の排気ファン(97)の作動によって、空気孔(95)を介して燃焼部(92)に空気が吸い込まれる。又、給湯器本体(9b)の給気ファン(93)により吸引される空気は、空気孔(94)を介してケーシング(90)内に吸引されて、同図の矢印のように流れる。この空気の流れによって、排気ファン(97)や電気部品(96)等が冷却される。
【0005】
ところが、上記したようにケーシング(90)内の上部に給湯器本体(9b)が配置されているから、この風呂装置(9) の背が高いものとなっていた。従って、建物の出窓の下などにこの風呂装置(9) を設置できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、他の風呂装置(900) の構成の概要を示す図である。
前記した問題を解決する為に、同図に示すように、給湯器本体(9b)をケーシング(90)内の下部に配置して風呂釜本体(9a)と給湯器本体(9b)とが水平方向に並設される構成とすることも考えられる。
【0007】
このものでは、給湯器本体(9b)の位置が従来のものよりも低くなるから、この風呂装置(900) の全体の高さが抑えられる。又、風呂釜本体(9a)と給湯器本体(9b)とが水平方向に並設されるから、これら全体の水平方向の幅も抑えられ、この風呂装置の全体が小型化される。
ところが、給湯器本体(9b)の給気ファン(93)が風呂釜本体(9a)の燃焼部(92)に接近すること、又、風呂釜本体(9a)が強制排気式であり燃焼部(92)での空気の吸込み量が比較的小さく且つ給湯器本体(9b)が強制給気式であり給気ファン(93)による給気量が比較的大きいことから、給気ファン(93)により吸引される空気は、同図の矢印のように、空気孔(94)からだけでなく空気孔(95)や燃焼部(92)からも流れるものとなる。従って、燃焼部(92)での燃焼に必要な空気量も不足気味となり、燃焼部(92)での燃焼が不安定となり易い。
【0008】
請求項1の発明は、全体を小型化し且つ燃焼を安定化した燃焼装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の課題解決手段は、『ケーシング内にて水平方向に並設されると共に下部に燃焼部のある第1燃焼器及び第2燃焼器を具備し、前記第1燃焼器は強制排気式であり、前記第2燃焼器は下端部に給気ファンを備えた強制給気式であり、前記ケーシングは、前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器の背部側に位置する背板を備え、前記背板は、前記第1燃焼器の燃焼部の前記背部側に形成された第1空気孔と、前記第1燃焼器の上端部の前記背部側又は上方に形成された第2空気孔と、を備える燃焼装置であって、
前記ケーシング内に於いて前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部と前記給気ファンとの間に設けられ、前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部から前記給気ファンに向う空気の流れを遮断する邪魔板を具備し、
前記邪魔板は、前記ケーシングの底板に接触又は近接して配置され、且つこの邪魔板の上端が前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部よりも高位となるように上下方向の幅が設定されている』ことを特徴とする。
【0010】
このものでは、第1燃焼器の作動時の強制排気により第1空気孔を介して燃焼部に空気が供給される。又、第2燃焼器の給気ファンにより吸引される空気は、第2空気孔を介して吸引されて給気ファンに向って流れる。
このとき、第2燃焼器と第1燃焼器とが水平方向に並設されて第1燃焼器の燃焼部と第2燃焼器の給気ファンとが接近した状態となっていること、又、第1燃焼器が強制排気式であり燃焼部での空気の吸込み量が比較的小さく且つ第2燃焼器が強制給気式であり給気ファンによる給気量が比較的大きいことから、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部からも給気ファンに向って空気が流れる傾向となる。
【0011】
ところが、ケーシング内に於いて第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部と給気ファンとの間には、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気の流れを遮断する邪魔板が設けられているから、前記傾向が低減される。
ここで、請求項2の発明のように、『前記背板は、前記給気ファンの前記背部側に形成された第3空気孔を更に備える』ものでもよい。
【0012】
このものでは、給気ファンにより吸引される空気は、第3空気孔からも供給される。従って、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が更に少なくなる。
又、請求項3の発明のように、『前記ケーシングは、前記背板に対して前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器を挟むように対向する前板と、前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器の底部側に隣接する底板と、を備え、
