JP3654426B2 - 波長可変光フィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は波長可変光フィルタに関し、特に誘電体多層膜光フィルタに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
波長ルーティングを用いた光通信網の実現には、高速に通過波長を切替可能な波長可変光フィルタが必要である。誘電体多層膜光フィルタは、低温度依存性、低経時変化性等の優れた特性を有する上、簡易な機械的切り替え機構により容易に波長を切り替えることが可能であるため、上記用途に低コストで適用可能なものとして従来より汎用されている。
【0003】
ここで、簡易な切り替え機構は、例えば図11に示すように、基板1a上に誘電体1bを一体化してなる誘電体多層膜光フィルタ基板1を回転してフィルタ層への光の入射角を変えて透過中心波長を変化させる構造となっている。
【0004】
また、図12に示すように、フィルタの共振器層がウエッジ形の誘電体多層膜光フィルタ基板2を用いる場合には、光の透過位置を変えて透過中心波長を変化させる機構を備えている。当該フィルタにおいては、入射角が常に一定であるため、、垂直入射を維持すれば、偏波依存性の損失を抑圧することも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来技術に係る波長可変光フィルタにおいては、目的とする波長を定めるため、光フィルタを移動して最適位置制御をする必要がある。位置制度は選択波長の精度に直接影響するため、精度の高い波長切り替えを実現しようとすると、閉ループ制御回路を用いた移動位置決め機構が必要である。
【0006】
しかし、かかる制御方法では、一般に、応答速度を上げようとすると駆動力を増大させながら機械的発振を抑圧するための減衰機構も必要となる。このため、駆動機構は極めて大きなものとなり、光通信システムへの適用を阻害していた。さらに、ウエッジ形の共振器層を持つ波長可変光フィルタでは、広い帯域を包含するためフィルタ基板の大きさの下限に限界があり、したがって高速動作を実現するために必要な慣性質量の低減が困難となっていた。
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、高速で選択波長を切り替えることができる波長可変光フィルタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は次の点を特徴とする。
【0011】
1) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したこと、
駆動機構は、波長選択光フィルタと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したとき波長選択光フィルタを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませて波長選択光フィルタを当該光路から除去するように構成したものであること。
2) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したこと、
駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了すること、
駆動機構は、波長選択光フィルタと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したとき波長選択光フィルタを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませて波長選択光フィルタを当該光路から除去するように構成したものであること。
【0014】
3) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したこと、
駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波により波長選択光フィルタを直線移動して光路に対して波長選択光フィルタを出し入れするように構成したこと。
4) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したこと、
駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了すること、
駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波により波長選択光フィルタを直線移動して光路に対して波長選択光フィルタを出し入れするように構成したこと。
【0016】
5) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したこと、
駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段と波長選択光フィルタとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することにより波長選択光フィルタに駆動力を伝達して波長選択光フィルタの一方方向への移動により光路にこの波長選択光フィルタを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記波長選択光フィルタを除去するように構成したこと。
【0017】
6) 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを固定的に配置するとともに、各波長選択光フィルタに対応する波長選択光フィルタの2倍の数の可動鏡を上記コリメート光の光路の両側にそれぞれ配設する一方、駆動機構により各可動鏡を独立に上記光路側に移動可能に形成するとともに、何れか一組の可動鏡を選択移動して入力側の光ファイバから出射した上記コリメート光を反射するとともに対応する波長選択光フィルタを通過させ、さらに他の可動鏡で反射して出力側の光ファイバに入射させるように構成したこと。
