JP3653520B2 - 乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法 - Google Patents

乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に高圧発電装置の負荷特性試験に用いられる乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の乾式高圧抵抗装置の高圧抵抗回路としては、使用電圧6600vに応じるために、定格電圧400vの絶縁耐力2000v/1分間のような高圧抵抗体素子を約10本前後直列に接続した抵抗体列相をY結線する3相抵抗体回路の複数を並列に接続して消費電力を加減し、電気的な1相の高圧抵抗体素子を1方形筒ボックスに約150本、3相合せて約450本を収め、送風機で高圧抵抗体素子群を冷却し放熱する方法が用いられ、次にその代表例を提示する。
【0003】
【特許文献】
特願平4−194032号公報
特願平5−186127号公報
特願平7−165519号公報
特願平7−165520号公報
特願平7−166052号公報
特願平10−190520号公報
【0004】
即ち、従来、高圧発電装置の負荷特性試験に用いられる高圧抵抗装置として図6に示すような張り出し片9を有する高圧抵抗体素子1´を用いたものが利用されていた。同図に付き説明すると、2´は円筒形の外筒であり、約1mの長さを持って形成されている。
【0005】
そして、3は抵抗発熱線、4は電極棒であり、5´は抵抗発熱線3及び電極棒4と外筒2´の内壁の間に充填され封端部材6で密封された絶縁物である。この絶縁物5´は粉末状に構成されており、外筒2´と抵抗発熱線3及び電極棒4とを絶縁する役目を持つものである。
【0006】
7は接続用端子であり、電極棒4の外端螺子部4aに螺合挿通したナット8、8にて両側を挟付け固定されている。そして、この端子7を介して隣り合う他の高圧抵抗体素子1´と接続される。9は上記したように張り出し片であり、抵抗発熱線3へ通電した際に発せられる熱を放出する放熱板の機能を果たすものである。張り出し片9は外筒2の外周上長手方向に約7mmの間隔でスパイラル状に一体成形又は取り付けられている。
【0007】
この高圧抵抗体素子1´は、使用電圧6600vに応ずるため、定格電圧400v、絶縁耐力2000v/1分間の規格とされている。
【0008】
図7に当該高圧抵抗体素子1´を直列に接続した一相の高圧抵抗体列相10を示す。11は接続部材であり、隣り合う高圧抵抗体素子1´を接続用端子7に代って接続する。12´は四角状の方形筒ボックスであり、当該方形筒ボックス12´の配列板12a´には10個の高圧抵抗体素子1´が両端を貫通渡架して取り付けられ、高圧抵抗体列相10が形成されている。
【0009】
図8に高圧抵抗装置13の概略構成を示す。当該高圧抵抗装置13には、前述した高圧抵抗体列相10が15列多段に渡架収容されている。このとき、高圧抵抗体素子1´の張り出し片9が互いに重なり合わないように、互い違いに齟齬配置されている。これは、各高圧抵抗体素子1´が通電状態になると、かなりの高熱が発せられるため、冷却ファン14により下から風冷却が万遍に行われなければならないためである。
【0010】
同図中15は第1端子板であって、試験すべき高圧発電装置からの入力線16が接続されるとともに、複数段配架した各Y結線3相抵抗体回路17の一端3相と接続線18で接続され、19は第2端子板であって、各Y結線3相抵抗体回路17他端3相がゼロ相となるよう接続線20で総べての3相抵抗体回路7を連結して共通中性点としてある。
【0011】
当該高圧抵抗装置13に冷却ファン14を設けた従来例を図9に示す。同図において、21は防振ゴムであり、22は方形筒ボックス12´を設置基台G´から絶線する絶縁碍子を示す。この碍子22をさらに設けることによって、方形筒ボックス12´全体の絶縁性の確保をさらに高める作用を有するものである。図中23はフード、24は送風機である。
【0012】
ここで、従来の技術として参考資料を挙げておく。
【特許文献】
特開平9−15307号公報
特開平9−15308号公報
特開2000−19231号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の乾式の高圧抵抗装置13を複数用いて高圧発電装置の負荷特性試験を行った結果、風冷却高圧抵抗装置13は140℃の高温となり、高圧抵抗体素子1´単体では、350℃乃至700℃の温度を有することが分かった。
【0014】