前記邪魔板は、前記前板と前記背板との間に亙って延びて配置されている』ものでもよい。
【0013】
更に、請求項4の発明のように、『前記第1燃焼器は、浴槽の湯を循環加熱する為の風呂用熱交換器と、前記風呂用熱交換器の下端に連設された燃焼部と、前記風呂用熱交換器の上端に連設された排気ファンと、を備える風呂釜本体であり、
前記第2燃焼器は、給湯用熱交換器と、前記給湯用熱交換器の下端に連設された燃焼部と、前記燃焼部の下端に連設された前記給気ファンと、を備える給湯器本体である』ものでもよい。
【0014】
又、請求項5の発明のように、『前記風呂用熱交換器の上方であって前記排気ファンを挟んで前記給湯器本体の反対側に設けられ且つ前記給湯用熱交換器の給水及び出湯を制御する為の湯水制御機能部と、
前記風呂用熱交換器の前記給湯器本体側の胴部に近接して設けられ且つ前記風呂用熱交換器と前記浴槽との間で湯を強制循環させる為のポンプと、
前記ケーシング内にて前記第2空気孔を覆うように設けられ且つ前記給気ファンの作動時に前記第2空気孔から吸引される空気を前記湯水制御機能部に向って案内する案内板と、を具備する』ものでもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、ケーシング内にて第1燃焼器と第2燃焼器とが水平方向に並設されているから、第2燃焼器の位置が低く抑えられると共に第1燃焼器及び第2燃焼器の全体の水平方向の幅が抑えられる。従って、ケーシングを小さくでき、この燃焼装置が小型化される。
【0016】
又、第1燃焼器の燃焼部と第2燃焼器の給気ファンとが接近することになるが、上記した邪魔板によって、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向って流れる空気が少なくなるから、第1燃焼器の燃焼部の燃焼が安定化される。
又、ケーシングの底板が第1燃焼器及び第2燃焼器に隣接しており、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が底板に沿って流れ易いが、この底板に接触又は近接して邪魔板が配置されているから、邪魔板と底板との間を殆ど空気が通過しない。従って、この点でも、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が少なくなり、第1燃焼器の燃焼部の燃焼が更に安定化される。
更に、邪魔板の上端が第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部よりも高位となる構成であるから、この点でも、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が少なくなり、第1燃焼器の燃焼部の燃焼が更に安定化される。
更に、この邪魔板によって、第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う熱の伝導も遮られるから、給気ファンの過熱が抑えられる。
【0017】
請求項2の発明では、給気ファンにより吸引される空気が第3空気孔からも供給されて、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が更に少なくなるから、第1燃焼器の燃焼部の燃焼が更に安定化される。
請求項3の発明では、邪魔板がケーシングの前板と背板との間に亙って延びているから、邪魔板と前板及び背板との間を空気が通過しない。従って、第1空気孔及び第1燃焼器の燃焼部から給気ファンに向う空気が更に少なくなり、第1燃焼器の燃焼部の燃焼が更に安定化される。
【0019】
請求項4の発明では、第1燃焼器としての風呂釜本体の排気ファンの背部側又は上方に第2空気孔が位置しており、第2燃焼器としての給湯器本体の給気ファンの作動時に第2空気孔を介して吸引された空気の流れによって、排気ファンが冷却される。従って、排気ファンの過熱が抑えられる。
【0020】
請求項5の発明では、給気ファンの作動時に第2空気孔を介して吸引された空気の流れは、第2空気孔を覆う案内板によって湯水制御機能部に向って案内されるから、この空気の流れは、湯水制御機能部の配設域を通過した後に、排気ファンの配設域を通過して、更に、ポンプの配設域を通過する。従って、案内板によって、排気ファン及びポンプだけでなく湯水制御機能部も確実に冷却されるものとなり、これら各部の過熱が抑えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明の実施の形態に於ける風呂装置(100) の正面図であり、図2は、風呂装置(100) の平面図であり、図3は、風呂装置(100) の側面図である。又、図4は、風呂装置(100) の内部の構成を示す正面図である。更に、図5は、風呂装置(100) のケーシング(10)の背板(10b) の正面図である。
【0022】
[風呂装置(100) の構成について]
図1〜図3に示すように、風呂装置(100) は、ケーシング(10)の前板(10a) から排気口(11)が露出すると共に、ケーシング(10)の背板(10b) から浴槽と接続する為の連絡管(25)(26)が突出する構成となっている。