【0018】
7) 上記6)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了すること。
【0019】
8) 上記6)又は7)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、ミラーと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したときミラーを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませてミラーを当該光路から除去するように構成したものであること。
【0020】
9) 上記6)又は7)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、可撓性を有する金属膜又は梁を基板上に所定の間隔をあけて配設するとともにこの金属膜又は梁上にミラーを配設する一方、基板に固定された電極と上記金属膜又は梁との間に作用する静電引力により金属膜又は梁と一体的にミラーを移動することによりこのミラーを光路に対して挿入又はこの光路から除去するように構成したこと。
【0021】
10) 上記6)又は7)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、基板に固定したステーターと基板に回転可能に形成したローターとを有する静電駆動モータを備え、ミラーは上記ローターの中心から偏位した位置でこのローターの表面に配設し、ローターの一方向又は反対方向への回動に伴いミラーを光路に対して挿入又はこの光路から除去するように構成したこと。
【0022】
11) 上記6)又は7)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波によりミラーを直線移動して光路に対してミラーを出し入れするように構成したこと。
【0023】
12) 上記9)乃至11)の何れか一つに記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、同一基板上に一体形成されたこと。
【0024】
13) 上記6)に記載する波長可変光フィルタにおいて、
駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段とミラーとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することによりミラーに駆動力を伝達してミラーの一方方向への移動により光路にこのミラーを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記ミラーを除去するように構成したこと。
【0025】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明する。
【0026】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る波長可変光フィルタを概念的に示す説明図である。同図に示すように、本形態に係る波長可変光フィルタは、独立に動作可能なN個の可動光フィルタ1a,1b,・・,1m,・・,1Nを備え、mが1≦m≦Nのとき、第m番目の可動光フィルタ1mが波長λmを中心に通過帯域を持つように構成してある。また、かかる可動光フィルタ1a,1b,・・,1m,・・,1Nは、入出力の光ファイバ2,3の端部間を結ぶコリメート光6の光軸に沿って配設してある。ここで、光ファイバ2,3の端面には、コリメータ4,5が結合してある。また、可動光フィルタ1a,1b,・・,1m,・・,1Nは、それぞれに対応して配設したアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nでコリメート光6の光軸に対して選択的に挿入可能に形成してある。
【0027】
本形態の場合のアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nの具体的な構成は種々考えられる。
【0028】
「第1の実施例」
図2はこの種のアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nを具体化した波長可変光フィルタの第1の実施例を概念的に示す説明図である。同図に示すように、波長選択光フィルタ8と全波長を通過させる穴9を有する可動部10には、移動方向にN極とS極が並ぶ永久磁石11,12が移動方向にそって1組配置してある。各永久磁石11,12には軟磁性芯入り電磁石13,14が対向して配置されており、各電磁石13,14に電流を流す方向を制御して永久磁石11,12との間に引力または斥力を働かせ、プッシュプルの移動を可能とする。このとき、移動時に同一方向に可動部10が移動するように電流を流して高速駆動を実現する。移動の最適値は可動部10に当接してその位置を規制する固定端15,16により一義的に定められる。このため、本例によれば切替信号をだすのみで、位置決め制御は必要ない。また、本形態に係る波長可変光フィルタにおいては、反射鏡を用いないため、アライメントが簡単で挿入損失が小さいという特長をもつ。
【0029】
図2に示す場合において、波長選択を行わないときは穴9を光が通過するようにしている。通常、ファイバ間を結ぶコリメート系ではビーム系は400〜600μmであり、したがって、穴9の直径は高々1mmである。この結果、フィルタ通過部と穴9との中心間距離は1mm強となる。これが可動部10の移動距離である。
【0030】