これは、高圧抵抗体列相10に配列されている高圧抵抗体素子1´の張り出し片9を重ならないように互い違いに位置するように配置しても、この張り出し片9の形状が送風機24による通風の抵抗となり、方形筒ボックス12´内に熱が篭って冷却ファン14の冷却作用の効果が十分に得られないためである。この高圧抵抗体素子1´では常備が常識とされている張り出し片9は、低圧抵抗体素子では極めて有効ではあるが、次に述べる種々の弊害をもたらすことが解明されていなかった。
【0015】
即ち、張り出し片9が通風の抵抗となるため、当該高圧抵抗装置13の方形筒ボックス12´内で乱気流や撹乱気流が起生し、その結果振動を起こすという現象も回避出来ず、従来例では、これを防振ゴム21により方形筒ボックス12´の設置基台23に対する振動伝達を回避しているが、方形筒ボックス12´自体の振動は止まず試験の際の危険性は相変わらずぬぐえるものではなかった。
【0016】
しかも、高圧抵抗体素子1´の外筒2内に封入された絶縁物5´は粉末状であるため、この外力振動により移動片寄せられて均一厚被覆が不可能となり、部分的に絶縁が不充分となって絶縁破壊の引き金となる弊害を有するばかりか絶縁粉末のため稼動中の灼熱の抵抗発熱線3も容易に振動を起生し、断線し易くなり耐熱性に欠ける欠点を有する。それにも拘らず、絶縁破壊に伴うアーク放電や連鎖断線事故を従来は運転操作者の操作ミスで片付けられることが多かったこの故障原因の解明が充分なされていなかった。
【0017】
さらには、当該張り出し片9の形状は、放熱作用のためのものであるが、先が尖っているため高圧になると先尖縁9a、9aからコロナ放電を初期発生し、終には方形筒ボックス12´との間や並列する3相抵抗体回路17相互の高圧抵抗体素子1´同志の張り出し片9間でアーク放電を発生し、絶縁破壊を起こすことが永年の実験の結果ようやく分かり、危険性を伴わずに負荷特性試験を実施することは従来の高圧抵抗体素子1´ではできないものであった。
【0018】
アーク放電により方形筒ボックス12´との絶縁破壊を起したときの安全策として絶縁硝子22を設けているが、高圧過電流の逃げ場がないため高圧抵抗装置13全体が焼損破壊してしまう危険があり、従業員も稼動中は危なくて近づけなかった。
【0019】
その上、各段齟齬配架された張り出し片9に塞がれる為、方形筒ボックス12´上方から内部の見通しが悪く保守、点検、整備上の支障となり、加えて、焼損又は断線した高圧抵抗体素子1´のみを方形筒ボックス12´から横合いに抜き出すことは張り出し片9に邪魔されて出来ない為、稼動現場での部分的な高圧抵抗体素子1´交換は不可能であり、いちいち工場に持ち帰り、他の高圧抵抗体素子1´をも取り外した上で部品交換を余儀なくされていた為、負荷特性試験を中断、延期しなければならなかった。
【0020】
このアーク放電は試験運用を断念する(特開2000−19231,P(3)0013〜14)。乾式高圧抵抗装置13のアーク放電による重故障は、複数の高圧抵抗体素子1´と電線16,18,20類および金属製の端子板15,19や方形筒ボックス12´が無残な姿に溶断と溶着し、絶縁碍子22は焼け爛れ破壊する。
【0021】
故障の初期現象を観察するにも、高電圧で使用する方形筒ボックス12´に高圧抵抗体素子1´を約150本収納し側面を囲うため覗き込むことも出来ず、ファイバースコープで奥深くのものまで観察するにも高電圧が寄せ付けず、燃えた乾式高圧抵抗装置の現物からでは冷却不足によるものか、初期故障からわずかな時間でアーク放電に至るかの原因の解明は極めて難しい課題であった。
【0022】
ここで、乾式高圧抵抗装置13において、三段の抵抗体列相10をY結線とするため、3相接続線20で中性点Nを第2端子板19で共通連接して使用した時に、1本の高圧抵抗体素子1´の断線が及ぼす連鎖断線の影響について説明する。この連鎖断線は、中性点Nにおいて不平衡電位を発生し、乾式高圧抵抗装置13の能力を下げる。
【0023】
ここで、3相6600v、750kwの3相抵抗体回路17は、1.67kwの高圧対抗体素子1′を用い、1相では高圧抵抗体素子1′を10本直列に接続した抵抗体列相10を15列並列接続し、各3相をY連結にし計450本のように構成している。これを図10の3相抵抗体回路17の等価回路で示すと図11のR相の等電位配列と図12の高圧抵抗回路25のY直列等価回路のようになる。
【0024】
図13に示すよう、列相R−N間を各種の故障相に想定し、健全列相のS−NとT−Nの変化を吟味する。高圧抵抗体素子1´は、電源側の3相の電圧と負荷の3相並列抵抗値が平衡した状態でも、調速機試験のような断続と定格負荷運転のような長時間加熱により、抵抗値の高いものや冷却条件との組み合わせの悪いものから早く劣化し断線する。