又、この風呂装置(100) は、図4に示すように、ケーシング(10)内に風呂機能部(2) 及び給湯機能部(5) が収容された構成となっている。風呂機能部(2) には、強制排気式の風呂釜本体(2a)とポンプ(3) とが備えられ、給湯機能部(5) には、強制給気式の給湯器本体(5a)が備えられている。尚、風呂機能部(2) は、浴槽内の湯を循環加熱する為のものであり、給湯機能部(5) は、浴槽や台所等に湯を供給する為のものである。
【0023】
*風呂釜本体(2a)*
風呂釜本体(2a)には、図4に示すように、前記した循環加熱の為の風呂用熱交換器(21)と、この風呂用熱交換器(21)の下端に連設されたバーナケース(23)と、このバーナケース(23)に収容された風呂用バーナ(22)と、風呂用熱交換器(21)の上端に連設されて下方からの燃焼排気を吸引する排気ファン(24)と、が備えられている。
【0024】
前記したバーナケース(23)と風呂用バーナ(22)とがこの風呂釜本体(2a)の燃焼部(20)を構成する。尚、この風呂釜本体(2a)が既述特許請求の範囲に記載の「第1燃焼器」に相当し、燃焼部(20)が「第1燃焼器の燃焼部」に相当する。
*ポンプ(3) *
ポンプ(3) は、図4に示すように、風呂用熱交換器(21)と浴槽との間で湯を強制循環させる為のものである。このポンプ(3) は、風呂用熱交換器(21)の後述の給湯器本体(5a)側の胴部に添設されている。又、このポンプ(3) の吐出口及び吸引口が前記胴部に連通状態に接続されている。
【0025】
そして、風呂用熱交換器(21)から背部側には、上記の連絡管(25)(26)が突出しており、このポンプ(3) の作動によって、連絡管(25)(26)を介して風呂用熱交換器(21)と浴槽との間で湯が強制的に循環される。
*給湯器本体(5a)*
給湯器本体(5a)には、図4に示すように、上記した給湯の為の給湯用熱交換器(51)と、この給湯用熱交換器(51)の下端に連設されたバーナケース(53)と、このバーナケース(53)に収容された給湯用バーナ(52)と、バーナケース(53)の下端に連設されて燃焼用空気を強制的に供給する給気ファン(54)と、が備えられている。
【0026】
前記したバーナケース(53)と給湯用バーナ(52)とがこの給湯器本体(5a)の燃焼部(50)を構成する。この給湯器本体(5a)が既述特許請求の範囲に記載の「第2燃焼器」に相当し、燃焼部(50)が「第2燃焼器の燃焼部」に相当する。
そして、この給湯器本体(5a)と風呂釜本体(2a)とがケーシング(10)内にて水平方向に並設されている。又、この給湯器本体(5a)と風呂用熱交換器(21)との間に上記のポンプ(3) が配置されている。
【0027】
*ケーシング(10)*
上記したケーシング(10)は、図1〜図4に示すように、その全体が矩形箱状に形成された構成である。具体的には、ケーシング(10)は、風呂釜本体(2a)及び給湯器本体(5a)の背部側に位置する平板状の上記の背板(10b) 、背板(10b) に対して風呂釜本体(2a)及び給湯器本体(5a)を挟むように平行状態に対向する平板状の上記の前板(10a) 、風呂釜本体(2a)及び給湯器本体(5a)の底部側に隣接する底板(10c) などから構成されている。
【0028】
そして、前記した背板(10b) は、図4及び図5に示すように、風呂釜本体(2a)のバーナケース(23)の背部側に形成された第1空気孔(16)と、風呂釜本体(2a)の上端部(排気ファン(24))の背部側及び上方に形成された第2空気孔(17)と、給気ファン(54)の背部側に形成された第3空気孔(18)と、上記の連絡管(25)(26)を挿通させる為の孔部(13)(14)と、を備えた構成となっている。
【0029】
第1〜第3空気孔(16)(17)(18)の各々は、鎧板を備え且つ水平方向に長い多数のスリット(ギャラリー又はルーバー)が水平方向及び鉛直方向に行列状に並設された構成となっている。そして、このスリットは、例えば、プレス金型等を用いて鎧板を備えた形状に成形されている。従って、この風呂装置(100) が屋外に設置された場合でもスリットからの雨の侵入等が抑えられる。尚、このスリットを所謂、パンチングメタルのように鎧板を備えない構成としてもよい。
【0030】
*邪魔板(4) *
図2〜図4に示すように、ケーシング(10)内には、平板状の邪魔板(4) が備えられている。この邪魔板(4) は、風呂釜本体(2a)と給湯器本体(5a)との境界部の下端部(ポンプ(3) の下方)、つまり、第1空気孔(16)及び風呂釜本体(2a)の燃焼部(20)と給気ファン(54)との間、に鉛直姿勢にて配置されている。
【0031】
又、この邪魔板(4) は、ケーシング(10)の前板(10a) と背板(10b) との間に亙って延びており、平面視にて前板(10a) 及び背板(10b) に対して直角姿勢に配置されている。又、この邪魔板(4) は、底板(10c) に接触して配置されている。更に、この邪魔板(4) の上端が第1空気孔(16)及び燃焼部(20)よりも高位となるように、この邪魔板(4) の上下方向の幅が設定されている。
【0032】
尚、この邪魔板(4) には、図示していないが、前板(10a) 側の端縁部、背板(10b) 側の端縁部、及び、底板(10c) 側の端縁部の各々から直立する片部が設けられている。これら片部が前板(10a) 、背板(10b) 及び底板(10c) にネジ止めされることによって、この邪魔板(4) がケーシング(10)に固定されている。