本発明に係る波長可変光フィルタは、上述の如き切替部をコリメート光6(図1参照。)の光軸に沿って縦列配置する。したがって、前記切替部の厚みが収容可能なフィルタ数の上限を定める。コリメート系ではビームの飛距離は通常60mm程度であり、切替部の厚みを4mmとすると約15波の波長が切替可能となる。
【0031】
「第2の実施例」
図3はアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nが異なる第2の実施例を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本実施例は、波長選択光フィルタを駆動する部分を微細加工技術によって同一基板上に集積する技術を用いたものである。
【0032】
本実施例では、例えば、有機レジストを鋳型として用いるNiめっきプロセスが利用できる。これはあらかじめ作製したい形状の構造体をマスクにより転写作製し、さらに有機レジストを犠牲層として構造体を中空構造とするプロセスである。すなわち、図3に示すように、電極31を基板32にあらかじめ作製しておくことにより、金属膜33と電極31が対向した構造体を容易に実現できる。Niなどの金属膜33は電極31間に働く静電引力により弾性変形し、基板32に垂直方向に撓む。したがって、波長選択光フィルタ34を金属膜33に垂直に配置することにより、基板32に沿って伝搬するコリメート光の光路から波長選択光フィルタ34を出し入れすることが可能となる。このような構造体を光軸に沿って並べることにより、複数の波長を選択する波長可変光フィルタが実現できる。
【0033】
本実施例では電圧無印加時に、図3(a)に示すように、波長選択光フィルタ34が挿入状態となり、印加時に、図3(b)に示すように、光路から離脱した状態となる。かかる関係は逆にすることもでき、これは光軸の高さの調整で選択できる。但し、前者の場合には挿入時に電極へ印加する電源の雑音が混入しないので、光信号への雑音重畳が生じないという利点がある。
【0034】
図4は、本実施例に係る切替部を光軸に沿って集積配置した場合の平面的な図である。同図中、図1及び図3とは同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0035】
このような光学素子を微細加工プロセスによって小さな面積上に集積する技術は、通常MEMS(Micro-Electro-Mechanical System )技術と呼ばれる。文献(E.L.Goldstein 他「Optical-MEMS-based tail-end switching for restoration of line-rate services 」European Conference on Optical Communication, 1−62頁,1999年)によればMEMS技術は動作速度10ミリ秒以下の光素子を作ることも可能である。
【0036】
「第3の実施例」
図5はアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nが異なる第3の実施例を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本実施例は波長選択光フィルタの駆動部分を微細加工によって同一基板上に集積する技術を用いて作製するものである。本実施例では、基板52上にローター51aとステイター51bを一体形成する静電駆動モータ51の構成を持つ。これらの構成は、前記MEMS技術により作製できる。ローター51aは可動機構として働く。そのため、実施例2と同様に有機レジストを使った犠牲層を用い、最終的に基板52との固定部を除去した可動機構を実現している。当該静電駆動モータ51は、ローター51aに配置されたV字状の電極51cとステイター51bの電極51dとの間に働く静電引力を利用してロータ51aを回転する。すなわち、基板52(ステータ51b)側の電極51dを一つおきに極性を変えて電圧を印加し、回転に同期して極性を反転させることにより、一方向(図では時計方向)の回転駆動力を得る。ここで、電極51cは、図面の錯綜を避けるため、一個のみを図示するが、ローター51aの周方向に亘り複数個が等間隔に設けてある。
【0037】
波長可変光フィルタ53はローター51aのその中心から偏位した位置に、ローター51aの表面に配置し、コリメート光6が波長可変光フィルタ53を透過するか、波長可変光フィルタ53のないところを単に通過するかを決定する。なお、コリメート光6は電極51cの上方を通過するように電極51cの高さを設定してある。
【0038】
また、ローター51aの周縁部には突起51eが設けてあり、この突起51eが基板52に配置した2つの固定端54に当接することにより波長選択光フィルタ53をコリメート光6の光路に挿入するか除去するかの状態を再現性よく実現するようになっている。
【0039】
ローター51aは直径500μm程度まで小型化できる。このような切替部の光軸方向の占有領域を2mmとすれば、通常の50mm程度のファイバコリメート系では約25波分の波長切替部を集積化することが可能である。
【0040】
「第4の実施例」
図6はアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nが異なる第4の実施例を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本実施例は、基板61に沿った進行波を形成するよう同期振動する複数の微小可動要素62を備えたものである。ここで、微小可動要素62は、コリメート光6の光軸に垂直な方向で基板61の面上を微小変位可能に形成された1次元配列である。各微小可動要素62の上に波長選択光フィルタ63(又は波長選択光フィルタ63を支持するフレーム)を接触させる。かくして、微小可動要素62を同期変位させることにより、アレイの配列方向に接触させた物を搬送することができる。なお、コリメート光6の光軸は入出力の光ファイバ2,3の端部に接続したコリメータ4,5間を結ぶ直線である。
