JP3653872B2 - 工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 - Google Patents
工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3653872B2 JP3653872B2 JP15623096A JP15623096A JP3653872B2 JP 3653872 B2 JP3653872 B2 JP 3653872B2 JP 15623096 A JP15623096 A JP 15623096A JP 15623096 A JP15623096 A JP 15623096A JP 3653872 B2 JP3653872 B2 JP 3653872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- control panel
- machine tool
- partition plate
- ventilation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、NC工作機械の主軸の回転、刃物送りなどの制御を行う制御盤に関し、とくにその制御盤のダクト通風冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、NC工作機械は、例えば図3および図4に示すように、工作機械1の前面中央部にワークや刃物を取付け取外しする作業口を開閉するトータルガード11が設けられており、その右側には工作機械1の側面に架台12が固定され、架台12の上に主軸の回転、刃物送りなどの工作機械1の駆動装置の制御を行うインバータなどの電気機器2を備えた制御盤3が設置されている。トータルガード11の左側には操作パネル4が取付けられ、制御盤3に所望の指令を入力できるようにしてある。工作機械1の後面側には、オイルクーラ13、油圧ユニット14などの油圧装置と、チップコンベア15、チップバケット16、クーラントタンク17などのチップ処理装置が設置されている。また、ツールマガジン18やマガジンコントロールユニット19が工作機械1の後面側に配置されている。
制御盤3は、点検を容易にするために前面に開く扉31が設けられ、中央部には垂直仕切り板32が設けられ、扉31との間に防塵部33を形成してある。扉31には熱交換器を設けることもある。垂直仕切り板32の前面側にはインバータ21、サーボアンプ22などの電気機器2を取付けてある。垂直仕切り板32と背面板34との間には、上下に通じる通風ダクト5が形成され、インバータ21、サーボアンプ22の後面にそれぞれ設けたヒートシンク21A,22Aなどの発熱部材が垂直仕切り板32から通風ダクト5の中に突出するように設けられている。なお、回生抵抗などの発熱部材を通風ダクト5の中に取付けることもある。
背面板34の下部には吸気口51が、上部には排気口52が設けられ、通風ダクト5の上部には冷却ファン6が設けられて、吸気口51から冷却空気を吸入し、ヒートシンク21A,22Aを冷却して、排気口52から温度が上がった冷却空気を排出するようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、工作機械1の後面側には、オイルクーラ13、油圧ユニット14などの油圧装置や、チップコンベア15、チップバケット16などのチップ処理装置など、潤滑油や切削油を処理する機器が多く設置されているため、これらの機器から漏れた潤滑油や切削油のオイルミストが発生することがある。
その結果、工作機械1の後面側の空気にはオイルミストを多く含み、その空気に混じってオイルミストが制御盤3の吸気口51から通風ダクト5の中に入り込み、ヒートシンク21A,22Aや冷却ファン6に付着して、ヒートシンク21A,22Aや冷却ファン6の冷却能力を低下させるという問題があった。
また、通風ダクト6の中に入り込んだオイルミストは、垂直仕切り板32の制御盤3への取付け部やインバータ21、サーボアンプ22の取付け部の隙間などから防塵部33の中に侵入して、防塵部3の中の電気機器2を汚染するという問題があった。
さらに、冷却空気にオイルミストが含まれると、排気口52から排出された冷却空気が周囲にオイルミストをまき散らすため、工作機械1の後面の周囲に設けられているツールマガジン18やマガジンコントロールユニット19まで、オイルミストで汚染し、工作機械1の加工精度に悪影響を与えるという問題があった。
本発明は、冷却空気の中にオイルミストが入り込まないようにして、オイルミストの汚染や冷却能力の低下が発生しない工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、油圧装置およびチップ処理装置が後面側に配置されている工作機械の前面側に配置され、かつ前記工作機械の駆動装置を制御する電気機器を備えた制御盤と、前記制御盤の中に形成された冷却空気の通風ダクトと、前記通風ダクト内に突出して配置された前記電気機器の発熱部材と、前記通風ダクト内に設けられた冷却ファンとを備えた工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置において、前記通風ダクトは、吸気口と排気口を前記制御盤の前面側に設けてあり、かつ、前記制御盤の底板と下部水平仕切り板との間に形成された下部ダクトと、前記制御盤の天井板と上部水平仕切り板との間に形成された上部ダクトと、前記制御盤の背面板と垂直仕切り板との間に形成された垂直ダクトからなり、さらに下部ダクト53と上部ダクト54と垂直ダクト55とは連通して、制御盤3の中にコの字状に形成され、前記吸気口および前記排気口はそれぞれ下部ダクトおよび上部ダクトに開口されていることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施例について説明する。