*排気口(11)、排気筒(12)及びその他の構成*
この風呂装置(100) は、給湯器本体(5a)及び風呂釜本体(2a)からの燃焼排気を上記した1つの排気口(11)に集中させる構造となっている。具体的には、図4に示すように、排気口(11)は、給湯用熱交換器(51)及びポンプ(3) の上方域に亙って配置されている。そして、ケーシング(10)内には、風呂釜本体(2a)からの燃焼排気を排気口(11)まで導く為の排気筒(12)が設けられている。
【0033】
又、ケーシング(10)内に於いてバーナケース(53)の下方であって給気ファン(54)の吸引側には、風呂用バーナ(22)及び給湯用バーナ(52)へのガス供給を制御する為のガス制御装置(6) が備えられている。
更に、ケーシング(10)内に於いて風呂用熱交換器(21)の上方であって排気ファン(24)を挟んで給湯器本体(5) (給湯用熱交換器(51))の反対側には、給湯用熱交換器(51)への給水を制御する為の給水制御装置(8) 、給湯用熱交換器(51)にて昇温された湯の供給等を制御する為の注湯制御装置(7) 等が設けられている。これら給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) 等は、電磁弁等の電気部品を備えた構成となっている。これら給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) 等が既述特許請求の範囲に記載の「湯水制御機能部」に相当する。
【0034】
又、図2〜図5に示すように、ケーシング(10)内には、第2空気孔(17)の全体を覆うように背板(10b) に平行に配置された被覆板(170) が設けられている。この被覆板(170) は、給水制御装置(8) 、注湯制御装置(7) 及び排気ファン(24)と、背板(10b) との間に配置されている。
そして、この被覆板(170) には、図2〜図4に示すように、給湯器本体(5) 側の端縁から背板(10b) 側に突出して上下方向に亙って延びる突片(171) と、下端縁から背板(10b) 側に突出して左右方向に亙って延びる突片(172) と、が備えられている。
【0035】
又、この被覆板(170) に於いて給湯器本体(5) とは反対側の端部は、図2及び図3に示すように、給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) 側(正面側)に向って傾斜するように、且つ、ケーシング(10)との間に所定間隔があくように、形成されている。
この被覆板(170) が既述特許請求の範囲に記載の「案内板」に相当する。
【0036】
[風呂装置(100) の各部の配置等について]
このものでは、ケーシング(10)内にて風呂釜本体(2a)と給湯器本体(5a)とが水平方向に並設されているから、給湯器本体(5a)の位置が低く抑えられると共に、風呂釜本体(2a)及び給湯器本体(5a)の全体の水平方向の幅が抑えられる。従って、ケーシング(10)を小さくでき、この風呂装置(100) が小型化される。
【0037】
このものでは、風呂釜本体(2a)の排気ファン(24)の作動(強制排気)によって第1空気孔(16)を介して燃焼部(20)に空気が供給される。この供給された空気が燃焼部(20)での燃焼に用いられ、その燃焼排気によって風呂用熱交換器(21)が加熱されて浴槽内の湯が昇温される。又、燃焼排気は、排気ファン(24)により吸引されて排気筒(12)側に押し込まれ排気口(11)から排気される。
【0038】
又、給湯器本体(5a)の給気ファン(54)の作動によって、燃焼部(50)に空気が強制給気される。この空気は、燃焼部(50)での燃焼に用いられ、その燃焼排気によって給湯用熱交換器(51)が加熱される。この加熱により昇温された湯が浴槽や台所等に供給される。又、燃焼排気は、給気ファン(54)による強制給気に伴って排気口(11)から排気される。
【0039】
この給気ファン(54)の作動により吸引される空気は、上記の第2空気孔(17)を介してケーシング(10)内に吸引されて給気ファン(54)に向って流れる。このとき、第2空気孔(17)を覆う被覆板(170) は、上記したように、給湯器本体(5) 側の端縁から背板(10b) 側に突出する突片(171) 、及び、下端縁から背板(10b) 側に突出する突片(172) を備えており、給湯器本体(5) とは反対側の端部がケーシング(10)との間に間隔があくように形成されている。従って、第2空気孔(17)を介して吸引された空気は、被覆板(170) によって給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) に向って案内される。この案内された空気は、給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) の配設域を通過した後に、排気ファン(24)の配設域を通過してポンプ(3) の配設域を通過し、更に、ガス制御装置(6) の配設域を通過する。
【0040】
従って、被覆板(170) によって、排気ファン(24)、ポンプ(3) 及びガス制御装置(6) だけでなく、給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) が確実に冷却されるものとなり、これら各部の過熱が抑えられる。
又、被覆板(170) に於いて給湯器本体(5) とは反対側の端部が給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) 側(正面側)に向って傾斜しているから、給水制御装置(8) 及び注湯制御装置(7) に向う空気がスムーズに案内される。
【0041】
尚、給気ファン(54)の背部側に第3空気孔(18)が形成されており、この第3空気孔(18)からも空気が吸い込まれるが、この第3空気孔(18)からの吸込み量が過大となって第2空気孔(17)からの空気の流れが阻害されるような不都合が生じないように、第3空気孔(18)を構成するスリットの大きさや数量が設定されている。
【0042】
このものでは、給湯器本体(5a)と風呂釜本体(2a)とが水平方向に並設されて風呂釜本体(2a)の燃焼部(20)と給湯器本体(5a)の給気ファン(54)とが接近した状態となっている。又、風呂釜本体(2a)が強制排気式であり燃焼部(20)での空気の吸込み量が比較的小さく且つ給湯器本体(5a)が強制給気式であり給気ファン(54)による給気量が比較的大きい。従って、給気ファン(54)の作動時には、第2空気孔(17)からだけでなく、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)からも給気ファン(54)に向って空気が流れる傾向となる。
【0043】
ところが、ケーシング(10)内に於いて第1空気孔(16)及び燃焼部(20)と給気ファン(54)との間には、上記した邪魔板(4) が設けられているから、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気の流れが遮断される。これによって、前記傾向が低減されて、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向って流れる空気が少なくなる。従って、燃焼部(20)の燃焼が安定化される。
【0044】
又、この邪魔板(4) によって、燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う熱の伝導も遮られるから、給気ファン(54)の過熱が抑えられる。
このものでは、給気ファン(54)の背部側に第3空気孔(18)が形成されているから、給気ファン(54)により吸引される空気が第3空気孔(18)からも供給される。従って、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気が更に少なくなり、燃焼部(20)の燃焼が更に安定化される。
【0045】
そして、前記した邪魔板(4) がケーシング(10)の前板(10a) と背板(10b) との間に亙って延びているから、邪魔板(4) と前板(10a) 及び背板(10b) との間を空気が通過しない。従って、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気が更に少なくなり、燃焼部(20)の燃焼が更に安定化される。
又、ケーシング(10)の底板(10c) が風呂釜本体(2a)及び給湯器本体(5a)に隣接しており、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気が底板(10c) に沿って流れ易いが、この邪魔板(4) が底板(10c) に接触して配置されているから、この邪魔板(4) と底板(10c) との間を殆ど空気が通過しない。従って、この点でも、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気が少なくなり、燃焼部(20)の燃焼が更に安定化される。
【0046】
更に、この邪魔板(4) の上端が第1空気孔(16)及び燃焼部(20)よりも高位となる構成であるから、この点でも、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気が少なくなり、燃焼部(20)の燃焼が更に安定化される。
[他の実施の形態]
▲1▼.上記の実施の形態では、既述の「第1燃焼器」を風呂釜本体(2a)とし、「第2燃焼器」を給湯器本体(5a)としたが、「第1燃焼器」を他の強制排気式の器具とし、「第2燃焼器」を他の強制給気式の器具としてもよい。
【0047】
▲2▼.上記の実施の形態では、第2空気孔(17)を背板(10b) に於いて風呂釜本体(2a)の上端部の背部側及び上方に形成したが、これを、前記背部側にのみ形成しても、前記上方にのみ形成してもよい。
▲3▼.上記の実施の形態では、邪魔板(4) を平板状に形成したが、これを、板状であるかぎり他の構成としてもよい。例えば、波板状に形成してもよい。
【0048】
又、邪魔板(4) は、第1空気孔(16)及び燃焼部(20)から給気ファン(54)に向う空気の流れを遮断するものであるかぎり、上記した配置状態に限定されない。例えば、鉛直方向に対して傾斜した姿勢に配置してもよい。
更に、前記した空気の流れを遮断するものであるかぎり、その一部を遮断するものでもよい。この場合、邪魔板(4) を、ケーシング(10)の前板(10a) 、背板(10b) 、底板(10c) などに対して間隔をあけて配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける風呂装置(100) の正面図