【0025】
一本の高圧抵抗体素子1´が断線した抵抗体列相10は、その1列が機能しなくなる(断線列相)。断線列相をもつR列相の並列抵抗値は健全なSとT列相より大きくなる。このためR−N間の電圧はS−NとT−Nより一定の原則に従い高くなる。等価回路を図13中R列相1列断線、図14の断線と電位上昇、図15の異電位配列にそれぞれ示す。
6600/√3=3810vが6600/√3/2=5715vになる。
【0026】
この電圧上昇は残された健全列相S,T(健全残列相)の高圧抵抗体素子1´の発熱を増し、2本目の高圧抵抗体素子1´の断線を誘発する。2本目からは共通Y結線点Nを通し電圧上昇が断線を加速し(連鎖断線)、全列が機能しなくなるころのR−N間の電圧は5715vに上昇する。この連鎖断線は小容量の高圧抵抗回路25ほど早く、R列相を欠相高圧抵抗回路25にする。
【0027】
R欠相の3相750kw高圧抵抗回路25はS−T間の単相375kwとなる。不平衡負荷の発生と高圧抵抗装置13総体の能力低下(容量不足)を招く。一方では目標値に応じた3相抵抗体回路17の組み合わせ数が難しくなる。
【0028】
電位上昇はR−N間の短絡でも発生し、短絡時のR−N間の電圧は0vに近くなる。このため健全列相のS−NとT−Nの電圧は6600v近くまで上昇する。この電圧上昇で健全列相S−NとT−Nの高圧抵抗体素子1´にも連鎖断線を誘発する。交流耐電圧2000v/1分間の高圧抵抗体素子1´は1分間を超えたらいつ絶縁破壊するかは保障できない物である。
【0029】
高圧抵抗装置13は、絶縁碍子22で絶縁されているため、高圧抵抗体素子1´や接続端子7と方形筒ボックス12´間でアーク放電が発生しても地絡継電器や過電流継電器は動作せず、被害をいっそう大きくする。
【0030】
図8に示される接続線として、他の3相抵抗体回路17の中性線20を第2端子板19で共通連接すると欠相3相抵抗体回路17の電位上昇が他の並列する健全3相抵抗体回路17へ波及する。休止抵抗体列相10を有する3相抵抗体回路17と並列する健全な3相抵抗体回路17とも異電位配列となり、ここでも張り出し片9が放電環境を形成する。
【0031】
張り出し片9の一枚一枚の形状は、軸方向から見ると略円形ではあるが、側面からでは薄い平板の外周縁は鋭利な先尖線端9aになる。高電圧では鋭利な先端ほど放電しやすい性質をもち、張り出し片9の周端両縁は放電しやすい領域を形成する。高圧抵抗回路25では放電開始電圧を下げる役割を果たし、下記の異電位配列のときに放電する。
【0032】
1列相を方形筒ボックス12´の各段とした高圧抵抗装置13は、高圧発電機装置のR列相を第1端子板15に接続し中性点Nに第2端子板19を用いる。各段一列の高圧抵抗体素子1´を左から右へ1〜10番を直列に接続した抵抗体列相10を、上から下へ1〜15段列を並列に接続する。直列する高圧抵抗体素子1´間の電位差は健全なときで381v差、並列する高圧抵抗体素子1´の電位差は0vの等電位配列となり安定している(図11参照)。
【0033】
抵抗体列相10の高圧抵抗体素子1´が1本断線(仮に12、1段列10番)し、R側を3810vにNを0vにして電位分布を比較すると、R側の3810vが1列1〜9の全部に及ぶ。1段列9番と隣接する高圧抵抗体素子1´の間には3810vに近い電位差を生ずる異電位配列となる(図15参照)。なお、高圧抵抗体素子1´の断線は順5〜6の間で断線するとは限らない。
【0034】
アーク放電で溶融した痕跡から放電開始点を探索するのは難しいが、放電の初期はコロナから始まることに着目し、暗室で電圧を序々に上昇するとコロナ放電が観察できる。初期のコロナ放電では溶解も無く放電端の確認が容易にできる。高圧抵抗体素子1´側では張り出し片9の周端両縁の切り口の形状やバリや付着した埃が放電開始端となる。相手方は近くの平板より遠くても突起物に好んで放電する傾向がある。
【0035】
鋭利な先端をもつ張り出し片9は1本の高圧抵抗体素子1´の断線が起因して、張り出し片9の相互間でも放電する。これに連鎖して高圧抵抗体素子1´両端の接続用端子7と金属製外筒2´の間でも放電する。方形筒ボックス12´に絶縁素材を用いても異電位配列による張り出し片9からの放電は防げない。
【0036】
従来型の乾式高圧抵抗装置13では、軟弱な絶縁と抵抗体列相10をY結線した3相抵抗体回路17同志の中性点Nを共通連接したときの連鎖断線及び張り出し片9の放電特性が、高圧抵抗体素子1´の1本が断線したときに次々に波及する弊害を解明できなかった。これらの弊害による事故も運転操作の操作ミスで片付けられる傾向にあった。