【0041】
図7は上記微小可動要素62における搬送の原理を示す説明図である。同図に示すように、微小可変要素62自体は基板61に対して上下に僅かに変位するものであるが、それらの変位が同期して進行波を形成する。このような微小可動要素62に物体を接触させると、この物体が進行波の波面とともに搬送される。すなわち、本形態はこの物体を波長選択光フィルタ63としたものである。
【0042】
ここで、微小可動要素62としては、PLZT等の圧電性セラミックス素子が好適である。また、従来の半導体集積化技術を利用することにより基板61上に任意の微小可動要素62からなる可動機構を配置することが可能である。
【0043】
「第5の実施例」
図8はアクチュエータ7a,7b,・・,7m,・・,7Nが異なる第5の実施例を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本実施例は、遠隔に配置した駆動機構(例えばピストン81)の駆動力を、可撓性のある固体(例えばワイヤ82)又は非圧縮性流体(例えば圧油)を介して波長選択光フィルタ83に伝達してこれらをコリメート光6の光路に対して出し入れ可能に形成したものである。
【0044】
図8では、高剛性のワイヤ82をガイド84で案内して、波長選択光フィルタ83にピストン81の駆動力を伝達するように構成している。この場合、ガイド84の部分は曲線としてもよいので、図8に示すように、波長選択光フィルタ83をコリメート光6の光軸に沿って多数配置することができる。
【0045】
<第2の実施の形態>
図9は本発明の第2の実施の形態を概念的に示す説明図である。同図に示すように、本形態は、固定された複数の波長選択光フィルタ91と、これら波長選択光フィルタ91の数の2倍のミラー92,93を備え、2枚で一組のミラー92,93に入出力の光ファイバ2,3の端部間をコリメータ4,5を介して結ぶコリメート光6が反射して何れか一つの波長選択光フィルタ91を通過するようにミラー92,93を移動するものである。本形態では入射光が所望の通過波長の波長選択光フィルタ91を通過するようにミラー92,93を移動することによって、通過波長の切替が可能となる。例えば、波長選択光フィルタ91のうち1〜Nの中のm番目を選択する場合には、m番目の波長選択光フィルタ91に対向したm番目のミラー92,93をコリメート光6の光路上に移動すると同時に他のミラー92,93で光路中に挿入されているものを除去してコリメート光6がm番目の波長選択光フィルタ91のみを通過するようにすればよい。
【0046】
図10はミラー92,93の具体的な駆動機構を概念的に示す説明図である。同図に示す駆動機構は、図5で用いた静電モータを利用したもので、回転中心からずれたところにミラー92,93を配置することにより、当該静電モータの回転によるミラー92,93のコリメート光6の光路への挿入又はこの光路からの除去を行い得る。このとき固定端94等は一括形成されるので、何れか一つの経路についてコリメータ4,5間の結合が最大になるように調整しておけば、すべての経路が同時に最適化される。
【0047】
なお、各々のミラー92,93を独立に駆動する機構には、図2乃至図8に示す駆動機構のいずれも適用可能である。すなわち、図2に示す波長選択光フィルタ8の代わりにミラー92,93を取付ければ良い。同様に、図3乃至図8に示す波長選択光フィルタ34,53,63,83の代わりにミラー92,93を取付ければ良い。
【0048】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに詳細に説明した通り、〔請求項1〕に記載する発明は、入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成したので、従来の波長可変光フィルタと比べて波長切替時間の短い波長可変光フィルタを実現できる。すなわち、駆動機構を分散することにより駆動する対象の慣性質量を所望の値まで低減し、小さな駆動機構で所望の切り替え時間を実現することが可能となる。
【0049】
〔請求項2〕に記載する発明は、駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了するので、〔請求項1〕に記載する発明の効果に加え、切替信号をだすだけで位置決めの必要はないという効果も奏する。また、反射鏡を用いないので、アライメントが簡単で挿入損失が小さいという効果も奏する。
【0050】
〔請求項3〕、〔請求項4〕に記載する発明は、上記〔請求項1〕又は〔請求項2〕に記載する発明と同様の効果を奏する。
【0052】
〔請求項〕に記載する発明は、入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段と波長選択光フィルタとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することにより波長選択光フィルタに駆動力を伝達して波長選択光フィルタの一方方向への移動により光路にこの波長選択光フィルタを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記波長選択光フィルタを除去するように構成したので、駆動手段自体の大きさに自由度ができ、装置構成が容易になるという効果を奏する。
【0053】
〔請求項〕に記載する発明は、入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを固定的に配置するとともに、各波長選択光フィルタに対応する波長選択光フィルタの2倍の数の可動鏡を上記コリメート光の光路の両側にそれぞれ配設する一方、駆動機構により各可動鏡を独立に上記光路側に移動可能に形成するとともに、何れか一組の可動鏡を選択移動して入力側の光ファイバから出射した上記コリメート光を反射するとともに対応する波長選択光フィルタを通過させ、さらに他の可動鏡で反射して出力側の光ファイバに入射させるように構成したので、ミラーを用いた波長可変光フィルタで〔請求項1〕に記載する発明と同様の効果を得る。