図1は本発明の実施例を示す側断面図、図2はその正面図である。
なお、工作機械1の前面中央部にトータルガード11が設けられており、その右側には工作機械1の側面に架台12が固定され、トータルガード11の左側には操作パネル3が取りつけられ、工作機械1の後面側には、オイルクーラ13、油圧ユニット14、チップコンベア15、チップバケット16、クーラントタンク17、ツールマガジン18、マガジンコントロールユニット19などが設置されている構成は従来例とほぼ同じ構成である。
図において、3は架台12の上に設置された制御盤、31は制御盤3の前面を開閉する扉、32は制御盤3の中央部に設けてある垂直仕切り板、33は垂直仕切り板32と扉31との間に形成された防塵部である。34は制御盤3の背面板、35は制御盤3の底板、36は底板35に対して間隔を開けて前面から中央部まで平行に伸びる下部水平仕切り板である。37は制御盤4の天井板、38は天井板37に対して間隔を開けて前面から中央部まで平行に伸びる上部水平仕切り板である。
なお、垂直仕切り板32は、一方端が上部水平仕切り板38の端部に、他方端が下部水平仕切り板36の端部に固定されている。
5は通風ダクトで、底板35と下部水平仕切り板36との間に形成された下部ダクト53と、天井板37と上部水平仕切り板38との間に形成された上部ダクト54と、背面板34と垂直仕切り板32との間に形成された垂直ダクト55とからなり、下部ダクト53と上部ダクト54と垂直ダクト55とは連通して、制御盤3の中にコの字状に形成されている。下部ダクト53の前面側には吸気口51が開口し、上部ダクト54の前面側には排気口52が開口している。56は吸気口51に設けられたフィルタである。
また、扉31は、下部水平仕切り板36と上部水平仕切り板38との間に取付けられている。6は垂直ダクト55の上部に取付けられている冷却ファンである。
垂直仕切り板32の前面側にはインバータ21、サーボアンプ22などの電気機器2を取付けてある。インバータ21、サーボアンプ22の後面にそれぞれ設けたヒートシンク21A,22Aなどの発熱部材は、垂直仕切り板32から垂直ダクト55の中に突出するように設けられている。
【0006】
このような構成により、冷却ファン6を回転すると、冷却空気は吸気口51から下部ダクト53に吸入され、垂直ダクト55を通り、ヒートシンク21A,22Aなどの発熱部材を冷却して上部ダクト54を通り、排気口52から制御盤3の前面側に排出される。
したがって、工作機械1の後面側に配置されているオイルクーラ13、油圧ユニット14、チップコンベア15、チップバケット16、クーラントタンク17などから発生するオイルミストは、制御盤3の前面側の吸気口51から入る冷却空気に直接混入することがなく、通風ダクト5内や冷却ファン6などにオイルミストが付着したり、制御盤3の中の電気機器2がオイルミストによって汚染されることがなくなる。
【0007】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、制御盤の中に吸気口と排気口を制御盤の前面側に設けた通風ダクトを備えて、工作機械の後面側に発生するオイルミストの影響を受けないようにしてあるので、制御盤の中に設けた通風ダクト内や冷却ファンなどにオイルミストが付着したり、制御盤の中の電気機器がオイルミストによって汚染されることがなくなる。したがって、制御盤の中に配置した電気機器の冷却能力を低下させることがない工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】 本発明の実施例を示す正面図である。
【図3】 従来例を示す側断面図である。
【図4】 従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1:工作機械、11:トータルガード、12:架台、2:電気機器、21:インバータ、21A:ヒートシンク、22:サーボアンプ、22A:ヒートシンク、3:制御盤、31:扉、32:垂直仕切り板、33:防塵部、34:背面板、35:底板、36:下部水平仕切り板、37:天井板、38:上部水平仕切り板、4:操作パネル、5:通風ダクト、51:吸気口、52:排気口、53:下部ダクト、54:上部ダクト、55:垂直ダクト、6:冷却ファン
Claims (1)
- 油圧装置およびチップ処理装置が後面側に配置されている工作機械の前面側に配置され、かつ前記工作機械の駆動装置を制御する電気機器を備えた制御盤と、前記制御盤の中に形成された冷却空気の通風ダクトと、前記通風ダクト内に突出して配置された前記電気機器の発熱部材と、前記通風ダクト内に設けられた冷却ファンとを備えた工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置において、