【0037】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は次に記載の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、構造的欠陥に伴う連鎖断線を解消する乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法を提供せんとするものである。
【0038】
本発明の第2の目的は、連鎖断線に関係するアーク放電をもあわせ解消する乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法を提供せんとするものである。
【0039】
本発明の第3の目的は、誤操作として現場操作者への責任疑惑転嫁を可及的に少なくして正しい運転操作の安定性と信頼性を高める乾式高圧抵抗装置及び同装置連鎖断線防止方法を提供せんとするものである。
【0040】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0041】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、前記課題の解決に当り、高圧抵抗体素子を直列に接続する抵抗体列相をYに結線した3相抵抗体回路の複数を並列に接続する際、相互の中性点を従来のように一纏めに共通連接することなく電気的相互干渉のない孤立化構造として並列する他の3相抵抗体回路への電気的悪影響の連鎖に伴う全体的波及を阻止するとともに前記高圧抵抗体素子をアーク耐性構造として連鎖断線及びアーク放電を合せ防止する特徴的構成手法を講じる。
【0042】
本発明装置は、前記課題の解決に当り、高圧抵抗体素子を直列に接続する抵抗体列相の三相をYに結線した3相抵抗体回路を複数並列する高圧抵抗回路を具備した乾式高圧抵抗装置の前記3相抵抗体回路毎の各自単独中性点相互を共通連接することなく分離独立形成する特徴的な構成手段を講じる。
【0043】
さらに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙するそれぞれの新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成する。
【0044】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、高圧抵抗体素子を複数直列に接続する抵抗体列相をYに結線した3相抵抗体回路を並列に接続して高圧抵抗装置の高圧抵抗回路を構成するに当り、前記3相抵抗体回路の各単独中性点相互を共通連接することなく各自分離独立せしめることにより、一つの当該3相抵抗体回路の断線の悪影響を並列する他の当該3相抵抗体回路の連鎖断線に及ぼさないようにしてなる、乾式高圧抵抗装置連鎖断線防止方法の構成採用にある。
【0045】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記高圧抵抗体素子が、金属製円筒状の外筒と、当該外筒の両端からそれぞれ内挿された電極捧の内端相互間に亙り張設した螺施状抵抗発熱線と、当該電極捧及び当該抵抗発熱線と前記外筒の内壁面との間に充填焼付けられた絶縁物と、各種支持物により支持される前記外筒の両端に寄り部位に抜き出し自在に嵌挿止着した高耐圧絶縁スリーブを具備させてアーク放電共々連鎖断線を阻止してなる、高圧抵抗装置連鎖断線防止方法の構成採用にある。
【0046】
本発明装置の第1の特徴は、高圧抵抗体素子を直列に接続する抵抗体列相と当該抵抗体列相の三相をYに結線した3相抵抗体回路と、当該3相抵抗体回路を複数並列に接続した高圧抵抗回路とを、具備した高圧抵抗装置において、当該高圧抵抗回路は、前記3相抵抗体回路毎の各単独中性点相互を共通連接することなく各自分離孤立化形成してなる、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0047】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記高圧抵抗体素子が、金属製円筒状の外筒と、当該外筒の両端からそれぞれ内挿された電極捧の内端相互間に亙り張設した螺施状抵抗発熱線と、当該電極捧及び当該抵抗発熱線と前記外筒の内壁面との間に充填焼付けられた絶縁物と、各種支持物により支持される前記外筒の両端寄り部位に抜き出し自在に嵌挿止着した高耐圧絶縁スリーブと、を具備してなる、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0048】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記3相抵抗体列相が、使用電圧6600vに対し、前記高圧抵抗体素子を約10本前後直列接続してなる、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0049】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明方装置の第1、第2又は第3の特徴における前記高圧抵抗体素子が、約381v前後間、約1.67kw前後間の容量を有する、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0050】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記3相抵抗体回路が、約50.1kw前後間の容量を有する、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0051】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記高耐圧絶縁スリーブが、交流耐電圧約12000v/mm1分間の素材を用いて厚さ3mmとすると約36000v/1分間に近い絶縁耐力を有する焼結セラミックである、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0052】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記高耐圧絶縁スリーブが、円筒状にして使用電圧に応じ長さと厚味は調整自在に形成される、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0053】
本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴における前記高耐圧絶縁スリーブが、約3mm前後間厚である、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0054】
本発明装置の第9の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の特徴における前記支持物が、下端に冷却送風口をかつ末端に放熱排風口をそれぞれ開口したシャーシーアース型方形筒ボックスの両側配列板である、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0055】
本発明装置の第10の特徴は、上記本発明装置の第9の特徴における前記配列板が、前記高耐圧絶縁スリーブが抜出自在に貫嵌する大きさの円形支持口を、各段配列位置を半部ずつずらせた相互齟齬状に複数多段列に貫設してなる、乾式高圧抵抗装置の構成採用にある。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、図面参照して本発明の実施の形態を示す装置例及び方法例を説明する。なお、本実施形態例の説明に先立って装置例に使用する抵抗体素子例を説明する。
【0057】
(抵抗体素子例)
図1は、高耐圧絶縁スリーブを分解取り外した高圧抵抗体素子を示す一部省略破断側面図、図2は配列板に両端を貫通渡架した高圧抵抗体素子の取付状態を示す一部省略破断側面図である。
なお、抵抗体素子例では、同一部品は同一符号を付し、ダッシュ(´)のない同一符号は従来例の対応部品を表す。
【0058】
図中、1は高圧抵抗体素子、2は金属製の外筒であり、表面を滑らかにすることにより放電を発生しにくくする形状と、スパイラル張り出し片がなくとも放熱特性に優れる要件を満たし絶縁物5の全保護覆い素材として、外装シースを用いている。3は外筒2の両端からそれぞれ内挿した電極棒4、4の内端相互間に亙り張設したコイル状抵抗発熱線である。
【0059】
また、5は従来例の5´と同様絶縁物であるが、粉末状のものを熱することにより焼付け固形化し、外筒2の内壁と導電性金属の電極棒4、4及び抵抗発熱線3との間に充填されている。これにより、絶縁物5は外筒2を電極棒4、4及び抵抗発熱線3から均等に絶縁する役割を果たすとともに、外部からの振動エネルギーを吸収して自己保持力の弱い抵抗発熱線3をしっかり固定する作用効果も奏することとなる。
【0060】
また、従来の物と違い固形化されているので、外力振動によっても絶縁物5が偏らず、確実な絶縁が期待できる。7は電極棒4、4外端部の螺子部4aに挿通し、ナット8、8にて両側を挟着固定した接続用端子である。