【0054】
〔請求項〕に記載する発明は、〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了するので、〔請求項〕に記載する発明の効果に加え、切替信号をだすだけで位置決めの必要はないという効果も奏する。
【0055】
〔請求項〕、〔請求項〕、〔請求項10〕、〔請求項11〕に記載する発明は、上記〔請求項〕又は〔請求項〕に記載する発明と同様の効果を奏する。
【0056】
〔請求項12〕に記載する発明は、〔請求項9〕乃至〔請求項11〕の何れか一つに記載する波長可変光フィルタにおいて、駆動機構は、同一基板上に一体形成されているので、さらに微細加工技術を用いて実装することによって集積度を向上できる。
【0057】
〔請求項13〕に記載する発明は、〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段とミラーとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することによりミラーに駆動力を伝達してミラーの一方方向への移動により光路にこのミラーを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記ミラーを除去するように構成したので、〔請求項〕に記載する発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る波長可変光フィルタを概念的に示す説明図である。
【図2】図1に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な第1の実施例を概念的に示す説明図である。
【図3】図1に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な第2の実施例を概念的に示す説明図で、(a)は駆動機構の非作動時、(b)は作動時に状態をそれぞれ示している。
【図4】図3の実施例に係る駆動機構を集積した状態を概念的に示す説明図である。
【図5】図1に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な第3の実施例を概念的に示す説明図である。
【図6】図1に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な第4の実施例を概念的に示す説明図である。
【図7】図6に示微小可変要素による搬送物体の移動原理を概念的に示す説明図である。
【図8】図1に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な第5の実施例を概念的に示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る波長可変光フィルタを概念的に示す説明図である。
【図10】図9に示す波長可変光フィルタの駆動機構の具体的な実施例を概念的に示す説明図である。
【図11】従来技術に係る波長可変光フィルタを概念的に示す説明図である。
【図12】従来技術に係る他の波長可変光フィルタを概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,・・,1m,・・,1N 可動光フィルタ
2,3 光ファイバ
4,5 コリメータ
6 コリメート光
7a,7b,・・,7m,・・,7N アクチュエータ
8 波長選択光フィルタ
9 穴
10 可動部
11,12 永久磁石
13,14 電磁石
15,16 固定端
31 電極
32 基板
33 金属膜
34 波長選択光フィルタ
51 静電駆動モータ
51a ローター
51b ステーター
51c,51d 電極
51e 突起
52 基板
53 波長選択光フィルタ
54 固定端
61 基板
62 微小可動要素
63 波長選択光フィルタ
81 ピストン
82 ワイヤ
83 波長選択光フィルタ
84 ガイド
91 波長選択光フィルタ
92,93 ミラー
94 固定端

Claims (13)

  1. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、
    駆動機構は、波長選択光フィルタと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したとき波長選択光フィルタを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませて波長選択光フィルタを当該光路から除去するように構成したものであることを特徴とする波長可変光フィルタ。
  2. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、
    駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了すること、
    駆動機構は、波長選択光フィルタと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したとき波長選択光フィルタを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませて波長選択光フィルタを当該光路から除去するように構成したものであることを特徴とする波長可変光フィルタ。
  3. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、
    駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波により波長選択光フィルタを直線移動して光路に対して波長選択光フィルタを出し入れするように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  4. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、
    駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了すること、
    駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波により波長選択光フィルタを直線移動して光路に対して波長選択光フィルタを出し入れするように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  5. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを配置するとともに、駆動機構により各波長選択光フィルタを独立に移動して何れか一つの波長選択光フィルタを選択して上記コリメート光の光路中に出し入れ可能に形成した波長可変光フィルタであって、
    駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段と波長選択光フィルタとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することにより波長選択光フィルタに駆動力を伝達して波長選択光フィルタの一方方向への移動により光路にこの波長選択光フィルタを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記波長選択光フィルタを除去するように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  6. 入出力の光ファイバの端部間を結ぶコリメート光の光軸に沿って複数の波長選択光フィルタを固定的に配置するとともに、各波長選択光フィルタに対応する波長選択光フィルタの2倍の数の可動鏡を上記コリメート光の光路の両側にそれぞれ配設する一方、駆動機構により各可動鏡を独立に上記光路側に移動可能に形成するとともに、何れか一組の可動鏡を選択移動して入力側の光ファイバから出射した上記コリメート光を反射するとともに対応する波長選択光フィルタを通過させ、さらに他の可動鏡で反射して出力側の光ファイバに入射させるように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  7. 〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、予め最適位置を定める固定端を有し、移動方向の指定と移動指令信号を受けて切り替え動作を開始又は終了することを特徴とする波長可変光フィルタ。
  8. 〔請求項〕又は〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、ミラーと全波長を通過させる穴とを有する可動部が、一方方向に直線移動したときミラーを光路に挿入するとともに、反対方向に移動したとき穴を上記光路に臨ませてミラーを当該光路から除去するように構成したものであることを特徴とする波長可変光フィルタ。
  9. 〔請求項〕又は〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、可撓性を有する金属膜又は梁を基板上に所定の間隔をあけて配設するとともにこの金属膜又は梁上にミラーを配設する一方、基板に固定された電極と上記金属膜又は梁との間に作用する静電引力により金属膜又は梁と一体的にミラーを移動することによりこのミラーを光路に対して挿入又はこの光路から除去するように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  10. 〔請求項〕又は〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、基板に固定したステーターと基板に回転可能に形成したローターとを有する静電駆動モータを備え、ミラーは上記ローターの中心から偏位した位置でこのローターの表面に配設し、ローターの一方向又は反対方向への回動に伴いミラーを光路に対して挿入又はこの光路から除去するように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  11. 〔請求項〕又は〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、基板に沿った進行波を形成する同期振動された微小可動要素を備え、この微小可動要素が発生する進行波によりミラーを直線移動して光路に対してミラーを出し入れするように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  12. 〔請求項〕乃至〔請求項11〕の何れか一つに記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、同一基板上に一体形成されたことを特徴とする波長可変光フィルタ。
  13. 〔請求項〕に記載する波長可変光フィルタにおいて、
    駆動機構は、遠隔に配置した駆動手段とミラーとを可撓性のある固体又は非圧縮性流体により結合することによりミラーに駆動力を伝達してミラーの一方方向への移動により光路にこのミラーを挿入するとともに、反対方向への移動により光路から上記ミラーを除去するように構成したことを特徴とする波長可変光フィルタ。
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