【図2】風呂装置(100) の平面図
【図3】風呂装置(100) の側面図
【図4】風呂装置(100) の内部の構成を示す正面図
【図5】風呂装置装置(100) のケーシング(10)の背板(10b) の正面図
【図6】従来の風呂装置(9) の構成の概要を示す正面図
【図7】他の風呂装置(900) の構成の概要を示す図
【符号の説明】
(100) ・・・風呂装置
(2a)・・・風呂釜本体
(5a)・・・給湯器本体
(10b) ・・・背板
(10a) ・・・前板
(10c) ・・・底板
(16)・・・第1空気孔
(17)・・・第2空気孔
(18)・・・第3空気孔
(4) ・・・邪魔板
Claims (5)
- ケーシング内にて水平方向に並設されると共に下部に燃焼部のある第1燃焼器及び第2燃焼器を具備し、前記第1燃焼器は強制排気式であり、前記第2燃焼器は下端部に給気ファンを備えた強制給気式であり、前記ケーシングは、前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器の背部側に位置する背板を備え、前記背板は、前記第1燃焼器の燃焼部の前記背部側に形成された第1空気孔と、前記第1燃焼器の上端部の前記背部側又は上方に形成された第2空気孔と、を備える燃焼装置であって、
前記ケーシング内に於いて前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部と前記給気ファンとの間に設けられ、前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部から前記給気ファンに向う空気の流れを遮断する邪魔板を具備し、
前記邪魔板は、前記ケーシングの底板に接触又は近接して配置され、且つこの邪魔板の上端が前記第1空気孔及び前記第1燃焼器の燃焼部よりも高位となるように上下方向の幅が設定されている燃焼装置。 - 前記背板は、前記給気ファンの前記背部側に形成された第3空気孔を更に備える請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記ケーシングは、前記背板に対して前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器を挟むように対向する前板と、前記第1燃焼器及び前記第2燃焼器の底部側に隣接する底板と、を備え、
前記邪魔板は、前記前板と前記背板との間に亙って延びて配置されている請求項1又は2に記載の燃焼装置。 - 前記第1燃焼器は、浴槽の湯を循環加熱する為の風呂用熱交換器と、前記風呂用熱交換器の下端に連設された燃焼部と、前記風呂用熱交換器の上端に連設された排気ファンと、を備える風呂釜本体であり、
前記第2燃焼器は、給湯用熱交換器と、前記給湯用熱交換器の下端に連設された燃焼部と、前記燃焼部の下端に連設された前記給気ファンと、を備える給湯器本体である請求項1〜3の何れかに記載の燃焼装置。 - 前記風呂用熱交換器の上方であって前記排気ファンを挟んで前記給湯器本体の反対側に設けられ且つ前記給湯用熱交換器の給水及び出湯を制御する為の湯水制御機能部と、
前記風呂用熱交換器の前記給湯器本体側の胴部に近接して設けられ且つ前記風呂用熱交換器と前記浴槽との間で湯を強制循環させる為のポンプと、
前記ケーシング内にて前記第2空気孔を覆うように設けられ且つ前記給気ファンの作動時に前記第2空気孔から吸引される空気を前記湯水制御機能部に向って案内する案内板と、を具備する請求項4に記載の燃焼装置。
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JP02984498A JP3655082B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02984498A JP3655082B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 燃焼装置 |
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JPH11230542A JPH11230542A (ja) | 1999-08-27 |
JP3655082B2 true JP3655082B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=12287318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02984498A Expired - Lifetime JP3655082B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3655082B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP02984498A patent/JP3655082B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11230542A (ja) | 1999-08-27 |
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