【0061】
19は高耐圧絶縁スリーブである。高耐圧絶縁スリーブ19は電気的な耐圧特性、耐熱性、耐水性(屋外で試験が行われる際に、雨水等の急冷による破壊が生じることがある。)、耐荷重性及び耐衝撃性に優れた焼結セラミックを用いる。電気的特性として交流耐電圧12000v/mm1分間の素材を用い、例えば、厚さを3mmとすると36000v/1分間に近い絶縁耐力を有するものを製作することができる。
【0062】
また、高耐圧絶縁スリーブ19の形状は円筒状であり、高圧抵抗体素子1の外径を例えば、12mmとすると、内径は12.5mm程であり、外径を、厚さ3mmとした場合、18.5mm程度となる。使用電圧に応じて長さと厚味は調整自在に形成される。
【0063】
また、図2に示すよう表面の汚れや湿気による絶縁値の低下を考慮した配列板12aの支持口12bの貫通両側の長さをそれぞれ50mm程度とする。
なお、これら数値はあくまで一例であり、これら数値に限定されるものではないことは言うまでもない。同図中20はスプリング溝付止め輪で、抜き出し自在な高耐圧絶縁スリーブ19を配列板12aの支持口12bに止着する一方、抜き出し自在な外筒2を高耐圧絶縁スリーブ19に止着する。
【0064】
12aは配列板であり、従来例の抵抗体列相10を示す図7における方形筒ボックス12´の配列板12a´に対応するものであり、両端を貫通渡架した高圧抵抗体素子1群を接続してより張り出し片9分大幅に小さくなった3相抵抗体回路αを形成する際の支持物となり得るものである。
従って、軽量コンパクト化された高圧抵抗耐素子1群を渡架収納する方形筒ボックス12自体が少なくとも1/3に小型化される。
【0065】
(装置例)
前記高圧抵抗体素子を使用した本発明の実施の形態を示す装置例を図面について説明する。
図3は方形筒ボックスの両側配列板に高圧抵抗体素子群の両端を貫通渡架した本装置例の一部破断正面図、図4は配列板に両端を貫通渡架した前記高圧抵抗体素子の直列接続による抵抗体列相の中央縦断面図、図5は3相の抵抗体列相を孤立化した単独中性点NでY結線した3相抵抗体回路の縦並列状態説明図である。図中26は高圧発電装置と接続するR、S、T3相の配電線である。
【0066】
上図3及び4に示すよう、高圧抵抗体素子1を図7同様に、下端に冷却送風口12cをかつ上端に放熱排風口12dをそれぞれ開口して両側配列板12aに各段配列位置を半部ずつずらせた相互齟齬状に支持口12bを複数多段列に貫設したシャーシーアース型方形筒ボックス12の平行する配列板12aの円形支持口12bに抜出自在に貫嵌した高耐圧絶縁スリーブ19を介して両端を貫通渡架し、隣接する高圧抵抗体素子1の一つ置きに一端側接続端子7に亙りかつ当該一端側とは互い違いに一つ置きに他端側接続端子7に亙りそれぞれ接続部材11で直列接続してR、S、Tの各相の抵抗体列相10を列成する。
【0067】
R、S、Tの抵抗体列相10の1番の解放接続端子7と対応するR、S、Tの各配電線26と接続線27で結線するとともに、10番同志の解放接続端子7に亙って中性点連結部材28でY結線渡結して孤立化した単独中性点Nを結成することにより3相抵抗体回路αを形成する。
【0068】
当該3相抵抗体回路α群を3相配電線26に並列に接続して高圧抵抗回路βを組結装備した本乾式高圧抵抗装置γを得る。3相抵抗体回路α同志の単独中性点Nは共通連接されない。
【0069】
【実施例】
本実施例では、使用電圧6600vに対し、例えば381v,1.67kwの高圧抵抗体素子を10本直列接続した抵抗体列相10を縦3行列単位でYに結線して、例えば容量50.1kwの3相抵抗体回路αとし、当該3相抵抗体回路αを、5組並列して例えば250kw、10組並列して500kwに組成する。
【0070】
(方法例)
前記乾式高圧抵抗装置γに適用する本発明の実施の形態を示す方法例を説明する。
本方法例は、前記構造を有する高圧抵抗体素子1群と各自孤立化した単独中性点Nを有するY結線した3相抵抗体回路α群を有する高圧抵抗回路βにおいて、高圧抵抗体素子1の一つが断線してもその電気的悪影響は単独中性点N止まりとなって所属する3相抵抗体回路α内におさまり、他の隣接する3相抵抗体回路αに及ぶ連鎖断線を防止し得る。
【0071】
又、ある3相抵抗体回路αの高圧抵抗体素子1が万一、アーク放電や自然劣化により断線しても、放電耐性を有する構造も相俟って3相抵抗体回路α内の抵抗体列相10間の抵抗体素子1同志のアーク放電も抑止され、しかも孤立化した単独中性点Nのおかげで並列する他の3相抵抗体回路αの高圧抵抗体素子1とのアーク放電も抑止され、他の3相抵抗体回路αに連鎖断線が及ぶこともなく、安全で安定した運転制御が確保され信頼性の高い負荷試験が保証される。
【0072】
以上、本実施形態例の代表的な装置例、方法例について説明したが、本発明は必ずしも当該装置例の手段及び当該方法例の手法だけに限定されるものではない。本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内において適宜変更して実施することができるものである。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、Y結線した3相抵抗体回路の高圧抵抗体素子断線により不平衡電位となった各自単独中性点の孤立分離形態を通しては、並列した他の3相抵抗体回路の単独中性点からの導入による電気的悪影響を及ぼされない為、自ずとこの種の連鎖断線は阻止される。
【0074】
又、耐絶縁性、耐アーク放電性に優れた高圧抵抗体素子の採用により、同一3相抵抗体回路内の並列抵抗体列相相互の高圧抵抗体素子同志のアーク放電や並列する3相抵抗体回路相互の抵抗体素子同志のアーク放電による連鎖断線の要因も解消して安定した信頼性、忠実性の高い運転操作と稼動を確保し得る。
【0075】
しかも断線した高圧抵抗体素子は、乾式高圧抵抗装置の配列板からスプリング溝付止め輪を外せば一本一本抜き出し新規の高圧抵抗体素子と交換補修可能なので、現場に於ても簡易に行え、高圧抵抗回路のあらゆる断線事故にも対処し得る。
【0076】
本発明が使用するかかる高圧抵抗体素子を用いて試験を実施すると、高耐圧絶縁スリーブが円筒状を有するため冷却ファンによる風通しが良好で、方形筒ボックス内に乱流、撹乱流が生せず、従来例に比べ十分な放熱効果が得られる。
【0077】
この高圧抵抗体素子は、円筒形状が風の抵抗とならず、高圧抵抗装置の方形筒ボックスの最上部まで順調に風が流れるばかりか、スパイラル状の張り出し片がない為、上から方形筒ボックス内の見通しも優れ、スプリング溝付止め輪を外せば容易に各高圧抵抗体素子は方形筒ボックス外に抜き出せるので、稼動現場での保守、点検、整備補修に極めて至便である。
【0078】
また、これにより方形筒ボックスの小型化が増大し、振動の発生も抑えられ、防振ゴムの設置の必要性はなくなり、試験の際の危険性は極度に軽減される。さらに、従来例の張り出し片のような突起状の先尖縁形状を有しないため、絶縁耐力が増し、絶縁破壊の危険性を回避できるとともに、高圧抵抗体素子に外装した高耐圧絶縁スリーブで支持物に支持取付けることにより一層の絶縁破壊を阻止し得る等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する高耐圧絶縁スリーブを分解取り外した高圧抵抗体素子の一部省略垂直破断側面図である。
【図2】同上高圧抵抗体素子の配列板への両端を貫通渡架した高圧抵抗体素子の取付状態を示す一部省略垂直破断側面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示し、シャーシーアース型方形筒ボックスの両側配列板に高圧抵抗体素子群の両端を貫通渡架した乾式高圧抵抗装置の一部破断正面図である。
【図4】同上乾式高圧抵抗装置における配列板に両端を貫通渡架した高圧抵抗体素子の直列接続による抵抗体列相の中央縦断面図である。
【図5】同上3相の抵抗体列相を孤立化した単独中性点でY結線した3相抵抗体回路の縦並列状態説明図である。
【図6】従来例の高圧抵抗体素子の一部省略破断側面図である。
【図7】同上破断した方形筒ボックス両側の配列板への両端貫通渡架した高圧抵抗体素子の直列接続する抵抗体列相の平面図である。
【図8】同上高圧抵抗装置の概略構成斜面図である。
【図9】同上高圧抵抗装置に冷却ファンを設けた一部破断省略図である。
【図10】同上Y結線の3相抵抗体回路の等価回路図である。
【図11】同上高圧抵抗回路におけるR−N相の等電位配列図である。
【図12】同上高圧抵抗装置のY直列等価回路である。
【図13】同上R列相1列断線した場合の高圧抵抗装置のY直列等価回路である。
【図14】同上断線と電位上昇説明図である。
【図15】同上R列相1列断線した場合の高圧抵抗回路におけるR−N相の異電位配列図である。
【符号の説明】
α,17…3相抵抗体回路
β,25…高圧抵抗回路
γ,13…乾式高圧抵抗装置
1,1´…高圧抵抗体素子
2,2´…外筒
3…抵抗発熱線
4…電極棒
5,5´…絶縁物
6…封端部材
7…接続用端子
8…ナット
9…張り出し片
10…抵抗体列相
11…接続部材
12,12´…方形筒ボックス
12a,12a´…配列板
12b…支持口
12c…冷却送風口
12d…放熱排風口
14…冷却ファン
15…第1端子板
16…入力線
18,20,27…接続線
19…第2端子板
21…防振ゴム
22…絶縁碍子
23…フード
24…送風機
26…3相配電線
28…中性点連結部材

Claims (12)

  1. 高圧抵抗体素子を複数直列に接続する抵抗体列相をYに結線した3相抵抗体回路を並列に接続して高圧抵抗装置の高圧抵抗回路を構成するに当り、
    前記3相抵抗体回路の各単独中性点相互を共通連接することなく各自分離独立せしめることにより、一つの当該3相抵抗体回路の断線の悪影響を並列する他の当該3相抵抗体回路の連鎖断線に及ぼさないようにする、
    ことを特徴とする乾式高圧抵抗装置連鎖断線防止方法。
  2. 前記高圧抵抗体素子は、
    金属製円筒状の外筒と、当該外筒の両端からそれぞれ内挿された電極捧の内端相互間に亙り張設した螺施状抵抗発熱線と、当該電極捧及び当該抵抗発熱線と前記外筒の内壁面との間に充填焼付けられた絶縁物と、各種支持物により支持される前記外筒の両端に寄り部位に抜き出し自在に嵌挿止着した高耐圧絶縁スリーブを具備させてアーク放電共々連鎖断線を阻止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の高圧抵抗装置連鎖断線防止方法。
  3. 高圧抵抗体素子を直列に接続する抵抗体列相と当該抵抗体列相の三相をYに結線した3相抵抗体回路と、当該3相抵抗体回路を複数並列に接続した高圧抵抗回路とを、具備した高圧抵抗装置において、
    当該高圧抵抗回路は、
    前記3相抵抗体回路毎の各単独中性点相互を共通連接することなく各自分離孤立化形成する、
    ことを特徴とする乾式高圧抵抗装置。
  4. 前記高圧抵抗体素子は、
    金属製円筒状の外筒と、
    当該外筒の両端からそれぞれ内挿された電極捧の内端相互間に亙り張設した螺施状抵抗発熱線と、
    当該電極捧及び当該抵抗発熱線と前記外筒の内壁面との間に充填焼付けられた絶縁物と、
    各種支持物により支持される前記外筒の両端寄り部位に抜き出し自在に嵌挿止着した高耐圧絶縁スリーブと、を具備する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の乾式高圧抵抗装置。
  5. 前記3相抵抗体列相は、
    使用電圧6600vに対し、前記高圧抵抗体素子を約10本前後直列接続する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の乾式高圧抵抗装置。
  6. 前記高圧抵抗体素子は、
    約381v前後間、約1.67kw前後間の容量を有する、
    ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の乾式高圧抵抗装置。
  7. 前記3相抵抗体回路は、
    約50.1kw前後間の容量を有する、
    ことを特徴とする請求項3、4、5又は6に記載の乾式高圧抵抗装置。
  8. 前記高耐圧絶縁スリーブは、
    交流耐電圧約12000v/mm1分間の素材を用いて厚さ3mmとすると約36000v/1分間に近い絶縁耐力を有する焼結セラミックである、
    ことを特徴とする請求項3、4、5、6又は7に記載の乾式高圧抵抗装置。
  9. 前記高耐圧絶縁スリーブは、
    円筒状にして使用電圧に応じ長さと厚味は調整自在に形成される、
    ことを特徴とする請求項3、4、5、6、7又は8に記載の乾式高圧抵抗装置。
  10. 前記高耐圧絶縁スリーブは、
    約3mm前後間厚である、
    ことを特徴とする請求項3、4、5、6、7、8又は9に記載の乾式高圧抵抗装置。
  11. 前記支持物は、
    下端に冷却送風口をかつ上端に放熱排風口をそれぞれ開口したシャーシーアース型方形筒ボックスの両側配列板である、
    ことを特徴とする請求項3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の乾式高圧抵抗装置。
  12. 前記配列板は、
    前記高耐圧絶縁スリーブが抜出自在に貫嵌する大きさの円形支持口を、各段配列位置を半部ずつずらせた相互齟齬状に複数多段列に貫設してなる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の乾式高圧抵抗装置。
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