前記通風ダクトは、吸気口と排気口を前記制御盤の前面側に設けてあり、かつ、前記制御盤の底板と下部水平仕切り板との間に形成された下部ダクトと、前記制御盤の天井板と上部水平仕切り板との間に形成された上部ダクトと、前記制御盤の背面板と垂直仕切り板との間に形成された垂直ダクトからなり、さらに下部ダクト53と上部ダクト54と垂直ダクト55とは連通して、制御盤3の中にコの字状に形成され、前記吸気口および前記排気口はそれぞれ下部ダクトおよび上部ダクトに開口されていることを特徴とする工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15623096A JP3653872B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15623096A JP3653872B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314432A JPH09314432A (ja) | 1997-12-09 |
JP3653872B2 true JP3653872B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=15623219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15623096A Expired - Lifetime JP3653872B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3653872B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4496403B2 (ja) * | 2001-04-27 | 2010-07-07 | 三菱電機株式会社 | 制御盤 |
KR100727104B1 (ko) * | 2001-09-11 | 2007-06-13 | 주식회사 포스코 | 디디씨 콘트롤패널의 냉각제어장치 |
JP4550919B2 (ja) * | 2008-05-20 | 2010-09-22 | ファナック株式会社 | モータ駆動装置 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP15623096A patent/JP3653872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09314432A (ja) | 1997-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1977855A1 (en) | Machine tool with main body covered with cover | |
EP1195225B1 (en) | Machine tool with air conditioned room | |
JP4342511B2 (ja) | 加工機械設備 | |
WO2018070416A1 (ja) | 工作機械 | |
JP3653872B2 (ja) | 工作機械用制御盤のダクト通風冷却装置 | |
US7158378B2 (en) | Switch cabinet for a tablet press | |
CN211439134U (zh) | 一种数控机床的新型刀库 | |
TW202023738A (zh) | 工具機之控制盤 | |
CN106341071B (zh) | 电动机驱动装置以及具备该电动机驱动装置的控制箱 | |
JPH0611744Y2 (ja) | 待機工作物温度調整装置を備えた工作機械 | |
JP6837177B1 (ja) | 段取りステーション | |
JPH10235536A (ja) | 工作機械の主軸冷却装置 | |
JP6485224B2 (ja) | 工作機械 | |
CN112904976A (zh) | 一种计算机临时散热加强器 | |
CN216542249U (zh) | 一种新型加工设备 | |
JP2003275940A (ja) | 工作機械 | |
JP3418453B2 (ja) | プリント基板加工機における主軸ユニットの冷却装置 | |
CN211103002U (zh) | 一种数控铣床工件固定工作台 | |
JP7196409B2 (ja) | 工作機械 | |
JP2550559Y2 (ja) | マシニングセンターの集塵装置 | |
JP6945041B1 (ja) | 工作機械の排気処理システム及び工作機械の排気処理システムの運転方法 | |
CN220058162U (zh) | 一种挖掘机控制装置 | |
CN211727956U (zh) | 机箱以及激光加工设备 | |
CN221203125U (zh) | 一种散热装置及车辆 | |
CN220586724U (zh) | 一种带有散热隔尘结构的伺服调节控制器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |